JP3913335B2 - 着信制御方式及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は着信制御方式及びその装置に関し、更に詳しくは移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの着信制御方式及びその装置に関する。
今日、公衆PHS(Personal Handyphone System) の普及に伴い、あらゆる場所で公衆PHSへの着信や通話が可能となっている。一方、民間の事業者が管理する自営交換機システムでも、公衆PHSが自営交換機エリアで公衆通信網におけると同等の通信サービスを受けることのできる機能(準公衆ローミング機能と呼ばれる)を具備することで、公衆PHSの利用範囲は更に拡大している。しかし、講演会会場やホテル・図書館等の静寂を要する様な場所では、不特定多数の公衆PHSへの着信音や通話による騒音が社会問題となる。そこで、公衆PHSの着信規制の実現が望まれている。
【0002】
【従来の技術】
図12は従来の移動通信(PHS)システムを説明する図で、図において、100は固定通信網、200は移動通信網、300は公衆網、101は固定通信網の端局装置(EO)、1は固定電話機(TEL)、201は移動通信網の公衆基地局(CS)、2は公衆PHS(PS)、202は移動通信網と自営交換機間の通信インタフェースの変換を行うPHSインタフェースユニット(PIU)、7は準公衆ローミング機能を備える自営交換システム(0S)、6は自営交換機(PBX)、3は自営基地局(CS)である。
【0003】
なお、この様な自営交換システム7は網側からオフィスステーション(0S)とも呼ばれる。また、以後は端末PSと基地局CSとについては夫々装置番号(PS0,PS1,…,CS0,CS1…,等)で呼び分ける。
公衆CS0は公衆基地局管理エリア31の公衆PS0に対して公衆通信サービス(位置登録,発信,着信,ハンドオーバ等)を提供する。一方、自営CS1,CS5等は基本的には自営基地局管理エリア32の自営移動端末(不図示)に対して独自に自営通信サービス(位置登録,発信,着信,ハンドオーバ等)を提供する。但し、このPBX6は準公衆ローミング機能を備えるので、自営基地局管理エリア32に在圏する公衆PS1,PS2等は公衆基地局管理エリア31におけると同様に公衆通信サービスを受けることが可能である。
【0004】
以下、従来の準公衆ローミング機能を概説する。
自営基地局管理エリア32は複数の一斉呼出エリア(例えば講演会場)1,2等に別れており、夫々にCS1,CS5等が配置される。またPBX6はPIU202を介して移動網200に接続している。
図13は従来の準公衆ローミング位置登録シーケンスを説明する図である。
【0005】
例えばPS1がCS1を介して位置登録要求を行うと、PBX6はCS1の装置番号(回線番号でも良い)に基づきPS1が在圏する正規化呼出エリア番号1(一斉呼出エリア1に相当)を生成してPIU202に位置登録要求を行う。PIU202はこの正規化呼出エリア番号1を自装置内に保持すると共に、移動網200に対してPS1の位置登録要求を行う。以後は、公衆基地局管理エリア31で行われると同様に位置登録処理が行われ、認証正常であると、PS1は位置登録受付となる。
【0006】
図14は従来の準公衆ローミング着信シーケンスを説明する図である。
その後、例えばTEL1からPS1に発呼すると、該呼は固定網100,移動網200を介してPIU202に着信される。これを受け付けたPIU202は該着信の呼設定情報に含まれるPS1へのダイヤル着番号(又はPS番号)により対応する正規化呼出エリア番号1を読出し、PBX6に着信する。PBX6は受信した正規化呼出エリア番号1をPS1が在圏する一斉呼出エリア1の情報に変換し、CS1等を介してPS1を一斉に呼び出す。以上の事はPS2についても同様である。
【0007】
図15は従来の準公衆ローミング発信シーケンスを説明する図である。
PSからの発信に関しては、自営基地局管理エリア32内における当該PSの一斉呼出エリアを特定する必要が無いので、公衆基地局管理エリア31内で行われると同様に発信処理が行われ、通信中(通話又はデータ通信等)となる。
図12に戻り、係るシステム構成において、例えば自営基地局管理エリア32内の一斉呼出エリア1を講演会会場等の静寂を要する場所と仮定する。係る場所では、講演会スタッフの所持するPS1への着信は許容するが、一般入場者が所持するPS2への着信は規制したい場合がある。
【0008】
従来は、予め保守者が保守端末等によりPS番号等の個人情報をシステムに登録しておき、該個人情報に基づいて発着信等の許容/規制制御を行うものが知られている(特開平6−245255)。
具体的に言うと、講演会会場内に設置されている近くのCS1よりPS1が発信や位置登録要求等を行った場合、又は外部よりPS1に着信があった場合に、これらの呼設定情報に含まれるPS1の個人情報を元に、予めシステムに登録された許可PSの個人情報と比較し、一致した場合は発着信等を許容し、また不一致の場合は発着信等を規制するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のように予め保守者がPS番号等の個人情報をシステムに登録する方式であると、特に講演会会場等のように利用者が毎回変わるような場合には、保守者はその都度会場を利用するスタッフ等の個人情報を更新(登録,変更,削除等)する必要があり、その作業は極めて煩雑であった。
【0010】
しかも、講演会スタッフの人数によっては相当量の個人情報を登録する必要があり、また当日の状況によってはスタッフの増員もあり得るため、保守者の作業が誤ったり輻輳する可能性があった。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、その目的とする所は、移動端末の個人情報を管理することなしに、簡単な構成及び方法で不特定多数の移動端末ヘの着信制御を確実に行える着信制御方式及びその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1(A)の構成により解決される。即ち、本発明(1)の着信制御方式は、移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの着信制御方式において、移動端末が一斉呼出エリアの特定の場所に設置された基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に着信許容又は規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容又は規制の情報に従い着信許容又は規制制御し、その後、前記移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端末の位置登録処理を行うものである。
【0012】
図1(A)において、この自営交換機システムは準公衆ローミング機能の有無を問わず、より一般的な自営交換機システムを表している。講演会場Aには自営基地局CS1〜CS3が配置され、該会場Aに在圏する移動端末PS1,PS2等の一斉呼出エリアを1とする。CS1は特定の場所(スタッフ口近傍)に配置され、CS2は他の特定の場所(お客様口近傍)に配置されている。またCS3は必要なら講演会場Aの一斉呼出エリアをカバーする位置に配置される。そして、この講演会場Aでは、講演会スタッフはスタッフ口から入場し、一般客はお客様口から入場する様に運用される。
【0013】
スタッフがスタッフ口から入場すると、スタッフ所持のPS1は最寄りのCS1を介して位置登録要求を発生する。これを受け付けたPBX4はCS1の装置(回線)番号等に基づき、PS1が在圏する一斉呼出エリア1の情報を生成すると共に、これには無条件に着信許可の情報1を付加して位置登録処理を行う。なお、この位置登録処理は自営交換機システム内の閉じた系で行っても良い。そして、その後の前記PS1への着信については前記付加された着信許容の情報1に従い着信許容される。
【0014】
一方、一般客がお客様口から入場すると、お客様所持のPS2は最寄りのCS2を介して位置登録要求を発生する。これを受け付けたPBX4はCS2の装置(回線)番号等に基づき、PS2が在圏する一斉呼出エリア1の情報を生成すると共に、これには無条件に着信規制の情報2を付加して位置登録処理を行う。そして、その後の前記PS2への着信については前記付加された着信規制の情報2に従い着信規制される。
従って、本発明(1)によれば、特定の場所の基地局を着信許容又は規制に対応させておくだけで、従来の様に移動端末の個人情報を管理することなしに、各移動端末ヘの着信制御を的確に行える。更に、一旦付与された着信許容/規制の情報は他の一斉呼出エリア(会場)でも容易に維持され、簡単な制御で各移動端末ヘの着信制御を的確に行える。なお、端末が他の一斉呼出エリアに移動した場合の動作についての一例は後述する。
【0015】
また上記の課題は例えば図1(B)の構成により解決される。即ち、本発明(2)の着信制御方式は、移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの着信制御方式において、移動端末がある一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に前記位置登録要求が発生した時間帯に応じて着信許容又は規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容又は規制の情報に従い着信許容又は規制制御するものである。
【0016】
図1(B)において、この自営交換機システムは準公衆ローミング機能の有無を問わず、より一般的な自営交換機システムを表している。講演会場Bには自営基地局CS4〜CS6が配置され、該会場Bに在圏する移動端末PS4,PS5等の一斉呼出エリアを2とする。CS5はスタッフ及び一般客の共用口近傍に配置され、他のCS4,CS6は必要なら講演会場Bの一斉呼出エリアをカバーする位置に夫々配置される。そして、この講演会場Bでは、スタッフ及び一般客は共に共用口より出入りすると共に、スタッフは開場前のAM9:00〜AM9:59までに入場を済ませ、一般客は開場時のAM10:00より入場する様に運用される。
【0017】
また、この自営交換機システムは実時刻を計数する時計手段(RTC)47と、一斉呼出エリア2の1又は2以上の自営基地局CS5,CS6等の運用に関する着信許容/規制のタイムスケジュールを記憶する記憶手段(不図示)とを備え、移動端末より位置登録要求が発生した時間帯に応じて着信許容又は規制の情報を付加するようになっている。
【0018】
係る状態では、スタッフが共用口から入場すると、スタッフ所持のPS4は最寄りのCS5を介して位置登録要求を発生する。これを受け付けたPBX4はCS5の装置(回線)番号等に基づき、PS4が在圏する一斉呼出エリア2の情報を生成すると共に、これに前記位置登録要求が発生した時間帯(AM9:00〜AM9:59)に応じて着信許可の情報1を付加して位置登録処理を行う。なお、この位置登録処理は自営交換機システム内の閉じた系で行っても良い。そして、その後の前記PS4への着信については前記付加された着信許容の情報1に従い着信許容される。
【0019】
一方、一般客が共用口から入場すると、お客様所持のPS5は最寄りのCS5を介して位置登録要求を発生する。これを受け付けたPBX4はCS5の装置(回線)番号等に基づき、PS5が在圏する一斉呼出エリア2の情報を生成すると共に、これに前記位置登録要求が発生した時間帯(AM10:00以降)に応じて着信規制の情報2を付加して位置登録処理を行う。そして、その後の前記PS5への着信については前記付加された着信規制の情報2に従い着信規制される。
【0020】
ところで、一般客が共用口に殺到すると、あるお客様のPSはCS5を介して位置登録をできずに、会場内の例えばCS6を介して位置登録要求を発生する場合がある。この場合も上記CS5を介する場合と同様に、PBX4により時間帯(AM10:00以降)に応じて着信規制の情報2を付加され、位置登録処理される。
【0021】
従って、本発明(2)によれば、一斉呼出エリア内の1又は2以上の基地局を時間帯に応じて着信許容又は規制に対応させておくだけで、各移動端末ヘの着信制御を的確に行える。
好ましくは、本発明(3)においては、上記本発明(2)において、例えば図2に示す如く、移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端末の位置登録処理を行う。
【0022】
図2において、講演会場Cには自営基地局CS7〜CS9が配置され、該会場Cに在圏する移動端末PS1,PS2等の一斉呼出エリアを3とする。CS9はスタッフ及び一般客の共用口近傍に配置され、他のCS7,CS8は必要なら講演会場Cの一斉呼出エリアをカバーする位置に夫々配置される。そして、この講演会場Cは上記講演会場Aにおける第1の講演を終了したスタッフ及び一般客が次の講演のために移動する第2の講演会場に割り当てられている。
【0023】
係る状態では、スタッフが講演会場Aから講演会場Cに移動すると、スタッフ所持のPS1は最寄りのCS9を介して位置登録要求を発生する。これを受け付けたPBX4は前記PS1を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において該PS1に付加されている着信許容の情報1を抽出し、これをPS1が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報3に付加してPS1の位置登録処理を行う。なお、この疑似発信処理及び疑似着信処理は自営交換機システム内の閉じた系で行っても良い。これにより、スタッフ所持のPS1は講演会場Aで得た着信許容の情報1を失わずに、新たな一斉呼出エリア3(講演会場C)に位置登録される。そして、その後の前記PS1への着信については前記付加された着信許容の情報1に従い講演会場Cでも着信許容される。
【0024】
一方、一般客が講演会場Aから講演会場Cに移動すると、お客様所持のPS2は最寄りのCS9を介して位置登録要求を発生する。これを受け付けたPBX4は前記PS2を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において該PS2に付加されている着信規制の情報2を抽出し、これをPS2が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報3に付加してPS2の位置登録処理を行う。これにより、お客様所持のPS2は講演会場Aで得た着信規制の情報2を失わずに、新たな一斉呼出エリア3(講演会場C)に位置登録される。そして、その後の前記PS2への着信については前記付加された着信規制の情報2に従い講演会場Cでも着信規制される。
【0025】
ところで、スタッフ及び一般客が講演会場Cの共用口に殺到すると、あるお客様のPSはCS9を介して位置登録をできずに、会場C内の例えばCS8を介して位置登録要求を発生する場合がある。この場合も上記CS9を介する場合と同様にPBX4により疑似発信処理に伴う疑似着信処理で当該PSに付加されている着信規制の情報2が抽出され、新たな一斉呼出エリア3に位置登録される。
【0026】
従って、本発明(3)によれば、一旦付与された着信許容/規制の情報は他の一斉呼出エリア(会場)でも容易に維持され、簡単な制御で各移動端末ヘの着信制御を的確に行える。
また本発明(4)の交換機は、例えば図1(A)に示す如く、移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの前記交換機において、移動端末が一斉呼出エリアの特定の基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に着信許容又は規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容又は規制の情報に従い着信許容又は規制制御し、その後、前記移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端末の位置登録処理を行うものである。
【0027】
なお、上記特定の基地局については、ある基地局が自局は特定の基地局である旨の情報を交換機に通知するように構成しても良いし、または交換機側で、ある基地局を特定の基地局に選択するように構成しても良い。
また本発明(5)の交換機は、例えば図1(B)に示す如く、移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの前記交換機において、実時刻を計数する時計手段と、一斉呼出エリアの1又は2以上の基地局運用に関する着信許容/規制のタイムスケジュールを記憶する記憶手段とを備え、移動端末が前記一斉呼出エリアの特定の基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に前記時計手段の現時刻と前記記憶手段のタイムスケジュールとの比較一致により抽出された前記着信許容/規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容/規制の情報に従い着信許容/規制制御するものである。
【0028】
好ましくは、本発明(6)の交換機は、上記本発明(5)において、例えば図2に示す如く、移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端末の位置登録処理を行う。
【0029】
また好ましくは、本発明(7)においては、上記本発明(6)において、前記他の一斉呼出エリアの基地局は特定の基地局である。
図2において、CS8,CS9等は特定の自営基地局に割り付けられた結果、PBX4は疑似発信処理やその疑似着信処理を行う。
また好ましくは、本発明(8)においては、上記本発明(4),(5)又は(7)において、特定の基地局は外部より設定可能である。
【0030】
従って、講演会場等の運用計画に従い各基地局を夫々の目的の特定の基地局に設定(選択)するだけで交換機システムを柔軟に運用できる。
また好ましくは、本発明(9)においては、上記本発明(5)において、記憶手段のタイムスケジュールは外部より設定可能である。
従って、講演会場等の運用計画に従いタイムスケジュールを設定するだけで着信許容/規制制御を柔軟に運用できる。
【0031】
また好ましくは、本発明(10)においては、上記本発明(4)〜(9)において、交換機システムは自管理エリアに在圏する公衆端末に対して公衆の移動通信網におけると同様の位置登録、発信、着信等の通信サービスを提供可能であると共に、前記移動通信網との間に介在するインタフェース装置であって、交換機からの位置登録要求に際しては当該公衆端末が在圏する一斉呼出エリアの情報(例えば、正規化呼出エリア番号)を保持して前記移動通信網に対し位置登録要求を行うと共に、当該公衆端末への着信に際しては前記保持した一斉呼出エリアの情報を読み出して前記交換機に着信するもの、と接続し、かつ前記インタフェース装置とやり取りする一斉呼出エリアの情報に当該公衆端末に対する着信許容又は規制の情報を付加するものである。
【0032】
図1,図2において、本発明(10)による自営交換機システムは、公衆端末(PHS)が自営交換機エリアにおいて公衆網におけると同等の移動通信サービス(位置登録,発信,着信,ハンドオーバ等)を受けることのできる準公衆ローミング機能を備えると共に、PHSインタフェース装置(PIU)202を介して公衆(移動)網300に接続している。ここで、PIU202は、自営交換機4からの位置登録要求に際しては当該公衆端末が在圏する一斉呼出エリアの情報(即ち、正規化呼出エリア番号)を保持して前記移動通信網に対し位置登録要求を行うと共に、当該公衆端末への着信に際しては前記保持した一斉呼出エリアの情報(正規化呼出エリア番号)を読み出して前記自営交換機に着信するサービスを提供する。
【0033】
以下、本発明(10)における動作を具体的に説明する。なお、講演会場A〜Cの運用状況、自営基地局CS1〜CS9の設定状況等は上記と同一とする。
図1(A)において、スタッフ所持のPS1はCS1を介して位置登録要求したことにより、PIU202にはPS1のPS番号(ダイヤル番号等)と共に正規化呼出エリア番号=11が保持され、更にPIU202により公衆網300に位置登録される。ここで、正規化呼出エリア番号の先頭の「1」は着信許容の情報、2番目の「1」は一斉呼出エリア1を表す情報である。そして、その後の前記PS1への着信に際しては、PIU202においてPS1のPS番号(ダイヤル着番号等)に基づき正規化呼出エリア番号=11が読み出され、PBX4に着信する。PBX4は、正規化呼出エリア番号の先頭の情報が着信許容「1」であることにより、2番目の情報「1」を一斉呼出エリア1の情報に変換してPS1を呼び出す。
【0034】
一方、お客様所持のPS2はCS2を介して位置登録要求したことにより、PIU202にはPS2のPS番号と共に正規化呼出エリア番号=21が保持され、更にPIU202により公衆網300に位置登録される。ここで、正規化呼出エリア番号の先頭の「2」は着信規制の情報、2番目の「1」は一斉呼出エリア1を表す情報である。そして、その後の前記PS2への着信に際しては、PIU202においてPS1のPS番号(着番号)に基づき正規化呼出エリア番号=21が読み出され、PBX4に着信する。PBX4は正規化呼出エリア番号の先頭の情報が着信規制「2」であることにより、PS2を呼び出さない。
【0035】
図1(B)において、スタッフ所持のPS4はCS5等を介してAM8:00〜AM9:59の時間帯に位置登録要求したことにより、PIU202にはPS4のPS番号と共に正規化呼出エリア番号=12が保持され、更にPIU202により公衆網300に位置登録される。ここで、正規化呼出エリア番号の2番目の「2」は一斉呼出エリア2を表す情報である。そして、その後の前記PS4への着信に際しては、PIU202においてPS4のPS番号(着番号等)に基づき正規化呼出エリア番号=12が読み出され、PBX4に着信する。PBX4は、正規化呼出エリア番号の先頭の情報が着信許容「1」であることにより、2番目の情報「2」を一斉呼出エリア2の情報に変換してPS4を呼び出す。
【0036】
一方、お客様所持のPS5はCS5等を介してAM10:00〜PM3:00の時間帯に位置登録要求したことにより、PIU202にはPS5のPS番号と共に正規化呼出エリア番号=22が保持され、更にPIU202により公衆網300に位置登録される。そして、その後の前記PS5への着信に際しては、PIU202においてPS5のPS番号(着番号等)に基づき正規化呼出エリア番号=22が読み出され、PBX4に着信する。PBX4は正規化呼出エリア番号の先頭の情報が着信規制「2」であることにより、PS5を呼び出さない。
【0037】
図2において、スタッフ所持のPS1は上記講演会場Aで位置登録後、講演会場Cに移動したことにより、CS9等を介して新たに位置登録要求を発生する。これを受け付けたPBX4は公衆(固定等)網300にPS1を着信先とする疑似着信目的の発呼を行い、該呼は公衆(移動)網300を介してPIU202に着信する。PIU202ではPS1のPS番号(着番号等)に基づき正規化呼出エリア番号=11が読み出され、PBX4に着信する。PBX4ではPIU202より受け取った正規化呼出エリア番号の先頭の情報「1」を抽出し、かつこれを新たな一斉呼出エリア3の情報に付加して正規化呼出エリア番号=13を生成し、今度はPIU202に位置登録要求する。これによりPIU202ではPS1のPS番号と共に正規化呼出エリア番号=13が保持され、更にPIU202により公衆網300に位置登録される。そして、その後の前記PS1への着信に際しては、PIU202においてPS1のPS番号(着番号等)に基づき正規化呼出エリア番号=13が読み出され、PBX4に着信する。PBX4は、正規化呼出エリア番号の先頭の情報が着信許容「1」であることにより、2番目の情報「3」を一斉呼出エリア3の情報に変換してPS1を呼び出す。
【0038】
お客様所持のPS2が上記講演会場Aで位置登録後、講演会場Cに移動した場合も同様に考えられる。但し、客様所持のPS2は講演会場Cにおいても着信規制となる。
また好ましくは、本発明(11)においては、上記本発明(10)において、交換機は、局線トランクを介して公衆の固定通信網に接続すると共に、自管理エリアの公衆端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記局線トランクを介して前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その移動通信網からの疑似着信処理においてインタフェース装置から送られる一斉呼出エリアの情報に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記公衆端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記公衆端末の位置登録要求処理を行うものである。
【0039】
本発明(11)は、局線トランクを介して公衆の固定通信網に行った疑似着信目的の発呼が、移動通信網経由で自営交換機に着信される構成を具体化したものである。一般に移動端末より自己宛の発信を行うと話中扱いとなり、着信出来ない。従って、局線トランクを介して公衆の固定通信網に疑似着信目的の発呼を行うのが好ましい。しかし、例えば発番号を変えれば、PS1宛に移動通信網を介して疑似着信目的の発呼を行うことも可能となる。この場合の構成は上記本発明(10)に含まれる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
図3は実施の形態による移動通信(PHS)システムを説明する図で、図において、4は実施の形態による自営交換機(PBX)、41は通話路スイッチ(NSW)、42は自営基地局CSを収容するCS対応部(CIF)、43はPBX4と固定通信網100間を接続する局線トランク、202はPBX4と移動通信網200間を接続するPHSインタフェースユニット(PIU)、44はPBX4の主制御(呼制御等)を行う主制御部(CC)、45は準公衆ローミング機能に基づく位置登録・着信制御処理等を行う位置登録・着信処理部、46は図4〜図6の各種テーブルや図7〜図11の制御プログラム等を記憶する主メモリ(MM)、47は実時刻を計数する時計手段(RTC)、48は保守端末を収容するシリアルインタフェース(SIF)、49はCC44の共通バス、5は保守端末である。
【0041】
この自営交換機システム(OSに相当)は準公衆ローミング機能を備え、講演会場等に出入りするスタッフや一般客の所持する公衆PHS(PS)に対して公衆網におけると同等の通信サービス(位置登録,発信,着信,ハンドオーバ等)を提供する。
各会場の運用状況を説明すると、講演会場Aは自営交換機システムの一斉呼出エリア1に対応し、スタッフ専用のスタッフ口と、一般客専用のお客様口とを備える。スタッフ口の近傍にはCS1が、またお客様口の近傍にはCS2が夫々配置され、他のCS3は講演会場Aの無線一斉呼出エリア1をカバーする位置に配置される。講演会場Bは自営交換機システムの一斉呼出エリア2に対応し、スタッフと一般客とが時間帯を分けて出入りする共用口を備える。共用口の近傍にはCS5が配置され、他のCS4,CS6は講演会場Bの無線一斉呼出エリア2をカバーする位置に夫々配置される。講演会場Cは自営交換機システムの一斉呼出エリア3に対応し、第1の講演部会を終了した講演会場A,Bのスタッフ及び一般客が第2の講演会を行うべく入場する共用口を備える。共用口の近傍にはCS9が配置され、他のCS7,CS8は講演会場Cの無線一斉呼出エリア3をカバーする位置に夫々配置される。なお、スタッフが所持するPSはバイブレータ呼出機能を備える。
【0042】
図4〜図6は実施の形態による各種テーブルを説明する図(1)〜(3)で、各テーブルは保守端末5からの設定情報を記憶する。
図4はCS管理テーブルのフォーマットを示している。
CS管理テーブルはシステムの各CS装置番号と一斉呼出エリア番号との関係を記憶する。図3の運用例ではCS1〜CS3が一斉呼出エリア番号1(講演会場A)、CS4〜CS6が一斉呼出エリア番号2(講演会場B)、CS7〜CS9が一斉呼出エリア番号3(講演会場C)に夫々対応している。なお、FFH (Hはヘキサデシマル表示)はテーブルデータの終わりを表す。
【0043】
図5(A)は許容CS登録テーブルのフォーマットを示している。
許容CS登録テーブルはPSからの位置登録要求の際に無条件で着信許容とするCS装置番号(CS回線番号)を記憶する。図3の運用例では許容CSはスタッフ口のCS1であり、許容CS登録テーブルにはCS装置番号CS1が登録される。
【0044】
図5(B)は規制CS登録テーブルのフォーマットを示している。
規制CS登録テーブルはPSからの位置登録要求の際に無条件で着信規制とするCS装置番号(CS回線番号)を記憶する。図3の運用例では規制CSはお客様口のCS2であり、規制CS登録テーブルにはCS装置番号CS2が登録される。
【0045】
図5(C)は時刻判定CS登録テーブルのフォーマットを示している。
時刻判定CS登録テーブルはPSが位置登録要求を挙げた時間帯に応じて該PSへの着信を許容/規制とするCS装置番号(CS回線番号)を記憶する。図3の運用例では時刻判定CSは講演会場Bの共用口のCS5であり、時刻判定CS登録テーブルにはCS装置番号CS5が登録される。なお、併せてCS4,CS6を登録しても良い。こうすれば、共用口にお客様が殺到した様な場合に、CS5のみならず、CS4,CS6からでも位置登録できる。
【0046】
図6(A)は時刻登録テーブルのフォーマットを示している。
時刻登録テーブルは時刻判定CSに適用する例えば境界時刻と、着信の許容/規制の情報とを記憶する。図3の運用例では、時刻tが、0:00≦t<10:00の区間ではスタッフ使用のために許容(例えば1)、10:00≦t<12:00の区間では一般客使用(入場)のために規制(例えば2)、12:00≦t<14:00の区間ではスタッフ使用のために許容1、14:00≦t<18:00の区間では一般客使用(入場)のために規制2となっている。
【0047】
図6(B)は呼管理テーブルのフォーマットを示している。
本自営交換機システムでは、講演会場A,Bから移動したPSが講演会場Cで位置登録要求を発生した場合に該PSに対して疑似着信目的の発呼を行うが、呼管理テーブルは、その際に必要な各種トランザクション情報を保持する。ここで、PS番号は疑似着信目的の発呼が行われたPS装置の番号(ダイヤル着番号等)、一斉呼出エリア番号はPSが新たに位置登録要求を発生した一斉呼出エリアの番号(講演会場Cに相当)、局線トランク番号は固定通信網への発呼に使用した局線トランクの番号である。
【0048】
ところで、この例では上記講演会場CにおけるCS7〜CS9に関しては特定のCSとして登録されていない。そうすると、通常のCSは常に位置登録要求を受け付けた場合に疑似着信目的の発呼を行うことになり、不都合である。そこで、図示しないが、好ましくは図5(A)と同一フォーマットの継続CS登録テーブルなるものを設け、ここにCS7〜CS9の各CS装置番号を記憶する。
【0049】
図7は実施の形態によるCS登録処理のフローチャートである。
自営交換機システムの管理者が保守端末5でシステム運営に関する各種設定操作をするとこの処理に入力する。ステップS1では入力のデータ種別に従い処理分岐する。データ種別が「CS管理」の場合はステップS2でCS管理テーブルに入力のCS装置番号と一斉呼出エリア番号とを対で登録する(図4参照)。またデータ種別が「許容CS登録」の場合はステップS3で許容CS登録テーブルに入力のCS装置番号を登録する{図5(A)参照}。またデータ種別が「規制CS登録」の場合はステップS4で規制CS登録テーブルに入力のCS装置番号を登録する{図5(B)参照}。またデータ種別が「時刻判定CS登録」の場合はステップS5で時刻判定CS登録テーブルに入力のCS装置番号を登録する{図5(C)参照}。またデータ種別が「時刻登録」の場合はステップS6で時刻登録テーブルに入力の境界時刻と許容/規制の情報とを対で登録する{図6(A)参照}。また、図示しないが、データ種別が「継続CS登録」の場合は継続CS登録テーブルに入力のCS装置番号を登録する。
【0050】
図8〜図11は実施の形態による位置登録・着信処理のフローチャート(1)〜(4)である。図3の位置登録・着信処理部45は主(呼)制御部44と協働して以下の位置登録・着信処理を実現する。
図8において、CSからの位置登録要求があるとこの位置登録処理に入力し、当該CS(PS)にCALL PROC(呼設定受付)を返送する。ステップS11ではCS装置番号でCS管理ーブルより一斉呼出エリア番号を抽出する。ステップS12ではCS装置番号により許容CS登録テーブルをサーチし、ステップS13では登録有りか否かを判別する。登録有りの場合は許容CSからの位置登録要求であるので、図9の▲2▼(ステップS26)に進む。ステップS26では正規化呼出エリア番号(一斉呼出エリア番号に相当)の先頭に着信許可情報(1)を付加する。ステップS28ではPIU202に位置登録要求を送信し、以後は、上記図13の従来の準公衆ローミング位置登録シーケンスと同様の処理が行われる。
【0051】
図8に戻り、上記ステップS13の判別で登録無しの場合は、ステップS14でCS装置番号により規制CS登録テーブルをサーチし、ステップS15では登録有りか否かを判別する。登録有りの場合は規制CSからの位置登録要求であるので、図9の▲3▼(ステップS27)に進む。ステップS27では正規化呼出エリア番号の先頭に着信規制情報(2)を付加する。ステップS28ではPIU202に位置登録要求を送信し、以後は、上記図13の従来の準公衆ローミング位置登録シーケンスと同様の処理が行われる。
【0052】
図8に戻り、上記ステップS15の判別で登録無しの場合は、図9の▲1▼(ステップS21)に進む。ステップS21ではCS装置番号により時刻判定CS登録テーブルをサーチし、ステップS22では登録有りか否かを判別する。登録有りの場合は時刻判定CSからの位置登録要求であるので、ステップS23では時計手段47から現時刻を読出す。ステップS24では読出した現時刻で時刻登録テーブルをサーチし、現時刻が含まれる時間帯から着信許容/規制の情報を抽出する。ステップS25では前記抽出した着信許容/規制の情報に従い処理分岐する。着信許容(1)の場合はステップS26で正規化呼出エリア番号の先頭に着信許容情報(1)を付加する。また着信規制(2)の場合はステップS27で正規化呼出エリア番号の先頭に着信規制情報(2)を付加する。ステップS28ではPIU202に位置登録要求を送信し、以後は、上記図13の従来の準公衆ローミング位置登録シーケンスと同様の処理が行われる。
【0053】
また上記ステップS22の判別で登録無しの場合は、上記許容CS,規制CS及び時刻判定CS以外のCSからの位置登録要求であり、本システムの運用上は上記何れかの特定のCSで位置登録したPSユーザが他の会場(一斉呼出エリア)に移動した場合に相当する。なお、上記継続CS登録テーブルなるものを設け、上記ステップS12,S13と同様にして当該CSの登録有無を判別しても良い。上記何れにしても継続CSからの位置登録要求の場合は、図10の▲4▼(ステップS31)以降に進み、当該PSに対する疑似着信目的の発呼を行う。即ち、ステップS31では呼管理テーブルの空きをサーチし、ステップS32では空き有無を判別する。空き有りの場合は更にステップS33で局線トランクを捕捉し、ステップS34では捕捉成功か否かを判別する。捕捉成功の場合はステップS35で呼管理テーブルに当該位置登録要求を発生したPSのPS番号(ダイヤル着番号)、その一斉呼出エリア番号及び上記捕捉した局線トランク43の局線トランク番号を夫々記録する。ステップS36では局線トランク43を介して固定網100に着信先を当該PSとする発呼を行う。
【0054】
なお、上記ステップS32の判別で呼管理テーブルに空きが無い場合、又は上記ステップS34の判別で局線トランクを捕捉できなかった場合は、当該位置登録要求を発生したCSに対してREL COMP(開放完了)を送出し、リソース捕捉失敗の旨を知らせる。この場合のPSは再度位置登録要求を発生する。
一方、上記当該PS宛の発呼は固定網100から移動網200に回され、移動網200における当該PSの位置登録情報に従いPIU202に着信する。PIU202では着番号に基づき着信PSの正規化呼出エリア番号(移動前)を読出し、ステップS37でPBX4に着信する。この処理は図11の▲5▼(ステップS41)以降に進む。ステップS41では着信先PS番号で呼管理テーブルのPS番号をサーチし、ステップS42では該当有りか否かを判別する。該当有りの場合は当該着信は疑似着信であるので、ステップS43では用済みとなった対応する局線トランクを開放する。またPIU202に対してはREL COMP(開放完了)を送り、疑似着信回線を復旧させる。ステップS44では呼管理テーブルより該当欄の一斉呼出エリア番号を抽出し、用済みとなった同テーブル欄を空きに開放する。ステップS45では上記抽出した疑似着信の正規化呼出エリア先頭番号(即ち、許容/規制の情報)に従い処理分岐する。即ち、正規化呼出エリア先頭番号=1(許容)の場合は図9の▲2▼(ステップS26)に進み、新たな(移動先の)正規化呼出エリア番号の先頭に1(許容)を付加して移動網200に位置登録要求を行う。また正規化呼出エリア先頭番号=2(規制)の場合は図9の▲3▼(ステップS27)に進み、新たな(移動先の)正規化呼出エリア番号の先頭に2(規制)を付加して移動網200に位置登録要求を行う。
【0055】
図10に戻り、固定電話機1等からの通常の着信もステップS37で受け付けられる。この場合も処理は図11の▲5▼(ステップS41)以降に進む。しかし、通常の着信ではステップS42の判別で疑似着信該当無しとなるため、処理はステップS46に進む。ステップS46では着信の正規化呼出エリア先頭番号は規制(2)か否かを判別する。規制でない場合はステップS47に進み、従来の準公衆ローミング着信シーケンスと同様の処理を行う。一方、規制の場合はPIU202にREL COMP(開放完了)を送り、着信回線を復旧させる。即ち、この場合のPSへの着信は行われない。
【0056】
なお、上記実施の形態は講演会会場等の具体的運営状況や各自営基地局の具体的配置・設定等に基づき一例の数値(正規化呼出エリア番号,着信許容/規制の情報等)を伴って説明をしたが、本発明の適用はこれらに限定されるもので無いことは明らかでる。
また、上記本発明に好適なる実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0057】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、移動端末が特定の自営基地局又は特定の時間帯に位置登録要求を行ったことにより当該移動端末への着信許容/規制の制御を行うので、従来のように移動端末の個人情報の煩雑な管理をすることなしに、単に特定の自営基地局を選択するだけの簡単な方法により、不特定多数の移動端末に対する着信制御を確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図(1)である。
【図2】本発明の原理を説明する図(2)である。
【図3】実施の形態による移動通信(PHS)システムを説明する図である。
【図4】実施の形態による各種テーブルを説明する図(1)である。
【図5】実施の形態による各種テーブルを説明する図(2)である。
【図6】実施の形態による各種テーブルを説明する図(3)である。
【図7】実施の形態によるCS登録処理のフローチャートである。
【図8】実施の形態による位置登録・着信処理のフローチャート(1)である。
【図9】実施の形態による位置登録・着信処理のフローチャート(2)である。
【図10】実施の形態による位置登録・着信処理のフローチャート(3)である。
【図11】実施の形態による位置登録・着信処理のフローチャート(4)である。
【図12】従来の移動通信(PHS)システムを説明する図である。
【図13】従来の準公衆ローミング位置登録シーケンスを説明する図である。
【図14】従来の準公衆ローミング着信シーケンスを説明する図である。
【図15】従来の準公衆ローミング発信シーケンスを説明する図である。
【符号の説明】
1 固定電話機(TEL)
2 公衆PHS(PS)
3 自営基地局(CS)
4 実施の形態による自営交換機(PBX)
5 保守端末
6 従来の自営交換機(PBX)
7 オフィスステーション(OS)
31 公衆基地局管理エリア
32 自営基地局管理エリア
41 通話路スイッチ(NSW)
42 CS対応部(CIF)
43 局線トランク
44 主制御部(CC)
45 位置登録・着信処理部
46 主メモリ(MM)
47 時計手段(RTC)
48 シリアルインタフェース(SIF)
49 共通バス
100 固定通信網
101 端局装置(EO)
200 移動通信網
201 公衆基地局(CS)
202 PHSインタフェースユニット(PIU)
300 公衆網

Claims (11)

  1. 移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの着信制御方式において、
    移動端末が一斉呼出エリアの特定の場所に設置された基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に着信許容又は規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容又は規制の情報に従い着信許容又は規制制御し、その後、前記移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端末の位置登録処理を行うことを特徴とする着信制御方式。
  2. 移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの着信制御方式において、
    移動端末がある一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に前記位置登録要求が発生した時間帯に応じて着信許容又は規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容又は規制の情報に従い着信許容又は規制制御することを特徴とする着信制御方式。
  3. 移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端末の位置登録処理を行うことを特徴とする請求項に記載の着信制御方式。
  4. 移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの前記交換機において、
    移動端末が一斉呼出エリアの特定の基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に着信許容又は規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容又は規制の情報に従い着信許容又は規制制御し、その後、前記移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端
    末の位置登録処理を行うことを特徴とする交換機。
  5. 移動端末に無線通信サービスを提供する複数の基地局と、前記複数の基地局を収容する交換機とを備える交換機システムの前記交換機において、
    実時刻を計数する時計手段と、
    一斉呼出エリアの1又は2以上の基地局運用に関する着信許容/規制のタイムスケジュールを記憶する記憶手段とを備え、
    移動端末が前記一斉呼出エリアの特定の基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記一斉呼出エリアの情報に前記時計手段の現時刻と前記記憶手段のタイムスケジュールとの比較一致により抽出された前記着信許容/規制の情報を付加して位置登録処理を行い、その後の前記移動端末への着信については前記付加された着信許容/規制の情報に従い着信許容/規制制御することを特徴とする交換機
  6. 移動端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その疑似着信処理において前記移動端末に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記移動端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記移動端末の位置登録処理を行うことを特徴とする請求項に記載の交換機
  7. 前記他の一斉呼出エリアの基地局は特定の基地局であることを特徴とする請求項6に記載の交換機
  8. 特定の基地局は外部より設定可能であることを特徴とする請求項4,5又は7に記載の交換機
  9. 記憶手段のタイムスケジュールは外部より設定可能であることを特徴とする請求項5に記載の交換機
  10. 交換機システムは自管理エリアに在圏する公衆端末に対して公衆の移動通信網におけると同様の位置登録、発信、着信等の通信サービスを提供可能であると共に、前記移動通信網との間に介在するインタフェース装置であって、交換機からの位置登録要求に際しては当該公衆端末が在圏する一斉呼出エリアの情報(例えば、正規化呼出エリア番号)を保持して前記移動通信網に対し位置登録要求を行うと共に、当該公衆端末への着信に際しては前記保持した一斉呼出エリアの情報を読み出して前記交換機に着信するもの、と接続し、かつ前記インタフェース装置とやり取りする一斉呼出エリアの情報に当該公衆端末に対する着信許容又は規制の情報を付加することを特徴とする請求項4乃至9の何れか1に記載の交換機
  11. 交換機は、局線トランクを介して公衆の固定通信網に接続すると共に、自管理エリアの公衆端末が他の一斉呼出エリアの基地局を介して位置登録要求を行ったことにより、前記局線トランクを介して前記移動端末を着信先とする疑似発信処理を行うと共に、その移動通信網からの疑似着信処理においてインタフェース装置から送られる一斉呼出エリアの情報に付加されている着信許容又は規制の情報を抽出し、これを前記公衆端末が在圏する新たな一斉呼出エリアの情報に付加して前記公衆端末の位置登録要求処理を行うことを特徴とする請求項10に記載の交換機
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