JP3909962B2 - コンテナ荷役車両用荷役装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナ荷役車両に設けられるコンテナ荷役車両用荷役装置に関し、特に、傾動フレームを流体圧シリンダを用いて載置状態から傾斜状態に傾動変換させる際のスピードアップを図るための対策に係る。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車台上に搭載したコンテナを傾動させるためにコンテナ荷役車両に設けられたコンテナ荷役車両用荷役装置は知られている。このようなコンテナ荷役車両用荷役装置は、例えば、実開平2−38240号公報に開示されるように、後端部が車台後端の車幅方向軸の回りに回転可能に連結されて上記車台に対し傾動可能に設けられる傾動フレームと、この傾動フレームと上記車台との間に設けられて上記傾動フレームを上記車幅方向軸回りに回転させる伸縮自在な油圧シリンダと、この油圧シリンダに対し作動油を供給する油圧ポンプとを備えている。この場合、油圧ポンプとしては、定容量形ポンプ又は可変容量形ポンプなどが適用されている。
【0003】
そして、上記車台上において傾動フレーム上に搭載されたコンテナを載置状態から傾動させるには、上記ポンプからの作動油を油圧シリンダのヘッド側室に対し供給すると共に、上記油圧シリンダのロッド側室の作動油をオイル貯留タンクに戻すことで、上記油圧シリンダを伸長動作させる。この伸長作動に伴い、油圧シリンダ(伸縮軸線)の傾斜角度が車台前方に向かい下り勾配となるまで徐々に漸増し、これにより、傾動フレームが載置状態から車台後方に向かい所定角度の下り勾配となった傾斜状態まで傾動することになる。一方、傾斜状態のコンテナを載置状態に戻すには、上記とは逆にポンプからの作動油を油圧シリンダのロッド側室に対し供給すると共に、ヘッド側室の作動油をオイル貯留タンクに戻すことで、上記油圧シリンダを収縮動作させる。これにより、油圧シリンダの傾斜角度が徐々に漸減して、傾動フレームが傾斜状態から載置状態に戻されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のコンテナ荷役車両用荷役装置では、油圧シリンダの伸縮軸線は、傾動フレームが載置状態にあるときには車台前方に向かい僅かに下り勾配となるほぼ水平な状態で傾斜しているので、油圧シリンダを伸長動作させる力(油圧)の上向きの分力が最小となっている。そのため、傾動フレームを略水平の載置状態から車体後方にわずかに下り勾配となるよう傾斜した初期傾斜状態まで傾動させるまでの間、つまり、油圧シリンダを初期伸長動作(例えば最大伸長動作の略十分の一程度までの伸長動作)させるまでの間に最大油圧が必要となり、この最大油圧を発生させる上で、ポンプを駆動する動力、例えばエンジンの動力を最大限に活用する必要がある。
【0005】
一方、傾動フレームが上記初期傾斜状態まで傾動し、油圧シリンダの伸縮軸線が車台前方に向かって次第に下り勾配し始めると、油圧シリンダを伸長動作させる力の上向きの分力が徐々に大きくなる。そのため、傾動フレームを初期傾斜状態以降に継続して傾動動作させるのに上記の最大油圧を必要とはせず、油圧シリンダのヘッド側室に対し上記最大油圧よりも低い油圧を供給しても、傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作が円滑に行われることになる。このことから、油圧シリンダを伸長動作させる力(油圧)の上向きの分力が大きくなるに従いポンプを高速回転させて作動油の吐出量を増量させることで、傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作をスピードアップすることが行われている。
【0006】
このように、上記傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作をスピードアップさせるには、ポンプを高速回転させるために動力(例えばエンジンの動力)を最大限に活用し、これにより、油圧シリンダのヘッド側室への作動油の供給量を増大させる必要がある。
【0007】
しかし、上記動力を最大限に活用したところで、車載されるポンプの最大回転時の最大吐出量には限度があり、より一層のスピードアップは望めない。このため、油圧シリンダのヘッド側室への作動油の供給量を効率良く増大させて、傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作をより一層スピードアップさせたいという要求がある。
【0008】
一方、上記傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作をスピードアップさせるためにポンプを高速回転させる動力を最大限に活用すれば、騒音は勿論のこと、エネルギー消費量が大きくなって燃費に悪影響を及ぼすことになる。
【0009】
このような事情は、油圧シリンダに限らず、エアシリンダなどの他の流体圧シリンダにおいても上記と同様に発生する。
【0010】
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、傾動フレームの初期傾斜状態から傾斜状態までの継続傾動動作をより一層スピードアップさせることにある。また、傾動フレームの上記継続傾動動作において騒音及び燃費を低減させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、傾動フレームが載置状態から初期傾斜状態に変換されたときにそれ以降の継続傾動動作ではロッド側流体通路からの戻り流体をヘッド側室に供給される作動流体の一部として用いるようにしたものである。
【0012】
具体的には、この発明は、請求項1に記載の如く、車台に対しその後端位置の車幅方向軸の回りに傾動自在に設けられてコンテナが搭載される傾動フレームと、上記車台と傾動フレームとの間に掛け渡されて伸縮作動により上記傾動フレームを車台上に載置された略水平の載置状態と上記車台の後方に向かい下り勾配となる傾斜状態とに相互に変換させる傾動シリンダと、この傾動シリンダのヘッド側室及びロッド側室のいずれか一方に作動流体を供給して上記傾動シリンダを伸縮動作させる流体圧源と、上記傾動シリンダのヘッド側室に連通するヘッド側流体通路とロッド側室に連通するロッド側流体通路とを有し上記流体圧源と上記傾動シリンダとを接続する流路に介設され、上記流体圧源からの作動流体が上記ヘッド側流体通路とロッド側流体通路とに切換可能に供給されるように上記傾動シリンダへの作動流体の給排を行う傾動シリンダ用電磁切換弁とを備えたコンテナ荷役車両用荷役装置を前提とする。そして、上記傾動シリンダを、その伸長作動により上記傾動フレームをコンテナ自重に抗して載置状態から傾斜状態の側に向けて変換させるように配設する。上記ヘッド側流体通路とロッド側流体通路との間に、上記ロッド側流体通路の戻り側をヘッド側流体通路側もしくは流体圧源のタンク側のいずれかに選択的に連通させるよう切換える電磁切換を介装する。さらに、上記電磁切換を、上記流体圧源からの作動流体が上記ヘッド側流体通路に供給されて傾動シリンダが伸長作動している途中段階で、上記ロッド側流体通路の戻り側を上記ヘッド側流体通路に連通させるよう切換制御するような構成としたものである。
【0013】
請求項1の場合、傾動フレームを載置状態から初期傾斜状態まで傾動動作する際には、傾動シリンダを伸長動作させる力(作動圧)の上向きの分力が小さいので、電磁切換を流体圧源のタンク側に切り換えておくことで、傾動シリンダのロッド側室からの戻り流体が流体貯留タンクに排出され、傾動フレームの初期傾斜状態までの傾動動作に必要な作動圧(例えば最大流体圧)の作動流体のみがヘッド側流体通路を経て傾動シリンダのヘッド側室に供給される。つまり、傾動フレームを載置状態から初期傾斜状態まで傾動動作させる傾動シリンダの初期伸長動作に必要な最大流体圧の作動流体のみがヘッド側流体通路を経て傾動シリンダのヘッド側室に供給されることになる。これにより、傾動フレームは、コンテナ自重に抗して載置状態から途中段階まで円滑に傾動する。
【0014】
そして、傾動フレームが上記途中段階まで傾動すると、電磁切換がヘッド側流体通路側に切り換えられ、流体圧源からの作動流体に対しロッド側室からの戻り流体が加えられる。
【0015】
これにより、車載されるが故に最大回転時の吐出量に限度がある流体圧源からの作動流体と、ロッド側室からの戻り流体とでもって、傾動シリンダのヘッド側室への作動流体の供給量が増大し、傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作をより一層スピードアップさせることが可能となる。なお、この場合、傾動シリンダのピストンの両端面の受圧面積差つまりピストンロッドの断面積によってピストンのヘッド側室端面の受圧面積の方がロッド側室端面の受圧面積よりも大きくなっているため、作動流体の作動圧によって傾動シリンダが円滑に伸長動作することになる。
【0016】
一方、流体圧源を駆動するための動力を最大限に活用して傾動シリンダのヘッド側室への作動流体の供給量を増大させなくとも、流体圧源からの作動流体とロッド側室からの戻り流体とでもって傾動シリンダのヘッド側室への作動流体の供給量が増大することから、上記動力を低減させても傾動シリンダの伸長作動が十分に確保されることになる。このため、上記動力の低減によって、この動力の負担が軽減されることになり、騒音が減少して騒音対策が実践される上、エネルギー消費量が低減されて燃費の向上を図ることが可能となる。
【0017】
しかも、上記動力を若干低減させて傾動シリンダのヘッド側室への作動流体の供給量をある程度確保した流体圧源からの作動流体と、ロッド側室からの戻り流体とでもって傾動シリンダのヘッド側室への作動流体の供給量を確保することも可能となる。これにより、傾動フレームの途中段階以降の継続傾動動作のスピードアップと、上記動力の若干軽減による騒音及び燃費の低減とを全て満足させることも可能となる。
【0018】
ここで、請求項2に記載の如く、電磁切換を、傾動フレームが載置状態から車台後方に向かいわずかに下り勾配となるよう予め設定された初期傾斜角度まで傾動した段階で、ロッド側流体通路の戻り側をタンク側からヘッド側流体通路側に対し連通状態に切換制御するようにすれば、傾動フレームのスピードアップと、騒音及び燃費の低減との少なくとも一方を早い段階で実現させることが可能となる。このとき、上記初期傾斜角度を、例えば傾動フレームが車台に対し略15°程度傾斜した状態で、この状態に対応する傾動シリンダがその最大伸長量の略十分の一程度の量まで伸長動作するものとすれば、傾動フレームが初期傾斜角度まで傾動動作した時点で、傾動シリンダを伸長動作させる力(作動圧)の上向きの分力が大きくなっているため、傾動フレームの初期傾斜角度以降の継続傾動動作が円滑に行われることになる。
【0019】
そして、請求項3に記載の如く、傾動フレームが初期傾斜角度まで傾動したことを検出する傾斜角度検出手段と、この傾斜角度検出手段からの検出信号を受けて電磁切換を切換制御する切換制御手段とを備えるようにすることで、電磁切換の切換制御を傾動フレームの傾斜角度に基づいてより簡単に行うことが可能となる。
【0020】
これに対し、請求項4に記載の如く、傾動シリンダのヘッド側室の流体圧を検出する流体圧検出手段と、この流体圧検出手段からの検出流体圧が、傾動フレームが載置状態から初期傾斜角度まで傾動した段階における上記ヘッド側室の流体圧に対応するよう予め設定された設定流体圧と等値になったときに電磁切換を切換制御する切換制御手段とを備えるようにすることで、電磁切換の切換制御を傾動シリンダのヘッド側室に実際に作用する流体圧に基づいてより正確に行うことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンテナ荷役車両用荷役装置を備えたコンテナ荷役車両を示し、1はコンテナ荷役車両、2はコンテナ荷役車両1の車台としての左右一対の車体フレーム11(図では一方のみ示す)上に搭載されるコンテナである。また、3は上記コンテナ2を上記各車体フレーム11に対し積み降ろしする荷役装置(コンテナ荷役車両用荷役装置)である。そして、上記コンテナ2は、上記荷役装置3により、各車体フレーム11上に搭載されるようになっている。
【0023】
上記コンテナ荷役車両1は、それぞれ車体前後方向に延びる上記各車体フレーム11の前端部上にキャブ12を備えている。また、図2に示すように、上記キャブ12後方の各車体フレーム11上には、この各車体フレーム11に沿って車体前後方向に延びる左右一対のサブシャーシ13,13が設けられている。この各サブシャーシ13(各車体フレーム11)は、上記コンテナ2を横置き状態で搭載し得る長さを有している。そして、図1に示すように、上記コンテナ2は、上記各サブシャーシ13を介して各車体フレーム11上に搭載されるようになっている。また、上記各車体フレーム11の後端部にはそれぞれ張り出し可能な左右一対のジャッキ14が設けられ、荷役装置3によるコンテナ2の積み降ろし時等の車体後方への重心移動に対し上記ジャッキ14を張り出しておくことでコンテナ荷役車両1の安定性を高め得るようにしている。
【0024】
上記コンテナ2は、図1及び図2に示すように、その上下両位置に車体前後方向に長い略矩形状の上壁2f及び底壁2aを有し、この上壁2f及び底壁2aの周囲を前後両壁2b,2c及び左右両側壁2d,2eにより囲んで、内部への収容物の収容を可能とする略直方体形状に形成されている。
【0025】
上記コンテナ2の底壁2a下面には車体前後方向へ延びる左右一対の主桁21,21(図2に表れる)が一体に設けられている。また、上記コンテナ2の前壁2bの上部中央位置には、後述するフック部34dが係脱可能に係合する係合ピン22が設けられている。そして、図1に一点鎖線で示すように、上記コンテナ2の後壁2cは、その上端が左右両側壁2d,2eの後端部上部位置を車幅方向に延びる軸23の回りに支持されて後方へ下開き可能となっている。この場合、コンテナ2の後壁2cは、図示しない後壁固縛装置による固縛時に後方への開放が規制されるようになっている。
【0026】
上記荷役装置3は、図1及び図2に示すように、後端部が上記サブシャーシ13の後端位置を車幅方向に延びる第1車幅方向軸31の回りに回転可能に連結されて上記サブシャーシ13に対し傾動自在に設けられる左右一対の傾動フレーム32,32(図2に表れる)と、基端部が上記各傾動フレーム32の前端部に対し上記第1車幅方向軸31と平行な第2車幅方向軸33の回りに回転可能に連結されて上記各傾動フレーム32に対し回転自在に設けられるL形アーム34と、このL形アーム34の略中間位置左右両側部と上記各サブシャーシ13の前端部との間に設けられた流体圧シリンダとしての左右一対の傾動シリンダ35とを備えている。さらに、上記サブシャーシ13の後端には、上記第1車幅方向軸31回りに回転自在に支持されたコンテナ案内用の左右一対の案内ローラ16,16(図2に表れる)が設けられている。
【0027】
上記L形アーム34は、図3にも示すように、上記傾動フレーム32の前端部に対し第2車幅方向軸33の回りに回転可能に連結されて各サブシャーシ13の前部上を前方に延びるベースアーム部34aと、このベースアーム部34aの先部に対し前後方向に摺動自在に内装された基部アーム部34bと、この基部アーム部34bの先端に基端が一体に設けられ、上記基部アーム部34bの先部位置から屈曲して上方に延びる突出アーム部34cと、この突出アーム部34cの先端に設けられ、上記コンテナ2の係合ピン22に対し係脱可能に係合する略C字状のフック部34dと、上記ベースアーム部34aと基部アーム部34bとの間に連結され、上記ベースアーム部34aに対し上記基部アーム部34b及び突出アーム部34cを進退移動させるように伸縮動作することにより、上記基部アーム部34b及び突出アーム部34cを前進位置(図1及び図3に実線で示す位置)と後退位置(図3の矢印Q方向において一点鎖線で示す位置)とに相互に位置変換させる伸縮シリンダ37とを備えている。そして、上記L形アーム34は、上記各傾動フレーム32に対し略一直線状に延びるように保持されて第2車幅方向軸33回りの回転を規制する規制部材(図示せず)を備えている。この規制部材は、上記伸縮シリンダ37の伸縮状態に応じて各傾動フレーム32に対しL形アーム34を回転規制又はその回転規制を解除するように構成されている。具体的には、規制部材は、図1及び図3に実線で示すように、伸縮シリンダ37が伸長状態にあるときつまりベースアーム部34aに対し基部アーム部34b及び突出アーム部34cが前進位置に位置付けられているときには、各傾動フレーム32に対しL形アーム34を略一直線状に保持して第2車幅方向軸33の回りの回転を規制する一方、図3の矢印Q方向において一点鎖線で示すように、上記伸縮シリンダ37が収縮状態にあるときつまりベースアーム部34aに対し基部アーム部34b及び突出アーム部34cが後退位置に位置付けられているときには、各傾動フレーム32の前端部に対しL形アーム34の回転規制が解除されてL形アーム34を第2車幅方向軸33回りに回転させるようにしている。
【0028】
そして、上記各傾動シリンダ35は、上記基部アーム部34b及び突出アーム部34cの位置変換、つまり規制部材によるL形アーム34の回転規制の有無に応じて伸縮作動量がそれぞれ設定されるようになっている。具体的には、各傾動シリンダ35は、規制部材によりL形アーム34が回転規制されているときには、上記各傾動フレーム32が各サブシャーシ13上に載置される載置状態(図1及び図3に実線で示す状態)と、各傾動フレーム32に対しL形アーム34を略一直線状に保持して上記各傾動フレーム32が上記第1車幅方向軸31回りに傾動されることにより、上記各傾動フレーム32が載置状態から後方に向かい所定角度(例えば15°)の下り勾配とされた初期傾斜状態(図5の矢印R方向において一点鎖線で示す状態)を経てこれよりもさらに下り勾配とされた傾斜状態(図1及び図3の矢印R方向において一点鎖線で、図5の矢印R方向において二点鎖線でそれぞれ示す状態)とに相互に変換されるように、その伸縮作動量が設定されている。この場合、傾斜状態に変換された各傾動フレーム32は、各車体フレーム11(各サブシャーシ13)に対し後方に向かって略48°程度の角度で傾斜する下り勾配とされている。
【0029】
また、上記各傾動シリンダ35は、上記規制部材によるL形アーム34の回転規制が解除されているときには、上記各サブシャーシ13上において各傾動フレーム32に対しL形アーム34が後退移動して後退位置に位置付けられた収縮載置状態(図3の矢印Q方向において一点鎖線で示す状態)と、上記コンテナ2が各車体フレーム11後方の地上に降ろされて上記係合ピン22に対しフック部34dを係脱可能とするように各傾動フレーム32に対しL形アーム34が第2車幅方向軸33回りに後方に回転された後方回転状態(図3の矢印S方向において二点鎖線で示す状態)とに相互に変換されるように、その伸縮作動量が設定されている。
【0030】
次に、荷役装置3の油圧回路を図4に基づいて説明する。
【0031】
この油圧回路41では、左右のジャッキ14をそれぞれ個別に張り出す左右一対のジャッキシリンダ42(図では一方のみ示す)、各傾動シリンダ35及び伸縮シリンダ37のそれぞれの伸縮動作を行うようにしている。
【0032】
図4において、43は流体圧源としての公知の定容量形の油圧ポンプ、44は流体貯留タンクとしてのオイル貯留タンクであって、上記油圧ポンプ43の吸込管43aの上流端が上記オイル貯留タンク44に対し圧油流通可能に接続されている。上記油圧ポンプ43は図示しないエンジンの動力で駆動し、この油圧ポンプ43の油圧値の高低又は吐出容量の増減はエンジンの動力に比例するようになっている。
【0033】
また、上記油圧ポンプ43の吐出口(図示せず)には第1配管45の上流端が圧油流通可能に接続されている。この第1配管45には、上記各傾動シリンダ35の伸縮動作を切り換える傾動シリンダ用電磁切換弁46、上記ジャッキシリンダ42(図では一方のみ示す)の伸縮動作を切り換えるジャッキシリンダ用電磁切換弁47、及び上記伸縮シリンダ37の伸縮動作を切り換える伸縮シリンダ用電磁切換弁48が上流側から直列に介設されている。上記第1配管45の下流端には第2配管49の上流端が逆止弁50を介して圧油流通可能に接続されている。この第2配管49の下流端は、上記オイル貯留タンク44に対しフィルタ51を介して圧油流通可能に接続されている。そして、上記各電磁切換弁46〜48は、それぞれ6ポート3位置切換弁よりなり、その全てが中立位置(図4に示す位置)に切り換えられているときには、油圧ポンプ43により吸い上げた作動油の全量が第1及び第2配管45,49を介してオイル貯留タンク44に還流されるようになっている。
【0034】
上記油圧ポンプ43と傾動シリンダ用電磁切換弁46との間に位置する第1配管45の途中位置には第3配管52の上流端が圧油流通可能に接続され、この第3配管52の下流端が上記第1配管45の下流端(第2配管49の上流端)に圧油流通可能に接続されている。上記第3配管52には、上記第1配管45内の作動油の油圧が最大油圧(例えば270kgf/cm2)となったときに開放するリリーフ弁53が介設されている。このリリーフ弁53よりも下流側の第3配管52には、上流端が上記各電磁切換弁46〜48の各排出ポート(図4に示す各切換位置での左端下側のポート)に対し個別に接続された第4配管54,…の各他端がそれぞれ圧油流通可能に接続されている。
【0035】
また、上記油圧ポンプ43と傾動シリンダ用電磁切換弁46との間に位置する第1配管45の途中位置(第3配管52の上流端)には第5配管55の上流端が圧油流通可能に接続されている。この第5配管55の下流側は上記各電磁切換弁46〜48ごとに対応するように分岐し、その各分岐管55a〜55cの下流端が上記各電磁切換弁46〜48の供給ポート(図4に示す各切換位置での右端下側のポート)に対しそれぞれ個別に逆止弁56を介して圧油流通可能に接続されている。
【0036】
上記ジャッキシリンダ用電磁切換弁47は、上記分岐管55bの下流端を第6配管57bを介してジャッキシリンダ42のヘッド側室42aに対し圧油供給可能に接続しかつ上記第4配管54の上流端を第7配管58bを介してジャッキシリンダ42のロッド側室42bに対し圧油排出可能に接続するジャッキシリンダ42の伸長作動位置(図4に示す右位置)と、上記分岐管55bの下流端を第7配管58bを介してジャッキシリンダ42のロッド側室42bに対し圧油供給可能に接続しかつ上記第4配管54の上流端を第6配管57bを介してジャッキシリンダ42のヘッド側室42aに対し圧油排出可能に接続するジャッキシリンダ42の収縮作動位置(図4に示す左位置)と、上記中立位置とに相互に切換えられるようになっている。また、上記伸縮シリンダ用電磁切換弁48は、上記分岐管55cの下流端を第6配管57cを介して伸縮シリンダ37のヘッド側室37aに対し圧油供給可能に接続しかつ上記第4配管54の上流端を第7配管58cを介して伸縮シリンダ37のロッド側室37bに対し圧油排出可能に接続する伸縮シリンダ37の伸長作動位置(図4に示す右位置)と、上記分岐管55bの下流端を第7配管58cを介して伸縮シリンダ37のロッド側室37bに対し圧油供給可能に接続しかつ上記第4配管54の上流端を第6配管57cを介して伸縮シリンダ37のヘッド側室37aに対し圧油排出可能に接続する伸縮シリンダ37の収縮作動位置(図4に示す左位置)と、上記中立位置とに相互に切換えられるようになっている。
【0037】
上記ジャッキシリンダ42のロッド側室42bに接続される第7配管58bには逆止弁59が介設され、この逆止弁59は、第6配管57bからのパイロット圧により逆流可能つまりジャッキシリンダ42のロッド側室42bから圧油排出可能に切り換えられるようになっている。また、上記伸縮シリンダ37のヘッド側室37aに接続される第6配管57cには逆止弁60が介設され、この逆止弁60は、第7配管58cからのパイロット圧により逆流可能つまり伸縮シリンダ37のヘッド側室37aから圧油排出可能に切り換えられるようになっている。
【0038】
上記傾動シリンダ用電磁切換弁46は、上記分岐管55aの下流端を各傾動シリンダ35のヘッド側室35aに対し第6配管57aを介して圧油供給可能に接続しかつ上記第4配管54の上流端を各傾動シリンダ35のロッド側室35bに対し第7配管58aを介して圧油排出可能に接続する傾動シリンダ35の伸長作動位置(図4に示す左位置)と、上記分岐管55aの下流端を第7配管58aを介して各傾動シリンダ35のロッド側室35bに対し圧油供給可能に接続しかつ上記第4配管54の上流端を第6配管57aを介して各傾動シリンダ35のヘッド側室35aに対し圧油排出可能に接続する各傾動シリンダ35の収縮作動位置(図4に示す右位置)と、上記中立位置とに相互に切換えられるようになっている。上記第6及び第7配管57a,58aにはカウンタバランス弁61が介設されている。この場合、吸込み管43a、第1配管45、第5配管55(分岐管55a)及び第6配管57aは、各傾動シリンダ35の伸長動作時にそのヘッド側室35aに対し作動油を供給するヘッド側流体通路としてのヘッド側油路38として構成されている。一方、第7配管58a、第4配管54、第3配管52及び第2配管49は、各傾動シリンダ35の伸長動作時にそのロッド側室35bからの戻り油を戻すロッド側流体通路としてのロッド側油路39として構成されている。
【0039】
そして、上記カウンタバランス弁61と各傾動シリンダ35との間に位置する上記第6配管57a及び第7配管58aの途中位置の間には、上記第7配管58aの戻り側を第6配管57a側(各傾動シリンダ35のヘッド側室35a側)もしくは第4配管54側(油圧ポンプ43のオイル貯留タンク42側)のいずれかに選択的に連通させるように切換える切換手段としての電磁切換弁64が介装されている。この電磁切換弁64は、3ポート2位置切換弁よりなり、上記第7配管58aの戻り側を第6配管57a側に切換えた場合には、この第7配管58aの戻り側を上記第6配管57aの途中位置に対し接続路62を介して連通させるように構成されている。具体的には、電磁切換弁64は、各傾動シリンダ35のロッド側室35bをロッド側油路39(第7配管58a)を介してオイル貯留タンク44に連通させるタンク連通位置(図4に示す右位置)と、上記各傾動シリンダ35のロッド側室35bを上記ヘッド側油路38(第6配管57a)に連通させるヘッド側室連通位置(図4に示す左位置)とに選択的に切換わるように構成されている。そして、第7配管58aの戻り側を第6配管57a側に切換えた場合には、第6配管57aの途中位置に対し接続路62を介して連通させるように構成されている。この場合、電磁切換弁64をタンク連通位置に切り換えると、接続管62が遮断されかつ第7配管58aが連通されることになる。一方、ヘッド側室連通位置に切り換えると、第7配管58aの電磁切換弁64よりも下流側(カウンタバランス弁61側)が遮断され、かつ第7配管58aの戻り側が接続管62に対し連通されることになる。
【0040】
また、図2及び図5に示すように、上記右側のサブシャーシ13の後端には、各傾動フレーム32が初期傾斜状態まで傾動したことを検出する傾斜角度検出手段としての傾斜角度検出装置71が設けられている。この傾斜角度検出装置71は、図5に詳示するように、右側のサブシャーシ13の後端内側面に取り付けられた本体部72と、この本体部72の内側面より車幅方向内方に突出する軸回りに回転自在に支持された回転ロッド73と、この回転ロッド73に基端部が回転一体に連結され、先端部にローラ74aが回転自在に支持されたアーム74とを備えている。一方、上記右側の傾動フレーム32の後端には、上記各傾動フレーム32が載置状態から各サブシャーシ13に対し所定角度(例えば15°程度)傾斜して初期傾斜状態(図5に一点鎖線で示す状態)に変換されたときに上記ローラ74aに対し当接するドグ75が車体後方向きに突設されている。このドグ75は、上記各傾動フレーム32が初期傾斜状態から傾斜状態に変換されるまでの間のみ上記ローラ74aに対し当接し、上記アーム74を介して回転ロッド73を軸回りに回転させるように配設されている。これにより、傾斜角度検出装置71では、回転ロッド73の軸回りの回転量に基づいて、傾動フレーム32が初期傾斜状態となった時点から傾斜状態に変換されるまでの間の角度を検出するように構成されている。
【0041】
そして、図4に示すように、上記傾斜角度検出装置71からの検出信号を受けて上記電磁切換弁64を切換制御する切換制御手段としてのコントローラ63が設けられている。上記コントローラ63には、上記油圧ポンプ43からの作動油が上記ヘッド側油路38に供給されて各傾動シリンダ35が伸長作動している途中段階、つまり各傾動フレーム32が載置状態から初期傾斜状態まで傾動動作した段階で、上記傾斜角度検出装置71からの検出信号が入力されるようになっている。そして、上記電磁切換弁64は、上記傾斜角度検出装置71からの検出信号に基づく上記コントローラ63からの指令信号により、タンク連通位置からヘッド側室連通位置に切り換えられ、これにより、上記ロッド側油路39の第7配管58aの戻り側を上記接続管62を介してヘッド側油路38(第6配管57a)に連通させるよう切換制御されるように構成されている。この場合、傾斜角度検出装置71は、傾動フレーム32が初期傾斜状態となった時点から傾斜状態となった時点まで継続して電磁切換弁64に検出信号が出力されるようになっている。また、傾斜角度検出装置71は、傾動フレーム32が傾斜状態となった時点で傾動シリンダ用電磁切換弁46に検出信号が出力されるようになっており、この検出信号によって、各傾動フレーム32を傾動させるときに伸長作動位置(図4に示す左位置)に切り換えられていた傾動シリンダ用電磁切換弁46が、傾斜角度検出装置71からの検出信号を受けて中立位置(図4に示す実線位置)に切り換えられ、これにより、各傾動フレーム32が傾動状態に保持されるようにしている。
【0042】
次に、各傾動フレーム32が初期傾斜状態となったときに電磁切換弁64をタンク連通位置からヘッド側室連通位置に切換制御する理由を図6及び図7に基づいて説明する。
【0043】
先ず、図6において、各傾動フレーム32が載置状態にあるときの各傾動シリンダ35の伸縮軸線mと、この伸縮軸線mと平行に延びて第1車幅方向軸31を通る平行線nとの最短距離A0 を求める。また、各傾動フレーム32が載置状態にあるときのコンテナ2の重心Gを通る鉛直線gと、第1車幅方向軸31を通る鉛直線hとの最短距離B0 を求める。
【0044】
次に、図7において、各傾動フレーム32が初期傾斜状態にあるときの各傾動シリンダ35の伸縮軸線m′と、この伸縮軸線m′と平行に延びて第1車幅方向軸31を通る平行線n′との最短距離Ax を求める。また、各傾動フレーム32が初期傾斜状態にあるときのコンテナ2の重心Gを通る鉛直線g′と、第1車幅方向軸31を通る鉛直線h′との最短距離Bx を求める。
【0045】
この場合、コンテナ2を搭載した状態で各傾動フレーム32を第1車幅方向軸31回りに傾動させるためには、
GB<PA (P:各傾動シリンダ35のヘッド側室35aの油圧値)
の関係式を成立させる必要がある。このとき、各傾動フレーム32が載置状態から初期傾斜状態まで傾動すると、最短距離A0 が最短距離Ax となって増加する反面、最短距離B0 が最短距離Bx となって減少することが判明する。
【0046】
次に、各傾動シリンダ35のヘッド側室35aに対し供給される,油圧ポンプ43からの作動油に対しロッド側室35bからの戻り油を加えた作動油の油圧値Px を、ピストンの半径Dとピストンロッドの半径dから求める。すなわち、各傾動シリンダ35のヘッド側室35aの作動油の油圧Pは、油圧ポンプ43からの作動油に対しロッド側室35bからの戻り油を加えた場合、各傾動シリンダ35のピストンの半径Dの2乗値D2 をピストンロッドの半径dの2乗値d2 で除算した除算値(D2 /d2 )分の1の2倍の値Px =〔2/(D2 /d2 )〕となる〔傾動シリンダ35が2本なので、油圧値Px は除算値(D2 /d2)分の1の2倍となる〕。
【0047】
従って、最短距離B0 を最短距離A0 で除算した除算値(B0 /A0 )を分子とし、最短距離Bx を最短距離Ax で除算した除算値(Bx /Ax )を分母とする分数の演算値〔(B0 /A0 )/(Bx /Ax )〕を求めると、この演算値が作動油の油圧値Px =〔2/(D2 /d2 )〕以下となる各傾動フレーム32の傾斜角度は約13°以上となるので、各傾動フレーム32の傾斜角度が15°となる状態を初期傾斜状態と設定すれば、各傾動フレーム32が15°傾斜したときに電磁切換弁64をタンク連通位置からヘッド側室連通位置に切り換えることで、各油圧シリンダ35は伸長動作し、各傾動フレーム32が初期傾斜状態以降の継続傾動動作においても円滑に傾動することになる。
【0048】
以上のことから、各傾動フレーム32の初期傾斜状態での傾斜角度を予め15°に設定しておけば良いことになる。
【0049】
ここで、コンテナ荷役車両1の各車体フレーム11(各サブシャーシ13)に対しコンテナ2を傾動させる場合の手順について述べる。この場合、コンテナ2内には収容物が収容されているものとする。
【0050】
先ず、コンテナ2の傾動動作に先立って、ジャッキ14の張り出し動作を行う。具体的には、油圧回路41のジャッキシリンダ用電磁切換弁47を伸長作動位置(図4に示す右位置)に切り換え、オイル貯留タンク44から吸込管43aを介して油圧ポンプ43により吸い上げた作動油を第1配管45、第5配管55(分岐管55b)及び第6配管57bを順に経て各ジャッキシリンダ42のヘッド側室42aに供給する一方、各ジャッキシリンダ42のロッド側室42bの戻り油を第7配管58b、第4配管54,第3配管52及び第2配管49を順に経てオイル貯留タンク44に排出する。そして、ジャッキ14が張り出し状態(図1に一点鎖線で示す状態)となったときにジャッキシリンダ用電磁切換弁47を中立位置(図4に実線で示す中央位置)に切り換え、ジャッキ14を張り出し状態に保持しておく。
【0051】
次いで、後壁固縛装置による後壁2cの固縛を解除して、コンテナ2の後壁2cを後方へ開放可能な状態にしてから、油圧回路41の傾動シリンダ用電磁切換弁46を伸長作動位置(図4に示す左位置)に切り換える。
【0052】
このとき、傾斜角度検出装置71のローラ74aに対し右側の傾動フレーム32後端のドグ75が当接していないので、傾斜角度検出装置71から電磁切換弁64には検出信号が出力されてはおらず、この電磁切換弁64はタンク連通位置(図4に示す右位置)に切り換えられている。このため、オイル貯留タンク44から吸込管43aを介して油圧ポンプ43により吸い上げられた作動油のみが第1配管45,第5配管55(分岐管55a)及び第6配管57aを順に経て各傾動シリンダ35のヘッド側室35aに供給される一方、各傾動シリンダ35のロッド側室35bの戻り油が第7配管58a,第4配管54,第3配管52及び第2配管49を順に経てオイル貯留タンク44に全量排出され、各傾動シリンダ33を伸長させ始める。
【0053】
これにより、各傾動シリンダ35の初期伸長動作に必要な最大油圧の作動油、つまり各傾動フレーム32を載置状態から初期傾斜状態(各車体フレーム11に対し略15°程度傾斜した状態)まで傾動させる各傾動シリンダ35の初期伸長動作(例えば最大伸長量の略十分の一程度の量までの伸長動作)に必要な最大油圧の作動油のみが、ヘッド側油路38を経て各傾動シリンダ35のヘッド側室35aに供給されることになる。このため、各傾動フレーム32を載置状態から初期傾斜状態まで傾動動作する場合に各傾動シリンダ35を伸長動作させる力(作動圧)の上向きの分力が小さくても、電磁切換弁64をタンク連通位置に切り換えておくことで、エンジンの動力を最大限活用して得られる油圧ポンプ43の最大油圧の作動油のみが各傾動シリンダ35のヘッド側室35aに供給され、各傾動フレーム32は、コンテナ自重に抗して載置状態から初期傾斜状態まで円滑に傾動することになる。
【0054】
その後、各傾動シリンダ35が全伸長量のほぼ十分の一程度伸長し、各傾動フレーム32が初期傾斜状態(図5に一点鎖線で、図7に実線でそれぞれ示す状態)に変換されると、傾斜角度検出装置71により各傾動アーム32が15°傾斜したことを検出する。具体的には、図5に一点鎖線で示すように、ドグ75がアーム74先端のローラ74aに当接し、回転ロッド73を軸回りに回転させ始めることで、各傾動フレーム32が15°傾斜したことを検出する。
【0055】
このとき、傾斜角度検出装置71からコントローラ63に電磁切換弁64に検出信号が出力され、電磁切換弁64がタンク連通位置からヘッド側室連通位置(図4に示す左位置)に切り換えられる。これにより、オイル貯留タンク44から吸込管43aを介して油圧ポンプ43により吸い上げられた第6配管57aの作動油に対し、各傾動シリンダ35のロッド側室35bから第4配管54を経て排出される戻り油が接続管62を介して加えられ、その全量が各傾動シリンダ35のヘッド側室35aに供給されることになる。
【0056】
これにより、車載されるが故に最大回転時の吐出量に限度がある油圧ポンプ43からの作動油と、ロッド側室35bからの戻り油とでもって、各傾動シリンダ35のヘッド側室35aへの作動油の供給量が増大し、各傾動フレーム32の初期傾斜状態以降の継続傾動動作をより一層スピードアップさせることができる。この場合、各傾動シリンダ35のピストンの両端面の受圧面積差つまりピストンロッドの断面積によってピストンのヘッド側室35a端面の受圧面積の方がロッド側室35b端面の受圧面積よりも大きくなっているため、作動油の油圧によって各傾動シリンダ35が円滑に伸長動作することになる。
【0057】
また、電磁切換弁64を各傾動フレーム32が載置状態から初期傾斜状態まで傾動したときにヘッド側室連通位置に切換えて、ロッド側油路39の第7配管58aの戻り側を第4配管54側(油圧ポンプ43のオイル貯留タンク42側)から第6配管57a側(各傾動シリンダ35のヘッド側室35a側)に対し連通状態にすれば、各傾動フレーム32のスピードアップをさらに図ることができる。
【0058】
さらに、各傾動フレーム32が初期傾斜角度まで傾動したことを検出する傾斜角度検出手段からの検出信号を受けてコントローラにより電磁切換弁64を切換制御することで、電磁切換弁64の切換制御を各傾動フレーム32の傾斜角度に基づいてより簡単に行うことができる。
【0059】
しかる後、各傾動シリンダ35を継続して伸長させ、各傾動フレーム32を傾斜状態(図1及び図3に一点鎖線で、図5に二点鎖線でそれぞれ示す状態)に変換させると、傾斜角度検出装置71により各傾動アーム32が48°傾斜したことを検出する。具体的には、ドグ75の当接によりアーム74先端のローラ74aを回転させ、図5に二点鎖線で示す位置まで回転ロッド73を軸回りに回転させることで、各傾動フレーム32が48°傾斜したことを検出する。
【0060】
このとき、傾斜角度検出装置71からの検出信号がコントローラ63に出力され、このコントローラ63からの指令信号により傾動シリンダ用電磁切換弁46が伸長作動位置から中立位置に切り換えられ、各傾動フレーム32が傾動状態に保持されることになり、コンテナ2内の収容物が自重により後壁2cを押し開けながら排出されることになる。
【0061】
一方、収容物の排出を完了してコンテナ2を傾斜状態から載置状態に戻す場合には、コントローラ63により、傾動シリンダ用電磁切換弁46を収縮作動位置(図4に示す右位置)に切り換えると共に、電磁切換弁64をタンク連通位置に切り換える。これにより、オイル貯留タンク44から吸込管43aを介して油圧ポンプ43により吸い上げられた作動油が第1配管45、第5配管55(分岐管55a)及び第7配管58aを順に経て各傾動シリンダ35のロッド側室35bに供給される一方、各傾動シリンダ35のヘッド側室35aの戻り油が第6配管57a,第4配管54,第3配管52及び第2配管49を順に経てオイル貯留タンク44に排出され、コンテナ2の自重と相俟って、各傾動シリンダ35が収縮し、各傾動フレームが載置状態に変換されることで、コンテナ2が車体フレーム11上の搭載状態に戻されることになる。
【0062】
その後、後壁固縛装置による後壁2cの固縛を行って、コンテナ2の後壁2cを後方へ開放不能な状態にしてから、ジャッキ14の格納動作を行う。具体的には、油圧回路41のジャッキシリンダ用電磁切換弁47を収縮作動位置(図4に示す左位置)に切り換え、オイル貯留タンク44から吸込管43aを介して油圧ポンプ43により吸い上げた作動油を第1配管45,第5配管55(分岐管55b)及び第7配管58bを順に経て各ジャッキシリンダ42のロッド側室42bに供給する一方、各ジャッキシリンダ42のヘッド側室42aの戻り油を第6配管57b,第4配管54,第3配管52及び第2配管49を順に経てオイル貯留タンク44に排出する。そして、ジャッキ14が格納状態(図1に実線で示す状態)となったときにジャッキシリンダ用電磁切換弁47を中立位置に切り換え、ジャッキ14を格納状態に保持しておく。
【0063】
上記第1の実施形態の場合、油圧ポンプ43として定容量形ポンプを適用することで、可変容量形ポンプと比べてポンプ自体の構造がシンプルでかつ安価なものにすることができ、実施する上で非常に有利なものとなる。
【0064】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図8及び図9に基づいて説明する。
【0065】
この実施形態では、傾斜角度検出装置の構成を変更している。尚、傾斜角度検出装置を除くその他の構成は上記第1の実施形態の場合と同じであり、同一の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0066】
すなわち、本実施形態では、図8及び図9に示すように、傾動フレーム32が載置状態(図8に示す実線状態)から初期傾斜状態(図8に示す一点鎖線状態)に変換されるまでの間の角度(15°)を検出する傾斜角度検出装置81が構成されている。
【0067】
上記傾斜角度検出装置81は、右側のサブシャーシ13の後端部内側面に取り付けられ、右側の傾動フレーム32の外側面側に向かって突出する突出片82と、この突出片82の先端部後面に設けられたセンサ本体83とを備えている。一方、上記右側の傾動フレーム32の後端部外側面には円弧状のドグ84が設けられている。このドグ84は、上記センサ本体83に対し車体後方に所定間隔離れて対峙するように設けられ、この対峙状態にあるときにのみ上記センサ本体83による各傾動フレーム32の角度検出がなされるようになっている。そして、上記傾斜角度検出装置81は、上記各傾動フレーム32が載置状態(図8に実線で示す状態)から初期傾斜状態(図8に一点鎖線で示す状態)に変換されるまでの間において上記センサ本体83に対し上記ドグ84が連続的に対峙することにより、傾動フレーム32が載置状態から初期傾斜状態となるまでの角度範囲、つまり各傾動フレーム32の載置状態から初期傾斜状態までの角度(15°)が検出されるようにしている。上記センサ本体83は、公知の非接点式スイッチよりなり、図8に二点鎖線で示すように、各傾動フレーム32が初期傾斜状態からそれ以降の傾斜状態に変換されるまでの間ではドグ84が上方に移動しているためにセンサ本体83に対する対峙状態が解除されて非検出となっている。
【0068】
この場合、傾斜角度検出装置81は、センサ本体83によりドグ84が非検出であるとき、つまり傾動フレーム32が初期傾斜状態から傾斜状態となるまでの間、コントローラ63に対し非検出信号が出力されるようになっている。そして、電磁切換弁64は、傾斜角度検出装置71からの非検出信号に基づくコントローラ63からの指令信号により、タンク連通位置からヘッド側室連通位置に切換制御されるように構成されている。
【0069】
したがって、この第2の実施形態においても、上記第1の実施形態の場合と同様の作用・効果が得られる。
【0070】
<他の実施形態>
尚、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば、上記各実施形態では、傾動フレーム32が初期傾斜状態となった角度を検出する傾斜角度検出手段71(81)からの検出信号を受けて電磁切換弁64を切換制御するようにしたが、各傾動シリンダのヘッド側室の油圧を検出する流体圧検出手段としての油圧センサと、この油圧センサからの検出油圧が、各傾動フレームが載置状態から初期傾斜状態まで傾動動作した段階における上記ヘッド側室の油圧に対応するよう予め設定された設定油圧と等値になったときに電磁切換弁を切換制御するコントローラとを備えていても良い。この場合には、電磁切換弁の切換制御を各傾動シリンダのヘッド側室の作動圧に基づいてより正確に行うことができる。
【0071】
また、上記各実施形態では、定容量形の油圧ポンプ43を採用したが、吐出容量の大きい流体圧ポンプ、可変容量ポンプ又はタンデムポンプなどが採用されていても良いのは勿論である。さらに、上記各実施形態では、傾動シリンダ35として油圧シリンダを適用したが、エアシリンダなどの流体圧シリンダであっても良いのは勿論である。
【0072】
しかも、上記各実施形態では、各傾動フレーム32の初期傾動状態以降の継続傾動動作において油圧ポンプ43を駆動するためのエンジンの動力を最大限に活用して各傾動シリンダ35のヘッド側室35aへの作動油の供給量を増大させることによりスピードアップを図ったが、油圧ポンプからの作動油とロッド側室からの戻り油とでもって各傾動シリンダのヘッド側室への作動油の供給量が増大することから、油圧ポンプを駆動するためのエンジンの動力を低減させて各傾動シリンダのヘッド側室への作動油の供給量が十分に確保されるようにしても良く、この場合には、エンジンの動力を低減させて動力負担が軽減され、これにより、騒音を減少させて騒音対策を実践することが可能となる上、エネルギー消費量を低減させて燃費の向上を図ることができる。また、エンジンの動力を若干低減させて各傾動シリンダのヘッド側室への供給量をある程度確保した状態で吐出される油圧ポンプからの作動油と、ロッド側室からの戻り油とでもって各傾動シリンダのヘッド側室への作動油の供給量を確保しつつ、エンジンの動力の負担を若干軽減させるようにしても良く、この場合には、各傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作のスピードアップ、並びに騒音及び燃費の低減を全て満足させることも可能となる。
【0073】
【発明の効果】
以上の如く、この発明における請求項1に記載のコンテナ荷役車両用荷役装置によれば、ロッド側流体通路の戻り側を流体圧源のタンク側に連通させるように電磁切換を切換制御しておくことで、傾動シリンダの初期伸長動作に必要な最大流体圧を流体圧源からの作動流体のみにより得て傾動フレームを載置状態から初期傾斜状態に円滑に傾動させ、上記傾動シリンダが伸長動作している途中段階で、上記ロッド側流体通路の戻り側をヘッド側流体通路側に連通させるように電磁切換を切換制御することで、流体圧源からの作動流体に対しロッド側室からの戻り流体を加えて傾動シリンダのヘッド側室に対する作動流体の供給量を増量させる。これにより、傾動フレームの初期傾動状態以降の継続傾動動作を支障なく円滑に行いかつその継続傾動動作をより一層スピードアップさせることができる。
【0074】
一方、ロッド側室からの戻り流体でもってヘッド側室への作動流体の供給量を増大させることで、上記動力を大幅に低減させつつヘッド側室への作動流体の供給量を十分に確保することが可能となり、この場合には、動力負担を軽減させて騒音を減少させることができる上、エネルギー消費量を低減させて燃費の向上を図ることができる。
【0075】
また、上記動力を若干低減させて傾動シリンダのヘッド側室への作動流体の供給量を十分に確保しつつ、上記動力の負担を若干軽減させることも可能となり、この場合には、傾動フレームの初期傾斜状態以降の継続傾動動作のスピードアップ、並びに騒音及び燃費の低減を全て満足させることができる。
【0076】
そして、請求項2に記載のコンテナ荷役車両用荷役装置によれば、傾動フレームが初期傾斜角度まで傾動した段階で、ロッド側流体通路の戻り側をヘッド側流体通路側に対し連通状態となるようにすることで、傾動フレームのスピードアップと、騒音及び燃費の低減との少なくとも一方を早い段階で実現させることができる。
【0077】
加えて、請求項3に記載のコンテナ荷役車両用荷役装置によれば、傾動フレームが初期傾斜角度まで傾動した検出信号を受けて電磁切換を切換制御することで、電磁切換の切換制御を傾動フレームの傾斜角度に基づいてより簡単に行うことができる。
【0078】
これに対し、請求項4に記載のコンテナ荷役車両用荷役装置によれば、傾動シリンダのヘッド側室の流体圧を検出する流体圧検出手段からの検出流体圧が、傾動フレームが初期傾斜角度まで傾動した段階における設定流体圧と等値になったときに電磁切換を切換制御することで、電磁切換の切換制御を傾動シリンダのヘッド側室に実際に作用する流体圧に基づいてより正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る荷役装置を搭載したコンテナ荷役車両の側面図である。
【図2】同荷役装置の平面図である。
【図3】同じく傾動フレーム及びL型アームの作動状態を示す側面図である。
【図4】同荷役装置の油圧回路図である。
【図5】同じく傾斜角度検出装置の側面図である。
【図6】同じく傾動シリンダの油圧値の上向きの分力を説明する傾動フレームの載置状態での側面図である。
【図7】同傾動シリンダの油圧値の上向きの分力を説明する傾動フレームの初期傾斜状態での側面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る傾斜角度検出装置の側面図である。
【図9】同傾斜角度検出装置の平面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ荷役車両
2 コンテナ
3 荷役装置(コンテナ荷役車両用荷役装置)
11 車体フレーム(車台)
31 第1車幅方向軸(車幅方向軸)
32 傾動フレーム
35 傾動シリン
35a ヘッド側室
35b ロッド側室
38 ヘッド側油路(ヘッド側流体通路)
39 ロッド側油路(ロッド側流体通路)
43 油圧ポンプ(流体圧源)
44 オイル貯留タンク(タンク)
46 傾動シリンダ用電磁切換弁
63 コントローラ(切換制御手段)
64 電磁切換
71,81 傾斜角度検出装置(傾斜角度検出手段)

Claims (4)

  1. 車台(11)に対しその後端位置の車幅方向軸(31)の回りに傾動自在に設けられてコンテナ(2)が搭載される傾動フレーム(32)と、
    上記車台(11)と傾動フレーム(32)との間に掛け渡されて伸縮作動により上記傾動フレーム(32)を車台(11)上に載置された略水平の載置状態と、上記車台(11)の後方に向かい下り勾配となる傾斜状態とに相互に変換させる傾動シリンダ(35)と、
    この傾動シリンダ(35)のヘッド側室(35a)及びロッド側室(35b)のいずれか一方に作動流体を供給して上記傾動シリンダ(35)を伸縮動作させる流体圧源(43)と、
    上記傾動シリンダ(35)のヘッド側室(35a)に連通するヘッド側流体通路(38)とロッド側室(35b)に連通するロッド側流体通路(39)とを有し上記流体圧源(43)と上記傾動シリンダ(35)とを接続する流路に介設され、上記流体圧源(43)からの作動流体が上記ヘッド側流体通路(38)とロッド側流体通路(39)とに切換可能に供給されるように上記傾動シリンダ(35)への作動流体の給排を行う傾動シリンダ用電磁切換弁(46)とを備えたコンテナ荷役車両用荷役装置において、
    上記傾動シリンダ(35)は、その伸長作動により上記傾動フレーム(32)をコンテナ自重に抗して載置状態から傾斜状態の側に向けて変換させるように配設され、
    上記ヘッド側流体通路(38)とロッド側流体通路(39)との間には、上記ロッド側流体通路(39)の戻り側をヘッド側流体通路(38)側もしくは流体圧源(43)のタンク(44)側のいずれかに選択的に連通させるよう切換える電磁切換弁(64)が介装され、
    上記電磁切換弁(64)は、上記流体圧源(43)からの作動流体が上記ヘッド側流体通路(38)に供給されて傾動シリンダ(35)が伸長作動している途中段階で、上記ロッド側流体通路(39)の戻り側を上記ヘッド側流体通路(38)に連通させるよう切換制御されるように構成されている
    ことを特徴とするコンテナ荷役車両用荷役装置。
  2. 請求項1において、
    電磁切換弁(64)は、傾動フレーム(32)が載置状態から車台(11)後方に向かいわずかに下り勾配となるよう予め設定された初期傾斜角度まで傾動した段階で、ロッド側流体通路(39)の戻り側をタンク(44)側からヘッド側流体通路(38)側に対し連通状態に切換制御されるように構成されている
    ことを特徴とするコンテナ荷役車両用荷役装置。
  3. 請求項2において、
    傾動フレーム(32)が初期傾斜角度まで傾動したことを検出する傾斜角度検出手段(71,81)と、
    この傾斜角度検出手段(71,81)からの検出信号を受けて電磁切換弁(64)を切換制御する切換制御手段(63)
    を備えている
    ことを特徴とするコンテナ荷役車両用荷役装置。
  4. 請求項2において、
    傾動シリンダ(35)のヘッド側室(35a)の流体圧を検出する流体圧検出手段と、
    この流体圧検出手段からの検出流体圧が、傾動フレーム(32)が載置状態から初期傾斜角度まで傾動した段階における上記ヘッド側室(35a)の流体圧に対応するよう予め設定された設定流体圧と等値になったときに電磁切換弁(64)を切換制御する切換制御手段と
    を備えている
    ことを特徴とするコンテナ荷役車両用荷役装置。
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