JP3912139B2 - Discharge lamp device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光化学反応用の紫外線光源として使用される放電ランプ装置に関し、例えば誘電体バリア放電等の放電により、エキシマ分子を形成して該エキシマ分子から放射される光を利用する放電ランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、金属、ガラス、その他の材料よりなる被処理体に波長200nm以下の真空紫外線を照射することにより、当該真空紫外線およびこれにより生成されるオゾンの作用によって被処理体を処理する技術、例えば被処理体の表面に付着した有機汚染物質を除去する洗浄処理技術や、被処理体の表面に酸化膜を形成する酸化膜形成処理技術が開発され、実用化されるに至っている。
【0003】
このような紫外線処理を行うためのランプとしては、誘電体により構成された放電容器内に、適宜のエキシマ発光用ガスが充填され、当該放電容器内において放電(「オゾナイザ放電」あるいは「無声放電」。電気学会発行改定新版「放電ハンドブック」平成1年6月再版7刷発行第263頁参照。)を発生させることにより、エキシマが生成されて」このエキシマ光が放出される放電ランプが利用されている。
【0004】
かかる放電ランプ装置の一例を以下に示す。
図3は、従来の放電ランプ及びその装置構成の一例を示す説明用断面図で(a)ランプの管軸方向断面図(b)ランプの管軸と垂直方向断面図である。同図において、放電ランプは例えば誘電体バリア放電ランプであり、放電容器50は、誘電体である石英ガラスよりなる円筒状の内側管51と外側管52とによる二重管構造を有し、内側管51および外側管52の各々の両端部が円環状の端壁部53,54によって接合されて構成され、内側管51と外側管52との間に円筒状の内部空間Rが形成されている。この放電容器の少なくとも一部は該誘電体バリア放電の誘電体を兼ねており、該誘電体の少なくとも一部は該エキシマ分子から放射される光に対して光透過性であり、この光透過性部分の一部に光り取出し窓が形成される。
放電容器50における内側管51には、その内周面55に密接して一方の電極61が設けられていると共に、外側管52には、その外周面56に密接して、例えば金網などの導電性材料よりなる網状の他方の電極62が設けられている。このように、両電極(61,62)間に高周波電源70より電圧が印加されると前記内部空間Rにおいて誘電体バリア放電がランプ管軸方向に対して垂直方向に発生する。
【0005】
上記構成に係る放電ランプ装置においては、前記一方の電極61に、他方の電極62よりも、振幅が大きくなるように電圧を印加することが多い。このように、一方の電極61側に、比較的大きい振幅の電圧を印加するようにすると、他方の電極62が、外側管52の外周面56上に配置されているので、電極の絶縁を簡単に行えると共に、信頼性高い誘電体バリア放電ランプを提供できる。なお、前記他方の電極62には、比較的振幅が小さい電圧が印加されるか、若しくは電圧を印加せず接地電極とされる。
【0006】
上述の放電ランプ装置は、LCD(液晶パネル)やPDP(プラズマディスプレイパネル)等、表示素子の基板表面に、該放電ランプからのエキシマ光を照射して有機化合物からなる汚染物質の分解、除去といったドライ洗浄プロセスに好適に利用されている。
近時、上記表示素子においては益々大面積化してきており、これに伴い基板処理するための放電ランプ装置もまた大型化し、このために有効発光長が長いランプが要求されている。例えば従来の放電ランプの有効発光長が540mm程度であったものが、例えば800×950mm以上の大きなガラス基板を処理する場合には、有効発光長が950mm以上となるような長尺の放電ランプが必要になる。
【0007】
然るに、上述したような大きな基板を処理する場合、被処理面における放射強度の高低差により同一基板において処理にむらが発生するということがあり、そのために所定のドライ洗浄プロセスを完遂させることが困難となり、放電ランプからのエキシマ光を時間的に長く照射したり、或は、当該ランプの出力を上げたりして対処する必要が生じてきた。その結果、比較的大きな基板等を処理する場合には効率が格段に低くなってしまう。
【0008】
本発明者は、上述したように処理にむらが発生する理由が放電ランプの放電容器の長さが長くなると顕著になることに着目した。その結果、長尺の放電ランプを用いた場合においては、当該ランプにおける両端部においてエキシマ光の放射強度が顕著に異なることを見出した。これは、高周波電源に接続されている給電側端部と対向する非給電側の端部において電圧降下が生じて、係る非給電側の電極間において十分な放電が得られなくなった結果ランプの両端部においてエキシマ光の放射強度に差異が生じる、と考えた。このような結果、放電容器の全長が700mm以上もの長尺のランプになると、両端部におけるエキシマ光の放射強度の差異は10%に達してしまい、通常の照射のみでは分解、洗浄の処理が行われない場合が生じ、被照射面における放射強度の改善が要求されている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、放電ランプが長尺である場合もその長さ方向でエキシマ光の放射強度分布を改善でき、よって、被処理物の被処理面が大きくても放射強度を均一にできて、所定の処理を均一に施すことができる、放電ランプ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、エキシマ分子を形成し該エキシマ分子から放射される光を利用する放電ランプと該放電ランプに電圧を印加する高周波電源とを具備してなる放電ランプ装置において、前記放電ランプは、誘電体からなり略円柱状若しくは略円筒状の放電空間を形成する全長が700mm以上の放電容器と、該放電容器内部に充填されたエキシマ分子を形成する放電用ガスと、放電空間を挟んで対向配置された一対の電極とを有し、該一対の電極はそれぞれ、放電容器の長手方向の略全長にわたり伸びるように電気的につながって形成されてなり、前記高周波電源の一の端子が一の電極の両端に、他の端子が他の電極にそれぞれ接続され、当該他の電極が接地電極であることを特徴とする。また、前記放電ランプが、外側管と内側管とによる円筒状二重管構造の放電容器を有し、当該外側管と当該内側管との間に円筒状の放電空間を形成する場合は、前記内側管の内周面に接するように前記一方の電極を設けるのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る放電ランプの実施の形態について説明する。
図1は、本発明の放電ランプの一例における構成を示す説明用断面図である。放電ランプは誘電体バリア放電ランプであり、誘電体よりなる円筒状の内側管11と、この内側管11内にその管軸に沿って配置された、当該内側管11の外径より大きい内径を有する誘電体よりなる円筒状の外側管12とによる二重管構造を有する密閉型の放電容器10により構成されている。この放電容器10においては、内側管11および外側管12の各々の両端が端壁部13,14によって接合されることにより、内側管11と外側管12との間に円筒状の放電空間Sが形成されており、この放電容器10内には放電用ガスが封入されている。
【0011】
放電容器10を構成する誘電体材料としては、放電容器10内において放出されるエキシマ光に対して透過性を有する、例えば合成石英ガラスを用いることができる。
また、放電容器10内に封入される放電用ガスは、400nm以下のエキシマ光を放射するエキシマ生成ガスであり、例えばキセノンガスである。キセノンガスを用いると、最大波長が172nmを有する120〜190nmの波長範囲の紫外線を得ることができる。なお、その他の放電用ガスとしては、例えばアルゴンとフッ素、アルゴンと塩素、クリプトンとフッ素、クリプトンと塩素、キセノンと塩素の混合ガスなどにより、それぞれの混合ガスのエキシマ分子によって発光が得られ、波長がそれぞれ180〜200nm、165〜190nm、240〜255nm、200〜240nm、300から320nmの範囲の紫外線を得ることができる。
【0012】
放電容器10における内側管11には、その内周面15に密接して、例えばアルミニウム板よりなる一方の電極21が設けられていると共に、外側管12には、その外周面16に密接して、例えば金網などの導電性材料よりなる網状の他方の電極22が設けられている。
一方の電極21は、例えば半円筒状のアルミニウム板の2つが、内側管11の内周面15に密接配置されることにより構成されている。
上記一方の電極21両端部に給電用端子31,31が装着されることにより、接続部30a,30bが構成されており、リード線40を介して、高周波電源70から、例えば2〜6kVの高周波電圧が印加される。また、他方の電極22は接地電極であり、電圧は0Vである。
【0013】
上述のように、比較的大きい振幅の電圧が印加される電極を、放電容器の中心側に配置し、これと対向する電極を、0(ゼロ)若しくは小さい振幅の電圧が印加される電極を放電容器の外周側に配置することにより、当該ランプの絶縁処理を極めて簡単に行えるようになる。
【0014】
ここで、図1の接続用端子31の構成の一例を、図2を参照して説明する。
同図において、給電用端子31は、金属板を湾曲することにより断面が略C型となるよう形成されたリングバネ部32、及び、給電用リード線40が接続されたカシメ部33を具備して構成されてなり、リングバネ部32の外周面と一方の電極21の内周面15とが密接して配置されることにより、両部材が電気的に接続されている。この給電用端子31は、リングバネ部32においてバネ性を有しており、一方の電極を外方に向けて押圧することにより、着脱自在にランプに接続できると共に、当該給電端子31と一方の電極21との相対的な移動を規制することが可能となっている。給電用端子31のカシメ部33には給電用リード線40が電気的に接続されており、係る給電用リード線40が高周波電源(同図においては図示省略)に接続されることになる。
【0015】
上記構成に係る放電ランプ装置によれば、高周波電源からの電力を供給するための接続用端子部が、一方の電極における両端部に形成されているので、長尺の放電容器を備えたランプであっても、一方の電極の両端において電圧降下を防止できて、一対の電極間における電位差を放電ランプの放電容器の長さ方向で同等とすることができる。従って、放電容器の略全長にわたって均等な放電を得ることができるようになり、その結果、放電ランプから出射されるエキシマ光の放射強度分布を均一にすることが可能となる。
【0016】
以上のように、放電ランプの長手方向で、放射強度分布が改善されることにより、被処理面が大きい場合でも、当該被照射面における放射強度を均一化することができ、該被処理面を均一に処理することが可能な放電ランプ装置を提供できるようになる。
【0017】
ここで、高周波電源からの電圧を、一方と他方の両電極に印加する場合は、一方と他方の電極のうち、いずれか一の電極について、その両端部に接続部を設ければ、本願発明の効果を得ることができる。すなわち、本願発明は、少なくとも一の電極に対し、高周波電源よりの電圧が、当該電極の両端部において印加されるよう構成されていれば良い。無論、両方の電極の両端部に接続用端子部を設けた場合は、よりいっそうの効果が期待される。
本発明の放電ランプ装置は、上記の実施形態に限定されることなく、種々の変更を加えることが可能である。
電極や給電用端子も上述の実施形態に係る構成に限定されるものではない。例えば、電極の構成について、半円筒状のアルミニウム板を長手方向に複数個並べて配置するようにしても良い。要は、電圧が印加される電極に、その長手方向で複数個所において電気的に接続されて、同一の高周波電源から電力が供給されるものであれば良い。更に、放電ランプの構成も適宜変更可能であり、上述したような内側管と外側管とが同軸上に並べられて、略円筒状の放電空間を形成する放電容器を具備したものに限定されるものではない。
【0018】
【実施例】
<実施例>
定格消費電力が190Wの誘電体バリア放電ランプについて、図1の構成に係る放電ランプ装置を製作した。この誘電体バリア放電ランプの構成を下記に示す。
・放電容器:合成石英ガラス、全長1000mm
・内側管:内径14mm、外径16mm
・外側管:内径24mm、外径26mm
・放電ガス:キセノンガス、40kPa
・一方の電極:アルミニウム、厚み0.5mm
・他方の電極:ステンレス製、網状電極
・給電端子部:ステンレス製
この誘電体バリア放電ランプの一方の電極の両端部に給電端子部を配置してこれら給電端子部を高周波電源に接続して実施例に係る放電ランプ装置を構成した。
【0019】
<比較例>
上記実施例に係る放電ランプ装置とは、高周波電源の接続部が一方の電極の片側端部のみに形成して両端部に形成しなかった事以外は上記実施例と同様にして、放電ランプ装置を製作した。
【0020】
<実験例>
上記実施例及び比較例に係る放電ランプ装置について、高周波電源より2.8kVの電圧を印加して、ランプの両端部近傍におけるエキシマ光の放射強度及び電圧を測定した。ランプ放電容器の一方の端面から他方の端面方向に▲1▼75mm及び▲2▼850mm移動した位置で測定した。
エキシマ光の放射強度及び電圧を下記表1に示す。なお、放電容器中央部におけるエキシマ光の放射強度を100%とした。
【0021】
【表1】
【0022】
上記表1において、比較例に係る放電ランプ装置の上記▲2▼の欄においては、高周波電源の接続部を有していない電極端部近傍におけるエキシマ光の放射強度及び電圧の測定値である。このように、比較例に係る装置では、ランプの両端部における放射強度の差が8.6%に達する。
これに対し、実施例に係る装置では、係る放射強度の差が2.4%と格段に小さくなることが確認された。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、電圧印加側電極の両端部において高周波電源の接続用端子部を設けることにより、該ランプにおける両端部において印加電圧が実質的に同じになって当該ランプの両端部におけるエキシマ光の放射強度を同等とすることができる。そして、電極の片側端部のみに高周波電源の接続部を設ける場合に比較して電極の長さを半分と考えることができるので電圧降下の影響が小さくて、一対の電極間における電位差を該放電容器の長さ方向でほぼ同等とすることができる。従って、放電容器の略全長にわたって均等な放電が得られ、該ランプから出射されるエキシマ光の放射強度分布をより均一にすることが可能となる。
その結果、放電ランプにおける長手方向における放射強度分布を改善することができ、よって、大面積であっても被照射面における放射強度を均一化できて、該被処理面を均一に処理することが可能な放電ランプ装置を提供できる。
【0024】
更に、一対の電極のうち、高周波電源より印加される電圧が、一の電極と他の電極とで振幅が異なるような場合は、振幅が大きい電圧が印加される電極に対して該電極の両端に高周波電源の接続部を設けるようにすると、振幅が小さい電圧が印加される電極に対して前記構成を採用するより電圧降下による影響を低減できて好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施の形態を説明する放電ランプ装置の概略説明図。
【図2】 図1の接続部構成を説明する図
【図3】 従来の放電ランプ装置を説明する(a)ランプ管軸方向断面図、及び、(b)ランプ管軸と垂直方向断面図。
【符号の説明】
10 放電容器
11 内側管
12 外側管
13、14 端壁部
15 内周面
16 外周面
21 一方の電極
22 他方の電極
30a、30b 接続部
31 給電用端子
32 リングバネ部
33 カシメ部
40 給電用リード線
70 高周波電源[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a discharge lamp apparatus used as an ultraviolet light source for photochemical reaction, and more particularly to a discharge lamp apparatus that uses excimer molecules formed by discharge such as dielectric barrier discharge and uses light emitted from the excimer molecules. .
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, for example, a technique for processing a target object by irradiating the target object made of metal, glass, or other material with vacuum ultraviolet rays having a wavelength of 200 nm or less, by the action of the vacuum ultraviolet light and ozone generated thereby. A cleaning processing technology for removing organic contaminants adhering to the surface of the processing object and an oxide film forming processing technology for forming an oxide film on the surface of the processing object have been developed and put into practical use.
[0003]
As a lamp for performing such an ultraviolet treatment, a discharge vessel made of a dielectric material is filled with an appropriate excimer light emission gas, and discharge (“ozonizer discharge” or “silent discharge”) is performed in the discharge vessel. The new revised edition “Discharge Handbook” issued by the Institute of Electrical Engineers of Japan (see page 263, reprint of the 7th edition published in June, 1991) generated an excimer, and a discharge lamp that emits this excimer light was used. Yes.
[0004]
An example of such a discharge lamp device is shown below.
FIG. 3 is a cross-sectional view for explaining a conventional discharge lamp and an example of the configuration of the conventional discharge lamp. (A) Cross-sectional view in the tube axis direction of the lamp. In the figure, the discharge lamp is, for example, a dielectric barrier discharge lamp, and the
The
[0005]
In the discharge lamp device according to the above configuration, a voltage is often applied to the one
[0006]
The above-mentioned discharge lamp device is used to decompose and remove contaminants made of organic compounds by irradiating the substrate surface of a display element such as an LCD (liquid crystal panel) or PDP (plasma display panel) with excimer light from the discharge lamp. It is suitably used for dry cleaning processes.
Recently, the area of the display element has been increased, and accordingly, a discharge lamp device for substrate processing has also been increased in size, and thus a lamp having a long effective light emission length is required. For example, when the effective light emission length of a conventional discharge lamp is about 540 mm, for example, when processing a large glass substrate of 800 × 950 mm or more, a long discharge lamp having an effective light emission length of 950 mm or more is used. I need it.
[0007]
However, when processing a large substrate as described above, uneven processing may occur on the same substrate due to the difference in the radiation intensity on the surface to be processed, which makes it difficult to complete a predetermined dry cleaning process. Therefore, it has become necessary to deal with excimer light from the discharge lamp for a long time or by increasing the output of the lamp. As a result, the efficiency is remarkably lowered when processing a relatively large substrate or the like.
[0008]
The inventor has paid attention to the fact that the reason why the processing is uneven as described above becomes conspicuous as the length of the discharge vessel of the discharge lamp becomes longer. As a result, when a long discharge lamp was used, it was found that the radiant intensity of excimer light was significantly different at both ends of the lamp. This is because a voltage drop occurs at the non-power-feeding end opposite to the power-feeding end connected to the high-frequency power supply, and as a result, sufficient discharge cannot be obtained between the non-feeding-side electrodes. It was considered that there was a difference in the radiation intensity of excimer light in the part. As a result, when the discharge vessel becomes a long lamp with a total length of 700 mm or more, the difference in the intensity of excimer light at both ends reaches 10%. In some cases, the radiation intensity on the irradiated surface is required to be improved.
Therefore, the problem to be solved by the present invention is that even when the discharge lamp is long, the radiation intensity distribution of the excimer light can be improved in the longitudinal direction. An object of the present invention is to provide a discharge lamp device that can make the intensity uniform and can perform a predetermined treatment uniformly.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in a discharge lamp device comprising a discharge lamp that forms excimer molecules and uses light emitted from the excimer molecules, and a high-frequency power source that applies a voltage to the discharge lamp, The lamp is made of a dielectric and forms a substantially cylindrical or substantially cylindrical discharge space with a total length of 700 mm or more, a discharge gas for forming excimer molecules filled in the discharge vessel, and a discharge space. A pair of electrodes disposed opposite to each other, each of the pair of electrodes being electrically connected so as to extend over substantially the entire length in the longitudinal direction of the discharge vessel. Are connected to both ends of one electrode, the other terminal is connected to the other electrode , and the other electrode is a ground electrode . Further, when the discharge lamp has a discharge vessel having a cylindrical double tube structure with an outer tube and an inner tube, and a cylindrical discharge space is formed between the outer tube and the inner tube, The one electrode is preferably provided so as to be in contact with the inner peripheral surface of the inner tube.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the discharge lamp according to the present invention will be described.
FIG. 1 is an explanatory cross-sectional view showing a configuration of an example of a discharge lamp of the present invention. The discharge lamp is a dielectric barrier discharge lamp, and has a cylindrical
[0011]
As the dielectric material constituting the
In addition, the discharge gas sealed in the
[0012]
The
One
By connecting
[0013]
As described above, the electrode to which a relatively large amplitude voltage is applied is arranged on the center side of the discharge vessel, and the electrode opposite to this is discharged to 0 (zero) or an electrode to which a small amplitude voltage is applied. By disposing on the outer peripheral side of the container, the insulation treatment of the lamp can be performed very easily.
[0014]
Here, an example of the configuration of the
In the figure, a
[0015]
According to the discharge lamp device according to the above configuration, since the connection terminal portions for supplying power from the high-frequency power source are formed at both end portions of one of the electrodes, a lamp having a long discharge vessel is used. Even if it exists, a voltage drop can be prevented in the both ends of one electrode, and the potential difference between a pair of electrodes can be made equivalent in the length direction of the discharge vessel of a discharge lamp. Accordingly, uniform discharge can be obtained over substantially the entire length of the discharge vessel, and as a result, the radiation intensity distribution of excimer light emitted from the discharge lamp can be made uniform.
[0016]
As described above, by improving the radiant intensity distribution in the longitudinal direction of the discharge lamp, the radiant intensity on the irradiated surface can be made uniform even when the surface to be processed is large. It is possible to provide a discharge lamp device that can be uniformly processed.
[0017]
Here, when the voltage from the high frequency power source is applied to one electrode and the other electrode, the invention of the present application can be achieved by providing connection portions at both ends of either one of the electrodes. The effect of can be obtained. That is, the present invention only needs to be configured such that a voltage from a high-frequency power source is applied to at least one electrode at both ends of the electrode. Of course, when connection terminal portions are provided at both ends of both electrodes, a further effect is expected.
The discharge lamp device of the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made.
The electrodes and the power supply terminals are not limited to the configuration according to the above-described embodiment. For example, regarding the configuration of the electrodes, a plurality of semi-cylindrical aluminum plates may be arranged in the longitudinal direction. In short, any electrode may be used as long as it is electrically connected to an electrode to which a voltage is applied at a plurality of positions in the longitudinal direction and power is supplied from the same high-frequency power source. Furthermore, the configuration of the discharge lamp can also be changed as appropriate, and is limited to the one having the discharge vessel in which the inner tube and the outer tube are coaxially arranged to form a substantially cylindrical discharge space. It is not a thing.
[0018]
【Example】
<Example>
For a dielectric barrier discharge lamp with a rated power consumption of 190 W, a discharge lamp device having the configuration shown in FIG. 1 was manufactured. The configuration of this dielectric barrier discharge lamp is shown below.
-Discharge vessel: synthetic quartz glass, total length 1000mm
・ Inner tube: 14mm inside diameter, 16mm outside diameter
・ Outer tube: inner diameter 24mm, outer diameter 26mm
・ Discharge gas: Xenon gas, 40 kPa
・ One electrode: Aluminum, thickness 0.5mm
・ The other electrode: stainless steel, mesh electrode ・ Feeding terminal: stainless steel Implemented by placing the feeding terminal on both ends of one electrode of this dielectric barrier discharge lamp and connecting these feeding terminals to a high frequency power supply A discharge lamp device according to an example was configured.
[0019]
<Comparative example>
The discharge lamp apparatus according to the above embodiment is the same as the above discharge lamp apparatus except that the connection portion of the high frequency power source is formed only at one end portion of one electrode and is not formed at both end portions. Was made.
[0020]
<Experimental example>
About the discharge lamp apparatus which concerns on the said Example and comparative example, the voltage of 2.8 kV was applied from the high frequency power supply, and the radiant intensity and voltage of the excimer light in the vicinity of the both ends of the lamp were measured. The measurement was performed at positions moved by (1) 75 mm and (2) 850 mm from one end face of the lamp discharge vessel toward the other end face.
The emission intensity and voltage of excimer light are shown in Table 1 below. The excimer light emission intensity at the center of the discharge vessel was 100%.
[0021]
[Table 1]
[0022]
In Table 1 above, in the column {circle around (2)} of the discharge lamp device according to the comparative example, there are measured values of the excimer light radiation intensity and voltage in the vicinity of the electrode end portion not having the connection portion of the high frequency power source. Thus, in the apparatus according to the comparative example, the difference in the radiation intensity at both ends of the lamp reaches 8.6%.
On the other hand, in the apparatus according to the example, it was confirmed that the difference in the radiation intensity was remarkably small as 2.4%.
[0023]
【The invention's effect】
As described above, by providing connection terminals for the high frequency power supply at both ends of the voltage application side electrode, the applied voltage becomes substantially the same at both ends of the lamp, and excimer light at both ends of the lamp The radiation intensity can be made equal. Since the length of the electrode can be considered to be half compared to the case where the connection portion of the high-frequency power source is provided only at one end portion of the electrode, the influence of the voltage drop is small, and the potential difference between the pair of electrodes is reduced. It can be made substantially equal in the length direction of the container. Therefore, a uniform discharge is obtained over substantially the entire length of the discharge vessel, and the radiation intensity distribution of excimer light emitted from the lamp can be made more uniform.
As a result, the radiation intensity distribution in the longitudinal direction of the discharge lamp can be improved, so that the radiation intensity on the irradiated surface can be made uniform even in a large area, and the processed surface can be processed uniformly. A possible discharge lamp device can be provided.
[0024]
Further, when the voltage applied from the high frequency power source is different between one electrode and the other electrode of the pair of electrodes, both ends of the electrode are applied to the electrode to which the voltage having a large amplitude is applied. It is preferable to provide a connection portion of a high-frequency power source in this case because the influence of a voltage drop can be reduced as compared with the case where the above configuration is adopted for an electrode to which a voltage having a small amplitude is applied.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory diagram of a discharge lamp device illustrating an embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are diagrams for explaining the configuration of a connecting portion in FIG. 1. FIGS. 3A and 3B are cross-sectional views in a lamp tube axis direction and a cross-sectional view in a direction perpendicular to the lamp tube axis.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記放電ランプは、誘電体からなり略円柱状若しくは略円筒状の放電空間を形成する全長が700mm以上の放電容器と、該放電容器内部に充填されたエキシマ分子を形成する放電用ガスと、放電空間を挟んで対向配置された一対の電極とを有し、該一対の電極はそれぞれ、放電容器の長手方向の略全長にわたり伸びるように電気的につながって形成されてなり、
前記高周波電源の一の端子が一の電極の両端に、他の端子が他の電極にそれぞれ接続され、当該他の電極が接地電極であることを特徴とする放電ランプ装置。In a discharge lamp apparatus comprising a discharge lamp that forms excimer molecules and uses light emitted from the excimer molecules, and a high-frequency power source that applies a voltage to the discharge lamps,
The discharge lamp is made of a dielectric and forms a substantially cylindrical or substantially cylindrical discharge space with a total length of 700 mm or more, a discharge gas for forming excimer molecules filled in the discharge container, and a discharge A pair of electrodes opposed to each other with a space interposed therebetween, each of the pair of electrodes being formed by being electrically connected so as to extend over substantially the entire length in the longitudinal direction of the discharge vessel,
One terminal of the high-frequency power source is connected to both ends of one electrode, the other terminal is connected to another electrode, and the other electrode is a ground electrode.
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