JP3914037B2 - 携帯電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話装置に関し、特に、低消費電力でもデータアクセス遅延がない磁気ディスク装置を内蔵した携帯電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話では、通話サービスのみにとどまらず、電子メールの送受信やインターネットのホームページへのアクセスに代表されるデータ通信のサービスも提供されるようになった。更に、音楽配信や動画の配信といった新たなサービスも提供されつつある。また、携帯電話の付加機能として、電子メールの送受信やインターネットへのアクセスに加えて、着信メロディや待ち受け画面の操作あるいはゲーム機能、最近ではデジタルカメラ機能を持つものまで現れた。
【0003】
これらのサービスや付加機能によって、携帯電話に保存しておきたい個人データの規模は大きくなっており、今後もますます増大していくものと考えられる。これらデータの蓄積用として、特開2001-25053号公報などに開示されているように、現在は、フラッシュメモリーに代表される半導体メモリーが使用されている。しかし、半導体メモリーは価格が高く、また、容量も、動画のように大きなデータを蓄積するには十分ではない。
【0004】
一方、大容量の蓄積媒体として磁気ディスク装置がある。磁気ディスク装置は、容量の増加と共に小型化も進み、1インチ以下のサイズの磁気ディスク装置も製品化されており、携帯電話に搭載することも可能になってきている。磁気ディスク装置は、半導体メモリーに比べて記憶容量が大きく、容量に対する価格も半導体メモリーに比べて安い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、磁気ディスク装置は、スピンドルの起動や、ヘッドを目的データの位置に移動させる機構動作が伴うため、ディスク装置が停止した状態から磁気ディスク中のデータにアクセス可能になるまでの時間がかかるという問題がある。磁気ディスク装置が、ある状態から別の状態に移行するの必要な時間の一例を、表1に示す。
Figure 0003914037
【0006】
ここで、停止状態とは、磁気ディスク装置に電源が供給されていない状態である。スリープ状態は、磁気ディスク装置とホストシステムとの間で通信は可能であるが、スピンドルモーターやアクチュエーターは停止している状態である。スタンバイ状態は、ホストシステムとの間で通信が可能で、スピンドルモーターは回転しているが、アクチュエーターは停止している状態である。アイドル状態は、ホストシステムとの間で通信が可能であると共に、スピンドルモーター、アクチュエーター共に動作している状態である。データアクセス状態は、磁気ディスクとの間でデータ転送が行われている状態である。上の表に示す例では、停止状態からデータアクセス状態に移行するのに300ms以上かかってしまう。これを避けるためには、常にスピンドルを回転させて、ヘッドを常にディスク面上に位置する状態、すなわちアイドル状態にしておくことが考えられる。
【0007】
しかし、データのアクセスが無い場合でも、スピンドルや、ヘッドを移動させるアクチュエーターに電力を供給してやらなければならないので、電池駆動の携帯電話では、電池の消耗が著しく大きくなるという問題があった。磁気ディスク装置の消費する消費電流の一例を、表2に示す。
Figure 0003914037
【0008】
この例では、応答時間を早くするために常に磁気ディスク装置をアイドル状態にしておくと100mA以上の電流を常に消費してしまい、携帯電話の電池はすぐに消耗してしまう。携帯電話においては、例えば、特開2001-332892号公報で、バックライトの制御を行う例が示されているように、電池の消耗をいかに低減するかが大きな課題となっている。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、大きなデータ量が必要なサービスに対して、データのアクセス速度を損なわずに、携帯電話の電力消費を抑えながら、大容量の記憶媒体を低コストで提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明では、携帯電話装置を、情報を保持する磁気ディスク記憶手段と、磁気ディスク記憶手段を制御するディスク制御手段と、少なくともメニュー選択形式の表示が可能な表示手段と、メニュー選択のために選択肢間でカーソル移動を行う移動キー入力手段と、選択肢を選択する選択キー入力手段と、少なくともメニュー選択形式の表示情報を保持するメニュー情報保持手段と、携帯電話装置と磁気ディスク記憶手段との動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、動作状態保持手段が保持する動作状態情報に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する電力制御手段とを具備する構成とした。このように構成したことにより、磁気ディスク装置のデータアクセス速度を損なわずに、携帯電話の電力消費を抑えることができる。
【0011】
また、携帯電話装置を、情報を保持する磁気ディスク記憶手段と、磁気ディスク記憶手段を制御するディスク制御手段と、磁気ディスク記憶手段の動作を選択するディスク制御キー入力手段と、携帯電話装置と磁気ディスク記憶手段との動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、ディスク制御キー入力手段の入力情報に従って磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させる手段と、動作状態保持手段が保持する動作状態情報に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する電力制御手段とを具備する構成とした。このように構成したことにより、使用者の操作でディスクの動作状態を変更でき、磁気ディスク装置のデータアクセス速度を損なわずに、携帯電話の電力消費を抑えることができる。
【0012】
また、携帯電話装置を、情報を保持する磁気ディスク記憶手段と、情報を保持する半導体記憶手段と、磁気ディスク記憶手段を制御するディスク制御手段と、半導体記憶手段の記憶可能残容量を算出して保持する記憶残量保持手段と、携帯電話装置と磁気ディスク記憶手段との動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、記憶残量保持手段が保持する記憶可能残容量の情報に従って磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させる手段と、動作状態保持手段が保持する動作状態情報に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する電力制御手段とを具備する構成とした。このように構成したことにより、メモリーの空容量に応じてディスクの動作状態を最適化でき、データのアクセス速度を損なわずに、携帯電話の電力消費を抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図19を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、カーソル操作とメニュー選択操作とに従って、磁気ディスクの動作状態を遷移させ、遷移した動作状態に応じて磁気ディスクの電力供給を制御する携帯電話装置である。
【0015】
図1は、本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置の外観図である。図1において、携帯電話装置100は、移動無線電話装置である。アンテナ101は、基地局(図示せず)との間で電波の授受を行うアンテナである。スピーカー102は、受話用のスピーカーである。マイク103は、送話用のマイクである。表示部104は、電話番号や操作メニューなどを表示する表示部であり、好ましくは、液晶ディスプレイ装置である。キー操作部105は、電話番号や文書の入力を行うとともに、表示部104に表示された操作メニューの選択を行うキーボードである。
【0016】
図2は、本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置のキー操作部の外観図である。図2において、移動キー105aは、表示部に表示された複数の選択肢を持つ操作メニューのうちの任意の選択肢にカーソルを移動させるためのキーである。選択キー105bは、選択肢を選択するためのキーである。
【0017】
図3は、本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置の詳細な機能ブロック図である。図3において、主制御部106は、携帯電話装置100の全体の動作を制御する制御手段である。音声制御部107は、マイク103から入力された音声をデジタルデータに変換するとともに、デジタル化された音声データを音声信号に変換してスピーカー102に出力する手段である。無線通信部108は、基地局(図示せず)とアンテナ101との間で授受される無線信号の変復調や、音声制御部107で処理された音声データあるいは主制御部106で処理されたデータを基地局との間で転送するために通信方式に応じた手続き処理を行う手段である。プログラムメモリー部109は、主制御部106によって実行される制御プログラムや、制御プログラムの実行に必要な定数データを格納したメモリーである。好ましくは、フラッシュメモリーあるいはマスクROMで構成され、内部に携帯電話100の操作メニューを表示するための表示情報領域109aを備える。作業メモリー部110は、主制御部106が制御プログラムを実行する際に発生する一時的なデータなどを保管するメモリーである。好ましくは、DRAMで構成され、内部に携帯電話100の動作状態と磁気ディスク記憶部200の動作状態を示す状態情報を格納する状態情報領域110aを備える。磁気ディスク記憶部200は、所有者固有の情報を保管するディスク記憶手段である。ディスク記憶制御部111は、磁気ディスク記憶部200の動作を制御する手段である。電力制御部114は、磁気ディスク記憶部200と携帯電話全体の電力を制御する第1の電力制御手段である。
【0018】
図4は、本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置の磁気ディスク記憶部の詳細な機能ブロック図である。図4において、磁気ディスク201は、磁化によって情報を保持する情報トラックを同心円状に複数有するディスクである。磁気ヘッド202は、磁気ディスク201に情報を記録するあるいは磁気ディスク201から情報を読み出す手段である。ヘッドアーム203は、磁気ヘッド202を先端部に固定して磁気ディスク201の内外周方向に磁気ヘッド202を自在に移動させることができる手段である。スピンドルモーター204は、磁気ディスク201を一定の回転数で回転させるモーターである。アクチュエーター205は、ヘッドアーム203を磁気ディスク201の内外周方向に移動させる力を与える手段である。位置検出部206は、磁気ディスク201上に記録された位置情報によって、磁気ディスク上の磁気ヘッド202の位置情報を与える手段である。スピンドルサーボ制御部207は、スピンドルモーター204とアクチュエーター205の動作を制御する手段である。
【0019】
信号処理部208は、磁気ディスク201に記録された磁気情報について、磁気ヘッド202を介して読み出した信号をデジタルデータに再生するとともに、デジタルデータを、磁気ヘッド202を介して磁気ディスク201に記録する手段である。記録再生制御部209は、磁気ディスク201上のデータ領域を検出するためのタイミング情報を生成するとともに、信号処理部208を介して磁気ディスク201へのデータの書き込みと、磁気ディスク201からのデータの読み出しを行う手段である。作業メモリー部210は、磁気ディスク201から再生された後のデータあるいは磁気ディスク201に記録される前のデータを一時的に蓄えるメモリーである。バッファー制御部211は、磁気ディスク201から再生された後のデータあるいは磁気ディスク201に記録される前のデータを一時的に蓄えるための制御を行う手段である。
【0020】
インターフェース制御部212は、携帯電話装置100のディスク記憶制御部111との間でデータや制御情報の授受を行う手段である。電力制御部213は、磁気ディスク記憶部200全体への電力供給を行うと共に、磁気ディスク記憶部200の動作状態に応じて、動作させる必要の無いブロックの動作を停止させて電力消費を抑制する第2の電力制御手段である。CPU214は、磁気ディスク記憶部200の全体の動作を制御する手段である。制御メモリー部215は、CPU214が実行する制御プログラムを格納するメモリーである。インターフェース端子216は、ディスク記憶制御部111とインターフェース制御部212を接続する端子である。電源端子217は、第1の電力制御部114に接続して磁気ディスク記憶部200全体に供給する電力を受ける端子である。
【0021】
図5は、本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置で、選択形式のメニューを表示する場合の表示画面である。図6は、表示情報領域 109aの構成を示す表である。図7は、状態情報領域110aに格納される携帯電話100と磁気ディスク記憶部200の動作状態情報を示す表である。図8は、携帯電話装置100の動作状態とその遷移を示す状態遷移図である。図9は、磁気ディスク記憶部の状態遷移図である。図10は、メニュー表示の一例を示す図である。図11は、表示情報領域109aの一例を示す図である。図12は、状態遷移時の動作を示すフローチャートである。図13は、動作例を示すフローチャートである。
【0022】
上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置の動作を説明する。最初に、図1〜図4を参照して、携帯電話装置の機能の概略を説明する。液晶ディスプレイの表示部104に、電話番号や操作メニューなどを表示する。キー操作部105で、表示部104に表示された操作メニューの選択を行う。移動キー105aで、表示部に表示された操作メニューの任意の選択肢にカーソルを移動させる。選択キー105bで、選択肢の1つを選択する。プログラムメモリー部109は、操作メニューの表示情報を記憶している。作業メモリー部110に、携帯電話100の動作状態を記憶する。電力制御部213で、磁気ディスク記憶部200の動作状態に応じて、動作させる必要の無いブロックの動作を停止させて電力消費を抑制する。その他の基本的な機能は、従来の携帯電話装置と同じである。
【0023】
次に、図5〜図7を参照して、メニュー表示の概略を説明する。図5に示すように、表示部104の最上部に表題が表示される。表題の下に、表題あるいは選択肢に対する補足メッセージが表示される。補足メッセージの下に、表題に応じて複数の選択肢名が表示される。また、選択を指示するカーソルが、選択肢のいずれか一つに重なるように表示される。最下部の矢印は、カーソルの移動可能な方向を示す矢印である。
【0024】
図6に示す表示情報領域109aの構成について説明する。表示情報領域109aは、図6(a)で示すように、テーブル構造となっている。メニューの表題ごとに一意の番号が割り当てられ、それぞれの表題ごとに、表題ブロックと複数の選択肢ブロックを持つ。表題ブロックと個々の選択肢ブロックは、さらに細かな情報ブロックで構成される。表題ブロックを詳細化したものを、図6(b)に示す。選択肢ブロックを詳細化したものを、図6(c)に示す。
【0025】
表題ブロックは、表題メッセージ小ブロック、選択肢メッセージ小ブロック、選択肢数小ブロックで構成されている。表題メッセージ小ブロックは、表示画面の最上部に表示される表題メッセージを保持し、選択肢メッセージ小ブロックは、表題メッセージの下に表示される補足メッセージを保持し、選択肢数小ブロックは、選択肢ブロックの数を保持している。選択肢ブロックは、選択肢名小ブロック、選択肢動作小ブロック、カーソル移動時モード小ブロック、選択時モード小ブロックで構成される。
【0026】
選択肢ブロックは、選択肢として画面に表示される選択肢名を保持する。選択肢動作小ブロックは、対応する選択肢が選択されたときの携帯電話装置100の動作を指示する情報を保持する。カーソル移動時モード小ブロックは、対応する選択肢にカーソルが移動したときの磁気ディスク記憶部200の動作を指示する情報を保持する。選択時モード小ブロックは、選択肢を選択したときの磁気ディスク記憶部200の動作を指示する情報を保持する。
【0027】
また、状態情報領域110aは、図7で示すように、携帯電話装置100の動作状態を示すブロックと磁気ディスク記憶部200の動作状態示すブロックで構成される。
【0028】
第3に、図8を参照しながら、携帯電話装置100の動作状態を説明する。図8は、携帯電話装置100の動作状態とその遷移を示す図である。携帯電話装置100には、動作停止状態(S101)と、待ち受け状態(S102)と、通話状態(S103)と、データ通信状態(S104)と、データ編集状態(S105)と、電子メール編集状態(S106)と、録音状態(S107)とがある。
【0029】
動作停止状態(S101)は、電源が投入されていない状態である。待ち受け状態(S102)は、通話を待っている状態である。通話状態(S103)は、基地局(図示せず)と接続されて音声通話が可能となっている状態である。データ通信状態(S104)は、基地局と接続されて、インターネットへのアクセスや電子メールの送受信が行われている状態である。データ編集状態(S105)は、着信音や、画像データや、住所録などの所有者固有情報や、インターネット経由で授受したデータを編集している状態である。電子メール編集状態(S106)は、電子メールの編集を行っている状態である。録音状態(S107)は、基地局と接続されて、音声通話が可能ではあるが、所有者が通話不能のため、留守番電話機能が働いている状態である。
【0030】
携帯電話装置100の状態は、携帯電話装置100の全体回路に電源が供給されていない動作停止状態(S101)から始まる。動作停止状態(S101)のときに、キー操作部105の電源投入用キーを押下して、携帯電話装置100の全体回路に電源供給が行われると、携帯電話装置100全体の初期化を行った後、待ち受け状態(S102)に移行する。一方、待ち受け状態(S102)のときに、キー操作部105の動作停止用のキーを押下して電源供給を停止すると、動作停止状態(S101)に移行する。
【0031】
待ち受け状態(S102)のときに、キー操作部105から入力された電話番号を、主制御部106で処理して無線通信部108に送り、アンテナ101を介して基地局(図示せず)と接続するか、あるいは、基地局(図示せず)からアンテナ101を介して無線通信部108に着信がなされ、主制御部106によって、着信が自己向けであることが確認されると、通話状態(S103)に移行する。一方、通話状態(S103)のときに通話が終了して、使用者自身あるいは通話相手が回線切断要求を出した場合、あるいは回線状態が悪く、回線の接続が維持できなくて切断された場合に、待ち受け状態(S102)に移行する。
【0032】
また、待ち受け状態(S102)のときに、携帯電話装置100の所有者がインターネットへのアクセスや電子メールの送信を行いたい場合に、キー操作部105を押下してデータ通信処理を選択するか、あるいは基地局(図示せず)から電子メールの配信要求を、アンテナ101、無線通信部108を介して主制御部106が受けるかすると、データ通信状態(S104)に移行する。一方、データ通信状態(S104)のときに、電子メールの送受信が完了するか、あるいは携帯電話装置100の所有者がキー操作部105を押下して、インターネットへのアクセスを終了させると、待ち受け状態(S102)に移行する。
【0033】
また、待ち受け状態(S102)のときに、携帯電話装置100の所有者が電子メールを作成したい場合や、受信した電子メールを読みたい場合に、キー操作部105を押下して電子メール編集の処理を選択すると、電子メール編集状態(S106)に移行する。一方、電子メール編集状態(S106)のときに、携帯電話装置100の所有者が電子メールの編集を終了させるために、キー操作部105を押下して電子メール編集の処理を終了させると、待ち受け状態(S102)に移行する。ところで、データ編集状態(S105)の場合でも、基地局(図示せず)からアンテナ101を介して無線通信部108に着信がなされ、主制御部106によって着信が自己向けであることが確認されると、通話状態(S103)に移行する。
【0034】
更に、待ち受け状態(S102)のときに、携帯電話装置の所有者が住所録や着信メロディといった所有者固有のデータを編集したい場合に、キー操作部105を押下して、所有者がデータ編集の処理を選択すると、データ編集状態(S105)に移行する。一方、データ編集状態(S105)のときに、データ編集が完了すると、待ち受け状態(S102)に移行する。ところで、データ編集状態(S105)の場合でも、基地局(図示せず)からアンテナ101を介して無線通信部108に着信がなされ、主制御部106によって着信が自己向けであることが確認されると、通話状態(S103)に移行する。
【0035】
ところで、基地局(図示せず)からアンテナ101を介して無線通信部108に着信がなされ、主制御部106によって着信が自己向けであることが確認されて、通話状態(S103)に移行しても、所有者が通話不能の場合には録音状態(S107)に移行して、送話者のメッセージを録音する。送話者がメッセージを終了させるか、あるいは時間切れになると、録音状態(S107)から待ち受け状態(S102)に移行する。
【0036】
以上で述べた各状態における携帯電話装置100の動作ならびに状態遷移は、主制御部106が、作業メモリー部110に格納された制御プログラムを実行することによって行われ、状態の情報は、図7で示した状態情報領域110aに、状態に対応する数値が保持され、状態が遷移する都度、その数値は更新される。
【0037】
第4に、図9を参照しながら、磁気ディスク記憶部200の動作を説明する。図9は、磁気ディスク記憶部200の動作状態と、その遷移を示したものである。磁気ディスク記憶部200には、停止状態(S201)と、スリープ状態(S202)と、スタンバイ状態(S203)と、アイドル状態(S204)と、データアクセス状態(S205)との4つの状態がある。
【0038】
停止状態(S201)は、第1の電力制御部114から磁気ディスク記憶部200に電力が供給されていない状態である。スリープ状態(S202)は、ディスク記憶制御部111との間で、制御コマンドや磁気ディスク記憶部200の状態情報の受け渡しは可能であるが、スピンドルモーター204やアクチュエーター205は停止している状態である。スタンバイ状態(S203)は、ディスク記憶制御部111との間で、制御コマンドや磁気ディスク記憶部200の動作情報の受け渡しが可能であり、スピンドルモーター204も回転しているが、アクチュエーター205は停止して、ヘッドアームが退避位置にある状態である。アイドル状態(S204)は、ディスク制御部111との間で、制御コマンドや磁気ディスク記憶部200の状態情報の受け渡しが可能であると共に、スピンドルモーター204は回転し、アクチュエーター205も動作して、ヘッドアーム203が磁気ディスク上で待機している状態である。データアクセス状態(S205)は、スピンドルモーター204が回転し、アクチュエーター205が動作して、ヘッドアーム203が磁気ディスク201上で稼動していると共に、磁気ヘッドが磁気ディスク201上にデータを記録あるいは磁気ディスク201上からデータを再生している状態である。
【0039】
なお、ここで、制御コマンドとは、磁気ディスク記憶部200の動作状態を変更するコマンドであり、信号端子216を介してインターフェース制御部212が受け取って、ディスク記憶部のCPU214が解釈を行い、コマンドに対応する磁気ディスク記憶部200内部の制御を行う。制御コマンドの例としては、スピンドルモーター204の回転や停止を行うもの、磁気ディスク記憶部200の動作状態を要求するものなどがある。
【0040】
各状態の遷移について説明する。磁気ディスク記憶部200の状態は、第1の電力制御部114から磁気ディスク記憶部200に電源が供給されていない停止状態(S201)から始まる。停止状態(S201)のときに、第1の電力制御部114から電力供給が開始され、磁気ディスク記憶部200の全体回路の初期化が完了すると、スリープ状態(S202)に移行する。また、スリープ状態(S202)のときに、第1の電力制御部114からの電力供給が停止されると、停止状態(S201)に移行する。
【0041】
スリープ状態(S202)のときに、ディスク記憶制御部111からスタンバイ状態への移行を要求する制御コマンドが、磁気ディスク記憶部200に送られると、スタンバイ状態(S203)に移行する。逆に、スタンバイ状態(S203)のときに、ディスク記憶制御部111からスリープ状態への移行を要求する制御コマンドが、磁気ディスク記憶部200に送られると、スリープ状態(S202)に移行する。
【0042】
スタンバイ状態(S203)のときに、ディスク記憶制御部111からアイドル状態への移行を要求する制御コマンドが、磁気ディスク記憶部200に送られると、アイドル状態(S204)に移行する。逆に、アイドル状態(S204)のときに、ディスク記憶制御部111からスリープ状態への移行を要求する制御コマンドが、磁気ディスク記憶部200に送られると、スリープ状態(S202)に移行する。
【0043】
また、スリープ状態(S202)、スタンバイ状態(S 203 、アイドル状態(S205)のいずれの状態であっても、ディスク記憶制御部111からデータ転送コマンドが、磁気ディスク記憶部200に送られると、各状態を経由しながらデータアクセス状態(S205)に移行する。また、データアクセス状態(S205)において、データのアクセスが完了すると、アイドル状態(S204)に移行する。
【0044】
更に、スタンバイ状態(S203)、アイドル状態(S204)、データアクセス状態(S205)のいずれの状態であっても、ディスク記憶制御部111からスリープ状態への移行を要求する制御コマンドが、磁気ディスク記憶部200に送られると、各状態を経由しながらスリープ状態(S202)に移行する。
【0045】
以上で述べた各状態における磁気ディスク記憶部200の動作ならびに状態遷移は、CPU214が、制御メモリー部215に格納された制御プログラムを実行することによって行われる。磁気ディスク記憶部200の状態の情報は、磁気ディスク記憶部200外部状態として、図7で示した状態情報領域110aに状態に対応する数値が保持され、状態が遷移する都度、その数値は更新される。
【0046】
第5に、図10と図11を参照しながら、第1の実施の形態の具体的な動作を説明する。図10は、メニュー形式で選択を行う場合の表示画面の変化を示したものである。図10(a)は、メニュー形式の表示の場合の総合メニューである。表題は「総合メニュー」となっている。この場合には、補助メッセージは無い。選択肢として、「電話帳」、「電子メール」、「インターネット」、「アプリケーション」の4つが表示される。カーソルは「電話帳」を示しているので、このまま選択キーを押下することによって、図10(b)の電話帳メニューが表示される。
【0047】
電話帳メニューの表題は「電話帳」で、補助メッセージとして「メニュー選択」が表示される。選択肢として、「新規作成」と「編集」がある。ここで、「編集」を選択するためにカーソルを移動させる。これによって、表示は図10(c)のようになる。ここで選択キーを押下すると、図10(d)で示す電話帳編集のメニューになる。電話帳編集の表題は「電話帳編集」で、補助メッセージとして、「どのグループですか」が表示される。選択肢として、「家族」、「友人」、「会社」、「一般」がある。この後、図10(e)、(f)のように、一連の選択を続けていくと、目的の個別データの編集が可能になる。編集が完了すれば、図10(g)で示す終了画面が現れ、データの保存が完了すれば、図10(a)の総合メニューに戻る。
【0048】
図11を参照して、図10に示した動作における表示情報領域 109aの構成を説明する。図11(a)は、表示情報領域 109aの構成の一例を示す表である。この例では、番号1には総合メニュー用の表示情報が格納されている。それらは、表題ブロックと選択肢ブロックで構成される。選択肢としては、電話帳、電子メール、インターネット、アプリケーションの4つがあり、それらのために、表示情報が選択肢ブロックにそれぞれ格納されている。
【0049】
図11(b)は、番号1の総合メニューの表題ブロックの詳細構成を示す表である。表題メッセージとして、「総合メニュー」、補助メッセージは存在せず、選択肢数として4が格納されている。
【0050】
図11(c)は、番号1の総合メニュー選択肢1の電話帳に関する詳細構成を示す表である。選択肢名は「電話帳」であり、選択時の動作は番号3の表示情報を表示することであり、カーソルが移動したときにディスク記憶部の動作状態はスタンバイ状態になり、選択肢を選択した場合にディスク記憶部の動作状態としてスタンバイ状態になることを示す。
【0051】
図11(d)は、番号1の総合メニューで電話帳を選択したときに実行される番号3の電話帳の表示に関する表示を示す表題の詳細ブロックである。表題メッセージとして「電話帳」が、補助メッセージとして「メニュー選択」が、選択肢数として2が格納されている。
【0052】
図11(e)の表は、番号3の電話帳の新規作成の選択肢名は「新規作成」であり、選択時の動作は新規作成の処理開始であり、カーソルが移動したときにディスク記憶部の動作状態は変化せず、選択肢を選択した場合にディスク記憶部の動作状態はスリープ状態になることを示している。
【0053】
図11(f)は、番号3の電話帳の編集の選択肢名選択肢2の編集に関する詳細構成を示す表である。選択肢名は「編集」であり、選択時の動作は番号5の表示情報を選択することであり、カーソルが移動したときにディスク記憶部の動作状態はスタンバイ状態になり、選択肢を選択した場合にディスク記憶部の動作状態はデータアクセス状態になることを示している。
【0054】
第6に、図12を参照しながら、携帯電話装置100の状態遷移について説明する。図12のフローチャートに示す処理は、携帯電話装置100の動作状態が遷移する都度起動される。起動直後に、ステップS301において、あたらしく遷移した動作状態が何かを調べる。このとき、新しい状態が、データ処理、データ通信、電子メール編集、録音のいずれかの状態であれば、磁気ディスク記憶部200に格納されたデータの参照、あるいは磁気ディスク記憶部200へのデータの記録が生じるものとして、ステップS302において、電力制御部114を制御して、磁気ディスク記憶部に電力を供給する。新しい状態が、初期、待ち受け、通話のいずれかの状態の場合、磁気ディスク記憶部の使用はないものとして、ステップS303において、電力制御部114を制御して、磁気ディスク記憶部200への電力供給を停止する。
【0055】
以上のような手順によって、磁気ディスク記憶部200にアクセスすることの無い状態では、磁気ディスク記憶部200の電源供給は停止されるので、磁気ディスク記憶部200の電力消費は無くなる。
【0056】
第7に、図13を参照しながら、電話帳の編集処理に関する詳細な動作について説明する。既に説明したように、メニュー形式表示の場合の総合メニューが、図10(a)のように表示される。表題は「総合メニュー」となっている。この場合には補助メッセージは無い。選択肢として「電話帳」、「電子メール」、「インターネット」、「アプリケーション」の4つが表示される。カーソルは「電話帳」を示しているので、このまま選択キーを押下することによって、図10(b)の電話帳メニューが表示される。このとき、図13のフローチャートに示す処理が、内部的に起動される。
【0057】
ステップS401において、表示情報領域 109aから電話帳のテーブルが読み込まれる。ステップS402において、図10(b)で示す画面が表示される。ステップS403において、この状態でキー操作部の押下を検出し、その結果がカーソルの移動なのか選択肢の選択なのかを判断する。ステップS402においては、カーソルは「新規作成」に位置しているので、ステップS403で、カーソル移動が発生した場合、カーソルは「編集」選択肢に移動していることになる。「編集」を選択すると、磁気ディスク記憶部に保持されたデータのアクセスが発生するので、ステップS404において、「編集」が選択キーによって選択される前に、ディスク記憶部をスタンバイ状態に移行させる。
【0058】
電話帳メニューにおいて選択キーが押下された場合、ステップS405において、それによって新規作成なのか、編集なのかを判断する。編集の場合には、ステップS406において、直ちにディスク記憶部からデータを読み出す。なお、このときディスク記憶部はすでにスタンバイ状態となっているので、データ読み出し命令によって、直ちにデ−タアクセス状態に移行する。ステップS407において、読み出したデータからリストを表示する。このリストによって、最終的に修正を必要とするデータを、ステップS408、S409、S410において見つけると、ステップS411において、ディスク記憶部をスリープ状態にして編集モードに移行し、ステップS412において、編集を行う。編集の合間に、内部的には編集の終了を確認する。編集の終了が確認された時点で、ステップS414において、ディスク記憶部をスタンバイ状態に移行させる。この後、ステップS415において、表示部に保存メッセージを表示する。ステップS416〜S418において、所有者の保存要求を確認して、保存要求が発生した場合にディスクへデータを書き込み、終了する。
【0059】
以上で述べた処理は、主制御部106が作業メモリー部110に格納された制御プログラムを実行することによって行われる。この処理によって、磁気ディスク記憶部200には、データがアクセスされるときのみ電力が供給されるとともに、データの転送が予想される場合には、開始される時点ではスタンバイ状態になっているので、磁気ディスク記憶部に対しては、必要なときのみ電力が供給されると共に、データの転送に対する応答時間の遅延が回避できる。
【0060】
上記のように、本発明の第1の実施の形態では、携帯電話装置を、カーソル操作とメニュー選択操作とに従って、磁気ディスクの動作状態を遷移させ、遷移した動作状態に応じて磁気ディスクの電力供給を制御する構成としたので、カーソル移動などに応じて、予め磁気ディスク記憶部を最適な動作状態に遷移させておくことができ、消費電力を節減できるとともに、データアクセスを速くできる。
【0061】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、半導体メモリーの記憶可能残容量に応じて磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させ、動作状態に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する携帯電話装置である。
【0062】
図14は、本発明の第2の実施の形態における携帯電話装置の詳細な機能ブロック図である。図14において、データメモリー部116は、所有者の情報を保持するメモリーである。その他の基本的な構成は、第1の実施の形態と同じであるので、図3の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図15は、携帯電話装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0063】
上記のように構成された本発明の第2の実施の形態における携帯電話装置の動作を説明する。処理が起動されると、まず、ステップS501において、新規作成か編集かを表示部にメッセージを出力して確認する。編集が選択された場合には、ステップS502において、磁気ディスク記憶部を予めスタンバイ状態に移行させる。ステップS503において、表示部に編集データのリストを表示して使用者の選択を促し、目的データがデータメモリー部に存在するか確認する。データメモリー部に無かった場合には、ステップS506において、磁気ディスク記憶部200をデータアクセス状態に移行させてデータを取り込み、編集データとして作業メモリー部に移動する。この後、ステップS507において、磁気ディスク記憶部200をスリープ状態に移行させる。
【0064】
ステップS503で目的データがデータメモリー部にあった場合には、ステップS508において、データメモリー部のデータを作業メモリー部に移動。作業メモリー部に目的データが格納されると編集を行う。編集が完了すると、ステップS510において、磁気ディスク記憶部200を予めスタンバイ状態に移行させる。編集したデータをデータメモリー部に格納する前に、残りの記憶容量値を格納する。この値が規定した数値よりも少なかった場合には、
ステップS512において、データメモリー部のアクセス頻度の低いデータを、磁気ディスク記憶部200に移動する。磁気ディスク記憶部200へのデータの移動が完了した段階で、ステップS513において、磁気ディスク記憶部200をスリープモードへ移行させる。この後、ステップS514において、データメモリー部に編集データを格納する。
【0065】
以上に述べた処理により、データメモリー部116の介在によって、磁気ディスク記憶部200に対しては、必要なときのみ電力が供給されると共に、磁気ディスク記憶部200のデータ転送に対する応答時間の遅延が回避できる。
【0066】
上記のように、本発明の第2の実施の形態では、携帯電話装置を、半導体メモリーの記憶可能残容量に応じて磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させ、動作状態に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する構成としたので、半導体メモリーに空がある場合は、磁気ディスク記憶手段を起動しないようにでき、消費電力を節減できる。
【0067】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態は、ディスク制御キー入力に従って磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させ、動作状態に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する携帯電話装置である。
【0068】
図16は、本発明の第3の実施の形態における携帯電話装置のキー操作部の外観図である。図16において、ディスク制御キー105cは、磁気ディスク記憶部200を操作するためのキーである。図17は、携帯電話装置の詳細な機能ブロック図である。その他の基本的な構成は、第1、2の実施の形態と同じであるので、図3の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図18は、ディスク制御キーの動作を示すフローチャートである。図19は、携帯電話装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
上記のように構成された本発明の第3の実施の形態における携帯電話装置の動作を説明する。図18のフローチャートを用いて、ディスク制御キー105cの動作について説明する。図18に示す処理は、ディスク制御キー105cが押下されたときに起動される処理で、主制御部106が処理を行う他の処理と並行して動作する。まず、ディスク制御キー105cが押下されると、ステップS601において、主制御部106は、ディスク記憶制御部111を制御して、制御コマンドを発行させて、磁気ディスク記憶部200をスタンバイモードにする。ステップS602において、内部タイマー(図示せず)を起動して、一定のタイマー割り込みを待つ。タイマー割り込みが発生すると、主制御部106は、ディスク記憶制御部111を制御して、制御コマンドを発行させて、磁気ディスク記憶部200をスリープ状態にして処理を終了する。
【0070】
図19を参照しながら、携帯電話装置100の動作を説明する。本処理が起動されると、まず、ステップS701において、新規作成か編集かを、表示部にメッセージを出力して確認する。編集が選択された場合には、ステップS702において、磁気ディスク記憶部を予めスタンバイ状態に移行させる。ステップS703において、磁気ディスク記憶部200をデータアクセス状態に移行させて、データを取り込み、編集データとして作業メモリー部に移動する。この後、ステップS704において、磁気ディスク記憶部200をスリープ状態に移行させる。この後、ステップS705において、データの編集を行う。編集が完了すると、ステップS707において、磁気ディスク記憶部200をスタンバイ状態に移行させる。ステップS708において、編集が終了したデータを、磁気ディスク記憶部200に書き込む。磁気ディスク記憶部200へのデータの移動が完了した段階で、ステップS709において、磁気ディスク記憶部200をスリープモードへ移行させる。
【0071】
ここで、予め使用者によってディスク制御キー105cが押下されていれば、図18で示したように、磁気ディスク記憶部200が予めスタンバイ状態になっているので、図19で示すスタンバイ状態への移行時間が不要となり、応答時間を早めることができる。以上に述べた処理によって、磁気ディスク記憶部200に対して、必要なときのみ電力が供給されると共に、磁気ディスク記憶部200のデータ転送に対する応答時間の遅延が回避できる。なお、3つの実施の形態は、単独で用いるだけでなく、それぞれを組み合わせて用いることも可能である。
【0072】
上記のように、本発明の第3の実施の形態では、携帯電話装置を、ディスク制御キー入力に従って磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させ、動作状態に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する構成としたので、使用者の意思で磁気ディスク記憶手段の状態を変えることができ、消費電力を節減できるとともに、データアクセスを速くできる。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、携帯電話装置を、情報を保持する磁気ディスク記憶手段と、磁気ディスク記憶手段を制御するディスク制御手段と、少なくともメニュー選択形式の表示が可能な表示手段と、メニュー選択のために選択肢間でカーソル移動を行う移動キー入力手段と、選択肢を選択する選択キー入力手段と、少なくともメニュー選択形式の表示情報を保持するメニュー情報保持手段と、携帯電話装置と磁気ディスク記憶手段との動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、動作状態保持手段が保持する動作状態情報に応じて磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する電力制御手段とを具備する構成としたので、磁気ディスク装置のデータアクセス速度を損なわずに、携帯電話の電力消費を抑えることができるという効果が得られる。
【0074】
また、磁気ディスク記憶手段の動作を選択するディスク制御キー入力手段と、ディスク制御キー入力手段の入力情報に従って磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させる手段とを備えたので、使用者の操作でディスクの動作状態を変更でき、磁気ディスク装置のデータアクセス速度を損なわずに、携帯電話の電力消費を抑えることができるという効果が得られる。
【0075】
また、情報を保持する半導体記憶手段と、半導体記憶手段の記憶可能残容量を算出して保持する記憶残量保持手段と、記憶残量保持手段が保持する記憶可能残容量の情報に従って磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させる手段とを備えたので、メモリーの空容量に応じてディスクの動作状態を最適化でき、データのアクセス速度を損なわずに、携帯電話の電力消費を抑えることができるという効果が得られる。
【0076】
また、データアクセスの応答速度が速いので、ゲームなどのアプリケーションメモリーとして使用しても、ストレス無く利用できるという効果が得られる。磁気ディスク装置へのアクセスを、携帯電話の使用者に意識させることなく最適化できるので、従来型の携帯電話と同様の使い方が可能になり、使用者の使い勝手を損なわないという効果が得られる。電池の消耗量が少ないので、小型の電池を使用することもでき、携帯電話の他の機能に電力を割くことができるので、携帯電話装置の機能拡張の設計も容易になるという効果が得られる。
【0077】
また、磁気ディスク装置による大容量のメモリーを携帯電話に実装することができ、従来、例えば数10秒しか録音ができなかった留守番電話のメッセージも、数分間録音することも可能となり、情報の伝達を確実に行うことができるという効果が得られる。使用者はメモリー残量を気にすることなく、個人データを大量に携帯電話に保存しておくことができるという効果が得られる。従来の半導体メモリーでは容量の制限から実現できなかった大きなアプリケーションプログラムを携帯電話内に保存しておくことが可能になり、新しいサービスが提供可能になるという効果が得られる。更に、大容量のメモリーを内蔵しているので、市販の携帯電話メモリー管理用のソフトウェアを購入しなくても、携帯電話装置自身で管理が可能となり、携帯電話メモリー管理用の出費を低減することができるという効果が得られる。磁気ディスク装置を搭載することによって、パーソナルコンピュータと同様の使い方が可能になり、パーソナルコンピュータのユーザー向きの携帯電話装置の設計が可能になるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置の外観斜視図、
【図2】本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置のキー操作部の外観正面図、
【図3】本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置の機能ブロック図、
【図4】本発明の第1の実施の形態における磁気ディスク記憶部の機能ブロック図、
【図5】本発明の第1の実施の形態における表示部のメニュー表示の画面図、
【図6】本発明の第1の実施の形態における表示データ領域の構成図、
【図7】本発明の第1の実施の形態における状態情報領域の構成図、
【図8】本発明の第1の実施の形態における携帯電話装置の状態遷移図、
【図9】本発明の第1の実施の形態における磁気ディスク記憶部の状態遷移図、
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるメニュー表示の一例を示す図、
【図11】本発明の第1の実施の形態における表示情報領域の一例を示す図、
【図12】本発明の第1の実施の形態における状態遷移時の動作を示すフローチャート、
【図13】本発明の第1の実施の形態における動作例を示すフローチャート、
【図14】本発明の第2の実施の形態における携帯電話装置の機能ブロック図、
【図15】本発明の第2の実施の形態における動作例を示すフローチャート、
【図16】本発明の第3の実施の形態におけるキー操作部の外観正面図、
【図17】本発明の第3の実施の形態における携帯電話装置の機能ブロック図、
【図18】本発明の第3の実施の形態におけるキー押下時の動作を示すフローチャート、
【図19】本発明の第3の実施の形態における動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 携帯電話装置
101 アンテナ
102 スピーカー
103 マイク
104 表示部
105 キー操作部
105a カーソル移動キー
105b 選択キー
105c ディスク制御キー
106 主制御部
107 音声制御部
108 無線通信部
109 プログラムメモリー部
109a 表示情報領
110 作業メモリー部
110a 状態情報領域
111 ディスク記憶制御部
112 電池
113 安定化部
114 電力制御部
115 電源接続部
116 データメモリー部
200 磁気ディスク記憶部
201 磁気ディスク
202 磁気ヘッド
203 ヘッドアーム
204 スピンドルモーター
205 アクチュエーター
206 位置検出部
207 スピンドルサーボ制御部
208 信号処理部
209 記録再生制御部
210 作業メモリー部
211 バッファー制御部
212 インターフェース制御部
213 電力制御部
214 CPU
215 制御メモリー部
216 信号端子
215 電源端子

Claims (2)

  1. 情報を保持する磁気ディスク記憶手段と、少なくともメニュー選択形式の表示が可能な表示手段と、メニュー選択のために選択肢間でカーソル移動を行う移動キー入力手段と、選択肢を選択する選択キー入力手段と、少なくともメニュー選択形式の表示情報を保持するメニュー情報保持手段と、携帯電話装置と前記磁気ディスク記憶手段との動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、前記動作状態保持手段が保持する動作状態情報に応じて前記磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する電力制御手段とによって構成され、前記磁気ディスク記憶手段は、消費電力量の異なる複数の動作状態を有し、携帯電話装置の動作状態に対応して複数の動作状態の1つに切り替わり、前記メニュー情報保持手段は、前記磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させる状態遷移情報を保持し、前記状態遷移情報は、少なくとも前記移動キー入力手段からの入力結果と前記選択キー入力手段からの入力結果とによって選択されることを特徴とする携帯電話装置。
  2. 情報を保持する磁気ディスク記憶手段と、少なくともメニュー選択形式の表示が可能な表示手段と、メニュー選択のために選択肢間でカーソル移動を行う移動キー入力手段と、選択肢を選択する選択キー入力手段と、メニュー選択形式で表示するメニュー情報を保持するメニュー情報保持手段と、携帯電話装置と前記磁気ディスク記憶手段との動作状態情報を保持する動作状態保持手段と、前記動作状態保持手段が保持する動作状態情報に応じて前記磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御する電力制御手段とを有する携帯電話装置の制御方法において、移動したカーソル位置のメニュー選択肢に対応する動作状態に前記磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させ、選択されたメニュー選択肢に対応する動作状態に前記磁気ディスク記憶手段の動作状態を遷移させ、遷移した動作状態に応じて前記磁気ディスク記憶手段の電力供給を制御することを特徴とする携帯電話装置の制御方法。
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