JP3904405B2 - 向流式造粒装置 - Google Patents
向流式造粒装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3904405B2 JP3904405B2 JP2001114423A JP2001114423A JP3904405B2 JP 3904405 B2 JP3904405 B2 JP 3904405B2 JP 2001114423 A JP2001114423 A JP 2001114423A JP 2001114423 A JP2001114423 A JP 2001114423A JP 3904405 B2 JP3904405 B2 JP 3904405B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge port
- tower body
- granular material
- lump
- countercurrent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Glanulating (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、向流式造粒装置に関し、詳しくは、各種の化成品や肥料の様な粒状物を製造するために使用される向流式造粒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば化成品や肥料の粒状化には、塔本体の上部に溶融液の液滴供給口とガス排出口とを備え且つ塔本体の下部に粒状物排出口と冷却ガス供給口とを備え、液滴と冷却ガスとを塔本体内部で向流接触させる向流式造粒装置が使用されている。
【0003】
ところで、上記の様な向流式造粒装置の長期間の運転においては、粒状物排出口が閉塞して製品の排出が円滑に行われなくなるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、粒状物排出口の閉塞問題を解決し、長期間に渡って連続運転が可能な向流式造粒装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく、粒状物排出口の閉塞の原因を究明すべく種々検討を重ねた結果、次の様な知見を得た。すなわち、溶融液の液滴供給口の加工精度の影響や生成した液滴と塔本体内を流れる冷却ガスとの相互作用のため、液滴が垂直に落下せずに塔本体の壁面に飛散して固化することがある。そして、長期間の運転中、壁面に付着生成した固体が次第に成長し、遂には壁面より剥離して大きな塊として落下し、これが粒状物排出口の閉塞の原因となっている。
【0006】
本発明は、上記の知見に基づいて更に検討を重ねた結果、完成されたものであり、その要旨は、塔本体の上部に溶融液の液滴供給口とガス排出口とを備え且つ前記塔本体の下部に粒状物排出口と冷却ガス供給口とを備え、液滴と冷却ガスとを前記塔本体内部で向流接触させる向流式造粒装置において、前記粒状物排出口の近傍には、前記塔本体の壁面より剥離落下した塊状物をその衝突により粉砕する閉塞防止手段が配置されていることを特徴とする向流式造粒装置に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に基づき説明する。図1は、本発明の向流式造粒装置の好ましい態様の一例を示す一部破断の縦断面図であり、図2及び図3は、図1に示す向流式造粒装置の主要部の説明図であって、粒状物排出口の近傍に配置された閉塞防止手段の斜視図である。
【0008】
本発明の向流式造粒装置は、基本的には従来の装置と同じであり、図1に示す様に、塔本体(1)の上部に溶融液の液滴供給口(2)とガス排出口(5)とを備え且つ塔本体(1)の下部に粒状物排出口(4)と冷却ガス供給口(3)とを備えて構成される。本発明において、溶融液としては、例えばビスフェノールAが挙げられる。製造する粒状物は、平均粒径が1〜2mm程度のものである。
【0009】
塔本体(1)としては、例えば、内容積は1〜1000m3程度で且つ下端が略逆円錐状に形成された長軸の容器状の構造体が利用される。液滴供給口(2)は、溶融液供給設備(図示省略)から供給された溶融液を塔本体(1)の内部に散布する口である。斯かる液滴供給口(2)は、図示した例においては噴霧ノズルによって構成されているが、粒状物の粒径、粘度などに応じて、多孔板構造のノズルや遠心力を利用した回転ノズル等を適宜選択できる。粒状物排出口(4)は、塔本体(1)の下端に捕集される製品としての粒状物を次工程に排出するための口である。
【0010】
冷却ガス供給口(3)は、冷媒供給設備(図示省略)から供給された低温の空気、不活性ガス等の冷却ガスを塔本体(1)へ供給する口であり、塔本体(1)の下端側に設けられる。また、排出口(5)は、塔本体(1)の内部で冷却に使用されたガスを排出するための口であり、フィルター装置などを含む浄化設備(図示省略)へ必要に応じて接続される。
【0011】
本発明の向流式造粒装置は、塔本体(1)の内壁に付着生成した塊状物が塔本体(1)の底部に堆積するのを防止するため、すなわち、粒状物排出口(4)の入口部分に堆積するのを防止するため、粒状物排出口(4)の近傍には、閉塞防止手段(6)が配置される。これにより、粒状物排出口(4)の入口および内部が塊状物によって閉塞するのを有効に防止できる。
【0012】
上記の閉塞防止手段(6)としては、例えば、図2や図3に示す様な構造部材が挙げられる。図2に示す閉塞防止手段(6)は、粒状物排出口(4)の入口部分に装着可能な円環状のベース(61)と、当該ベースの上部に架設された2本の半円弧状の粉砕バー(62)とから成り、2本の粉砕バー(62)は、平面視した場合、十文字に交差した状態に配置されている。
【0013】
また、図3に示す閉塞防止手段(6)は、粒状物排出口(4)の入口部分に装着可能で且つ下端が幾分縮径された略短軸円筒状のベース(63)と、当該ベースの上部に架設された2枚の二等辺三角形状の粉砕板(64)とから成り、2枚の粉砕板(64)は、平面視した場合、上記の態様と同様に十文字に交差した状態に配置されている。なお、図2に示すベース(61)は、粒状物排出口(4)の上端部に挟み込む方式のベースであり、図3に示すベース(63)は、粒状物排出口(4)の上端部に落し込む方式のベースであるが、これらベースの構造は何れを採用してもよい。
【0014】
本発明の向流式造粒装置においては、下部の冷却ガス供給口(3)から塔本体(1)内部に冷却ガスを供給しつつ、上部の液滴供給口(2)から塔本体(1)内部に溶融液を液滴として散布することにより、散布した液滴と冷却ガスの向流接触によって粒状物を製造する。そして、製造した粒状物を下部の粒状物排出口(4)から排出する。
【0015】
上記の様な造粒操作においては、塔本体(1)の内壁への液滴の付着により内壁上に塊状物が形成され、斯かる塊状物が塔本体(1)の底部に落下する場合がある。その場合、上記の閉塞防止手段(6)は、塊状物の落下力に対向してこれを粉砕し、また、塊状物が粒状物排出口(4)の入口付近に堆積するのを規制する。
【0016】
例えば、図2に示す閉塞防止手段(6)において、十文字に交差した2本の粉砕バー(62)は、落下した塊状物を粉砕し、2本の粉砕バー(62)の間の開口よりも小さな粉砕片や塊だけを粒状物排出口(4)へ通過させる。そして、粉砕バー(62)の間の開口を通過しない塊状物は粒状物排出口(4)の側方へ排除する。
【0017】
また、同様に、図3に示す閉塞防止手段(6)において、十文字に交差した2枚の粉砕板(64)は、落下した塊状物を粉砕し、粉砕板(64)の間の開口よりも小さな粉砕片や塊だけを粒状物排出口(4)へ通過させ、そして、粉砕板(64)の間の開口を通過しない塊状物は粒状物排出口(4)の側方へ排除する。
【0018】
従って、本発明の向流式造粒装置においては、塔本体(1)の内壁に生成されて落下した塊状物が粒状物排出口(4)の入口付近に堆積するのを防止でき、粒状物排出口(4)の閉塞を防止できるため、長期間の連続運転を行っても、製品としての粒状物を円滑に取り出すことが出来る。
【0019】
なお、閉塞防止手段(6)としては、図示した構造の部材の他、綱状構造の部材、粒状物排出口(4)の入口上方に設けられる円錐構造の部材など、落下する塊状物を破砕でき、粒状物排出口(4)の入口部分への塊状物の堆積を規制し得る各種の部材を適用できる。また、塔本体(1)の下部には、粒状物排出口(4)の周囲に堆積した塊状物を排除するため、保守管理用の排出口が設けられてもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明のによれば、特定の閉塞防止手段により、落下した塊状物を粉砕し、粒状物排出口が入口付近に堆積するのを規制するため、粒状物排出口の閉塞を防止でき、長期間の連続運転を行っても粒状物を円滑に取り出すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の向流式造粒装置の好ましい態様の一例を示す一部破断の縦断面図
【図2】粒状物排出口の近傍に配置された閉塞防止手段の一例を示す斜視図
【図3】粒状物排出口の近傍に配置された閉塞防止手段の他の例を示す斜視図
【符号の説明】
1 :塔本体
2 :液滴供給口
3 :冷却ガス供給口
4 :粒状物排出口
5 :排出口
6 :閉塞防止手段
61:ベース
62:粉砕バー
63:ベース
64:粉砕板
Claims (1)
- 塔本体の上部に溶融液の液滴供給口とガス排出口とを備え且つ前記塔本体の下部に粒状物排出口と冷却ガス供給口とを備え、液滴と冷却ガスとを前記塔本体内部で向流接触させる向流式造粒装置において、前記粒状物排出口の近傍には、前記塔本体の壁面より剥離落下した塊状物をその衝突により粉砕する閉塞防止手段が配置されていることを特徴とする向流式造粒装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001114423A JP3904405B2 (ja) | 2001-04-12 | 2001-04-12 | 向流式造粒装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001114423A JP3904405B2 (ja) | 2001-04-12 | 2001-04-12 | 向流式造粒装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002306943A JP2002306943A (ja) | 2002-10-22 |
JP3904405B2 true JP3904405B2 (ja) | 2007-04-11 |
Family
ID=18965499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001114423A Expired - Lifetime JP3904405B2 (ja) | 2001-04-12 | 2001-04-12 | 向流式造粒装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3904405B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102126901B (zh) * | 2011-01-25 | 2013-06-05 | 中国科学院南京土壤研究所 | 包膜15n尿素的造粒装置及其制备方法 |
CN107158911A (zh) * | 2017-06-29 | 2017-09-15 | 中冶华天南京工程技术有限公司 | 立式圆筒两段活性焦脱硫脱硝塔 |
-
2001
- 2001-04-12 JP JP2001114423A patent/JP3904405B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002306943A (ja) | 2002-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5660466A (en) | Apparatus and method for uniformly wetting hard-to-wet powders | |
US4354450A (en) | Jet layer granulator | |
US6695989B1 (en) | Apparatus and method for manufacturing granules | |
JP2763806B2 (ja) | 造粒コーティング方法および装置 | |
JP5897064B2 (ja) | 溶融材料の造粒機 | |
JPH01274832A (ja) | 流動床噴霧粒状化のための方法および装置 | |
US5435945A (en) | Method and apparatus for generating sulphur seed particles for sulphur granule production | |
RU2524873C2 (ru) | Устройство и способ гранулирования расплавленного металла | |
RU2234537C2 (ru) | Устройство и способ отвода тепла и обеспечения затвердевания частиц расплавленного материала | |
NL1007904C2 (nl) | Werkwijze en inrichting voor het vormen van granulaat uit een smelt van chemische producten. | |
JP3904405B2 (ja) | 向流式造粒装置 | |
JPH05504509A (ja) | 粒状製品の製造装置 | |
US5409521A (en) | Slag granulation | |
US4043717A (en) | Sulphur granulator | |
JPH02501921A (ja) | 粒状ビスフェノールの製造 | |
JPS6141707A (ja) | 粉末金属製造装置 | |
JP3894686B2 (ja) | 造粒装置 | |
JPS636255B2 (ja) | ||
RU2049537C1 (ru) | Устройство для получения гранулированных материалов | |
CA2273808A1 (en) | Method and apparatus for granulating bee wax | |
RU2138326C1 (ru) | Устройство для гранулирования жидких материалов с твердыми включениями | |
JPS635129B2 (ja) | ||
JPS637307Y2 (ja) | ||
KR830001410B1 (ko) | 조 립 방 법 | |
RU2185231C2 (ru) | Устройство для гранулирования жидких материалов |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040226 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070105 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3904405 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |