JP3912540B2 - リニアモータ駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リニアモータ内のドライバとの2通りの巻線接続経路、あるいはリニアモータ内の2通りの巻線と、駆動電流を供給する2通りのアンプの組合せを切替えることによって、速度リプル/推力リプルのシステムへの影響を極小に留めることを目的とするものであり、半導体製造装置、液晶製造装置等の広い範囲の産業分野を対象とするリニアモータ駆動装置に関する。
従来のリニアモータ駆動装置について、図を用いて説明する。
図4は、従来のPWM方式のリニアモータ駆動装置の概略構成図である。
図4において、101はドライバであり、上位指令に基づく駆動電流をリニアモータへ供給する。102はリニアモータであり、ドライバ101からの上位指令に基づく駆動電流相当の推力を発生し、接続されるシステムを駆動する。111はダイオードブリッジであり、ドライバ101の電源入力であるAC電源を全波整流して、パワー素子121に主回路PN電圧を供給する。ここでいうAC電源は、単相/3相、100V/200Vの別を問わない。
121はIGBT等の半導体パワー素子であり、電流アンプ131の出力信号であるPWMゲート信号に基づき、リニアモータ102へ駆動電流を供給する。141はシャント抵抗であり、パワー素子121とリニアモータ102との間の出力ラインに駆動電流を検出する手段として配備され、検出電圧を電流アンプ131へフィードバックする。
151はヒューズであり、過電流/過負荷等の際、リニアモータ102の焼損防止等の保護機能として働き、その動作信号を電流アンプ131へフィードバックする。
131は電流アンプであり、上位指令と電流検出フィードバック信号を入力値とした電流制御を司り、上位指令と電流検出フィードバック信号との偏差とその内部のキャリア発生手段からPWMゲート信号を生成し、パワー素子121をPWM制御する。
また、保護機能のフィードバック信号が動作した際、ベースブロックする等のしかるべきシーケンス処理を施す。ここでいう電流アンプは、アナログ電流制御/ディジタル電流制御の別を問わない。ディジタル電流制御の場合、電流制御演算はCPUで行い、上位電流指令と電流検出フィードバック信号等の入力信号がアナログ信号であれば、A/D変換器を備える。
図5は、従来のリニアアンプ方式のリニアモータ駆動装置の概略構成図である。
図5において、101はドライバであり、上位指令に基づく駆動電流をリニアモータへ供給する。102はリニアモータであり、ドライバ101からの上位指令に基づく駆動電流相当の推力を発生し、接続されるシステムを駆動する。116はPN電源であり、ドライバ101の電源入力であるAC電源からパワー素子122に主回路PN電圧を供給する。また、PN電源116は、その中間電位をリニアモータN相と接続されている±電源である。ここでいうAC電源は、単相/3相、100V/200Vの別を問わない。
122はパワーオペアンプ等の半導体パワー素子であり、電流アンプ132の出力信号である上位指令と電流検出フィードバック信号との偏差に基づき、リニアモータ102へ駆動電流を供給する。141はシャント抵抗であり、パワー素子121とリニアモータ102との間の出力ラインに駆動電流を検出する手段として配備され、検出電圧を電流アンプ132へフィードバックする。152はヒューズであり、過電流/過負荷等の際、リニアモータ102の焼損防止等の保護機能として働き、その動作信号を電流アンプ132へフィードバックする。
132は電流アンプであり、上位指令と電流検出フィードバック信号を入力値とした電流制御を司り、上位指令と電流検出フィードバック信号との偏差を生成し、パワー素子122をリニア制御する。また、保護機能のフィードバック信号が動作した際、ゼロ指令入力等のしかるべきシーケンス処理を施す。
このように、従来のリニアモータ駆動装置は、上位指令に基づく駆動電流をリニアモータへ供給して、システムを駆動するのである。
なお、図4及び図5に示すリニアモータ102の巻線方式については、用途に応じて比較的安価に製造可能な集中巻と、推力リプルを極小に抑制することが可能なヘリカル巻を使い分けて各リニアモータ駆動装置を構成していた。
更に、最近では、図6に示すような、高キャリヤPWM方式のリニアモータ駆動装置も良く用いられている。図6に示すリニアモータ駆動装置は、図4に示すPWM制御方式の駆動装置と同様な構成であるが、パワー素子122にIGBTに代えてMOSFETなどの高速スイッチング特性の半導体パワー素子を使用し、図5の場合のような小推力時の制御に適したリニアアンプ制御に代わる高キャリヤPWM方式の駆動装置を構成したものである。
また、特許文献1に開示されている「電動機制御装置とその切換え方法」には、こうしたPWM制御とリニアアンプ制御を切換えて高効率・高分解能な制御の両立を計った電動機制御装置の例が示されている。図7は特許文献1に開示の「電動機制御装置とその切換え方法」の構成図であり、リニアアンプ201は上位CPU211から転送される電流指令Irefに対する電流検出値Ifbの偏差を入力して、リニア増幅制御電流指令Ilinを出力する。PWM制御用アンプ202は電流指令Irefに対する電流検出値Ibの偏差を入力し、PWM制御コンパレータ203よりPWM制御電流指令Ipwmを出力する。切換信号用コンパレータ208は電流指令値Irefと切換しきい値を比較して切換え信号を出力し、アナログスイッチ204はリニアアンプ201とPWM制御アンプ202を切換え、高効率・高分解能駆動部206は切換えられた出力電流を負荷300に供給する。
特開H09−238031号公報(3〜5頁、図1)
しかしながら、従来のリニアモータ駆動装置は、当初は、ドライバの電流制御方式としてはPWM制御、あるいはリニア制御のどちらか一方であったために、それぞれ以下(1)、(2)のような問題点があった。
(1) PWM制御は、変換効率は良いものの、0クロス近傍の不感帯の影響により、小推力時の電流制御特性が悪い。また、高耐圧・大電流素子にはIGBTの適用が可能であるが、そのスイッチング特性によりキャリア周波数に上限があり、推力リプルに起因する電流リプル/波形歪を小さく出来ない。
(2) リニア制御は、小推力時の電流制御特性は良いものの、大推力時に発生する損失が大きいため、変換効率が悪く小型化できない。また、高耐圧・大電流素子がないため、大推力発生のためにパワー素子の並列接続を余儀なくされたり、特殊な±電源を必要とするため、高価/大型化となる。
これらの問題点を改善する方法として特許文献1の方法が提案されたが、加減速時に大推力、一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルを要求される用途に対し、リニアモータと制御アンプ側で個別に要求仕様に対応していたために、追求する性能に限界があって性能改善が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明の第1の発明は、複数直列巻線のうちの途中から口出し線を外部端子に出されたリニアモータを使用し、大推力時に巻線全体とアンプ(PWMアンプ)の組合せ、小推力時に口出しされた巻線とアンプ(リニアアンプ)の組合せとを、駆動条件に応じて選択的に切替えることで、速度リプル/推力リプルのシステムへの影響を極小に留めることが可能なリニアモータ駆動装置を提供することを目的としている。
また、従来のリニアモータ駆動装置は、ドライバの電流制御方式がPWM制御、あるいは、リニア制御のどちらか一方であった点は特許文献1の方法などにより改善が計られたが、加減速時に大推力、一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルを要求される用途に対し、リニアモータと制御アンプとで個別に要求仕様に対応していたため追求する性能に限界があって、リニアモータの巻線方式についても、集中巻、あるいはヘリカル巻(巻線精度を高めたらせん状の巻線)のどちらか一方を用いていたために、以下(3)、(4)のように、
(3) 集中巻は、安価に製造できるものの、製造上の誘起電圧振幅のばらつきに依るリニアモータ単体の推力リプルが比較的大きい。
(4) ヘリカル巻は、リニアモータ単体の推力リプルは小さいものの、製造面での工夫が必要となり高価となる。
というように夫々欠点があって、加減速時に大推力、一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルの要求仕様に対する性能改善が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明の第2の発明は、大推力時に適したリニアモータ巻線とアンプの組合せと小推力時に適したリニアモータ巻線とアンプの組合せとを、駆動条件に応じて選択的に切替えることで、速度リプル/推力リプルのシステムへの影響を極小に留めることを特徴とするリニアモータ駆動装置を提供することを目的としている。
また、従来のリニアモータ駆動装置は、ドライバのキャリア周波数設定が、使用するパワー素子に依りその上限値が限られているため、以下(5)、(6)のように、
(5) IGBT等の半導体パワー素子を使用するPWM制御は、高耐圧・大電流のラインナップがあり、大容量のリニアモータ駆動が可能であるが、そのスイッチング特性によりキャリア周波数に上限があり、推力リプルに起因する電流リプルを小さくできず、また、0クロス近傍の不感帯の影響により、小推力時の電流制御特性が悪い。
(6) MOSFET等の半導体パワー素子を使用するPWM制御は、そのスイッチング特性によりキャリア周波数を高く設定でき、推力リプルに起因する電流リプルを小さく、また、0クロス近傍の不感帯の影響を極小にでき、小推力時の電流制御特性を良くすることができるが、高耐圧のラインナップがないため、小容量のリニアモータ駆動しかできない。
という欠点があり、加減速時の大推力、一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルを要求される用途に対し、リニアモータと制御アンプで個別に要求仕様に対応していたために、追求する性能に限界があり性能改善が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明の第3の発明は、複数直列巻線のうちの途中から口出し線を外部端子に出されたリニアモータを使用し、大推力時に巻線全体とアンプ(PWMアンプ)の組合わせ、小推力時に口出しされた巻線とアンプ(高キャリアPWMアンプ)の組合わせとを、駆動条件に応じて選択的に切換えることで、速度リプル/推力リプルのシステムへの影響を極小に留めることが可能なリニアモータ駆動装置を提供することを目的としている。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、リニアモータと、前記リニアモータに駆動電流を供給するドライバとを備えたリニアモータ駆動装置において、前記ドライバが、前記駆動電流をPWM制御するPWMアンプと、前記駆動電流をリニア制御するリニアアンプとを有し、前記リニアモータが、複数の直列した巻線で構成される大推力用巻線と、前記大推力用巻線への接続端子と、前記大推力用巻線の一部である小推力用巻線と、前記リニアアンプで使用されるパワー素子の耐圧以下となるように前記大推力用巻線の途中から口出しされた前記小推力用巻線への接続端子とを有し、前記PWMアンプの出力を前記大推力用巻線への接続端子に、および、前記リニアアンプの出力を前記小推力用巻線への接続端子に接続し、上位装置からのアンプ切替え信号に基づいて、前記リニアモータの駆動状態が、加減速状態の場合は前記PWMアンプから前記駆動電流を供給し、停止状態あるいは一定速状態の場合は前記リニアアンプから前記駆動電流を供給するように、前記ドライバの出力と前記リニアモータの巻線との組合せを、前記駆動状態に応じて選択的に切替えるものである。
請求項2に記載の発明は、リニアモータと、前記リニアモータに駆動電流を供給するドライバとを備えたリニアモータ駆動装置において、前記ドライバが、前記駆動電流をPWM制御するPWMアンプと、前記PWMアンプよりキャリア周波数が一段と高く前記駆動電流をPWM制御する高キャリアPWMアンプとを有し、前記リニアモータが、複数の直列した巻線で構成される大推力用巻線と、前記大推力用巻線への接続端子と、前記大推力用巻線の一部である小推力用巻線と、前記高キャリアPWMアンプで使用されるパワー素子の耐圧以下となるように前記大推力用巻線の途中から口出しされた前記小推力用巻線への接続端子とを有し、前記PWMアンプの出力を前記大推力用巻線への接続端子に、および、前記高キャリアPWMアンプの出力を前記小推力用巻線への接続端子に接続し、上位装置からのアンプ切替え信号に基づいて、前記リニアモータの駆動状態が、加減速状態の場合は前記PWMアンプから前記駆動電流を供給し、停止状態あるいは一定速状態の場合は前記高キャリアPWMアンプから前記駆動電流を供給するように、前記ドライバの出力と前記リニアモータの巻線との組合せを、前記駆動状態に応じて選択的に切替えるものである。
請求項3に記載の発明は、リニアモータと、前記リニアモータに駆動電流を供給するドライバとを備えたリニアモータ駆動装置において、前記ドライバが、前記駆動電流をPWM制御するPWMアンプと、前記駆動電流をリニア制御するリニアアンプとを有し、前記リニアモータが、互いに並列した集中巻き方式の大推力用巻線と、ヘリカル巻き方式の小推力用巻線とを互いに並列に有すると共に、各巻線への各接続端子とを有し、前記PWMアンプの出力を前記大推力用巻線への接続端子に、および、前記リニアアンプの出力を前記小推力用巻線への接続端子に接続し、上位装置からのアンプ切替え信号に基づいて、前記リニアモータの駆動状態が、加減速状態の場合は前記PWMアンプから前記駆動電流を供給し、停止状態あるいは一定速状態の場合は前記リニアアンプから前記駆動電流を供給するように、前記ドライバの出力と前記リニアモータの巻線との組合せを、前記駆動状態に応じて選択的に切替えるものである。
請求項1または2記載のリニアモータ駆動装置によれば、大推力時に巻線全体とアンプ(PWMアンプ)の組合せ、小推力時に口出しされた巻線とアンプ(リニアアンプあるいは高キャリアアンプ)の組合せとを、駆動条件に応じて選択的に切替えることができる。また、駆動条件に応じて、PWMアンプかリニアアンプあるいは高キャリアアンプを使用することができ、使用していないアンプの入力はゼロ指令となるため、出力への影響をなくすことができる。また、1つのリニアモータに対して、2通りのアンプで駆動駆動電流を供給することできる。また、リニアアンプあるいは高キャリアアンプには耐圧が比較的低いパワー素子しか使用できないため、リニアモータの同一巻線を使用してもリニアアンプあるいは高キャリアアンプのパワー素子を破損することなく使用できる。また、システムの加減速時に大推力が必要な場合にPWMアンプの高耐圧・大電流なパワー素子を使用することができるため大容量のリニアモータ駆動が可能であり、リニアモータ巻線設計においても極力損失を抑えることができる。また、システムの加減速時の大推力が必要で、精密な電流制御特性を必要としない場合、高耐圧・大電流なアンプとモータの組合せでシステムを駆動することができる。また、システムの一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルが必要で、精密な電流制御特性を必要とする場合、電流制御特性がよいアンプとモータの組合せでシステムを駆動することができる。また、小推力時の電流リプル/波形歪を小さくすることができる。
更に、請求項2記載のリニアモータ駆動装置によれば、システムの一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルが必要な場合、キャリア周波数が高いため、推力リプルに起因する電流リプルを小さく、また、0クロス近傍の不感帯の影響を極小にでき、小推力時の電流制御特性を良くすることができる。
請求項3記載のリニアモータ駆動装置によれば、大推力時に適したリニアモータ巻線とアンプの組合せと小推力時に適したリニアモータ巻線とアンプの組合せとを、駆動条件に応じて選択的に切替えることができる。また、駆動条件に応じて、PWMアンプかリニアアンプを使用することができ、使用していないアンプの入力はゼロ指令となるため出力への影響をなくすことができる。また、精度を問わない大推力時には、大推力用巻線に駆動電流を供給することができ、精度を要求される小推力時には、小推力用巻線に駆動電流を供給することができる。また、システムの加減速時に大推力が必要な場合に変換効率が良いPWMアンプを選択できる。また、高耐圧・大電流のパワー素子を使用することができるため、大容量のリニアモータ駆動が可能でありリニアモータ巻線設計においても極力損失を抑えることができる。また、システムの一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルが必要な場合、小電流時の電流制御特性を良くすることができる。また、システムの加減速時の大推力が必要で、精密な電流制御特性を必要としない場合、比較的安価にできるアンプとモータの組合せでシステムを駆動することができる。また、システムの一定速時に小推力/低速度リプル/低推力リプルが必要で、精密な電流制御特性を必要とする場合、電流制御特性がよいアンプとリニアモータ単体でも推力リプルが小さく出来るモータの組合せでシステムを駆動することができる。
本発明の第1の発明のリニアモータ駆動装置によれば、以下のような効果がある。
(1) ドライバが2通りの電流制御方式とリニアモータが2通りの巻線接続経路を有しているため、大推力時に適したリニアモータ巻線経路とアンプの組合せと小推力時に適したリニアモータ巻線経路とアンプの組合せとを、駆動条件に応じて選択的に切替えることで、速度リプル/推力リプルのシステムへの影響を極小に留めることができる。
(2) アンプ切替え信号により短時間でアナログスイッチを切替えるため、またスイッチ部を半導体素子で構成しているため、システムへの切替えの影響を極小に留めることができる。
(3) ドライバに、大推力用と小推力用として、それぞれの特長を出せるものを有しているため個別に有するものより、要求仕様に対して更に追究する事ができる。
(4) リニアモータの巻線の一部を使用する場合においても、端子に誘起する電圧が異常に高くなることがないためドライバとの絶縁強化が不要であり、耐圧の低い電流制御性の高いパワー素子を使用することができる。
また、本発明の第2の発明のリニアモータ駆動装置によれば、以下のような効果がある。
(1) ドライバが2通りの電流制御方式とリニアモータが2通りの巻線方式を有しているため、大推力時に適したリニアモータ巻線とアンプの組合せと小推力時に適したリニアモータ巻線とアンプの組合せとを、駆動条件に応じて選択的に切替えることで、速度リプル/推力リプルのシステムへの影響を極小に留めることができる。
(2) アンプ切替え信号により短時間でアナログスイッチを切替えるため、システムへの切替えの影響を極小に留めることができる。
(3) ドライバ/リニアモータ共に、大推力用と小推力用として、それぞれの特長を出せるものを有しているため、個別に有するものより要求仕様に対して更に追究する事ができる。
更に、本発明の第3の発明のリニアモータ駆動装置によれば、以下のような効果がある。
(1) ドライバが2通りの異なるキャリア周波数による電流制御方式とリニアモータが2通りの巻線接続経路を有しているため、大推力時に適したリニアモータ巻線経路とアンプの組合せと小推力時に適したリニアモータ巻線経路とアンプの組合せとを、駆動条件に応じて選択的に切替えることで、速度リプル/推力リプルのシステムへの影響を極小に留めることができる。
(2) アンプ切替え信号により短時間でアナログスイッチを切替えるため、システムへの切替えの影響を極小に留めることができる。
(3) ドライバに、大推力用と小推力用として、それぞれの特長を出せるものを有しているため、個別に有するものより要求仕様に対して更に追究する事ができる。
(4) リニアモータの巻線の一部を使用する場合においても、端子に誘起する電圧が異常に高くなることがないため、ドライバとの絶縁強化が不要であり、耐圧の低い電流制御性の高いパワー素子を使用することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るリニアモータ駆動装置の概略構成図である。図1において、リニアモータ2は、大推力発生時にのみ使用する大推力用巻線21と小推力発生時にのみ使用する小推力用巻線22の2通りの巻線経路を有し、ドライバ1との各巻線への接続端子を備える。
ドライバ1は,PWMアンプ(ダイオードブリッジ111とパワー素子121、電流アンプ131、シャント抵抗141、ヒューズ151で構成される)とリニアアンプ(PN電源116とパワー素子122、電流アンプ132、シャント抵抗142、ヒューズ152で構成される)、上位からのアンプ切替え信号により切替えることが可能なアナログスイッチ17と上位からのアンプ切替え信号により、リニアモータの中性点とリニアアンプで使用するPN電源の中間電位との接続を切替えることが可能なスイッチ部18を備える。
つぎに動作について説明する。
上位からのアンプ切替え信号は、設定された閾値と上位指令との比較により出力される。設定された閾値は、少なくともシステムの一定速時推力より若干高いくらいの値である。
システムが停止状態の場合、アンプ切替え信号はリニアアンプを選択しており、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子122を介して、小推力用巻線22に供給し、停止時高精度/低振動な制御特性を実現できる。この際、アンプ切替え信号により、スイッチ部18のドライブ回路を駆動させ、トランジスタ等の半導体素子をオンすることにより、リニアモータの中性点とリニアアンプで使用するPN電源の中間電位との接続させる。
システムが加減速時の場合、上位指令が設定された閾値を超えたところで、アンプ切替え信号はPWMアンプを選択し、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子121を介して、大推力用巻線21に供給し、高効率・高加減速な制御特性を実現できる。この際、駆動しないリニアアンプと接続される口出し線の接続端子は、そのリニアアンプで使用されるパワー素子の耐圧以下となるように、各相の複数の直列に接続された巻線の途中から出されているため、リニアアンプのパワー素子を破損することはない。また、アンプ切替え信号により、スイッチ部18のドライブ回路を駆動を停止させ、トランジスタ等の半導体素子をオフすることにより、リニアモータの中性点とリニアアンプで使用するPN電源の中間電位との接続を切り離す。
システムが一定速時の場合、上位指令が設定された閾値を下回ったところで、アンプ切替え信号は、再度、リニアアンプを選択し、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子122を介して、小推力用巻線22に供給し、高精度/低速度リプル/低推力リプルな制御特性を実現できる。この際、再度、アンプ切替え信号により、スイッチ部18のドライブ回路を駆動させ、トランジスタ等の半導体素子をオンすることにより、リニアモータの中性点とリニアアンプで使用するPN電源の中間電位との接続させる。
それぞれの場合、アンプ切替え信号で選択されなかったアンプの入力信号は、ゼロ指令となり、決してリニアモータ出力側に影響するものではない。
次に、本発明の第2の実施の形態について図を参照して説明する。
図2は本発明の第2の実施の形態に係るリニアモータ駆動装置の概略構成図である。
図2において、リニアモータ2は、大推力発生時にのみ使用する集中巻巻線方式の大推力用巻線21と小推力発生時にのみ使用するヘリカル巻巻線方式の小推力用巻線22の2通りの巻線を有し、ドライバ1との各巻線への接続端子を備える。ドライバ1は,PWMアンプ(ダイオードブリッジ111とパワー素子121、電流アンプ131、シャント抵抗141、ヒューズ151で構成される)とリニアアンプ(PN電源116とパワー素子122、電流アンプ132、シャント抵抗142、ヒューズ152で構成される)、上位からのアンプ切替え信号により切替えることが可能なアナログスイッチ17を備える。
つぎに動作について説明する。
上位からのアンプ切替え信号は、設定された閾値と上位指令との比較により出力される。設定された閾値は、少なくともシステムの一定速時推力より若干高いくらいの値である。
システムが停止状態の場合、アンプ切替え信号はリニアアンプを選択しており、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子122を介して、ヘリカル巻巻線方式の小推力用巻線22に供給し、停止時高精度/低振動な制御特性を実現できる。
システムが加減速時の場合、上位指令が設定された閾値を超えたところで、アンプ切替え信号はPWMアンプを選択し、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子121を介して、集中巻巻線方式の大推力用巻線21に供給し、高効率・高加減速な制御特性を実現できる。システムが一定速時の場合、上位指令が設定された閾値を下回ったところで、アンプ切替え信号は、再度、リニアアンプを選択し、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子122を介して、ヘリカル巻巻線方式の小推力用巻線22に供給し、高精度/低速度リプル/低推力リプルな制御特性を実現できる。
それぞれの場合、アンプ切替え信号で選択されなかったアンプの入力信号は、ゼロ指令となり、決してリニアモータ出力側に影響するものではない。
次に、本発明の第3の実施の形態について図を参照して説明する。
図3は本発明の第3の実施の形態に係るリニアモータ駆動装置の概略構成図である。
図3において、リニアモータ2は、大推力発生時にのみ使用する大推力用巻線21と小推力発生時にのみ使用する小推力用巻線22の2通りの巻線経路を有し、ドライバ1との各巻線への接続端子を備える。ドライバ1は,PWMアンプ(ダイオードブリッジ111とパワー素子121、電流アンプ131、シャント抵抗141、ヒューズ151で構成される)と高キャリアPWMアンプ(安定化電源16とパワー素子122、電流アンプ132、シャント抵抗142、ヒューズ152で構成される)、上位からのアンプ切替え信号により切替えることが可能なアナログスイッチ17を備える。
つぎに動作について説明する。
上位からのアンプ切替え信号は同様に、設定された閾値と上位指令との比較により出力される。設定された閾値は、少なくともシステムの一定速時推力より若干高いくらいの値である。
システムが停止状態の場合、アンプ切替え信号は高キャリアPWMアンプを選択しており、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子122を介して、小推力用巻線22に供給し、停止時高精度/低振動な制御特性を実現できる。
システムが加減速時の場合、上位指令が設定された閾値を超えたところで、アンプ切替え信号はPWMアンプを選択し、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子121を介して、大推力用巻線21に供給し、高効率・高加減速な制御特性を実現できる。この際、駆動しない高キャリアPWMアンプと接続される口出し線の接続端子は、その高キャリアPWMアンプで使用されるパワー素子の耐圧以下となるように、各相の複数の直列に接続された巻線の途中から出されているため、高キャリアPWMアンプのパワー素子を破損することはない。
システムが一定速時の場合、上位指令が設定された閾値を下回ったところで、アンプ切替え信号は、再度、高キャリアPWMアンプを選択し、上位指令に基づいた駆動電流をパワー素子122を介して、小推力用巻線22に供給し、高精度/低速度リプル/低推力リプルな制御特性を実現できる。
それぞれの場合、アンプ切替え信号で選択されなかったアンプの入力信号は、ゼロ指令となり、決してリニアモータ出力側に影響するものではない。
本発明の第1の実施の形態に係るリニアモータ駆動装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係るリニアモータ駆動装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係るリニアモータ駆動装置の概略構成図である。 従来のPWMアンプ方式によるリニアモータ駆動装置の概略概略図である。 従来のリニアアンプ方式によるリニアモータ駆動装置の概略構成図である。 従来の高キャリアPWMアンプ方式によるリニアモータ駆動装置の概略構成図で 従来の電動機制御装置とその切換え方法の構成図である。ある。
符号の説明
1 ドライバ
2 リニアモータ
111 DB(ダイオードブリッジ)
121、122 パワー素子
131、132 電流アンプ
141、142 シャント抵抗
151、152 ヒューズ
16 安定化電源
116 PN電源
17 アナログスイッチ
18 スイッチ部
21 大推力用巻線
22 小推力用巻線

Claims (3)

  1. リニアモータと、前記リニアモータに駆動電流を供給するドライバとを備えたリニアモータ駆動装置において、
    前記ドライバが、前記駆動電流をPWM制御するPWMアンプと、前記駆動電流をリニア制御するリニアアンプとを有し、
    前記リニアモータが、複数の直列した巻線で構成される大推力用巻線と、前記大推力用巻線への接続端子と、前記大推力用巻線の一部である小推力用巻線と、前記リニアアンプで使用されるパワー素子の耐圧以下となるように前記大推力用巻線の途中から口出しされた前記小推力用巻線への接続端子とを有し、
    前記PWMアンプの出力を前記大推力用巻線への接続端子に、および、前記リニアアンプの出力を前記小推力用巻線への接続端子に接続し、
    上位装置からのアンプ切替え信号に基づいて、前記リニアモータの駆動状態が、加減速状態の場合は前記PWMアンプから前記駆動電流を供給し、停止状態あるいは一定速状態の場合は前記リニアアンプから前記駆動電流を供給するように、
    前記ドライバの出力と前記リニアモータの巻線との組合せを、前記駆動状態に応じて選択的に切替えることを特徴とするリニアモータ駆動装置。
  2. リニアモータと、前記リニアモータに駆動電流を供給するドライバとを備えたリニアモータ駆動装置において、
    前記ドライバが、前記駆動電流をPWM制御するPWMアンプと、前記PWMアンプよりキャリア周波数が一段と高く前記駆動電流をPWM制御する高キャリアPWMアンプとを有し、
    前記リニアモータが、複数の直列した巻線で構成される大推力用巻線と、前記大推力用巻線への接続端子と、前記大推力用巻線の一部である小推力用巻線と、前記高キャリアPWMアンプで使用されるパワー素子の耐圧以下となるように前記大推力用巻線の途中から口出しされた前記小推力用巻線への接続端子とを有し、
    前記PWMアンプの出力を前記大推力用巻線への接続端子に、および、前記高キャリアPWMアンプの出力を前記小推力用巻線への接続端子に接続し、
    上位装置からのアンプ切替え信号に基づいて、前記リニアモータの駆動状態が、加減速状態の場合は前記PWMアンプから前記駆動電流を供給し、停止状態あるいは一定速状態の場合は前記高キャリアPWMアンプから前記駆動電流を供給するように、
    前記ドライバの出力と前記リニアモータの巻線との組合せを、前記駆動状態に応じて選択的に切替えることを特徴とするリニアモータ駆動装置。
  3. リニアモータと、前記リニアモータに駆動電流を供給するドライバとを備えたリニアモータ駆動装置において、
    前記ドライバが、前記駆動電流をPWM制御するPWMアンプと、前記駆動電流をリニア制御するリニアアンプとを有し、
    前記リニアモータが、集中巻き方式の大推力用巻線と、ヘリカル巻き方式の小推力用巻線とを互いに並列に有すると共に、各巻線への各接続端子とを有し、
    前記PWMアンプの出力を前記大推力用巻線への接続端子に、および、前記リニアアンプの出力を前記小推力用巻線への接続端子に接続し、
    上位装置からのアンプ切替え信号に基づいて、前記リニアモータの駆動状態が、加減速状態の場合は前記PWMアンプから前記駆動電流を供給し、停止状態あるいは一定速状態の場合は前記リニアアンプから前記駆動電流を供給するように、
    前記ドライバの出力と前記リニアモータの巻線との組合せを、前記駆動状態に応じて選択的に切替えることを特徴とするリニアモータ駆動装置。
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