JP3909963B2 - ガスフライヤー用バーナ - Google Patents
ガスフライヤー用バーナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3909963B2 JP3909963B2 JP28888198A JP28888198A JP3909963B2 JP 3909963 B2 JP3909963 B2 JP 3909963B2 JP 28888198 A JP28888198 A JP 28888198A JP 28888198 A JP28888198 A JP 28888198A JP 3909963 B2 JP3909963 B2 JP 3909963B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- burner
- oil tank
- heating
- gas
- outlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Gas Burners (AREA)
- Frying-Pans Or Fryers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスフライヤー用バーナに関し、特に熱効率を高めることができるガスフライヤー用バーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりフライヤーは、食堂等の調理場等に設置されており、各種天ぷら、コロッケ、チキンナゲット、春巻き等を揚げるために使用されている。
【0003】
図4の(a)は従来のガスフライヤーの部分断面を示す側面図であり、(b)は従来ののガスフライヤーの油槽を示す部分断面図であり、図5は従来のガスフライヤー用バーナー部の詳細を示す断面図である。
【0004】
このフライヤー01は、図4の(a)及び(b)に示されるように、筐体02内に備えられた油槽03に貯留される油04を加熱すべく筐体02の一端操作部側にバーナの焚き口05を有する加熱管06を前記油槽03内に挿通させて筐体02背面の上方に設けられた排気口07より排気するように構成されている。
【0005】
また、油槽04の底部に設けられた廃油管には廃油バルブ08が設けられ、油槽04の直下には廃油等を収容する廃油タンク09が設置されている。
【0006】
図4の(a)に示されるガスフライヤー01の筐体の正面(図中左側)には、ガスの点火、油温の調整等を行う操作部が設けられており、この正面側にはガスの焚き口05が設けられ、この焚き口05にはそれぞれの一端が連通する複数(4本)の加熱管06a、06b、06c、06dが前記油槽04内を水平に横切って挿通されており、挿通した各加熱管06a、06b、06c、06dの他端は筐体02の上方に設けられた排気口07に連通している。
【0007】
一方、図5にはガスフライヤー01の延焼室010の詳細が示されており、この延焼室010には4本の加熱管06の焚き口05からそれぞれ離間して対応するようバーナ011の噴出口012が取付けられ、前記加熱管06の焚き口05とバーナ011の噴出口012との間隙からは2次空気が取り込まれるようになっており、各加熱管06の焚き口05は燃焼室010を介して連通するように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
これら加熱管06a、06b、06c、06dは、互いに隣接して平行に配設されており、油槽04内を直状に通過する加熱管06の本数を例えば4本に増やすことにより油槽04内の油温を短時間で急速加熱することができるようになっている。
【0009】
ところが、前述したように従来のバーナ011は、この先端が所定角度に折曲した状態で4本共用の燃焼室010に取付けられており、バーナの噴出口012がそれぞれの加熱管06の焚き口に対応するように配設されているものの、4本の加熱管06端部の焚き口05に対しては離間して傾斜状態に配設されているため、各加熱管06に連通する燃焼室010内は加熱されるが、その分の熱量が各加熱管06内に有効に伝達されず、熱ネルギーのロスが生ずる問題を有していた。
【0010】
すなわち本発明は、油槽内を通過する加熱管先端の焚き口を加熱するバーナによる熱効率を向上して熱エネルギーのロスを削減することができるガスフライヤー用バーナを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のガスフライヤー用バーナは、筐体内に備えられた油槽に貯留される油を加熱すべく一端にバーナの焚き口を有する加熱管を前記油槽内に挿通させて上方の排気口より排気するようにしたガスフライヤーであって、前記加熱管は、前記油槽内を折返し状に少なくとも2本折曲配管され、前記各加熱管の焚き口にバーナの噴出口がそれぞれ直接接続され、該バーナの噴出口は、該バーナー噴出口の軸線と平行な直線性を有した多数の小孔を有して加熱管の軸線方向に加熱ガスを噴出するよう構成され、かつ加熱管の間隔が熱効率が低下する限界の間隔を有するよう離間して構成されて成ることを特徴としている。
この特徴によれば、油槽内を折返し状に折曲配管した加熱管の焚き口に直接バーナの噴出口が接続されているので、加熱管先端の焚き口を加熱するバーナによる熱量が高まるとともに、折り返された配管と相俟って熱の伝達効率も向上され、熱エネルギーのロスを削減することができる。また、焚き口側から加熱管内に加熱管の軸線方向に加熱ガスが噴出されるので、加熱管内が燃焼室として構成されるため伝熱効率を大幅に向上させることができる。そしてバーナの噴出口に接続される複数の加熱管の間隔が油槽内で最大限に広げた間隔をもって配置されるので、熱効率の低下がないよう維持した上で油槽内における清掃等の作業性を向上させることができる。
【0013】
本発明のガスフライヤー用バーナは、前記各加熱管の焚き口に接続されたそれぞれのバーナの噴出口が1次空気供給口を有する単一の供給口と連通していれば好適である。
単一の熱源供給口が少なくとも2つの噴出口を共用できるので、加熱管端部の焚き口に効率良くガスを供給することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明のガスフライヤーの部分断面を示す側面図、図2は図1に示すガスフライヤーのB−B断面を含む正面図、図3の(a)はバーナ単体を示す図1のA−A矢視であり、(b)は同じくバーナ単体を示す図3(a)のC−C断面図である。
【0017】
図1〜図3を基に本発明の実施形態につき説明する。1はガスフライヤーを示し、このガスフライヤー1は、筐体2の正面(図中左側)にガスの点火、油温の調整等を行う図示しない操作部が設けられ、筐体2内の上部に備えられた油槽3に貯留される油4を加熱すべく、油槽3の油4内に浸漬すべく2本の折曲された加熱管6、7が互いに水平に配置される。
【0018】
これら2本の加熱管6、7は、各下加熱管6a、7aの一端(操作部の背面側)をバーナBの焚き口5として設け、それら下加熱管6a、7a中途の操作部側部を上方に折曲して油槽3内を折り返して各下加熱管6a、7aの上方に上加熱管6b、7bを水平に配置し、この各上加熱管6b、7bの端部が操作部背面側の排気口8に連通するよう構成される。
【0019】
更に詳しくは、油槽3の底面に備えられた廃油管DPには廃油バルブ9が設けられており、その直下には移動可能な廃油タンク10が設置されている。
【0020】
また、これら加熱管6、7は、図2に示されるように、それぞれ上下に折曲して略平行に配置される各上下加熱管6a、6b及び7a、7bが油槽3内で横方向に互いに離間して並設されるよう構成されている。
【0021】
尚、油槽3内に2本の折曲した加熱管を配置した例につき説明したが、2本以上の加熱管を組合わせて配置しても良く、また折曲部は1箇所に限らず多数の折曲部を設けた構成としても良いことは勿論である。
【0022】
次に、図3はガスフライヤーに使用されるバーナBを示し、このバーナBは、所定間隔離間して平行に配設された各2本の下加熱管6a、7aの焚き口5に直接接続可能な2個の噴出口12a、12bを設け、1次空気供給口13a、13bを有する単一の供給口14と内部で連通するように構成されている。
【0023】
そして、前記各噴出口12a、12bは、供給ガスを噴出するための多数の小孔15を有し、これら小孔15は前記バーナー噴出口12a、12bの軸線と平行な直線性を有するように構成されている。
【0024】
更に前記各噴出口12a、12bは、接続される2本の下加熱管6a、7aの横方向の間隔が、熱効率が低下する限界の間隔となるよう離間させて構成されている。
【0025】
このようにして、下加熱管6a、7aの焚き口5にバーナBの噴出口12a、12bが直接接続されると、下加熱管6a、7a内部の図1の点線のクロスハッチで示される部分が燃焼室として構成される。
【0026】
そして、油槽3内を折り返して各下加熱管6a、7aの上方に水平に配置される上加熱管6b、7bは、下加熱管6a、7aの横方向の間隔よりも若干広げられた間隔に配置される。
【0027】
次に、本発明のガスフライヤー用バーナの作用につき説明する。図1に示されるように、油槽3に油を貯留した状態で、操作部からの操作により各2本の下加熱管6a、7a端部の焚き口5にそれぞれ直接接続された各ガスバーナBの各噴出口12a、12bから同時に燃焼ガスが噴出し、これらがそれぞれ点火されると下加熱管6a、7a内で燃焼されて加熱されたガスは各折り返された上加熱管6b、7b内を通過しつつ上方の排気口8より排気される。
【0028】
この加熱ガスの流動によって油槽3内の油4は加熱され、油槽内の油が予め設定された適当な温度に達すると、所定の油による加熱調理が行われる。
【0029】
この加熱調理が長期的に繰り返し行われると、油槽3内に貯留される油4が酸化したり、また油槽3内底部に揚げ滓等が沈殿し堆積するため、定期的にバルブ9を開放させて内部の汚れた廃油4を排出してタンク3内に収容する。
【0030】
油槽3内が空になったところで、互いに離間して配置された2本の加熱管6a、6b及び7a、7bの間を通して油槽3内底部に堆積した油滓や底部に付着した汚れが取り除かれる。
【0031】
このようにすることにより、油槽3内を折返し状に折曲配管した加熱管6、7の焚き口5に直接バーナBの各噴出口12a、12bが接続されているので、加熱管6、7先端の焚き口5を加熱するバーナBによる熱量が高まるとともに、折り返された上加熱管6b、7bと相俟って熱の伝達効率も向上され、熱エネルギーのロスを削減することができる。
【0032】
また、加熱管6、7が折り返されて油槽3内を通過するよう管路が従来より長く延設されているので、下加熱管6a、7a内部の燃焼室で加熱されて高温となった燃焼ガスは、管路内を移動する過程で温度が低下した状態で排気部8から外部に排気されるため、安全性が確保される。
【0033】
また、焚き口5側から下加熱管6a、7a内に前記下加熱管6a、7aの軸線方向に加熱ガスが噴出されるので、下加熱管6a、7a内が燃焼室として構成されるため伝熱効率を大幅に向上させることができる。
【0034】
さらに、単一の熱源供給口14が少なくとも2つの噴出口12a、12bを共用できるので、下加熱管6a、7a端部の焚き口5に効率良くガスを供給することができる。
【0035】
そしてまた、バーナBの噴出口12a、12bに接続される2本の下加熱管6a、7aの間隔が油槽3内で最大限に広げた間隔をもって配置されるので、熱効率の低下がないよう維持した上で油槽3内における清掃等の作業性を向上させることができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0037】
【発明の効果】
(1)請求項1に係る発明のガスフライヤー用バーナは、油槽内を折返し状に折曲配管した加熱管の焚き口に直接バーナの噴出口が接続されているので、加熱管先端の焚き口を加熱するバーナによる熱量が高まるとともに、折り返された配管と相俟って熱の伝達効率も向上され、熱エネルギーのロスを削減することができる。また、焚き口側から加熱管内に加熱管の軸線方向に加熱ガスが噴出されるので、加熱管内が燃焼室として構成されるため伝熱効率を大幅に向上させることができる。そしてバーナの噴出口に接続される複数の加熱管の間隔が油槽内で最大限に広げた間隔をもって配置されるので、熱効率の低下がないよう維持した上で油槽内における清掃等の作業性を向上させることができる。
【0039】
(2)請求項2に係る発明のガスフライヤー用バーナは、単一の熱源供給口が少なくとも2つの噴出口を共用できるので、加熱管端部の焚き口に効率良くガスを供給することができる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのガスフライヤーの部分断面を示す側面図である。
【図2】図1に示すガスフライヤーのB−B断面を含む正面図である。
【図3】 (a)はバーナ単体を示す図1のA−A矢視であり、(b)は同じくバーナ単体を示す図3(a)のC−C断面図である。
【図4】(a)は従来のガスフライヤーの部分断面を示す側面図であり、(b)は従来のガスフライヤーの油槽を示すD−D断面図である。
【図5】従来のガスフライヤー用バーナー部の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスフライヤー
2 筺体
3 油槽
4 油
5 焚き口
6、7 加熱管
6a、7a 下加熱管
6b、7b 上加熱管
8 排気口
9 廃油バルブ
10 廃油タンク
12a、12b 噴出口
13a、13b 1次空気供給口
14 供給口
15 小孔
B バーナ
DP 廃油管
Claims (2)
- 筐体内に備えられた油槽に貯留される油を加熱すべく一端にバーナの焚き口を有する加熱管を前記油槽内に挿通させて上方の排気口より排気するようにしたガスフライヤーであって、
前記加熱管は、前記油槽内を折返し状に少なくとも2本折曲配管され、前記各加熱管の焚き口にバーナの噴出口がそれぞれ直接接続され、該バーナの噴出口は、該バーナー噴出口の軸線と平行な直線性を有した多数の小孔を有して加熱管の軸線方向に加熱ガスを噴出するよう構成され、かつ加熱管の間隔が熱効率が低下する限界の間隔を有するよう離間して構成されて成ることを特徴とするガスフライヤー用バーナ。 - 前記各加熱管の焚き口に接続されたそれぞれのバーナの噴出口が1次空気供給口を有する単一の供給口と連通している請求項1に記載のガスフライヤー用バーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28888198A JP3909963B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | ガスフライヤー用バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28888198A JP3909963B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | ガスフライヤー用バーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000104906A JP2000104906A (ja) | 2000-04-11 |
JP3909963B2 true JP3909963B2 (ja) | 2007-04-25 |
Family
ID=17735985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28888198A Expired - Fee Related JP3909963B2 (ja) | 1998-09-25 | 1998-09-25 | ガスフライヤー用バーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3909963B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7690376B1 (en) * | 2002-12-24 | 2010-04-06 | Pitco Frialator, Inc. | Deep fat fryer with improved heat transfer |
-
1998
- 1998-09-25 JP JP28888198A patent/JP3909963B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000104906A (ja) | 2000-04-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8646441B2 (en) | Fume box for a domestic heating appliance using solid fuel | |
CA1302816C (en) | Gas combustion | |
EP1013206B1 (en) | Liquid heating apparatus | |
US4094302A (en) | Furnace with heat storage elements | |
JP3909963B2 (ja) | ガスフライヤー用バーナ | |
CN207487128U (zh) | 一种安全高效的锅炉 | |
JP5041463B2 (ja) | 陶芸窯 | |
WO1998049497A1 (en) | Wood and multi-fuel burning stove | |
KR20100066319A (ko) | 고체연료 연소장치 | |
JP4677576B2 (ja) | ガスグリル | |
JPS6122111A (ja) | ガスバ−ナ | |
JPH0320A (ja) | ガス・ロースター | |
JP4060217B2 (ja) | 液体加熱調理器 | |
JP2019190781A (ja) | 多管式貫流ボイラー | |
JP3676622B2 (ja) | 蒸気調理装置 | |
JPH0131090B2 (ja) | ||
KR100854508B1 (ko) | 온수 보일러 장치 | |
JP3143428B2 (ja) | 両面焼きグリル | |
KR910009503B1 (ko) | 구이기 | |
JP3971855B2 (ja) | グリル用バーナ | |
JP6952990B2 (ja) | 上火バーナ | |
JP3858481B2 (ja) | 触媒燃焼器 | |
KR20050013340A (ko) | 가스오븐레인지의 점화장치 | |
JP3505032B2 (ja) | 燃焼式クッキングプレート | |
JP4190312B2 (ja) | 点火機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070109 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070123 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070622 |
|
A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072 Effective date: 20071009 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |