JP3906718B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、追記型記録ディスクや書き換え回数が制限された書換型記録ディスク等のディスク記録媒体の記録装置、特に、そのファイナライズ処理手段およびそれを用いた情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像情報をディスク形状の記録メディアに記録する方法として、リアルタイムでビデオ記録をし、記録後簡単に編集処理ができるアプリケーションとして、リアルタイムのビデオレコーディングフォーマットがある。これは、TV放送等が放送と同時に録画でき、また、録画後の編集、消去が安易にできる規格となっている。
【0003】
一方、市販DVDプレーヤで見ることを前提とした市販ソフトとに採用されている標準のビデオフォーマットは、記録前に編集処理することを前提に考えられた為に、前記ビデオレコーディングフォーマットとは異なる。このため、前記ビデオレコーディングフォーマットで記録されたディスクは市販のDVDプレーヤで見ることが出来ないという問題がある。
【0004】
そこで、簡易フォーマットの形式で一旦リアルタイムで情報を記録しておき、あとでファイナライズ処理を行うことで上記標準ビデオフォーマットに準拠した記録管理データを再記録する方法が提案されている。
【0005】
しかし、ファイナライズ処理には、所定の領域まで記録をする必要があり、少ない領域までしか情報を記録していないディスクをファイナライズ処理すると、残りの領域に所定のデータを記録するリードアウト領域が増加してファイナライズ処理に時間がかかるという問題がある。一方、この領域を高速で記録することや連続的に記録することは、特に,色素系の記録媒体を使用する(たとえば、DVD−Rなど)媒体では記録パワーの確保が必要となることと、連続的に動作することで装置全体の温度上昇が問題となる。
なお、これらに関連する技術は、たとえば、特開2001-148166や特開平11−238310等が挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、本ディスク記録装置を小型の携帯機器に採用した場合に、特に温度上昇による性能不安定要因についての考慮がなされていなかった。たとえば、DVD−RやDVD−RWなどのディスクのファイナライズ処理では、その記録ディスクにわずかな情報しか記録されていない場合、DVDプレーヤでの再生を考慮してその空き領域を所定のディスク位置まで記録する必要がある。この時間は数分以上必要なことがあり、小型の携帯機器で連続的な記録動作を行うと、急激な温度上昇を招き装置の各部品の性能が確保できなくなり正しくファイナライズ処理が完了しないという問題が生じることがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、ディスク記録装置の温度が所定の範囲を越えると一時的にファイナライズ処理を停止し、装置の省電力モードにより温度上昇を抑えることにより間欠的にファイナライズ処理を継続することで、正しくファイナライズ処理を完了させるものである。言換えると、装置が許す限り高速なファイナライズ処理を実現することに有る。
【0008】
また、本動作はファイナライズ処理に限定するものではなく、通常の情報記録時においても連続的な大量の情報を記録し続ける場合には同様な動作を行う必要がある。
【0009】
さらには、これらのディスク装置をカメラ一体型記録装置や携帯型情報処理装置やモニター一体型装置に適用した装置を提供する。
【0010】
上記目的を達成するために、記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータを記録するファイナライズ処理手段と本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力に応じて前記ファイナライズ処理手段を周期的に記録期間と記録停止期間を繰り返す間欠記録状態に切換える切換手段とを設けたものである。
【0011】
さらに、上記目的を達成するために、記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータ記録を間欠的に行うファイナライズ処理手段と本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力に応じて前記ファイナライズ処理手段による間欠記録の記録期間または記録停止期間の時間を切換える切換手段とを設けたものである。
【0012】
また、前記映像情報は、レンズユニットを介して得られた光信号を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段の出力をデータ圧縮する圧縮手段とから構成される装置から供給されるようにしたものである。
【0013】
また、前記切換手段は、前記温度検出手段による温度が所定値以上のときに、前記停止期間の時間を長くするように切換えるようにしたものである。
【0014】
また、前記切換手段は、前記温度検出手段による温度が所定値以上のときに、前記記録期間の時間を短くするように切換えるようにしたものである。
【0015】
さらに、上記目的を達成するために、記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、前記記録メディアのファイナライズ処理を行うファイナライズ処理手段と本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力が所定値以上のときに前記ファイナライズ処理手段による記録を停止する記録停止手段とを設けたものである。
【0016】
また、前記ファイナライズ処理手段は少なくともリードアウトデータの記録を所定量を単位として間欠的に記録し、前記温度検出手段の出力が所定値以上であるか否かの判断を前記間欠的な記録の記録停止期間に行うようにしたものである。
【0017】
また、前記切換手段は、少なくとも複数段の切換モードを有し、前記温度検出手段による温度が第一の閾値を越えると、前記間欠記録の記録期間の比率を短くし、前記第一の閾値より低い第二の閾値まで低下すると前記間欠記録の期間の比率を元に戻すようにしたものである。
【0018】
また、前記切換手段は、少なくとも複数段の切換モードを有し、前記温度検出手段による温度が第一の閾値を越えると前記間欠記録の記録期間の比率を短くし、前記第一の閾値より低い第二の閾値まで低下すると前記間欠記録の記録期間の比率を元に戻し、前記第一の閾値より高い第三の閾値より上昇すると前記間欠記録の記録動作を停止するように切換えるようにしたものである。
【0019】
さらに、上記目的を達成するために、レンズユニット手段と、該レンズユニットを介して得られた光信号から電気信号を得る撮像手段と、記録メディアに前記撮像手段からの映像情報を記録する記録手段と、前記記録メディアのファイナライズ処理を行うファイナライズ処理手段と、前記記録手段による映像情報の記録時および前記ファイナライズ処理手段による少なくともリードアウトデータ記録時には前記記録メディアへの記録を間欠的に行う間欠記録制御手段とを設けたものである。
【0020】
また、前記間欠記録制御手段は、前記ファイナライズ処理手段による少なくともリードアウトデータ記録時の間欠記録の記録時間が前記映像情報の記録時の間欠記録の記録時間とほぼ等しいかまたは長いようにしたものである。
【0021】
また、前記間欠記録制御手段は、前記ファイナライズ処理手段による少なくともリードアウトデータ記録時の間欠記録の記録停止時間が前記映像情報の記録時の間欠記録の記録停止時間とほぼ等しいかまたは短いようにしたものである。
【0022】
さらに、上記目的を達成するために、レンズユニット手段と、該レンズユニットを介して得られた光信号から電気信号を得る撮像手段と、前記撮像手段からの映像信号をデータ圧縮する圧縮処理手段と、前記圧縮手段の出力を一時記憶するメモリ手段と、前記メモリ手段から間欠的に読み出した信号を記録メディアに間欠記録する記録手段と、本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力に応じて、前記圧縮処理手段の圧縮率を切換えて前記記録手段による映像信号の間欠記録の記録期間または記録停止期間の時間を切換える切換手段を設けるようにしたものである。
【0023】
さらに、上記目的を達成するために、レンズユニット手段と、該レンズユニットを介して得られた光信号から電気信号を得る撮像手段と、前記撮像手段からの映像信号をデータ圧縮する圧縮処理手段と、前記圧縮手段の出力を一時記憶するメモリ手段と、前記メモリ手段から間欠的に読み出した信号を記録メディアに間欠記録する記録手段と、本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力に応じて、前記記録手段による映像信号の間欠記録の記録期間または記録停止期間の時間を切換える切換手段とを設けたものである。
【0024】
さらに、上記目的を達成するために、映像情報を一時記憶するメモリ手段と、前記メモリ手段から間欠的にデータを読み出し、記録メディアに前記映像情報を間欠的に記録する記録手段と、本装置の温度変化を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の出力に応じて前記記録手段による間欠記録の記録期間または記録停止期間の時間を切換える切換手段とを設けたものである。
【0025】
また、前記切換手段は、前記温度検出手段による温度が所定値以上のときに、前記停止期間の時間を長くするように切換えるようにしたものである。
【0026】
また、前記切換手段は、少なくとも複数段の切換モードを有し、前記温度検出手段による温度が第一の閾値を越えると、前記間欠記録の記録期間の比率を短くし、前記第一の閾値より低い第二の閾値まで低下すると前記間欠記録の期間の比率を元に戻すように切換えるようにしたものである。
【0027】
また、前記切換手段は、少なくとも複数段の切換モードを有し、前記温度検出手段による温度が第一の閾値を越えると前記間欠記録の記録期間の比率を短くし、前記第一の閾値より低い第二の閾値まで低下すると前記間欠記録の記録期間の比率を元に戻し、前記第一の閾値より高い第三の閾値より上昇すると前記間欠記録の記録動作を停止するように切換えるようにしたものである。
【0028】
さらに、上記目的を達成するために、前記記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を携帯型カメラ一体型記録装置に適用したものである。
【0029】
さらに、上記目的を達成するために、前記記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を携帯型情報処理装置に適用したものである。
【0030】
さらに、上記目的を達成するために、前記記録装置からの再生信号を表示するモニター装置を携帯型モニター一体型映像再生装置に適用したものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1から図3により説明する。図1はディスク記録媒体を用いたカメラ一体型記録再生装置を示すものである。図1において、1はマイク、2はオーディオ入力処理回路、3はオーディオ出力回路、4は音声出力端子、5はレンズユニット、6は撮像センサー(CCD)、7はカメラ映像信号処理回路、8は映像/音声の圧縮/伸張処理回路、9は映像表示/出力処理回路、10は表示手段(LCD)、11はレンズユニット5のドライバ、12はデジタル音声/映像入力端子、13はデジタルインターフェース処理回路、14はデジタル出力端子、15はD−RAM、16は装置全体の制御マイコン、17はフラッシュメモリ(F−RAM)、18は装置の操作スイッチ(SW),19はインターフェース回路、20は外部電源入力端子、21は充電回路、22はバッテリー、23は電源回路(DC−DCコンバータ)、24はディスクメディアの信号/制御処理回路、25はD−RAM、26はS−RAM、27はフラッシュメモリ(F−RAM)、28は記録再生部の制御マイコン、29は記録再生回路、31はメディアへ記録再生を行うピックアップ、32はディスクメディア、33はスピンドルモータ、34はピックアップ31をディスクメディア上を移動させる送りモータ、35はスピンドルモータ33と送りモータ34とピックアップ34内のフォーカス方向およびトラッキング方向のアクチュエータ(図示せず)をそれぞれ駆動するアクチュエータドライバ、36は映像出力端子、37はスイッチ回路、38はカメラ部、39は出力部、40は制御部、41は記録再生部、42は温度センサー、43は増幅器をそれぞれ示す。
【0032】
ここで、まずカメラ部38の動作を説明する。画像情報はドライバ11によって駆動されるレンズユニット5を介して、撮像センサー6にて電気信号に変換され、カメラ映像信号処理回路7にて映像信号に変換される。一方、音声はマイク1を介して、オーディオ入力処理回路2にて音声信号に変換される。
【0033】
次に、出力部39の動作を説明する。上記の信号は映像/音声の圧縮/伸張処理回路8にて、デジタル映像/音声圧縮信号に変換される。圧縮方式としては動画を扱うMPEG方式や静止画を扱うJPEG方式などを実施する。また、デジタル音声/映像入力端子12より、外部からの入力情報を切換えて扱う事も出来る。出力手段としては、前記映像/音声の圧縮/伸張処理回路8から音声信号はオーディオ出力回路3を介して音声出力端子4に出力される。また、映像信号は映像表示/出力処理回路9を介して表示手段10にて表示すると同時に、映像出力端子36より出力される。さらに、デジタルインターフェース処理回路13を介してデジタル出力端子14よりデジタル映像/音声信号を出力する。ここでは、映像/音声の圧縮/伸張処理回路8を介して入力信号と出力信号を説明したが、これらの出力信号は必ずしも音声信号および映像信号とも圧縮/伸張処理を施す必要はないことは言うまでもない。
【0034】
次に、制御部40の動作を説明する。本装置は使用者が操作スイッチ18を操作することにより動作する。操作スイッチ18の出力は装置全体の制御マイコン16に入力される。制御マイコン16はドライバ11を介してレンズユニット5を制御して被写体を撮像センサー6上に希望の画像を捕らえる。また、映像/音声の圧縮/伸張処理回路8にて、動画や静止画をデジタル信号に圧縮してD−RAM15に一時記憶するように制御する。これらの信号は、インターフェース回路19を介して、ディスク型記録再生装置の信号/制御処理回路24へ送られる。このインターフェース回路としては、たとえばATAPI規格等が採用される。また、充電回路21を監視して電源状態を把握し、スイッチ回路37を制御してカメラ部の電源処理を行う。また、フラッシュメモリ17は、制御マイコン16を動作するプログラム等を記憶するメモリである。D−RAM15は映像/音声の圧縮/伸張処理回路8の処理データや制御マイコン16の処理データを一時記憶するメモリである。
【0035】
最後に、記録再生部41の動作を説明する。記録再生部41は、インターフェース回路19から入力された動画または静止画情報を信号/制御処理回路24とD−RAM25にてディスクメディアに応じた記録フォーマットに変換し、記録再生回路29、ピックアップ31を介してディスクメディア32に記録する。また、このディスクメディア32とピックアップ31の相対位置は、ピックアップ31を時分割にて再生動作して、ディスクメディア32上から予め書き込まれた位置情報を記録再生回路29を介して検出し、信号/制御処理回路24および制御マイコン28にて処理し、アクチュエータドライバ35を介して、各アクチュエータであるスピンドルモータ33と送りモータ34および図示していないがピックアップ31内にあるフォーカス及びトラッキングを制御するアクチュエータを駆動する。ちなみに、S−RAM26およびフラッシュメモリ27は制御マイコン28の演算データの一時記憶やプログラム等を記憶する。
【0036】
ここで、温度センサー42は特に温度上昇に注意が必要なピックアップ31に近い所に配置され、装置の温度を温度センサー42にて検出し、増幅器43を介して制御マイコン28内に取り込まれる。
この情報は、信号/制御処理回路24およびインターフェース回路19を介してカメラ一体型記録再生装置本体の制御マイコン16へも供給される。これらの制御マイコン28、16間で装置の温度を監視して、温度に応じた動作モードを選択することができる。
【0037】
また、本装置は、外部電源入力端子20から供給される電源またはこの電源にて充電回路21を活用して充電されたバッテリー22の電源を電源回路23にて必要な各部への電源を供給している。
【0038】
以上、記録動作について述べたが、再生時にはほぼこれらの反対の動作が行われる。すなわち、ディスクメディア32からピックアップ31および記録再生回路29を介してディスクメディア32上の情報を検出し、信号/制御処理回路24および制御マイコン28によりディスクメディアに応じた記録フォーマットを復調し、インターフェース回路19を介して映像/音声の圧縮/伸張処理回路8へ戻し、ここで、圧縮された映像信号および音声信号を伸張して、映像表示/出力処理回路9やオーディオ出力回路3を介して表示手段10および音声出力端子4と映像出力端子36に出力する。また、伸張する前の情報をデジタルインターフェース処理回路13を介してデジタル出力端子14に出力する。
【0039】
さらに、電源部として、外部電源入力端子20を有し、外部からの電源供給を可能としている。また、この外部電源入力端子20から供給された電源によりバッテリー22を充電回路21により充電する。これにより、外部電源が供給されているときは、この電力を電源回路23を介して各ブロックに供給し、外部電源が接続されていないときには、バッテリー22からの電力を電源回路23を介して各ブロックへ供給する。
【0040】
ここで、映像信号を扱うディスクメディア32としては、たとえば、図2に示すようなものがある。再生専用としてDVD−ROM、1回のみの追記型としてDVD−R、書き換え可能なメディアとしてDVD−RWおよびDVD−RAMがある。そして、記録フォーマットとしては、たとえば、ビデオフォーマット(DVD Video format)とビデオレコーディングフォーマット(Video recording format)が提案されている。
ビデオフォーマットは、映画等の事前に充分に編集処理された映像情報を、たとえばマルチアングルやパレンタル再生、ランダム・シャッフル再生などの独自の機能を実現したり、早送り、巻き戻しなどの特殊再生をサポートするための強力な情報データを持っている。
【0041】
また、ビデオレコーディングフォーマットは、この書き換え型ディスクを前提に編集処理を経ずにリアルタイムでビデオ信号記録をし、記録後簡単に編集処理ができるアプリケーションを考慮している。しかし、このビデオレコーディングフォーマットで記録された信号は、先のビデオフォーマットで記録された再生専用ディスクを再生する為の多くのDVDプレーヤでは再生できないものが多いと言う問題がある。
【0042】
この問題は、特にビデオカメラにおいてディスクメディアに記録する際に、書き換え型ディスクであるDVD−RWやDVD−RAMでは、一旦、ビデオレコーディングフォーマットで記録した後、編集作業を行い再びビデオフォーマットに変換して再記録する事で解決できるが、1回のみの追記型ディスクであるDVD−Rディスクではビデオレコーディングフォーマットで1度記録してしまうと、再度書き換える事が出来ずそのディスクは上記多くのDVDプレーヤで再生する事は出来ない。
【0043】
そこで、DVD−Rディスクでは、簡易フォーマットの形式で一旦リアルタイムで情報を記録して置き、最後にファイナライズ処理を行うことで上記標準のビデオフォーマットに準拠した記録管理データを再記録する方法を採用する。以下、DVD−Rディスクを例に説明するが、DVD−RWやDVD−RAMディスクに付いてももちろん同様に処理が可能であることは言うまでもない。
【0044】
図3に、DVDディスクにおけるデータ構造を模式的に示す。記録と再生が可能なDVDでは、管理エリアは、R−インフォメーションエリア(R-Information Area)とリードインエリア(Lead-in Area)及びボーダーアウト/リードアウトエリア(Border-out/Lead-out Area、以降、リードアウトエリアと総称する。)から成り、更にR−インフォメーションエリアは、パワーキャリブレーションエリア(Power Calibration Area)とレコーディングマネージメントエリア(Recording Management Area)で構成されているが、リードインエリアとリードアウトエリアの内容を再生専用DVD−ROMと等しくすることによって、再生のコンパチビリティを確保している。
【0045】
そして、データ記録エリアに新規のデータを記録したり、データ記録エリアに記録されているデータを編集する等の記録を伴う処理が行われる度に、これらの管理エリアに所定の記録管理データを再書き込みすることによって、記録状態の管理を行っている。
【0046】
図2において、本ディスクには、クランピングエリアCAを中心としてグルーブ(Groove)とランド(Land)が螺旋状に形成されており、グルーブとランドには、物理アドレスを規定するためのウォブル(Wobble)とランドプリピット(Land Pre-pit)がそれぞれ形成されている。
【0047】
上記のウォブルとランドプリピットの情報に基づいて、情報記録再生装置のピックアップがウォブルに対して位置合わせ制御されて、グルーブへの情報記録(データ書き込み)とグルーブからの情報再生(データ読み取り)が行われるようになっている。
【0048】
上記のデータ書き込み又はデータ読み取りが行われるグルーブには、半径方向内側(クランピングエリアCA側)から半径方向外側に向けてR−インフォメーションエリア(R-Information Area:RIA)とインフォメーションエリア(Information Area:IA)が割り当てられている。
【0049】
次に、図4を参照して、ファイナライズ処理の動作を説明する。
同図において、ユーザーが操作スイッチ18を操作すると、ファイナライズ処理の動作が開始する。まず、ステップ102において、データ記録エリアDRA内にすでに記録されているメインデータの最後尾、すなわちリードアウトエリアLOAの開始端のアドレスを検出する。更に、標準フォーマットにおける所定の範囲のリードアウトエリアLOAが記録される。
【0050】
次に、ステップ103において、レコーディングマネージャエリアRMAに記録管理データRMD(Recording Management Area)が記録される。
次に、ステップ104において、標準フォーマットに準拠してリードインエリアLIAの所定のエリアに、ファイナライズされたことを示す所定データとしての記録管理データRMDが記録される。
【0051】
このように、ファイナライズ処理が行われると、装填されたディスク32が簡易フォーマットであった場合には、自動的に標準フォーマットに準拠して記録管理データRMDが記録されるため、読み出し専用DVDとのコンパチビリティが確保される。
しかし、ファイナライズ処理は、上記した如くすでに記録された領域が少ないとき、所定の範囲(たとえば、直径70mm)までリードアウトエリアLOAを記録する。このため、条件によっては十数分ものファイナライズ処理時間を要することが考えられる。
【0052】
ここで、本発明のひとつの特徴を示す一実施例を図5〜7を用いて詳細に説明する。通常のカメラ録画時には図5に示される如く、カメラ部38で撮影した信号を出力部39にて映像/音声信号を圧縮し撮影情報51として、制御部40内のバッファメモリ(D−RAM15)のバッファ入力52として供給する。一方、ディスク32を装填した記録再生部41は、通常上記カメラ部38で撮影したリアルタイム映像を記録する為に充分に高い記録転送レートの状態でディスク32を駆動する。特に、携帯機器では大きな振動などにより安定な記録が出来ない状態が発生した場合には、再度同じ情報をディスク32上の同一個所または異なる個所に記録する必要があり、これらの点を考慮して上記バッファメモリ(D−RAM25)を充分に大きな容量を確保して置くと共に、ディスク32上への記録転送レートを上記入力信号となる撮影情報61レートに対して高く設定する。図5では、約2倍を例に示している。
【0053】
すなわち、上記バッファメモリ(D−RAM15)からのバッファ出力53は間欠的に、上記バッファ入力52の約2倍のデータレートで読み出されて、この情報をディスク32上に記録する。このときの媒体記録54の記録ON(t1on)/OFF(t1off)状態は図5に示す如く約1/2期間となる。また、この様に記録動作を間欠的に行うことで、このOFF(t1off)期間の多くの時間は前記記録再生部41の大部分の動作を停止してよく、この動作停止により消費電力を低減できるという効果を得ることができる。
【0054】
一方、ファイナライズ処理におけるディスク32上への記録は、前記カメラ録画と異なり、リアルタイム記録の必然性がない。すなわち、どのような記録転送レートで記録するかの制限は装置上特にない。しかし、前記したカメラ録画との相性を考慮し、特に間欠記録による消費電力の低減効果を得るために、カメラ録画と同等程度の消費電力とすることを考えると、図6に示す如く間欠的なファイナライズ処理(記録)動作が良い。すなわち、ファイナライズ処理開始61指令を操作SW18からの入力により受付けると、制御マイコン16、インターフェース回路19、信号/制御処理回路24、記録再生回路29、ピックアップ31および制御マイコン28などを介してリードアウト記録データ62をディスクメディア32上に媒体記録信号63に示す如くON(t2on)/OFF(t2off)状態を繰り返して間欠的に記録する。
【0055】
以上の如く、通常カメラ録画時もファイナライズ処理時の記録も間欠的に行うことで、この欠時の消費電力を低減することで平均の消費電力を低減効果を常に得ることができる。一方で、このファイナライズ処理時間は使い勝手上からも短時間に完了するほうが良いことは明らかである。そこで、通常カメラ録画時の記録データ量は撮影画像に応じて最適な(必要最低限の)データ量で記録するのに対して、ファイナライズ処理では消費電力などで許容できる範囲でもっと高速な記録データ量(平均)で記録したい。
【0056】
そこで、本実施例の具体的な一実施例を図7を用いて説明する。すなわち、前記した如く、カメラ録画時かまたはファイナライズ処理時の記録動作かに応じて(ST122)、間欠動作のON/OFF周期を切換えるシステムを構成する。カメラ録画時ST124のON(t1on)/OFF(t1off)に対して、ファイナライズ処理時ST123の記録のON(t2on)/OFF(t2off)において、t2on>t1onまたはt2off<t1offの一方かまたは両方を実施することで平均記録データ量をカメラ録画時に比較してファイナライズ処理時の方が高くすることで、ファイナライズ処理時間を短縮するものである。
【0057】
この動作は、操作SW18にて指示された動作モードを制御マイコン16にて判別し、カメラ録画時には圧縮/伸張回路8にて所定のデータ量で圧縮されたデジタル映像信号をD−RAM15、インターフェース回路19、信号/制御処理回路24、記録再生回路29、ピックアップ31および制御マイコン28などを介してディスクメディア32上に所定の間欠周期(t1on/t1off)で記録する。一方、制御マイコン16にてファイナライズ処理と判断されると、インターフェース回路19、信号/制御処理回路24、記録再生回路29、ピックアップ31および制御マイコン28などを介してディスクメディア32上に所定の間欠周期(t2on/t2off)でファイナライズ処理データを記録する。
【0058】
さらに、本発明の他のひとつの特徴を示す一実施例を図8、9を用いて詳細に説明する。
ピックアップ31に内蔵されるレーザダイオードの発光波長には温度依存性があり、一般に温度上昇により発光波長が長くなる特性を有する。また、有色素系の記録媒体で作られるDVD−Rディスクは波長依存性のある光ディスクであり、前記記録レーザーダイオードの発光波長が長くなると吸収率が低下する傾向にある。このため、有色素系の記録媒体で作られるDVD−Rディスクへの記録では、レーザーダイオードの発光パワーが温度上昇に応じて、より大きなパワー値を供給する必要がある。
【0059】
すなわち、ピックアップ31に内蔵されるレーザーダイオードは温度変化の影響を受けて、特に高温で充分な記録パワーを供給できないという問題が生じる。このため、低温時には比較的高いデータ転送量の記録が可能であるが、高温時にはあまり高いデータ転送量を記録できない。言換えると、低温時には高速でデータを記録し、高温時には低速でデータを記録することが望ましい。そこで、前記したファイナライズ処理時の記録動作を装置内が低温時は高速で行い、装置内が高温時には低速で行うようにする。これにより、通常使用される周囲温度が低温時には高速でファイナライズ処理を実施し、使用者の待ち時間を短縮し、反対に周囲温度が高温時には低速ながら確実なファイナライズ処理が実施できるようにする。
【0060】
これらの動作を図8、9に対応させてさらに詳細に説明する。ファイナライズ処理開始71指令を操作SW18からの入力により受付けると、制御マイコン16、インターフェース回路19、信号/制御処理回路24、記録再生回路29、ピックアップ31および制御マイコン28などを介してリードアウト記録データ74をディスクメディア32上に媒体記録信号75に示す如くON/OFF状態にて記録する。ここで、ピックアップ31に近い場所に配置された温度センサー42により装置内の温度を検出し、増幅器43を介して制御マイコン28内に温度変化72の情報を取り込み、所定の閾値を越えると温度閾値73情報を検出して図9の処理ステップ132(ST132)にて判別し、処理ステップ133(ST133)にて前記リードアウト記録データ74のディスクメディア32上に媒体記録信号75を所定の間欠記録動作に切換える。ここでは、間欠動作とすることで記録データの平均値が低下するように構成している。また、この間欠駆動にて、前記した如くこの記録停止時の消費電力を低減することで平均消費電力を低減して装置の温度上昇を低減する効果もある。
【0061】
ここでは、間欠駆動にて平均記録データ量を低減する構成を示したが、もちろんディスクメディアの回転速度を低下させて記録データ転送速度を低下させても同様の効果が得られる。
前記実施例では、常温時に、ファイナライズ処理のリードアウトデータ記録を連続記録として説明したが、図5〜7で説明したように、常温時においても間欠駆動を採用した場合に付いて、図10を用いて説明する。同図は図7の構成の判別方法が温度判別となったものである。すなわち、前記した如く、装置内の温度センサー42により温度を検出し所定の温度に達しているか如何かを判別し(ST172)、間欠動作のON/OFF周期を切換えるシステムを構成する。所定の温度以下の時には処理ステップ174のON(t1on)/OFF(t1off)に対して、所定の温度以上の時には処理ステップ173の記録のON(t2on)/OFF(t2off)において、t2on>t1onまたはt2off<t1offの一方かまたは両方を実施することで平均記録データ量を高温時に比較して常温時の方が高くすることで、常温時のファイナライズ処理時間を短縮し、高温時には処理速度は低下するが確実に処理を完了するものである。
【0062】
また、さらに温度上昇が生じた場合の対応策の一実施例を図11を用いて説明する。前記温度閾値73情報にて、前記の如く間欠記録にて温度上昇を低下させても、周囲温度条件などから装置の許容温度を超えることも予想される。そのような対応策として、図10に示し様に、処理ステップ142にてリードアウトデータ記録の開始端を検出した後、ステップ143にて、所定量を単位として、リードアウトエリアのデータを記録する。そして、所定量を単位として記録が完了するたびに、ステップ144にて、前記温度センサー42および増幅器73から得られる温度変化72の情報を制御マイコン28にて検出し、所定の第三の閾値に達しているかを判定する。
【0063】
ここで所定の第三閾値(装置の動作が補償できない温度)に達していなければ、次のステップ145にて記録したリードアウトエリアが所定の範囲に到達しているかどうかを判定する。到達していなければ再び上記ステップ143に戻って既に記録したリードアウトエリアのデータに続けて所定量の単位で記録を再開する。ステップ145で、記録したリードアウトデータが所定のリーダアウトエリアに記録完了していた場合には、ステップ146にてディスクの記録管理データを記録し、ステップ147にてリードインエリアを記録する。ここで、ディスク管理データおよびリードインエリアはあらかじめ決められた領域であり記録時間も数十秒程度とリードアウトエリアに比較して充分少ない時間である。
【0064】
ステップ144にて、温度変化72の情報が所定の第三閾値(装置の動作が補償できない温度)に達したと判定された場合には、ステップ148へ飛んでファイナライズ処理を中断して終了する。
【0065】
以上述べたことは、ファイナライズ処理だけでなく通常のカメラ録画に付いても同様な課題と対応策が考えられる。これらに付いて図12〜14を用いて説明する。
【0066】
カメラ録画中にも同様に装置内温度上昇が考えられる。それは特にカメラ部38で高画質な撮影に必要な多くの画像データを生成した場合に、記録再生部41の間欠記録の記録期間比率が増加して記録再生部41の装置内温度上昇が増加する。この様な場合に、前記温度センサー42にて装置内を検出し所定の閾値を越えると前記カメラ部38の画像データ量を制限し(低画質な撮影条件)、記録再生部41の間欠記録の記録期間比率を減少させて温度上昇を低減する。このことにより、画質は制限されるが高い温度環境においても安定な撮影を実現することができる。
【0067】
この動作の詳細を先ず図12、13を用いて説明する。通常、連続した動画を撮影する時には、操作SW18より記録開始81信号を制御マイコン16にて受付け(ST151)、カメラ部38で撮影した信号を出力部39内の圧縮/伸張処理回路8にて映像/音声信号を圧縮し撮影情報84として、制御部40内のバッファメモリ(D−RAM15)のバッファ入力85に供給する。一方、記録再生部41は上記バッファメモリ(D−RAM15)からより高い転送レートで間欠的にバッファ出力86として読出し、ディスクメディア32上に媒体記録信号87として間欠的に記録する。
【0068】
ここで、前記温度センサー42および増幅器43にて検出された温度変化82の情報が図12に示される如くあらかじめ決められた所定の温度閾値83を検出すると図13の処理ステップ152(ST152)にて判別し、処理ステップ153(ST153)にて前記圧縮/伸張処理回路8における圧縮率を変更して圧縮後のデータ量を低減する。このことにより、圧縮後の撮影情報84のデータ量が低減し、バッファメモリ(D−RAM15)へのバッファ入力85も同様に低減するため、バッファメモリ(D−RAM15)への蓄積時間が長くなり、結果としてバッファ出力86の読出し周期が長く(図12上のt1からt2へ)なる。このことにより、記録再生部41での消費電量が低減し、装置内の温度上昇を抑えることができる。
【0069】
以上の動作により、通常の周囲温度で使用される条件では、比較的高画質な高レートのデータを記録し、周囲温度や装置内温度が非常に高くなり安定な高速記録が難しい条件では多少画質が劣化するが記録レートを低く設定することで装置内の温度上昇を低減して記録し続けることができるようになる。
【0070】
次に、上記手段にても温度上昇が所望の範囲以内に収まらないときや上記手段によって温度が下降した際の処理について、図14、15を用いてさらに詳細に説明する。
【0071】
先ず、温度変化91が第一の閾値92を越えると、処理ステップ162にて前記した如く処理ステップ163の低画質(低転送レート)記録モードへ移行する。その後は上記第一の閾値より低い第二の閾値93以下となるまでは再び処理ステップ167の高画質(高転送レート)記録モードへ移行しない。この様な温度のヒステリシスを設けることで、頻繁に高画質モードと低画質モードが切り替わることを防止する。
【0072】
次に、前記温度変化91が第一の閾値92を越えて低画質モードへ移行しても、周囲温度条件や装置内の動作条件等にて温度が上昇し続けた場合には、処理ステップ165にて第一の閾値より高い第三の閾値93を越えたところで装置の動作を停止する。すなわち、装置の動作が保証できない温度(第三の閾値)所まで温度上昇が発生した場合には装置の動作を停止する物とする。
【0073】
以上は、カメラ録画について述べたが、本システムは前記したファイナライズ処理時の動作についても同様である。すなわち、第一の閾値に達するまでは、ファイナライズ処理のたとえばリードアウトデータを高速で記録(連続記録状態かまたは間欠記録においても記録期間の比率が比較的大きい状態)し、第一の閾値を越えると低速で記録(間欠記録状態かまたは同じ間欠記録においての記録期間の比率が比較的小さい状態)する。その後、第二の閾値まで温度が低下すれば、再び高速で記録する状態へ復帰させる。一方、第三の閾値までさらに温度が上昇すれば記録状態を停止して、省電力状態としてそれ以上の温度上昇を発生させないようにする。
【0074】
次に、本発明の他の実施例を図16を用いて説明する。同図で図1と同じまたは同等機能部分には同一符号を記す。171はCPU、172は表示部、173は操作部、174は音声処理用DSP、175はスピーカ、176は情報伝送路インターフェース、177はROM、178はRAM、179はフラッシュメモリ(F−RAM)、180は入出力部をそれぞれ示す。
【0075】
本装置は、記録再生部41を有した携帯型情報処理装置を示す。携帯型の情報処理装置の記録再生部41に挿抜可能なディスク32型記録媒体を採用し、リアルタイム記録が必要な入出力部180を有する場合には、図1に示したカメラ一体型記録装置と同様に、簡易フォーマットでリアルタイムで記録して、後からファイナライズ処理を実行して、たとえば、他の再生装置(ビュワー装置)にて再生可能な互換フォーマットに編集することが考えられる。このような動作においては、図1に示したカメラ一体型記録装置と同様な課題および解決手段が有効になる。
【0076】
同図の入出力部180は、マイク1とオーディオ入力処理回路2により音声信号を取り込み、レンズユニット5と撮像センサー(CCD)6およびカメラ映像信号処理回路7により映像信号を取り込む。また、情報伝送路インターフェース176により外部の機器やネットワークとの間で、映像・音声・データなどを含むマルチメディア情報を入出力する。これらの入出力部180より取り込まれた情報をCPU171にて処理・加工して、バッファメモリ(RAM178)に一時記憶する。これらの情報が所定量に達したらインターフェース回路19を介して記録再生部41に記録する。また、ユーザーは操作部173を操作して、本装置の動作を制御する。また、本装置の状態は表示部172によりユーザーに開示される。その他の各部の動作は基本的に図1の動作と同様に動作する。本装置に対しても、図2〜図15に示した各動作が適用される。
【0077】
次に、本発明を他の装置に適用した一実施例を図17を用いて説明する。同図において、図1、図16の構成と同一および同等機能部分には同一符号を記載する。181は音声入力端子、182は映像入力端子、183は放送信号受信用のチューナ、184はオーディオ入力回路、185は映像入力処理回路、186は操作スイッチ、187は制御マイコン、188は圧縮/伸張処理回路、189はインターフェース回路、190はハードディスクドライブ(HDD)、191は電源回路、192は電源入力端子をそれぞれ示す。
【0078】
本実施例が、図1に示す実施例と異なる点は、カメラ撮影信号のみではなく、外部入力信号として音声入力端子181および映像入力端子182から入力される第1の入力信号、放送信号を受信するチューナ183から出力される第2の入力信号、デジタル音声/映像入力端子12から入力される第3の入力信号、および他の記録メディアであるハードディスクドライブ(HDD)190からの再生される第4の入力信号等に対しても、図2〜図15に示した各システムの動作が適用できることを示している。
【0079】
ここで、前記第1および第2の入力信号に対する動作は、先に記載したカメラ入力信号とほぼ同じ動作であるので詳細説明は省略する。第3の入力信号である映像/音声デジタル入力信号は、一般に圧縮された音声と映像の多重信号である。本入力信号を音声/映像信号の圧縮/伸張処理回路188にて、ビデオフォーマットまたはビデオレコーディングフォーマットへの変換や、ビットレート変換による可変ビットレートまたは固定ビットレートへの変換と高画質高ビットレートおよび標準低ビットレートへの変換を行う。これらの変換手段は、上記音声/映像信号の圧縮/伸張処理回路188にて入力信号を一旦伸張した後、再度圧縮処理して実現しても良い。
【0080】
さらに、上記第1から第3の入力信号を一旦、音声/映像信号の圧縮/伸張処理回路188を介してハードディスクドライブ(HDD)190に一時記憶して置き、必要に応じて、これらの情報をディスクメディア32へ保存することが考えられる。ハードディスクドライブ(HDD)190内の信号は、一般に前記第3の入力信号と同様の形式で記録されていることが多く、上記第3の入力信号と同様の処理を施すことにより第4の入力信号についても、同様な処理を実施することができる。
【0081】
以上述べたことから明らかなように、特に、本ディスク記録装置を小型の携帯機器に採用した場合などに起こる温度上昇による性能の不安定要因を避けるために、連続したカメラ録画やファイナライズ処理時のリードアウトデータ記録などの記録情報に対しても高速な記録転送レートを採用して間欠的に記録を行い、この欠時の記録再生部の消費電力を低減することで平均消費電力を低下させて温度上昇を低減している。また、装置内に温度センサーを設けることにより、温度上昇時にカメラ録画時の圧縮情報量を切換えたり、ファイナライズ処理時のリードアウトデータを平均記録速度を低下させたりして、記録動作の間欠周期を切換えて省電力化を図ることで温度上昇を低減することができる。これにより、通常の温度範囲では、高速で情報を転送記録し、高温時には低速では有るが確実に記録動作を行わせることができるという効果がある。
【0082】
また、ディスク記録装置の温度が所定の範囲を越えると一時的にカメラ録画やファイナライズ処理を停止し、装置の消費電力を低減し温度上昇を抑えることにより誤った記録動作を回避することができる。
【0083】
さらには、これらのディスク記録装置をカメラ一体型記録装置や携帯型情報処理装置やモニター一体型装置に適用して、安定な動作を保証したディスク記録装置一体型の各種装置を提供できるという効果を有する。
【0084】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、簡易フォーマットの形式で記録した情報を標準のビデオフォーマットに変換するファイナライズ処理をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に使用される各種ディスクとその記録フォーマットを示す比較図である。
【図3】本発明の一実施例に使用されるディスクのデータ構造を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施例の主要部の動作フローチャート図である。
【図5】本発明の一実施例の主要部の動作を示す模式波形図である。
【図6】本発明の一実施例の主要部の動作を示す模式波形図である。
【図7】本発明の一実施例の主要部の別な動作フローチャート図である。
【図8】本発明の一実施例の主要部の動作を示す模式波形図である。
【図9】本発明の一実施例の主要部の別な動作フローチャート図である。
【図10】本発明の一実施例の他の主要部の動作フローチャート図である。
【図11】本発明の一実施例の他の主要部の動作フローチャート図である。
【図12】本発明の一実施例の主要部の動作を示す模式波形図である。
【図13】本発明の一実施例の他の主要部の動作フローチャート図である。
【図14】本発明の一実施例の主要部の別な動作フローチャート図である。
【図15】本発明の一実施例の主要部の動作を示す模式波形図である。
【図16】本発明の第二の一実施例の回路ブロック図である。
【図17】本発明の第三の一実施例の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1…マイク、 2…オーディオ入力処理回路、
5…レンズユニット、 6…撮像センサー(CCD)、
7…カメラ映像信号処理回路、 8…圧縮/伸張処理回路、
9…映像表示/出力処理回路、 10…表示手段(LCD)、
11…ドライバ、 12…デジタル音声/映像入力端子、
15…D−RAM、 16…制御マイコン、
18…操作スイッチ(SW)、 19…インターフェース回路、
20…外部電源入力端子、 21…充電回路、
22…バッテリー、 23…電源回路(DC−DCコンバータ)、
24…信号/制御処理回路、 25…D−RAM、
28…制御マイコン、 29…記録再生回路、
31…ピックアップ、 32…ディスクメディア、
33…スピンドルモータ、 34…送りモータ、
35…アクチュエータドライバ、 37…スイッチ回路、
38…カメラ部、 39…出力部、 40…制御部、
41…記録再生部、 42…温度センサー、 43…増幅器、
171…CPU、 172…表示部、 173…操作部、
176…情報伝送路インターフェース、 178…RAM、
180…入出力部、 183…チューナ、
186…操作スイッチ、 187…制御マイコン、
188…圧縮/伸張処理回路、 189…インターフェース回路、
190…ハードディスクドライブ(HDD)。
Claims (15)
- 記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、
前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータを記録するファイナライズ処理手段と
装置の温度変化を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段の出力に応じて前記ファイナライズ処理手段を周期的に記録期間と記録停止期間を繰り返す間欠記録状態に切換える切換手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、
前記記録メディアのファイナライズ処理による少なくともリードアウトデータ記録を間欠的に行うファイナライズ処理手段と
装置の温度変化を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段の出力に応じて前記ファイナライズ処理手段による間欠記録の記録期間または記録停止期間の時間を切換える切換手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記映像情報は、レンズユニットを介して得られた光信号を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手段の出力をデータ圧縮する圧縮手段とから構成される装置から供給されることを特徴とする請求項1、2記載の記録装置。
- 前記切換手段は、前記温度検出手段による温度が所定値以上のときに、前記停止期間の時間を長くするように切換えることを特徴とする請求項2記載の記録装置。
- 前記切換手段は、前記温度検出手段による温度が所定値以上のときに、前記記録期間の時間を短くするように切換えることを特徴とする請求項2記載の記録装置。
- 記録メディアに映像情報を記録する記録手段と、
前記記録メディアのファイナライズ処理を行うファイナライズ処理手段と
装置の温度変化を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段の出力が所定値以上のときに前記ファイナライズ処理手段による記録を停止する記録停止手段を有することを特徴とする記録装置。 - 前記ファイナライズ処理手段は少なくともリードアウトデータの記録を所定量を単位として間欠的に記録し、前記温度検出手段の出力が所定値以上であるか否かの判断を前記間欠的な記録の記録停止期間に行うことを特徴とする請求項6記載の記録装置。
- 前記切換手段は、少なくとも複数段の切換モードを有し、前記温度検出手段による温度が第一の閾値を越えると、前記間欠記録の記録期間の比率を短くし、前記第一の閾値より低い第二の閾値まで低下すると前記間欠記録の期間の比率を元に戻すように切換えることを特徴とする請求項1、2記載の記録装置。
- 前記切換手段は、少なくとも複数段の切換モードを有し、前記温度検出手段による温度が第一の閾値を越えると前記間欠記録の記録期間の比率を短くし、前記第一の閾値より低い第二の閾値まで低下すると前記間欠記録の記録期間の比率を元に戻し、前記第一の閾値より高い第三の閾値より上昇すると前記間欠記録の記録動作を停止するように切換えることを特徴とする請求項1、2記載の記録装置。
- レンズユニット手段と、
該レンズユニットを介して得られた光信号から電気信号を得る撮像手段と、
記録メディアに前記撮像手段からの映像情報を記録する記録手段と、
前記記録メディアのファイナライズ処理を行うファイナライズ処理手段と、
前記記録手段による映像情報の記録時および前記ファイナライズ処理手段による少なくともリードアウトデータ記録時には前記記録メディアへの記録を間欠的に行う間欠記録制御手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記間欠記録制御手段は、前記ファイナライズ処理手段による少なくともリードアウトデータ記録時の間欠記録の記録時間が前記映像情報の記録時の間欠記録の記録時間とほぼ等しいかまたは長いことを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
- 前記間欠記録制御手段は、前記ファイナライズ処理手段による少なくともリードアウトデータ記録時の間欠記録の記録停止時間が前記映像情報の記録時の間欠記録の記録停止時間とほぼ等しいかまたは短いことを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
- 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を有したことを特徴とする携帯型カメラ一体型記録装置。
- 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の記録装置のファイナライズ処理装置を設けたディスク記録装置を有したことを特徴とする携帯型情報処理装置。
- 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の映像再生装置からの再生信号を表示するモニター装置と一体化することを特徴とするモニター一体型映像再生装置。
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