JP3904805B2 - リブガラススクリーンの耐震構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リブ板ガラスによるガラススクリーンの耐震構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の外壁として大板ガラスを用いて大開口部を構成するガラススクリーン工法のうちリブガラス(ガラス方立)を用いる工法としては、ガラススタビライザー工法、吊り下げスタビライザー工法が良く知られている。
【0003】
ガラススタビライザー工法はガラス方立付き自立工法とも呼ばれ、リブガラス(方立ガラス、ガラススタビライザーとも云う)を用いて、面板ガラスの自重による撓みと面板ガラスに加わる風荷重とを支持する工法であり、
また、吊り下げスタビライザー工法はガラス板の上辺部を吊り下げると共にリブガラスを用いてガラス板の自重による撓みを防ぐ工法であり、開口部のガラス板の高さが高い場合に良く用いられている工法である。
【0004】
前記リブガラスを用いたガラススクリーンの構成としては片リブ、両リブ、貫通リブの三種類が従来より良く知られているが、、
前記リブガラスを用いたガラススクリーンは、複数枚の面板ガラスの縦辺を突き合うようにして立設させ、突き合わせ部分とは直角方向に室内側又は室外側のいずれか一方にリブ板ガラスを立設させ、各面板ガラス間の突き合わせの目地部分に構造用シーリング材を充填させて前記立設したリブ板ガラス間にシールさせた片リブ構造が最も多く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記リブ板ガラスを用いたガラススクリーンにおいて、地震等の発生により、層間変位が起こり、面板ガラスの面に平行な方向に上部枠または下部枠が移動し、上部枠と下部枠の位置がずれると、面板ガラスは上部枠または下部枠の移動に合わせてロッキングしようと傾くが、リブ板ガラスはその上端と下端がそれぞれ上部枠、下部枠に呑み込まれており、しかも図8に示すように面板ガラスとリブ板ガラスの下部枠が連結一体化しているので、強制的に左右に傾きが生じ、リブ板ガラスの面外方向にS字変形を起こすこととなり、リブ板ガラスが破損し易いという問題点があった。
【0006】
また、図4に示すように、高さ方向の長さが長い面板ガラスによるガラススクリーンに於いて、特に、出入り口ドア用として風除室をガラススクリーンの途中に設ける場合等においては、高さの異なる面板ガラスが並設されることになり、風除室のない部分の面板ガラスの高さと、風除室のある部分の面板ガラスの高さが異なるが、層間変位が発生すると下部枠と風除室の周囲枠が連結しているために下部枠の移動量に相当する長さ分だけ、風除室の周囲枠の上部も移動することになる。
【0007】
層間変位によって、上辺側を揃えて下辺側の高さの異なるガラス板の下部枠が同一量移動すると、高さ方向の長さの長い面板ガラスの風除室の上辺位置に相当する部分の移動量は、風除室上の高さ方向の長さの短い面板ガラスの下辺の移動量より少なくなるため、高さ方向の長さの短い面板ガラスが、高さ方向の長さの長い面板ガラスと衝突することになるが、各面板ガラスがロッキングするときに各縦端辺同士が緩衝し合って、移動量の大きな風除室上の面板ガラスは移動量が制限されることになる。
【0008】
しかしながら、風除室の上部の面板ガラスに設けたリブ板ガラスは、層間変位によって移動する高さ方向の長さの長い面板ガラスの下部枠の移動量と同量だけ移動しようとするため、風除室の上部の面板ガラスの下辺の移動量が前記理由で制限されるのに対し、リブ板ガラスの移動量は制限されずに大きな移動量となって、リブ板ガラスが破損してしまうという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リブ板ガラスを有するガラススクリーンにおいて、特に出入り口等の風除室等を有し、高さ方向に長さの異なる面板ガラスが混在する場合に、地震等による層間変位によって、面板ガラスと、リブ板ガラスの下辺側の移動量が異なるようなことがあっても、面板ガラスやリブ板ガラスの破損をなくし、また、リブ板ガラスで面板ガラスにかかる面外方向の風荷重を確実に受け止めることを目的とする。
【0010】
すなわち、本発明は、外壁として立設する面板ガラスの突き合わせ部の片側又は両側に面板ガラスの縦辺と直角にリブ板ガラスを設けたガラススクリーン構造において、面板ガラス及びリブ板ガラスの上端を上部躯体に吊下げ固定し、面板ガラス同士の隣接縦縁とリブ板ガラスとの突き合わせ部分には構造用シーリング材を充填させると共に、リブ板ガラスの下端に冠着した下部枠の面板ガラスとの反当接側縦縁にヒンジを設け、該ヒンジを中心としてリブ板ガラス用の下部枠を面板ガラス用の下部枠と分離して円弧状に可動可能としたことを特徴とするリブガラススクリーンの耐震構造である。
【0011】
また、本発明は、前記耐震構造を出入口等の風除室上に設けたことを特徴とする上述のリブガラススクリーンの耐震構造である。
【0012】
さらに、本発明は、前記リブガラス用下部枠内とリブガラス間に充填するシール材を低モジュラスとし、面板ガラス用下部枠内と面板ガラス間の室内側にガスケット材、室外側に低モジュラスシール材を充填させたことを特徴とする上述のリブガラススクリーンの耐震構造である。
【0013】
さらにまた、本発明は、リブガラスのヒンジ側の下部端面と、リブガラス用下部枠間に硬質樹脂等からなるスペーサーを設けたことを特徴とする上述のリブガラススクリーンの耐震構造である。
【0014】
さらにまた、本発明は、面板ガラス同士の突き合わせ目地部位置で、面板ガラスと面板ガラス用下部枠間に目地幅よりも幅広の硬質樹脂等からなるスペーサーを設けたことを特徴とする上述のリブガラススクリーンの耐震構造である。
【0015】
【発明の実施の形態】
リブ板ガラス1を設けたガラススクリーン構造において、並設した複数枚の面板ガラス2、2、・・のそれぞれの上端、および、面板ガラス2、2同士の隣接する突き合わせ縦縁に直交するように立設させたリブ板ガラス1の上端を上部躯体によって吊下げ支持し、面板ガラス2、2同士、およびリブ板ガラス1との突き合わせ部分には高モジュラスな構造用シーリング材4を充填させた。
【0016】
また、図5に示すような出入り口等の風除室3を有するガラススクリーンにおいて、該風除室3の上部で図7に示されるように配置されたリブガラス1について、図1に示すように、リブ板ガラス1の下端には断面U字状のリブ用下部枠11を冠着し、該リブ用下部枠11の面板ガラス2’との反当接側外側縦縁には床部(風除室の天井部分)に固定したヒンジ14を設け、該ヒンジ14を中心軸として面板ガラス2’用の下部枠21と分離し、連結されていないリブ用下部枠11を円弧状に可動可能としている。
【0017】
図2、図7に示すように、リブ板ガラス1は上端部で上部構造駆体によって吊り下げられ、リブ板ガラス1の荷重を上部構造体6に預けているので、リブ用下部枠11にはリブ板ガラス1の荷重を預けることなく、リブ板ガラス1の下端とU字状のリブ用下部枠11の内側底部間は空間となっており、リブ用下部枠11のヒンジ14側の内側端面とリブ板ガラス1の端面との間にはポリカーボネート等の硬質樹脂からなるスペーサー15を設け、リブ板ガラス1の下端縁の側面とリブ用下部枠11間には低モジュラスのシーリング材12を充填した。
【0018】
図1、図2に示すように、前記リブ用下部枠11は、扇状のピット16内で円弧状に可動自在であるが、該扇状のピット16内にはさらに円弧状溝17が設けられ、リブ用下部枠の下部に設けたピン18が該円弧状溝17の設けられた範囲内で円弧状に可動可能である。
【0019】
また、図3、図6に示すように、面板ガラス2、2’は、前記リブ板ガラス1と同様に、上端部で上部構造駆体によって吊り下げられ、面板ガラス2、2’の荷重を上部構造に預けているので、面ガラス2、2’用の下部枠21には面板ガラス2、2’の荷重を預けることなく、面板ガラス2、2’の下端とU字状の下部枠21の内側底部間は空間となっており、面板ガラス2、2’の下端縁の室外側面と下部枠21間には、バックアップ材26を設け、該バックアップ材26、面板ガラス2、2’、下部枠21の3面で囲まれる部分に雨水等の止水用として、低モジュラスのシーリング材22を充填し、同ガラス板2、2’の下端縁の室内側面と下部枠21間には、硬質樹脂からなるガスケット23を設け、ガスケット23を面板ガラス2、2’と、下部枠21に密着させて、雨水等の侵入を防ぐようにした。
【0020】
前記隣接する面板ガラス2、2、2’、2’同士の突き合わせ端部間の下端部には硬質ゴム製のゴムピース13を設け、層間変位の発生時に面板ガラス2、2、2’、2’同士が接触しないようにした。
【0021】
また、該面板ガラス2、2、2’、2’の突き合わせ部の室外側下部には、目地幅よりも幅広で下部枠21の内側の深さよりも浅く、前記目地を覆い、また隣接する2枚の面板ガラス2、2’の下端部に当接するスペーサー25を配設し、該スペーサー25、面板ガラス2、2’、下部枠21の3面で囲まれた空間に低モジュラスのシール材を、止水用として充填した。
【0022】
前記リブ板ガラス1、および面板ガラス2、2’のいずれに於いてもそれぞれの上端を図示しない挟持部材等で挟持させて吊下げ、該挟持部材を上部構造駆体にて支持させるが、挟持部材の周辺にはそれぞれリブ用上部枠10、上部枠20を設けた。
【0023】
図3に示すように、面板ガラス2、2’の下端部の室外側と下部枠21間を低モジュラスのシール材22とし、室内側と下部枠21間には硬質部材からなるガスケット23を設けたのは、地震による層間変位によって面板ガラス2、2’のロッキングを容易となるようにするとともに、室外側は雨水の浸入する可能性が高いので低モジュラスの軟質のシール材22によって雨水の浸入を防ぐようにしたものであり、室内側は雨水の浸入の恐れがないので面板ガラス2、2’がロッキング時に滑りやすいガスケット23とした。
【0024】
また、面板ガラス2、2、2’、2’同士の突き合わせ縦辺の下部に硬質ゴムからなるゴムピース13を設けたのは、図4に示すように、地震による層間変位が発生し、面板ガラス2、2’がロッキングしたときに、風除室3上の高さ方向の長さの短い面板ガラス2’と、風除室3でない部分の高さ方向の長さの長い面板ガラス2の、風除室3上近傍高さの移動量の違いによって面板ガラス2、2または2’、2’同士の接触を防ぎ、面板ガラス2、2’の破損を防ぐものである。
【0025】
図1、図2に示すように、リブ板ガラス1の下端を囲繞するリブ用下部枠11をヒンジ14を回転軸として旋回自在としたのは、地震による層間変位によって、面板ガラス2、2’のそれぞれがロッキングしたときに、風除室3上の面板ガラス2’と、風除室3がない部分の面板ガラス2の、風除室3の天井高さ位置の面板ガラス2、2’の移動量の違いによって面板ガラス2、2’同士の衝突を硬質ゴムからなるゴムピース13によって防ぎ、該ゴムピース13によって移動量を制限された面板ガラス2’の動きに、リブ板ガラス1を追従させるもので、これによってリブ板ガラス1の破損を防ぐことができる。
【0026】
また、図2に示すように、リブ板ガラス1は上端部で上部構造駆体によって吊り下げられ、リブ板ガラス1の荷重を上部構造体6に預けているので、リブ用下部枠11にはリブ板ガラス1の荷重を預けることなく、リブ板ガラス1の移動は容易である。
【0027】
また、同じく図2において、リブ用下部枠11のヒンジ14側の内側端面とリブ板ガラス1の端面との間にはポリカーボネート等の硬質樹脂からなるスペーサー15を設けたことにより、面板ガラス2、2’の面外方向に加わる風圧等の正圧の荷重をリブ板ガラス1の室内側端部のスペーサー15によって受け止めることができる。
【0028】
さらに、図1、図2に示すように、面板ガラス同士の突き合わせ部の室外側下端部に設けたスペーサー25によって、面板ガラスの面外方向に加わる負圧等の荷重を受け止めることができる。
」 このように、出入り口等の風除室3を有するリブガラススクリーンにおいて、風除室3のある部分と無い部分との違いによって、高さの異なる面板ガラス2、2’が混在した場合に、地震等による層間変位が発生しても、リブ板ガラス1をヒンジ14を軸として回動可能にしたので、面板ガラス2、2’のロッキングの移動に追従でき、リブ板ガラス1の破損を防止できるが、風除室3のないリブガラススクリーンにおいても本発明のリブガラス1の支持構造は有効である。
【0029】
以上好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えられるものである。
【0030】
リブガラス1と面板ガラス2、2’間に充填する弾性の構造用シーリング材4としては、高モジュラスな弾性シーリング材としてはシリコーン系シーリング材や酢酸型シリコーン系シーリング材を使用する。
【0031】
また、シール材12や止水シール22としては、低モジュラスなシール材とし、シリコーン系シーリング材に限らずポリサルファイド系シーリング材等を使用することができ、
バックアップ材26は、発泡ポリエチレンまたは、クロロプレンゴムなどを使用し、スペーサー15、25としては硬度が90度程度の硬質ゴム、又はポリカーボネート樹脂等を使用する。
【0032】
面板ガラス2、リブガラス1としては生板ガラス、半強化ガラス、強化ガラス板、あるいは前記ガラス板を組み合わせPVB、EVAで接着あるいは樹脂を注入した合わせガラス板、もしくは前記ガラス板に飛散防止膜を貼着したものでも良い。
【0033】
さらに、前記ガラス板として装飾模様、パターン等をプリント、塗装、またはコーティングしたガラス板であっても良い。
【0034】
尚、下部枠21、およびリブ用下部枠11の内側底部には、セッティングブロック19、24を適当な間隔で配設したが、これは面ガラス板2、2’やリブガラス板の取付施工時にガラス板を仮置きするために使用し、各ガラス板1、2を上端で吊り下げ完了後は、各ガラス板1、2はその荷重をセッティングブロックには預けないので、不要である。
【0035】
【実施例】
以下、本発明に係わるリブガラススクリーンの耐震工法について、図面に基づき詳細に説明する。
【0036】
尚、以下に示す寸法は本発明の一実施例として掲げるものであり、この寸法に限定されるものではない。
【0037】
図1、図4に示すように、風除室3の設けられていない部分に、幅1248mm、高さ8900mm、板厚19mmのフロート板からなる面板ガラス2と、幅350mm、高さ8900mm、板厚22mmのフロート板からなるリブ板ガラス1を設け、風除室3上には、幅1248mm、高さ5730mm、板厚19mmのフロート板による面板ガラス’と、幅350mm、高さ5730mm、板厚22mmのフロート板からなるリブ板ガラス1を設けた。
【0038】
層間変位によって下部枠21が32mm移動したとすると、図4に示すように、高さ方向の長さの長い面板ガラス2、および高さ方向の長さの短い面板ガラス2’のいずれの下辺部もロッキングによって傾き、最大89mmの長さ分だけ変形しようとした場合、高さ方向の長い面板ガラス2の、風除室上の面板ガラス2’の下辺に相当する位置における移動量は、57.3mm(89mmX5,730/8,900)となり、それぞれ移動しようとする距離に31.7mmの差がある。
【0039】
しかしながら、面ガラス板2、2’が衝突して、破損しないように面ガラス2の下端部を低モジュラスシール22とガスケット23で挟持し、ロッキングしやすくして、面ガラス2’の移動量を制限した。
【0040】
しかしながら、下部枠21は89mmだけ移動するので、リブ用下部枠11と面板ガラス2用の下部枠21が一体化し連結していればリブガラス板1の下辺は89mmの移動を余儀なくされるところであるが、本発明において図1に示すように、リブガラス板1はその下部枠11と共に、ヒンジ14を軸として回動可能としたのでリブ板ガラス1はリブ用下部枠11の動きに追従するのではなく、面板ガラス2’の動きに追従して、動くことになり、層間変位量が±90mmとすれば、リブ板ガラス1の移動可能量は約±32mm程度とすればよい。
【0041】
地震によって層間変位が発生した時に、下部枠21と面板ガラス2、2’の動きにズレがあっても、リブ板ガラス1は面板ガラス2、2’に追従した動きとなり、リブ用下部枠11とリブガラス1の移動量に差異が発生するが、リブ板ガラス1がリブ用下部枠11に追従して動かないので、極端にS字変形することなく、リブガラス1の破損を防ぐことができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明により、地震によって層間変位が発生した時に、リブガラスの下部枠と面ガラスの下部枠を分離し、リブ板ガラスの下部枠を可動としたことにより、並設した複数枚の面板ガラスの一部に風除室を有している場合であっても、層間変位によって風除室上の面板ガラスと他の面板ガラスの変位量の差を吸収する。
【0043】
つまり、下部枠と面板ガラス2の動きにズレがあっても、リブ板ガラス1は面板ガラスに追従した動きとなり、下部枠とリブガラスの移動量に差異が発生するが、リブ板ガラス1は下部枠に追従せず面板ガラスに追従するので、極端にS字変形することなく、リブガラス1の破損を防ぐことができる。
【0044】
また、面板ガラスが受ける正と負の風圧力をリブガラス、リブガラス板の縦辺近傍に設けたスペーサー、及び構造用シーリング材で確実に受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するリブガラススクリーンの耐震構造の平面図。
【図2】本発明の実施例を説明するリブガラススクリーンの耐震構造の側面図。
【図3】本発明の実施例を説明する面ガラスの縦断面図。
【図4】本発明の実施例を説明するリブガラススクリーンの耐震構造の正面図。
【図5】本発明の実施例を説明するリブガラススクリーンの耐震構造の正面図。
【図6】図5のA−A’断面図で、風除室でない部分のリブガラスの耐震構造の側面図。
【図7】図5のB−B’断面図で、風除室上のリブガラスの耐震構造の側面図。
【図8】従来技術であるリブ工法を説明する略平面図。
【符号の説明】
1 リブガラス
2、2’ 面板ガラス
3 風除室
4 構造用シーリング材
6 上部構造体
10 リブ用上部枠
11 リブ用下部枠
12 シール材
13 ゴムピース
14 ヒンジ
15 スペーサー
16 ピット
17 円弧状溝
18 ピン
19 セッティングブロック
20 上部枠
21 下部枠
22 止水シール
23 ガスケット
24 セッティングブロック
25 スペーサー
26 バックアップ材

Claims (5)

  1. 外壁として立設する面板ガラスの突き合わせ部の片側又は両側に面板ガラスの縦辺と直角にリブ板ガラスを設けたガラススクリーン構造において、面板ガラス及びリブ板ガラスの上端を上部躯体に吊下げ固定し、面板ガラス同士の隣接縦縁とリブ板ガラスとの突き合わせ部分には構造用シーリング材を充填させると共に、リブ板ガラスの下端に冠着した下部枠の面板ガラスとの反当接側縦縁にヒンジを設け、該ヒンジを中心としてリブ板ガラス用の下部枠を面板ガラス用の下部枠と分離して円弧状に可動可能としたことを特徴とするリブガラススクリーンの耐震構造。
  2. 前記耐震構造を出入口等の風除室上に設けたことを特徴とする請求項1記載のリブガラススクリーンの耐震構造。
  3. 前記リブガラス用下部枠内とリブガラス間に充填するシール材を低モジュラスとし、面板ガラス用下部枠内と面板ガラス間の室内側にガスケット材、室外側に低モジュラスシール材を充填させたことを特徴とする請求項1または2記載のリブガラススクリーンの耐震構造。
  4. リブガラスのヒンジ側の下部端面と、リブガラス用下部枠間に硬質樹脂等からなるスペーサーを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリブガラススクリーンの耐震構造。
  5. 面板ガラス同士の突き合わせ目地部位置で、面板ガラスと面板ガラス用下部枠間に目地幅よりも幅広の硬質樹脂等からなるスペーサーを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のリブガラススクリーンの耐震構造。
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