JP3909007B2 - パネル同士の結合構造およびパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネル同士の結合構造およびパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋根材や外壁材などにハニカムパネルなどの積層パネルが用いられているが、多くの場合、複数のパネルを結合して使用するのが一般的である。
【0003】
パネル同士の結合構造としては、例えば、パネルの端部に設けた突出板を相互に重ね合わせたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、図6に示すように、パネル端面の接合部材100から突出した突出部120同士を対面させ、当該突出部120同士を、その上下面に配設した添接板130,130で結合するものがある(例えば、特許文献2,3参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特公平4−50899号公報(第1−3頁,第1−3図)
【特許文献2】
特開平9−125610号公報(第1図)
【特許文献3】
特開平11−343676号公報(第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1に係るパネル同士の結合構造は、重合部が表面側のみに形成されるため、結合部の剛性が小さく変形しやすい。また、剛性を向上させるべく裏面側に補強板を設ける構成も示されているが、この場合には、部品点数が増加するうえに、裏面側に補強板や固着具が露出してしまうので美観を損ってしまう。
【0007】
また、特許文献2および特許文献3に係るパネル同士の結合構造(図6参照)は、突出部120同士を連結するための部品点数が多く、作業効率が悪い。すなわち、突出部120同士を連結するために、一対の添接板130,130、一方の突出部120と添接板130,130とを接合するボルトB・ナットNおよび他方の突出部120と添接板130,130とを接合するボルトB・ナットNが必要になる。特に、ボルトB・ナットNを二列に配置しなければならないので、これらの締結作業に手間を要し、さらに、パネルP1,P2の重量も嵩んでしまう。
【0008】
さらに、結果として結合部の高さ(厚さ)がパネル本体の半分程度になってしまうため、結合部の曲げ剛性がパネル本体に比べて著しく低下してしまう。
【0009】
また、突出部120および添接板130には、ボルト孔が予め穿設されるが、当該ボルト孔は施工誤差等を考慮してボルト径よりも大きく設定されるため、ボルトB・ナットNの締結力が小さいと、結合部がガタつく恐れがある。しかし、締結力を増大させるべくボルト径を大きくすると、それに伴ってボルトB・ナットN自体の寸法が大きくなり、ボルトB・ナットNがパネル表面よりも突出して美観を損う恐れがある。一方、ボルトB・ナットNがパネル表面と裏面との間に納まるようにすべく突出部120および添接板130の厚さを小さくすると、結合部の曲げ剛性・せん断剛性が小さくなってしまう。このように、従来の結合構造では、強度・剛性と美感とを兼ね備えた結合構造を実現することができなかった。
【0010】
さらに、ボルトB・ナットNを並列して結合する構成であるため、必然的に突出部120の突出長さが大きくなり、結果として結合部の曲げ剛性・せん断剛性が小さくなってしまう。
【0011】
そこで、本発明は、部品点数が少なく、施工現場での作業性がよいパネル同士の結合構造であって、結合部の剛性が高いパネル同士の結合構造および当該結合構造を容易に実現できるパネルを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、請求項1の発明は、互いに隣り合うパネル同士の結合構造であって、前記各パネルの縁部に接合部材が設けられ、当該接合部材は、枠体と、当該枠体から外側へ向かって張り出す表側張出部および裏側張出部とを有し、前記表側張出部と前記裏側張出部とは、パネル厚さ方向に隣り合い、一方の前記接合部材の前記表側張出部および他方の前記接合部材の前記裏側張出部は、それぞれ、前記枠体から外側に向かって張り出す第一張出板および第二張出板と、これらの先端部を連結する端面板とにより断面コ字形状に形成されており、前記第二張出板は、前記枠体のパネル厚さ方向の略中央部に位置するとともに、前記端面板に対して傾斜する傾斜面を有し、かつ、一方の前記接合部材と他方の前記接合部材の前記傾斜面同士が当接しており、一方の前記接合部材の前記表側張出部が他方の前記接合部材の前記表側張出部と前記裏側張出部との間に嵌合されており、他方の前記接合部材の前記裏側張出部が一方の前記接合部材の前記表側張出部と前記裏側張出部との間に嵌合されており、隣り合う前記両接合部材の表側張出部同士がパネル厚さ方向に重ね合わされた状態で固着具により固着されるとともに、隣り合う前記両接合部材の裏側張出部同士がパネル厚さ方向に重ね合わされた状態で固着具により固着されていることを特徴とする。
【0013】
かかるパネル同士の結合構造によると、表側張出部同士をパネル厚さ方向に重ね合わせるとともに、裏側張出部同士をパネル厚さ方向に重ね合わせる構成であるため、接合部材同士を連結するための添接板が不要になる。すなわち、パネル結合部における部品点数が減少するので、作業効率の向上およびコスト削減を図ることができる。また、表側張出部同士および裏側張出部同士を重ね合わせることで、結合部の幅寸法が小さくなるので、結合部の曲げ剛性が向上する。したがって、例えば、結合されたパネルを屋根材や壁材として使用する場合であれば、結合部に支柱や梁材などを配置する必要がなく、また、配置する場合であっても、これらを軽構造化することができる。
【0014】
また、かかるパネル同士の結合構造によると、一方の接合部材の表側張出部が他方の接合部材の表側張出部と裏側張出部との間に嵌合されるとともに、他方の接合部材の裏側張出部が一方の接合部材の表側張出部と裏側張出部との間に嵌合されることになるので、一方の接合部材の表側張出部のパネル厚さ方向への変位・変形が他方の接合部材の裏側張出部によって拘束され、結果として結合部の曲げ剛性およびせん断剛性を向上させることができる。
【0015】
さらに、かかるパネル同士の結合構造によると、曲げモーメントおよびせん断剛性を確実に伝達することができる。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1に記載のパネル同士の結合構造であって、一方の前記接合部材と他方の前記接合部材とは、同一の押出形材からなることを特徴とする。
【0017】
かかるパネル同士の結合構造によると、一種類の押出形材により両方の接合部材を製作することができるので、生産効率が高く、コスト削減を図ることができる。
【0018】
請求項3の発明は、芯材と、当該芯材の両面に覆設される表面板と裏面板とからなり、縁部に接合部材を備え、同一構成の他のパネルと結合可能であるパネルであって、前記接合部材は、前記芯材の縁部に配設される枠体と、当該枠体から外側へ向かって張り出す表側張出部および裏側張出部とを有し、前記表側張出部と前記裏側張出部とは、パネル厚さ方向に隣り合い、前記表側張出部は、前記枠体から外側に向かって張り出す第一張出板および第二張出板と、これらの先端部を連結する端面板とにより断面コ字形状に形成されており、前記第二張出板は、前記枠体のパネル厚さ方向の略中央部に位置するとともに、前記端面板に対して傾斜する傾斜面を有し、前記表側張出部の断面形状が、前記枠体と前記表側張出部と前記裏側張出部とにより形成される空間の断面形状と同一であることを特徴とする。
【0019】
かかるパネルによると、前記したパネル同士の結合構造を容易に構成することができる。すなわち、二つのパネルを結合する際に、一方のパネルの裏表を逆にして対向させると、一方のパネルの表側張出部が、他方のパネルの枠体と表側張出部と裏側張出部とにより形成される空間に嵌合され、かつ、一方のパネルの表面と他方のパネルの表面とが面一になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
本実施形態に係るパネル同士の結合構造は、図1に示すように、互いに隣り合うパネルP1,P2の端面同士を結合するものであり、一方のパネルP1の縁部に接合部材10が配設され、他方のパネルP2の縁部に接合部材20が配設されている。
【0024】
なお、本実施形態では、パネルP1は、芯材たるアルミニウム合金製のハニカムコアP12と、このハニカムコアP12の両面に覆設される表面板P11と裏面板P13とからなり、図示は省略するがハニカムコアP12の周縁に沿って枠体が配設されている。また、パネルP2もパネルP1と同一の構成であり、ハニカムコアP22と、このハニカムコアP22の両面に覆設される表面板P21と裏面板P23とからなる。なお、パネルP1,P2の構成は、本実施形態のものに限定されることはなく、例えば、芯材は、ハニカムコア以外のものであってもよい。
【0025】
接合部材10は、本実施形態では、アルミニウム合金製の押出形材からなり、図1に示すように、パネルP1の縁部に埋設された枠体11と、パネル厚さ方向に隣り合う表側張出部12および裏側張出部13とを有する。また、表側張出部12および裏側張出部13は、枠体11と一体に成形されている。
【0026】
枠体11は、図2(a)に示すように、ハニカムコアP12の端面に位置する背面板11aと、この背面板11aと対向する前面板11dと、背面板11aと前面板11dとを連結する側板11b、11cとにより断面矩形に形成されている。さらに、背面板11aの中央部と前面板11dの中央部とが中板11eによって連結され、枠体11の強度向上が図られている。なお、側板11bと表面板P11とはろう付け又は接着剤により固着され、同様に、側板11cと裏面板P13とはろう付け又は接着剤により固着される。
【0027】
表側張出部12は、本実施形態では、枠体11の前面板11dから外側に向かって張り出す第一張出板12aおよび第二張出板12bと、これらの先端部を連結する端面板12cとにより断面コ字形状に形成されている。なお、第二張出板12bは、前面板11dのパネル厚さ方向の略中央部に位置し、前面板11dに対して傾斜する傾斜面12mを有している。また、第一張出板12aおよび第二張出板12bの先端は、パネルP1の表面板P11の縁端よりも外側(図2(a)では右側)に位置している。
【0028】
裏側張出部13は、本実施形態では、平板状であり、枠体11の前面板11dから外側に向かって張り出している。なお、裏側張出部13の先端は裏面板P13の縁端よりも外側(図2(a)では右側)に位置している。
【0029】
なお、枠体11の前面板11dには、第一張出板12aと表面板P11との間に、突条11fが形成されている。
【0030】
接合部材20は、本実施形態では、アルミニウム合金製の押出形材からなり、パネルP2の縁部に埋設された枠体21と、パネル厚さ方向に隣り合う表側張出部22および裏側張出部23とを有する。
【0031】
枠体21は、ハニカムコアP22の端面に位置する背面板21aと、この背面板21aと対向する前面板21dと、背面板21aと前面板21dとを連結する側板21b、21cとにより断面矩形に形成され、さらに、背面板21aの中央部と前面板21dの中央部とが中板21eによって連結され、強度向上が図られている。
【0032】
表側張出部22は、平板状であり、枠体21の前面板21dから外側に向かって張り出している。
【0033】
裏側張出部23は、枠体21の前面板21dから外側に向かって張り出す第一張出板23aおよび第二張出板23bと、これらの先端部を連結する端面板23cとにより断面コ字形状に形成されている。なお、第二張出板23bは、前面板21dのパネル厚さ方向の略中央部に位置し、前面板21dに対して傾斜する傾斜面23mを有している。
【0034】
なお、枠体21の前面板21dには、第一張出板23aよりも裏面板P23に近い位置に、突条21fが形成されている。
【0035】
なお、本実施形態では、接合部材10と接合部材20とが、同一断面形状の押出形材から形成され、接合部材20の裏側張出部23は、接合部材10の表側張出部12と同一構成であり、また、接合部材20の表側張出部22は、接合部材10の裏側張出部13と同一構成である。すなわち、パネルP1の裏表を反転するとパネルP2になり、パネルP1は同一構成の他のパネルP2と結合可能である。
【0036】
なお、接合部材10において、表側張出部12の断面形状は、裏側張出部13と表側張出部12の第二張出板12bと枠体11の前面板11dとにより形成される空間の断面形状と同一である。すなわち、当該空間に他方の接続部材20の裏側張出部23を嵌合することができる。
【0037】
本実施形態に係るパネル同士の結合構造を形成するには、図2(b)に示すように、一方の接合部材10の表側張出部12と他方の接合部材20の表側張出部22とをパネル厚さ方向に重ね合わせ、その重合部に固着具3の軸径以下の孔径を有する複数の先孔を一列に穿設した後に、当該各先孔にスクリュー、ビス、リベットなどの固着具3を表側から貫入して固着するとともに、一方の接合部材10の裏側張出部13と他方の接合部材20の裏側張出部23とをパネル厚さ方向に重ね合わせ、その重合部に固着具3の軸径以下の孔径を有する複数の先孔を一列に穿設した後に、当該各先孔に固着具3を裏側から貫入して固着すればよい。
【0038】
すなわち、同一構成の二つのパネルP1,P2のうち、一方の裏表を反転させて他方のパネルと対向させ、接合部材10,20同士をパネル厚さ方向に重ね合わせ、その表側の重合部および裏側の重合部のそれぞれに固着具3の軸径以下の孔径を有する複数の先孔を一列に穿設した後に、表側の重合部において前記の各先孔にパネル表側から固着具3を貫入するとともに、表側の重合部において前記の各先孔に固着具3を貫入して接合部材10,20を固着すればよい。
【0039】
このとき、接合部材10の表側張出部12が接合部材20の表側張出部22と裏側張出部23との間に嵌合され、接合部材20の裏側張出部23が接合部材10の表側張出部12と裏側張出部13との間に嵌合される。なお、接合部材10,20に製作誤差等があると、接合部材10と接合部材20とを仮組したときに、これらが遊嵌状態になることもあるが、この場合には、接合部材10の突条11fおよび接合部材20の突条21fがストッパーとして機能する。すなわち、接合部材10と接合部材20とを仮組したときに、これらが遊嵌状態になっているときでも、接合部材10の突条11fに接合部材20の表側張出部22の先端が当接し、また、接合部材20の突条21fに接合部材10の裏側張出部13の先端が当接するので、接合部材10と接合部材20との位置決めを確実に行うことができる。
【0040】
なお、一方の接合部材10の表側張出部12と他方の接合部材20の表側張出部22との重合部を適宜「表側重合部A」と称し、同様に、裏側張出部13と裏側張出部23との重合部を適宜「裏側重合部B」と称する。
【0041】
より詳細には、表側重合部Aは、接合部材10の表側張出部12を構成する第一張出板12aと接合部材20の表側張出部22とを固着具3により固着して形成され、裏側重合部Bは、接合部材10の裏側張出部13と接合部材20の裏側張出部23を構成する第一張出板23aとを固着具3により固着して形成される。なお、接合部材10および接合部材20は、その表側張出部同士および裏側張出部同士を重ね合わせたときに、固着具3を含めて表面板P11の表面よりも突出することがなく、また、固着具3を含めて裏面板P13の表面よりも突出することがないように形成される。
【0042】
このように、表側重合部Aと裏側重合部Bとをパネル厚さ方向に間隔をあけて設けることで、曲げ剛性の高い結合構造にすることができる。なお、表側重合部Aと裏側重合部Bとの間隔は、できるだけ大きい方が曲げ剛性が大きくなる。
【0043】
また、本実施形態では、接合部材10の表側張出部12が接合部材20の表側張出部22と裏側張出部23との間に嵌合されるとともに、接合部材20の裏側張出部23が接合部材10の表側張出部12と裏側張出部13との間に嵌合される。すなわち、一方の接合部材10の表側張出部12と他方の接合部材20の裏側張出部23とが互いに当接し、結合部におけるパネル厚さ方向への変位・変形が互いに拘束されるので、結合部の曲げ剛性およびせん断剛性が非常に高い。
【0044】
より詳細には、接合部材10の表側張出部12の第二張出板12bと接合部材20の裏側張出部23の第二張出板23bとが互いに当接するが、第二張出板12bと第二張出板23bとは、それぞれ傾斜面12m,23mを有しているので、これらの接触面も傾斜する。このように、接合部材10の表側張出部12と接合部材20の裏側張出部23との接触面を傾斜させると、パネルP1,P2間で曲げモーメントの伝達が確実になされるようになる。
【0045】
また、接合部材10,20が遊嵌状態で仮組された場合でも、接合部材10の突条11fおよび接合部材20の突条21fがストッパーとして機能するので、接合部材10と接合部材20との位置決めを確実に行うことができる。
【0046】
また、パネルの縁部に配設された接合部材10,20を直接重ね合わせて隣り合うパネルP1,P2を結合する構成なので、接合部材10,20を連結するための添接板が不要になり、部品点数の削減、組立作業の簡略化を図ることができる。
【0047】
さらに、接合部材10,20は同一形状の押出形材により製作されているので、生産効率が高く、生産コストを削減することができる。
【0048】
なお、図6に示す従来のパネル同士の結合構造の場合、接合部材100がアルミニウム合金製であっても、添接板130には鉄製の部材が使用されていた。この場合、接合部材100の突出部120と添接板130とを結合するには、突出部120と添接板130とにボルト孔を形成した上で、ボルトB・ナットNにより結合する必要があったが、本実施形態に係るパネル同士の結合構造によれば、アルミニウム合金製の接合部材10,20が重ね合わされるので、ビスやスクリュー、リベットなどの固着具3により固着することができる。また、接合部材10,20が同一の材質であるため、これらを重ね合わせた状態で固着具3の先孔を穿設することができる。固着具3の先孔を合わせ孔加工により形成することにより、固着具3の先孔の孔径を固着具3の軸径と同じかそれよりも小さくすることができる。そして、このような先孔を利用すれば、固着具3と接合部材10,20とが密着した状態で固着されるので、重ね合わせた部位にずれが生じることがなく、結果として結合強度の高い結合構造を得ることができる。また、結合強度が高いので、表側重合部Aおよび裏側重合部Bを固着する固着具3は、それぞれ一列に配置すればよい。
【0049】
また、表側張出部12,22をパネル厚さ方向に重ね合わせるとともに、裏側張出部13,23をパネル厚さ方向に重ね合わせる構成であるため、表側重合部Aおよび裏側重合部Bの幅寸法(目地幅)が小さくなり、結果として曲げ剛性の高い結合構造となる。例えば、横2.5m、縦10mの大きさを有するパネルの場合であれば、図6に示す従来の結合構造では、結合部の幅寸法X2が120mm程度であるのに対し、図2に示す本実施形態の結合構造では、結合部(表側重合部A,裏側重合部B)の幅寸法X1が25mm程度になる。また、図6に示す従来の結合構造では、結合部にカバー140を取り付けたうえで、その両側にコーキング材150を配設しなければならないので、作業に手間を要し、美観も損なわれてしまうが、図2に示す本実施形態の結合構造では、結合部(表側重合部A,裏側重合部B)の幅寸法(目地幅)が小さいので、カバー等が不要になり、コーキング材4も片面につき一列で済むので作業性が向上し、さらに、美観も向上する。
【0050】
また、本実施形態に係るパネル同士の結合構造により結合されたパネルP1,P2は、その結合強度が非常に高いため、図5に示すように、例えばパネルP1,P2を屋根材として利用する場合であれば、結合部の曲げ剛性およびせん断剛性が高いため、当該結合部を支える支柱が不要になり、すっきりとした外観を得ることができる。すなわち、本実施形態に係るパネル同士の結合構造は、複数のパネルを互いに結合して大型パネルを構成する場合に、当該大型パネルを一体に成形された一つのパネルとみなして設計可能な結合構造であり、当該大型パネルを支持する支柱や梁材の配置を決定する際に、パネルP1,P2の結合部(接合部材10,20)を考慮する必要がない。例えば、複数のパネルを結合してなる大型パネルを支持する場合には、結合部に支柱等を配置する必要がなく、少なくとも大型パネルの四隅を支柱等で支持すればよい。
【0051】
(参考例1)
接合部材10,20の構成は、前記のものに限定されることはなく、例えば、図3(a)に示す接合部材30,40により隣り合うパネルP1,P2を結合してもよい。
【0052】
接合部材30は、アルミニウム合金製の押出形材からなり、図3(a)に示すように、パネルP1の縁部に埋設された枠体31と、パネル厚さ方向に隣り合う表側張出部32および裏側張出部33とを有する。すなわち、表側張出部32および裏側張出部33は、枠体31と一体に成形される。
【0053】
枠体31は、ハニカムコアP12の端面に位置する背面板31aと、この背面板31aと対向する前面板31dと、背面板31aと前面板31dとを連結する側板31b、31cとにより断面矩形に形成され、さらに、背面板31aの中央部と前面板31dの中央部とが中板31eによって連結され、強度向上が図られている。
【0054】
表側張出部32および裏側張出部33は、本実施形態では、平板状であり、枠体31の前面板31dから外側に向かって張り出している。また、裏側張出部33の基端部分には、突条33aが形成されている。
【0055】
接合部材40は、本実施形態では、アルミニウム合金製の押出形材からなり、パネルP2の縁部に埋設された枠体41と、パネル厚さ方向に隣り合う表側張出部42および裏側張出部43とを有する。
【0056】
枠体41は、ハニカムコアP22の端面に位置する背面板41aと、この背面板41aと対向する前面板41dと、背面板41aと前面板41dとを連結する側板41b、41cと、背面板41aの中央部と前面板41dの中央部とを連結する中板41eとによって構成されている。
【0057】
表側張出部42および裏側張出部43は、本実施形態では、平板状であり、枠体41の前面板41dからパネルP2の表面板P21および裏面板P23よりも外側に張り出している。
【0058】
なお、接合部材30と接合部材40とは、同一の押出形材から構成され、一方の接合部材30の表側張出部32と他方の接合部材40の裏側張出部43とが同一構成であり、同様に、接合部材30の裏側張出部33と接合部材40の表側張出部42とが同一構成である。すなわち、パネルP1の裏表を反転するとパネルP2になり、パネルP1は同一構成の他のパネルP2と結合可能である。このように、接合部材30,40を同一形状の押出形材により製作することで、生産効率が向上し、コスト削減を図ることができる。
【0059】
なお、図3(a)に示すように、接合部材30は、表側張出部32の表面板P11側の面(当接面32m)と表面板P11との距離が、裏側張出部33の表面板P11側の面(当接面33m)と裏面板P13との距離と等しい。すなわち、接合部材30は、表側張出部32の先端における当接面32mの表面板P11からの距離d1と、裏側張出部33の基端(本実施形態では突条33aの位置)における当接面33mの裏面板P13からの距離d2とが等しくなるように形成され、同様に、図示は省略するが、表側張出部32の基端における当接面32mの表面板P11からの距離と、裏側張出部33の先端における当接面33mの裏面板P13からの距離とが等しくなるように形成されている。このようにすると、同一押出形材からなる接合部材30と接合部材40とをパネル厚さ方向に重ね合わせたときに、一方のパネルP1の表面と他方のパネルP2の表面とを面一にすることができる。
【0060】
本実施形態に係るパネル同士の結合構造を形成するには、図3(b)に示すように、一方の接合部材30の表側張出部32と他方の接合部材40の表側張出部42とをパネル厚さ方向に重ね合わせ、その重合部に固着具3の軸径以下の孔径を有する複数の先孔を一列に穿設した後に、当該各先孔にスクリュー、ビス、リベットなどの固着具3を表側から貫入して固着し、一方の接合部材30の裏側張出部33と他方の接合部材40の裏側張出部43とをパネル厚さ方向に重ね合わせ、その重合部に固着具3の軸径以下の孔径を有する複数の先孔を一列に穿設した後に、当該各先孔に固着具3を裏側から貫入して固着すればよい。
【0061】
このような構成の接合部材30,40により構成されたパネル同士の結合構造によっても、部品点数が少ないので、作業効率が格段に向上し、また、コスト削減を図ることができる。また、パネル厚さ方向に二箇所の重合部を形成するので、結合部の剛性が高い。
【0062】
(参考例2)
なお、図4(a)に示す接合部材60のように、表側張出部62の先端と裏側張出部63の先端とをリブ64により一体にしてもよい。この場合、図4(b)に示すように、表側張出部62、裏側張出部63およびリブ64で形成される部位が接合部材50の表側張出部52と裏側張出部53との間に嵌合されることになる。このようにすると、一方の接合部材60の表側張出部62および裏側張出部63のパネル厚さ方向への変位・変形がリブ64によって拘束され、かつ、一体にされた表側張出部62と裏側張出部63とが他方の接合部材50の表側張出部52と裏側張出部53との間に嵌合されるので、結合部のパネル厚さ方向への変位・変形が拘束され、結果として結合部の曲げ剛性およびせん断剛性を向上させることができる。
【0063】
また、前記の各実施形態で説明した接合部材は、図示した形状のものに限定されることはなく、隣り合う接合部材の表側張出部同士をパネル厚さ方向に重ね合わせることができ、かつ、隣り合う接合部材の裏側張出部同士をパネル厚さ方向に重ね合わせることができる構成であれば適宜変更しても差し支えない。
【0064】
【発明の効果】
本発明に係るパネル同士の結合構造によれば、結合に要する部品点数が少ないので、作業効率が格段に向上し、コスト削減を図ることができる。また、パネル厚さ方向に二箇所の重合部を形成するので、結合部の剛性が高い。
【0065】
また、本発明に係るパネルによれば、前記の結合構造を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパネル同士の結合構造を示す斜視図である。
【図2】(a)は接合部材の断面図、(b)は(a)の接合部材を備えるパネル同士を結合した状態を示す断面図である。
【図3】(a)は参考例に係る接合部材を示す断面図、(b)は(a)の接合部材を備えるパネル同士を結合した状態を示す断面図である。
【図4】(a)は他の参考例に係る接合部材を示す断面図、(b)は(a)の接合部材を備えるパネル同士を結合した状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係るパネル同士の結合構造により結合されたパネルの使用例を示す斜視図である。
【図6】従来のパネル同士の結合構造を示す断面図である。
【符号の説明】
P1,P2 パネル
P11,P21 表面板
P12,P22 芯材
P13,P23 裏面板
10,20 接合部材
11,21 枠体
12,22 表側張出部
13,23 裏側張出部
12a,23a 第一張出板
12b,23b 第二張出板
12c,23c 端面板
12m,23m 傾斜面
3 固着具
A 表側重合部
B 裏側重合部
Claims (3)
- 互いに隣り合うパネル同士の結合構造であって、
前記各パネルの縁部に接合部材が設けられ、
当該接合部材は、枠体と、当該枠体から外側へ向かって張り出す表側張出部および裏側張出部とを有し、
前記表側張出部と前記裏側張出部とは、パネル厚さ方向に隣り合い、
一方の前記接合部材の前記表側張出部および他方の前記接合部材の前記裏側張出部は、それぞれ、前記枠体から外側に向かって張り出す第一張出板および第二張出板と、これらの先端部を連結する端面板とにより断面コ字形状に形成されており、
前記第二張出板は、前記枠体のパネル厚さ方向の略中央部に位置するとともに、前記端面板に対して傾斜する傾斜面を有し、かつ、一方の前記接合部材と他方の前記接合部材の前記傾斜面同士が当接しており、
一方の前記接合部材の前記表側張出部が他方の前記接合部材の前記表側張出部と前記裏側張出部との間に嵌合されており、
他方の前記接合部材の前記裏側張出部が一方の前記接合部材の前記表側張出部と前記裏側張出部との間に嵌合されており、
隣り合う前記両接合部材の表側張出部同士がパネル厚さ方向に重ね合わされた状態で固着具により固着されるとともに、
隣り合う前記両接合部材の裏側張出部同士がパネル厚さ方向に重ね合わされた状態で固着具により固着されていることを特徴とするパネル同士の結合構造。 - 一方の前記接合部材と他方の前記接合部材とは、同一の押出形材からなることを特徴とする請求項1に記載のパネル同士の結合構造。
- 芯材と、当該芯材の両面に覆設される表面板と裏面板とからなり、縁部に接合部材を備え、同一構成の他のパネルと結合可能であるパネルであって、
前記接合部材は、前記芯材の縁部に配設される枠体と、当該枠体から外側へ向かって張り出す表側張出部および裏側張出部とを有し、
前記表側張出部と前記裏側張出部とは、パネル厚さ方向に隣り合い、
前記表側張出部は、前記枠体から外側に向かって張り出す第一張出板および第二張出板と、これらの先端部を連結する端面板とにより断面コ字形状に形成されており、
前記第二張出板は、前記枠体のパネル厚さ方向の略中央部に位置するとともに、前記端面板に対して傾斜する傾斜面を有し、
前記表側張出部の断面形状が、前記枠体と前記表側張出部と前記裏側張出部とにより形成される空間の断面形状と同一であることを特徴とするパネル。
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