JP3911243B2 - カラオケ映像システムに特徴を有するカラオケ装置 - Google Patents

カラオケ映像システムに特徴を有するカラオケ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はカラオケ装置に関し、とくに、共用映像データベースを使って各楽曲のムード映像をつくりだすカラオケ映像システムに特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラオケ装置は、カラオケ楽曲の伴奏音楽の音声出力に同期して歌詞画像を表示出力する。この歌詞画像は、楽曲の雰囲気に合ったムード映像を背景として表示される。ムード映像の表示制御方式として、映像素材をつなぎ合わせる方式がある。これは、長時間分の映像を映像データベースに格納しておき、このデータベース中の任意の格納位置から映像素材(長時間分の映像の一部分)を適当に選んで取り出し、その映像素材を演奏期間中に順次切り替えてつなぎ合わせながら再生することで一連のムード映像とするものである。
【0003】
この方式を採用したカラオケ装置は、概ね、つぎの要件(A)〜(D)を備えている。
(A)予約リストに登録された楽曲番号に従ってカラオケデータベースから該当の楽曲のカラオケデータを読み出して処理し、カラオケ伴奏音楽と歌詞映像とを同期して音声映像出力する。
(B)カラオケ伴奏音楽の演奏時にムード映像としてディスプレイに表示するために用意された長時間分の映像素材を多数枚のディスク媒体に記録した映像データベースがある。ある1台のディスクドライブAによりある1枚のディスク媒体を再生しているときに、別のディスクドライブBにより別のディスク媒体の再生準備をし、ディスクドライブAの再生出力からディスクドライブBの再生出力にスムーズに映像切替を行える。
(C)各カラオケ楽曲にはムード映像編集用の台本データが対応づけされている。台本データには、映像データベースの中の再生すべきディスク媒体を特定するディスク番号と、そのディスク媒体の再生開始位置を特定する再生開始アドレスとをセットにして、カラオケ伴奏音楽の進行時間に沿って複数セット記述されている。
(D)ムード映像編集出力手段は、あるカラオケ楽曲の演奏時に対応する台本データのディスク番号と再生開始アドレスとに従って映像を再生出力するとともに、当該楽曲の演奏が終了する前につぎに演奏すべきカラオケ楽曲の前記台本データを調べ、その台本データに記述されているディスク番号と再生開始アドレスとに基づいて再生準備をする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
カラオケ装置には、演奏楽曲を最後まで演奏させずに、途中で演奏を中断させる機能が付加されている。一つは、利用者の手動操作によって楽曲演奏を途中で中断させる機能である。例えば、予約した楽曲が間違えていることに気が付いたり、後奏部分が長い場合など、利用者が早くつぎの楽曲の演奏を開始したい場合に使用される。一方、自動的に演奏を中断させる機能もある。これには、1楽曲の演奏毎に課金するシステムを採用している店舗などで利用されている「2コーラス・フェードアウト」機能などがそれに当たる。この機能を使用するように設定されたカラオケ装置は、3番以上ある楽曲演奏を自動的に2番でうち切ってフェードアウトさせながら終了させる。演奏楽曲数を増やして収益を向上させることを目的としたものである。
【0005】
従来のカラオケ装置では、上述の機能によって演奏が中断されたとき、再生準備中にあるディスクドライブには演奏を中断した楽曲用のその後に再生が予定されているディスク媒体がすでに装着されている。そのため、その媒体、あるいは、再生処理中にあったディスク媒体をもとの格納場所に戻したのち、そのつぎの演奏予定楽曲で最初に指定されている映像を記録したディスク媒体をディスクドライブにセットし直さなければならない。この動作に掛かる時間、利用者はいらいらしながら待たなければならない。また、時間貸しのカラオケ会場であれば、歌える曲数も少なくなり無駄な時間に料金が掛かることになる。一方、一曲毎に課金して、2コーラス・フェードアウト機能を使用しているカラオケ店舗でも、十分にその機能の効果が得られない。そのため、演奏曲数を大幅に増加させることができず、収益の向上が見込めない。
【0006】
この発明の目的は、演奏楽曲が途中で演奏を中断した場合でも、つぎの楽曲のムード映像を素早く表示出力して、楽曲の演奏間に生じる無駄な時間を削減することができるような機能を有するカラオケ用映像データベースを構成することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかるカラオケ装置は、便宜的に分説すると、つぎの事項(a)〜(n)により特定されるものである。
(a)映像データベースと、カラオケデータベースと、制御手段を備え、カラオケデータに基づいてカラオケ伴奏音楽と映像を出力するカラオケ装置であること
(b)映像データベースは、ディスク格納部と、ディスクローディング機構と、2つのディスクドライブと、入力切替手段と、映像再生手段を備えること
(c)ディスク格納部は、複数の映像ディスクを格納すること
(d)ディスクローディング機構は、制御手段の制御により、ディスク格納部からディスクドライブに映像ディスクを供給するとともに戻すこと
(e)ディスクドライブは、制御手段の制御により、映像ディスクから映像データを読み取って出力すること
(f)入力切替手段は、制御手段の制御により、2つのディスクドライブから出力される映像データを選択して映像再生手段に入力すること
(g)映像再生手段は、入力される映像データを再生すること
(h)カラオケデータベースは、複数の楽曲のカラオケデータを格納すること
(i)カラオケデータは、順番の付いた複数の映像特定情報と、緊急映像情報を含むこと
(j)映像特定情報は、映像ディスクを特定するとともに、読取開始位置を特定すること
(k)緊急映像情報は、読取開始位置を特定すること
(l)制御手段は、予約リストに登録された楽曲の順番に従い、カラオケデータに基づいてカラオケ伴奏音楽を音響出力させる際に映像出力処理を行うとともに、演奏中の楽曲を途中終了して次曲の演奏に移行する際において次曲の映像特定情報に該当する映像ディスクがディスクドライブに供給されていない場合に緊急映像処理を行うこと
(m)映像出力処理は、映像特定情報の順番に従い、一方のディスクドライブにて特定された映像ディスクの特定された読取開始位置からの映像データを読み取らせている間に、ディスクローディング機構によりつぎに再生する映像ディスクを他方のディスクドライブに供給させること
(n)緊急映像処理は、次曲の演奏開始時に現在読み取り中のディスクドライブにおいて次曲のカラオケデータの緊急映像情報により特定される読取開始位置からの映像データを読み取らせて映像再生手段により再生させること
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明を適用したカラオケ装置においては、以下の機能が実現する。
第1の実施形態では、つぎの要件(1)〜(6)を備えたカラオケ装置が実現する。
(1)予約リストに登録された楽曲番号に従ってカラオケデータベースから該当の楽曲のカラオケデータを読み出して処理し、カラオケ伴奏音楽と歌詞映像とを同期して音声映像出力する。
(2)カラオケ伴奏音楽の演奏時にムード映像としてディスプレイに表示するために用意された長時間分の映像素材を多数枚のディスク媒体に記録した映像データベースがある。ある1台のディスクドライブAによりある1枚のディスク媒体を再生しているときに、別のディスクドライブBにより別のディスク媒体の再生準備をし、ディスクドライブAの再生出力からディスクドライブBの再生出力にスムーズに映像切替を行える。
(3)各カラオケ楽曲にはムード映像編集用の台本データが対応づけされている。台本データには、映像データベースの中の再生すべきディスク媒体を特定するディスク番号と、そのディスク媒体の再生開始位置を特定する再生開始アドレスとをセットにして、カラオケ伴奏音楽の進行時間に沿って複数セット記述されている。
(4)ムード映像編集出力手段は、あるカラオケ楽曲の演奏時に対応する台本データのディスク番号と再生開始アドレスとに従って映像を再生出力するとともに、当該楽曲の演奏が終了する前につぎに演奏すべきカラオケ楽曲Xの前記台本データを調べ、その台本データに記述されているディスク番号と再生開始アドレスとに基づいて再生準備をする。
(5)各カラオケ楽曲には音楽ジャンルの分類などを表す属性データが対応づけされている。映像データベースの管理情報の1つとして、前記属性データとディスク媒体の再生開始位置を特定する再生開始アドレスとを対応づけて記録した緊急用映像選択テーブルが用意されている。
(6)ムード映像出力手段は、演奏中のカラオケ楽曲が途中終了された場合に、カラオケ楽曲Xの前記属性データに基づいて前記緊急用映像選択テーブルを調べて該当する再生開始アドレスYを取得し、あるディスクドライブにて再生中のディスク媒体の再生開始アドレスYから映像を再生出力し、カラオケ楽曲Xの演奏が開始されてから適当な時間を経たならば、カラオケ楽曲Xの前記台本データに基づいた処理を行う。
【0009】
第2の実施形態のカラオケ装置では、前記緊急用映像選択テーブルに替えて、前記属性データとして、ディスク媒体の再生開始位置を特定する再生開始アドレスが各カラオケ楽曲に対応づけられ、前記ムード映像出力手段は、演奏中のカラオケ楽曲が途中終了された場合に、つぎに演奏すべきカラオケ楽曲Xの当該属性データに基づいて該当する再生開始アドレスYを取得する。
【0010】
第3の実施形態のカラオケ装置は、前記属性データには複数の前記再生開始アドレスが対応し、前記ムード映像出力手段は、演奏中のカラオケ楽曲が途中終了された場合に、つぎに演奏すべきカラオケ楽曲Xの当該属性データに対応する再生開始アドレスのうち適宜な再生開始アドレスYを選択して取得している。
【0011】
第4の実施形態のカラオケ装置は、前記属性データとして、台本データに従った映像以外の再生を禁止する旨の緊急映像不許可データが対応づけられている場合、前記ムード映像編集出力手段は、演奏中のカラオケ楽曲が途中終了しても前記台本データ以外に基づく緊急用映像選択は行わない。
【0012】
【実施例】
===カラオケ装置の基本的な構成と動作===
図1は、本発明を適用して構成したカラオケ装置の一実施例の構成を示している。中央制御部11は、内部にCPU、RAM、ROMを含むマイコンであり、データバス100や制御バス110を介して周辺各構成部とデータ通信を行い、このカラオケ装置1を制御/統括している。ハードディスク装置12には多数曲分のカラオケデータに加え、カラオケ楽曲のID(楽曲番号)によって検索可能に対応づけられている種々のデータも格納されている。カラオケデータはMIDI形式によって記述された伴奏音楽生成データと、その伴奏音楽の演奏に同期して描出すべき歌詞文字やその文字の属性(表示位置、表示色、表示/消去タイミング)を記述した歌詞描出データとをセットにしたものである。
【0013】
中央制御部11は、リモコン送信器17や操作パネル18からリクエスト楽曲のID入力を操作制御部19を介して受け取ると、その入力順とIDとを対応づけてRAMに格納し、楽曲の演奏予約登録を行う。そして、予約順番に従って該当する楽曲のカラオケデータを取り出す。そして、MIDIデータをシンセサイザ13に転送する。シンセサイザ13はそのMIDIデータに従って、内蔵音源を制御して、カラオケ伴奏音楽を生成する。カラオケ伴奏音楽はミキシングアンプ14でマイクロホン15からの歌唱音声信号と混合されてスピーカ16に音声出力される。一方、歌詞描出データに基づいて、歌詞画像に相当するビットマップ画像をビデオRAM20に展開する。さらに、映像データベース部30を制御して、適宜なムード映像用の映像信号を出力させる。映像制御部21は、このムード映像を歌詞画像の背景映像としてスーパーインポーズ処理してディスプレイ22に映像出力する。
【0014】
映像データベース部30およびこのデータベース部30を制御する方式は、本発明の重要な要件である。以下、この映像データベースの構成と動作について詳説する。
【0015】
===映像データベースの構成===
図2は映像データベース部30の構成図を示している。マイコン本体である映像データベース制御部31は、カラオケ装置本体1の中央制御部11とバス(100、110)を介してデータ通信を行い、映像データベース30の各構成部を制御する。ディスク格納部32は、多数枚(本実施例では100枚)のDVD(以下、ディスク)(Di:iは1〜100の番号)を装填/収容している。各ディスクDiにはカラオケ伴奏音楽の演奏時にムード映像としてディスプレイに表示するために用意された長時間分(再生時間にして133分)の映像がMPEG2規格によって符号化圧縮された映像データとして記録されている。2系統のディスクドライブ33、34は、ディスクローディング機構35によってディスク格納部32から供給されたディスクDiを駆動し、そのディスクDiに記録されている映像データを読み出す。入力切替部36は、ディスクドライブ33、34から出力された映像データの入力切替を行って、適宜な系統のディスクドライブ(33、34)からの映像データをMPEG2デコード部37へ向けて出力する。MPEG2デコード部37は入力した映像データをリアルタイムで伸長・復号して映像データの映像信号を再生する。
【0016】
多数枚のディスクDiは、それぞれディスク番号i(iは1〜100の整数)が割り振られており、その番号に従ってディスク格納部32の所定の位置に装填されている。もちろん、各ディスクDiにも自身の番号の識別データが記録されている。また、1枚のディスクDiにおける所望のデータ記録位置にある映像データには、データセクタ毎に割り当てられたセクタアドレスによってアクセスすることができる。所望のセクタアドレスには、ディスクDiに収録されている映像を最初から再生したときの経過時間に対応したタイムコード(分/秒/フレーム)を指定することによって1秒以下の時間単位でアクセスできる。さらに、各ディスクDiにはCDにおける「トラック・ナンバー・サーチ」に相当するVTSがあり、所定のVTS番号を指定することによって特定のセクタアドレスにアクセスすることができる。映像データベース制御部31は、中央制御部11からディスク番号iと、セクタアドレスまたはVTS番号とを受け取ると、ディスクローディング機構35を制御して、適宜な系統のディスクドライブ(33、34)に該当のディスクDiをセットさせるとともに、このディスクDiを駆動させて所望の映像素材を再生させる。
【0017】
===台本データと映像データベースの動作===
あるカラオケ楽曲の演奏時に表示されるムード映像は、多数のディスクDiに分散して記録されている短時間の映像素材をつなぎ合わせて編集したものである。映像データベース部30では、2系統のディスクドライブ33、34が交互に交代で再生処理と再生準備とを受け持つことで、この映像素材をスムーズにつなぎ合わせている。
【0018】
1楽曲の演奏中で使用される映像素材は、台本データによって指定されている。台本データは、ディスク番号とタイムコードとをセットにして、カラオケ伴奏音楽の進行時間に沿って複数セット記述したものであり、カラオケ楽曲毎にその楽曲番号によって対応づけられ、ハードディスク装置12に格納されている。本実施例では、各カラオケ楽曲とも、演奏時間を前奏、中奏、後奏の3つのセクションに分けて、これらのセクションで使用する映像素材を指定している。また、あらかじめ、同じディスクに記録された映像素材が連続して使用されないように考慮して作成されている。さらに、前奏、後奏の時間は基本的に約30秒とし、最大でも60秒以内となるように作成されている。中奏は全演奏時間から前/後奏の時間を除いた時間である。中奏では、その時間に応じて、1つあるいは複数の映像素材が指定されている。
【0019】
中央制御部11は、あるカラオケ楽曲の演奏処理を開始する際、カラオケデータとともに、該当の台本データをハードディスク装置12より取り出す。カラオケデータは前述の経路によって処理される。台本データは映像データベース制御部31に転送される。映像データベース制御部31は、まず、ディスクローディング機構35を制御して、例えば、ディスクドライブ33へ前奏部で使用する映像素材が収録されているディスクDj(jは1〜100の番号)を供給させる。さらに、中奏部に対応するディスクDk(kはj以外の1〜100の番号)をディスクドライブ34に供給させる。ディスクドライブ33にディスクDjが供給され、所定のセクタアドレスから映像データを読み出す準備ができたことを認知すると、その旨を中央制御部11に通達する。中央制御部11は、この通達を受けて、楽曲の演奏処理を開始し、映像データベース制御部31に対して、映像データの再生制御を開始させる。映像データベース制御部31は、入力切替部36の映像データ入力系統をディスクドライブ33側に切り替え制御する。MPEG2デコード部37は、入力したMPEG2映像データをリアルタイムで伸長/復号して、その再生映像信号を映像制御部21へ与える。
【0020】
前奏部の映像素材の再生処理中に、ディスクドライブ34は、中奏部の映像素材の映像データ読み出し準備を完了させておく。前奏部の終了タイミングに同期させて、ディスクドライブ34から映像データの読み出しを開始させる。同時に、入力切替部36をディスクドライブ34側に入力切り替えさせる。また、ディスクローディング機構35に、ディスクドライブ33に装着されていたディスクDjを元の格納位置に戻させるとともに、後奏部の映像素材が記録されているディスクDl(lはk以外の1〜100の番号)をディスクドライブ33に装着させる(もちろん、後奏用の映像素材の所在がディスクDjにある場合は、ディスクDjは元の格納場所に戻さない)。
【0021】
中奏部から後奏部への映像素材の切替は前奏部から中奏部と同様である。このとき、演奏中のつぎに演奏すべき楽曲が予約登録されている場合は、その楽曲の台本データを取り出して前奏部で使用する映像素材の記録所在を取得する。そして、ディスクドライブ34に装着されているディスクDkと、その楽曲の前奏部で使用される映像素材を記録したディスクDm(mはl以外の1〜100の番号)とを交換させる(もちろん、その楽曲の前奏部の映像素材の所在がディスクDk、Dlにある場合など、交換しなくて済む場合もある)。
【0022】
以上は、演奏中の楽曲が通常に終了したときのムード映像再生制御であった。本実施例では、前述の演奏中断操作や2コーラス・フェード・アウト時などの「緊急時」に、ディスクDiをローディングし直すことなく、つぎの楽曲演奏を間断なく開始できる緊急映像選択機能を備えている。しかも、楽曲の雰囲気に合った映像を台本データによって指定されている映像素材に替えて再生することを可能としている。つぎに、この緊急映像選択機能について説明する。
【0023】
===緊急映像選択機能===
各カラオケ楽曲は、各楽曲を分類分けするための属性データがそれぞれ対応づけられている。本実施例では音楽ジャンル(演歌、ポップス、ロック、アニメソングなど)によって分類し、属性データはカラオケデータに付帯している。さらに、属性データとVTS番号との対応づけを記述したジャンル・アドレステーブルがハードディスク装置12に格納されている。
【0024】
また、映像データベース部30にある各ディスクDiのVTS番号は特定のセクタアドレスと対応づけられている。すなわち、各ディスクにおいても、所定のVTS番号には特定のセクタアドレスが対応づけられている。さらに、各ディスクの同じVTS番号に基づいて読み出される映像データは、同じ音楽ジャンルの楽曲用の映像素材として相応しい内容のものになっている。すなわち、どのディスクにおいても、ある属性データに対応するVTS番号によって特定されるあるセクタアドレスから映像データを再生すると、該当の音楽ジャンルに相応しい映像が表示出力されることになる。ここで、この属性データによって特定される映像素材を緊急映像と呼ぶことにする。
【0025】
中央制御部11は、上述したような何らかの理由によって演奏楽曲が途中で演奏を中断したとき、そのつぎの演奏楽曲のカラオケデータを取りだして演奏処理の準備をするとともに、このカラオケデータ中の属性データに対応するVTS番号をジャンル・アドレステーブルを調べ、該当のVTS番号と該当の台本データとを映像データベース制御部31に直ちに転送する。映像データベース制御部31は、その台本データを調べて、つぎの楽曲の前奏部用のディスク番号が再生準備中のディスクドライブ(33、34)に装着されているディスク番号と一致するかどうかを確認する。ディスク番号が異なっていることを認知すると、中断時に映像再生中にあった系統のディスクドライブ(33、34)に対してVTS番号を指定する。このディスクドライブが指定のVTS番号に該当するセクタアドレスにアクセスした旨の通知を受け取ると、中央制御部11に対して、ムード映像再生準備が整ったことを伝えて、演奏処理の開始を要請する。
【0026】
楽曲の演奏が開始されると、中断時に再生処理中にあった系統のディスクドライブ(33、34)は、該当の緊急映像のデータを読み出していく。この前奏時の緊急映像が再生されている最中に、他方の系統のディスクドライブ(34、33)は、中奏用の映像素材が記録されたディスクの映像データ読み出し準備を完了させておく。したがって、中奏以降は台本データに従った映像素材が再生される。なお、本実施例では、各緊急映像は再生時間にして60秒となっている。それによって、緊急映像を使用した楽曲の台本データが最長時間(60秒)の前奏を指定していても、違和感無く中奏部の映像素材に切り替わるようにしている。
【0027】
===例外的な動作===
台本データによって編集されるムード映像には、カラオケ楽曲の元歌歌手やアニメソングなどの特定のキャラクタが登場する「本人出演」の映像素材によって構成されている場合がある。例えば、元歌歌手のコンサート風景などの映像素材によってムード映像が構成されている場合などである。もちろん、ディスクを交換することなく、あるディスクのあるセクタアドレスから読み出して再生した映像を一曲の演奏を通して表示することもあり得る。このような場合、上述した緊急映像再生機能を使用してしまうと、違和感が強く、ムードを壊してしまう。それに対応して、カラオケ装置1は、楽曲の演奏が中断した場合でも、緊急映像を再生しないで、台本データに従ったムード映像に編集する例外動作モードを備えている。
【0028】
このような例外的な楽曲の属性データには上述のジャンルのほか、緊急映像不許可の符号が付されている。中央制御部11は、上記「緊急時」につぎの楽曲の属性データがこの緊急映像不許可であると、その旨を映像データベース制御部31に伝える。映像データベース制御部31は、その通知に基づいて、つぎの演奏楽曲のムード映像を台本データに忠実に従った通常のモードで編集する。なお、中央制御部11は、演奏が開始されるまでの「待ち時間」に、「つぎは本人出演です。しばらくお待ちください」という内容のメッセージをディスプレイ22に表示させるための制御を行う。
【0029】
===その他===
映像データベース部において、MPEG2デコード部を2系統備え、各デコード部からの2系統の再生映像信号を入力して、その1系統を切り替えて映像制御部へ入力させる構成としてもよい。また、適宜な信号経路に映像エフェクタ(映像信号処理部)などを挿入することで、映像素材がフェード・イン/フェード・アウトなどの特殊効果を付加しながら映像を切り替えることも可能である。
【0030】
上記実施例では、各ディスクはDi、ジャンル毎にVTS番号が1つだけ対応しているが、1つのジャンルに複数のVTS番号が対応していてもよい。その場合、ジャンルに該当するVTS番号からランダムに適宜な番号を選択したり、緊急映像の再生機会毎に同じジャンルに該当するVTS番号については、順番に選択したりするなど適宜に選択すればよい。もちろん、ランダム選択を基本としつつ、同じ緊急映像が続かないように、再生した緊急映像の履歴を管理することとしてもよい。
【0031】
緊急映像再生機能に関連する種々のデータ(台本データや属性データなど)は、カラオケデータなどに付帯したデータであってもよいし、楽曲番号に対応づけられたテーブルが存在して、別のデータファイルとしてハードディスク装置に格納されていてもよい。また、属性データとして、直接VTSやセクタアドレスを記述してもよい。重要な点は、カラオケ楽曲のIDに基づいて各種データが検索可能に適宜な記録場所に存在していればよいということである。
【0032】
さらに、本実施例では、カラオケデータが記録されたディスク(カラオケデータのみのディスク、あるいは映像データと混在したディスク)Diも、ディスク格納部32に収納されている。中央制御部11は、ある楽曲の演奏予約を受け付けた時点で該当のカラオケデータをハードディスク装置12内で検索し、該当のリクエスト楽曲のカラオケデータが無いときは、所定のディスクDiからそのカラオケデータを取りだして、ハードディスク装置12にコピーしておく。実際の楽曲演奏時には、ハードディスク装置12内から指定のカラオケデータを取り出す。もちろん、上述の元歌歌手やアニメキャラクタの出演映像などでは、MPEG2オーディオによる伴奏音楽を専用のムード映像とともに多重記録しておいて、MPEG2デコード部37で映像と音声を再生してもよい。
【0033】
【発明の効果】
この発明の方法により構成したカラオケ用映像データベースを備えたカラオケ装置においては、データ読み出し中のディスクから緊急映像を読み出すことで、中断時に素早く次曲のムード映像を出力できる。そのため、ディスクをローディングし直すためにかかる時間を無くすことができ、利用者に無駄な時間を待たせることがない。また、カラオケ演奏に対して1曲単位で課金している店舗では、演奏曲数を増やせ収益の向上効果が期待できる。しかも、2コーラス・フェード・アウト機能と併用すれば、その効果は大きい。
【0034】
緊急用映像が記録されている特定のアドレスを属性データとして直接記述することで、新曲などの楽曲の追加があったときはテーブルを書き直す必要がない。
【0035】
同じ属性データに対して複数の緊急用映像素材を用意して、その使用機会毎に適宜に選択するようにしておけば、同じ属性データが付帯する楽曲を続けて中断した場合でも、同じ映像を繰り返すことがなく、利用者に飽きられない。
【0036】
台本データによって、カラオケ楽曲の元歌歌手やアニメソングなどのキャラクタが出演する映像素材が指定されている場合、その楽曲の属性データとして緊急映像の使用を不許可とする旨の符号を付帯させておけば、歌手やキャラクタが途中で入れ替わったりするような違和感を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を適用して構成したカラオケ用映像データベースを備えたカラオケ装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施例における映像データベース部の構成図である。
【符号の説明】
1 カラオケ装置
11 中央制御部
12 ハードディスク装置
30 映像データベース部
31 映像データベース制御部
Di DVD
33、34 ディスクドライブ
37 MPEG2デコード部

Claims (1)

  1. 映像データベースと、カラオケデータベースと、制御手段を備え、カラオケデータに基づいてカラオケ伴奏音楽と映像を出力するカラオケ装置であって、
    映像データベースは、ディスク格納部と、ディスクローディング機構と、2つのディスクドライブと、入力切替手段と、映像再生手段を備え、
    ディスク格納部は、複数の映像ディスクを格納し、
    ディスクローディング機構は、制御手段の制御により、ディスク格納部からディスクドライブに映像ディスクを供給するとともに戻し、
    ディスクドライブは、制御手段の制御により、映像ディスクから映像データを読み取って出力し、
    入力切替手段は、制御手段の制御により、2つのディスクドライブから出力される映像データを選択して映像再生手段に入力し、
    映像再生手段は、入力される映像データを再生し、
    カラオケデータベースは、複数の楽曲のカラオケデータを格納し、
    カラオケデータは、順番の付いた複数の映像特定情報と、緊急映像情報を含み、
    映像特定情報は、映像ディスクを特定するとともに、読取開始位置を特定し、
    緊急映像情報は、読取開始位置を特定し、
    制御手段は、予約リストに登録された楽曲の順番に従い、カラオケデータに基づいてカラオケ伴奏音楽を音響出力させる際に映像出力処理を行うとともに、演奏中の楽曲を途中終了して次曲の演奏に移行する際において次曲の映像特定情報に該当する映像ディスクがディスクドライブに供給されていない場合に緊急映像処理を行い、
    映像出力処理は、映像特定情報の順番に従い、一方のディスクドライブにて特定された映像ディスクの特定された読取開始位置からの映像データを読み取らせている間に、ディスクローディング機構によりつぎに再生する映像ディスクを他方のディスクドライブに供給させ、
    緊急映像処理は、次曲の演奏開始時に現在読み取り中のディスクドライブにおいて次曲のカラオケデータの緊急映像情報により特定される読取開始位置からの映像データを読み取らせて映像再生手段により再生させる
    カラオケ装置。
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