JP6879188B2 - 駆動装置の異常判定装置 - Google Patents

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本発明は、同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子を有する駆動装置の異常を判定する駆動装置の異常判定装置に関する。
従来、この種の駆動装置の異常判定装置としては、並列接続された複数のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)の電流を電流検出回路によって検出し、全ての電流検出値が過電流設定値を超えたときに全てのIGBTのゲート電圧を低下させ、全てのIGBTの電流が小さくなったときにIGBTを同時に遮断するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−130217号公報
しかしながら、同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子を備える駆動装置においては、スイッチング素子のいずれか一つが短絡すると、短絡したスイッチング素子にのみに大電流が流れるため、上述した異常判定装置では、スイッチング素子の短絡を判定することができない。
本発明の駆動装置の異常判定装置は、同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子を有する駆動装置の異常をより適切に判定することを主目的とする。
本発明の駆動装置の異常判定装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置の異常判定装置は、
同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子を有する駆動装置の異常を判定する駆動装置の異常判定装置であって、
前記複数のスイッチング素子にそれぞれ流れる電流に応じた電圧を検出し、各電圧検出値の全てが第1閾値を超えたときに前記複数のスイッチング素子に過電流が発生したと判定し、各電圧検出値のいずれかが前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超えたときに前記複数のスイッチング素子のいずれかに短絡が発生したと判定する、
ことを要旨とする。
この本発明の駆動装置の異常判定装置では、複数のスイッチング素子のそれぞれに流れる電流に応じた電圧を検出し、各電圧検出値の全てが第1閾値を超えたときに複数のスイッチング素子に過電流が発生したと判定し、各電圧検出値のいずれかが第1閾値よりも大きい第2閾値を超えたときに複数のスイッチング素子のいずれかに短絡が発生したと判定する。同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子は、素子特性のバラツキにより流れる電流にアンバランスが生じる。このため、各電圧検出値の全てが第1閾値を超えたときに複数のスイッチング素子に過電流が発生したと判定することで、電流のアンバランスに起因して一方のスイッチング素子に比較的大きな電流が流れても、過電流が発生したと誤判定するのを回避することができる。これにより、第1閾値を小さくすることができ、過電流を発生を速やかに検出することが可能となる。一方、複数のスイッチング素子のいずれかのスイッチング素子に短絡が生じたことに起因して一方のスイッチング素子に大電流が流れた場合、他方のスイッチング素子には大電流が流れないため、各電圧検出値の全てが第1閾値を超えるときのみに異常が発生したと判定すると、スイッチング素子の短絡を検出することができない場合が生じる。そこで、各電圧検出値のいずれかが第1閾値よりも大きい第2閾値を超えたときにいずれかのスイッチング素子に短絡が発生したと判定することで、短絡の発生も適切に判定することが可能となる。この結果、同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子を有する駆動装置の異常をより適切に判定することができる。
駆動制御装置20を含む動力出力装置10の構成の概略を示す構成図である。 駆動制御装置20の構成の概略を示す構成図である。 コンパレータCMP1〜CMP4の出力信号と過電流および短絡の各判定結果との関係を示す説明図である。 スイッチオン時において並列接続された2つのトランジスタの各コレクタ電流Ic1,Ic2を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、駆動制御装置20を含む動力出力装置10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、駆動制御装置20の構成の概略を示す構成図である。動力出力装置10は、モータMGと、インバータ12と、昇圧コンバータ14と、バッテリ16と、駆動制御装置20と、を備える。
モータMGは、永久磁石が埋め込まれた回転子と三相コイルが巻回された固定子とを備える周知の同期発電電動機として構成されており、駆動制御装置20によってインバータ12を制御することにより駆動する。インバータ12は、図1に示すように、電力ライン(以下、駆動電圧系電力ラインという)18aにより昇圧コンバータ14を介してバッテリ16に接続された電力ライン(以下、電池電圧系電力ラインという)18bと接続されている。インバータ12は、並列接続された6対のトランジスタT11a,T11b,T12a,T12b,T13a,T13b,T14a,T14b,T15a,T15b,T16a,T16bと、トランジスタT11a,T11b〜T16a,T16bに逆方向に並列接続された12個のダイオードD11a,D11b〜D16a,D16bと、により構成されている。6対のトランジスタT11a,T11b〜T16a,T16bは、2対のトランジスタがそれぞれ駆動電圧系電力ライン18aの正極母線と負極母線とに対してソース側とシンク側になるように直列に配置されており、2対のトランジスタの接続点の各々にモータMGの三相コイル(U相,V相,W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ12に電圧が作用している状態でソース側の対のトランジスタ(トランジスタT11a,T11b〜T13a,T13b)とシンク側の対のトランジスタ(トランジスタT14a,T14b〜T16a,T16b)のオン時間の割合を調節することにより、三相コイルに回転磁界を形成でき、モータMGを回転駆動することができる。なお、対のトランジスタT11a,T11b〜T16a,T16bは同時にオンオフされる。
昇圧コンバータ14は、図2に示すように、2対のトランジスタT21a,T21b,T22a,T22bと、トランジスタT21a,T21b,T22a,T22bに逆方向に並列接続された4個のダイオードD21a,D21b,D22a,D22bと、リアクトルLとにより構成されている。2対のトランジスタT21a,T21b,T22a,T22bは、それぞれ駆動電圧系電力ライン18aの正極母線,駆動電圧系電力ライン18aおよび電池電圧系電力ライン18bの負極母線に接続されており、2対のトランジスタの接続点と電池電圧系電力ライン18bの正極母線とにリアクトルLが接続されている。したがって、2対のトランジスタT21a,T21b,T22a,T22bをオンオフすることにより、電池電圧系電力ライン18bの電力を昇圧して駆動電圧系電力ライン18aに供給したり、駆動電圧系電力ライン18aの電力を降圧して電池電圧系電力ライン18bに供給したりすることができる。なお、対のトランジスタT21a,T21b,T22a,T22bは同時にオンオフされる。
なお、本実施例では、トランジスタT11a,T11b〜T16a,T16b,T21a,T21b,T22a,T22bは、それぞれ逆方向に並列接続されたダイオードを内蔵したIGBTモジュールとして構成される。
駆動制御装置20は、トルク指令に応じたトルクがモータMGから出力されるようにインバータ12および昇圧コンバータ14を駆動制御する他、インバータ12や昇圧コンバータ14の異常(過電流や短絡)を監視し、異常を検出すると、インバータ12や昇圧コンバータ14をシャットダウンする。この駆動制御装置20は、検出部22と判定部28と制御部30とを備える。本発明の異常判定装置は、検出部22と判定部28とが該当する。
検出部22は、図2に示すように、インバータ12や昇圧コンバータ14の並列接続された対のトランジスタTa,Tbの過電流を検出するための過電流検出部24と、トランジスタTa,Tbの短絡を検出するための短絡検出部26と、を備える。
過電流検出部24は、並列接続された一方のトランジスタTaのセンス端子に接続されたセンス抵抗Raの電圧Vaと第1閾値Vth1とを比較する第1コンパレータCMP1と、他方のトランジスタTbのセンス端子に接続されたセンス抵抗Rbの電圧Vbと第1閾値Vth1とを比較する第2コンパレータCMP2と、第1および第2コンパレータCMP1,CMP2の出力信号を入力する2つの入力端子を含むAND回路25と、を有する。本実施例では、第1コンパレータCMP1は、電圧Vaが第1閾値Vth1よりも大きいときにはハイレベル(H)の信号を出力し、電圧Vaが第1閾値Vth1以下のときにはローレベル(L)の信号を出力する。第2コンパレータCMP2は、電圧Vbが第1閾値Vth1よりも大きいときにはハイレベルの信号を出力し、電圧Vbが第1閾値Vth1以下のときにはローレベルの信号を出力する。AND回路25は、第1および第2コンパレータCMP1,CMP2の両方の出力信号がハイレベルのときにハイレベルの信号を出力し、それ以外のときにはローレベルの信号を出力する。
短絡検出部26は、一方のトランジスタTaに接続されたセンス抵抗Raの電圧Vaと第2閾値Vth2とを比較する第3コンパレータCMP3と、他方のトランジスタTbに接続されたセンス抵抗Rbの電圧Vbと第2閾値Vth2とを比較する第4コンパレータCMP4と、第3および第4コンパレータCMP3,CMP4の出力信号を入力する2つの入力端子を含むOR回路27と、を有する。本実施例では、第3コンパレータCMP3は、電圧Vaが第2閾値Vth2よりも大きいときにはハイレベルの信号を出力し、電圧Vaが第2閾値Vth2以下のときにはローレベルの信号を出力する。第4コンパレータCMP4は、電圧Vbが第2閾値Vth2よりも大きいときにはハイレベルの信号を出力し、電圧Vbが第2閾値Vth2以下のときにはローレベルの信号を出力する。第2閾値Vth2は、上述した第1閾値Vth1よりも大きな値に定められている。OR回路27は、第3および第4コンパレータCMP3,CMP4の一方の出力信号がハイレベルのときと両方の出力信号がハイレベルのときにハイレベルの信号を出力し、第3および第4コンパレータCMP3,CMP4の両方の出力信号がローレベルのときにローレベルの信号を出力する。
判定部28は、AND回路25の出力信号を処理するフィルタ28aと、OR回路26の出力信号を処理するフィルタ28bと、を備え、フィルタ28aを通過した信号のレベルに基づいて過電流を判定し、フィルタ28bを通過した信号のレベルに基づいて短絡を判定する。図3は、コンパレータCMP1〜CMP4の出力信号と過電流および短絡の各判定結果との関係を示す説明図である。判定部28は、図示するように、第1コンパレータCMP1の出力信号がハイレベル(H)で且つ第2コンパレータCMP2の出力信号がハイレベルのときには、AND回路25から出力されるハイレベル信号により過電流が発生したと判定する。一方、第1コンパレータCMP1の出力信号がローレベル(L)のときには第2コンパレータCMP2の出力信号に拘わらずAND回路25から出力されるローレベル信号により過電流が発生していないと判定する。また、第2コンパレータCMP2の出力信号がローレベルのときには第1コンパレータCMP1の出力信号に拘わらずAND回路25から出力されるローレベル信号により過電流が発生していないと判定する。すなわち、判定部28は、同時にオンオフされる並列接続されたトランジスタTa,Tbのうち一方のトランジスタTaのセンス端子に接続されたセンス抵抗Raを流れる電流に応じて当該抵抗Raに作用する電圧Vaが第1閾値Vth1よりも大きく且つ他方のトランジスタTbのセンス端子に接続されたセンス抵抗Rbを流れる電流に応じて当該抵抗Rbに作用する電圧Vbが第1閾値Vth1よりも大きいときのみに、トランジスタTa,Tb(コレクタ)に過電流が流れていると判定する。
また、判定部28は、図3に示すように、第3コンパレータCMP3の出力信号がハイレベルのときには第4コンパレータCMP4の出力信号に拘わらずOR回路27から出力されるハイレベル信号により一方のトランジスタTaが短絡していると判定する。また、第4コンパレータCMP4の出力信号がハイレベルのときには第3コンパレータCMP3の出力信号に拘わらずOR回路27から出力されるハイレベル信号により他方のトランジスタTbが短絡していると判定する。更に、第3コンパレータCMP3の出力信号がローレベルで且つ第4コンパレータCMP4の出力信号がローレベルのときには、OR回路27から出力されるローレベル信号によりトランジスタTa,Tbのいずれも短絡していないと判定する。すなわち、判定部28は、同時にオンオフされる並列接続されたトランジスタTa,Tbのうち一方のトランジスタTaのセンス端子に接続されたセンス抵抗Raを流れる電流に応じて当該抵抗Raに作用する電圧Vaが第2閾値Vth2よりも大きいときには、トランジスタTaが短絡していると判定する。また、他方のトランジスタTbのセンス端子に接続されたセンス抵抗Rbを流れる電流に応じて当該抵抗Rbに作用する電圧Vbが第2閾値Vth2よりも大きいときには、トランジスタTbが短絡していると判定する。
制御部30は、トルク指令に応じたトルクがモータMGから出力されるようにインバータ12の対応するトランジスタのゲート端子および昇圧コンバータ14の対応するトランジスタのゲート端子にそれぞれスイッチング制御信号としてのゲート電圧を印加してスイッチング制御する。また、制御部30は、AND回路25の出力信号がハイレベルであった場合(並列接続された2つのトランジスタに過電流が流れた場合)と、OR回路27の出力信号がハイレベルであった場合(並列接続された2つのトランジスタのいずれかが短絡した場合)とに、全てのトランジスタのゲート端子に対してゲート電圧の印加を停止してゲートを遮断する。
図4は、スイッチオン時において並列接続された2つのトランジスタの各コレクタ電流Ic1,Ic2を示す説明図である。ダイオードが逆並列接続されたトランジスタ(IGBT)においては、図示するように、スイッチオン時にリカバリ電流に起因してコレクタに突出電流が流れる。このため、過電流や短絡を判定するための第1および第2閾値Vth1,Vth2を定めるにあたっては、リカバリ電流を考慮しなければならない。一方で、同時にオンオフされる並列接続された2つのトランジスタTa,Tbは、それぞれの素子特性のバラツキにより各コレクタに流れる電流(コレクタ電流Ic1,Ic2)にアンバランスが生じる。すなわち、図示するように、スイッチオン時に仕様上ピーク値Ipeakのコレクタ電流が流れるトランジスタTa,Tbにおいて、電流のアンバランスによって、一方のトランジスタTaにはピーク値Ipeak+αのコレクタ電流Ic1が流れ、他方のトランジスタTbにはピーク値Ipeak−αのコレクタ電流Ic2が流れる。そこで、検出部22として過電流検出部24を設け、第1閾値Vth1を仕様上のピーク値Ipeakに若干のマージンを加えたものに対応する電圧に定めると共に、対となるトランジスタTa,Tbのコレクタ電流Ic1,Ic2に対応する電圧Va,Vbのいずれもが第1閾値Vth1を超えているときにトランジスタTa,Tbに過電流が発生したと判定する。これにより、電流のアンバランスによって、一方のトランジスタTaにピーク値Ipeak+αのコレクタ電流Ic1が流れても、他方のトランジスタTbのコレクタ電流Ic2がピーク値Ipeak−αであれば、過電流と判定することがなく、誤判定を回避することができる。一方、対となるトランジスタTa,Tbのうち一方のトランジスタTaが短絡すると、短絡した一方のトランジスタTaのコレクタに大電流が流れる一方、短絡していない他方のトランジスタTbのコレクタには大電流が流れない。このため、対となるトランジスタTa,Tbのコレクタ電流Ic1,Ic2に対応する電圧Va,Vbのいずれもが第1閾値Vth1を超えているときに過電流が発生したと判定するものとしても、一方のトランジスタTaの短絡を判定することができない。そこで、検出部22に短絡検出部26を追加し、第2閾値Vth2を第1閾値Vth1よりも大きな値に定めると共に、対となるトランジスタTa,Tbのコレクタ電流Ic1,Ic2に対応する電圧Va,Vbのいずれかが第2閾値Vth2を超えているときにトランジスタTa,Tbのいずれかに短絡が発生したと判定する。これにより、トランジスタTa,Tbの過電流に加えて、トランジスタTa,Tbのいずれかの短絡も適切に判定することができる。本実施例では、第1閾値Vth1は、コレクタに通常流れる電流とリカバリ電流(仕様値)との和に基づいて定められ、第2閾値Vth2は、コレクタに通常流れる電流とリカバリ電流(仕様値)と電流のアンバランス値(α)との和に基づいて定められる。なお、第1閾値Vth1は第2閾値Vth2よりも小さい値に定められているため、対となるトランジスタTa,Tbが同時に短絡した場合には、過電流検出部24によって異常が検出されることになる。
以上説明した本実施例の駆動装置の異常判定装置によれば、同時にオンオフされる並列接続された複数のトランジスタのそれぞれに流れる電流に応じた電圧を検出し、各電圧検出値の全てが第1閾値Vth1を超えたときに複数のトランジスタに過電流が発生したと判定し、各電圧検出値のいずれかが第1閾値Vth1よりも大きい第2閾値Vth2を超えたときに複数のトランジスタのいずれかに短絡が発生したと判定する。このように、各電圧検出値の全てが第1閾値Vth1を超えたときに過電流が発生したと判定することで、複数のトランジスタのコレクタを流れる電流のアンバランスに起因して一方のトランジスタに比較的大きな電流が流れても、過電流の誤判定を回避することができる。これにより、第1閾値Vth1を小さくすることができ、過電流を発生を速やかに検出することができる。また、各電圧検出値のいずれかが第1閾値Vth1よりも大きい第2閾値Vth2を超えたときにいずれかのトランジスタに短絡が発生したと判定することで、一方のトランジスタに短絡が生じたことに起因してそのトランジスタのみに大電流が流れるものとしても、その短絡を適切に判定することができる。
実施例では、短絡検出部26は、第3および第4コンパレータCMP3,CMP4からの出力信号のいずれか一方がハイレベルであるか両方がハイレベルであるときにハイレベルの信号を出力するOR回路27を備えるものとした。しかし、短絡検出部26は、OR回路27に代えて第3および第4コンパレータCMP3,CMP4からの出力信号のいずれか一方がハイレベルで且つ他方がローレベルであるときのみにハイレベルの信号を出力するEXOR回路を備えるものとしてもよい。この場合、短絡検出部26は、第3および第4コンパレータCMP3,CMP4からの出力信号の両方がハイレベルのとき、即ち並列接続された複数のトランジスタが同時に短絡したときには短絡を検出することはできないが、過電流検出部24により異常を検出することはできるため、問題は生じない。
実施例では、インバータ12を互いに並列接続された6対のトランジスタT11a,T11b〜T16a,T16bにより構成すると共に昇圧コンバータ14を互いに並列接続された2対のトランジスタT21a,T21b,T22a,T22bにより構成し、それぞれの対のトランジスタの過電流および短絡をそれぞれ判定するものとした。しかし、インバータ12と昇圧コンバータ14の一方のトランジスタを並列接続しない構成としてもよい。また、同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子を有するものであれば、如何なる駆動装置にも適用可能である。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、動力出力装置10が「駆動装置」に相当し、トランジスタT11a,T11b〜T16a,T16b,T21a,T21b,T22a,T22bが「スイッチング素子」に相当し、検出部22と判定部28とが「異常判定装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、駆動装置の製造産業に利用可能である。
10 動力出力装置、12 インバータ、14 昇圧コンバータ、16 バッテリ、18a 電力ライン(駆動電圧系電力ライン)、18b 電力ライン(電池電圧系電力ライン)、20 駆動制御装置、22 検出部、24 過電流検出部、25 AND回路、26 短絡検出部、27 OR回路、28 判定部、28a,28b フィルタ、30 制御部、MG モータ、T11a,T11b,T12a,T12b,T13a,T13b,T14a,T14b,T15a,T15b,T16a,T16b,T21a,T21b,T22a,T22b,Ta,Tb トランジスタ、D11a,D11b,D12a,D12b,D13a,D13b,D14a,D14b,D15a,D15b,D16a,D16b,D21a,D21b,D22a,D22b,Da,Db ダイオード、L リアクトル、Ra,Tb センス抵抗、CMP1 第1コンパレータ、CMP2 第2コンパレータ、CMP3 第3コンパレータ、CMP4 第4コンパレータ。

Claims (1)

  1. 同時にオンオフされる並列接続された複数のスイッチング素子を有する駆動装置の異常を判定する駆動装置の異常判定装置であって、
    前記複数のスイッチング素子にそれぞれ流れる電流に応じた電圧を検出し、各電圧検出値の全てが第1閾値を超えたときに前記複数のスイッチング素子に過電流が発生したと判定し、各電圧検出値のいずれかが前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超えたときに前記複数のスイッチング素子のいずれかに短絡が発生したと判定する、
    駆動装置の異常判定装置。
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