JP3909286B2 - 直接型メタノール燃料電池発電装置の運転方法および直接型メタノール燃料電池発電装置 - Google Patents
直接型メタノール燃料電池発電装置の運転方法および直接型メタノール燃料電池発電装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタノール水溶液と酸化剤とを供給して発電する直接型メタノール燃料電池発電装置の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は化学エネルギー(燃焼反応の自由エネルギー)を直接電気エネルギーに変える発電機である。このため、火力発電などに比べて高い変換効率が期待されている。また火力発電では小規模になると効率が低下するのに対し、燃料電池による発電では効率が低下しない。従って小規模な電力の発生にも適している。
この燃料電池の内、イオン交換樹脂膜を電解質として用いる固体高分子型燃料電池は、電気自動車用の電源や、住宅用の電源として、近年開発が加速されている燃料電池である。この固体高分子型燃料電池は、アノード側に水素を含むガス、カソード側に酸素ガスあるいは空気を導入する。アノード・カソードにおいて、それぞれ、下記の化学式1、化学式2に示す反応がおこなわれ、起電力が発生する。
【0003】
アノード:2H2 → 4H++4e− (化学式1)
カソード:O2+4H++4e− → 2H2O (化学式2)
【0004】
すなわち、アノード内部の触媒により、水素から電子とプロトンが生成される。電子は外部回路により取り出されて発電に用いられる。プロトンは固体電解質膜内を拡散により移動してカソードに到達する。そして、カソード内部の触媒により、発電に用いられた電子とプロトンと酸素とが反応して水が生成される。このような電池反応によって発電が行われる。
【0005】
一方、近年は直接型メタノール燃料電池が注目を集めている。図1に、直接型メタノール燃料電池の構造を示す。直接メタノール燃料電池の構成は、プロトン導電性電解質の膜(パーフルフルオロカーボンスルホン酸系イオン交換膜であり、デュポン社製ナフィオンなどが好ましく用いられる)をアノード電極とカソード電極とで挟持したものとなっている。おのおのの電極は、基板と触媒層とで構成されており、触媒層は、触媒と前記プロトン導電性電解質の樹脂とで構成される。触媒は一般に貴金属触媒あるいはその合金で、カーボンブラックなどの担体に担持して用いられたり、あるいは担持しないで用いられたりする。アノードの触媒としてはPt−Ru合金、またカソードの触媒としてはPtが好ましく用いられる。動作の際には、アノード側にメタノールと水、カソードに酸素ガスあるいは空気を導入する。アノード・カソードそれぞれで下記の化学式3及び化学式4に示す反応が生じている。
【0006】
アノード:CH3OH+H2O → CO2+6H++6e− (化学式3)
カソード:(3/2)O2+6H++6e− → 3H2O (化学式4)
【0007】
すなわち、アノード触媒層中の触媒により、メタノールと水から電子とプロトンと二酸化炭素が生成され、生成した二酸化炭素は大気中に放出される。電子は外部回路により取り出されて発電に用いられる。また、プロトンはプロトン導電性電解質膜を移動してカソードに到達する。カソード触媒層中では、発電により用いられた電子および酸素と反応して水が生成される。この直接型メタノール燃料電池の作動温度は、一般的に50℃ないし120℃となっている。
【0008】
前述の固体高分子型燃料電池のように水素を含んだガスを燃料に用いる場合には、一般にメタノールや天然ガス、あるいはガソリンなどを改質して水素ガスを含有する燃料を得ているため、燃料電池システムに改質機を備える必要があり、システム全体が大型になってしまうという欠点があった。また改質プロセスは一般的に250℃〜300℃という高温でおこなわれる。これに対して直接型メタノール燃料電池の場合には、改質機を必要としないため、システムそのものがコンパクトになる。また、発電に必要なプロセスを比較的低い温度でおこなうことが出来る。そのために近年、直接型メタノール燃料電池のこのような長所に注目して、携帯用電源や電気自動車用電源などとしての応用を目指した開発がおこなわれている。
【0009】
ところで、直接型メタノール燃料電池発電装置において、メタノールと水とを燃料電池に送る方法としては、メタノール水溶液を送る方法と、メタノールと水とを気化させて送る方法とがある。このうち、メタノールと水とを気化させて送る方法の場合には、気化装置を燃料電池の補機として備える必要があるため、燃料電池システム全体としては大きなものになってしまう。これに対してメタノール水溶液を送液する場合には、気化装置を必要としないためにシステムをより小さくすることができる。
【0010】
しかしながら、このような直接型メタノール燃料電池においても、固体高分子型燃料電池に比較して困難な課題が多い。すなわち、パーフルオロカーボンスルホン酸膜は、含水されることにより膨張し、さらにこの膜が、メタノールを含んだ場合には、膨張の仕方はより大きくなる。このため、メタノールを含んだままで電池の運転が終了してしまう場合には、プロトン導電性電解質膜や触媒層において、過度に膨張した状態が長時間続くため、パーフルオロカーボンスルホン膜に与えられるダメージが大きくなる。結果として、再び電池を運転させる際には電池性能が大幅に低下してしまうため、電池の長期寿命が著しく損なわれるという問題点があった。
【0011】
この種の電池の長期寿命をのばす方法については,特許文献1(特許文献1参照)において知られていた。この公報では,電池の保存中に0.05mA/cm2〜2mA/cm2の放電電流で放電しながら保存するという方法が述べられている。しかしこの方法では,保存中常に電流を取り続けるため,燃料を蓄えている部分から燃料が減ってしまう。さらに,放電電流が0.05mA/cm2〜2mA/cm2と非常に小さいため,パーフルオロカーボンスルホン酸膜中のメタノール濃度が小さくなるまで時間がかかり,この間にパーフルオロカーボンスルホン酸膜が痛んでしまう。この他には液体燃料を改質し水素ガス燃料を用いた燃料電池においてのみ公知例が知られており(特許文献2参照)、簡易かつ短時間に終了する方法で電池性能の長期寿命を向上させる手段の開発が望まれていた。
【0012】
【特許文献1】
特開平1−71073号公報
【特許文献2】
特開2001−243961号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、簡易な方法で、直接型メタノール燃料電池発電装置の長寿命を実現することのできる装置の運転方法を提供することを目的としている、
さらに、この長期安定性を向上させる手段および燃料を有効に発電に利用する手段を具備した直接型メタノール燃料電池発電装置を提供することを目的としている。
【0014】
第1の本発明は、アノード触媒層を含むアノード電極と、カソード触媒層を含むカソード電極と、前記アノード電極および前記カソード電極の間に配置される電解質とを備える起電部単位を備え、前記アノード電極にメタノール水溶液および前記カソード電極に酸化剤ガスを供給することにより発電をおこなう直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させる際に、メタノール水溶液の供給を停止した後、所定時間、前記酸化剤ガスの供給を継続し、発生する電力を所定の負荷電流で消費した後に、酸化剤ガスの供給を停止する直接型メタノール燃料電池発電装置の運転方法であって、
前記アノード電極に供給するメタノール水溶液の濃度をC 0 (mol/l)、前記直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させる際に、メタノール水溶液の供給を停止した後、酸化剤ガスの供給を継続する時間をT 0 (sec)、前記供給する酸化剤ガスの流量をA(ml/min./cm 2 )、および負荷電流量をI 0 (mA/cm 2 )とした場合、
前記C 0 ,T 0 ,AおよびI 0 が、以下の条件を満足するものであることを特徴とする直接型メタノール燃料電池発電装置の運転方法。
(1) 1≦C 0 ≦6
(2) 5≦T 0 ≦120
(3) 1≦A
(4) 10≦I 0 ≦100
【0015】
前記第1の本発明により、起電部内部のメタノールが十分に発電に消費された後に、前記直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させることができ、これにより、再び発電されるまでの間のパーフルオロカーボンスルホン酸膜の膨張を阻止することができるため、起電部の劣化が非常に小さくなり、長期寿命を大幅に改善させることが出来る。
【0017】
前記条件において、アノード電極に供給されるメタノール水溶液の濃度が式(1)に示された範囲の場合に、本発明は実用上大きな意義を持っている。すなわち、メタノール水溶液の濃度(mol/l)が、式(1)で示された範囲より低い場合には、パーフルオロカーボンスルホン酸膜の膨張は、燃料電池の長期寿命に問題を及ぼすほど大きなものでない。このため、本発明を適用する効果は小さい。一方、式(1)で示された範囲より前記メタノール水溶液の濃度が高い場合には、発電中にきわめて大きなパーフルオロカーボンスルホン酸膜の膨張がおこってしまう。このため、本発明を適用する効果は小さくなる。
【0018】
また、前記条件において、負荷電流の大きさと負荷電流をとる時間の積は、電池反応に使われるメタノールの量と比例関係にある。本発明者らが鋭意実験を繰り返した結果、前記式(2)で与えられる範囲の時間T0(sec)に、前記式(4)で与えられる負荷電流I0(mA/cm2)をとることにより、長期寿命を効果的に延ばせることが明らかになった。前記時間T0があまりに短いと、起電部内のメタノール量が多く残ってしまうため、十分に長期寿命を延ばすことが出来ない。一方、必要以上に時間T0が長くなってしまうと、終了処理に大変長く時間がかかってしまうことになり、実用上好ましくない。一方、負荷電流I0があまりに小さいと、起電部内のメタノール量が多く残ってしまうため、十分に長期寿命を延ばすことが出来ない。一方、負荷電流I0があまりに大きいと、全くメタノールがなくなった状態で無理に発電をさせてしまい、起電部をいためてしまうので好ましくない。
【0019】
負荷電流をとるためには、所定流量以上の酸化剤ガスを供給することが必要である。このために、酸化剤ガスの流量は、前記式(3)の1≦A(ml/min./cm 2 )の範囲が好ましい。一方、あまりに大きな酸化剤ガスの流量を流すことは、これに伴う効果の改善が見られず、酸化剤ガス供給に無駄なエネルギーを消費するなど経済的に不利である。より好ましい酸化剤ガスの流量は、1≦A≦6(ml/min./cm 2 )の範囲である。
【0020】
さらに、前記第1の本発明において、前記直接型メタノール燃料電池発電装置の電力出力端子に電力制御機構を介して2次電池端子を接続させて組電池を構成し、前記直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させる際に生じる前記負荷電流を用いて、前記2次電池を充電することが好ましい。
また、2次電池としては、非水溶媒2次電池を用いることが好ましく、これを、前記負荷電流を用いて充電する際には、非水溶媒2次電池に余剰容量が残存するような条件下で充電を行うよう制御することが更に好ましい。この場合に、非水電解液を用いた2次電池は過充電すると爆発等の危険があるが、余剰容量を備えている2次電池を充電するよう制御することによって、安全に2次電池を充電することができる。
【0021】
また、第2の本発明は、1以上の起電部単位からなる燃料電池と、この燃料電池にメタノール溶液燃料を供給する手段と、この燃料電池に酸化剤ガスを供給する手段と、燃料電池の終了処理時に出力電力を消費するための内部負荷と、前記燃料電池から電力を取り出すための端子と、前記燃料供給手段、前記酸化剤ガス供給手段および内部負荷を制御するための処理装置を備え、前記直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させる際に、メタノール水溶液の供給を止めた後、所定時間、前記酸化剤ガスを供給し、負荷電流を消費した後に、酸化剤ガスの供給を停止するようにしたことを特徴とする直接型メタノール燃料電池発電装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の携帯について、燃料電池起電部単位、この燃料電池起電部単位を用いた燃料電池発電装置およびその運転方法の第1の実施の形態、および、第2の実施の形態について、順次説明する。
【0023】
[燃料電池起電部単位]
図1に、本発明を適用するのに適した燃料電池起電部単位の1例を示す。図1に見られるように、この燃料電池起電部単位は、アノード基板11、およびアノード触媒層12を含むアノード電極13と、カソード触媒層14、およびカソード基板15を含むカソード電極16と、前記アノード電極13および前記カソード電極16の間に配置されるプロトン導電性電解質膜17を備えている。燃料電池を構成するには、この起電部単位を複数個備え、その電極にそれぞれ図示しない端子部を取り付け、さらに前記アノード電極にメタノール水溶液からなる燃料を、また前記カソード電極に酸化剤ガスを供給する手段(図示しない)を配設した構成を有する直接型メタノール燃料電池であり、前記端子部には、後述するこの燃料電池の運転終了時に余剰電力を消費するための内部負荷および外部負荷装置が接続されるようになっている。この酸化剤ガスとしては、空気、酸素、あるいは酸素を混合した空気などを用いることができる。
この燃料電池起電部単位を用いた本発明を適用するのに適した燃料電池は、複数の起電部単位と、この起電部単位にメタノール水溶液を供給するための燃料タンクを含む燃料供給部、酸化剤供給部、及び、この燃料電池発電部の電力端子部等を、具備することによって構成される。この燃料電池の起電部単位としては、図1に示すもの以外にも、公知の構造及び材料の燃料電池を採用することができる。
【0024】
以下、この燃料電池起電部単位の作製方法を述べる。公知の方法(R. Ramakumar et al. J. Power Sources 69 (1997) 75.)により、アノード用触媒(Pt:Ru=1:1)担持カーボンブラックとカソード用触媒(Pt)担持カーボンブラックを作製した。触媒担持量は、カーボン100に対して重量比でアノードは30、カソードは15である。
アノード電極は、前記プロセスにおいて作製したアノード用触媒担持カーボンブラックにパーフルオロカーボンスルホン酸溶液(Dupont社 Nafion溶液 SE−20092)とイオン交換水を加え、前記触媒担持カーボンブラックを分散させてペーストを作製した。このペーストを、撥水処理済カーボンペーパーTGPH−120(E−TEK社製)の上に塗布して乾燥させた。
カソード電極は、前記プロセスにおいて作製したカソード用触媒担持カーボンブラックにパーフルオロカーボンスルホン酸溶液(Dupont社 Nafion溶液 SE−20092)とイオン交換水を加え、前記触媒担持カーボンブラックを分散させてペーストを作製した。このペーストを、撥水処理済カーボンペーパーTGPH−090(E−TEK社製)の上に塗布して乾燥させた。市販のパーフルオロカーボンスルホン酸膜(Dupont社 Nafion117)の両面に、前記プロセスで作製したアノード電極とカソード電極をホットプレス(125℃、5分間)により接合して、起電部単位を作製した。
【0025】
[第1の実施の形態]
(燃料電池発電装置)
燃料電池発電装置の実施の形態について、図6を用いて説明する。図6において、前述の燃料電池の起電部単位を単数もしくは複数組み合わせて燃料電池64を構成する。そして、燃料電池64のアノード電極側には、燃料タンク61から送液ポンプ62を使ってメタノール水溶液を送液する。一方、燃料電池64のカソード電極側には、送気ポンプ67を使って空気のような酸化剤ガスを送気する。処理装置68は、この燃料電池発電装置を終了処理する際に発電装置全体の制御を行うための装置であり、マイクロコンピュータなどの情報処理装置を用いることができる。この処理装置68は、燃料電池発電装置の始動、停止をするためのスイッチ69と連動するようになっている。スイッチ69には、トグルスイッチ、レバースイッチ、スライドスイッチ、ロッカースイッチ、プッシュスイッチなどの、市販の各種スイッチを用いることができる。内部負荷63は、終了処理の際に負荷電流を消費するために用いるもので、市販の電子負荷機や抵抗負荷などを用いることができる。DC−DCコンバータ65は、外部負荷66の駆動電圧にあわせて燃料電池64の電圧を昇圧あるいは降圧するものである。
【0026】
前記燃料タンク61には、メタノール水溶液が貯蔵されていても良いし、メタノールと水が別に入っていてそれらを混合して送液する形になっていても良い。また、燃料タンク61と送液ポンプ62の間にバルブを設置してもよい。この場合には燃料タンク61が空になり、燃料で満たされたタンクと空になったタンクとを取り替える際にこのバルブを閉めることにより、送気ポンプ67や燃料電池内部に残った微量のメタノールが外部に飛散することを防止することができる。メタノールは人体に有害であるため、このような機構を設置することは安全上大変好ましい。
アノード側にメタノール水溶液を供給する送液ポンプは、市販のポンプを用いることができる。カソード側に空気などの酸化剤ガスを送気するエアーポンプは、送気能力さえ適合していれば、市販のポンプを使用することができる。また、空気などの酸化剤ガスの流量は、市販のマスフローコントローラーを用いて調整することができる。さらに、外部負荷と内部負荷には市販の電子負荷機を用いることができる。なお,負荷として市販のヒーターを用い,終了処理中に電池を加熱しておくこともできる。これにより,再起動がかかった際に,起動時間を短縮することができる。電圧検出手段には、市販のデジタルマルチメーターを用いることができる。
【0027】
(運転方法)
以下、本実施形態の運転方法の概要を述べる。
図7に、本実施例を実施するためのフローチャートを示す。まず、酸化剤流量A、時間T0、電流値I0を決定する(S101)。スイッチ69がOFFになっているかどうかを確認し(S102)、OFFになっていたら、次にメタノール水溶液のモル濃度C0が1≦C0≦6の範囲にあるかどうかを確認する(S103)。ここでメタノール濃度の測定には、市販の濃度センサを用いることができる。このメタノール濃度が、1≦C0≦6の範囲にない場合には、運転を終了する。一方、この濃度が、1≦C0≦6の範囲にあれば、送液ポンプ62を止めて、時間Tの計測を開始し(S104)、酸化剤流量をAに制御して内部負荷63で負荷電流I0を引く。ここで、濃度が1≦C0≦6であることが明らかであれば、S103ステップを省略することもできる。もしスイッチ69がONであれば(S106)、運転を終了する。スイッチ69がOFFであれば、T≧T0であるかどうかを確認する(S107)。一方、T≧T0の判定の結果がNoであれば、スイッチ69の状態を検知するステップ(S106)に戻り、処理を継続する。一方、ステップS107のT≧T0の判定がYesであれば、酸化剤流量と負荷電流をゼロにして(S108)、運転を終了する。
【0028】
[第2の実施の形態]
(燃料電池発電装置)
図10に、本発明の第2の実施形態を示す。この形態は、前記図6の第1の実施の形態と異なり、DC−DCコンバータ65と外部負荷66との間に電力制御機構100が設置されている。図10において、図6の第1の実施の形態と同一の構成部材については同一の符号を付し、説明を省略する。
図10において、電力制御機構100は、外部負荷66に対する燃料電池64と2次電池101の電力供給量の割合を制御したり、あるいは燃料電池64の終了処理の際に発生する電力が蓄電できる程度に、2次電池101の余剰充電量を残したりするよう、燃料電池発電装置から取り出す電力を制御するためのものである。この電力制御機構100としては、燃料電池64の供給可能電力量および2次電池の残存容量などの情報を元に、外部負荷66に供給する電力を、燃料電池64から取り出すか、2次電池101から取り出すか、あるいは、両者から取り出すように制御するもので、マイクロコンピュータなどの情報処理装置を用いることができる。なお,処理装置68と電力制御機構100は一体でも良い。
【0029】
(運転方法)
この燃料電池発電装置の作業のフローチャートを、図11に示す。
まず酸化剤流量A、時間T0、電流値I0、2次電池種別を設定する(S201)。スイッチ69がOFFになった時点で(S202)、メタノール濃度が1≦C0≦6になっているかどうか調べる(S203)。メタノール濃度の測定には、市販の濃度センサを用いることができる。ここで、濃度が1≦C0≦6に入っていることが明らかであれば、このステップを省略することもできる。1≦C0≦6でなければ運転を終了する。1≦C0≦6であれば、送液ポンプ62を止め、時間Tの計測を開始する(S204)。次に2次電池101に余剰充電量があるかどうかを確認する(S205)。余剰充電量があれば、酸化剤流量をAに制御し、負荷電流I0で2次電池101を充電する(S211)。一方、スイッチ69がONになっていれば(S212)、運転を終了する。スイッチ69がOFFのままであれば、充電容量があるかどうか確認し(S213),なければS221にとぶ。充電容量があれば,時間TがT≧T0であるかどうかを確認する(S214)。前記T≧T0の判定の結果がNoであればS212の手前に戻る。一方、前記T≧T0の判定の結果がYesであれば、酸化剤流量と負荷電流をゼロにして終了する(S215)。一方,2次電池101に余剰容量がなければ、酸化剤流量をAに制御し、内部負荷63で負荷電流I0を消費する(S221)。一方、スイッチ69がONになっていれば(S222)、運転を終了する。スイッチ69がOFFのままであれば、時間TがT≧T0であるかどうかを確認し(S223)、T≧T0の判定の結果がNoであればステップS222に戻り処理を継続する。一方、T≧T0の判定の結果がYesであれば、酸化剤流量と負荷電流をゼロにして運転を終了する(S224)。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の運転方法におけるメタノール水溶液の濃度をC0(mol/l)、前記直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させる際に、メタノール水溶液の供給を停止した後、酸化剤ガスの供給を継続する時間をT0(sec)、前記供給する酸化剤ガスの流量をA(ml/min./cm2)、および負荷電流量をI0(mA/cm2)とした場合のこれらのパラメータの最適範囲を求めるために行った試験の結果を示す。
【0031】
(試験例1)
酸化剤ガスの供給を継続する時間T0を明らかにするために、次の試験を行った。
まず、電極断面積が25cm2である単セルを作製した。市販のラバーヒーターと温度コントローラを用いてセルの温度を70度に制御した。アノード側に1Mのメタノール水溶液を1.5m/min.の量で送液し、カソードには空気を500ml/min.の流量で送気した。この状態で、1日あたり8時間の間、200mA/cm2の負荷電流をとった。負荷電流をとり終わった後にメタノール水溶液の送液を停止し、75mA/cm2の負荷電流を、ある一定の時間とった。この作業を複数の起電部に対し1ヶ月半繰り返した。
図2に、実験開始日の結果と1ヶ月半後の結果との間におこった電圧降下分を示す。時間増加とともに電圧降下分は急激にゼロに近づき、5秒の場合で−4.5mVと、大変小さくなる。さらに時間を増加させると、データ点にばらつきはあるものの電圧降下分は徐々にゼロに近づく。120秒以上の場合には電圧降下分はほぼゼロとなった。
この結果から、時間T0の加減を5秒とし、一方、時間T0があまり長いと、終了処理に時間がかかってしまい実用上好ましくない。そこで、T0の条件を5≦T0≦120と決定した。
【0032】
(試験例2)
次に、負荷電流量I0の好ましい範囲を明らかにするために、次の試験を行った。
まず、電極断面積が25cm2である単セルを作製した。市販のラバーヒーターと温度コントローラを用いてセルの温度を70度に制御した。アノード側に1Mのメタノール水溶液を1.5m/min.の量で送液し、カソードには空気を500ml/min.の流量で送気した。この状態で、1日あたり8時間の間、200mA/cm2の負荷電流をとった。負荷電流をとり終わった後にメタノール水溶液の送液を停止し、60秒の間、所定の値の負荷電流を適用した、この作業を複数の起電部に対し1ヶ月半繰り返した。
図3に、実験開始日の結果と1ヶ月半後の結果との間におこった電圧降下分を示す。図3の結果から明らかなように、時間増加とともに電圧降下分は急激にゼロに近づき、10mA/cm2の場合で−2.8mVと、大変小さくなった。さらに負荷電流を増加させると、データ点にばらつきはあるものの電圧降下分は徐々にゼロに近づいた。一方、負荷電流量が100mA/cm2をこえると、逆に電圧は低下することが判明した。そこで、I0の条件を10≦I0≦100と決定した。
【0033】
(試験例3)
次に、酸化剤の最適流量を決定するために、次の試験を行った。
まず、電極断面積が25cm2である単セルを作製した。市販のラバーヒーターと温度コントローラを用いてセルの温度を60度に制御した。アノード側に1Mのメタノール水溶液を1.5m/min.の量で送液し、負荷電流を50mA/cm2および100mA/cm2に設定した。この状態で酸化剤流量をコントロールし、電圧とその安定性を調べた。図4にその結果を示す。100mA/cm2の場合、酸化剤流量が1ml/min./cm2未満では電圧が低くなり、かつ電圧が安定しなかった(誤差棒で電圧がふらついた範囲を示す)。1ml/min./cm2以上では安定した電圧が観測された。酸化剤流量増加とともに電圧は緩やかに増加し、6ml/min./cm2以上ではほぼ一定の電圧値を示した。50mA/cm2の場合、酸化剤流量が1ml/min./cm2以上でほぼ一定の電圧値を示す。1ml/min./cm2未満では、電圧が低くなり、かつ電圧が安定しなかった(誤差棒でその範囲を示す)。これらの結果から、酸化剤流量の範囲を1ml/min./cm 2 ≦A≦と決定した。
【0034】
(試験例4)
メタノール水溶液の最適モル濃度範囲を決定するために、次の試験を行った。まず、電極断面積が10cm2である単セルを作製した。市販のラバーヒーターと温度コントローラを用いてセルの温度を70度に制御した。アノード側には1.5ml/min.のメタノール水溶液、カソード側には500ml/min.の空気を送気した。1日あたり8時間の間、150mA/cm2の負荷電流をとった。負荷電流をとり終わった後、以下の燃料電池発電装置運転終了処理を実施したものと、実施しないものを準備した。運転終了処理の内容は以下のとおりである。すなわち、メタノール水溶液の送液を停止し、30秒の間、3ml/min./cm2の空気をカソードに導入し、75mA/cm2の負荷電流をとるというものである。同一バッチのアノード電極・カソード電極・パーフルオロカーボンスルホン酸膜から作製した起電部を複数個準備し、メタノール水溶液の濃度を変化させて実験をおこなった。図5に、その日の最初に150mA/cm2の負荷をとって電圧を測定した結果を示す。図中で、実線は運転終了処理をおこなったもの、破線は運転終了処理をおこなわなかったものである。1M、3Mおよび6Mのときは、運転終了処理をおこなうことにより、電圧の経時変化は非常に小さくなる。一方、0.5Mおよび7Mのときには、差がほとんど観測されない。これは、0、5Mの場合にはメタノール濃度が薄いため膜の膨張が非常に小さいため終了処理の意義がないこと、また7Mの場合には、メタノール濃度が濃いため膜の膨張が非常に大きく、終了処理の如何にかかわらず起電部の劣化がはげしくなることを示している。
以上の結果から、メタノール水溶液のモル濃度の範囲を、1≦C0≦6と決定した。
【0035】
以下、上記試験に基づいて設定したC0,T0,AおよびI0の各パラメータを用いて、本発明の燃料電池発電装置を構成し、運転した実施例について説明する。
(実施例1)
本実施例においては、図6に示す装置を用いて、図7のフローチャートに示すステップで、燃料電池発電装置を運転制御した。
【0036】
本実施例についてより詳しく説明する。燃料電池には、電極面積25cm2のセル(起電部単位)を10セル直列に接続したものを用いた。このセルに、市販の送液ポンプ・送気ポンプを用いて2Mのメタノール水溶液を15ml/min.の流量で、空気を7500ml/minの流量で送った。燃料電池の温度は、市販のヒーターと温度コントローラで60℃に制御した。処理装置としては市販のPC上で作製したプログラムを用いた。内部負荷と負荷には、市販の電子負荷装置(富士通電装製EML−03B、EML−150L)を用いた。今の条件で燃料電池の出力は2.8V・5Aである。これを市販のDC−DCコンバータで4.2V・2.6Aに昇圧して負荷で電流を引いた。酸化剤流量Aを30ml/min./cm2、T0を30秒、I0を75mA/cm2とした。一ヶ月間の間、1日10時間負荷電流を引いた後に終了処理をおこなったものと、おこなわないものについて、端子間電圧の電流密度依存性を測定し、性能の違いを比較してみた。図8は終了処理をおこなったものについて、図9はおこなわなかったものについて性能の違いを比較したものだが、終了処理をおこなわなかったものは性能が低下していたのに対して、終了処理をおこなうことにより大幅に性能が向上していることが明らかになった。
【0037】
(実施例2)
本実施例においては、図10に示す燃料電池発電装置を用い、図11のフローチャートに示すステップでこの燃料電池発電装置を運転制御した。
【0038】
本実施例の詳細を説明する。燃料電池には、電極面積25cm2のセル(起電部単位)を10セル直列に接続したものを用いた。このセルに、市販の送液ポンプ・送気ポンプを用いて2Mのメタノール水溶液を15ml/min.の流量で、空気を7500ml/minの流量で送った。燃料電池の温度は、市販のヒーターと温度コントローラで60℃に制御した。2次電池には、市販の単3乾電池互換ニッケル水素2次電池(18650型、容量1900mAh)を1本用いた。処理装置としては市販のPC上で作製したプログラムを用いた。内部負荷と外部負荷には、市販の電子負荷装置(富士通電装製EML−03B、EML−150L)を用いた。今の条件で燃料電池の出力は2.8V・5Aであった。これを市販のDC−DCコンバータで1.2V・9.3Aに降圧した。外部負荷となる負荷機には、電圧が1.2Vで、900mSの間9.3Aで放電した後100mSの間10Aで放電するというパターンを繰り返すように設定をした。この設定により、900mSの間は燃料電池から9.3Aの負荷電流をとり、100mSの間はさらに2次電池から負荷電流を0.7Aとるという放電とした。酸化剤流量Aを30ml/min./cm2、T0を30秒、I0を75mA/cm2とした。
運転を4時間おこなった後終了処理をおこない、2次電池の放電量を調べたところ、280mAh分の放電が期待されたところであるが、実際の放電量は266mAhとなっていた。これは、終了処理時に14mAh分充電されたためであり、本実施例の意図が反映されたものとなった。
【0039】
(実施例3)
以下の点に変更を行ったこと以外は、実施例6と同様にシステムを組んだ。すなわち、2次電池として市販の18650型リチウムイオン2次電池(公称容量1800mAh)を用いた。燃料電池の出力が2.8V・5Aであるところを、市販のDC−DCコンバータで4.2V・3Aに昇圧した。外部負荷となる負荷機には、電圧が4.2Vで、950mSの間3Aで放電した後50mSの間3.5Aで放電するというパターンを繰り返すように設定をした。運転を3時間おこなった後終了処理をおこない、2次電池の放電量を調べた。
その結果、75mAh分の放電が期待されていたであるが、実際の放電量は61mAhとなっていた。これは、終了処理時に14mAh分充電されたためである。なお、燃料電池の向きを逆にしたり、また、傾斜させて運転したが、結果は同様であった。
【0040】
(実施例4)
本実施例においては、図12に示すように、本願発明の燃料電池発電装置内部に具備した2次電池と、外部負荷に直接接続された2次電池の2個の2次電池を備えたシステムである。この2個の2次電池は、電力制御機構100に接続された2次電池101および外部負荷66に接続した2次電池121である。
ノートパソコンや携帯電話、あるいはデジタルカメラなど、2次電池がすでに具備されている電子機器に対して本システムを適用する場合に、前記電子機器に具備されている2次電池を2次電池121と取り扱うことにより適用する。本発明で提供する燃料電池発電装置はシステム1、電子機器はシステム2である。システム2は、システム1と組みで使用することも可能であり、またシステム2をシステム1からとりはずして使用することも可能である。この場合には、システム2がシステム1から取り外された時点から、本発明の燃料電池の作動終了処理を実施することが好都合である。そこで、図13に示したフローチャートのように、システム2がシステム1からとりはずされたかどうかを判定することにより(S302)、終了処理をはじめる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、直接型メタノール燃料電池の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用するのに適した燃料電池起電部単位の一例を示す概略図。
【図2】 酸化剤ガス供給時間の最適値を求めるための試験の結果を示すグラフ。
実施例1における、実験開始日の結果と1ヶ月半後の結果との間におこった電圧降下分。
【図3】 負荷電流の最適値を求めるための試験の結果を示すグラフ。
実施例2における、実験開始日の結果と1ヶ月半後の結果との間におこった電圧降下分。
【図4】 酸化剤ガス流量の最適値を求めるための試験の結果を示すグラフ。
実施例3において、酸化剤流量を制御して電圧とその安定性を調べたときの結果。
【図5】 メタノール溶液の濃度の最適値を求めるための試験の結果を示すグラフ。
実施例4において、各測定日の最初に150mA/cm2の負荷をとって電圧を測定した結果。
【図6】 第1の実施例である本発明の燃料電池発電装置を示すブロック図。
【図7】 第1の実施例の燃料電池発電装置の運転終了処理の手順を示すフローチャート。
【図8】 実施例5において、終了処理をおこなった電池の、端子間電圧の電流密度依存性。
【図9】 実施例5において、終了処理をおこなわなかった電池の、端子間電圧の電流密度依存性。
【図10】 第2の実施例である本発明の燃料電池発電装置を示すブロック図。
【図11】 第2の実施例の燃料電池発電装置の運転終了処理の手順を示すフローチャート。
【図12】 第4の実施例である本発明の燃料電池発電装置を示すブロック図。
【図13】 第4の実施例の燃料電池発電装置の運転終了処理の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…アノード基板
12…アノード触媒層
13…アノード電極
14…カソード触媒層
15…カソード基板
16…カソード電極
17…プロトン導電性電解質膜
61…燃料タンク
62…送液ポンプ
63…内部負荷
64…燃料電池
65…DC−DCコンバータ
66…負荷
67…送気ポンプ
68…処理装置
69…スイッチ
100…電力制御機構
101…2次電池
121…2次電池
Claims (1)
- アノード触媒層を含むアノード電極と、カソード触媒層を含むカソード電極と、前記アノード電極および前記カソード電極の間に配置される電解質とを備える起電部単位を備え、前記アノード電極にメタノール水溶液および前記カソード電極に酸化剤ガスを供給することにより発電をおこなう直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させる際に、メタノール水溶液の供給を停止した後、所定時間、前記酸化剤ガスの供給を継続し、発生する電力を所定の負荷電流で消費した後に、酸化剤ガスの供給を停止する直接型メタノール燃料電池発電装置の運転方法であって、
前記アノード電極に供給するメタノール水溶液の濃度をC 0 (mol/l)、前記直接型メタノール燃料電池発電装置の作動を終了させる際に、メタノール水溶液の供給を停止した後、酸化剤ガスの供給を継続する時間をT 0 (sec)、前記供給する酸化剤ガスの流量をA(ml/min./cm 2 )、および負荷電流量をI 0 (mA/cm 2 )とした場合、
前記C 0 ,T 0 ,AおよびI 0 が、以下の条件を満足するものであることを特徴とする直接型メタノール燃料電池発電装置の運転方法。
(1) 1≦C 0 ≦6
(2) 5≦T 0 ≦120
(3) 1≦A
(4) 10≦I 0 ≦100
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