JP3907951B2 - 溶接設備展示装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、工場で生産されるブレースの溶接設備を疑似的に展示する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工場で溶接されることによって生産されるブレースなどの生産技術や品質管理の状態は、写真や文書などでカタログに紹介したり、工場見学などを行って確かめてもらうようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、写真や文書などでカタログに紹介する場合、実際に動きを伴わないため、その生産技術や品質管理の状態を把握するのが難しくなるといった不都合を生じる。また、生産技術や品質管理の状態がカタログに記載されていたとしても、実際に現場で生産される製品がその通りに生産されているといった証にはならないので、顧客の信用を充分に得るだけの説得力が無いといった不都合を生じていた。
【0004】
また、工場見学を行う場合、工場見学自体が煩わしいといった不都合を生じる。また、工場見学を行っても、どこでどのような作業が行われているかといったことが分かりにくく、説明してもらうにしても、工場内の騒音がある慌ただしい中で多くの見学者が容易に把握するといったことができない。
【0005】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、工場の生産技術と品質管理の良さを理解することができる溶接設備展示装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の溶接設備展示装置は、一端部にプレートが溶接されていないブレース本体と、このブレース本体の一端部に溶接されるプレートとを設置し、溶接位置と試験位置との間を移動可能となされた試験台と、溶接位置で試験台のブレース本体にプレートを溶接してブレースを完成させる溶接ロボットとを具備し、溶接位置で溶接ロボットによる溶接でブレースを完成させた後、試験位置で試験台によってブレースの両端部のプレートを引っ張って引っ張り強度試験を行い、その試験結果を表示板に表示するようになされたものである。
【0007】
また、上記溶接設備展示装置において、試験結果を累積し、最新の試験結果から過去に逆上った幾つかのデータと、その平均値を表示するようになされたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1ないし図3は溶接設備展示装置1の全体構成の概略を示し、図4は同溶接設備展示装置1によって溶接加工されるブレース2を示している。
【0010】
すなわち、この溶接設備展示装置1は、ブレース2を設置する試験台3と、溶接ロボット4とを具備し、溶接ロボット4で溶接したブレース2を試験台3で試験して、その試験結果を表示板5に表示するようになされている。
【0011】
ブレース2は、図4に示すように、プレート21が溶接された二本の棒材22をバックル部材23で螺合するように構成されている。このブレース2は、本実施の形態では、一端部のプレート21のみが溶接されていないブレース本体2aと、この一端部に溶接されるプレート21とを一組にした仮組体として用意される。
【0012】
試験台3は、試験台3全体が、溶接位置Aと試験位置Bとの間を移動可能となされている。この試験台3の上面には、図5に示すように、プレート21に穿孔された取付孔20に係合し、上下からプレート21を挟持固定する固定片31が設けられている。
【0013】
また、試験台3の上面には、固定片31と同様にプレート21に穿孔された取付孔20に係合し、上下からプレート21を挟持固定するとともに、図1および図2に示すように、固定片31に対向し、遠隔方向Fおよび近接方向Nに移動する移動片32が設けられている。
【0014】
さらに、この固定片31と移動片32との間の試験台3の上面には、ブレース本体2aの棒材22を挟持する挟持片33が適宜の間隔を存して設けられている。この挟持片33は、試験台3の上面板34の上に固定されている。上面板34は、図3に示すように、試験台3の一側辺にヒンジ結合されており、このヒンジ35部分を支点として試験台3に対して上面板34が回動可能となされている。また、試験位置Aにおいて、試験台3のヒンジ35側に隣接する位置には、回収箱36が設けられている。
【0015】
このようにして構成される試験台3の固定片31にはプレート21が固定され、これによってプレート21は、試験台3の上面に位置決め状態で設置される。また、試験台3の移動片32にはブレース本体2aのプレート21が固定されるとともに、このブレース本体2aの棒材22が挟持片33によって挟持され、これによってブレース本体2aは、試験台3の上面に位置決め状態で設置される。このように試験台3は、その上面にプレート21とブレース本体2aとを設置した状態で、固定片31に固定されたプレート21の上に、ブレース本体2aの棒材22の一端部が重ね合わされるようになされており、ブレース2は、この重ね合わせ部分を溶接ロボット4で溶接することで、完成させることができる。
【0016】
また、試験台3の移動片32は、固定片31に対して遠隔方向Fに移動することで、この試験台3の上で完成されたブレース2を引っ張ってその引っ張り強度を測定できるようになされている。
【0017】
溶接ロボット4は、溶接位置Bにおいて、上記試験台3に設置されるブレース本体2aの棒材22の一端部とプレート21とを溶接するようになされている。この溶接ロボット4による溶接は、溶接位置Bにおける試験台3の棒材22の一端部とプレート21との位置情報を入力しておくことで容易に溶接することができる。また、この溶接ロボット4には、溶接以外に、見学者に見せるためのデモンストレーション的な動きを入力しておいてもよい。
【0018】
表示板5は、上記試験台3において行われる引っ張り強度試験において、ブレース2に加えられる荷重を表示して最終的にブレース2が剪断される剪断荷重を表示するようになされている。また、上記溶接ロボット4においてブレース2を溶接した後の冷却時間を表示するようになされている。また、この表示板5に表示される剪断荷重は、別の累積表示板50にも表示するようになされている。この累積表示板50は、上記表示板5に表示された剪断荷重を累積し、最新の試験結果から過去に逆上った十回のデータと、その平均値を表示するようになされている。
【0019】
このようにして構成される溶接設備展示装置1は、試験台3と溶接ロボット4とが、透明の壁体6によって見学者から隔離して設けられる。この壁体6は、試験位置Aにおいて、試験台3の上面にブレース本体2aとプレート21とを、壁体6の外側から設置することができるように、扉61が設けられている。また、壁体6は、溶接位置Bにおいて、溶接ロボット4による溶接が眩しくならないように、スモークフィルムなどによるスモーク加工62が施されている。
【0020】
次に、このようにして構成される溶接設備展示装置1の動作について説明する。
【0021】
まず、試験台3が試験位置Aにある状態で、扉61を開けて、試験台3の上面にブレース本体2aとプレート21とを設置する。
【0022】
設置後、扉61を閉め、壁体6に設けられた作動スイッチ63を押す。すると、試験台3が試験位置Aから溶接位置Bへと移動し、この溶接位置Bにおいて、溶接ロボット4によるブレース本体2aとプレート21との溶接が行われ、ブレース2が完成される。
【0023】
ブレース2の完成後、試験台3は、溶接位置Bから試験位置Aへと戻るが、溶接後のブレース2は、熱いので、45秒間の冷却時間がカウントダウンされる。この冷却時間のカウントダウン表示は、表示板5に表示される。
【0024】
冷却時間が経過すると、次に移動片32が遠隔方向Fに移動を開始し始め、これによってブレース2に引っ張り荷重が加えられることとなる。この移動片32の移動は、ブレース2が剪断するまで加えられ、その間の引っ張り荷重は、表示板5に表示され、最終的にブレース2の剪断荷重が表示される。
【0025】
この際、設計上では、ブレース2は、溶接部分で破壊されることは無く、最も強度が低くなる部分、すなわち、バックル23と螺合する棒材22のネジ部22aで剪断されることとなる。したがって、実際に剪断されたブレース2が棒材22のネジ部22aで剪断されているか否かを見学者に確認してもらうことで、溶接強度の強さと、設計の確かさとを認識してもらうことができる。
【0026】
また、設計上では、ブレース2は、4000kgf前後の引っ張り強度を有するように設計されているため、実際に表示板5に表示された剪断荷重が4000kgf前後であるか否かを確認することで、設計通りのブレース2が製造されているか否かを認識してもらうことができる。
【0027】
さらに、累積表示板50には、表示板5に表示された剪断荷重を累積し、最新の試験結果から過去に逆上った十回のデータと、その平均値を表示するようになされているので、これらのデータを見学者に見てもらうことで、製品強度のばらつきが無く、4000kgf前後で安定した引っ張り強度のブレース2が製造されているといった品質管理の良さを認識してもらうことができる。
【0028】
剪断後のブレース2は、固定片31および移動片32によるプレート21の部分の固定が解除され、挟持片33による挟持も解除された後、上面板34が回動する。これにより、剪断後のブレース2は、上面板34から滑り落ちて回収箱36へと回収される。
【0029】
以後、同様の動作が繰り返される。
【0030】
なお、この溶接設備展示装置1の動作中は、壁体6の扉61を開けると、動作が停止するように、扉61にスイッチ(図示省略)を仕掛けてもよい。これにより、見学者の安全を確保することができる。
【0031】
また、本実施の形態では、表示板5と累積表示板50とにそれぞれのデータを表示するようになされているが、一つの表示板5に表示切換えするようになされたものであってもよい。また、累積表示板50には、過去十回分のデータを累積表示するようになされているが、特に十回分のデータに限定されるものではない。
【0032】
さらに、本実施の形態では、ブレース2は、設計上4000kgf前後の引っ張り強度を有するように設計されものが使用されているが、この引っ張り強度については、特に限定されるものではなく、各種の引っ張り強度に設計されたものを使用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、溶接ロボットによって溶接してブレースを完成させた後、引っ張り強度試験を行って、その試験結果を表示することで、、溶接技術と、その溶接技術によって得られる製品の品質の良さとを実際の動きで確認してもらうことができる。
【0034】
また、試験結果を累積し、最新の試験結果から過去に逆上った幾つかのデータと、その平均値を表示し、それを見学者に見てもらうことで、安定した強度の製品が製造される品質管理の良さを確認してもらうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接設備展示装置の全体構成の概略を示す平面図である。
【図2】本発明に係る溶接設備展示装置の全体構成の概略を示す正面図である。
【図3】図1のI−I 線における概略断面図である。
【図4】ブレースの全体構成を示す部分分解斜視図である。
【図5】試験台におけるブレースのプレート部分の固定状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 溶接設備展示装置
2 ブレース
2a ブレース本体
21 プレート
3 試験台
4 溶接ロボット
5 表示板
50 累積表示板
A 試験位置
B 溶接位置
Claims (2)
- 一端部にプレートが溶接されていないブレース本体と、このブレース本体の一端部に溶接されるプレートとを設置し、溶接位置と試験位置との間を移動可能となされた試験台と、
溶接位置で試験台のブレース本体にプレートを溶接してブレースを完成させる溶接ロボットとを具備し、
溶接位置で溶接ロボットによる溶接でブレースを完成させた後、
試験位置で試験台によってブレースの両端部のプレートを引っ張って引っ張り強度試験を行い、その試験結果を表示板に表示するようになされたことを特徴とする溶接設備展示装置。 - 試験結果を累積し、最新の試験結果から過去に逆上った幾つかのデータと、その平均値を表示するようになされた請求項1記載の溶接設備展示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001010220A JP3907951B2 (ja) | 2001-01-18 | 2001-01-18 | 溶接設備展示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001010220A JP3907951B2 (ja) | 2001-01-18 | 2001-01-18 | 溶接設備展示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002210590A JP2002210590A (ja) | 2002-07-30 |
JP3907951B2 true JP3907951B2 (ja) | 2007-04-18 |
Family
ID=18877571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001010220A Expired - Lifetime JP3907951B2 (ja) | 2001-01-18 | 2001-01-18 | 溶接設備展示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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DE102016102164A1 (de) | 2016-02-08 | 2017-08-10 | Ms Ultraschall Technologie Gmbh | Ultraschall-Bearbeitungsmaschine |
-
2001
- 2001-01-18 JP JP2001010220A patent/JP3907951B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2002210590A (ja) | 2002-07-30 |
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