JP3911222B2 - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上波または衛星放送のデジタル放送信号を受信するデジタル放送受信装置に関し、特にその受信劣化時の出力のための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタル放送受信装置では、受信劣化時、バックエンドに入力されるデジタルデータに、ビットエラーが生じ、映像および音声に劣化を生じる。
【0003】
この問題を解決する先行技術(特許文献1参照)は、映像データの圧縮符号化にMPEG方式を採用したデジタル放送システムにおいて、受信状態が悪化したとき、フレーム内符号化映像データ(Iピクチャ)のみに基づいて映像データを作成する構成を開示する。この先行技術では、たとえばスポーツ番組などのような動画の動きが早い画像データでは、受信状態が僅かに悪化したときでも、フレーム内符号化映像データのみに基づいて画像データが表示されるので、表示される画像が、いわばコマ送り状になり、スポーツ選手のい動きを観察することが困難になる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−336674、段落[0019]
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、受信状態が悪化しても、動画などの映像をできるだけ良好な画質で表示することができるようにしたデジタル放送受信装置を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、受信状態が悪化したときにも、できるだけ良好な音質の音声を出力することができるようにしたデジタル放送受信装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、符号化圧縮されて送信される映像データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送信号の映像劣化を検出する映像劣化検出手段と、
受信した映像データを、受信した映像劣化の程度に対応した複数の各処理態様で演算処理する映像データ処理手段と
映像データのジャンルをデジタル放送信号に含まれているデータによって検出する映像ジャンル検出手段とを含み、
前記映像データ処理手段は、
前記映像ジャンル検出手段の出力に応答し、前記映像データ処理手段による各処理態様に対応した映像劣化の程度のしきい値を、ジャンルに対応して変化して設定する映像劣化しきい値設定手段を含むことを特徴とするデジタル放送受信装置である。
【0008】
本発明に従えば、受信状態が悪化し、映像劣化が生じたとき、たとえばバックエンド入力にエラーが生じたとき、その映像劣化状況に応じてたとえば段階的に映像出力を切換えるようにし、動画、特にスポーツなどの動きが早い映像を、できるだけ良好な画質で表示し、前述の先行技術に関連して述べたようなコマ送りなどの低画質の出力を回避することができる。
【0009】
本発明に従えば、映像劣化検出手段によって映像劣化を検出し、その映像劣化の程度に対応して像データを複数の各処理態様で演算処理する。これによって、僅かな映像劣化時に映像の画質が大きく低下することを防ぐことができる。
【0016】
また本発明に従えば、デジタル放送信号に映像データのジャンル(たとえばスポーツ、ニュース)などの番組の種類を表すサービス情報SI(Service Information)などが含まれているとき、その検出されたジャンルに対応して、前述の第1〜第3劣化状態であることをそれぞれ判断するための映像劣化の程度のしきい値を、変化して設定する。たとえばスポーツの映像データを表示するとき、動画の激しい動きをできるだけ表示することができるようにするために、しきい値を、映像劣化の程度が大きく悪化したとき初めて、たとえば前述の第1劣化状態になったものと検出する。またニュースなどのように動画の動きが緩やかである映像データを表示するとき、しきい値を、映像劣化の程度が僅かでも悪化したとき、第1劣化状態になったものと判断し、ノイズ、歪みが少ない安定した映像を常に表示することができる。
【0017】
映像データおよび音声データの前記ジャンルは、前述のようにSIの他にPSI(Program Specific Information)などから得るようにしてもよい。SIは、サービス情報であって、チャネルの名称、番組の名称、放送日時などの番組情報を含む。PSIは、プログラム仕様情報であって、主にプランスポンダの選択、チャネル選択に必要な情報を含む。
【0020】
また本発明は、符号化圧縮されて送信される映像データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送信号の映像劣化を検出する映像劣化検出手段と、
受信した映像データを、受信した映像劣化の程度に対応した複数の各処理態様で演算処理する映像データ処理手段と、
映像劣化時から正常な映像データの受信状態に復帰するにあたり、検出された前記複数種類の全てのパラメータが正常な映像データに対応する値になったとき、前記映像データ処理手段の演算処理を停止する復帰手段とを含み、
前記映像劣化検出手段は、
映像劣化を表わす複数の各種類のパラメータを検出する手段と、
前記パラメータ検出手段により検出された複数種類のパラメータのうちの少なくとも1つに基づいて、映像劣化が生じたものと判断する映像劣化判断手段とを含み、
前記復帰手段は、
前記複数種類の全てのパラメータが正常な映像データに対応する値に一旦、復帰した後に、映像劣化が再び生じる頻度が少ない予め定める復帰安全度を設定する復帰安全度設定手段と、
前記復帰安全度設定手段により設定された復帰安全度が達成された後、前記映像データ処理手段の演算処理を停止する演算処理停止手段とを含むことを特徴とするデジタル放送受信装置である
【0021】
本発明に従えば、映像劣化が発生してその画質を向上するための映像データの演算処理を行うべき映像劣化の検出に関しては、映像劣化を表す複数種類のパラメータ、たとえば後述のようにデジタル放送信号の受信電界強度、S/N、誤り訂正のためのリード・ソロモン符号のRSエラー、およびマクロブロックのエラーなどの各パラメータのうちの少なくとも1つを、レベル弁別することによって検出することができる。こうして映像劣化の発生の初期に、映像データの演算処理を開始し、画質の低下を防ぐ。
【0023】
本発明に従えば、デジタル放送信号に映像データのジャンル(たとえばスポーツ、ニュース)などの番組の種類を表すサービス情報SI( Service Information )などが含まれているとき、その検出されたジャンルに対応して、前述の第1〜第3劣化状態であることをそれぞれ判断するための映像劣化の程度のしきい値を、変化して設定する。たとえばスポーツの映像データを表示するとき、動画の激しい動きをできるだけ表示することができるようにするために、しきい値を、映像劣化の程度が大きく悪化したとき初めて、たとえば前述の第1劣化状態になったものと検出する。またニュースなどのように動画の動きが緩やかである映像データを表示するとき、しきい値を、映像劣化の程度が僅かでも悪化したとき、第1劣化状態になったものと判断し、ノイズ、歪みが少ない安定した映像を常に表示することができる。
映像データおよび音声データの前記ジャンルは、前述のようにSIの他にPSI( Program Specific Information )などから得るようにしてもよい。SIは、サービス情報であって、チャネルの名称、番組の名称、放送日時などの番組情報を含む。PSIは、プログラム仕様情報であって、主にプランスポンダの選択、チャネル選択に必要な情報を含む。
また本発明に従えば、受信状態が映像劣化時から正常になって映像データの演算処理を停止するにあたっては、前述の予め定める複数のパラメータの全てが、正常な映像データに対応する値となっているとき、映像データ処理手段の演算処理の停止を実行する。こうして映像データ処理手段の演算処理の停止後、正常な映像データが確実に表示されることになる。
【0025】
また本発明に従えば、復帰安全度を演算して求め、映像劣化時の映像データの演算処理動作から、その演算処理を停止して正常な映像データを表示するように復帰するにあたり、映像劣化が再び生じる頻度である復帰安全度が予め設定した値以上になったとき初めて、映像データ処理手段の演算処理を停止させる。復帰安全度と言うのは、たとえば映像データの劣化が検出されなくなってから後に経過した継続時間であり、この継続時間を後述のように計測し、その継続時間が予め定める値以上であるとき、映像データ処理手段の演算処理を停止させる。これによって映像データ処理手段の演算処理を停止して復帰した後の短時間で再び映像劣化が発生してその劣化した映像データの演算処理を行う必要をなくし、復帰後の安定した映像データの表示を可能にする。
【0026】
また本発明は、符号化圧縮されて送信される音声データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送信号の音声劣化を検出する音声劣化検出手段と、
受信した音声データを、受信した音声劣化の程度に対応した複数の各処理態様で出力する音声データ処理手段と
音声データのジャンルを、デジタル放送信号に含まれているデータによって検出する音声ジャンル検出手段とを含み、
前記音声データ処理手段は、前記音声ジャンル検出手段の出力に応答し、前記音声データ処理手段による各処理態様に対応した音声劣化の程度のしきい値を、ジャンルに対応して変化して設定する音声劣化しきい値設定手段を含むことを特徴とするデジタル放送受信装置である。
【0027】
本発明に従えば、音声データのデジタル放送信号を受信するにあたり、その音声劣化が発生したとき、音声劣化の程度に対応して、複数の各処理態様で音声データを演算処理して出力し、これによって良好な音質で音響出力することができる。
【0031】
また本発明に従えば、音声データの番組のジャンル、たとえばジャズおよびライブなどの騒しい音楽、バック・グランド・ミュージックなどの静かな音楽、ニュース、スポーツなどの種類に対応して、音声データ処理手段による演算処理を行う音声劣化の程度のしきい値を、変化して設定する。たとえばジャズおよびライブなどの音楽またはスポーツ実況などでは、受信状態が悪化して音声劣化の程度が大きく低下したとき、音声データの演算処理を行うようにすればよく、これによって受信した音声をできるだけそのまま出力することができる。これに対してニュース番組では、音声劣化の程度が小さいとき、音声データの演算処理を行い、できるだけ明瞭なニュース内容を聴取することができるようにする。このように本発明では、音声劣化時、その音質の低下を抑制するにあたって、音声劣化の程度をレベル弁別するしきい値は、デジタル放送信号に含まれるサービス情報(SI)などに基づいて検出して、ジャンルに対応して変化して上述のように設定する。
【0032】
また本発明は、符号化圧縮されて送信される音声データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送信号の音声劣化を検出する音声劣化検出手段と、
受信した音声データを、受信した音声劣化の程度に対応した複数の各処理態様で出力する音声データ処理手段と、
音声データのジャンルを、デジタル放送信号に含まれているデータによって検出する音声ジャンル検出手段を含み、
前記音声データ処理手段は、音声劣化が生じたとき、音量を減少し、
前記音声データ処理手段は、ジャンル検出手段の出力に応答し、音声データ処理手段による前記各しきい値毎に減少する音量を、ジャンルに対応して変化して設定することを特徴とするデジタル放送受信装置である
【0033】
本発明に従えば、音声データのデジタル放送信号を受信するにあたり、その音声劣化が発生したとき、音声劣化の程度に対応して、複数の各処理態様で音声データを演算処理して出力し、これによって良好な音質で音響出力することができる。
また本発明に従えば、音声データ処理手段の処理態様と言うのは、たとえば音量を、音声劣化の程度に応じて複数段階で、または連続的に、音声劣化が著しいほど、音量を大きく減少するようにし、さらに音声劣化の程度が激しいとき、音声出力を遮断するようにしてもよい。
また本発明に従えば、音声劣化が発生して前述のしきい値によってレベル弁別されて音質低下を抑制するための音声データの演算処理、すなわち音響出力する音量は、ジャンルに対応して変化して設定される。たとえばジャズおよびライブなどの騒しい音楽、スポーツの実況などの騒しい音声データのジャンルでは、前述のしきい値に比べて音声劣化の程度が悪化したとき、音量の減少を小さく設定する。これに対してバック・グランド・ミュージック、ニュースなどの静かな音声データのジャンルでは、前述のしきい値に比べて音声劣化の程度が悪化したとき、音量を、ジャズ、ライブ、スポーツ実況などのジャンルの音量に比べてもっと減少した音量に設定し、騒音などが大きな音量で出力されないようにし、音の品質の低下を抑制することができる。このようにして音声データの演算処理は、音声の音量を前述のジャンルに対応して変化される。
【0038】
また本発明は、符号化圧縮されて送信される音声データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
デジタル放送信号の音声劣化を検出する音声劣化検出手段と、
受信した音声データを、受信した音声劣化の程度に対応した複数の各処理態様で出力する音声データ処理手段とを含み、
音声劣化時から正常な音声データの受信状態に復帰するにあたり、検出された前記複数種類の全てのパラメータが正常な音声データに対応する値になったとき、前記音声データ処理手段の演算処理を停止する復帰手段をさらに含み、
前記音声劣化検出手段は、
音声劣化を表わす複数の各種類のパラメータを検出するパラメータ検出手段と、
前記パラメータ検出手段により検出された複数種類のパラメータのうちの少なくとも1つに基づいて、音声劣化が生じたものと判断する音声劣化判断手段とを含み、
前記復帰手段は、
前記複数種類の全てのパラメータが正常な音声データに対応する値に一旦、復帰した後に、音声劣化が再び生じる頻度が少ない予め定める復帰安全度を設定する復帰安全度設定手段と、
前記復帰安全度設定手段により設定された復帰安全度が達成された後、前記音声データ処理手段の演算処理を停止する演算処理停止手段とを含むことを特徴とするデジタル放送受信装置である
【0039】
本発明に従えば、音声データのデジタル放送信号を受信するにあたり、その音声劣化が発生したとき、音声劣化の程度に対応して、複数の各処理態様で音声データを演算処理して出力し、これによって良好な音質で音響出力することができる。
また本発明に従えば、音声劣化は、複数種類のパラメータ、たとえば受信電界強度、S/N、誤り訂正のためのリード・ソロモン符号のRSエラーおよび映像データと同期して送信される音声データを受信したときにおける映像データのマクロブロックのエラーなどであってもよく、これらのパラメータのうちの少なくとも1つを、レベル弁別して、音声劣化を検出して音声データの演算処理を行い、こうして音声データの音質低下の抑制を図ることができる。
【0041】
また本発明に従えば、音声劣化時から正常に復帰する際、音声劣化の検出に用いた前述の予め定める複数種類のパラメータの全てが正常な音声データに対応する値に戻ったとき、音声データ処理手段の演算処理を停止する。こうして正常な音声データを安定して出力することができる。
【0043】
また本発明は、前記復帰安全度設定手段は、
前記複数種類の全てのパラメータが一旦、復帰した後からの継続時間を計測する時間計測手段を含み
前記時間計測手段による継続時間が予め定める値以上であるとき、復帰安全度が達成されたことを表わす出力を導出して前記演算処理停止手段に与えることを特徴とする。
【0044】
本発明に従えば、音声劣化後から正常に復帰するにあたり、復帰後に音声劣化が再び生じる頻度を表す復帰安全度を予め設定しておき、音声劣化が再び生じる頻度が少ない復帰安全度が達成された後、音声データ処理手段の演算処理、たとえば音量減少を停止する。復帰安全度と言うのは、たとえば音声データの正常な受信状態に復帰した後からの計測した継続時間が予め定める値以上であることによって、判断するようにしてもよい。
【0045】
なお、前記パラメータは、受信電界強度、S/N、誤り訂正のためのリード・ソロモン符号のRSエラー、およびマクロブロックのエラー等が考えられるが、パラメータはこれらの各値に限らず、その他の値であってもよい。また、パラメータは、前述の各値よりもっと少ない種類が選ばれてもよい。
【0051】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態のデジタル放送受信装置1の全体の構成を示すブロック図である。アンテナ2で受信された地上波放送または衛星放送の変調された搬送波は、チューナ3で同調されて受信され、復調回路4で復調されてデジタル放送信号が得られる。このデジタル放送信号は、トランスポート・ストリーム(Tranport Stream、略称TS)デコード手段5に与えられてTSが得られる。このTSは、映像デコード手段6に与えられてライン7から映像データが得られ、またTSは音声デコード手段8に与えられ、ライン9から音声データが得られる。マイクロコンピユータなどによって実現される処理回路11には、バス12を介してチューナ3、復調回路4、TSデコード手段5、映像デコード手段6、音声デコード手段8に接続され、さらに映像データを演算処理して提示する提示処理回路13に接続される。提示処理回路13からの映像信号は、液晶または陰極線管などによって実現される大小の表示手段14,15に与えられて2次元表示される。音声デコード手段8からの音声データはスピーカ20を音響駆動する。
【0052】
処理回路11にはまたバス12を介して、ランダムアクセスメモリ16、リードオンリメモリ17、公衆電話回線などと処理回路11が通信を行うためのモデム18が接続され、さらに入出力回路19を介して遠隔操作入力手段21に接続される。デジタル放送信号は、MPEG圧縮方式、たとえばいわゆるMPEG2またはMPEG4などの方式によって映像データ、音声データおよびその他のデータが符号化されて圧縮され、多重化されて構成される。TSは、複数の番組の映像データと音声データなどとが多重化されて構成される。デジタル放送信号の変調方式は、OFDMまたはQPSKなどであってもよい。デジタル放送信号の受信状態が悪化して映像劣化が生じたとき、表示手段14,15によって表示出力される映像の画質を良好に維持するために、本発明に従えば、映像データの演算処理が行われる。また受信状態の悪化時、音声データの演算処理を行って、スピーカ16からの音声出力の品質の低下を抑制する。映像劣化が生じなくなったとき、映像データの演算処理を休止して復帰し、受信した映像データをそのまま、表示出力する。音声劣化が生じなくなったとき、音声データの演算処理を休止し、復帰し、受信された音声データをそのまま音声出力する。
【0053】
図2は、図1に示される処理回路11の一部の構成を示すブロック図である。これによって映像/音声劣化の検出と、映像/音声劣化が生じなくなった復帰の検出とが、行われる。受信レベル検出手段25は、チューナ3によって受信した搬送波の受信電界強度を表す信号を出力する。S/N検出手段26は、復調回路4の出力に応答し、S/N比を表す信号を出力する。RSエラー検出手段27は、復調回路4の出力に応答し、映像データに含まれる誤り訂正のためのリード・ソロモン符号RSのエラーの数、すなわち劣化の程度を表す信号を出力する。
【0054】
マクロブロックエラー検出手段28は、映像デコード手段6からの映像データに応答し、フレームまたはフィールドの1画面中における一部分であるマクロブロックの誤りの数、すなわち劣化の程度を検出する。これらの検出手段25〜28の出力が、レベル弁別手段31〜34にそれぞれ与えられ、さらにスイッチ36〜39を介して、ORゲート41に与えられる。こうしてORゲート41には、複数(たとえばこの実施の形態では4)種類のパラメータである受信電界強度、S/N、RSエラーおよびマクロブロックエラーが与えられ、これらのパラメータのうちの少なくとも1つが出力されたとき、映像劣化が生じたものと判断し、したがってORゲート41は、映像劣化検出手段の働きを果たす。
【0055】
このORゲート41のライン42から出力される信号は、映像劣化が生じ、映像データを演算処理すべきことを表わす映像劣化発生信号である。こうして受信レベル、S/N、RSエラーおよびマクロブロックエラーである複数(たとえばこの実施の形態では前述のように4)種類のパラメータのうちの少なくとも1つに基づいて、映像劣化が検出されることになる。
【0056】
しきい値設定回路42は、レベル弁別手段31〜34の映像劣化の発生を検出すべきしきい値を設定する。またしきい値設定回路42は、スイッチ35〜39のうちの少なくとも1つを遮断し、これによって映像劣化が発生したことを表わす映像劣化検出信号がライン42から導出されることになる。
【0057】
スイッチ36〜39からORゲート41に与えられる各信号はまた、ANDゲート43に与えられる。ANDゲート43のライン44から導出される信号は、映像劣化がなくなって正常な映像データに復帰したことを表わす信号である。複数(この実施データは前述のように4)種類の全てのパラメータが、正常な映像データに対応する値に一旦復帰することによって、ANDゲート43からライン44には、復帰信号が導出される。ANDゲート43は、復帰検出手段としての働きを果たす。
【0058】
図2では主として映像劣化、復帰に関する説明が行われたけれども、音声劣化、復帰に関しても同様に実施される。
【0059】
図3は、映像データの受信悪化によるRSエラーEによる映像劣化の程度を表わす図である。図2に示されるしきい値設定回路42では、レベル弁別回路33に1または複数(たとえばこの実施の形態では3)の弁別レベルE1,E2,E3を設定する。具体的には、映像劣化の程度が大きくなるにつれて、すなわち受信された映像データの画質が悪化するにつれて、しきい値E1,E2,E3が大きくなるように(すなわちE1<E2<E3)、1または複数(たとえばこの実施の形態では3)のしきい値が設定される。たとえばRSエラー検出手段27によって検出されるRSエラーである映像劣化の程度Eが、しきい値E1未満(E<E1)であるとき、映像劣化はほとんどなく、正常であるものと判断される。このときMPEG圧縮方式で構成されるデジタル放送信号の映像データの圧縮符号化構造のビット・ストリームに含まれるフレーム内符号化画像(Iピクチャ)、フレーム間順方向予測符号化画像(Pピクチャ)、およびフレーム間双方向予測符号化画像(Bピクチャ)を用いて復号化映像データを作成し、こうして受信した映像データをそのまま表示手段14,15によって表示する。
【0060】
RSエラー検出手段27によって検出される映像劣化の程度Eが、E1≦E<E2である第1劣化状態では、提示装置13は、フレーム内符号化画像(I)およびフレーム間順方向予測符号化画像(P)を用いて復号化映像データを作成し、GOPに含まれる伝送回数が最も多いフレーム間双方向予測符号化画像(B)は用いられない。
【0061】
映像劣化がさらに悪くなった第2劣化状態、すなわちRSエラー検出手段27によって検出される映像劣化の程度Eが、E2≦E<E3である第2劣化状態では、フレーム内符号化画像(I)のみを用いて復号化映像データを作成し、こうしてGOP内で最も伝送回数が少ないIピクチャを用いて映像データが作成されることになる。たとえば1GOP内でIピクチャは1回、Pピクチャは3回、Bピクチャは8回、伝送される。
【0062】
RSエラー検出手段27によって検出される映像劣化の程度Eが、第2劣化状態よりもさらに悪くなったE3≦Eである第3劣化状態では、メモリ16に予めストアしてある像データを呼出して出力する。このメモリ16にストアされる映像データは、第3劣化状態よりも前の劣化が生じていない状態、すなわち正常時の映像画像であってもよく、または第1もしくは第2劣化状態でメモリ16にストアした映像データであってもよい。このようにしきい値設定回路42で設定された映像劣化の程度が、映像データの表示をすることができない程度に大きく劣化しているとき、レベル弁別回路33は、スイッチ38を遮断し、提示回路13による復号映像データの作成を遮断して休止し、たとえば「受信状態が悪化のため、表示できません」などの文字表示を行うようにしてもよい。
【0063】
図4は、処理回路11による映像データの劣化の程度を検出して表示すべき映像データを演算処理して作成または遮断する動作を説明するためのフローチャートである。なお、この処理は受信装置動作中、繰り返し実行される。たとえばRSエラー検出手段27およびレベル弁別回路33の働きによる映像劣化の程度の検出が行われ、その結果、ORゲート41からライン42に映像劣化の状態を表わす映像劣化検出信号が導出される場合を想定する。ステップa1からステップa2に移り、RSエラー検出手段27によって検出された映像劣化の程度Eは、ステップa3〜a7において、レベル弁別回路33によってレベル弁別される。ステップa3において映像劣化が生じておらず、またはごくわずかであるとき、正常状態であるものと判断し、ステップa8では前述のようにI,P,Bの各ピクチャを用いて復号化映像データが作成されて表示手段14,15によって表示される。
【0064】
ステップa4において第1劣化状態であることが判断されると、ステップa9では、I,Pの各ピクチャを用いて復号化映像データが作成される。ステップa5において第2劣化状態が判断されると、ステップa10では、Iピクチャのみを用いて復号化映像データが作成されて表示される。
【0065】
ステップa6において第3劣化状態が判断されると、ステップa11では前述のようにメモリ16から、予め準備されてストアされている静止画の映像データが読出されて表示手段14,15によって表示され、または映像劣化の程度が悪化しているとき、スイッチ38を遮断し、表示手段14,15による表示出力を停止するようにしてもよい。
【0066】
図3および図4では、RSエラー検出手段27およびレベル弁別回路33に関連する映像劣化時の動作を説明したけれども、そのほかの検出手段25,26,28およびレベル弁別回路31,32,34に関しても同様である。
【0067】
図5は、処理回路11によってレベル弁別回路33で用いられるしきい値E1〜E4を設定する動作を説明するためのフローチャートである。なお、この処理は受信装置動作中、繰り返し実行される。ステップb1からステップb2に移り、処理回路11は、デジタル放送信号に含まれるSI/PSIから、各番組のジャンルを検出する。SI(Service Information)は、サービス情報であって、前述のようにチャネルの名称、番組の名称、放送日時、ジャンルなどの番組情報を含む。PSI(Program Specific Information)は、プログラム仕様情報であって、主に選局、すなわちトランスポンダの選択、チャネル選択に必要な情報を含み、さらに番組のジャンルに関する情報を含む。番組のジャンルというのは、たとえばスポーツ、ニュース、ジャズ、ライブ、バック・グランド・ミュージック、などである。番組のジャンルが、たとえばニュースであるとき、動画の映像データの動きは緩かであり、したがって映像劣化の程度のしきい値は、図3に示されるようにE1〜E3を正常状態寄りに設定する。これによって映像劣化の程度がわずかであっても、映像データの演算処理が行われて画質が良好に保たれる。これに対して番組のジャンルがたとえばスポーツであって、動画の映像データの動きが激しいとき、この動きを表示手段14,15によって正確に表示することができるようにするために、前述のしきい値E1〜E3に比べて図3のしきい値E1a〜E3aのように映像劣化の程度がニュースのジャンルに比べて悪化したとき、画質の低下を抑制するための映像データの演算処理を行うようにする(E1<E1a、E2<E2a、E3<E3a)。これらのしきい値E1〜E3,E1a〜E3aは、番組の各ジャンルに対応してメモリ17に予めストアされ、処理回路11は、このメモリ17にストアされたしきい値E1〜E3,E1a〜E3aを、表示手段14,15によって表示している映像データの番組のジャンルに対応して、選択的に読出して、設定する。
【0068】
図6は、本発明の実施の他の形態の処理回路11による映像劣化の程度のしきい値E1〜E4を設定するための動作を説明するためのフローチャートである。なお、この処理は受信装置動作中、繰り返し実行される。図6に示される実施の形態では、しきい値E1〜E3は、操作者が表示手段14,15に表示されている映像を見ている状態で、操作入力手段21を操作し、その表示手段14,15で表示されている映像の劣化が生じており、操作入力手段21の押釦が操作された時点におけるRSエラー検出手段27によって検出される映像劣化の程度Eが、操作入力手段21の複数の押釦の選択的な操作にそれぞれ対応して、しきい値E1〜E3のうちの1つとしてメモリ16にストアされる。すなわち図6のステップc1からc2に移り、表示手段14,15によって映像を表示した状態とし、このとき操作者が操作入力手段21の複数の押釦のうちの1つの押釦を操作することによって、その押釦の操作がステップc3で検出され、これによってステップc4では、押釦の操作時点における映像データのRSエラー検出手段27によって検出される映像劣化の程度Eが、前述のしきい値E1として、次のステップc5で設定され、メモリ16にストアされる。操作入力手段21の押釦は、複数種類(たとえば3)の各しきい値E1〜E3に個別的に対応して設けられてもよい。
【0069】
上述の図3〜図6の各説明では、RSエラー検出手段27のレベル弁別回路33に関連して説明されたけれども、残余の検出手段25,26,28およびレベル弁別回路31,32,34に関しても同様に構成され、ORゲート41のライン42から導出される映像劣化検出信号によって、処理回路11および提示処理回路13による映像データの演算処理が実行される。
【0070】
前述の実施の他の形態では、デジタル放送信号に含まれる映像データの受信悪化時、画質の実施の形態に関連して述べたけれども、本発明の実施の他の形態では、デジタル放送信号に含まれる音声データに関しても、受信悪化時、音質の低下を抑制するために、同様に実施することができる。
【0071】
図7は、本発明の実施の他の形態のデジタル放送受信装置1における音声データのスピーカ16による音声出力動作のための処理回路11の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この処理は受信装置動作中、繰り返し実行される。この音声データに関する実施の形態は、前述の図1〜図6の実施の各形態と類似する。図7に示される動作は、前述の図4の動作に類似し、図7のステップd1〜d6は、図4のステップa1〜a6にそれぞれ対応する。ステップd1からステップd2に移り、デジタル放送信号に含まれる音声データのRSエラーEをRSエラー検出手段27(前述の図2参照)によって検出し、その検出されたRSエラーEを、レベル弁別回路33で各しきい値E1〜E3でレベル弁別することによって、ステップd8〜d11にそれぞれ示されるように、受信した音声劣化の程度に対応した複数(この実施の形態では図7のステップd8〜d11に示される合計5)の各処理態様で演算して出力する。
【0072】
ステップd8では、操作者が操作入力手段21で設定した音量Q1で処理回路11は音声デコード手段8を動作して出力する。ステップd9,d10,d11では、音声データの劣化の程度が悪くなるにつれて、操作者が予め設定した音量Q1に比べて音声データの減衰量が大きくなるように、すなわち音量を小さくするように、スピーカ16の出力が設定される音量Q4<Q3<Q2<Q1)。ステップd7において音声データの程度が大きく悪化したとき、ステップd12では、スピーカ20からの音声出力を遮断する。
【0073】
音声データに関して前述の図5に関連して述べたように、音声データの番組のジャンル毎にしきい値E1〜E3を変化して設定するようにしてもよい。たとえば音声データの番組が、ジャズ、ライブなどのように騒しい音楽であるとき、しきい値E1〜E3を、音声劣化の程度Eが大きく悪化したとき、音声データの音質低下抑制のための演算処理を行うようにすればよい。これに対して音声データの番組が、ニュース、バック・グランド・ミュージックなどのように静かな音声であるとき、しきい値E1〜E3を正常な状態より設定し、すなわち音声劣化の程度が、わずかでも悪化したとき、音質の低下を抑制するために音声データの演算処理を行う。こうしてジャズ、ライブなどのジャンルでは、その激しい音声がスピーカ20から正確に出力されることができる。これに対してニュース、バック・グランド・ミュージックなどの穏やかなジャンルでは、音声劣化がわずかであっても、音声データの演算処理を行って、その音質の低下を抑制することが確実になる。
【0074】
本発明の実施の他の形態では、前述の図6のように、スピーカ20から音声出力が行われている状態で、操作入力手段21を操作し、操作者は音声劣化した音声を聴取しながら、操作入力手段21と押釦を操作し、しきい値E1〜E4をそれぞれ設定することができる。図7に関連して述べた音声データの実施の形態におけるそのほかの構成と動作は、前述の実施の形態と同様である。
【0075】
図8は、映像データまたは音声データのいずれか少なくとも一方の劣化が生じなくなり、映像データまたは音声データの劣化抑制の演算処理を行わずに、復帰するための処理回路11の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この処理は受信装置動作中、繰り返し実行される。図8のステップf1からステップf2に移り、映像/音声データの劣化抑制の演算処理中、ANDゲート43のライン44から劣化検出信号が導出されなくなり、すなわち復帰検出が行われると、ステップf3に移り、その劣化検出が発生されなくなった時点からの継続時間Wを、時間計測手段によって計測する。ステップf4では、計測された継続時間Wが、予め定める値W1以上かどうかが判断され、W1≦Wであることが判断されると、ステップf5では、映像データまたは音声データの劣化抑制のための演算処理を休止し、受信されたデジタル放送信号に含まれる映像データまたは音声データをそのまま出力する。ステップf4において計測される継続時間Wが予め定める値W1未満であれば(W1>W)、ステップf6では、ステップf2でANDゲート43から復帰検出信号がライン44に導出されることによる劣化抑制の演算処理の動作を持続して行う。図8の処理回路11による復帰動作は、映像データおよび音声データに関連してそれぞれ達成され、このとき予め定める時間W1は、映像データおよび音声データにそれぞれ対応して異なる値に設定されてもよい。時間W1は、たとえば1〜2秒であってもよい。
【0076】
本発明の実施の他の形態では、継続時間W1に代えて、そのほかの復帰安全度を表わす物理量が用いられてもよい。復帰安全度というのは、映像または音声の劣化が生じなくなった後から、映像または音声の劣化が再び生じる頻度が少ない状態を表わす物理量である。本発明の実施の他の形態では、ORゲート41およびANDゲート43が用いられず、検出手段25〜28のうちのいずれか1つと、それに対応するレベル弁別回路31〜34のいずれか1つの出力のみが用いられてもよい。
【0077】
図9は、本発明の実施のさらに他の形態の処理回路11の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この処理は受信装置動作中、繰り返し実行される。この図9に示される実施の形態では、デジタル放送受信装置1は、映像データと音声データとの両者を表示手段14,15とスピーカ20とによってそれぞれ出力し、このとき映像データと音声データとの視聴者の要望に依存して、映像データと音声データとの劣化の抑制を独立に、または同時に演算処理動作をそれぞれ行うように選択することができる。この映像データと音声データとの劣化の抑制のための各演算処理は、操作入力手段21の操作者による押釦操作によって選択することができる。ステップe1からステップe2に移り、映像データと音声データとの劣化の抑制のための演算処理を操作者による操作入力手段21によって独立して行うことが設定されれば、ステップe3では、前述の図3および図4に示されるように映像データのためのしきい値E1〜E3が設定されて映像データの劣化の程度を抑制するための演算処理動作はステップe3において行われる。また音声データの劣化の抑制のための演算処理動作は、映像データに対応した図4のしきい値E1〜E4とは異なって予め設定されている各しきい値に基づき、その劣化の程度を抑制する音声データの演算処理動作を行う。こうして映像データと音声データとの劣化の程度のしきい値を各パラメータ毎に相互に異ならせて設定することによって、視聴者に最適な映像および音声の出力を達成することができる。
【0078】
視聴者による操作入力手段21の操作によって、映像データと音声データとの劣化時における画質および音質の低下の抑制を行う各演算処理を同期して、すなわち同一のしきい値E1〜E3を用いて行うことが、ステップe2で判断されると(ステップe2でNO判定時)、ステップe6では、映像データの劣化を抑制するために設定されたしきい値E1〜E3を、音声データの劣化を抑制するためのしきい値としてもまた、用いる。本発明の実施の他の形態では、ステップe6では、音声データの劣化を抑制するためのしきい値によって音声データとともに映像データをも品質低下を抑制する演算処理を同様に行うようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、デジタル放送信号の映像データまたは音声データの劣化が生じたとき、その劣化の程度に対応してできるだけ高い品質の映像および音声を出力することができるように、複数の各処理態様で映像データまたは音声データを演算処理する。こうしてユーザに高品質な放送の映像、音声の出力サービスを実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のデジタル放送受信装置1の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示される処理回路11の一部の構成を示すブロック図である。
【図3】映像データの受信悪化によるRSエラーEによる映像劣化の程度を表わす図である。
【図4】処理回路11による映像データの劣化の程度を検出して表示すべき映像データを演算処理して作成または遮断する動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】処理回路11によってレベル弁別回路33で用いられるしきい値E1〜E4を設定する動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の他の形態の処理回路11による映像劣化の程度のしきい値E1〜E4を設定するための動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の他の形態のデジタル放送受信装置1における音声データのスピーカ16による音声出力動作のための処理回路11の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】映像データまたは音声データのいずれか少なくとも一方の劣化が生じなくなり、映像データまたは音声データの劣化抑制の演算処理を行わずに、復帰するための処理回路11の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の実施のさらに他の形態の処理回路11の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信装置
2 アンテナ
3 チューナ
4 復調回路
5 TSデコード手段
6 映像デコード手段
8 音声デコード手段
11 処理回路
13 提示処理回路
14,15 表示手段
19 入出力回路
20 スピーカ
21 遠隔操作入力手段
23 映像劣化検出手段
25 受信レベル検出手段
26 S/N検出手段
27 RSエラー検出手段
28 マクロブロックエラー検出手段
31〜34 レベル弁別手段
41 ORゲート
42 しきい値設定回路
43 ANDゲート

Claims (6)

  1. 符号化圧縮されて送信される映像データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
    デジタル放送信号の映像劣化を検出する映像劣化検出手段と、
    受信した映像データを、受信した映像劣化の程度に対応した複数の各処理態様で演算処理する映像データ処理手段と
    映像データのジャンルをデジタル放送信号に含まれているデータによって検出する映像ジャンル検出手段とを含み、
    前記映像データ処理手段は、
    前記映像ジャンル検出手段の出力に応答し、前記映像データ処理手段による各処理態様に対応した映像劣化の程度のしきい値を、ジャンルに対応して変化して設定する映像劣化しきい値設定手段を含むことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 符号化圧縮されて送信される映像データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
    デジタル放送信号の映像劣化を検出する映像劣化検出手段と、
    受信した映像データを、受信した映像劣化の程度に対応した複数の各処理態様で演算処理する映像データ処理手段と、
    映像劣化時から正常な映像データの受信状態に復帰するにあたり、検出された前記複数種類の全てのパラメータが正常な映像データに対応する値になったとき、前記映像データ処理手段の演算処理を停止する復帰手段とを含み、
    前記映像劣化検出手段は、
    映像劣化を表わす複数の各種類のパラメータを検出するパラメータ検出手段と、
    前記パラメータ検出手段により検出された複数種類のパラメータのうちの少なくとも1つに基づいて、映像劣化が生じたものと判断する映像劣化判断手段とを含み、
    前記復帰手段は、
    前記複数種類の全てのパラメータが正常な映像データに対応する値に一旦、復帰した後に、映像劣化が再び生じる頻度が少ない予め定める復帰安全度を設定する復帰安全度設定手段と、
    前記復帰安全度設定手段により設定された復帰安全度が達成された後、前記映像データ処理手段の演算処理を停止する演算処理停止手段とを含むことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  3. 符号化圧縮されて送信される音声データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
    デジタル放送信号の音声劣化を検出する音声劣化検出手段と、
    受信した音声データを、受信した音声劣化の程度に対応した複数の各処理態様で出力する音声データ処理手段と、
    音声データのジャンルを、デジタル放送信号に含まれているデータによって検出する音声ジャンル検出手段とを含み、
    前記音声データ処理手段は、前記音声ジャンル検出手段の出力に応答し、前記音声データ処理手段による各処理態様に対応した音声劣化の程度のしきい値を、ジャンルに対応して変化して設定する音声劣化しきい値設定手段を含むことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  4. 符号化圧縮されて送信される音声データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
    デジタル放送信号の音声劣化を検出する音声劣化検出手段と、
    受信した音声データを、受信した音声劣化の程度に対応した複数の各処理態様で出力する音声データ処理手段と、
    音声データのジャンルを、デジタル放送信号に含まれているデータによって検出する音声ジャンル検出手段とを含み、
    前記音声データ処理手段は、音声劣化が生じたとき、音量を減少し、
    前記音声データ処理手段は、前記音声ジャンル検出手段の出力に応答し、前記音声データ処理手段による前記各しきい値毎に減少する音量を、ジャンルに対応して変化して設定することを特徴とするデジタル放送受信装置。
  5. 符号化圧縮されて送信される音声データのデジタル放送信号を受信して復号化するデジタル放送受信装置において、
    デジタル放送信号の音声劣化を検出する音声劣化検出手段と、
    受信した音声データを、受信した音声劣化の程度に対応した複数の各処理態様で出力する音声データ処理手段と、
    音声劣化時から正常な音声データの受信状態に復帰するにあたり、検出された前記複数種類の全てのパラメータが正常な音声データに対応する値になったとき、前記音声データ処理手段の演算処理を停止する復帰手段とを含み、
    前記音声劣化検出手段は、
    音声劣化を表わす複数の各種類のパラメータを検出するパラメータ検出手段と、
    前記パラメータ検出手段により検出された複数種類のパラメータのうちの少なくとも1つに基づいて、音声劣化が生じたものと判断する音声劣化判断手段とを含み、
    前記復帰手段は、
    前記複数種類の全てのパラメータが正常な音声データに対応する値に一旦、復帰した後に、音声劣化が再び生じる頻度が少ない予め定める復帰安全度を設定する復帰安全度設定手段と、
    前記復帰安全度設定手段により設定された復帰安全度が達成された後、前記音声データ処理手段の演算処理を停止する演算処理停止手段とを含むことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  6. 前記復帰安全度設定手段は、
    前記複数種類の全てのパラメータが一旦、復帰した後からの継続時間を計測する時間計測手段を含み、
    前記時間計測手段による継続時間が予め定める値以上であるとき、復帰安全度が達成されたことを表わす出力を導出して前記演算処理停止手段に与えることを特徴とする請求項5記載のデジタル放送受信装置。
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