JP3915003B2 - ハンガー付き二連の合成樹脂製チューブ容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハンガー付き二連の合成樹脂製チューブ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平7-315448号が示すように、起伏自在なノズルを有し、該ノズルを起立させた状態での容器体胴部の圧搾により容器体内クリーム状物をノズルから注出可能に設けたクリーム状物注出容器を、二箇胴部を接して連結させると共に、各容器のノズルを起立させたとき、それ等両ノズルの注出口が近接して、両容器体胴部圧搾により各注出口から注出した異種クリーム状物が混合するよう設けた混合用クリーム状物注出容器が知られている。尚該容器は、白髪染め用クリーム状物のように別容器内へ入れた異種クリーム状物を混合して、混合後直ちに使用されるクリーム状物収納用として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のように胴部を連結した容器を二連の弾性合成樹脂製チューブ容器で形成すると共に、該容器の持ち運びおよび吊下げが容易であるようにハンガーを付設したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として外壁面相互を接続させて、二つの単一チューブ容器体2、2の各胴部を並設して設けた、キャップ付き合成樹脂製二連チューブ容器1において、
上記両単一チューブ容器体胴部3、3の下端部を共に挾着させて一枚の板状シール部5となし、かつ該板状シール部に近接する直上の両胴部部分間を非接合部41としておき、
又キャラクター等表示板部52上方に横長孔53を穿設して該横長孔上方板部分を直線棒状部54に、かつ表示板部52下方に吊下げ用孔55を穿設したハンガー51を設けて、上記非接合部に直線棒状部54を挿通させ、かつ横長孔53内に少くとも板状シール部5の大半を位置させた。
【0005】
第2の手段として外壁面相互を接続させて、二つの単一チューブ容器体2、2の各胴部を並設して設けた、キャップ付き合成樹脂製二連チューブ容器1において、
上記両単一チューブ容器体胴部3、3の下端部を共に挾着させて一枚の板状シール部5となし、かつ該板状シール部から一定範囲上方までの両胴部部分間を非接合部41としておき、
又四角枠形状をなすハンガー51を設けて該ハンガー上方横枠部分が形成する直線棒状部54を上記非接合部内に挿通させ、
チューブ容器体両胴部に対するハンガー51の上方押上げでハンガー下方の横枠部分56が板状シール部5下面へ近接可能に形成した。
【0006】
第3の手段として外壁面相互を接続させて、二つの単一チューブ容器体2、2の各胴部を並設して設けた、キャップ付き合成樹脂製二連チューブ容器1において、
上記両単一チューブ容器体胴部3、3の下端部を共に挾着させて一枚の板状シール部5としておき、
又円形リングとしたハンガー51を設けて、該ハンガーのほぼ上半部を、板状シール部上方の両胴部部分で挾持させた。
【0007】
第4の手段として、上記第1、第2、又は第3の手段を有すると共に上記両単一チューブ容器体2、2上端からそれぞれ起立する口頸部10、10外面へ頂板から垂設した嵌合筒12、12を嵌合固着させると共に、それ等両嵌合筒を囲んで頂板外周から外筒を垂下し、かつ該外筒の上部外面へヒンジ13を介して付設した蓋板14で外筒上面を開閉自在に閉塞するキャップ11を設けて、
蓋板14の閉塞により、上記口頸部10、10と嵌合筒を介し連通して頂板上面へ開口するノズル口15、15の開閉が自在とし、かつキャップ上面をチューブ容器倒立時用の底面に形成した。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図1から図3が示す第1実施形態について説明すると、1は弾性合成樹脂製の二連チューブ容器で、従来知られている弾性合成樹脂製のチューブ容器とほぼ同様に設けた、異種クリーム状物収納の単一チューブ容器体2、2の各胴部3、3を、左右に位置させ、対向した外壁面相互を接着剤4等で接合し、又それ等チューブ容器体の各胴部下端部を共に挾着させて四層をなす一枚の板状シール部5としたものである。
【0009】
上記二箇の単一チューブ容器体2、2は胴部上端を垂直な平板部6、6と弯曲板部7、7とからなる半円筒部8、8となし、それぞれの半円筒部上端から、図3が示すように肩部9、9を介して口頸部10、10を起立しており、それ等両単一チューブ容器体の上端部へは、キャップ11を嵌合させている。該キャップは上記両口頸部外面へ嵌合させた嵌合筒12、12を有し、これ等両嵌合筒を囲んで頂板外周から外筒を垂下し、かつ該外筒の上部外面へヒンジ13を介して蓋板14を付設し、該蓋板を外筒上面へ嵌合させて、既述口頸部10、10と嵌合筒を介し連通して、頂板上面へ開口するノズル口15、15を閉塞する。
【0010】
図示例にあっては図3が示すようにキャップ11を内部材21と外部材31とで形成しており、内部材21は、既述口頸部10、10外面へ嵌合させた嵌合筒12、12を第1頂板22の左右両部から垂下し、又それ等嵌合筒が囲む第1頂板部分を第1開口23、23し、かつ第1頂板上面から通路形成用第1楕円短筒24、24を、それ等短筒前部を上方からみて八字形状に近づけて起立し、それ等短筒後部内に上記第1開口23、23を位置させている。更に第1頂板22外周からは上記両嵌合筒を囲んで第1外筒25を垂下している。
【0011】
外部材31は、上記第1楕円短筒24、24外面へ嵌合させる第2楕円短筒32、32を第2頂板33から垂下すると共にそれ等両短筒が囲む第2頂板部分前端部に第2開口34、34を穿設し、それ等第2開口周縁からノズル35、35を起立する。図示例ではそれ等両ノズルを一体に連結させて設けている。又第2頂板外周からは第2外筒36を垂下させて上記第1外筒25外面へ嵌合させている。その第2外筒36上部にはヒンジ13を介して蓋板14を付設し、該蓋板からは栓38、38を垂下させて、上記ノズル上端開口が形成するノズル口15、15を開閉自在に閉塞できるよう設けている。尚図示例において上記ヒンジ13は蓋板14の弾性反転が可能な、いわゆる三点ヒンジで形成している。
【0012】
上記キャップ状部材は単品として形成してもよく、この場合は上記内部材の第1開口周縁からそれぞれノズルを起立し、それ等ノズル上端が形成するノズル口を第1外筒上部へ付設した蓋板下面の栓で閉塞させればよい。
【0013】
蓋板14上面は、チューブ容器倒立時用の底面に形成して、該底面を床面上等へおいてチューブ容器を倒立させ、該倒立状態を保持できるよう設ける。
【0014】
既述単一チューブ容器体2、2下端の板状シール部5に近接する直上の両胴部部分間を非接合部41として、該非接合部には、ハンガー51の直線棒状部54を挿通させている。
【0015】
ハンガー51は、キャラクター等表示部52上方に横長孔53を穿設し、該横長孔上方板部分を直線棒状部54に、表示板部下方の中間部にフック等の吊下げ用孔55を穿設している。表示板部にはキャラクターのほか、人眼を惹く絵、ないし文字等を表示する。上記横長孔53内には板状シール部5を位置させ、表示板部52は板状シール部5下方に位置させている。直線棒状部54を中心としてハンガー51は回動できるよう直線棒状部の横断面を円形としてもよく、又回転しないよう直線棒状部を板状に形成する等してもよい。
【0016】
図4と図5とは第2実施形態を示す。該実施形態は第1実施形態に対して主としてハンガー51の形状を変更したもので、ハンガーを四角枠形状となし、上方横枠部分が形成する直線棒状部54を非接合部41内に挿通させ、チューブ容器体両胴部3、3に対するハンガーの上方押上げで、ハンガー下方横枠部分56が板状シール部5下面へ当接ないし近接可能に形成している。従って該実施形態の場合は、非接合部41の上下方向巾を第1実施形態の場合よりも大に形成することとなる。
【0017】
図6と図7とは第3実施形態を示す。該実施形態はハンガー51を円形のリングに形成したもので、図示のようにリング上半部を既述非接合部41内に挿通させる。
【0018】
その他部分については、第2、第3実施形態は共に第1実施形態の場合と同一であり、よって説明は省略する。尚各ハンガー51は共に合成樹脂製とするがよい。
【0019】
【発明の効果】
各発明は既述構成としたから、二連チューブ容器倒立状態でハンガー51を利用して吊下げができ、よって吊下げ時常にチューブ容器を倒立状態に保つことが出来、よってチューブ容器内に収納されたクリーム状物は、常に注出口を有するチューブ容器の上方内に溜めることとなり、該チューブ容器内へ入った空気は、チューブ容器倒立状態での上方、つまり胴部の下方側に溜まることとなるから、胴部圧搾による収納物注出に際して容器倒立状態で胴部を圧搾して行う収納物注出に際して、その収納物に先だって胴部内空気が注出口から排出されることがない。従って又胴部内収納物を胴部内壁面へ付着させ、残したままで廃棄することがなく、収納物を無駄なく使い盡すことが出来る。又二つの胴部3、3の外壁面相互を接続させると共に二つの胴部下端を共に挾着させて板状シール部5となし、該シール部に近接する直上の両胴部部分間を非接合部41として該非接合部にハンガー51の直線棒状部54を挿通させたから、上記両胴部下端のシールが容易であると共にハンガー51の取付けも容易かつ確実となる。
【0020】
請求項1のように形成することで、ハンガー51を公告媒体等として利用できる。
【0021】
請求項2のようにすることで、ハンガー51を上下動させ、不使用時にはチューブ容器の両胴部間へ収納できる。
【0022】
請求項3のようにすると、円形リングの任意部分を非接合部41内に位置させればよいこととなり、板状シール部5形成に先だって行う、両胴部の下部間へのハンガー一部のセットが容易となる。
【0023】
請求項4のように形成することで、両胴部内の異種収納物の同時注出が容易である。又容器を倒立状態で保持できるから、始めに述べた効果を容器吊下げ時だけでなく、倒立させての起立時にも具備させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の側面図である。
【図2】 図1容器の正面図である。
【図3】 図1一部の分解斜視図である。
【図4】 第2実施形態で示す、容器の側面図である。
【図5】 図4要部の正面図である。
【図6】 第3実施形態で示す、容器の側面図である。
【図7】 図6要部の正面図である。
【符号の説明】
1…二連チューブ容器 11…キャップ
41…非接合部 51…ハンガー
Claims (4)
- 外壁面相互を接続させて、二つの単一チューブ容器体2、2の各胴部を並設して設けた、キャップ付き合成樹脂製二連チューブ容器1において、
上記両単一チューブ容器体胴部3、3の下端部を共に挾着させて一枚の板状シール部5となし、かつ該板状シール部に近接する直上の両胴部部分間を非接合部41としておき、
又キャラクター等表示板部52上方に横長孔53を穿設して該横長孔上方板部分を直線棒状部54に、かつ表示板部52下方に吊下げ用孔55を穿設したハンガー51を設けて、上記非接合部に直線棒状部54を挿通させ、かつ横長孔53内に少くとも板状シール部5の大半を位置させた
ことを特徴とするハンガー付き二連の合成樹脂製チューブ容器。 - 外壁面相互を接続させて、二つの単一チューブ容器体2、2の各胴部を並設して設けた、キャップ付き合成樹脂製二連チューブ容器1において、
上記両単一チューブ容器体胴部3、3の下端部を共に挾着させて一枚の板状シール部5となし、かつ該板状シール部から一定範囲上方までの両胴部部分間を非接合部41としておき、
又四角枠形状をなすハンガー51を設けて該ハンガー上方横枠部分が形成する直線棒状部54を上記非接合部内に挿通させ、
チューブ容器体両胴部に対するハンガー51の上方押上げでハンガー下方の横枠部分56が板状シール部5下面へ近接可能に形成した
ことを特徴とするハンガー付き二連の合成樹脂製チューブ容器。 - 外壁面相互を接続させて、二つの単一チューブ容器体2、2の各胴部を並設して設けた、キャップ付き合成樹脂製二連チューブ容器1において、
上記両単一チューブ容器体胴部3、3の下端部を共に挾着させて一枚の板状シール部5としておき、
又円形リングとしたハンガー51を設けて、該ハンガーのほぼ上半部を、板状シール部上方の両胴部部分で挾持させた
ことを特徴とするハンガー付き二連の合成樹脂製チューブ容器。 - 上記両単一チューブ容器体2、2上端からそれぞれ起立する口頸部10、10外面へ頂板から垂設した嵌合筒12、12を嵌合固着させると共に、それ等両嵌合筒を囲んで頂板外周から外筒を垂下し、かつ該外筒の上部外面へヒンジ13を介して付設した蓋板14で外筒上面を開閉自在に閉塞するキャップ11を設けて、
蓋板14の閉塞により、上記口頸部10、10と嵌合筒を介し連通して頂板上面へ開口するノズル口15、15の開閉が自在とし、かつキャップ上面をチューブ容器倒立時用の底面に形成した
ことを特徴とする、請求項1、2又は3記載のハンガー付き二連の合成樹脂製チューブ容器。
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