JP3904164B2 - 車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置 - Google Patents

車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用燃焼式ヒータに関わり、特に、電気自動車の暖房装置に好適な車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車の暖房装置はバッテリの容量の制限により電力消費を少なくすることが要求される。そのため、暖房装置の熱源として液体燃料を用いるものが使用されている。このような暖房装置に用いる車両用燃焼式ヒータの水流量の低下あるいは空焚による異常過熱を防止するため、従来サーモスタットを用いるものがあった。また、サーモスタットの代りにサーモフューズを用いるものもあった。
【0003】
また、実開平5−16412号公報に提案された車両用温気ヒータの過熱検知装置は、過熱検知場所と加熱されにくい場所とにサーモカップルの高温部接点と低温部接点とを夫々配置し、サーモカップルの低温部接点の配置された場所にサーミスタを配置し、サーモカップルの熱起電力とサーミスタの出力より高温部接点の温度を検出している。
【0004】
さらに、特開昭63−263351号公報に提案され燃焼式暖房装置は、過熱防止スイッチと温度フューズとを夫々別の場所に配置し、制御回路により過熱防止スイッチと温度フューズの作動を各々検出して過熱防止スイッチおよび温度フューズのいずれかが高温で作動した時に燃焼を停止させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車両用燃焼式ヒータにおいて、サーモスタットを用いるものは異常過熱時に内部接点が開となって異常を知らせ、また、燃焼を停止させる。そして、サーモスタットが低温となり導通すると、燃焼コントローラをリセットすることにより燃焼を再開することができる。このような車両用燃焼式ヒータでは異常の原因を直せばサーモスタットを取り替える必要はない。しかしながら、サーモスタットの内部接点の開閉を繰り返すと、接点が溶着して異常過熱時にサーモスタットが開かずさらに高温状態となる恐れがあった。
【0006】
また、異常過熱検知のためにサーモフューズを用いるものは、異常過熱は必ず検知されるが、そのときサーモフューズが溶断するために異常の原因を直した後、サーモフューズを取り替えなければならず、そのための手間がかかるという問題があった。
【0007】
実開平5−16412号公報に提案された車両用温気ヒータの過熱検知装置は微弱な熱起電力により過熱を検出するために増幅器が必要であり制御装置が高価となるという問題があった。また、特開昭63−263351号公報に提案され燃焼式暖房装置は過熱防止スイッチと温度フューズとに対して夫々別の検出回路が必要となり、また、過熱防止スイッチが作動した場合と温度フューズと溶断した場合とで夫々の制御動作をさせるため、制御回路のソフトウエアが複雑となり、制御装置が高価となるという問題があった。
【0008】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、異常過熱を起こす度にサーモフューズを取り替える必要がなく、しかも異常過熱を必ず検出する製造コストの安い車両用燃焼式ヒータの異常過熱停止装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置は、車両用燃焼式ヒータの外側感温部にサーモスタットおよびサーモフューズを導熱状態に取付け、前記サーモスタットの作動温度を前記車両用燃焼式ヒータの異常過熱時の温度に設定し、前記サーモフューズの作動温度を前記サーモスタットの作動温度より高く設定すると共にこれらを直列に接続し、この直列回路が非導通状態となることを検知することにより異常過熱を検出する車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置であって、前記車両用燃焼式ヒータは、外管と内管とで形成される環状の燃焼室と、前記燃焼室から流出する燃焼ガスを内側から外側を通し廃棄ガス管から排出させるように導く燃焼ガス通路管と前記燃焼ガス通路管の外側に配置される内側導水管および前記内側導水管の外側に配置される外側導水管と、を備え、前記燃焼ガス通路管の外側を通る燃焼ガスから熱が前記内側導水管を介して前記内側導水管と外側導水管の間を通る水に伝えられるように構成されており、前記サーモスタットは、前記外側導水管の軸方向両端部近傍に夫々配置される2つのサーモスタットからなり、前記サーモフューズは前記2つのサーモスタットの内前記燃焼室から離れた方を保持するブラケットと共に前記車両用燃焼式ヒータの表面に締着されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例である車両用燃焼式ヒータを図面を参照して説明する。図1は本発明が適用された車両用燃焼式ヒータを示す上面図、図2は同車両用燃焼式ヒータの断面を回転して示す断面図である。なお、断面図である図2の図示断面は中心軸から半径方向に延びる面であるが、その面は中心軸回りに一部が回転されている。図2に示す車両用燃焼式ヒータ30に供給する燃料は燃料ポンプ1により燃料タンク2からグロープラグボス3に供給される。なお、図2ではグロープラグボス3は車両用燃焼式ヒータ30の上側に示されているが、実際は図1に示すように、垂直下方から45°の角度を挟む方向に取付けられている。
【0011】
グロープラグボス3は燃焼室を形成する外管8と連通しており、燃料はグロープラグボス3から外管8に流れ込む。外管8の内面にはウイック11が張り付けられている。ウイック11は内部に多数の連泡を有する焼結金属や金網を多層に重ねたものであり、毛細管現象により液体の燃料を保持する。
【0012】
外管8と同軸に内管9が配置されている。燃焼のための空気はモータ4によって回転駆動されるブロア5により内管9の内部に送り込まれる。内管9の先端部には保炎プレート10が固定されている。内管9の先端部と保炎プレート10との間には隙間9aが形成され、また、内管9には軸方向に多数のスリット9bが形成されている。外管8と内管9で形成される環状の燃焼室にはウイック11から蒸発した燃料と、内管9の隙間9aおよびスリット9bから吹き出す空気とが混合されて燃焼する。
【0013】
燃料の着火はグロープラグボス3に螺合して固定されたグロープラグ6により行われる。すなわち、グロープラグ6には螺旋形の発熱素子7が設けられており、発熱素子7に一定期間通電することにより発熱素子7が加熱されて高温となり液体燃料から蒸発した燃料蒸気が着火する。
【0014】
保炎プレート10は環状の燃焼室に対してバッフルプレートとなり、燃料の完全燃焼を助け、また、炎が消えないように作用する。保炎プレート10の周囲から燃焼ガスは矢印で示すように燃焼ガス通路管15の内側から外側を通り排気ガス管18より排出される。
【0015】
燃焼ガスから出た熱は車両用燃焼式ヒータを循環する水を加熱する。水は温風を発生する図示していない熱交換器と車両用燃焼式ヒータ30の間をポンプにより循環される。ポンプにより送られる水は水導入管16から外側導水管12と内側導水管13の間に入り、螺旋形状の仕切り部材14に案内されて矢印で示すように内側導水管13の周囲を回り図1に示す水排出管17より送り出される。燃焼ガスの熱は内側導水管13を介して水を加熱し、加熱された水は熱交換器で空気を加熱する。その加熱された空気は車室内に送られ車内の暖房が行われる。
【0016】
なお、図1に示すサーモスタット19、20およびサーモフューズ21は車両用燃焼式ヒータ30の外側に取付けられており、直列に接続されている。図3および図4にサーモスタット19、20およびサーモフューズ21の取付け状態が詳しく示されている。図3に示すようにサーモスタット19、20はねじ25により車両用燃焼式ヒータ30の表面に締着されている。サーモフューズ21はブラケット22と共に車両用燃焼式ヒータ30の表面に締着されている。
【0017】
図4(b)に示すように、サーモフューズ21はシリコン系の収縮チューブ23に覆われている。サーモフューズ21と収縮チューブ23の間にはシリコン系の充填剤24が詰められいる。図4(a)に詳しく示すように、ブラケット22は収縮チューブ23の周囲を押さえており略全周に渡って収縮チューブ23と密接している。このように、車両用燃焼式ヒータ30の表面からサーモフューズ21に至るまでに熱伝導のよい部材が介在してそれらが密着している。収縮チューブ23および充填剤24はサーモフューズ21を電気的に絶縁し、また、防水する。
【0018】
サーモスタット19および20の作動温度は前記車両用燃焼式ヒータの異常過熱時の温度に設定されている。また、サーモフューズ21の作動温度はサーモスタット19、20の作動温度より高く車両用燃焼式ヒータに異常が生じない温度に設定されている。
【0019】
図5に上記のサーモスタット19、20およびサーモフューズ21の接続状態を示す。これらは直列回路を形成して燃焼コントローラ26に接続されている。燃焼コントローラ26はサーモスタット19、20またはサーモフューズ21のいずれかが遮断されると、燃料ポンプ1を止めて燃焼を停止させる。通常はサーモスタット19または20が作動して燃焼が停止されるが、その場合燃焼コントローラ26をリセットするだけでサーモスタット19、20を取り替える必要はない。
【0020】
サーモスタット19および20が溶着している場合は、サーモフューズ21が溶断し、燃焼が停止してそれ以上の高温になることを防止できる。この場合はサーモフューズ21を取り替える必要があるが、通常はサーモスタット19、20が作動するのでサーモフューズ21を取り替えることが必要となるのは希れである。
【0021】
実施例は本発明を水循環式暖房機に適用した場合について説明したが、本発明を温風式ヒータにも適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
本発明の車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置によれば、サーモフューズを取り替える手間がかからず、しかもヒータが異常過熱と設定した温度を越えて高温になることを防止できる。
【0023】
また、実施例のようにサーモスタットが作動した後、燃焼を開始する場合、燃焼コントローラをリセットするようにしておけば、過熱や空焚き等があったことが確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両用燃焼式ヒータを示す上面図である。
【図2】同車両用燃焼式ヒータの断面を回転して示す断面図である。
【図3】同車両用燃焼式ヒータを示す概略部分側面図である。
【図4】図4(a)は図3におけるA部拡大図、図4(b)は同車両用燃焼式ヒータに用いられるサーモフューズの断面図である。
【図5】同車両用燃焼式ヒータの異常過熱検知部を示す回路図である。
【符号の説明】
1 燃料ポンプ
2 燃料タンク
3 グロープラグボス
4 モータ
5 ブロワ
6 グロープラグ
7 発熱素子
8 外管
9 内管、9a 隙間、9b スリット
10 保炎プレート
11 ウイック
12 外側導水管
13 内側導水管
14 仕切り部材
15 燃焼ガス通路管
16 水導入管
17 水排出管
18 排気ガス管
19、20 サーモスタット
21 サーモフューズ
22 ブラケット
23 収縮チューブ
24 充填剤
25 ねじ
26 燃焼コントローラ
30 車両用燃焼式ヒータ

Claims (1)

  1. 車両用燃焼式ヒータ(30)の外側感温部にサーモスタットおよびサーモフューズ(21)を導熱状態に取付け、前記サーモスタットの作動温度を前記車両用燃焼式ヒータ(30)の異常過熱時の温度に設定し、前記サーモフューズ(21)の作動温度を前記サーモスタットの作動温度より高く設定すると共にこれらを直列に接続し、この直列回路が非導通状態となることを検知することにより異常過熱を検出する車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置であって、
    前記車両用燃焼式ヒータは、
    外管(8)と内管(9)とで形成される環状の燃焼室と、
    前記燃焼室から流出する燃焼ガスを内側から外側を通し廃棄ガス管(18)から排出させるように導く燃焼ガス通路管(15)と
    前記燃焼ガス通路管(15)の外側に配置される内側導水管(13)および前記内側導水管(13)の外側に配置される外側導水管(12)と、を備え、
    前記燃焼ガス通路管(15)の外側を通る燃焼ガスから熱が前記内側導水管(13)を介して前記内側導水管(13)と外側導水管(12)の間を通る水に伝えられるように構成されており、
    前記サーモスタットは、
    前記外側導水管(12)の軸方向両端部近傍に夫々配置される2つのサーモスタット(19、20)からなり、
    前記サーモフューズ(21)は前記2つのサーモスタット(19、20)の内前記燃焼室から離れた方を保持するブラケット(22)と共に前記車両用燃焼式ヒータ(30)の表面に締着されていることを特徴とする車両用燃焼式ヒータの異常過熱時燃焼停止装置。
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