JP3913996B2 - 改質器用バーナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池を用いた発電システムやコジェネレーション(熱電併給)システム等で用いられる改質器に対し適用されるバーナ装置であって、上記燃料電池から排出される水素リッチの未反応排ガスを燃料ガスとして燃焼させることにより上記改質器内の改質用触媒を加熱するために用いられる改質器用バーナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、発電及び/又は排熱回収等の用途に燃料電池を用いた燃料電池システムが種々提案されている。この燃料電池システムは、燃料電池を構成するアノードに水素を含むアノードガスを供給する一方、カソードに酸素を含むカソードガスを供給し、水素と酸素とを電気化学的に反応させて発電を行うものである。
【0003】
上記アノードガスとしては、通常、改質器により改質・生成された水素リッチな改質ガスが用いられる。この改質器は改質用触媒と、この改質用触媒を燃焼ガスにより加熱するバーナとを備えたものである。そして、上記改質器では、例えば都市ガス、LPG等の軽質炭化水素もしくはメタノール等のアルコール類の燃料を原料として、水蒸気改質反応等の改質反応により水素リッチな改質ガスが生成されるようになっている。
【0004】
上記の改質器用バーナにおいては、上記燃料電池での電気化学反応により排出される水素リッチな未反応排ガス(未反応改質ガス)を燃料ガスの一部もしくは全部として利用し、これを燃焼させることにより上記改質用触媒を加熱させることが一般に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の燃料ガスとして用いられる未反応排ガスは、燃料電池において電気化学反応で未利用の水素と水蒸気とを主成分とするものであるため、水蒸気濃度が高く露点温度も数十℃という高い値を有している。このため、この未反応排ガスを上記改質器用バーナに供給して燃焼させるようにすると、バーナ内部で結露を生じ燃焼部までの燃料ガス供給通路を閉塞させるおそれがある。
【0006】
このように結露を生じて燃料ガス供給通路が閉塞傾向になると、燃焼部への燃料ガス供給量が設定のものから変化して改質用触媒に対する加熱の程度が変動してしまうことになる。そして、上記改質用触媒の吸熱反応に変動が生じると、改質器での改質反応が設定のものから低下し、燃料電池に供給される改質ガスに変動が生じることになる。この結果、燃料電池システムによる発電等のエネルギー利用を一定に維持し得なくなってしまうことになる。
【0007】
一方、上記未反応排ガスをバーナに導入する前に、予め外部において電気ヒータ等の加熱手段により加熱することも考えられるが、このようにするとその加熱手段のために新たな構成部品が必要になる上に、その加熱手段を作動させるために余分なエネルギー(電力等)が必要になるという不都合が生じる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、改質器の触媒加熱用の燃料ガスとして燃料電池からの未反応排ガスを利用しつつも、結露発生に起因する燃料供給条件の変動を防止して改質器での改質反応を一定に維持し、燃料電池システムの運転状態を一定に維持し得る改質器用バーナ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、燃料ガスを炎孔部において燃焼させることにより改質器を加熱する改質器用バーナ装置であって、燃料電池から排出される水素リッチの未反応排ガスに対し、合流部において、都市ガスである原燃料ガスが流量調整弁を通して供給されることにより0%の混合比を含む混合比の変更調整可能に合流されて、上記合流部から導入される未反応排ガスのみからなる燃料ガス、もしくは、未反応排ガスに上記原燃料ガスを混合した双方からなる燃料ガスが、ガス供給通路を通して上記炎孔部に供給される途中で、空気予熱室を通して供給される予熱状態の燃焼用空気と混合部において予め混合され、空気との混合ガスの状態にして上記炎孔部において燃焼室に向けて燃焼されるように構成し、一部が上記炎孔部の火炎に対しその燃焼熱を直接もしくは間接に吸熱し得るように配設される一方、他部が上記ガス供給通路内の燃料ガスに伝熱し得るように配設されて、上記燃料ガスを加熱する伝熱手段を備えることを特定事項としたものである(請求項1)。
【0010】
本発明によれば、伝熱手段によって燃料ガスの燃焼熱が燃焼前の導入された燃料ガスに対し伝熱されて、バーナ装置に導入された燃料ガスが加熱されることになる。このため、その導入された燃料ガスが水蒸気を多く含むものであっても、上記加熱によりバーナ装置の内部での結露発生を防止することが可能になり、一定の燃焼状態を維持させることが可能になる。これにより、改質器の改質用触媒に対する燃焼加熱を一定に維持して燃料電池に対する改質ガスの供給を一定に維持させることが可能になる。この結果、燃料電池での電気化学反応を所定の設定状態に維持して、エネルギー利用を一定に維持させることが可能になる。また、このような作用をバーナ装置自身が生成する燃焼熱の活用により得られるため、新たなエネルギーを必要とすることなくエネルギーの効率利用が図られる。
【0011】
そして、本発明では、上記燃焼室として、上記炎孔部が形成されたバーナプレートと、上方に開口し上記バーナプレートよりも上方に突出する上筒部とにより区画して形成し、上記空気予熱室として、上記上筒部の下側位置の外筒部と、この外筒部の外周側に配設されたバーナカバーとの間に区画された環状空間として形成し、この環状空間の一側に対し燃焼用空気を導入する一方、他側を上記混合部に連通するようにすることも特定事項としている。
【0012】
さらに、本発明では、上記混合部として、上記外筒部の内側に区画形成された混合室に対し上記空気予熱室からこの空気予熱室よりも狭い通路断面積の中心絞り通路を通して燃焼用空気が流入される一方、上記合流部から導入される燃料ガスが、上記ガス供給通路の一部を構成し上記中心絞り通路を上記混合室内に貫通した状態で固定された分流管に供給されこの分流管に横向きに開口形成された第1噴出孔から上記中心絞り通路を通過して混合室に流れ込む際の燃焼用空気にその流れと直交する方向から噴出されてその燃焼用空気に混入される構成とする。
【0013】
加えて、本発明では、上記伝熱手段として、内部に上記ガス供給通路が形成されるとともに、上記バーナカバーの熱伝導率よりも同等以上の高い熱伝導率を有する素材により形成された略円筒状のバーナケースを備え、このバーナケースは上記上筒部と上記外筒部とを一体に備え、上記上筒部が上記燃焼室を囲み炎孔部からの火炎に露出してその燃焼熱を吸熱する一方、吸熱した熱が上記外筒部を通して上記混合室内の混合ガス及び上記空気予 熱室内の燃焼用空気の双方に対し伝熱される構成とする。
【0014】
以上の場合、上記の燃料ガスに対し燃焼用空気を予め混合する予混合燃焼方式を採用することができ、その際、上記バーナケースに対し燃焼用空気が接触するように導入し、そのバーナケースと接触することにより加熱された空気を混合部において燃料ガスと混合すれば、燃料ガスはガス供給通路を構成するバーナケースからの伝熱に加え、加熱された空気との混合によって、より一層確実に加熱されることになる。詳しくは、バーナケースの上筒部が吸熱した燃焼熱を、外筒部から空気予熱室内の混合前の燃焼用空気ガスや、混合室からなる混合部に伝熱させて加熱することができ、分流管を通して導入される燃料ガスがまず予熱された空気と混合されることにより加熱され、次に上記混合室において加熱することができる。これにより、燃料ガスとして水蒸気を多量に含み露点の高い未反応排ガスを用いても結露の発生を確実に防止することができ、結露に起因する通路閉塞発生のおそれを回避して、改質器での改質反応を設定のものに維持し得るという上記の効果を得ることができる。
【0015】
以上のバーナカバーや次の請求項3又は請求項4のバーナカバーとして、複数の互いに異なる材質の層が積層されてなりかつ上記環状空間に臨む内層が外層よりも高い熱伝導率を有する材質に設定されたクラッド材により形成することにより(請求項)、バーナカバーからの外部への放熱を抑制して、燃料ガスの加熱用に火炎の燃焼熱を有効に活用し得ることになる。
【0016】
また、上記の伝熱手段として棒状吸熱部材を備えることもでき、この棒状吸熱部材として、その一端部として上記バーナプレートから燃焼室内に突出し周方向に拡径されて上記燃焼室の火炎から燃焼熱を吸熱する吸熱ヘッドと、この吸熱ヘッドから上記バーナプレートを貫通するように延びる軸部と、他端部として上記分流管に接触した状態に接合されてその分流管に伝熱させて内部の燃料ガスを加熱する接合部とから一体に形成することができる(請求項)。この場合には、吸熱部材の一端部である吸熱ヘッドが燃焼室での燃焼熱を吸熱し、この吸熱した熱がその吸熱部材の他端部である接合部から第1配管部材である分流管に伝熱され、これにより、この第1配管部材である分流管内の燃料ガスが加熱されることになる。
【0017】
さらに、上記伝熱手段として、上記ガス供給通路の一部を構成する連通管を備えることができ、この連通管として、その一部を、上記炎孔部が形成されたバーナプレートに対し直接もしくは間接に接触した状態に配設させることもできる(請求項)。この場合には、バーナプレートが炎孔部での火炎からの放射熱を受けて加熱され、このバーナプレートの熱がこれに接触した上記第2配管部材である上記連通管の一部に吸熱され、この吸熱により内部の燃料ガスが加熱されることになる。
【0018】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜請求項のいずれかの本発明の改質器用バーナ装置によれば、伝熱手段によって燃料ガスの燃焼熱を伝熱してバーナ装置に導入された燃料ガスを加熱することができる。この加熱によりバーナ装置に導入されて炎孔部で燃焼される燃料ガスが水蒸気を多く含み露点の高い水素リッチの未反応排ガスを含むものであっても、バーナ装置の内部での結露発生を防止して通路閉塞のおそれを解消することができ、一定の燃焼状態を維持させることができる。これにより、改質器の改質用触媒に対する燃焼加熱の変動を防止して一定に維持することができる。このため、燃料電池に対する改質ガスの供給を一定に維持させることができ、この結果、燃料電池システムの運転状態を所定の設定状態に維持させることができる。しかも、このような効果をバーナ装置自身が生成する燃焼熱の活用により省エネルギー化及び熱利用の効率化を図ることができる。
【0019】
特に、バーナケースの上筒部が吸熱した燃焼熱を、外筒部から空気予熱室内の混合前の燃焼用空気ガスや、混合室からなる混合部に伝熱させて加熱することができ、分流管を通して導入される燃料ガスがまず予熱された空気と混合されることにより加熱され、次に上記混合室において加熱することができる。これにより、燃料ガスとして水蒸気を多量に含み露点の高い未反応排ガスを用いても結露の発生を確実に防止することができ、結露に起因する通路閉塞発生のおそれを回避して、改質器での改質反応を設定のものに維持し得るという上記の効果を得ることができる。
【0021】
請求項2によれば、濃淡混合燃焼を行わせることができる。その際、分流管に供給される燃料ガスが都市ガスと未反応排ガスという互いにウォッベ指数及び供給圧が大きく異なる2種類のガスがある混合比で混合されたものであっても、第1噴出孔の二次側圧力と、第2噴出孔の二次側圧力とをほぼ同等にすることができ、第1噴出孔から噴出されて混合された混合ガスと、第2噴出孔から噴出されて混合された濃混合ガスとにおける各燃料ガス濃度(混合比率)をほぼ一定に維持することができる。
【0022】
た、請求項によれば、ーナカバーから外部への放熱を抑制することができ、燃料ガスの加熱用として伝熱させる火炎の燃焼熱を効率よく有効活用することができる。
【0023】
また、請求項3によれば、伝熱手段としての棒状吸熱部材の一端部である吸熱ヘッドに燃焼室の燃焼熱を確実に吸熱させ、この吸熱した熱を上記吸熱部材の他端部である接合部から第1配管部材である分流管に伝熱させることができる。これにより、上記第1配管部材である分流管内の燃料ガスを確実に加熱することができ、請求項1による効果を確実に得ることができることになる。
【0024】
さらに、請求項によれば、炎孔部での火炎からの放射熱により加熱されたバーナプレートの熱を伝熱手段としての第2配管部材である連通管の一部に確実に吸熱させることができ、この吸熱により内部の燃料ガスを加熱させることができる。これによっても、請求項1による効果を確実に得ることができることになる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
まず、本発明の実施形態に係る改質器用バーナ装置が適用される燃料電池システムについて、図1に示す一例を参照しつつ簡単に説明する。
【0027】
図例の燃料電池システムは、固体高分子形等の燃料電池100で必要な水素として、所定の原燃料ガスを改質器200で改質することにより生成した水素リッチの改質ガスを用いるようにする一方、上記改質器200の改質用触媒201を加熱するためのバーナ装置300又は300aにおいて上記燃料電池100から排出される未反応排ガスを燃料の一部又は全部として用いるようにしたものである。
【0028】
すなわち、上記燃料電池100はカソード(空気極)101と、アノード(水素極)102と、電解質103とを備えており、空気が上記カソード101に、水素リッチの改質ガスが上記アノード102にそれぞれ供給されるようになっている。そして、上記燃料電池100では、水の電気分解とは逆の電気化学的原理に基づき、上記空気中の酸素と改質ガス中の水素との電気化学反応により発電される。そして、この反応により生成された水と、未反応水素を含む改質ガス(未反応排ガス)とが排出されることになる。
【0029】
上記改質器200での水素リッチの改質ガスの生成は次のようにして行われる。すなわち、第1流量調整弁202が介装された原燃料ガス供給管203を通して原燃料ガス(例えば都市ガス等)が改質器200に導入される。なお、この導入前に、上記原燃料ガス中の硫黄分が図示省略の脱硫器により脱硫されると共に、その原燃料ガスに対し水蒸気供給源からの水蒸気が水蒸気供給管204を通して混入される。そして、改質器200内において、改質用触媒201がバーナ装置300又は300aからの燃焼熱により加熱され、その改質用触媒201の吸熱反応に基づき上記の導入された燃料が水蒸気改質されて水素リッチの改質ガスが生成されることになる。生成された改質ガスはCO処理器205により改質ガス中のCO(一酸化炭素)が変性・除去された後に上記燃料電池100のアノード102に供給される。
【0030】
一方、上記バーナ装置300又は300aでは、未反応排ガスのみ、あるいは、この未反応排ガスに上記原燃料ガス(以下、都市ガスとして説明する)を混合した状態の燃料ガスに対し燃焼用空気を予め混合し、混合後の混合ガスが燃焼される。すなわち、燃料電池100から排ガス供給管301を通して供給される未反応排ガスと、上記第1流量調整弁202の上流側の原燃料ガス供給管203から分岐され途中に第2流量調整弁302が介装された分岐燃料供給管303を通して供給される都市ガスとが合流部305で合流され、未反応排ガスのみもしくは双方からなる燃料ガスがバーナ装置300又は300aに導入される。そして、導入された燃料ガスに対し空気供給管304からの空気が後述の如く予め混合され、この空気が予め混合された混合ガスが燃焼される(予混合燃焼)。この燃焼により生じる燃焼排ガスを例えば円筒状の改質用触媒201の内外周に通過させることにより、改質用触媒201が加熱されるようになっている。
【0031】
なお、上記バーナ装置300又は300aに供給される都市ガス量は第2流量調整弁302の開度調整により変更調整され、これにより、上記燃料ガス中の都市ガス混合比(0%の状態を含む)が変更調整されるようになっている。
【0032】
<第1実施形態>
次に、第1実施形態に係るバーナ装置300について図2を参照しつつ説明する。
【0033】
上記バーナ装置300は、略円筒状のバーナケース2と、炎孔部31が形成された厚肉円板状のバーナプレート3と、有底で円筒状のバーナカバー4と、複数の連通管5,5,…と、共に円板状の第1及び第2バッフル板6,7と、分流管8とを主要構成要素として備え、予混合燃焼でかつ濃淡燃焼という燃焼方式により燃焼させるものである。上記バーナケース2、バーナプレート3、バーナカバー4及び各連通管5がそれぞれ個別にもしくは協働することにより本発明の「伝熱手段」として機能する。
【0034】
上記バーナケース2は、上方に開口する上筒部21及び取付フランジ部22が上半部に形成され、上記上筒部21よりも所定寸法だけ小径で下方に開口する外筒部23及び内筒部24が下半部に形成され、上下を区画する区画壁部25が上下方向中間位置に形成されたものである。上記取付フランジ部22が後述のバーナカバー4と共に改質器200に対し取り付けられることにより、バーナ装置300が改質器200に固定されるようになっている。このバーナケース2は、バーナカバー4よりも熱伝導率の高い素材、例えばアルミニウムや銅等の高熱伝導素材により一体に形成されたものである。
【0035】
上記上筒部21の内部には上記区画壁部25のやや上側位置に形成された段部に対しバーナプレート3の外周側下面が当接状態で保持され、このバーナプレート3よりも上方に突出する上筒部21とバーナプレート3とにより区画されて改質器200に連通する燃焼室9が形成されている。つまり、上記上筒部21が炎孔部31からの火炎に露出して燃焼室9を囲みその燃焼室9からの燃焼熱を吸熱するバーナケース2の「壁部」を構成する。また、上記上筒部21の外周面にはバーナカバー4がその内周面を密着させた状態で下から外嵌され、このバーナカバー4の底壁部41が上記外筒部23の下端位置よりも所定寸法だけ下側位置に位置付けられている。
【0036】
上記内筒部24はその上下寸法が外筒部23よりも所定量短くされており、外筒部23にはその下端開口を閉止するように第1バッフル板6が固定され、また、内筒部24にはその下端開口を開放状態にしつつ外周側空間を上下に区画するよう第2バッフル板7が固定されている。そして、上記分流管8が上記バーナカバー4の底壁部41の中心位置から上記第1バッフル板6の中心絞り通路61及び第2バッフル板7の中心孔71を貫通した状態で固定されている。これによって、第1淡混合室10aが第1及び第2の両バッフル板6,7間の上下範囲に分流管8と外筒部23との間の環状空間として形成され、第2淡混合室10bが第2バッフル板の上側位置に内・外の両筒部23,24間の環状空間として形成されている。また、上記内筒部24内には、濃混合室11が分流管8の上部と区画壁部25とにより区画形成されている。
【0037】
つまり、上記バーナケース2は、内部に上記各混合室10a,10b,11を区画形成するという役割に加え、燃焼室9に露出した上筒部21により吸熱した熱を上記各混合室10a,10b,11内の燃料ガスや後述の空気予熱室12内の空気に伝熱させて加熱する熱伝導媒体としての役割をも果たすようになっている。
【0038】
上記バーナカバー4の下側外周面には空気供給管304が連通状態で固定されており、バーナカバー4の下側内周面と外筒部23との間の環状空間、及び、バーナカバー4の底壁部41と第1バッフル板6との間の空間により構成された空気予熱室12に対し上記空気供給管304から燃焼用空気が供給されて充満されるようになっている。
【0039】
また、上記バーナカバー4の底壁部41には排ガス供給管301と分岐燃料供給管303との合流部305が上記分流管8のみに連通するように固定され、合流部305からの燃料ガスが分流管8に供給されるようになっている。
【0040】
一方、上記バーナケース2の区画壁部25には炎孔部31との関係で定められた所定位置にそれぞれ貫通孔が形成され、この各貫通孔に対し連通管5の下端部が内嵌状態で固定され、その上端部がバーナプレート3の下面に密着して当接されている。この各連通管5により第2淡混合室10bと、炎孔部31の所定範囲とが互いに連通されている。
【0041】
次に、図3以降の図面を参照しつつ以上の構成要素についてさらに詳細に説明する。
【0042】
上記バーナプレート3は図3及び図4に示すように上筒部21の内周面に形成された段部26に対し上から内嵌させることにより保持されている。この段部26とバーナプレート3の少なくとも下面とは密着状態で当接されて、バーナプレート3からバーナケース2に対し伝熱されるようになっている。なお、上記段部26とバーナプレート3との間に黒鉛シート等の耐熱性と伝熱性とを併有する薄肉シートを介装させた状態で密着させるようにし、伝熱性を増大させるようにしてもよい。
【0043】
上記バーナカバー4は、複数の互いに異なる材質の層が積層されたクラッド材により構成され、このクラッド材は空気予熱室12に臨む内層43が外層42よりも熱伝導性の良い材質により形成されている。例えば、図3の2層のクラッド材の例では外層42の材質として鋼鉄が設定され、内層43の材質として熱伝導性の良い銅が設定されている。これにより、上記燃焼室9からの吸熱を、外部への放熱を抑制した状態で、バーナケース2及び上記内層43を介して空気予熱室12側に対し効率よく伝熱して空気を予熱し得るようにしている。
【0044】
また、上記バーナプレート3に形成された炎孔部31は、図3及び図4に示すように上下方向に貫通した多数の小径炎孔の集合から構成され所定範囲に配置されている。すなわち、上記炎孔部31(図4参照)は、上記多数の小径炎孔がドーナッツ環状範囲に配置された単位炎孔部32を周方向に複数(図例では8つ)連続して並べて形成されたものである。そして、各連通管5の内径が上記各単位炎孔部32の内外周の中間径に相当する寸法に設定され、その連通管5が上記単位炎孔部32毎にその下面に個別に密着当接されている。これにより、各連通管5を通して第2淡混合室10bから淡混合ガスが上記各単位炎孔部32の内周側範囲にある小径炎孔のみに供給されるようになっている。なお、図4中13は炎孔部31からの燃焼炎の温度を検出する炎温度検出手段であり、この図4の例では炎温度検出手段としてシースに封入された熱電対を用いている。また、上記バーナプレート3の炎孔部31の上側位置には図示省略の着火装置が配設されている。
【0045】
上記バーナプレート3と、バーナケース2の区画壁部25との間の上下方向中間位置には第1仕切り板14が固定され、この第1仕切り板14により上記バーナプレート3と区画壁部25との間の空間が上下に仕切られている。そして、上記第1仕切り板14には上記各連通管5の外周側位置において各連通管5を囲むように所定間隔で複数の噴出孔141,141,…が貫通形成されており、この各噴出孔141により濃混合室11から中心孔27を通して供給される濃混合ガスを上記各単位炎孔部32の外周側範囲にある小径炎孔に向けて上方に噴出させるようになっている。上記濃混合室11は、第2仕切り板14により上下部空間に区画され、その上下部空間が上記第2仕切り板15の小孔151,151,…により連通されている。
【0046】
上記第1バッフル板6の中心絞り通路61は中心部の貫通孔の孔縁部を上方に曲げ起こすことにより上向き漏斗状に形成されたものであり、この中心絞り通路61の上下方向中間位置に臨んで分流管8の第1噴出孔81,81,…が横向きに開口されている。また、この分流管8の上端部は頂面が閉塞された状態で上記濃混合室11の下部空間に入り込み、分流管8の上端部と内筒部24との間の環状隙間に臨んで上記分流管8の第2噴出孔82,82,…が横向きに開口されている。
【0047】
上記第2バッフル板7は図3及び図5にも示すように中心位置に中心孔71が形成され、第2淡混合室10bに臨む外周側の位置に複数の切り起こし通路72,72,…が形成されている。この各切り起こし通路72(図6も併せて参照)は周方向の一側に開口され、これにより、第1淡混合室10aからの淡混合ガスを第2淡混合室10bに対し旋回流となって流れ込ますようにし、混合の均一化をより一層図るようにしている。
【0048】
上記の第1及び第2の両淡混合室10a,10bと、濃混合室11とによって本発明の「混合部」が構成され、また、分流管8と、バーナケース2により区画形成される上記の各混合室10a,10b,11と、「第2配管部材」としての各連通管5とによって本発明の「ガス供給通路」が構成されている。
【0049】
なお、図3中28aは第1仕切り板14を位置固定するためのスペーサリング、28bは第2仕切り板15を位置固定するためのスペーサリング、28c及び28dはそれぞれ第2バッフル板7を挟み付けて位置固定するためのスペーサリングである。
【0050】
以上の構成のバーナ装置300による燃焼動作について図2及び図3を参照しつつ説明する。まず、合流部305から燃料ガスが分流管8に供給される一方、空気供給管304から燃焼用空気が空気予熱室12に供給される。この空気予熱室12の空気は第1バッフル板6の中心絞り通路61を通して第1淡混合室10aに流入する。この流入の際、空気は広い空気予熱室12からそれよりも狭い通路断面積の中心絞り通路61を通過して再び広い第1淡混合室10aに流れ込むことになる。このため、上記中心絞り通路61を通過する際に、流通速度が高くなった状態の空気の流れに対し分流管8の各第1噴出孔81から燃料ガスが上記流れと直交する方向から噴出されて上記空気に混入される上に、この燃料ガスと空気とが上記第1淡混合室10a内に乱流状態で流れ込むことにより燃料ガスと空気とがさらに混合されて均一混合に近づくことになる。
【0051】
上記の第1淡混合室10aに流入したものが淡混合ガスであり、この淡混合ガスは一部が中心孔71から濃混合室11に流入する一方、他部が第2バッフル板7の切り起こし通路72,72,…を通過して第2淡混合室10bに流入する。その各切り起こし通路72を通過することにより淡混合ガスは旋回流となるため、空気と燃料ガスとの均一混合の確実化が図られる。そして、この均一混合された淡混合ガスが各連通管5から各単位炎孔部32の内周側範囲にある多数の小径炎孔に供給され、バーナプレート3の上面で淡火炎となって燃焼される。
【0052】
一方、上記中心孔71から濃混合室11の環状隙間に流入した淡混合ガスに対し、さらに、分流管8の各第2噴出孔82から燃料ガスが上記流れと直交する方向から噴出されて混入され、これにより、濃混合ガスとなる。この際、濃混合室11の下部空間の下流側が第2仕切り板15により通路断面積が各小孔151のみに絞られているため、上記燃料ガスが十分に混入されることになる。この濃混合ガスは第2仕切り板15の各小孔151を通過して濃混合室11の上部空間に流入する際に混合の均一化が図られる。そして、この濃混合ガスは中心孔27から第1仕切り板14の各噴出孔141を通して上記各単位炎孔部32の外周側範囲にある多数の小径炎孔に供給され、バーナプレート3の上面で濃火炎となって燃焼される。
【0053】
なお、上記バーナ装置300は、燃料電池100の起動時においては都市ガスのみが供給されてこの都市ガスを燃料ガスとして燃焼作動される。
【0054】
以上の濃淡混合燃焼においては、分流管8に供給される燃料ガスが都市ガスと未反応排ガスという互いにWI(Wobbe Index;ウォッベ指数)及び供給圧(各噴出孔81,82を挟んで上流側である分流管8内の一次側圧力)が大きく異なる2種類のガスの混合であっても、上記各第1噴出孔81の二次側圧力(第1噴出孔81の下流側である中心絞り通路61を流れる空気の圧力)と、各第2噴出孔82の二次側圧力(中心孔71から濃混合室11に流入する淡混合ガスの圧力)とがほぼ同等になる。このため、上記各第1噴出孔81から噴出される燃料ガスとの混合により生成される淡混合ガスと、上記各第2噴出孔82から噴出される燃料ガスとの混合により生成される濃混合ガスとにおける各燃料ガス濃度(混合比率)をほぼ一定に維持することができるようになる。
【0055】
一方、上記の濃淡の各燃焼炎からの放射熱を受けてバーナケース2の上筒部21やバーナプレート3が吸熱して加熱されることになる。上記上筒部21が吸熱した熱はバーナケース2自体を伝わって下半部の外筒部23等に伝熱される一方、バーナカバー4にも伝わって下側の空気予熱室12側に伝熱される。同時に、上記バーナプレート3の熱が段部26を介してバーナケース2に伝熱されると共に各連通管5にも伝熱されることになる。そして、それらの伝熱により第1及び第2の両淡混合室10a,10bや濃混合室11からなる混合部が加熱される一方、上記空気予熱室12内の空気が予熱(例えば100℃程度)されることになる。このため、分流管8を通して導入される燃料ガスがまず予熱された空気と混合されることにより加熱され、次に上記各混合室10a,10b,11や各連通管5において加熱されることになる。
【0056】
これにより、燃料ガスとして水蒸気を多量に含み露点の高い未反応排ガスを用いても結露の発生を確実に防止することができ、上記結露に起因する通路閉塞発生のおそれを回避することができる。この結果、改質器200での改質反応を設定のものに維持して燃料電池100での電気化学反応を設定状態に確実に維持することができるようになる。
【0057】
また、上記バーナプレート3の熱が上記の如く燃料ガスや燃焼用空気の加熱のために消費されるため、上記バーナプレート3の過加熱防止が図られて未反応排ガスを用いた場合の逆火発生をも防止することができるようになる。
【0058】
<第2実施形態>
図7及び図8は本発明の第2実施形態に係るバーナ装置300aを示す。このバーナ装置300aは、伝熱手段の一つとして特に吸熱部材16をさらに付加した点でのみ上記第1実施形態のバーナ装置300と異なり、その他の点は第1実施形態のバーナ装置300(図2及び図3参照)と同じである。このため、同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0059】
上記吸熱部材16は周方向に拡径された吸熱ヘッド161と、軸部162と、ねじ部を有する接合部163とを備えた棒状をなし、これらが熱伝導性の高い素材(例えばアルミニウム等)により一体に形成されたものである。そして、上記吸熱部材16はバーナプレート3の中心孔33、第1仕切り板14、区画壁部25の中心孔27及び第2仕切り板15′の中心孔152をそれぞれ貫通して、上記接合部163が「第1配管部材」としての分流管8′の頂壁部83に対しねじ込み締結されることにより接合されている。これにより、上記吸熱ヘッド161がバーナプレート3の上側に露出されて、燃焼室9の火炎から燃焼熱を吸熱し得るようになっている。
【0060】
上記吸熱ヘッド161は図9にも示すように上記のねじ込み締結のために締結工具の係合用凹溝が形成されたものである。図例では(−)形のドライバの先端が係合し得るように一直線状の凹溝を図示しているが(+)形のものでもよい。また、例えば六角ボルトの頭部のような六角形状等の多角形状にしてもよい。そして、この吸熱部材16の分流管8′へのねじ込み締結により、吸熱部材16の固定に加え、バーナプレート3をより強固に固定し得るようにもしている。
【0061】
また、上記吸熱ヘッド161のねじ込み締結に際しては、その吸熱ヘッド161とバーナプレート3との間に耐熱パッキン17を挟み付けた状態で介装され、これにより、中心孔33を通しての未燃ガスの漏出防止、及び、熱膨張もしくは製造上の寸法誤差の吸収によるバーナプレート3への過大な応力発生の未然防止を図るようにしている。
【0062】
この第2実施形態の場合、燃料ガスに対する加熱として、バーナケース2、各連通管5及びバーナカバー4を介した第1実施形態と同様な加熱に加え、さらに上記吸熱部材16により上記第1実施形態の場合よりも上流側の燃料ガスに対する加熱をも行うことができるようになる。
【0063】
すなわち、バーナプレート3の炎孔部31からの火炎の放射熱を上記吸熱部材16の吸熱ヘッド161が直接に吸熱し、吸熱した熱が軸部162及び接合部163を介して分流管8に対し伝熱されることになる。これにより、分流管8′自体が加熱されてバーナ装置300aに導入される燃料ガスの内でも最も上流側である分流管8′内の燃料ガスを加熱することができるようになる。また、併せて、上記軸部162からの放熱により、燃料ガス濃度の高い濃混合ガスに対する加熱をより促進させることができるようになる。
【0064】
以上により、第2実施形態では、燃料ガスとして水蒸気を多量に含み露点の高い未反応排ガスを用いた場合の結露発生を第1実施形態よりも一層確実に防止することができ、上記結露に起因する通路閉塞発生のおそれを完全に回避することができる。この結果、改質器200での改質反応を設定のものに確実に維持して燃料電池100での電気化学反応を設定状態に確実に維持させることができるようになる。
【0065】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第2実施形態では吸熱部材16の一端を接合部163として分流管8′の頂壁部83に貫通状態でねじ込みさせて接合しているが、これに限らず、単に接触させるだけでもよい。この場合であっても、吸熱ヘッド161で吸熱した熱を分流管8′に対し伝熱させて燃料ガスの加熱を行うことができる。
【0066】
また、上記第2実施形態では吸熱部材16として一端である接合部163が分流管8′の頂壁部83に対し接合されたものを示したが、これに限らず、吸熱部材としてその一端が分流管8′の内部空間に貫入して放熱する放熱部を備えた構成にしてもよい。この場合は、例えば図10に示すように接合部163に対しさらに棒状の放熱部164を一体に延長させて吸熱部材16′を構成すればよい。この場合は、分流管8′の頂壁部83に貫通形成されたねじ孔から上記放熱部164を分流管8′内に挿入させてから上記接合部163を上記ねじ孔にねじ込んで吸熱部材16′を固定するようにすればよい。このようにすることにより、吸熱ヘッド161が吸熱した熱が軸部162及び接合部163を介して分流管8′に伝熱されると同時に、放熱部164にも伝熱され、その熱が放熱部164の周面から分流管8′内の燃料ガスそのものに放熱されることになる。このため、バーナ装置300aに対し導入される燃料ガスに対し最も上流側において加熱することができ、バーナ装置300a内での結露発生をより確実に阻止することができる。なお、上記放熱部164の延長長さは図10に例示したもの以外に、例えば分流管8′と合流部305との境界位置までの範囲で設定すればよい。
【0067】
上記第1及び第2実施形態では、改質器200の下部に対しバーナ装置300,300′を上向きに取り付けているが、これに限らず、横向きもしくは下向きに取り付けてもよい。
【0068】
また、上記第1及び第2実施形態では、燃料ガスと空気とを予め混合する予混合燃焼方式に加え、上記燃料ガスと空気との混合度合を濃淡2種類に分けて混合させて濃淡燃焼方式を実現させているが、これに限らず、例えば濃混合室11を構成する構成部分を省略して予混合燃焼方式のみを実現させてもよい。この場合においても、これまで説明した燃焼前の燃料ガスに対する加熱に基づくバーナ装置内での結露発生の防止を同様に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態が適用される燃料電池システムを示す模式図である。
【図2】 第1実施形態を示す縦断面説明図である。
【図3】 図2の部分拡大図である。
【図4】 図2の一部切欠平面説明図である。
【図5】 第2バッフル板の平面図である。
【図6】 図5のA−A線における拡大断面図である。
【図7】 第2実施形態を示す図2対応図である。
【図8】 図7の部分拡大図である。
【図9】 図7の一部切欠平面説明図である。
【図10】 第2実施形態についての他の実施形態を示す図8対応図である。
【符号の説明】
2 バーナケース(伝熱手段)
3 バーナプレート
4 バーナカバー
5 連通管(伝熱手段,第2配管部材)
8 分流管(第1配管部材)
9 燃焼室
10a 第1淡混合室(混合部)
10b 第2淡混合室(混合部)
11 濃混合室(混合部)
12 空気予熱室(環状空間)
16,16′ 吸熱部材
21 上筒部(バーナケースの壁部)
23 外筒部
31 炎孔部
100 燃料電池
200 改質器
300,300a バーナ装
305 合流部

Claims (5)

  1. 燃料ガスを炎孔部において燃焼させることにより改質器を加熱する改質器用バーナ装置であって、
    燃料電池から排出される水素リッチの未反応排ガスに対し、合流部において、都市ガスである原燃料ガスが流量調整弁を通して供給されることにより0%の混合比を含む混合比の変更調整可能に合流されて、上記合流部から導入される未反応排ガスのみからなる燃料ガス、もしくは、未反応排ガスに上記原燃料ガスを混合した双方からなる燃料ガスが、ガス供給通路を通して上記炎孔部に供給される途中で、空気予熱室を通して供給される予熱状態の燃焼用空気と混合部において予め混合され、空気との混合ガスの状態にして上記炎孔部において燃焼室に向けて燃焼されるように構成され、
    一部が上記炎孔部の火炎に対しその燃焼熱を直接もしくは間接に吸熱し得るように配設される一方、他部が上記ガス供給通路内の燃料ガスに伝熱し得るように配設されて、上記燃料ガスを加熱する伝熱手段を備え、
    上記燃焼室は、上記炎孔部が形成されたバーナプレートと、上方に開口し上記バーナプレートよりも上方に突出する上筒部とにより区画されて形成され、
    上記空気予熱室は、上記上筒部の下側位置の外筒部と、この外筒部の外周側に配設されたバーナカバーとの間に区画された環状空間として形成され、この環状空間の一側に対し燃焼用空気が導入される一方、他側が上記混合部に連通され、
    上記混合部は、上記外筒部の内側に区画形成された混合室に対し上記空気予熱室からこの空気予熱室よりも狭い通路断面積の中心絞り通路を通して燃焼用空気が流入される一方、上記合流部から導入される燃料ガスが、上記ガス供給通路の一部を構成し上記中心絞り通路を上記混合室内に貫通した状態で固定された分流管に供給されこの分流管に横向きに開口形成された第1噴出孔から上記中心絞り通路を通過して混合室に流れ込む際の燃焼用空気にその流れと直交する方向から噴出されてその燃焼用空気に混入されるように構成され、
    上記伝熱手段として、内部に上記ガス供給通路が形成されるとともに、上記バーナカバーの熱伝導率よりも同等以上の高い熱伝導率を有する素材により形成された略円筒状のバーナケースを備え、このバーナケースは上記上筒部と上記外筒部とを一体に備え、上記上筒部が上記燃焼室を囲み炎孔部からの火炎に露出してその燃焼熱を吸熱する一方、吸熱した熱が上記外筒部を通して上記混合室内の混合ガス及び上記空気予熱室内の燃焼用空気の双方に対し伝熱されるように構成されている
    ことを特徴とする改質器用バーナ装置。
  2. 請求項1に記載の改質器用バーナ装置であって、
    上記バーナケースの一部として一体形成された内筒部が上記外筒部の内側に配設されてこの内筒部内に濃混合室が区画形成され、この濃混合室から上記炎孔部に供給された濃混合ガスが濃火炎となって燃焼されるように構成され、
    上記濃混合室は上記混合室と中心孔を介して連通されてこの中心孔を通して上記混合室からの混合ガスが流入する一方、上記分流管の閉塞された上端部が上記中心孔を貫通して上記濃混合室の空間に入り込み、この分流管に横向きに開口形成された第2噴出孔から燃料ガスが上記中心孔を通過する混合ガスに対しその流れと直交する方向から噴出されて混入されるように構成されている、改質器用バーナ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の改質器用バーナ装置であって、
    上記伝熱手段として棒状吸熱部材を備え、
    この棒状吸熱部材は、その一端部として上記バーナプレートから燃焼室内に突出し周方向に拡径されて上記燃焼室の火炎から燃焼熱を吸熱する吸熱ヘッドと、この吸熱ヘッドから上記バーナプレートを貫通するように延びる軸部と、他端部として上記分流管に接触した状態に接合されてその分流管に伝熱させて内部の燃料ガスを加熱する接合部とから一体に形成されている、改質器用バーナ装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の改質器用バーナ装置であって、
    上記伝熱手段として、上記ガス供給通路の一部を構成する連通管を備え、
    この連通管はその一部が、上記炎孔部が形成されたバーナプレートに対し直接もしくは間接に接触した状態に配設されている、改質器用バーナ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の改質器用バーナ装置であって、
    上記バーナカバーは、複数の互いに異なる材質の層が積層されてなりかつ上記環状空間に臨む内層が外層よりも高い熱伝導率を有する材質に設定されたクラッド材により形成されている、改質器用バーナ装置。
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