JP3910777B2 - 復号装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル通信、特に移動無線通信のような符号誤りが生じ易い環境下での通信に好適な復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
誤り訂正符号化技術は、ディジタル通信、特に移動無線通信のようなフェージング環境下において、誤りが発生しやすい伝送路で伝送を行う通信において、高品質な通信を行うために非常に重要な技術である。
【0003】
近年発明されたターボ符号は、シャノンが示した理論的限界に迫る高い特性の得られる誤り訂正符号として、非常に注目を集めている方法である。
【0004】
図1にターボ符号化器を示す。
【0005】
図1(a)は、ターボ符号化器の構成例を示す図である。インターリーバ20、再帰的組織畳み込み符号化器(RSC1)21、再帰的組織畳み込み符号化器(RSC2)22、パンクチャリング装置23及び多重化装置24から構成されている。
【0006】
図1(a)に示されている例のように、入力信号系列dの一つの信号系列は、入力信号系列X1として、そのまま、多重化装置24に入力される。
【0007】
また、入力信号系列dは、別に、上記RSC21に直接入力され、再帰的組織畳み込み符号化されて、信号系列X2(パリティのみから構成されている)として、パンクチャリング装置23に入力する。
【0008】
また、入力信号系列dは、さらに別に、インターリーバ20に印加され、ランダムにインターリービングされて、RSC22に印加され、再帰的組織畳み込み符号化されて、信号系列X3(パリティのみから構成されている)として、パンクチャリング装置23に入力する。
【0009】
冗長ビットX2とX3との相関性を少なくするために、再帰的組織畳み込み符号化器(RSC)22の前にインタリーバ20を挿入している。その結果、ターボ符号化器からの出力ビット数が、インタリーバ20が無い場合と比較して、変更される場合がある。そこで、出力ビット数が変更された場合に、パンクチャリング装置23において、変更された信号系列の長さを調整するものである。
【0010】
ターボ符号化器の出力は、信号系列X1とパンクチャリング装置23の出力を多重化装置24で多重化して得る。
【0011】
図1(b)は、ターボ復号器の構成例を示す図である。
【0012】
ターボ復号器は、インターリーバ30、デコーダ(1)31、インターリーバ32、デコーダ(2)33、デインターリーバ34及び識別器37から構成されている。ターボ復号器への入力信号は、y1,y2,y3であり、識別器37の出力が、ターボ復号器の出力となる。
【0013】
なお、入力信号y1,y2,y3は、ターボ符号器の信号X1,X2,X3の受信信号に対応する。
【0014】
従って、入力信号y1は、入力信号系列dに対応した信号系列であり、情報ビットのみからなる部分であり、入力信号y2は、入力信号系列dが再帰的組織畳み込み符号化(SC1)されたパリティ信号であり、y3は、入力信号系列dがインターリーブされ、更に再帰的組織畳み込み符号化(SC2)されたパリティ信号である。
【0015】
デコーダ(1)31では、入力信号y1(情報部分の信号)と入力信号y2(パリティ信号)とで復号を行う。さらに、デコーダ(1)31の出力と入力信号y1を、それぞれ、インターリーバ32とインターリーバ30でインターリーブして、デコーダ(2)33に入力する。デコーダ(2)33には、入力信号y3も入力されている。デコーダ(2)33では、インターリーブされた前記二つの信号を合成して一つの信号とし、この合成信号と入力信号y3とで復号する。デコーダ(2)33の出力は、インターリーバでインターリーブされた信号に相当する。
【0016】
デコーダ(2)33の出力は、識別器37で識別されて、ターボ復号器の出力となる。
【0017】
デコーダ(1)31は、RSC(1)によるパリティにより符号を復号するものであり、デコーダ(2)32は、RSC(2)によるパリティにより符号を復号するものである。
【0018】
なお、デコーダ(2)33の出力は、デインターリーバ34でデインターリーブされ、デコーダ(1)31に帰還される。デインターリーバ34の出力は、入力信号y1の信号と合成されて利用される。ターボ復号器は、同じ情報を繰り返し復号しているので、デインターリーバ34の出力は、次の回の復号に使用される。
【0019】
なお、図1(a)における、再帰的組織畳み込み符号化器を3つ以上、インターリーバを2つ以上具備してもよい。
【0020】
このように、ターボ符号化器は、複数の要素符号がインタリーバを介して並列に連接した符号であり、この原理を拡張して、例えば、直列に連接した方法など、様々な方法が提案されている。
【0021】
これらの連接符号では、復号時に繰り返し復号を行う。このように、繰り返し回数を多くすると、符号の特性を大幅に改善することが可能である。それゆえ、この繰り返し符号化・復号化方法を、セルラーシステムにも適用することで、特性の改善を図ることができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、
▲1▼セルラーシステム(図2)のような1対多通信又は多対多通信を考える。例えば、1つの基地局2に50台の端末1がつながっている場合、基地局では、端末に対応した50個の復号器を用いて誤り訂正符号化された受信語を復号する必要があり、復号器が複雑なものとなるという問題がある。
【0023】
なお、図2には、基地局21と複数の移動端末11〜15とが、1対多通信を行う。また、基地局22が、この通信に関与する場合では、基地局21、22と複数の移動端末11〜15とが、多対多通信を行うものである。
【0024】
また、1対多通信を行う場合、基地局2において、移動端末1毎に復号器を設けると、図3に示すように、多くの復号器が必要となる。
【0025】
▲2▼また、繰り返し復号を行う符号化方法では、エラーフロアが発生し特性が劣化してしまう場合があるという問題がある。
【0026】
エラーフロアとは、例えば、図4に示すように、SNR(Signal toNoise)が向上しても、BER(Bit Error Rate)の改善があまり得られない現象を指す。(図4では、BERが10−7以下であまり改善が見られない。)
そこで、本発明では、
▲1▼複数の情報が入力され、該情報を復号器に分配する分配器を有し、復号処理が終わって処理を行っていない1つ以上の復号器に対して、適応的にそれらの入力情報を分配して復号を行い、復号器の数を低減することを目的とする。
▲2▼符号側で誤り検出能力の高い符号と連接し、復号器で複数の復号結果の候補を出力し、そのなかから最も正しいものを選択し、エラーフロアの発生を抑圧することを目的とする。
【0027】
また、図5に示すように、誤り検出能力の高い符号と連接し、その誤り検出符号の情報を使って、繰り返し復号を適応的に停止し、復号処理量を削減する方法が提案されている。
【0028】
図5では、ターボ符号化器10の前段にCRC(Cyclic Redundancy Check)エンコーダ11を設けたものである。復号器では、CRCデコーダ12により、CRCチェックを行い、誤りを検出した場合に、直ちに、スイッチSWA及びSWBを開いて、ターボ復号器の復号動作を停止、以降の復号動作を中止して、効率の良い復号を行うことができる。
【0029】
なお、図5では、CRCデコーダ12を、デコーダ(2)33の後段に設けた例であるが、デコーダ(1)の出力にCRCデコーダ12を設けてもよい。
【0030】
しかしながら、図5のものでは、誤りを検出した場合に、直ちに、復号動作を中止するものであり、誤り検出器が「誤って」誤りと判断又は「誤って」誤り無しと判断してしまうと、ターボ復号器自体も誤動作する。
【0031】
この誤り検出器の「誤り」は、確率的に発生してしまうため、復号器の特性劣化が生じるという問題がある。
【0032】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、複数の符号化された情報を、複数回繰り返し符号化された受信語を復号する復号器を用いて復号する復号装置において、復号器の数を低減し、エラーフロアの発生を抑圧し、誤り見逃し確率を大幅に減少させることを目的とする。
【0033】
請求項1に記載された発明は、複数の符号化された受信語からなる情報の内、前記受信語を複数回繰り返し復号する復号器を有する復号装置において、1つ以上の受信語を複数の前記復号器に配分する受信語分配器と、前記復号器の使用・不使用に係る状態を前記受信語分配器に伝える手段と、前記受信語の伝送品質を測定する測定手段とを有し、前記受信語分配器は、前記復号器の使用・不使用に係る状態に応じて前記受信語の分配先の前記復号器を選択し、前記受信語分配器は、前記測定手段の測定結果に基づいて、前記復号器に前記受信語を配分することを特徴とする。
【0034】
請求項1記載の発明によれば、分配器は、受信データを使用されていない復号器に、前記測定手段の測定結果に基づいて、適応的に分配するので、分配器に入力される入力信号の数より、復号器の数を少なくすることができる。
【0035】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の復号装置において、さらに、前記受信語分配器は、前記測定手段の測定結果に基づいて、前記受信語を配分した復号器に対して最大繰り返し処理回数を定めることを特徴とする。
【0036】
請求項2記載の発明によれば、各受信状態検出器の状態検出結果に基づいて、端末からの受信データ(受信語)を復号器に配分し、受信データに基づいて、最大繰り返し処理回数を定めることにより、効率的な復号を行うことができる。
【0037】
請求項3に記載された発明は、複数の符号化された受信語からなる情報の内、前記受信語を複数回繰り返し復号する復号器を有する復号装置において、1つ以上の受信語を複数の前記復号器に配分する受信語分配器と、前記復号器の使用・不使用に係る状態を前記受信語分配器に伝える手段とを有し、前記受信語分配器は、前記復号器の使用・不使用に係る状態に応じて前記受信語の分配先の前記復号器を選択し、前記受信語分配器は、前記受信語に対する要求条件の品質情報を得て、前記復号器に前記受信語を配分し、さらに、前記受信語を配分した復号器の最大繰り返し回数を定めることを特徴とする。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、受信語に対する要求条件の品質情報を得て、復号器に受信語を配分し、さらに、前記受信語を配分した復号器における最大繰り返し処理回数を定めることにより、復号器を要求条件に対応して有効的に使用することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
(第1の実施の形態)
図6を用いて第1の実施の形態を説明する。図3に示す従来法との差は、
▲1▼受信語を配分する手段を有する点
▲2▼受信語の状態を検出する手段を有する点
で相違する。
【0050】
復号器53〜56の前段及び後段に分配器(受信語分配器)51及び分配器(復号語分配器)52を有する。
【0051】
分配器51は、複数の端末から受信データ(受信語)を復号器に分配する。分配するに当たり、分配器51は、復号器53〜56の使用中か否かの情報を参照して行う。分配器51は、受信データを使用されていない復号器53〜56に、適応的に分配するので、分配器51に入力される入力信号の数より、復号器の数を少なくすることができる。
【0052】
また、分配器52は、いずれかの復号器で復号された信号を、所望の行き先に配分する。分配器52は、交換機能を有し、どの復号器で復号されても、所望の行き先に、復号信号を出力する。
【0053】
なお、復号器53〜56の使用中か否かの情報を分配器51に通知する方法には、以下の方法がある。
【0054】
▲1▼ 復号器53〜56が自発的に、分配器51に通知する。
【0055】
▲2▼ 分配器51が、復号器53〜56に、使用中か否かの情報を通知するように求め、これに応じて、復号器53〜56が分配器51に通知する。
【0056】
▲3▼ 上記▲1▼又は▲2▼を定期的に又は必要に応じて行う。
(第2の実施の形態)
図7を用いて第2実施の形態を説明する。
【0057】
第2の実施の形態は、受信状態検出器(伝送品質の測定手段)63、64を具備する点で、第1の実施の形態と異なる。
【0058】
分配器61は、復号器65、66が使用中か否かの情報の他に、各受信状態検出器63、64の状態検出結果に基づいて、端末からの受信データ(受信語)を復号器65、66に配分する。
【0059】
復号器は、全て同じでも良いし、機能に差を付けても良い。機能に差のある場合は、各受信状態検出器63、64の状態検出結果に基づいて、端末からの受信データを、受信状態に対応した復号器65、66に配分する
また、各受信状態検出器63、64の状態検出結果に基づいて、受信データを配分した復号器に対して、復号器における最大繰り返し処理回数を定める。つまり、受信状態が良好な場合は、最大繰り返し数を少なく設定し、受信状態が良くない場合は、最大繰り返し数を多く設定する。
【0060】
なお、受信状態は、信号電力対干渉電力比(SIR:Signal to Interface ratio)、信号対雑音比(SNR:Signal toNoise)又は受信レベル等で判断する。
【0061】
これにより、効率的な復号を行うことができる。
【0062】
図8により、実施の形態2の効果を説明する。図8(a)では、基地局21と複数の移動端末11〜150とが、1対多通信を行っているとする。
【0063】
従来のものは、例えば、ターボ復号器を移動端末の数つまり50個持ち、各ターボ復号器が6回繰り返し復号を行うとすると、全体で
50×6=300
回復号を行うことになる。
【0064】
一方、本発明でも、同様に、ターボ復号器を移動端末の数つまり50個持ち、各ターボ復号器が6回繰り返し復号を行うとする場合を考える。
【0065】
本発明では、50の移動端末の内、90%(50×0.9=45)の移動端末からの受信状態が良(受信データの受信品質が良)く、2回の繰り返し復号で完全な復号が行われるとする。
【0066】
この場合では、ターボ復号器は、
45×2+5×6=120
となり、従来の40%(=120/300)の復号回数で済ませることができる。
【0067】
これは、同じ復号回数であれば、125の移動端末の処理量に匹敵する。
【0068】
また、セルラーシステムでは、同時、複数のユーザに対して処理するため、重要な技術となる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、分配器71が、受信データに対する品質の要求条件を得る点で、第1の実施の形態と異なる。
【0069】
分配器71は、復号器73〜76が使用中か否かの情報の他に、各移動端末からの受信データに対する品質の要求条件を、交換局、サーバ等(図示せず)から得て、この要求条件に基づき、対応する復号器に対して、復号器における最大繰り返し処理回数を定める。つまり、要求条件が厳しい場合は、最大繰り返し数を多く設定し、要求条件が厳しくない場合は、最大繰り返し数を少なく設定する。
【0070】
なお、受信データに対する品質の要求条件としては、伝送サービスの品質条件で、許容される遅延時間、誤り率等である。
【0071】
また、分配器71が、受信データに対する品質の要求条件を取得する時期は、予め取得している場合と、その都度取得する場合とがある。
【0072】
このように、要求条件に基づき、対応する復号器に対して、復号器における最大繰り返し処理回数を定めることにより、復号器を要求条件に対応して有効的に使用することができる。
(第4の実施の形態)
図10を用いて第4施の形態を説明する。
【0073】
本実施の形態のターボ復号器は、インターリーバ30、デコーダ(1)31、インターリーバ32、デコーダ(2)33、デインターリーバ34、識別器37、誤り検出器81及びメモリ82から構成されている。
【0074】
図5に記載されたターボ復号器とは、誤り検出器81がメモリ82を有している点で異なる。
【0075】
ターボ復号器は、同じ情報を繰り返して復号する。メモリ82は、誤り検出器が検出した結果の、誤りの有無を、その都度記憶する。メモリ82への記憶は、誤りが検出されない情報だけでもよい。また、その情報は、前回、前々回等、必要に応じて定める。
【0076】
ターボ復号器は、予め複数回、同じ情報を繰り返して復号する。しかし、所定の繰り返し数に至らなくても、繰り返して復号する過程で、二回連続して、誤りが検出されなかった場合は、誤り検出器81は、スイッチSWA及びスイッチSWBを切り、繰り返し復号の動作を停止する。
【0077】
このようにしても、誤り検出器が連続して誤る確率は低いので、繰り返し復号を停止しても、確実に復号することができる。その結果、効率的な復号を行うことができる。
【0078】
なお、誤りが検出されない連続回数は、二回以上の任意の値でよい。
【0079】
また、誤り検出器81は、識別器37の出力に設けているが、デコーダ(1)31の出力に設けてもよい。
【0080】
ターボ復号のような繰り返し復号の過程において、誤りがある場合、復号過程の誤りパターンは繰り返し毎に大きく変動する。従って、複数回連続して誤りを検出することにより、誤り検出符号の誤りの見逃しの確率は大幅に低減することができる。
(第5の実施の形態)
ターボ復号器は、予め複数回、同じ情報を繰り返して復号する。しかし、所定の繰り返し数に至らなくても、繰り返して復号する仮定で、受信語に、誤りの無いことが分かれば、第4の実施の形態と同じく、繰り返し復号を停止する。
【0081】
誤りの無いことが分かれば、その後の復号は行っても無駄となる。これにより、効率的な復号を行うことができる。
【0082】
なお、受信語に、誤りの無いことは、例えば、次のような場合である。
【0083】
▲1▼ パスメトリックを監視し、1番尤度の高いパスのパスメトリックが、他の候補のパスメトリックの値よりも相対的に大きい場合は、誤りがないとみなす。
【0084】
▲2▼ あらかじめ定めた連続回数で、1番尤度の高いパスのパスメトリックが、他の候補のパスメトリックの値よりも相対的に大きい場合は、誤りがないとみなす。
(第6施の形態)
受信側では、図11に示すように、符号語又は符号語中の情報ビット部分に誤りが検出されない場合は、検査ビット(パリティ)を廃棄して、情報を取り出すようにしてもよい。
【0085】
これにより、復号処理を省くことができ、このパケットに係る信号処理を迅速に行うことができる。
(第7実施の形態)
ターボ復号器において、システムが要求する誤り率、サービスの品質QoS(Quality of Service)、誤り検出符号の誤り見逃し確率の要求条件の少なくとも一つに応じて、復号時の繰り返し回数を決定してもよい。
(第8実施の形態)
図12を用いて第8の実施の形態を説明する。
【0086】
図12(a)に本実施の形態のターボ復号器を示す。
【0087】
ターボ復号器は、インターリーバ30、デコーダ(1)31、インターリーバ32、デコーダ(2)33、デインターリーバ34、誤り検出器12及びリスト発生器85で構成されている。図10とは、デコーダ(2)33の出力段に、リスト発生器82を設けた点で異なる。
【0088】
図12(b)を用いてリスト発生器82のリストを説明する。
【0089】
▲1▼は、デコーダ(2)33の出力、ビット尤度値度である。+は「1」を、−は「0」を示す。数値は、尤度値で数値が大きいほどその「0」又は「1」である確実性が高い。従って、+1.0は、「1」であり、その確実性は高い。一方、+0.03は、「1」であるが、「1」である確実性は低い。同じく、−0.1は、「0」であるが、「0」である確実性は低い。
【0090】
そこで、尤度値の低い、+0.03と−0.1のビットは誤っている確率が高いので、反転した出力も考慮して、誤り検出を行う。
【0091】
▲2▼は、両方のビットが反転しないものであり、▲3▼は、+0.03と−0.1
の両方のビットが反転したものであり、▲4▼は、−0.1のビットが反転したものであり、▲5▼は、+0.03のビットが反転したものである。
【0092】
このように、尤度値の小さいビットを反転して、リストを作り、そのリストの信号系列に対して、誤り検出を行う。図12(b)の場合は、▲3▼が誤り検出されないので、▲3▼がターボ復号器の出力となる。
【0093】
また、ターボ符号化器における再帰的組織畳み込み符号化器は、拘束長3、4・・の場合は、3、7・・ビット離れたビットが同じように、誤り易いことが分かっている。
【0094】
そこで、拘束長4の場合は、図13に示すように、+0.03から7ビット離れたYの方が、Zのビットより尤度値は大きいものの、Xの+0.03に引きずられて誤り易い。そこで、XとYについて、ビットを反転したリストをつくり、誤り検出を行う。
【0095】
図13の場合も、▲3▼が誤り検出されないので、▲3▼がターボ復号器の出力となる。
【0096】
なお、Yについて反転しても、誤りが検出された場合は、Zについて、ビットの反転を行い、誤りの検出を行う。
【0097】
復号器からリストを出力する復号器をリスト復号器という。リスト復号器からの出力を判定する判定器は、図14及び図15に示すように、任意の位置に設けることができる。
【0098】
図14では、判定器97、98を分配器92の後段に設け、図15では、判定器106、108を、リスト復号器105、107の後段に設けている。
【0099】
なお、第8の実施の形態に関して、次の態様がある。
▲1▼ 複数回繰り返し符号化された受信語を復号する復号方法において、前記受信語が、誤り検出が可能な誤り検出符号である場合は、復号器から複数の復号結果をリストで出力し、誤り検出を行い、そのなかから最も正しいものを選択する。
【0100】
▲2▼ 複数回繰り返し符号化された受信語を復号する復号方法において、前記受信語が、誤り検出が可能な誤り検出符号である場合は、復号器から1つ以上の復号結果を各ビットの尤度情報を付加して出力し、尤度の低いビットを反転して複数の候補を作成し、誤り検出を行って、そのなかから最も正しいものを選択する。
▲3▼ あらかじめ符号の重み分布を調べ、最も誤りやすいビット位置又はビットパターンを特定して、その情報を用いてそのビットを優先的に反転し複数の候補を作成し、誤り検出符号を用いて、そのなかから最も正しいものを選択する。
【0101】
▲4▼ インタリービングパターンから導出された誤りやすいビットを中心に、かつ尤度の低いビツトを優先的に反転して複数の候補を作成し、誤り検出符号を用いて、そのなかから最も正しいものを選択する。
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を奏することができる。
【0102】
請求項1記載の発明によれば、分配器は、受信データを使用されていない復号器に、前記測定手段の測定結果に基づいて、適応的に分配するので、分配器に入力される入力信号の数より、復号器の数を少なくすることができる。
【0103】
請求項2記載の発明によれば、各受信状態検出器の状態検出結果に基づいて、端末からの受信データ(受信語)を復号器に配分し、受信データに基づいて、最大繰り返し処理回数を定めることにより、効率的な復号を行うことができる。
【0104】
請求項3記載の発明によれば、受信語に対する要求条件の品質情報を得て、復号器に受信語を配分し、さらに、前記受信語を配分した復号器における最大繰り返し処理回数を定めることにより、復号器を要求条件に対応して有効的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ターボ復号器の構成例を説明するための図である。
【図2】セルラーシステムを説明するための図である。
【図3】従来の複数の情報の復号方法を説明するための図である。
【図4】エラーフロアを説明するための図である。
【図5】従来の受信語が誤り検出符号である場合のターボ復号器を説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態を説明するための図である。
【図7】第2の実施の形態を説明するための図である。
【図8】第2の実施の形態における効果を説明するための図である。
【図9】第3の実施の形態を説明するための図である。
【図10】第4の実施の形態を説明するための図である。
【図11】第6実施の形態を説明するための図である。
【図12】第8の実施の形態を説明するための図(その1)である。
【図13】第8の実施の形態を説明するための図(その2)である。
【図14】第8の実施の形態における判定器を説明するための図(その1)である。
【図15】第8の実施の形態における判定器を説明するための図(その2)である。
【符号の説明】
1 移動端末
2 基地局
30、32 インターリーバ
31、33 デコーダ
34 デインターリーバ
37 識別器
51、52、61、62、71、72、91、92、101、102 分配器
53〜56、65、66、73〜76 復号器
63、64、93、94、103、104 受信状態検出器
12、81 誤り検出器
82 メモリ
85 リスト発生器
95、96、105、107 リスト復号器
97、98、106、108 判定器
Claims (3)
- 複数の符号化された受信語からなる情報の内、前記受信語を複数回繰り返し復号する復号器を有する復号装置において、
1つ以上の受信語を複数の前記復号器に配分する受信語分配器と、
前記復号器の使用・不使用に係る状態を前記受信語分配器に伝える手段と、
前記受信語の伝送品質を測定する測定手段とを有し、
前記受信語分配器は、前記復号器の使用・不使用に係る状態に応じて前記受信語の分配先の前記復号器を選択し、
前記受信語分配器は、前記測定手段の測定結果に基づいて、前記復号器に前記受信語を配分することを特徴とする復号装置。 - 請求項1記載の復号装置において、
さらに、前記受信語分配器は、前記測定手段の測定結果に基づいて、前記受信語を配分した復号器に対して最大繰り返し処理回数を定めることを特徴とする復号装置。 - 複数の符号化された受信語からなる情報の内、前記受信語を複数回繰り返し復号する復号器を有する復号装置において、
1つ以上の受信語を複数の前記復号器に配分する受信語分配器と、
前記復号器の使用・不使用に係る状態を前記受信語分配器に伝える手段とを有し、
前記受信語分配器は、前記復号器の使用・不使用に係る状態に応じて前記受信語の分配先の前記復号器を選択し、
前記受信語分配器は、前記受信語に対する要求条件の品質情報を得て、前記復号器に前記受信語を配分し、さらに、前記受信語を配分した復号器の最大繰り返し回数を定めることを特徴とする復号装置。
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