JP2000294614A - 物品移載装置 - Google Patents

物品移載装置

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JP2000294614A
JP2000294614A JP9976499A JP9976499A JP2000294614A JP 2000294614 A JP2000294614 A JP 2000294614A JP 9976499 A JP9976499 A JP 9976499A JP 9976499 A JP9976499 A JP 9976499A JP 2000294614 A JP2000294614 A JP 2000294614A
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mounting table
article mounting
sensor
induction motor
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JP9976499A
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Inventor
Homare Komoto
誉 幸本
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置・速度制御用のパルス生成回路を不要と
してモータ制御系の構成を簡単化し、且つ昇降速度を上
昇してサイクルタイムを短縮化することができる物品移
載装置を提供する。 【構成】 昇降可能且つ水平動可能な物品載置台7を備
え、ステーションA,B間で半導体カセット1の移載を
行う物品移載装置において、物品載置台7の昇降用の駆
動源である誘導モータ8と、その誘導モータ8の出力軸
9に同軸上に直接取り付けられた円板状の慣性体21
と、誘導モータ8をON・OFF制御するコントローラ
27とを備えた。コントローラ27はブレーキ回路28
を有し、物品載置台7が上端位置にあることを検出する
上端センサ17と、荷降ろし位置にあることを検出する
荷降ろしセンサ18と、荷掬い位置にあることを検出す
る荷掬いセンサ19と、下端位置にあることを検出する
下端センサ20との検出信号に基づいて誘導モータ8の
回転駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品載置台上の物
品を駆動モータの回転駆動により昇降させる物品移載装
置に関し、更に詳しくは、複数枚の半導体ウェハを収容
した半導体カセットを複数のステーション間で向きを変
えて或いはそのままの向きで移載する物品移載装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ウェハの製造工場では、エ
ッチング・はく離、露光、投入前洗浄、洗浄・成膜、検
査等の各処理装置間を、天井走行車又は床上無人搬送車
等の搬送手段で連結し、各処理が終了した製品を搬送手
段を用いて自動的に次の工程に送るようになっている。
搬送手段と各処理装置との間には適宜ストッカ(クリー
ンデポ)が配置され、必要に応じて製品を格納するよう
になっている。
【0003】複数の格納棚を備えたストッカは入出庫装
置を備えており、該入出庫装置により格納棚と入出庫ス
テーションとの間で製品を入出庫するようになってい
る。例えば、各処理装置は移載ロボットを備えており、
前記ストッカの入出庫ステーションと移載ロボットの移
載ステーションとの間に、両ステーション間で製品を移
載する物品移載装置が配置されている。この物品移載装
置は、製品を載置する物品載置台と、昇降用モータを含
む昇降機構と、水平移動用モータを含む水平移動機構と
を備えており、製品を持ち上げた後、必要に応じて向き
を変更しながら水平動させて、一方のステーションから
他方のステーションに製品を移載するようになってい
る。
【0004】そして、物品移載装置の昇降用モータ及び
水平移動用モータには、パルス電力に対応して回転する
ステッピングモータが使用されていた。ステッピングモ
ータは、入力したパルス数に比例して回転角が変位し、
入力周波数に比例して回転速度が変位するという特性を
持っている。従って、急激な加減速による振動で製品が
損傷しないように、位置・速度制御用のパルス生成回路
を用いて入力パルスを制御することにより、所定の加減
速度で物品載置台を昇降及び水平移動させていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
物品移載装置でのステーション間の移載にかかるサイク
ルタイムを短縮するため、特に昇降サイクルを短縮化す
る必要が生じてきた。昇降サイクルを短縮化するために
は、昇降時の最高速度を向上させる必要があるが、ステ
ッピングモータは最高回転数近くでのトルクが低いとい
う特性を有しているので、昇降速度を向上させようとす
ると、ステッピングモータを大型化する必要がある或い
は脱調の可能性が高くなるという問題があった。また、
ステッピングモータを使用する場合、位置・速度制御用
のパルス生成回路が必要となり、制御系を含む昇降手段
が複雑化するという問題があった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、位置・速度制御用のパルス生成回路を不要としてモ
ータ制御系の構成を簡単化し、且つ昇降速度を上昇して
サイクルタイムを短縮化することができる物品移載装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、昇降可能な物品載置台を備
えた物品移載装置において、物品載置台を昇降させるた
めの駆動軸に慣性体を取り付けたことを特徴とするもの
である。この発明では、物品載置台を昇降させるための
駆動軸に慣性体を取り付けたので、慣性体が駆動軸が駆
動する際の錘りとして作用し、複雑な制御回路を用いて
厳密な加減速制御を行うことなしに、単なるON・OF
F制御のみで、物品載置台の起動時及び停止時の加減速
度を緩やかなものにできる。
【0008】請求項2記載の発明は、物品載置台を昇降
させるための駆動源である駆動モータの出力軸に前記慣
性体を取り付けたものである。この発明では、駆動モー
タの出力軸に慣性体を取り付けたので、即ち伸縮やすべ
りがある駆動伝達機構を介することなく、慣性体を駆動
源の出力軸に直接的に取り付けたので、起動時や停止時
における物品載置台の昇降方向の振動を効果的に抑制す
ることができる。
【0009】請求項3記載の発明は、前記駆動モータは
誘導モータである。この発明では、物品載置台の昇降用
の駆動源として誘導モータを使用するので、高速回転時
にも大きなトルクを得ることができ、前記のように駆動
軸に慣性体を取り付けた場合でも、物品載置台の昇降ス
ピードを上昇してサイクルタイムを短縮化することがで
きる。
【0010】請求項4記載の発明は、物品載置台が下端
位置にあることを検出する下端センサと、物品載置台が
荷掬いを行う直前位置にあることを検出する荷掬いセン
サと、物品載置台が荷降ろしを行う直前位置にあること
を検出する荷降ろしセンサと、物品載置台が上端位置に
あることを検出する上端センサと、各センサの検出信号
に基づいて誘導モータの回転駆動を制御するコントロー
ラとを備えたものである。この発明では、物品載置台の
下端到達は下端センサにより検出でき、荷掬いを行う直
前位置(荷掬い位置)への到達は荷掬いセンサにより検
出でき、荷降ろしを行う直前位置(荷降ろし位置)への
到達は荷降ろしセンサにより検出でき、上端位置への到
達は上端センサにより検出できる。物品載置台を複数の
ステーション間で水平移動させる場合、物品を載置した
物品載置台が上端位置にある状態で水平動可能となり、
物品を載置していない物品載置台が下端位置にある状態
で水平動可能となる。各センサの検出信号に基づいて誘
導モータの回転駆動を制御するので、ON・OFF制御
のみで正確な昇降位置の制御が行える。
【0011】請求項5記載の発明は、複数のステーショ
ン間で駆動モータ及び物品載置台を水平動させる水平移
動手段を備えたものである。この発明では、昇降用の駆
動モータ(誘導モータ)及び水平移動手段の作動を組み
合わせることにより、複数のステーション間で物品を移
載することができる。
【0012】請求項6記載の発明は、前記物品は複数枚
のウェハを収容した半導体カセットであるものとする。
【0013】
【実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を用い
て説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実
施の形態に限定されるものではない。図1は本実施の形
態に係る物品移載装置を示す側面断面図であり、図2は
図1の物品移載装置のII−II線断面図であり、図3は各
動作のタイムチャートを示す説明図、図4は誘導モータ
のトルク−回転数特性を示す説明図である。
【0014】上述したように、物品移載装置は、複数の
処理装置が配置された半導体ウェハの製造工場におい
て、ストッカ(クリーンルーム用自動倉庫)と各処理装
置との間に設置されるものである。複数枚のウェハが収
容された半導体カセット1は、ストッカ側のステーショ
ンAと、処理装置側のステーションBとの間で移載され
る。処理装置で所定の処理を行うために、ストッカから
半導体カセット1を出庫する際、入出庫装置により格納
棚から半導体カセット1が取り出され、ストッカの入出
庫ステーションAに移載される。そして、物品移載装置
により処理装置側の移載ステーションBに移載された半
導体カセット1は、処理装置が備えている移載ロボット
等により取り出される。
【0015】また、処理装置での処理が終了し、ストッ
カに半導体カセット1を入庫する際、移載ロボット等に
より半導体カセット1が移載ステーションBに移載さ
れ、物品移載装置によりストッカの入出庫ステーション
Aに移載される。そして、ストッカの入出庫装置によ
り、入出庫ステーションAの半導体カセット1が格納棚
に格納される。尚、半導体カセット1の上部には支持部
2が形成されており、該支持部2を掬い上げることによ
り、入出庫装置或いは移載ロボット等を用いて半導体カ
セット1を持ち上げることができる。
【0016】物品移載装置は、基枠4内において左右方
向(図2の左右方向)に延びるレール5に沿って水平動
自在な移動枠6を備えている。物品載置台7を昇降させ
る駆動源である誘導モータ8は、移動枠6の上面に下向
きに(出力軸9が下方に突出するように)固着されてい
る。この誘導モータ8を回転駆動することにより、駆動
伝達機構を介して、半導体カセット1が載置される物品
載置台7を昇降させることができる。
【0017】誘導モータ8は、固定子巻線に流れる交流
電流によって発生する回転磁界と、ロータ部に発生する
誘導電流との相互作用によって回転力が生ずるものであ
る。その誘導モータ8のトルクと回転数との関係は図3
に示すような特性となる。図3において、トルクが零と
なる回転数N1は同期速度であり、電源周波数とポール
数(磁極数)により規定される。例えば、電源周波数が
60Hz、ポール数が4極であれば、同期速度は180
0rpmとなる。実際には、誘導モータ8の出力軸9
は、同期速度から負荷に応じたすべり分だけ低い回転速
度で回転する。図3から分かるように、誘導モータ8は
高速回転時にも高いトルクを有するものである。
【0018】誘導モータ8の駆動伝達機構は、出力軸9
に同軸上に取り付けられたプーリー10と、出力軸9と
平行に配置されたボールネジ(昇降軸)11と、ボール
ネジ11の下端に取り付けられたプーリー12と、両プ
ーリー10,12間に掛け渡されたベルト13とを備え
ている。即ち、誘導モータ8の出力軸9と所定間隔をお
いて平行に配置されたボールネジ11との間には、プー
リー10,12及びベルト13より構成される駆動伝達
機構が配置されている。尚、誘導モータ8の出力軸9と
同軸上に取り付けられたプーリー10の径は、ボールネ
ジ11と同軸上に取り付けられたプーリー12の径より
大きくなっている。このような構成により、誘導モータ
8(出力軸9)が回転駆動すると、プーリー10,ベル
ト13,プーリー12を介してボールネジ11が回転す
るようになっている。
【0019】ボールネジ11には昇降部材14が噛み合
っており、ボールネジ11が回転すると昇降部材14が
昇降するようになっている。昇降部材14の上方には支
持シャフト15を介して物品載置台7が取り付けられ、
ボールネジ11の正逆回転に伴って、昇降部材14,支
持シャフト15及び物品載置台7が上昇又は下降するよ
うになっている。
【0020】昇降部材14は、移動枠6の上面に取り付
けられた支持枠16内を昇降する。支持枠16の内面に
は、昇降部材14が所定の高さにあることを検出する複
数のセンサ17,18,19,20が設置されている。
これらのセンサは例えば光学式センサを使用することが
でき、上方から順に、上端センサ17,荷降ろしセンサ
18,荷掬いセンサ19,下端センサ20となってい
る。上端センサ17が昇降部材14を検出している時
(図1の状態)、物品載置台7は最上端位置にある。荷
降ろしセンサ18が昇降部材14を検出している時、物
品載置台7は荷降ろしを行う直前位置(荷降ろし位置)
にある。物品載置台7が荷降ろし位置にある時、物品載
置台7の物品載置面(上面)は基枠4側の移載面(基枠
4の上面)よりやや高い位置にある。尚、荷降ろしと
は、物品載置台7が移載面(基枠4の上面)を越えて下
降することにより、物品載置台7上の半導体カセット1
が移載面に移載されることを言う。
【0021】荷掬いセンサ19が昇降部材14を検出し
ている時、物品載置台7は荷掬いを行う直前位置(荷掬
い位置)にある。物品載置台7が荷掬い位置にある時、
物品載置台7の物品載置面(上面)は基枠4側の移載面
(基枠4の上面)よりやや低い位置にある。尚、荷掬い
とは、物品載置台7が移載面(基枠4の上面)を越えて
上昇することにより、物品載置台7上の半導体カセット
1を掬い上げることを言う。下端センサ20が昇降部材
14を検出している時、物品載置台7は最下端位置にあ
る。
【0022】誘導モータ8の出力軸9には、プーリー1
0の下側に位置するようにして、円板状の慣性体21が
直接的に取り付けられている。出力軸9に慣性体21を
取り付けたことにより、誘導モータ8の加減速時におい
て、慣性体21が錘りとして作用し、その加減速度を緩
やかにして物品載置台7の昇降方向の振動を抑制するこ
とができる。
【0023】次に、物品載置台7の水平動について説明
する。物品載置台7の水平移動手段は、基枠4内の左右
一方の端部に鉛直上向きに設置された水平動用モータ2
2と、モータ22の出力軸23に取り付けられたプーリ
ー24と、基枠4内の左右他方の端部に設置されたプー
リー25と、両プーリー24,25間に水平に掛け渡さ
れたベルト26とを備えている。水平動用モータ22は
ステッピングモータが使用され、図示しないパルス生成
回路を用いて所定のパルスを生成することにより、特別
にセンサを設けることなく、物品載置台7の所望の位置
・速度制御を可能としている。このような構成により、
モータ22が回転すると、出力軸23及びプーリー24
を介してベルト26が走行駆動することにより、物品載
置台7の昇降機構を搭載した移動枠6がレール5に沿っ
て左右方向に水平動するようになっている。
【0024】物品載置台7の昇降用の駆動源である誘導
モータ8は、ブレーキ回路28を備えたコントローラ2
7により制御される。コントローラ27は、各センサ1
7〜20の検出信号に基づいて、電源29からの電源供
給(制御指令)をON・OFFすることにより誘導モー
タ8を駆動・停止させる。電源供給がONすると誘導モ
ータ8は回転し、電源供給がOFFすると、所定時間経
過後ブレーキ回路28による電子ブレーキ作用が働くよ
うになっている。尚、この電源OFFからブレーキ(電
子ブレーキ)作用までの遅延時間は任意に設定可能であ
り、負荷に応じて予め好ましい値に設定することができ
る。このように、電源供給がOFFした後、所定の遅延
時間経過後にブレーキを作用させることにより、急激な
減速による物品載置台7の振動をより確実に防止するこ
とができる。また、コントローラ27はパルス生成回路
(図示略)を有し、前記水平移動用の水平動用モータ2
2に対するパルス電力の供給も行う。
【0025】次に、図3のタイムチャートを用いて、物
品移載装置の移載動作について説明する。物品移載装置
は、ステーションAにおいて、半導体カセット1を載置
していない物品載置台7が最下端位置から最上端位置ま
で上昇する過程で半導体カセット1を掬い上げ、その状
態でステーションBまで水平動した後、最上端位置から
最下端位置まで下降する過程で半導体カセット1を基枠
6側に移載する。このような動作により、ステーション
Aにある半導体カセット1をステーションBに移載する
ことができる。ステーションBに移載した後は、物品載
置台7が最下端位置にある状態でステーションAまで水
平動し、その後上記と同様の動作により次の半導体カセ
ット1の移載が行える。
【0026】まず、物品載置台7がステーションAの最
下端位置にあるとする。この時、下端センサ20はON
している(図3(c)参照)。コントローラ27により
制御指令がONされると(図3(a)参照)、物品載置
台7は上昇を開始する(図3(b)参照)。上昇開始
後、直ちに下端センサ20はOFFとなる(図3(c)
参照)。物品載置台7の上昇中において、荷掬いセンサ
19がONすると(図3(d)参照)、制御指令はOF
Fとなり(図3(a)参照)、所定の遅延時間経過後、
ブレーキ回路28により誘導モータ8にブレーキを作用
させて、物品載置台7の上昇は一瞬だけ停止される(図
3(d)参照)。この時、物品載置台7は、基枠6上に
ある半導体カセット1下面に近接した荷掬い位置にあ
る。
【0027】所定時間経過後、再び制御指令がONする
と(図3(a)参照)、物品載置台7は上昇を再開する
(図3(b)参照)。上昇再開後、直ちに荷掬いが行わ
れるとともに、荷掬いセンサ19はOFFとなる(図3
(d)参照)。物品載置台7の上昇中において、上端セ
ンサ17がONすると(図3(e)参照)、制御指令は
OFFとなり(図3(a)参照)、所定の遅延時間経過
後、ブレーキ回路28により誘導モータ8にブレーキを
作用させて、物品載置台7の上昇は停止される(図3
(b)参照)。このように、物品載置台7が最下端位置
から上昇を開始した後、最上端位置に到達するまでの時
間が上昇サイクルとなる。コントローラ27は、物品載
置台7が最上端位置で停止中に、水平動用モータ22を
回転駆動して物品載置台7をステーションBの位置まで
水平動させる。
【0028】その後、物品載置台7がステーションBの
最上端位置にある状態で制御指令がONすると(図3
(a)参照)、下降を開始する(図3(b)参照)。下
降開始後、直ちに上端センサ17はOFFとなる(図3
(e)参照)。物品載置台7が下降中において、荷降ろ
しセンサ18がONすると(図3(f)参照)、制御指
令はOFFとなり(図3(a)参照)、所定の遅延時間
経過後、ブレーキ回路28により誘導モータ8にブレー
キを作用させて、物品載置台7の下降は一瞬だけ停止さ
れる(図3(b)参照)。この時、物品載置台7は、基
枠6の移載面に近接した荷降ろし位置にある。
【0029】所定時間経過後、再び制御指令がONする
と(図3(a)参照)、物品載置台7は下降を再開する
(図3(b)参照)。下降再開後、直ちに荷降ろしが行
われるとともに、荷降ろしセンサ18がOFFとなる
(図3(f)参照)。物品載置台7の下降中において、
下端センサ20がONすると(図3(c)参照)、制御
指令はOFFとなり(図3(a)参照)、所定の遅延時
間経過後、ブレーキ回路28により誘導モータ8にブレ
ーキを作用させて、物品載置台7の下降が停止される
(図3(b)参照)。このように、物品載置台7が最上
端位置から下降を開始した後、最下端位置に到達するま
での時間が下降サイクルとなる。コントローラ27は、
物品載置台7が最下端位置で停止中に、水平動用モータ
22を回転駆動して物品載置台7をステーションAの位
置まで水平動させる。
【0030】物品載置台7を荷掬い位置で一瞬停止した
後、再加速して荷掬いを行い、物品載置台7を荷降ろし
位置で一瞬停止した後、再加速して荷降ろしを行うの
で、荷掬い時及び荷降ろし時の衝撃を抑制することがで
きる。
【0031】図3(g)に本実施の形態に係る物品移載
装置における昇降時の半導体カセット1の上下方向の振
動量、図3(h)に慣性体21が無い状態での上下方向
の振動量を示す。図3に示す測定結果は、半導体カセッ
ト1に振動センサを取り付けて測定したものである。図
3(h)に示すように、慣性体21が無い場合、半導体
カセット1を載置した状態での物品載置台7の加減速
時、即ち、荷掬い時(a部分)、最上端位置での停止時
(b部分)、最上端位置からの下降開始時(c部分)、
荷降ろし位置への停止時(d部分)、荷降ろし時(e部
分)の振動量が大きくなっている。それに対して、図3
(g)に示すように、本実施の形態に係る物品移載装置
では、a部分〜e部分の全てにおいて振動量がさほど大
きくならない。従って、加減速時の振動により、半導体
カセット1内のウェハが損傷するのを防止できる。
【0032】このように、本実施の形態では、昇降用の
誘導モータ8の出力軸9に慣性体21を取り付けたの
で、物品載置台7の加減速時の加減速度が緩やかにな
り、半導体カセット1を載置した物品載置台7の振動を
抑制することができる。即ち、ベルト13等の駆動伝達
機構を介することなく、誘導モータ8の出力軸9に直接
同軸上に慣性体21を取り付けたので、ベルト13の伸
縮或いはベルト13及びプーリー10,12間のすべり
等を介することなく、誘導モータ8の加減速時の振動を
直接的且つ効果的に抑制することができる。
【0033】尚、本実施の形態では、ステーションAか
らステーションBの間で物品載置台7が水平動する際
に、平面的な向きの変更は行われないようにしたが、移
載装置に適合するために、水平移動中に水平方向に所定
角度だけ回転(向き変更)するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。請求項1記載の発明によれ
ば、物品載置台を昇降させるための駆動軸に慣性体を取
り付けたので、簡単な制御構成により、物品載置台の起
動時及び停止時において、加減速度を緩やかなものにし
て昇降方向の振動を抑制し、物品載置台上の物品を確実
に保護することができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、駆動源の出
力軸と同軸上に慣性体を取り付けたので、即ち伸縮やす
べりがある駆動伝達機構を介することなく、駆動源の出
力軸に直接的に取り付けたので、起動時や停止時におけ
る物品載置台の昇降方向の振動を最も効果的に抑制する
ことができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、物品載置台
の昇降用の駆動源として誘導モータを使用するので、高
速回転時にも大きなトルクを得ることができる。従っ
て、前記のように駆動軸に慣性体を取り付けて加減速度
を緩やかにするとともに、慣性体を取り付けた場合で
も、物品載置台の昇降スピードを上昇してサイクルタイ
ムを短縮化することができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、各センサの
検出信号に基づいて昇降位置の正確な制御が行える。荷
掬いセンサを設けたので、荷掬いを行う直前位置で物品
載置台を一旦停止或いは減速した後に荷掬いを行うこと
ができ、荷掬い時の衝撃から物品を保護することができ
る。また、荷降ろしセンサを設けたので、荷降ろしを行
う直前位置で物品載置台を一旦停止或いは減速した後に
荷降ろしを行うことができ、荷降ろし時の衝撃から物品
を保護することができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、複数のステ
ーション間で駆動モータ及び物品載置台を水平動させる
水平移動手段を備えたので、昇降用の誘導モータと水平
移動手段との作動を組み合わせることにより複数のステ
ーション間で物品を移載することができる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、前記物品は
特に振動に弱い複数枚のウェハを収容した半導体カセッ
トであるので、振動抑制による保護という点から特に有
効に作用するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る物品移載装置を示す側面断
面図である。
【図2】図1の物品移載装置のII−II線断面図である。
【図3】各動作のタイムチャートを示す説明図である。
【図4】昇降用の誘導モータのトルク−回転数特性を示
す説明図である。
【符号の説明】
A,B…ステーション、1…半導体カセット、6…移動
枠、7…物品載置台、8…誘導モータ(昇降用)、9…
出力軸、11…ボールネジ、14…昇降部材、15…支
持シャフト、16…支持枠、17…上端センサ、18…
荷降ろしセンサ、19…荷掬いセンサ、20…下端セン
サ、21…慣性体、22…水平動用モータ、23…出力
軸、27…コントローラ、28…ブレーキ回路、29…
電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能な物品載置台を備えた物品移載
    装置において、物品載置台を昇降させるための駆動軸に
    慣性体を取り付けたことを特徴とする物品移載装置。
  2. 【請求項2】 物品載置台を昇降させるための駆動源で
    ある駆動モータの出力軸に前記慣性体を取り付けた請求
    項1記載の物品移載装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動モータは誘導モータである請求
    項2記載の物品移載装置。
  4. 【請求項4】 物品載置台が下端位置にあることを検出
    する下端センサと、物品載置台が荷掬いを行う直前位置
    にあることを検出する荷掬いセンサと、物品載置台が荷
    降ろしを行う直前位置にあることを検出する荷降ろしセ
    ンサと、物品載置台が上端位置にあることを検出する上
    端センサと、各センサの検出信号に基づいて誘導モータ
    の回転駆動を制御するコントローラとを備えた請求項3
    記載の物品移載装置。
  5. 【請求項5】 複数のステーション間で駆動モータ及び
    物品載置台を水平動させる水平移動手段を備えた請求項
    2〜4のいずれかに記載の物品移載装置。
  6. 【請求項6】 前記物品は複数枚のウェハを収容した半
    導体カセットである請求項1〜5のいずれかに記載の物
    品移載装置。
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