JP4292039B2 - パネル接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば長尺な中空パネルを接合して鉄道車両の構体などを構成する際のパネル接合構造に関し、特に板を2枚重ねして形成された長尺なパネルでは、一方の板の接合によって他方の板の接合部に歪みが生じるため、その歪みを吸収して接合するようにしたパネル接合構造に関する。
2枚の板からなる中空構造のパネルなどは、例えばアルミニウム合金製の鉄道車両構体や建築材に見ることができる。そうしたパネル同士をつなげる従来のパネル接合構造には、下記特許文献1とした特開平11−207474号公報の記載を挙げることができる。図9は、同特許文献1に記載されているパネル接合構造を示した断面図であり、パネルの端部同士を付き合わせて接合する場合の工程図である。
パネル80,80は、上面板81と下面板82との間に継ぎ部材としてリブ83が設けられた中空構造の中空型材であり、下面板82,82が垂直リブ84,84から突き出た分だけ上面板81,81より幅方向(図面横方向)に長くなっている。パネル80,80同士を接合する場合、下面板82,82同士が突き合わせられる一方、上面板81,81同士の間には隙間が形成される。垂直リブ84,84の上部には、継ぎ手90が載せられる段部85,85が形成され、その段部85,85に掛け渡して継ぎ手90を載せることにより、上面板81,81が継ぎ手90を介して面一になる。
パネル80,80の接合時には、垂直リブ84,84の間隔で隙間ができ、そこは回転工具50が挿入できる程度の大きさである。従って、先ず下面板82,82が、不図示のベット上にて図9の(A)に示すように端部同士突き当てられ、その突き当て部分が回転工具50によって摩擦攪拌溶接によって接合される。このとき、回転工具50の凸部52の高さは下面板82,82の厚さよりも小さくなっているため、接合後の下面は平になり、この下面側を鉄道車両の構体の外面や建築物等の構造物の外面とすることができる。
次に、図9(B)(C)に示すように、2つのパネル80,80の間に断面T字状の継ぎ手90が載せられる。このとき、継ぎ手90の両端は段部85,85に掛けて配置され、垂直片91の下端は下面板の接合ビードとの間に隙間ができている。なお、この垂直辺91はなくてもよい。そして、継ぎ手90とパネル80,80との接合部が、それぞれ回転工具50による摩擦攪拌溶接によって図9(D)に示すように接合される。
特開平11−207474号公報(第4頁、図9)
しかしながら、こうした従来のパネル接合構造によれば、2つのパネル80,80が鉄道車両の構体を構成するパネルだとすると、図面を貫く方向に長尺なものであり、下面板82,82を接合した時点で歪みが生じて継ぎ手90を載せる段部85,85の距離が不均一になる。すると、図9(B)に示すように継ぎ手90は、両パネル80,80の段部85,85に整然と入り込むことは現実的には難しく、大きく隙間ができたり、乗り上げてしまったりして接合作業がやりにくくなる。このため、接合部の仕上がりを良いものを得ようとすると、生産効率が非常に悪くなり、加工コストの増大を招来することになる。
そこで本発明は、かかる課題を解決すべく、一方の面板の接合によって生じる歪みを吸収して他方の面板を接合させるパネル接合構造を提供することを目的とする。
本発明のパネル接合構造は、第1面板と、その第1面板より幅寸法が大きい第2面板とが継ぎ部材を介して連結された中空状の長尺なパネルであり、このパネル同士を幅方向につなぎ合わせる場合に、前記第2面板同士は幅方向端部を突き当てて接合し、前記第1面板同士は長手方向に連続して形成される隙間を塞ぐ長尺な帯板を掛け渡して接合するようにしたものであって、前記帯板は前記第1面板の上に載せられるようにして掛け渡されるものであり、前記帯板及び前記第1面板の少なくとも一方に、前記帯板を前記第1面板に対し幅方向に位置決めするための位置決め手段を備え、長手方向に形成された前記位置決め手段には、当該長手方向に剛性を弱める不連続部を有するものであることを特徴とする。
そして、本発明のパネル接合構造は、前記位置決め手段が、前記第1面板の端部に突き当てられるように前記帯板の幅方向の両側に形成された段部であり、その段部には幅方向に切り欠かれた前記不連続部を構成する切欠部が形成されたものであることが望ましい。
また、本発明のパネル接合構造は、前記位置決め手段が、前記帯板及び前記第1面板の一方又は両方に突設された凸部であり、その凸部は、所定の間隔をあけた前記不連続部を構成して長手方向に複数形成されたものであることが望ましい。
また、本発明のパネル接合構造は、前記第2面板が、最端部に位置する継ぎ部材より幅方向に張り出した張出部が肉厚に形成され、その張出部が突き合わされた接合部が摩擦攪拌溶接により接合されたものであることが望ましい。
また、本発明のパネル接合構造は、前記第1面板が、最端部に位置する継ぎ部材より幅方向に張り出した張出部が肉厚に形成され、その張出部とその張出部に載せられた帯板との接合が、TIG溶接もしくはMIG溶接、またはリベット、ボルト、ハックボルトもしくは接着によって行われたものであることが望ましい。
よって、本発明のパネル接合構造によれば、先ず幅寸法の大きい第2面板が接合され、その後第1面板同士の間にできた隙間を塞ぐように帯板が掛け渡され、その第1面板同士も帯板を介して接合される。この場合、製作誤差や第2面板同士を接合する際に生じる歪みによって幅方向に変動が生じたとしても、帯板は第1面板の上に載せられるようにして掛け渡されるので、幅方向に余裕をもって配置でき、また、その配置のための位置決め手段による位置決めによって帯板の設置も容易に行うことができる。
そして、本発明のパネル接合構造では、段部や斜部、或いは凸部などの簡単な構成の位置決め手段によって、前記効果を奏することができる。更に、第2面板同士の接合を摩擦攪拌溶接によって行えば、接合に際して外から熱が入ることがないため大きな歪みを生じさせることなく段差のない面一な意匠面とすることができる。また、摩擦攪拌溶接であれば接合強度が高く、また気密性も高い接合部を得ることができる。一方、反対の第1面板側は帯板を重ねるようにして接合する場合、MIG溶接やTIG溶接などを使用すれば、接合時に摩擦攪拌溶接の際にかかる押し下げ力によって変形を生じさせるようなことなく接合を行うことができる。
本発明は、第1面板と、その第1面板より幅寸法が大きい第2面板とが継ぎ部材を介して連結された中空状の長尺なパネルであり、このパネル同士を幅方向につなぎ合わせる場合に、前記第2面板同士は幅方向端部を突き当てて接合し、前記第1面板同士は長手方向に連続して形成される隙間を塞ぐ長尺な帯板を掛け渡して接合するようにしたものであって、前記帯板を前記第1面板の上に載せて掛け渡し、前記帯板及び前記第1面板の少なくとも一方に、前記帯板を前記第1面板に対し幅方向に位置決めするための位置決め手段を形成するようにしたので、一方の面板の接合によって生じる歪みを吸収して他方の面板を接合させるパネル接合構造を提供することが可能になった。
次に、本発明に係るパネル接合構造の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1乃至図5は、パネル同士を接合する接合構造を示した断面図であり、特に鉄道車両の構体を構成する場合におけるパネル接合構造を示したものである。このパネル1は、図面を貫く方向に長尺なアルミニウム型材であって、図面上側に記載された車体室内側の内側面板11と、図面下側に記載された車体外側の外側面板12とが、継ぎ部材である斜めのリブ材13,13…によって連結されてなる中空構造をしている。そして、こうした複数のパネル1,1…が、例えば図1乃至図5に示すようにそれぞれ幅方向(図面横方向)に連結され、図8に示す断面のように鉄道車両構体2が構成される。すなわち、この中空構造断面を有するパネル1は、長尺な長方形形状をしたものであり、長手方向側面(幅方向端面)同士が突き当てられて接合され、図8に示すように箱形に形成される。そうしたパネル1同士の具体的な接合構造が図1乃至図5に示すものである。
各々のパネル1,1…は、図面下側の外側面板12が図面上側の内側面板11よりも幅寸法が大きく形成されている。そのため、パネル1,1同士を接合するために幅方向端面を同一平面上で突き合わせると、外側面板12,12同士は突き当てられるが、内側面板11,11の間には隙間15ができる。この隙間15は、図面を貫く長手方向に連続して形成される。そのため、外側面板12,12同士の接合の後は、長手方向に形成される隙間15を塞ぐ帯板21〜25(まとめて「帯板20」とする)が当てられ、その帯板20が外側面板12,12に接合される。なお、パネル1,1…は、内側面板11及び外側面板12が最端部に位置するリブ材13よりも張り出しており、その張出部11a,11aはそれよりも内側の部分に比べて剛性を高めるため肉厚に形成されている。
そこで、パネル1,1同士を接合する場合には、先ず外側面板12,12が図示するように突き合わされた状態で、上方に空いた隙間15から回転工具50が挿入され、下方からは別の回転工具50が対向配置される。上下の回転工具50,50は、その回転中心が外側面板12,12に対して直交し、かつその回転中心が同軸上に重なるように配置され、長手方向に連続する外側面板12,12の突き当て端面部分(接合部)3に沿って同一速度で移動する。従って、回転工具50,50は、押圧力のバランスを上下両方向で保ちながら、外側面板12,12について、その接合部3の上下同一箇所を順に摩擦攪拌溶接していく。なお、回転工具50,50のいずれか一方だけで接合部2の摩擦攪拌溶接することも可能であり、その場合には反対側に裏当てが当てられる。
図1乃至図5に示す場合には、いずれも前述したように外側面板12,12の接合が行われ、内側面板11,11は、それぞれ次のような特徴を持った接合が行われる。本実施形態における内側面板11,11の接合は、隙間15を塞ぐように帯板20が幅方向に掛け渡され、これによって隣り合う内側面板11,11を接合するようにしている。そして、特に、内側面板11,11に載せるようにして掛け渡した帯板20の位置決めに自由度がある点に特徴を有する。即ち、鉄道車両構体2を構成するパネル1は、その長さが25mもあるのに対してはめ込む隙間15の間隔が数十センチしかないため、製作誤差や外側面板12,12を接合する際に生じる歪みによって幅方向に僅かでも変動が生じる。従って、図9に示す従来例で挙げるように、継ぎ手90を段部85,85に載せるようにしたのでは、僅かな変動で正確な設置ができずに接合に不都合が生じてしまう。そのため、寸法管理が厳しく要求される。
一方、本実施形態では、図9に示す従来例が継ぎ手90を上面板81,81と面一にしているのに対し、帯板20を内側面板11,11の載せて段差ができてもかまわない構成にしている。鉄道車両の場合、パネル1,1…によって構成される構体2は、外側面板12,12…は、そのまま塗装されてボディの外形となるため面一に形成されていなければならないが、内側面板11,11は、化粧板によって覆われるため室内側から見られるものではないからである。
そこで、先ず図1に示す帯板21は、図示するように下面側に段差が形成されたものであり、その段差によって形成された凸部21aが隙間15に入り込むようにして、ある程度位置決めがされてパネル1,1の内側面板11,11に掛け渡される。このとき帯板21は、次のような関係で寸法が決定されている。図6は、そうした寸法の関係を示した図である。また、図7は帯板21を上方から示した平面図である。そして、帯板21の幅をw1、凸部21aの幅をw2、段差部分の幅をd0、隙間の間隔をg0、更に張出部11aの張出し寸法をg1とすると、
w1=w2+d0×2 …(1)
w2=(g0×0.9)−(g1×0.1) …(2)
d0=(g0×0.05×2)+(g1×0.05×2) …(3)
となる。
ここで、凸部21aの幅w2は、隙間g0が10%程度ずれるのを考慮し、また張出部11aの製作誤差がやはり10%程度生じる場合を考慮して、前記(2)式のようにして求めることとしている。そして、段差部分の幅d0についても、同じように生じる誤差を5%程度考慮して前記(3)式のようにして求めることとしている。更に、前述したように外側面板12,12を摩擦攪拌溶接した場合でも、1.5mm/3m程度の変動が生じてしまう。そこで更に図1に示す実施形態では、図7に示すようにピッチp(=3m)ごとに、凸部21aに対して両側から幅w3の間隔になるように切欠溝21b,21bが形成されている。これは、切欠溝21b,21bによって、ピッチp毎に剛性の低い部分を作り、隙間15に蛇行が生じてしまっている場合に、その蛇行にならうように帯板21を強制的に変形させられるようにするためである。
そこで、図1の場合には、外側面板12,12が接合された後、隙間15に凸部21aはめ込むようにして帯板21が内側面板11,11に載せられる。その際、凸部21aの幅w2は、式(2)に示すように隙間15の幅g0に比べて小さく寸法が決定されているため、ある程度余裕をもって配置させることができる。一方、外側面板12,12の接合の仕上がりによって隙間15が蛇行してしまったような場合には、その隙間15に凸部21aが入り難くなる。そのため、このままでは帯板21が浮いた状態になってしまうので、そうした場合は切欠溝21b,21bによって剛性の低くなった部分で帯板21を少し変形させて隙間15に沿うようにしてはめ込まれる。
帯板21が内側面板11,11の張出部11a,11aに載せられた後は、その帯板21の両端が張出部11a,11aにMIG溶接あるいはTIG溶接によって接合される。更に、接合にはこうした溶接の他に、リベット、ボルト、ハックボルト又は接着によって接合するようにしてもよい。
パネル1,1…は、こうして外側面板12,12の張出部12a,12a同士を突き合わせて摩擦攪拌溶接した後、続いて内側面板11,11の張出部11a,11aの帯板21を掛け渡して接合することにより、連続する一枚のパネル、強いては鉄道車両構体2が構成される。
続いて、図2乃至図5の場合について説明するが、これらは図1に示す場合と同様に、外側面板12,12の張出部12a,12a同士を突き合わせて摩擦攪拌溶接した後に、内側面板11,11の張出部11a,11aに帯板20を掛け渡して接合が行われる。そして、図2乃至図5では、図1に示したものと比べてそれぞれ帯板20(22〜25)に変更が加えられている。そのため、これ以降では帯板20と内側面板11,11について説明していく。
そこで先ず、図2の帯板22は、幅方向両端部にテーパ面22a,22aを有し、それが下方に傾斜するように形成されている。従って、外側面板12,12が接合された後の隙間15を塞ぐため、この帯板22が内側面板11,11に掛け渡されると、その帯板22は、テーパ面22a,22aが張出部11a,11aの角に当てられて線接触することになる。そのため、多少の製作誤差や接合によるずれなどによって、帯板22が隙間15を塞ぐように内側面板11,11に対して配置できなくなることはなく、その後に帯板22を内側面板11,11に接合することになんら不都合を生じさせるものではない。帯板22の接合には、MIG溶接やTIG溶接などが行われる。
次に、図3の帯板23は、段差やテーパなどが形成されていない平板であり、内側面板11,11側にこの帯板23の位置決めを行うための突起11b,11bが形成されている。この突起11b,11bの間隔は、図1の帯板21の寸法w1を決定するときのように、製作誤差によって10%程度のずれが生じるのを考慮して帯板23の幅寸法よりも大きく間隔寸法がとられている。なお、この突起11b,11bは、長手方向に連続している必要はなく、所定の長さをもって所定のピッチで設けられるようにすればよい。そのため、多少の製作誤差や接合によるずれなどが生じても、帯板23を突起11b,11bに簡単にはめ込んで隙間15を塞ぐことができ、その後に帯板23を内側面板11,11に接合することになんら不都合を生じさせるものではない。そして帯板23は、摩擦攪拌溶接の他、MIG溶接あるいはTIG溶接、更にリベット、ボルト、ハックボルト又は接着などによって接合される。
次に、図4の帯板24は、図1において形成した凸部21aと同様に、隙間に入り込んで幅方向の位置決めを行う凹部24aが形成されている。この帯板24では、その凹部24aによって下面に現れる凸面の幅寸法が、図1に示す凸部21a幅寸法w2と同様に決定される。従って、多少の製作誤差や接合によるずれなどがあっても帯板24が隙間15を塞ぐように、内側面板11,11の張出部11a,11aに載せられた後は、その帯板24の両端が張出部11a,11aに対し、MIG溶接あるいはTIG溶接によって接合される。更に、接合にはこうした溶接の他に、リベット、ボルト、ハックボルト又は接着によって接合するようにしてもよい。
更に、図5の帯板25においても、図1において示した凸部21aと同様に、隙間に入り込んで幅方向の位置決めを行う下方に突設された突起25a,25aが形成されている。左右に形成された突起25a,25aは、長手方向に連続している必要はなく、所定の長さをもって所定のピッチで設けられるようにすればよい。突起25a,25aの幅寸法は、図1に示す凸部21a幅寸法w2と同様に決定される。従って、多少の製作誤差や接合によるずれなどがあっても帯板25が隙間15を塞ぐように、内側面板11,11の張出部11a,11aに載せられ、その後は帯板24の両端が張出部11a,11aに対し、MIG溶接あるいはTIG溶接によって接合される。更に、接合にはこうした溶接の他に、リベット、ボルト、ハックボルト又は接着によって接合するようにしてもよい。
よって、本実施形態のパネル接合構造によれば、先ず幅寸法の大きい外側面板12,12が接合され、その後、内側面板11,11同士の間にできた隙間15を塞ぐように帯板20が掛け渡され、その内側面板11,11同士も帯板を介して接合される。この場合、製作誤差や外側面板12,12同士を接合する際に生じる歪みによって幅方向に変動が生じたとしても、帯板20は内側面板11,11の上に載せられるようにして掛け渡されるので、幅方向に余裕をもって配置でき、また、その配置のための位置決め手段による位置決めによって帯板の設置も容易に行うことができる。そのため、非常に作業性がよく、また仕上がりよく接合を行うことができる。
また、本実施形態のパネル接合構造では、凸部21aやテーパ面22aなどの簡単な構成の位置決め手段によって、幅方向に余裕をもって位置決め配置できる。更に、外側面板12,12同士の接合を摩擦攪拌溶接によって行うので、接合に際して外部より熱が入ることがないため大きな歪みを生じさせることなく段差のない面一な意匠面とすることができる。また、摩擦攪拌溶接であれば接合強度が高く、また気密性も高い接合部を得ることができる。一方、反対の内側面板11,11は帯板20を重ねるようにして接合する場合、MIG溶接やTIG溶接などを使用すれば、接合時に摩擦攪拌溶接の際にかかる押し下げ力によって変形を生じさせるようなことなく接合を行うことができる。
以上、本発明に係るパネル接合構造の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では位置決め手段として凸部21aやテーパ面22aなどを示して説明したが、これ以外のものであってもよい。
鉄道車両の構体を構成する場合のパネル接合構造の第1例を示した図である。 鉄道車両の構体を構成する場合のパネル接合構造の第2例を示した図である。 鉄道車両の構体を構成する場合のパネル接合構造の第3例を示した図である。 鉄道車両の構体を構成する場合のパネル接合構造の第4例を示した図である。 鉄道車両の構体を構成する場合のパネル接合構造の第5例を示した図である。 パネル接合構造の第1例において寸法線を入れた図である。 パネル接合構造の第1例において帯板を上方から示した平面図である。 本発明のパネル接合構造を利用して構成する鉄道車両構体を示した断面図である。 従来のパネル接合構造を示した断面図である。
符号の説明
1 パネル
2 鉄道車両構体
11 内側面板
12 外側面板
15 隙間
20(21,22,23,24,25) 帯板
50 回転工具

Claims (5)

  1. 第1面板と、その第1面板より幅寸法が大きい第2面板とが継ぎ部材を介して連結された中空状の長尺なパネルであり、このパネル同士を幅方向につなぎ合わせる場合に、前記第2面板同士は幅方向端部を突き当てて接合し、前記第1面板同士は長手方向に連続して形成される隙間を塞ぐ長尺な帯板を掛け渡して接合するようにしたパネル接合構造において、
    前記帯板は前記第1面板の上に載せられるようにして掛け渡されるものであり、前記帯板及び前記第1面板の少なくとも一方に、前記帯板を前記第1面板に対し幅方向に位置決めするための位置決め手段を備え、長手方向に形成された前記位置決め手段には、当該長手方向に剛性を弱める不連続部を有するものであることを特徴とするパネル接合構造。
  2. 請求項1に記載するパネル接合構造において、
    前記位置決め手段は、前記第1面板の端部に突き当てられるように前記帯板の幅方向の両側に形成された段部であり、その段部には幅方向に切り欠かれた前記不連続部を構成する切欠部が形成されたものであることを特徴とするパネル接合構造。
  3. 請求項1に記載するパネル接合構造において、
    前記位置決め手段は、前記帯板及び前記第1面板の一方又は両方に突設された凸部であり、その凸部は、所定の間隔をあけた前記不連続部を構成して長手方向に複数形成されたものであることを特徴とするパネル接合構造。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載するパネル接合構造において、
    前記第2面板は、最端部に位置する継ぎ部材より幅方向に張り出した張出部が肉厚に形成され、その張出部が突き合わされた接合部が摩擦攪拌溶接により接合されたものであることを特徴とするパネル接合構造。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載するパネル接合構造において、
    前記第1面板は、最端部に位置する継ぎ部材より幅方向に張り出した張出部が肉厚に形成され、その張出部とその張出部に載せられた帯板との接合が、TIG溶接もしくはMIG溶接、またはリベット、ボルト、ハックボルトもしくは接着によって行われたものであることを特徴とするパネル接合構造。
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