JP3904574B2 - 直流電源用避雷器回路 - Google Patents
直流電源用避雷器回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3904574B2 JP3904574B2 JP2004357070A JP2004357070A JP3904574B2 JP 3904574 B2 JP3904574 B2 JP 3904574B2 JP 2004357070 A JP2004357070 A JP 2004357070A JP 2004357070 A JP2004357070 A JP 2004357070A JP 3904574 B2 JP3904574 B2 JP 3904574B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge tube
- electrode
- discharge
- power supply
- voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000010891 electric arc Methods 0.000 description 31
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 239000004593 Epoxy Substances 0.000 description 1
- -1 but in this case Substances 0.000 description 1
- 239000003985 ceramic capacitor Substances 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000002459 sustained effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
従来の避雷器回路として、N個の放電管を正負の電源ライン間に直列に接続し、電源ラインの一線と放電管の直列接続点との間にN−1個のコンデンサをそれぞれ接続したものが提案されている(特許文献1参照)。この回路は、複数個の放電管に対してそれぞれ並列にコンデンサを接続することで、放電開始電圧が高くならないようにし、また放電管を直列に接続することにより、アーク放電電圧を高くして続流を防ぐようにしている。
電源ラインとアース間のサージ電圧対策のためには、図2に示すように、不活性ガス封入三極管型の放電管ASを使用して、その片極aと対面極bを正負の電源ライン間に接続し、センタ極cを接地する回路構成が考えられる。この回路構成によれば、電源ラインとアース間に発生する雷サージを吸収できる。
図3は、時刻0で雷が発生し、サージ電圧VTが急激に立上り、時刻t1で放電開始電圧Vsに到達してサージ電流をアーク放電で処理した後(t2)も、電源電圧VBが高いために放電動作が続き、放電管ASの電圧がアーク放電電圧Vaに保たれる動作を示すグラフである。
アーク放電電圧Vaの高い放電管を採用すれば続流は防げるが、放電開始電圧Vsも高くなってしまうので、電子機器を雷サージから適切に保護できなくなる。
前記第1から第3の放電管の構造は、見かけ上対称であり、「片極」、「対面極」の極性上の区別はないものとする。したがって、「片極」を「対面極」と言い換え、「対面極」を「片極」と言い換えても本発明の範囲に含まれるものとする。
また、前記第2の放電管の放電開始電圧が第1の放電管の放電開始電圧と同じか、それよりも小さければ(請求項3)、前記第2の放電管の放電はすぐに行われるので好ましい。
次に、一方の電源ラインと他方の電源ラインとの間に雷サージが印加されたときは、その電圧は、第2の放電管の片極-センタ極間と、第2の放電管のセンタ極-対面極間及びこれに並列に接続された第3の放電管のセンタ極-対面極間と、第3の放電管のセンタ極-片極間で分担される。本発明の構成では、第2の放電管の片極-センタ極間に、静電容量Caが存在し、第3の放電管の片極-センタ極間に、静電容量Cbが存在する。したがって、過電圧のほとんどは、第2の放電管のセンタ極-対面極間及びこれに並列に接続された第3の放電管のセンタ極-対面極間にかかる。このため、過電圧が、第2の放電管又は第3の放電管の放電開始電圧Vsとなった時点で、第2の放電管又は第3の放電管のいずれかが放電する。偶然、第2の放電管が先に放電開始したとすると、第2の放電管は短絡状態になり、過電圧は第3の放電管の片極-センタ極間にかかり、第3の放電管はすぐに放電を開始する。前記とは逆に、第3の放電管が先に放電開始したとすると、第3の放電管は短絡状態になり、過電圧は第2の放電管の片極-センタ極間にかかり、第2の放電管もすぐに放電を開始する。
図1は、本発明の直流電源用避雷器回路の回路図である。
この直流電源用避雷器回路は、2本の電源ラインL1,L2及びアースラインGに対して接続され、不活性ガス封入型アレスタである三極管型放電管を3個使用している。P1,P2は、負荷機器に接続される端子である。以下、3つの放電管を第1の放電管AS1、第2の放電管AS2、第3の放電管AS3という。
第2の放電管AS2の対面極b2は、第3の放電管AS3のセンタ極c3に接続され、第3の放電管AS3の対面極b3は、第2の放電管AS2のセンタ極c2に接続されている。
第2の放電管AS2のセンタ極c2と片極a2との間には、第1の放電管AS1のセンタ極-片極間の静電容量よりも大きな静電容量Caが存在し、第3の放電管AS3のセンタ極c3と片極a3との間には、第1の放電管AS1のセンタ極-対面極間の静電容量よりも大きな静電容量Cbが存在している。例えば、静電容量Ca,Cbは、10pFである。
さらに、この直流電源用避雷器回路において、前記電源ラインの片側L1と負荷との間に直列インピーダンス素子Zを挿入し、負荷端子P1,P2に並列に定電圧素子ZDを接続している。この直列インピーダンス素子Zは、電源ラインとアースとの間に雷サージがかかった場合、放電管の動作遅れ時間のためにライン間サージを引き起こすことがあるので、その場合の電流制限のために設ける素子である。直列インピーダンス素子Zには、抵抗を使うことによる熱損を減らすために、インダクタンス素子(コイル)を用いることが好ましい。また、前記定電圧素子ZDは、ライン間サージ電圧を吸収するために設ける素子であり、例えばツェナーダイオードを用いる。
雷サージ電圧がかかれば、それは第1の放電管AS1のa1-c1間と、第2の放電管AS2のa2-c2間で分担される。電圧の分担比は、ギャップが持つ静電容量の逆数に比例する。第1の放電管AS1のa1-c1間の静電容量と、第2の放電管AS2のa2-c2間の静電容量とが一致すると、過電圧を等しく分担することとなり、電源ラインL1とアースGの間は、単一の三極管の放電開始電圧Vsの2倍にならないと放電しないことになり、これでは放電電圧が高くなってしまう。
以上の説明は、電源ラインL1とアースGとの間に雷サージがかかった場合の動作であったが、電源ラインL2とアースGとの間に雷サージがかかった場合の動作も、第2の放電管AS2を第3の放電管AS3に置き換えれば、同様にして説明することができる。
電源ラインL1ーL2間に雷サージが侵入すると、その電圧は、第2の放電管AS2のa2-c2間と、第2の放電管AS2のc2-b2間(及びこれに並列に接続された第3の放電管AS3のc3-b3間)と、第3の放電管AS3のa3-c3間とで分担される。本構成では、第2の放電管AS2のc2-a2間に、第2の放電管AS2のb2-c2間静電容量よりも大きな容量Caが存在し、第3の放電管AS3のa3-c3との間に、第3の放電管AS3のb3-c3間静電容量よりも大きな容量Cbが存在する。したがって、過電圧のほとんどは、第2の放電管AS2のb2-c2間及びこれに並列に接続された第3の放電管AS3のc3-b3間にかかる。このため、過電圧が、第2の放電管AS2又は第3の放電管AS3の放電開始電圧Vsとなった時点で、第2の放電管AS2又は第3の放電管AS3のいずれかが放電する。偶然、第2の放電管AS2が先に放電開始したとすると、第2の放電管AS2のa2-b2間は短絡状態になり、過電圧は第3の放電管AS3のa3-c3間にかかり、第3の放電管AS3もすぐに放電を開始する。前記とは逆に第3の放電管AS3が先に放電開始したとすると、第3の放電管AS3のa3-b3間は短絡状態になり、過電圧は第2の放電管AS2のa2-c2間にかかり、第2の放電管AS2もすぐに放電を開始する。
このアーク放電電圧2Vaを、電源ラインL1と電源ラインL2との間の電源電圧VBよりも高い値に設定しておくと、サージ電圧がかかった後、アーク放電が持続できなくなるので、続流を防止することができる。
VB<2Va
であるので、続流を防止することができる。
以上のように、本発明では、電源ラインL1と電源ラインL2の間の放電開始電圧を、単一の三極管の放電開始電圧Vsに抑えることができ、放電後は、電源ラインL1と電源ラインL2の間のアーク放電電圧を単一の三極管のアーク放電電圧Vaの2倍、すなわち2Vaに引き上げることができる。
Ca,Cb 静電容量
G アースライン
L1,L2 電源ライン
P1,P2 負荷端子
Z 直列インピーダンス素子
ZD 定電圧素子
a1,a2,a3 片極
b1,b2,b3 対面極
c1,c2,c3 センタ極
Claims (5)
- 電源ライン及びアースラインに対して適用される直流電源用避雷器回路であって、
三極管型の放電管を3個使用し、
第1の放電管のセンタ極をアース端子に接続し、第1の放電管の片極を第2の放電管のセンタ極に、第1の放電管の対面極を第3の放電管のセンタ極に接続し、
第2の放電管の片極を電源ラインの一方に、第3の放電管の片極を電源ラインの他方にそれぞれ接続し、
第2の放電管の対面極を、第3の放電管のセンタ極に接続し、第3の放電管の対面極を、第2の放電管のセンタ極に接続し、
第2の放電管のセンタ極と片極との間、及び第3の放電管のセンタ極と片極との間には、それぞれ静電容量が存在していることを特徴とする直流電源用避雷器回路。 - 前記第2の放電管のセンタ極と片極との間に存在する静電容量は、前記第1の放電管の片極-センタ極間の静電容量よりも大きく、前記第3の放電管のセンタ極と片極との間に存在する静電容量は、第1の放電管の対面極-センタ極間の静電容量よりも大きい請求項1記載の直流電源用避雷器回路。
- 前記第2、第3の放電管の放電開始電圧は、それぞれ第1の放電管の放電開始電圧と同じか、それよりも低い請求項1又は請求項2記載の直流電源用避雷器回路。
- 前記第2の放電管のセンタ極と片極との間、及び第3の放電管のセンタ極と片極との間に存在する静電容量は、当該直流電源用避雷器回路が搭載されている配線基板内の配線容量を利用して、それぞれ形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の直流電源用避雷器回路。
- 前記電源ラインと負荷との間に直列インピーダンス素子を挿入し、負荷端子に並列に定電圧素子を接続している請求項1から請求項4のいずれかに記載の直流電源用避雷器回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004357070A JP3904574B2 (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 直流電源用避雷器回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004357070A JP3904574B2 (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 直流電源用避雷器回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006166660A JP2006166660A (ja) | 2006-06-22 |
JP3904574B2 true JP3904574B2 (ja) | 2007-04-11 |
Family
ID=36668041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004357070A Active JP3904574B2 (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | 直流電源用避雷器回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3904574B2 (ja) |
-
2004
- 2004-12-09 JP JP2004357070A patent/JP3904574B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006166660A (ja) | 2006-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EA006997B1 (ru) | Схема защиты от перенапряжений | |
WO2008061035A1 (en) | Power filter | |
US20240305067A1 (en) | Spark gap assembly for overvoltage protection and surge arrester | |
US20180198260A1 (en) | Multiple Spark-Gap Arrester | |
US11632458B2 (en) | Quad TVS protection circuit for an electronic DSL component | |
US8773823B2 (en) | Overvoltage protection structure for a differential link | |
US8081416B2 (en) | Multilayer chip capacitor | |
JP3904574B2 (ja) | 直流電源用避雷器回路 | |
JP5946534B2 (ja) | 積層されたガス封入サージアレスタ | |
US6618235B1 (en) | Snubber circuit | |
JP2010098872A (ja) | 空気調和機の雷サージ保護回路 | |
JP4020210B2 (ja) | 信号線路用避雷器 | |
JP4085665B2 (ja) | コンデンサの実装構造 | |
JP7133035B2 (ja) | 静電気放電に対する保護回路 | |
JP4200128B2 (ja) | サージ吸収装置 | |
CN109787210B (zh) | 浪涌保护电路和浪涌保护器件 | |
JP5970241B2 (ja) | 容量性負荷バイアス回路 | |
JP2010239758A (ja) | 雷サージ保護回路 | |
CN112531668A (zh) | 用于单相空调系统的浪涌吸收电路 | |
JP6362419B2 (ja) | プリント回路基板 | |
JP2002010484A (ja) | サージ吸収装置 | |
JP4917875B2 (ja) | 保安器 | |
JPH06133535A (ja) | 電源装置 | |
JPH0410295A (ja) | 携帯型半導体記憶装置 | |
JP2002064932A (ja) | 電子機器用放電回路と電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061219 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3904574 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160119 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |