JP3903952B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するために鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一に加熱することができなかった。
【0003】
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、美味なる飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
【0004】
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋体に高熱源である誘導加熱コイルを設けて鍋開口部の上方から米を加熱するようなものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
図4に、特許文献1の構成を示す。図4において、21は本体ケースで下面には支持脚22を有する底板23が固着されている。24は耐熱性を有するプラスチックスによって構成された保護枠で、上部周縁部に設けられたつば部25が本体ケース21の上面に固着されている。26は保護枠24の下底部に装着された底面加熱用誘導コイル、27は保護枠24の下方側部に設置された側面加熱用誘導コイルで、保護枠24に収容された磁性金属層をもった鍋28を前記底面加熱用誘導コイル26とによって加熱し、鍋28内の米と水との内容物を加熱調理するものである。29は保護枠24の底面の中心に設けられた貫通孔に装着された温度センサ、30はつまみ31を有する蓋体で、保護枠24の上端部のつば部25上に着脱自在に載置されており、耐熱性を有するプラスチックスによって構成された内カバー32を断熱材33を介して固着している。34は内カバー32にピン40によって着脱自在に装着された内蓋で、その周縁部は鍋28のつば部に載置し、鍋28を覆蓋するものである。35は保護枠24のつば部25の内面に設置された本体側上部誘導コイルで本体ケース21内の電源部(図示しない)に接続されている。
【0006】
36は本体側上部誘導コイル35によって励磁される蓋体側誘導コイルで蓋体30内の本体側誘導コイル35に対向する部分に装着されており、この蓋体側誘導コイル36に励起された電流が誘導コイル39に流れ、誘導コイル39の磁束により磁性金属板で形成された加熱板37が誘導加熱され、鍋28内の上部よりの炊飯加熱または保温加熱ができるものである。
【0007】
特許文献2についてもその基本構成は特許文献1と同様であるのでここでは詳細は省略する。
【0008】
【特許文献1】
特許第2988050号公報
【特許文献2】
特開平6−62956号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、鍋内上層の米が直接、誘導加熱コイルの熱放射により加熱されることになるため、蒸らし工程においては、飯の水分が蒸発して乾燥するという現象が生じている。従って、鍋内の米飯全体が十分な炊飯性能を確保できる温度まで鍋上方から誘導加熱コイルで加熱すると、鍋上層では乾燥して逆に食味が落ちてしまうため、結局、十分な加熱が行えず、鍋内全体にわたっては食味は完全なものではなかった。
【0010】
さらに、炊飯量が多いほど、加熱量を多くしなければならないにも拘わらず、炊飯量が多くなるほど、上層の米は誘導加熱コイルに接近するので乾燥しやすくなるため、加熱を弱めなければならないという矛盾を生じていた。
【0011】
この第1の課題は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、貯水部と貯水部加熱手段とを有する蒸気発生手段と、一端が前記貯水部に連通接続され他端が前記鍋開口部に開放する蒸気経路と、蒸気経路を通る蒸気を加熱する蒸気加熱手段とを備える炊飯器とすることにより解決することができる。
【0012】
すなわち、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の加熱蒸気を米に供給することにより、まず、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、100℃以下の蒸気供給では米粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができるものである。
【0013】
さらに、炊飯量に拘わらず、最適な加熱量を設定できるものである。
【0014】
しかしながら、上記の構成にした場合、新たに、第2の課題が生じる。蒸気発生手段により発生した蒸気を100℃以上の加熱蒸気とするために、蒸気経路を加熱しているが、炊飯中や保温中に発生する糊状のおねばが蒸気経路に入り込むと、おねばが蒸気経路により加熱されて蒸気経路に固着する。このおねばの固着現象が何度も生じると、蒸気経路が詰まってしまう恐れがある。また、蒸気経路が詰まらなくとも、蒸気経路は不衛生な状態となってしまう。
【0015】
蒸気経路は加熱蒸気が通過する通路であるため、蒸気経路の表面積を小さくして他への放熱を少なくするねらいがある。そのため、蒸気経路は細く、洗浄しにくい構造となっており、蒸気経路が詰まったり、不衛生になる恐れを増大させてしまっている。
【0016】
また、貯水部は洗浄しやすいように開口部の面積が大きいので、貯水部から発生する蒸気が貯水部の壁面によって加熱される効果は薄く、貯水部から放出される蒸気が100℃を越えることは難しい。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記第2の課題をも解決するもので、貯水部に蒸気誘導手段を設けて貯水部で蒸気を100℃以上の加熱蒸気にまで加熱することで、おねばが蒸気経路に入り込み、蒸気経路に固着する恐れを低減し、簡単な洗浄で蒸気経路に付着したおねばを除去することができる。そのため、蒸気経路がおねばで詰まって鍋に加熱蒸気が供給できなくなり、炊飯性能が低下してしまうような事態を低減した炊飯器を提供することを目的とする。さらに、貯水部の一部中間を熱伝導性の低い素材で構成したことにより、蒸気を加熱するための熱量が貯水部内の水を沸騰させるのに使用され、蒸気を加熱しにくくなってしまうことを低減し、さらに蒸気の加熱効率を上昇させて炊飯性能を向上させた炊飯器を提供することが可能となる。また、蒸気経路の貯水部側端におねばを回収する回収手段を設けたことにより、炊飯中に蒸気通路に侵入したおねばが蒸気通路を逆流しても、貯水部に侵入して貯水部内の水が不衛生な状態になる恐れを低減することができ、衛生的に好ましい炊飯器を提供することが可能となる。また、蒸気経路の鍋側端におねばを回収する回収手段を設けたことにより、炊飯中におねばが蒸気通路に流入しようとしても、おねばが回収手段に流入しやすくなり、蒸気経路に流入するおねばを低減することができ、蒸気経路や貯水部が不衛生な状態になる恐れを低減することができ、より衛生的に好ましい炊飯器を提供することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、貯水部と貯水部加熱手段とを有する蒸気発生手段と、一端が前記貯水部に連通接続され他端が前記鍋開口部に開放する蒸気経路とを備え、前記貯水部から発生する蒸気を前記貯水部加熱手段により加熱される前記貯水部壁面に誘導する蒸気誘導手段を備えた炊飯器とすることにより、蒸気経路を加熱しないので、炊飯中におねばが蒸気経路に侵入した場合でも、おねばが蒸気経路に固着する恐れが減少する。そのため、蒸気経路がおねばのために詰まってしまい、蒸気が投入できなくなって炊飯性能が低下する恐れを低減した炊飯器を提供することが可能となる。また、蒸気経路におねばが固着して不衛生な状態になることを低減して、より衛生的な炊飯器とすることができる。さらに、貯水部の一部中間を熱伝導性の低い素材で構成したことにより、蒸気を加熱するための熱量が貯水部内の水を沸騰させるのに使用され、蒸気を加熱しにくくなってしまうことを低減し、さらに蒸気の加熱効率を上昇させて炊飯性能を向上させた炊飯器を提供することが可能となる。
【0019】
請求項2記載の発明は、特に請求項1記載の発明において、蒸気の発生以前に、熱伝導性の低い素材の上部である貯水上部を加熱することにより、貯水部内の水が沸騰し、蒸気が発生すると即座に蒸気を所定の温度まで加熱して鍋に加熱蒸気を供給することが可能となり、さらに蒸気の加熱効率を上昇させて炊飯性能を向上させた炊飯器を提供することが可能となる。
【0020】
請求項3記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、貯水部と貯水部加熱手段とを有する蒸気発生手段と、一端が前記貯水部に連通接続され他端が前記鍋開口部に開放する蒸気経路とを備え、前記貯水部から発生する蒸気を前 記貯水部加熱手段により加熱される前記貯水部壁面に誘導する蒸気誘導手段を備え、前記蒸気経路の前記貯水部側端におねばを回収する回収手段を設けたことにより、炊飯中に蒸気通路に侵入したおねばが蒸気通路を逆流しても、貯水部に侵入して貯水部内の水が不衛生な状態になる恐れを低減することができ、衛生的に好ましい炊飯器を提供することが可能となる。
【0021】
請求項4記載の発明は、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、貯水部と貯水部加熱手段とを有する蒸気発生手段と、一端が前記貯水部に連通接続され他端が前記鍋開口部に開放する蒸気経路とを備え、前記貯水部から発生する蒸気を前記貯水部加熱手段により加熱される前記貯水部壁面に誘導する蒸気誘導手段を備え、前記蒸気経路の前記鍋側端におねばを回収する回収手段を設けたことにより、炊飯中におねばが蒸気通路に流入しようとしても、おねばが回収手段に流入しやすくなり、蒸気経路に流入するおねばを低減することができ、蒸気経路や貯水部が不衛生な状態になる恐れを低減することができ、より衛生的に好ましい炊飯器を提供することが可能となる。
【0022】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は本発明第1の実施例における炊飯器の断面図を示すものである。
【0024】
図1に示すように、炊飯器本体1は米と水を収納する鍋2と、鍋2を誘導加熱する鍋加熱手段3と、鍋2の上方開口部を閉じる蓋4と、蒸気を発生させる蒸気発生手段5を備えている。蓋4には鍋2の上方開口部を密閉する内蓋6が設けられており、内蓋6を加熱する内蓋加熱手段7が設けられている。貯水部8は着脱可能な略有底円筒形の容器であり、鍋2の横方向に配置されている。貯水部8は貯水部加熱手段9によって加熱される。貯水部8から発生した蒸気を鍋2内に誘導するための蒸気経路10は蓋4内に設けられており、蒸気経路10は貯水部8の上方開口部と鍋2とを連通接続する。貯水部8には貯水部8の上方開口部の一部を閉じる貯水部蓋11が設けられており、この貯水部蓋11は着脱自在である。
【0025】
また、貯水部蓋11には、貯水部8の略中心部に略円柱形の突起部11aを、また貯水部8壁面の一部の略上方に開口部11bを備えている。蒸気誘導手段は貯水部蓋11からなる。制御手段13は鍋加熱手段3、内蓋加熱手段7および貯水部加熱手段9を制御している。
【0026】
上記構成において、動作を説明する。使用者は米と水を鍋2に、所定量の水を貯水部8にセットし、炊飯器の電源を入れ、炊飯開始ボタン(図示せず)を押すと炊飯行程が開始される。炊飯行程が始まると所定のプログラムにしたがって鍋加熱手段3および内蓋加熱手段7、貯水部加熱手段9が加熱を行う。炊飯中、貯水部8内の水は貯水部加熱手段9によって蒸発し、約100℃の蒸気となる。発生した蒸気はさらに貯水部8内で100℃以上にまで加熱され、加熱蒸気となる。貯水部8から流出した加熱蒸気は貯水部蓋開口部11bから蒸気経路10に流入する。蒸気は、蒸気経路10を通って鍋2内に供給され、ご飯に必要な熱量を与える。炊飯行程が終了すると、自動的に保温行程に移行し、使用者はいつでもあたたかいご飯を得られる。
【0027】
蒸気を発生させるために制御部13は貯水部加熱手段9を動作させ、貯水部8を加熱する。貯水部8内の水は蒸発し、この蒸気は貯水部蓋突起部11aにより貯水部8の壁面近くに誘導される。貯水部8の壁面近くに誘導された蒸気は、加熱された貯水部8の壁面により100℃以上に加熱される。このように、本実施例によると、蒸気誘導手段である貯水部蓋突起部11aを設けることによって、貯水部8内の蒸気を100℃以上の温度まで加熱することが可能となり、蒸気経路10を加熱しないので、炊飯中や保温中におねばが蒸気経路10に流入しても、おねばが蒸気経路10に固着することを低減することができる。そのため、蒸気経路10がおねばによって詰まったり、不衛生な状態になることを低減することができる。
【0028】
また、貯水部蓋11を設けてその一部に開口部11bを設けることで、貯水部8内の蒸気が蒸気経路10に流出しにくくなり、貯水部8内で十分加熱されやすくなる。より加熱された蒸気は貯水部8内の上方へ移動しやすくなるので、高い温度の蒸気から蒸気経路10に流出する。このように、貯水部8内の蒸気の加熱効率を向上させることができる。
【0029】
さらに貯水部蓋開口部11bを貯水部8壁面の略上方に設けることにより、貯水部8の壁面により十分に加熱された蒸気が蒸気経路10に流出しやすくすることで、貯水部8内の蒸気の循環を良くし、貯水部8内の蒸気を効率良く加熱することができる。
【0030】
なお、貯水部蓋突起部11aは蒸気を貯水部8の壁面に誘導する形状であればよく、円柱形でなくとも、角柱形、逆円錐形、有底円筒形など他の形状でもよい。
【0031】
また、貯水部蓋突起部11aは、図1では水没していないが、水没するほど長いと、水位が低い時にも効率的に蒸気を貯水部8壁面に誘導できるので有用である。
【0032】
また、本実施例では、貯水部8の形状は略有底円筒形としたが、逆円錐形や段つきの円筒形、角柱形など他の形状でもよい。
【0033】
また、保温行程においても蒸気を鍋22に投入することでご飯に不足した水分を補うとともに熱も与えることができ、有用である。
【0034】
また、蒸気経路10を着脱可能とすると、蒸気経路10の内部の洗浄が行いやすいのでよい。
【0035】
また、鍋加熱手段2や内蓋加熱手段7、貯水部加熱手段9は誘導加熱手段でなくともよく、ヒーター線など他の加熱手段でもよい。
【0036】
(実施例2)
図2は本発明の実施例2における炊飯器の要部構成を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0037】
この実施例は、貯水部蓋14の貯水部8内側に略円柱形の突起部14aを設けたものであり、この突起部14aにはらせん状のリブ14bが構成されている。また、貯水部蓋14には一部の貯水部8壁面の略上方に開口部14cが設けられている。蒸気誘導手段12は貯水部蓋14からなる。また、貯水部8は、中間の一部全周をセラミックスや樹脂など一般に金属よりも熱伝導性の低い材質で構成して、貯水下部8aと貯水上部8bとから構成している。そのため、貯水下部8aの熱は貯水上部8bに伝わりにくくなっている。この貯水上部8bを加熱するための加熱手段15を設けている。蒸気経路10の貯水部8略上方には、着脱可能な回収手段16が設けられている。
【0038】
上記の構成で、蒸気を発生させる際に、加熱手段9により貯水下部8aを加熱する以前に加熱手段15によって貯水上部8bを加熱する。使用者は炊飯後に回収手段16を洗浄し、使用以前に回収手段16を炊飯器本体1に取り付けて使用する。
【0039】
このように本実施例によると、貯水部蓋突起部14aにらせん状のリブ14bを設けた事で、貯水部8内の水が蒸発して発生する蒸気がリブ14bに沿って上昇する。そのため、蒸気は貯水部8の壁面に近接して十分加熱され、より蒸気の加熱効率を上昇させることができる。
【0040】
また、貯水部8を貯水下部8aと貯水上部8bに分けることで、蒸気を加熱させるために使われる貯水上部8bの熱量が、水を蒸発させるための貯水下部8aに移動してしまって蒸発初期に蒸気が加熱されにくいという恐れを低減し、蒸気を発生させると同時に蒸気を加熱して鍋2に加熱蒸気を供給することができる。
【0041】
また、貯水部8内の水を蒸発させる以前から貯水上部8bを加熱することで、貯水部8内の水が蒸発し始めると即座に蒸気は貯水上部8bにより加熱され、鍋2に所定の温度の加熱蒸気を素早く供給することが可能となる。
【0042】
さらに、蒸気経路10を逆流したおねばを回収する回収手段16を設けることで、炊飯中などにおねばが蒸気経路に流入した場合でもおねばが回収手段16に流入しやすくなり、貯水部8内におねばが流入しないため、貯水部8内の水に菌が発生するなど、貯水部8内の水が不衛生な状態になる恐れを低減することができる。
【0043】
なお、貯水部8の一部全周を構成する低熱伝導性の素材は、蒸気を加熱するための貯水上部8bの熱量が貯水下部8aに移動しにくければよく、全周でなく貯水部8の一部に構成しても同様の効果が得られればよい。
【0044】
(実施例3)
図3は本発明の実施例3における炊飯器の要部構成を示すものである。実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0045】
この実施例は、蒸気経路10の鍋2側端におねばを回収する着脱可能な回収手段17を設けたものである。また蒸気通路10の鍋側端部18も着脱可能となっている。
【0046】
上記の構成で、使用者は炊飯後や保温後に回収手段17や蒸気経路端部18を取り外して洗浄し、炊飯前や保温前に回収手段17を炊飯器本体1に取り付けて使用する。
【0047】
このように本実施例によると、おねばが蒸気経路10に流入しても回収手段17に入り込みやすくなり、蒸気経路10の中におねばが流入することが低減でき、蒸気経路10および貯水部8におねばが付着して不衛生な状態になることを低減することができる。
【0048】
なお、おねばによる汚れが少なくなるような回収手段17であれば、蒸気経路端部18は着脱可能でなくともよい。
【0049】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜4に記載の発明によれば、貯水部に蒸気誘導手段を設けて貯水部内で蒸気を100℃以上に加熱し、蒸気経路を加熱しないことで、炊飯中や保温中におねばが蒸気経路に侵入しても、おねばが蒸気経路に固着して詰まりを生じ、炊飯性能の低下が生じてしまうことを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における炊飯器を示す断面図
【図2】 本発明の実施例2における炊飯器の要部構成を示す断面図
【図3】 本発明の実施例3における炊飯器の要部構成を示す断面図
【図4】 従来の炊飯器の断面図
【符号の説明】
1 炊飯器本体
2 鍋
3 鍋加熱手段
4 蓋
5 蒸気発生手段
8 貯水部
9 貯水部加熱手段
10 蒸気経路
11 貯水部蓋(蒸気誘導手段)
16、17 回収手段
Claims (4)
- 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、貯水部と貯水部加熱手段とを有する蒸気発生手段と、一端が前記貯水部に連通接続され他端が前記鍋開口部に開放する蒸気経路とを備え、前記貯水部から発生する蒸気を前記貯水部加熱手段により加熱される前記貯水部壁面に誘導する蒸気誘導手段を備え、前記貯水部の一部中間を熱伝導性の低い素材で構成した炊飯器。
- 蒸気の発生以前に、熱伝導性の低い素材の上部である貯水上部を加熱する請求項1記載の炊飯器。
- 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、貯水部と貯水部加熱手段とを有する蒸気発生手段と、一端が前記貯水部に連通接続され他端が前記鍋開口部に開放する蒸気経路とを備え、前記貯水部から発生する蒸気を前記貯水部加熱手段により加熱される前記貯水部壁面に誘導する蒸気誘導手段を備え、前記蒸気経路の前記貯水部側端におねばを回収する回収手段を設けた炊飯器。
- 鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、貯水部と貯水部加熱手段とを有する蒸気発生手段と、一端が前記貯水部に連通接続され他端が前記鍋開口部に開放する蒸気経路とを備え、前記貯水部から発生する蒸気を前記貯水部加熱手段により加熱される前記貯水部壁面に誘導する蒸気誘導手段を備え、前記蒸気経路の前記鍋側端におねばを回収する回収手段を設けた炊飯器。
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