JP3905881B2 - 冷却制御装置及び冷却制御方法とこの冷却制御装置を使用したプラント - Google Patents

冷却制御装置及び冷却制御方法とこの冷却制御装置を使用したプラント Download PDF

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Description

本発明は、回転体を駆動させる蒸気に換える水の一部を冷却する冷却制御装置及び冷却制御方法とこの冷却制御装置を使用したプラントとに関するもので、その温度が制限される水を冷却する冷却制御装置及び冷却制御方法とこの冷却制御装置を使用したプラントとに関する。
従来より、原子力発電プラントは、図9に示すように、原子炉1で発生する熱により一次系の水を加熱し、この加熱された一次系の水を蒸気発生器2に導入して二次系の水を蒸気に換える。この二次系の水より得られた蒸気によって蒸気タービン3を回転駆動して発電機3aを作動させて発電を行う。そして、蒸気タービン3を回転させた後に蒸気タービン3から排出される蒸気は、復水器4で海水によって冷却されて復水され、蒸気発生器2に供給される。このとき、復水器4で復水された水から不純物を除去するために復水脱塩装置7が設けられる。この復水脱塩装置7では、復水器4からの水をイオン交換することで不純物の除去を行う。又、蒸気発生器2に不純物が蓄積して濃縮されるのを防止するために、二次系の水の一部をブローダウンして蒸気発生器2から排出系統15に排出する。このブローダウンした二次系の水は復水系統5に回収される(特許文献1参照)。
又、復水器4で復水された二次系の水が蒸気発生器2に供給される復水系統5には、復水脱塩装置7をバイパスするためのバイパス路12が備えられている。このバイパス路12を設けることで、機器配管内の鉄成分などの溶出を防ぐために二次系の水の循環系統にアンモニアを投入して高pHとして運用する場合に、復水脱塩装置7における不純物除去能力の低下を防ぐことができる。即ち、復水脱塩装置7より下流でアンモニアが投入される場合は、第1弁装置13を閉じるとともに第2弁装置14を開くことで、復水器4から復水脱塩装置7への通水をなくし、又、起動時などのようにアンモニアの投入がない場合は、第1弁装置13を開くとともに第2弁装置14を閉じることで、復水器4から復水脱塩装置7へ通水させる。このとき、復水器4の水が、復水ポンプ6によって復水脱塩装置7又はバイパス路12に供給される。
又、蒸気発生器2からブローダウンされた二次系の水は復水系統5に回収されるが、このとき、蒸気発生器2と第1弁装置13及び復水脱塩装置7の間における復水系統5との間に排出系統15が構成され、ブローダウンした二次系の水の一部が排出系統15によって復水系統5に投入されることとなる。この排出系統15には、蒸気発生器2からブローダウンした二次系の水の一部が導入されるフラッシュタンク21と、フラッシュタンク21内の蒸気を分離して脱気器10に送るミストセパレータ22と、ミストセパレータ22で蒸気が分離されてフラッシュタンク21に戻された水を冷却する熱交換器17,18による冷却部16とを備える。
この熱交換器17,18には、復水脱塩装置7及びバイパス路12の下流に設けられた抽出ライン20によって分岐される復水器からの二次系の水が冷却媒体(以下、この冷却媒体となる二次系の水を「冷却水」と呼ぶ)として供給されて、熱交換器17,18を通水するフラッシュタンク21からの二次系の水(以下、このフラッシュタンクからの二次系の水を「ブローダウン水」と呼ぶ)を冷却する。このようにして熱交換器17,18で冷却されたブローダウン水は、復水脱塩装置7へ供給される。又、復水脱塩装置7及びバイパス路12からの二次系の水は、復水ブースタポンプ8によって低圧給水加熱器9に供給されて加熱されるとともに、抽出ライン20によって分岐されるとともに熱交換器17,18においてフラッシュタンク21からのブローダウン水によって加熱された冷却水と合流されて、脱気器10に供給される。
特開2001−296389号公報
このような発電プラントにおいて、フラッシュタンク21からの飽和温度となる高温のブローダウン水を、熱交換器17,18で復水脱塩装置7の許容温度まで冷却する必要がある。よって、従来においては、熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度を40度などの復水脱塩装置7の許容温度で一定になるように、抽出ライン20から熱交換器17,18に供給される冷却水の流量が制御される。このとき、フラッシュタンク21からの流量が少なくなったとき、又は、復水器4内の水温が低くなったとき、熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度が低くなる。そして、熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度を一定に保つ制御が行われるため、抽出ライン20を介して熱交換器17,18に流れる冷却水の流量を減少させる。
このように熱交換器17,18に供給される冷却水の流量を減少させた結果、熱交換器17より排出される冷却水の温度が高くなる。即ち、図10のグラフのように、フラッシュタンク21からの流量が少なくなると、熱交換器17より排出される冷却水の温度が高くなり、又、復水器4内の水温が低くなると、同様に、熱交換器17より排出される冷却水の温度が高くなる。そして、この熱交換器17から排出される冷却水の温度が高く成りすぎると、フラッシュを発生して、低圧給水加熱器9の下流側で合流した後に、ウォータハンマー現象を発生させ、配管に損傷を与える。又、熱交換器17から排出される冷却水の温度が低下すると、発電プラントの全体負荷が低下する。このとき、この発電プラントの全体負荷を低下すると、図10のように、フラッシュをさけるための熱交換器17より排出される冷却水の温度の上限が更に低くなるため、更にフラッシュが発生しやすくなる。
このような問題を鑑みて、本発明は、冷却水の温度を安全な範囲に保持することができるとともに十分な冷却動作を行うことができるように冷却水流量を制御する冷却制御装置及び冷却制御方法を提供することを目的とする。又、本発明は、冷却水の温度を安全な範囲に保持することができるとともに十分な冷却動作を行うことができるように冷却水流量を制御する冷却制御装置を備えたプラントを提供することを別の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプラントは、液体を加熱して高温の蒸気を発生する蒸気発生器と、前記蒸気発生器で発生された蒸気を液体に復水する復水器と、前記復水器で復水した該液体を前記蒸気発生器に供給する液体供給路と、前記液体供給路上に設置されるとともに前記復水器で復水されて排出された前記液体から不純物を除去する脱塩装置と、前記蒸気発生器から排液された液体の一部を冷却して前記復水器から前記脱塩装置に供給される前記液体に合流させる第1熱交換器と、該第1熱交換器に前記液体供給路における前記脱塩装置よりも下流位置を通過する液体の一部を第1冷却媒体として供給する第1冷却媒体抽出路と、該第1熱交換器で仕事を行った第1冷却媒体となる前記液体を前記液体供給路に合流させる第1冷却媒体排出路と、を備えるプラントにおいて、前記第1熱交換器から前記第1冷却媒体排出路に排出された前記第1冷却媒体となる液体の温度を計測する第1温度検出部と、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を決定する第1流量制御弁と、前記第1温度検出部で検出された前記第1冷却媒体となる液体の温度に基づいて、前記第1流量制御弁の開度を設定し、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量制御を行う流量制御部と、を備え、前記第1温度検出部で計測された温度が第1許容上限値より高くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くし、前記第1温度検出部で計測された温度が許容下限値より低くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を狭めて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を少なくすることにより、前記脱塩装置に供給される前記液体に合流する前記蒸気発生器から排液された液体の一部の温度を前記脱塩装置の許容範囲内とすることを特徴とする。このように、前記交換器から排出される前記冷却媒体となる液体の温度を許容範囲内に納めるように、前記冷却媒体となる液体の流量を制御して、前記熱交換器によって冷却された液体の温度を許容範囲内とすることができる。
又、前記第1熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第2温度検出部を備え、前記流量制御部において、前記第2温度検出部で計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くすることによって、前記熱交換器によって冷却された液体の温度を許容範囲内とすることができる。更に、前記熱交換器によって冷却された液体が、当該液体から不純物を除去する脱塩装置に供給されるとともに、前記第2許容上限値が、前記脱塩装置に対して設定された値である。
更に、前記第1熱交換器と前記脱塩装置との間の経路に設置されるとともに、前記第1熱交換器によって冷却された液体を、前記第1冷却媒体と異なる第2冷却媒体によって冷却する第2熱交換器と、前記流量制御部によって開度が制御され、該第2熱交換器へ供給する該第2冷却媒体の流量を決定する第2流量制御弁と、を備え、前記流量制御部において、前記第2温度検出部で計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁の開度を拡げて、前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくするようにしても構わない。このとき、前記第2熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第3温度検出部を備え、前記流量制御部において、前記第3温度検出部で計測された温度が前記第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁の開度を拡げて、前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくし、前記第3温度検出部で計測される温度を前記第2許容上限値よりも低くするようにしても構わない。
更に、前記第1熱交換器より前記第1冷却媒体排出路に排出される前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させる流量を設定する第3流量制御弁を備え、前記流量制御部において、前記第1温度検出部で計測された温度が第1許容上限値を超えたことが確認され、第1流量制御弁の開度が所定値以上となっているとき、前記第3流量制御弁の開度を拡げて、前記第1冷却媒体排出路から前記復水器へ前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させ、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を増加させるようにしても構わない。
又、本発明の冷却制御方法は、液体を加熱して高温の蒸気を発生する蒸気発生器と、前記蒸気発生器で発生された蒸気を液体に復水する復水器と、前記復水器で復水した該液体を前記蒸気発生器に供給する液体供給路と、前記液体供給路上に設置されるとともに前記復水器で復水されて排出された前記液体から不純物を除去する脱塩装置と、前記蒸気発生器から排液された液体の一部を冷却して前記復水器から前記脱塩装置に供給される前記液体に合流させる第1熱交換器と、該第1熱交換器に前記液体供給路における前記脱塩装置よりも下流位置を通過する液体の一部を第1冷却媒体として供給する第1冷却媒体抽出路と、該第1熱交換器で仕事を行った第1冷却媒体となる前記液体を前記液体供給路に合流させる第1冷却媒体排出路と、を備えるプラントの冷却制御方法において、前記第1熱交換器から排出された前記第1冷却媒体となる液体の温度を計測する第1ステップと、前記第1ステップで計測された温度に基づいて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を決定する第1流量制御弁の開度を設定し、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量制御を行う第2ステップと、を備え、前記第1ステップで計測された前記第1冷却媒体となる液体の温度が第1許容上限値より高くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くし、前記第1ステップで計測された前記第1冷却媒体となる液体の温度が許容下限値より低くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を狭めて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を少なくすることを特徴とする。
更に、前記第1熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第3ステップと、第3ステップで計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くする第4ステップと、を備える。
更に、前記プラントは、前記第1熱交換器と前記脱塩装置との間の経路に設置されるとともに、前記第1熱交換器によって冷却された液体を、前記第1冷却媒体と異なる第2冷却媒体によって冷却する第2熱交換器と、前記流量制御部によって開度が制御され、該第2熱交換器へ供給する該第2冷却媒体の流量を決定する第2流量制御弁と、を備えるものであり、前記第4ステップにおいて、前記第3ステップで計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁の開度を拡げて、前記前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくする。
更に、前記第2熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第5ステップを備え、前記第5ステップで計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁を開いて、前記前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくする。
更に、前記プラントは、前記第1熱交換器より前記第1冷却媒体排出路に排出される前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させる流量を設定する第3流量制御弁を備えるものであり、前記第1ステップで計測された温度が第1許容上限値より高く、前記第1流量制御弁の開度が所定値以上である場合、前記第3流量制御弁の開度を拡げて、前記第1冷却媒体排出路から前記復水器へ前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させ、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を増加させる。
本発明によると、熱交換器から液体供給路に排出される冷却媒体となる液体の温度に基づいて冷却媒体となる液体の流量を制御するため、この冷却媒体となる液体の温度を許容範囲に納めることができるとともに、熱交換器で冷却された液体を許容上限温度以下に納めることができる。このように、熱交換器で十分な冷却効果を与えるとともに、熱交換器から排出される冷却媒体となる液体により液体供給路でフラッシュが発生することを防ぐことができる。又、冷却媒体となる液体の温度を許容範囲で維持することで、プラントを発電プラントとしたとき、冷却媒体となる液体の温度が下がることを防ぐことができ、プラントの全体負荷の低下を抑制することができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における発電プラントの構成を示すブロック図である。尚、図1の発電プラントにおいて、図9と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図1の発電プラントは、核分裂の熱エネルギーにより一次系の水を加熱する原子炉1と、原子炉1で加熱された水が導入されて二次系の水を加熱して蒸気を発生する蒸気発生器2と、蒸気発生器2で発生した蒸気により回転駆動する蒸気タービン3と、蒸気タービン3の回転により発電動作を行う発電機3aと、蒸気タービン3の回転駆動に使用されて蒸気タービン3より排出された蒸気を海水などにより復水する復水器4と、復水器4で復水された二次系の水を蒸気発生器2に供給する復水系統5と、蒸気発生器2からブローダウンされた二次系の水の一部を復水系統5に排出する排出系統15と、を備える。
又、復水系統5は、復水器4で復水された二次系の水を復水系統5に供給する復水ポンプ6と、復水器4からの二次系の水又は排出系統15から合流したブローダウン水の不純物除去を行う復水脱塩装置7と、復水器4からの二次系の水に対して復水脱塩装置7をバイパスさせるバイパス路12と、復水脱塩装置7及びバイパス路12からの二次系の水を下流に通水させる復水ブースタポンプ8と、復水ブースタポンプ8によって供給される二次系の水を加熱する低圧給水加熱器9と、低圧給水加熱器9で加熱された二次系の水をミストセパレータ22で分離された蒸気で更に加熱して蒸気発生器2に供給する脱気器10と、復水ポンプ6より供給される二次系の水の復水脱塩装置7への通水を制御する第1弁装置13と、復水ポンプ6より供給される二次系の水のバイパス路12への通水を制御する第2弁装置14と、を備える。
又、排出系統15は、蒸気発生器2でブローダウンされた二次系の水が排出されるフラッシュタンク21と、フラッシュタンク21にブローダウンされた二次系の水から蒸気を分離して脱気器10に排出するミストセパレータ22と、フラッシュタンク21から排出される二次系の水(ブローダウン水)を冷却する熱交換器17,18と、熱交換器17,18で冷却されたブローダウン水を復水系統5に供給する供給ポンプ23と、を備える。このように排出系統15が構成されるとき、復水系統5の復水ブースタポンプ8と低圧給水加熱器9との間に支流となる抽出ライン20が設けられ、復水系統5を通水する二次系の水が抽出ライン20より冷却水として熱交換器18に供給される。
又、熱交換器17から排出される冷却水を低圧給水加熱器9と脱気器10の間で復水系統5の二次系の水と合流させる排出ライン24には、熱交換器17より排出ライン24に排出される冷却水の温度を計測する温度検出器25と、抽出ライン20及び排出ライン24それぞれを流れる冷却水の流量を決定する流量制御弁装置26と、が設置される。このように温度検出器25と流量制御弁装置26とが設置されるとき、流量制御装置27によって、温度検出器25で計測された熱交換器17から排出された冷却水の温度に基づいて、流量制御弁装置26の開度が設定され、抽出ライン20及び排出ライン24それぞれを流れる冷却水が流量制御される。この温度検出器25及び流量制御弁装置26及び流量制御装置27と、熱交換器17,18とによって、冷却制御装置30が形成される。
このように構成される発電プラントにおける冷却制御装置30の動作について、以下に説明する。フラッシュタンク21より排出される略207度のブローダウン水は、熱交換器17,18を通水することによって、抽出ライン20によって復水系統5から分岐された熱交換器17,18に供給される冷却水と熱交換を行い、冷却されて復水脱塩装置7に供給される。このように熱交換器17,18で冷却されたブローダウン水の温度は、復水脱塩装置7に供給するための許容上限温度(例えば、40度)以下とされる。又、熱交換器17,18を通水した冷却水は、フラッシュタンク21からの高温のブローダウン水と熱交換を行うため、加熱される。そして、この加熱された冷却水が熱交換器17より排出されると、排出ライン24より復水系統5の二次系の水に合流される。
このとき、熱交換器17より排出ライン24に排出される冷却水の温度が温度検出器25によって測定されると、測定された温度情報が流量制御装置27に与えられる。そして、流量制御装置27では、熱交換器17より排出ライン24に排出される冷却水の温度が一定となるように、温度検出器25からの温度情報に基づいて流量制御弁装置26の開度を設定して、抽出ライン20及び排出ライン24及び熱交換器17,18を流れる冷却水の流量を制御する。この流量制御装置27における制御動作を、図2のフローチャートを参照して説明する。
排出ライン24に設置されるとともに冷却水の温度を測定する温度検出25から温度情報を取得すると(STEP1)、この温度情報より温度検出25によって測定された排出ライン24の冷却水の温度Tを確認する。そして、確認した排出ライン24を通水する冷却水の温度Tを、熱交換器17から排出される冷却水の温度の許容範囲の上限値T1と比較する(STEP2)。そして、冷却水の温度Tが上限値T1よりも高いことを確認すると(Yes)、流量制御弁装置26の開度を拡げる制御動作を行い(STEP3)、STEP1に移行する。このとき、流量制御弁装置26の開度を所定値だけ拡げるようにしても構わないし、冷却水の温度Tと上限値T1との温度差に基づいて流量制御弁装置26の拡げる開度を設定するようにしても構わない。
又、STEP2で冷却水の温度Tが上限値T1以下であることが確認されると(No)、次に、冷却水の温度Tを、熱交換器17から排出される冷却水の温度の許容範囲の下限値T2(T2<T1)と比較する(STEP4)。そして、冷却水の温度Tが下限値T2よりも低いことを確認すると(Yes)、流量制御弁装置26の開度を狭める制御動作を行い(STEP5)、STEP1に移行する。このとき、流量制御弁装置26の開度を所定値だけ狭めるようにしても構わないし、冷却水の温度Tと上限値T1との温度差に基づいて流量制御弁装置26の狭める開度を設定するようにしても構わない。そして、STEP4で冷却水の温度Tが下限値T2以上であることが確認されると(No)、時間tだけ待機した後(STEP6)、再度、STEP1に移行して温度検出25からの温度情報を取得する。
即ち、冷却水の温度Tが上限値T1よりも高くなったとき、流量制御弁装置26を開度を広くして冷却水の流量を多くすることで、熱交換器17,18での冷却水の昇温率を低くする。よって、熱交換器17より排出ライン24に排出される冷却水の温度が低くなり、排出ライン24から復水系統5に合流したときのフラッシュの発生を防ぐことができる。又、冷却水の温度Tが下限値T2よりも低くなったとき、流量制御弁装置26を開度を狭くして冷却水の流量を少なくすることで、熱交換器17,18での冷却水の昇温率を高くする。よって、熱交換器17より排出ライン24に排出される冷却水の温度が高くなり、冷却水が排出ライン24から復水系統5に合流したときの温度の低下を抑えることができるため、その熱効率の低下を抑制することができる。
このように動作するとき、流量制御装置27では、復水器4内の水温が最高となるとともに熱交換器17,18を通水するブローダウン水の流量が最大となるときに熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度が復水脱塩装置7の許容上限温度を超えないように、冷却水の温度Tと流量制御弁装置26の開度との関係が設定されている。よって、ブローダウン水の温度が、図3のように、ブローダウン水の流量の増加又は復水器4の水温の上昇とともに高くなるが、復水脱塩装置7の許容上限温度を超えることがない。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図4は、本実施形態における発電プラントの構成を示すブロック図である。尚、図4の発電プラントにおいて、図1と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の発電プラントは、図4に示すように、第1の実施形態の発電プラント(図1)の構成に、蒸気タービン2の軸を冷却する軸冷水によって熱交換器18から排出されるブローダウン水を冷却する熱交換器40と、熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度を測定する温度検出器41と、軸冷水の熱交換器40への供給路に設置される冷却水用弁装置42aと、軸冷水の熱交換器40からの排出路に設置される冷却水用弁装置42bと、が付加された構成となる。又、熱交換器17,18,40及び温度検出器25,41と流量制御弁装置26と流量制御装置27と冷却水用弁装置42a,42bとによって冷却制御装置31を構成する。
このように発電プラントが構成されるとき、冷却制御装置31は、温度検出器25によって測定される排出ライン24の冷却水の温度が許容範囲内(T2≦T≦T1)にあるときに、温度検出器41によって検出される熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度が復水脱塩装置7の許容上限温度を超えているとともに流量制御弁装置26の開度が最大である場合、異常状態であるものと認識し、冷却水用弁装置42a,42bを開いて、熱交換器40に軸冷水を供給する。又、温度検出器41によって検出される熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度が復水脱塩装置7の許容上限温度以下である場合は、冷却水用弁装置42a,42bを閉じて、熱交換器40への軸冷水の供給を遮断する。この冷却制御装置31における流量制御装置27の制御動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。
排出ライン24に設置されるとともに冷却水の温度を測定する温度検出25,41から温度情報を取得すると(STEP1)、温度検出25によって測定された排出ライン24の冷却水の温度Tと、温度検出41によって測定された熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度Tbとを確認する。そして、確認した熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度Tbを、復水脱塩装置7の許容上限温度Tthと比較する(STEP11)。このとき、ブローダウン水の温度Tbが許容上限温度Tth以下であることが確認されると(No)、第1の実施形態と同様、冷却水の温度TがT2以上T1以下の許容範囲内の温度となるように、流量制御弁装置26の開閉が制御される(STEP2〜STEP5)。
又、STEP11でブローダウン水の温度Tbが許容上限温度Tthが高いことが確認されると(Yes)、STEP1で確認された冷却水の温度Tを許容範囲の下限値T2と比較する(STEP12)。そして、冷却水の温度Tが下限値T2以上であることを確認すると(No)、次に、流量制御弁装置26の開度が最大であるか否かを確認する(STEP13)。このとき、流量制御弁装置26の開度が最大でないことが確認されると(No)、流量制御弁装置26の開度を拡げる制御動作を行い(STEP14)、STEP1に移行する。又、STEP12において、冷却水の温度Tが下限値T2より低いとき(Yes)、又は、STEP13において、流量制御弁装置26の開度が最大であるとき、冷却水用弁装置42a,42bを開いて、軸冷水を熱交換器41に供給させる(STEP15)。
そして、STEP4で冷却水の温度Tが下限値T2以上であることが確認されたとき(No)、又は、STEP15で軸冷水が熱交換器41に供給されたとき、時間tだけ待機した後(STEP6)、再度、STEP1に移行して温度検出25,41からの温度情報を取得する。このように動作するとき、STEP3において、流量制御弁装置26の開度を所定値だけ拡げるようにしても構わないし、冷却水の温度Tと上限値T1との温度差に基づいて流量制御弁装置26の拡げる開度を設定するようにしても構わない。又、STEP5において、流量制御弁装置26の開度を所定値だけ狭めるようにしても構わないし、冷却水の温度Tと上限値T1との温度差に基づいて流量制御弁装置26の狭める開度を設定するようにしても構わない。更に、STEP14において、流量制御弁装置26の開度を所定値だけ拡げるようにしても構わないし、冷却水の温度Tと上限値T1との温度差に基づいて流量制御弁装置26の拡げる開度を設定するようにしても構わない。
本実施形態のように、熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度をも測定して管理することで、第1の実施形態と比べて、発電プラントをより安全な状態で駆動させることができる。
尚、本実施形態において、図6のように、熱交換器40から排出されるブローダウン水の温度を検出する温度検出器43を設けて、復水脱塩装置7へ供給されるブローダウン水の温度が許容上限温度を超えないように温度制御するようにしても構わない。即ち、温度検出器43によって熱交換器40から排出されるブローダウン水の温度が許容上限温度より高くなっていることが検出されると、流量制御装置27によって、冷却水用弁装置42a,42bを開いて、熱交換器40に軸冷水を供給して、熱交換器40から排出されるブローダウン水の温度を低下させる。このようにすることで、復水脱塩装置7の能力低下を防ぐことができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態における発電プラントの構成を示すブロック図である。尚、図7の発電プラントにおいて、図4と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の発電プラントは、図7に示すように、第2の実施形態の発電プラント(図4)の構成に、熱交換器17より排出ライン24に排出される冷却水を復水器4へ排出させる流量を設定する流量制御弁装置44が付加された構成となる。又、熱交換器17,18,40及び温度検出器25,41と流量制御弁装置26,44と流量制御装置27と冷却水用弁装置42a,42bとによって冷却制御装置32を構成する。このような構成の発電プラントにおいて、熱交換器17,18,40、温度検出器25、流量制御弁装置26、冷却水用弁装置42a,42bは、第2の実施形態の発電プラントと同様の動作を行うため、その詳細な説明は省略する。
このように発電プラントが構成されるとき、冷却制御装置32は、温度検出器25によって測定される排出ライン24の冷却水の温度が許容上限温度を超えているときに(T>T1)、更に、温度検出器41によって検出される熱交換器18から排出されるブローダウン水の温度が復水脱塩装置7の許容上限温度を超えている場合、まず、流量制御弁装置26の開度を開いて、熱交換器17,18を流れる冷却水流量を増加させる。そして、流量制御弁装置26の開度が所定値よりも開いているにもかかわらず、排出ライン24の冷却水温度及び熱交換器18からのブローダウン水温度それぞれが許容上限温度を超えている場合は、流量制御弁装置44の開度を開いて、排出ライン24から復水器4へ冷却水を排出させることで、熱交換器17,18を流れる冷却水流量を増加させる。このように、流量制御弁装置26,44の開度を段階的に制御して、排出ライン24の冷却水温度及び熱交換器18からのブローダウン水温度それぞれが許容温度範囲に収まるように温度制御することができる。
尚、本実施形態においても、第2の実施形態と同様、図8のように、熱交換器40から排出されるブローダウン水の温度を検出する温度検出器43を設けて、復水脱塩装置7へ供給されるブローダウン水の温度が許容上限温度を超えないように温度制御するようにしても構わない。
本発明の冷却制御装置は、原子力発電プラントや火力発電プラントやコンバインドプラントなどの蒸気発生器により高熱の蒸気を発生させるプラントにおいて適用することができる。
は、第1の実施形態の発電プラントの構成を示すブロック図である。 は、図1の発電プラントにおける流量制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 は、ブローダウン水の流量及び復水器内の水温とブローダウン水の温度との関係を示すグラフである。 は、第2の実施形態の発電プラントの構成を示すブロック図である。 は、図4の発電プラントにおける流量制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 は、第2の実施形態の発電プラントの別の構成を示すブロック図である。 は、第3の実施形態の発電プラントの構成を示すブロック図である。 は、第3の実施形態の発電プラントの別の構成を示すブロック図である。 は、従来の発電プラントの構成を示すブロック図である。 は、ブローダウン水の流量及び復水器内の水温と冷却水の温度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 原子炉
2 蒸気発生器
3 蒸気タービン
3a 発電機
4 復水器
5 復水系統
6 復水ポンプ
7 復水脱塩装置
8 復水ブースタポンプ
9 低圧給水加熱器
10 脱気器
12 バイパス路
13 第1弁装置
14 第2弁装置
15 排出系統
16 冷却部
17,18 熱交換器
20 抽出ライン
21 フラッシュタンク
22 ミストセパレータ
23 供給ポンプ
24 排出ライン
25 温度検出器
26 流量制御弁装置
27 流量制御装置
30 冷却制御装置

Claims (10)

  1. 液体を加熱して高温の蒸気を発生する蒸気発生器と、前記蒸気発生器で発生された蒸気を液体に復水する復水器と、前記復水器で復水した該液体を前記蒸気発生器に供給する液体供給路と、前記液体供給路上に設置されるとともに前記復水器で復水されて排出された前記液体から不純物を除去する脱塩装置と、前記蒸気発生器から排液された液体の一部を冷却して前記復水器から前記脱塩装置に供給される前記液体に合流させる第1熱交換器と、該第1熱交換器に前記液体供給路における前記脱塩装置よりも下流位置を通過する液体の一部を第1冷却媒体として供給する第1冷却媒体抽出路と、該第1熱交換器で仕事を行った第1冷却媒体となる前記液体を前記液体供給路に合流させる第1冷却媒体排出路と、を備えるプラントにおいて、
    前記第1熱交換器から前記第1冷却媒体排出路に排出された前記第1冷却媒体となる液体の温度を計測する第1温度検出部と、
    前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を決定する第1流量制御弁と、
    前記第1温度検出部で検出された前記第1冷却媒体となる液体の温度に基づいて、前記第1流量制御弁の開度を設定し、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量制御を行う流量制御部と、
    を備え
    前記第1温度検出部で計測された温度が第1許容上限値より高くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くし、前記第1温度検出部で計測された温度が許容下限値より低くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を狭めて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を少なくすることにより、前記脱塩装置に供給される前記液体に合流する前記蒸気発生器から排液された液体の一部の温度を前記脱塩装置の許容範囲内とすることを特徴とするプラント。
  2. 前記第1熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第2温度検出部を備え、
    前記流量制御部において、前記第2温度検出部で計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くすることを特徴とする請求項1に記載のプラント。
  3. 前記第1熱交換器と前記脱塩装置との間の経路に設置されるとともに、前記第1熱交換器によって冷却された液体を、前記第1冷却媒体と異なる第2冷却媒体によって冷却する第2熱交換器と、
    前記流量制御部によって開度が制御され、該第2熱交換器へ供給する該第2冷却媒体の流量を決定する第2流量制御弁と、
    を備え、
    前記流量制御部において、前記第2温度検出部で計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁の開度を拡げて、前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくすることを特徴とする請求項2に記載のプラント。
  4. 前記第2熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第3温度検出部を備え、
    前記流量制御部において、前記第3温度検出部で計測された温度が前記第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁の開度を拡げて、前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくすることを特徴とする請求項3に記載のプラント。
  5. 前記第1熱交換器より前記第1冷却媒体排出路に排出される前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させる流量を設定する第3流量制御弁を備え、
    前記流量制御部において、前記第1温度検出部で計測された温度が第1許容上限値を超えたことが確認され、第1流量制御弁の開度が所定値以上となっているとき、
    前記第3流量制御弁の開度を拡げて、前記第1冷却媒体排出路から前記復水器へ前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させ、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を増加させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のプラント。
  6. 液体を加熱して高温の蒸気を発生する蒸気発生器と、前記蒸気発生器で発生された蒸気を液体に復水する復水器と、前記復水器で復水した該液体を前記蒸気発生器に供給する液体供給路と、前記液体供給路上に設置されるとともに前記復水器で復水されて排出された前記液体から不純物を除去する脱塩装置と、前記蒸気発生器から排液された液体の一部を冷却して前記復水器から前記脱塩装置に供給される前記液体に合流させる第1熱交換器と、該第1熱交換器に前記液体供給路における前記脱塩装置よりも下流位置を通過する液体の一部を第1冷却媒体として供給する第1冷却媒体抽出路と、該第1熱交換器で仕事を行った第1冷却媒体となる前記液体を前記液体供給路に合流させる第1冷却媒体排出路と、を備えるプラントの冷却制御方法において、
    前記第1熱交換器から排出された前記第1冷却媒体となる液体の温度を計測する第1ステップと、
    前記第1ステップで計測された温度に基づいて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を決定する第1流量制御弁の開度を設定し、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量制御を行う第2ステップと、
    を備え、
    前記第1ステップで計測された前記第1冷却媒体となる液体の温度が第1許容上限値より高くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くし、
    前記第1ステップで計測された前記第1冷却媒体となる液体の温度が許容下限値より低くなったとき、前記第1流量制御弁の開度を狭めて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を少なくすることを特徴とする冷却制御方法。
  7. 前記第1熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第3ステップと、
    第3ステップで計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第1流量制御弁の開度を拡げて、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を多くする第4ステップと、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の冷却制御方法。
  8. 前記プラントが、
    前記第1熱交換器と前記脱塩装置との間の経路に設置されるとともに、前記第1熱交換器によって冷却された液体を、前記第1冷却媒体と異なる第2冷却媒体によって冷却する第2熱交換器と、
    前記流量制御部によって開度が制御され、該第2熱交換器へ供給する該第2冷却媒体の流量を決定する第2流量制御弁と、
    を備えるものであり、
    前記第4ステップにおいて、前記第3ステップで計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁の開度を拡げて、前記前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくすることを特徴とする請求項7に記載の冷却制御方法。
  9. 前記第2熱交換器によって冷却された液体の温度を計測する第5ステップを備え、
    前記第5ステップで計測された温度が第2許容上限値を超えたことが確認されると、前記第2流量制御弁を開いて、前記前記第2熱交換器に供給する前記第2冷却媒体の流量を大きくすることを特徴とする請求項8に記載の冷却制御方法。
  10. 前記プラントが、前記第1熱交換器より前記第1冷却媒体排出路に排出される前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させる流量を設定する第3流量制御弁を備えるものであり、
    前記第1ステップで計測された温度が第1許容上限値より高く、前記第1流量制御弁の開度が所定値以上である場合、
    前記第3流量制御弁の開度を拡げて、前記第1冷却媒体排出路から前記復水器へ前記第1冷却媒体となる液体を前記復水器へ排出させ、前記第1熱交換器に供給する前記第1冷却媒体となる液体の流量を増加させることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の冷却制御方法。
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