JP3906553B2 - 自動遠心機 - Google Patents

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    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
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    • B04B11/00Feeding, charging, or discharging bowls
    • B04B11/04Periodical feeding or discharging; Control arrangements therefor
    • B04B2011/046Loading, unloading, manipulating sample containers

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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液等の検体試料を人手を介す手法によらず、自動的にハンドリング装置で搬入搬出し遠心分離する自動遠心機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動遠心機100は、例えば図10に示すように、検体試料を遠心分離する遠心機の上に直交形ハンドリング装置101を設け、該直交形ハンドリング装置101に設けたハンド112で検体試料が入ったラック2を移送して遠心機の上方から出し入れする。二点鎖線で示すように搬送ライン113からラック2を搬入出するため、直交形ハンドリング装置101は水平の軸の一部が搬送ライン113側に突き出し、垂直の軸がラック2を移送する時上方へ上がる。このような直交形ハンドリング装置101の場合、垂直の軸の上部に配線されたケーブル115は、移動する度に曲折する。なお、図示していないが、直交形ハンドリング装置101による挟まれ等の危険を防止するため、これらの可動部は全てカバーで覆っている。また、ラック2を収納するバケット102を備えたロータ103を位置決めする際は、例えば誘導モータからなる遠心用駆動モータ104の下方から位置決め用ステッピングモータ105と連結したクラッチ板106をジャッキ機構107で押し上げ、遠心用駆動モータ104の下部と接続し且つロータ103中心のシャフト8先端をピボット108に付き当ててアンバランス等によるロータ103の傾きを矯正する。遠心用駆動モータ104の下部にモータ回転軸と一体に装着されているインデックスプレート114からの信号を受けて、位置決め用ステッピングモータ105への駆動パルスレートを制御して、ロータ103の回転方向の初期位置である原点(図示せず)を検出した後、各バケット102が順次ラック2を搬入出する位置に来るようにロータ103を位置決めする。また検体試料を遠心分離する時は、ジャッキ機構107でクラッチ板106を下げ、遠心用駆動モータ104から切り離し、ロータ103上方の開口部(図示せず)を移動により閉塞するドア109を直交形ハンドリング装置101のハンド112で閉じ、遠心用駆動モータ104を駆動してロータ103を高速回転させる。この時、空気との摩擦熱による検体試料の温度上昇を防止するため、冷凍機110を自動遠心機100の隣に置き、ロータ103を覆うように配置したチャンバー111の外周を冷却していた。尚、設置面から搬送ライン113までの高さは、作業者が立っていても座っていても作業し易い様、750〜850mmに設定してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような直交形ハンドリング装置の場合、垂直の軸が遠心機の上方へ突き出すため、垂直軸の上端は作業者の目線より高くなり、更にハンドリング装置を覆うカバーが作業者の視界を遮るため、作業者が自動遠心機と並ぶ他の機器の動作状況の確認を困難にしたり、見通しが悪いために圧迫感を感じる等の問題があった。
【0004】
更に、上記のように自動遠心機の隣に冷凍機を置くと設置面積が広くなるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、搬送ラインの高さを、従来通りの作業者の負担がかからない適切な高さとした上で、その高さから検体試料をハンドリングしても、全体として作業者の目線より低く全高を抑えた自動遠心機を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、設置面積が狭い省スペース形の自動遠心機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した問題を解決するために、所定の位置から検体試料を移送するハンドリング装置と、検体試料を収納するバケットを有したロータと、該ロータを回転させる駆動モータと、ロータを覆うチャンバーと、該チャンバーを冷却する冷凍機を備えた自動遠心機に於いて、検体試料を搬送する搬送ラインの設置面からの高さH1を750mm以上850mm以下とし且つ設置面からの自動遠心機の高さH2を1450mm以下とすることにより達成される。
【0008】
また、前記駆動モータの下方に前記冷凍機を配置し内蔵させることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1は本発明の一実施例である自動遠心機1を側面から見た一部断面図、図2は本発明の一実施例の自動遠心機1の上面図である。検体試料は人体の血液等を真空採血管等の試験管3に採取し、複数本(図では5本)入るラック2に試験管3を立てて収納する。検体試料が入ったラック2は搬送ライン4を流れ、搬送ライン4と隣接して自動遠心機1を設置する。
【0010】
搬送ライン4の高さH1は、低過ぎても高過ぎても作業性、特に搬送ラインにトラブルが生じたときのメンテナンスが悪い。平均的な背丈の作業者が立ったままでも椅子に腰掛けても作業し易い高さが好ましく、搬送ライン4の高さH1は机の高さ程度の750mm以上850mm以下が適している。
【0011】
自動遠心機1は、検体試料が入ったラック2を掴み移送するハンドリング装置5と、ラック2を載置し遠心力でスウィングするバケット6を90度間隔で均等な位置に設けたロータ7と、このロータ7とシャフト8で直結された駆動モータ9(例えばサーボモータ)と、該駆動モータ9はフレームとの間に設けたバネとダンパから成る防振部材10で懸架され、遠心回転時の共振を吸収する。更に自動遠心機1は、ロータ7を覆うように配置したチャンバー11と、チャンバー11の外周にパイプ状のエバポレータ12を巻き冷媒を循環させ冷却する冷凍機13と、ハンドリング装置5及び駆動モータ9等を制御するコントローラ14等から構成され、CPUボード14a,ドライバ14bはフロントカバー15を開けてメンテナンスし易い前面に配置する。図2において、自動遠心機1の両側には搬送ライン4にアクセスする検体試料の生化学検査前処理装置が並ぶため、制御部のメンテナンスは自動遠心機1のラインアウトなしで行えるよう前面に配置している。コントローラ14は、CPUボード14a,ドライバ14b,操作パネル14cから成り、これらの基板は、持ち運びが容易なようにアタッシュケースに収納できる程度の大きさとしている。また、検体試料を遠心分離する時は駆動モータ9を駆動してロータ7を高速で回転させるが、空気との摩擦熱により検体試料が熱くなるため、ロータ7を覆うように配置したチャンバー11の外周を冷却する。側面は冷却するために設けたエバポレータ12で塞がれているため、上方からラック2を出し入れする方式が望ましく、ハンドリング装置5は遠心機の上に設置する。自動遠心機1の高さH2を低くするために、搬送ライン4の高さにバケット6の高さをほぼ揃え、小形で背が低いハンドリング装置5を用いている。バケット6の高さが決まると駆動モータ9の高さが決まり、またサーボモータのような遠心時の高速回転及びロータ7の位置決めの両方が可能な駆動モータ9を採用することで、従来のようなジャッキ機構107が不要となり、冷凍機13を駆動モータ9の下方に配置可能となる。駆動モータ9は遠心時の回転量が多いため、ブラシの交換が要らないDCブラシレスサーボモータを用いている。
【0012】
ハンドリング装置5は、図3に示すような装置の小形化に有利なリンクアーム機構30を成しており、断面がH形のベース31に互いに平行な第1の案内部材32aと第2の案内部材32bを備え、第1の案内部材32a上を摺動する第1のスライダ33aと第2の案内部材32b上を摺動する第2のスライダ33bを設けている。第1のスライダ33aはタイミングベルト34aに固定され、ステッピングモータ35aを回転させることにより左右へ移動し、同様に第2のスライダ33bもタイミングベルト34bに固定され、ステッピングモータ35bを回転させることにより左右へ移動する。また、第1のスライダ33aには、第1のアーム36aの一端が軸着され、同様に第2のスライダ33bにも、第2のアーム36bの一端が軸着されている。第1のアーム36aの他端と第2のアーム36bの他端は、ハンド16を備えた移動部材37に同一軸上で軸着している。更に、移動部材37と第1のスライダ33aは、第1のアーム36aと平行な平行リンク38で軸着され、昇降時の移動部材37の姿勢を一定に保っている。また、第1のアーム36aの長さと第1のアーム36aと第1の案内部材32aとのなす角αからハンド16の高さを求めるため、平行リンク38の同一軸上に角度センサ39を設け、第1のアーム36aと第1の案内部材32aとのなす角αを角度センサ39で検出する。上記したようにベース31にステッピングモータ35a,35bを固定したので、可動部にモータを設けた直交形ロボットのようなケーブルの曲折が無く、曲折による断線は解消される構成となっている。また停電等があった場合、ステッピングモータ35a,35bの位置保持力が無くなり移動部材37の自重で落下する恐れがあるが、ステッピングモータ35a,35bのロータシャフトをバネ力で固定する電磁ロックブレーキ機能を持つモータを採用することで落下を防止できる。尚、図3に示したハンド16は、分かり易くするため90度向きを変えて作図している。
【0013】
本実施例のように上記したリンクアーム機構30のハンドリング装置5を採用することで、直交形ハンドリング装置のような水平軸の一部が搬送ライン4側へ出ること無く、上昇動作のための垂直軸の突き出しが無くなり、平均的な背丈の女性オペレータが立った時の目線の高さ1450mmより、自動遠心機1の高さを低く抑えている。
【0014】
低背化に有効なその他のハンドリング装置5の機構として、図4に示すようなタイプのものの利用も可能である。一本の案内部材40上を摺動する一つのスライダ41にアーム駆動用ステッピングモータ42を設ける。該ステッピングモータ42の軸とアーム43の一端を軸着し、アーム43の他端にはハンド16を備えた移動部材37を軸着する。移動部材37とスライダ41はアーム43と平行な平行リンク44で軸着し、昇降時の移動部材37の姿勢を一定に保つ。スライダ41はタイミングベルト45に固定され、ベース46に固定されたステッピングモータ47を回転させることにより左右へ移動する。上記した機構で2自由度のハンドリング装置5となり、リンクアーム機構30と同様、小形でも可動範囲が広いハンドリング装置5である。
【0015】
以下、自動遠心機1の動作について、図5に示す動作フローチャートの順番に従い説明する。電源投入後、自動遠心機1のコントローラ14が立ち上がり、処理50でコントローラ14はロータ7が回転していないかどうかをチェックする。ロータ7の回転把握方法は、駆動モータ9のエンコーダ64から出力されるパルスをカウントする方法と、ロータ7に磁石17を埋め込み、ホール素子63を用いてパルス信号に変換し、そのパルス周波数を電圧に変換して把握する2つの方法を設けている。この2つの方法を用いて、どちらか片方でもロータ7が回転していると判断すれば、駆動モータ9にブレーキをかけロータ7を停止させる。ロータ7が回転していない場合は、RS232C通信71で結ばれた外部制御手段であるホストコンピュータ70からのイニシャル動作指示を待つ。
【0016】
ホストコンピュータ70からのイニシャル動作指示後、図5に示す処理51を実行する。ピボット用ソレノイド68を通電駆動して、ロータ7中心の上方に設けたピボット18を下降させロータ7の傾きを矯正する。その後、リンクアーム駆動用ステッピングモータ35a,35bを励磁して電磁ロックを解除し、リンクアーム機構30は原点戻り動作を実行する。リンクアーム機構30の原点戻り動作は、角度センサ39で検出した角度αと第1のアーム36aの長さからハンド16の高さを求め、その高さから所定の高さまでハンド16を垂直に持ち上げる際のスライダ33a,33bの軌跡を計算した後、ステッピングモータ35a,35bへの駆動パルスレートを制御して、ハンド16を垂直に移動させる。垂直移動後、角度センサ39で所定の高さまで上昇したかどうかを確認し、原点センサ(図示せず)側へ2つのスライダ33a,33bを同時に同じ速度で動かし原点を検出し停止し原点戻り動作を終える。ここで図7に示すようなX−Z軸の直交座標を定義すると、第1のアーム36aの長さをL1、第2のアーム36bの長さをL2、第1のスライダ33aと第2のスライダ33b間の上下方向の軸芯間の距離をd、移動部材37の摺動方向の位置をx1、第1のスライダ33aの摺動方向の位置をAxとするとき、第2のスライダ33bの摺動方向の位置をBxとすると、
【0017】
【数1】
Figure 0003906553
【0018】
という関係になるように第1のスライダ33aと第2のスライダ33bを制御することにより、ハンド16を垂直に移動することができる。
【0019】
一方、駆動モータ9は、駆動モータ9の回動軸に取り付けられたロータリーエンコーダ64のA相、B相、Z相を用いて、NAND論理回路で1回転1パルスのトリガ信号を作成する。駆動モータ9の制御は、制御計算周期毎にエンコーダ64の回転パルス信号をフィードバックし駆動モータ9の回転角度及び角速度を求め、指令回転数と駆動モータ9の角速度の差から比例項・積分項・微分項の3つの項を加算するPID演算を行い、PWM(パルス・ワイド・モジュレーション)制御により駆動モータ9を駆動制御する。上記した手法により駆動モータ9を制御して、低速20min~1位でロータ7を回転させ、前述したトリガ信号を基準にラック2を出し入れする所定の位置まで、ロータ7を回転させて位置決めする。ラック2を出し入れする所定の位置は、動作前に予め教示しておく。
【0020】
尚、エンコーダ64から出力されるパルスをカウントするカウンタIC(図示せず)は、トリガ信号が入る度にクリアされるように回路を構成している。リンクアーム機構30と駆動モータ9の駆動タイミングは、ハンド16とロータ7の干渉を避けるため、ハンド16が上昇完了した後ロータ7を回転させ始める。原点戻り動作完了後、ロータ7上部に設けたドア19をハンド16で開け、バケット6の中にラック2が入っているかどうかを確認するため、ハンド16を下降させてハンド16を閉じ、ラック2を探る動作を実行する。ハンド16はハンド用モータ67を回転させカム機構により開閉する。ハンド16をバケット6の方へ下ろす時、スウィング戻り時に発生するバケット6の傾きをほぼ水平にするため、ハンド16をバケット6の縁に当てる。ハンド16を下降させる時は、予め各ステッピングモータ35a,35bの垂直動作時のパルスレートを計算し記憶して置き、動作時に順次記憶したデータを読み出して、各ステッピングモータ35a,35bを駆動する。その後、ラック2を取り出す位置へ横に移動しハンド16を閉じる。ハンド16を閉じてラック2がある時、ハンド16部に具備したラックセンサ61が検知してラック2を把持したことが分かり、ハンド16を閉じたままラック2を持ち上げ、ホストコンピュータ70の指示で搬送ライン4へラック2を置く。ハンド16を閉じてラック2が無い場合は、ハンド16を上昇させ、次の所定の位置へハンド16及びロータ7を位置決めする。ハンド16の全ての停止位置において、角度センサ39で検出した角度αの実測値と前もって角度計算しておいた計算値が、所定の範囲内に入っているかを比較することで、ステッピングモータ35a,35bの脱調等を確認する。また、ハンド16をバケット6の縁へ下降させる動作は、各バケット6に付き1回行い、ラック2を載置する所定の全箇所をハンド16で探り搬出して、全てのバケット6にラック2が無い状態にして次の搬入動作指示を待つ。
【0021】
ホストコンピュータ70の外部通信による搬入動作指示により、図5に示す処理52を実行する。先ず、ストッパ用ソレノイド69に通電駆動して、搬送ライン4を流れてくる検体試料が入ったラック2をストッパー20で止める。次にハンド16を搬送ライン4へ移動して、ハンド16でラック2を掴み持ち上げ、ラック2を収納するバケット6の上空へハンド16を移動する。一方、駆動モータ9はラック2を出し入れする位置にロータ7を位置決めし、その後ハンド16を下降させ、ハンド16を開いてラック2をバケット6に載置する。この動作を繰り返し実行し、搬入動作指示の数だけラック2をバケット6に載置するが、回転時のバランスをとるため、偶数個目のラック2は直前に入れたバケット6の位置と対象な角度位置180度分ロータ7を回転させた位置にラック2を載置する。尚、ストッパー20はラック2を止める時だけ動作させ、非動作時はストッパー20が搬送ライン4側へ出ていないことをストッパセンサ66で常時監視する。
【0022】
続いて、ホストコンピュータ70からの遠心動作指示により、図5に示す処理53を実行する。搬入動作で載置したラック2の数が奇数であれば、遠心回転時のバランスをとるため、検体試料を入れたラック2の総重量が一番重い場合と軽い場合のほぼ中間位の重さとしたダミーラック21をバケット6に載置する。図21に示すように、コアライン4のストッパー20で止まるラック2及びダミーラック21のラック置場及びこれらのラックを載置するバケット6の位置は置き面の高さをほぼ同一にすると共に、コアライン4のラックの搬送方向に直角にしかも一直線上になるように配置して、2自由度のハンドリング装置5で搬送動作が行えるようにしてある。検体試料が入るラック2とダミーラック21を区別するため、ハンド16を閉じた時の開き具合で判断できるようにダミーラック21の形をラック2と違え、ハンド16部に設けたダミーセンサ62で検知する。偶数個分バケット6に載置した後、ハンド16でロータ7上部のドア19を閉める。その後、遠心回転時の風圧でドア19が浮き上がるのを防止しるため、ハンド16をドア19中央部付近に移動して、ステッピングモータ35a,35bの励磁電流を遮断してハンド16の自重で落下しドア19に突き当て、ステッピングモータ35a,35bの電磁ロックの励磁電流を遮断してステッピングモータ35a,35bの回転軸をロックし、ハンド16でドア19を押さえる。ドア19を押さえた後、ロータ7中心の上方に設けたピボット用ソレノイド68への通電を遮断し、バネ力でピボット18を上げる。その後、駆動モータ9を回転させて検体試料を遠心分離するが、加速時は駆動モータ9へ流れる電流がほぼ一定となるような加速カーブで、目標の整定回転数例えば3000min~1まで加速させる。目標回転数で定回転数制御し、所定の遠心時間例えば5分が経過すると減速を開始する。遠心分離後の検体試料のコンダミネーションを防止するため、3種類の減速方法を設け、一つ目は駆動モータ9への通電を遮断し空気及び機械的な摩擦で自然に減速させる自然減速と、二つ目は高回転域で急減速するため駆動モータ9の発電エネルギーを利用した発電制動と低回転域で緩やかな減速カーブで回転数制御する通常減速と、三つ目は放物線状の2次曲線の速度カーブで減速する放物線減速である。自然減速と放物線減速は、ロータ7の回転数が0min~1つまり停止してから、前述した手法で駆動モータ9を低速回転させて、ラック2を出し入れする所定の位置に位置決めする。通常減速時は、ロータ7の回転数が低い回転数例えば20min~1をトリガ信号が入るまで保ち、制御系を回転数制御から位置制御に切り換え、一度ロータ7を停止させること無く、ラック2を出し入れする所定の位置にそのまま位置決めする。また図8に示す遠心回転数カーブ80ように、段階的な遠心運転を実行するステップ運転の機能を備え、最適遠心運転の条件を設定可能としている。上記した減速方法の選択及びステップ運転方法は、ホストコンピュータ70からの通信で指示され、自動遠心機1は指示に従い運転する。また、上記したダミーラック21で載置重量バランスをとっているが、試験管3が1本でも遠心分離可能とするため、アンバランス時にバランスをとる方向へボールが移動するボールバランサ22をロータ7上部に設けている。駆動モータ9の下部に設けた加速度センサ23から出力される信号が、所定のアンバランス量を越えると、駆動モータ9を制動してロータ7を停止させる。
【0023】
遠心運転終了後、ホストコンピュータ70からの搬出動作指示により、図5に示す処理54の遠心機内部のラック2を搬出する動作を実行する。先ず、ピボット用ソレノイド68に通電してピボット18を下降させてロータ7の傾きを矯正し、ステッピングモータ35a,35bを励磁して電磁ロックを解除し、ハンド16を所定の高さまで上昇させ、原点戻り動作を行う。その後、ハンド16でロータ7上部のドア19を開け、ハンド16をバケット6の縁の上空へ移動してバケット6に当て、バケット6の傾きを矯正する。傾き矯正後、ラック2を取り出す位置へ横に移動しハンド16を閉じ、ラック2を持ち上げ、搬送ライン4へラック2を置く。イニシャル動作時と同様、バケット6の傾き矯正動作は各バケット6に対し1回実行し、ホストコンピュータ70の指定したラック2をバケット6から取り出し搬出する。ラック2のバケット6からの搬出するときの順序は、CPUボード14のメモリに記憶してある搬入した順序及び搬入した場所データから、ホストコンピュータ7は搬入した順番に搬出するか、或いは任意の順番でラックを取り出すか選択可能である。全ラック2を搬出した後、ダミーラック21を使用した場合はダミーラック21を元のダミーラック置場に戻し、再び搬入動作指示を待ち、上記した搬入・遠心・搬出動作を繰り返し実行する。
【0024】
上記した運転を実行中、冷凍機13をオン/オフ制御して、チャンバー11下部に設けたサーミスタ(図示せず)の抵抗値の変化を温度変化として捉えた温度が、ホストコンピュータ70からの設定温度に対して所定範囲内で脈動するように制御する。設定温度は、0.1℃単位で10℃から30℃の範囲で設定可能としている。温度制御方法は、遠心動作以外と遠心動作中で制御方法が異なる。遠心動作以外時は、チャンバー11下部の温度が一例として設定温度より−3degになるまで冷凍機13をオンし、最小120秒の冷凍機13のオフ動作区
上記した運転を実行中、冷凍機13をオン/オフ制御して、チャンバー11下部に設けたサーミスタ(図示せず)の抵抗値の変化を温度変化として捉えた温度が、ホストコンピュータ70からの設定温度に対して所定範囲内で脈動するように制御する。設定温度は、0.1℃単位で10℃から30℃の範囲で設定可能としている。温度制御方法は、遠心動作以外と遠心動作中で制御方法が異なる。遠心動作以外時は、チャンバー11下部の温度が一例として設定温度より−3degになるまで冷凍機13をオンし、最小120秒の冷凍機13のオフ動作区間を設け、上昇中の温度が設定温度の−1degに達すると、少なくとも40秒は冷凍機13をオンして設定温度より−3degになるまで冷却する動作を繰り返す。遠心動作中は、チャンバー11下部の温度が設定温度より−5degになるまで冷凍機13をオンし、最小120秒の冷凍機13のオフ動作区間を設け、上昇中の温度が設定温度の−3degに達すると、少なくとも40秒は冷凍機13をオンして設定温度より−5degになるまで冷却するが、設定温度に対して遠心回転数補正温度90が加えられ制御目標温度を変更する。図9に示すように、遠心回転数補正温度90のカーブは遠心回転数に対し折れ線状のカーブとなり、2000min~1以下では4.3degを設定温度に加算して制御目標温度とし、3000min~1時に於いては設定温度より1.5deg低い制御目標温度としている。遠心回転数補正温度90は、高速回転域での検体試料の発熱を補正するため設けたもので、上記した温度制御方法で、検体試料の温度が設定温度の所定範囲内に入るように冷凍機13をオン/オフ制御する。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、検体試料を搬送する搬送ライン高さを概ね750mm以上850mm以下に設定し、検体試料を掴み移送するハンドリング装置を低背で広い可動範囲を持つリンクアームハンドリング機構とし、検体試料を遠心回転させハンドリング時は位置決めするDCブラシレス駆動モータの下方に冷凍機を配置させ、設置面からの自動遠心機の高さを1450mm以下としたので、背が低くコアラインに対して幅が狭い省スペース形の自動遠心機としたので、作業者のメンテナンス時の負担が軽く、これらの機器が載置される生化学検査室の視界を遮らずに見通しが良く、圧迫感を作業者に感じさせない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である自動遠心機を側面から見た一部断面図。
【図2】 本発明の一実施例の自動遠心機の上面図。
【図3】 本発明の一実施例を示すリンクアーム機構の構成図。
【図4】 本発明のその他の実施例を示すハンドリング装置の構成図。
【図5】 本発明の一実施例を示す自動遠心機の動作フローチャート。
【図6】 本発明の一実施例を示すコントローラのブロック回路図。
【図7】 本発明の一実施例を示すリンクアーム機構の座標定義図。
【図8】 本発明になるステップ運転の一例を示すグラフ。
【図9】 本発明の一実施例となる、遠心回転数に対する遠心回転数補正温度のカーブを示すグラフ。
【図10】 従来の自動遠心機を正面から見た断面図。
【符号の説明】
図において、1は自動遠心機、2はラック、4は搬送ライン、5はハンドリング装置、6はバケット、7はロータ、9は駆動モータ、11はチャンバー、12はエバポレータ、13は冷凍機、14はコントローラである。

Claims (6)

  1. 所定の位置から検体試料を移送するンドリング装置と、前記検体試料を収納するバケットを有したロータと、該ロータを回転させる駆動モータと、前記ロータを覆うチャンバーと、該チャンバーを冷却する冷凍機を備えた自動遠心機において、前記ンドリング装置が第一の案内部材と、該第一の案内部材に平行に配置された第二の案内部材と、前記第一の案内部材に対して移動可能な第一の摺動部材と、前記第二の案内部材に対して移動可能な第二の摺動部材と、前記第一の摺動部材を移動させるための第一の駆動機構と、前記第二の摺動部材を移動させるための第二の駆動機構と、前記第一の摺動部材に一端が軸着された第一のアームと、前記第二の摺動部材に一端が軸着された第二のアームとを有し、前記第一のアームの他端と、前記第二のアームの他端を同一軸上で軸着する移動部材から構成され、さらに前記検体試料を搬送する搬送ラインの設置面からの高さを概ね750mm乃至850mmとし、且つ設置面からの自動遠心機の高さを概ね1450mm以下とすることを特徴とする自動遠心機。
  2. 前記駆動モータの下方に前記冷凍機を配置し内蔵させたことを特徴とする請求項1記載の自動遠心機。
  3. 前記駆動モータは、前記ロータを高速回転して前記検体試料に遠心力を付与するための回転動作と、前記ロータの回転方向の位置を決定するために低速回転する回転動作の両方の動作を司ることを特徴とする請求項1乃至2いずれか記載の自動遠心機。
  4. 前記駆動モータがサーボモータであることを特徴とする請求項3記載の自動遠心機。
  5. 前記自動遠心機は、前記自動遠心機外に配される外部制御手段と通信により接続され、該外部制御手段からの信号を受けて動作制御を行うコントローラを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の自動遠心機。
  6. 所定の位置から検体試料を移送するンドリング装置と、前記検体試料を収納するバケットを有したロータと、該ロータを回転させる駆動モータと、前記ロータを覆うチャンバーと、該チャンバーを冷却する冷凍機を備えた自動遠心機において、前記ンドリング装置が案内部材と、前記案内部材に対して移動可能な摺動部材と、前記摺動部材を移動させるための駆動機構と、前記摺動部材に一端が軸着されたアームと、該アームの一端を駆動するモータと、前記アームの他端が前記検体試料が入ったラックを把持することのできるハンドを有する移動部材に軸着するよう構成され、さらに前記検体試料を搬送する搬送ラインの設置面からの高さを概ね750mm乃至850mmとし、且つ設置面からの自動遠心機の高さを概ね1450mm以下とすることを特徴とする自動遠心機。
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