JP3903616B2 - 手持式idタグ用リーダライタ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は対象物に設けられたIDタグと電波により通信してデータの授受を行う手持式IDタグ用リーダライタに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、移動体の識別システムとして、高周波の電波を利用したリモートIDシステムがある。これは、コントローラとIDタグとの間で電波による通信を行い、離れた位置にあるIDタグのデータを読み取ったり、IDタグにデータを書き込んだりするものである。
【0003】
このようなリモートIDシステムは、配送システム、在庫管理システム、販売システムなど種々のシステムに応用することが考えられている。その一例として、例えば回転すし店の集計システムがある。このシステムの概要は、すしを載せる皿に埋め込んたIDタグに、すしの種類、作った時刻、売値などのデータを記録して置き、客が食事を終えたとき、食べたすしの皿を一か所に集めてそれら皿のIDタグと通信し、そして、IDタグからデータを得て客の支払うべき金額を算出するというものである。
【0004】
このような集計システムに応用したような場合、IDタグと通信するリーダライタが固定式のものである場合には、その固定式リーダライタの通信エリア内に皿を置いて集計すれば良い。ところが、固定式リーダライタでは、皿をそこまで運んでこなければならないため、不便である。そこで、客が座っているテーブル上で簡易に集計できるようにするために、手持式のリーダライタが考えられている。
【0005】
手持式リーダライタでは、通常、リーダライタ本体をテーブル上に積み重ねられた皿の上方に保持して送受信の操作を行う。ところが、操作者は、通常、皿の枚数を認識していないため、全ての皿のIDタグと通信したか否かの確認が困難である。積み重ねられた皿の枚数が5〜6枚ならば、操作者は枚数を認識できるので、表示部に通信を行ったIDタグの数を表示するようにすれば、全ての皿のIDタグと通信したか否かを認識できるが、それ以上になると、見ただけでは皿の枚数を認識できないため、表示を見ても全部の皿のIDタグと通信を完了したか否か分からないという問題があった。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、積み重ねられた対象物の個数を推定することができる手持式IDタグ用リーダライタを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、測距手段により検出された積み重ね高さに基づいて積み重ねられた対象物の個数を推定することができる。このため、全ての対象物のIDタグと通信を完了したか否かを認識することが可能となる。この場合、本体に、積み重ねられた最上部の対象物に当てる測距基準部が設けられているので、積み重ねられた対象物の高さをより正確に測定できる。
【0008】
上記の測距手段としては、種々のものが考えられるが、超音波を発射してから反射波を受信するまでの時間により距離を測る超音波センサが低コストで済む。このため、測距手段を超音波センサにより構成する請求項2記載の発明では、製造コストを極力低く押さえることができる。
対象物の積み重ね個数が多過ぎて電波が下の方にある対象物まで届かなかったり、或いは対象物と対象物との間に電波を遮断する物が挟み込まれていたりすると、積み重ねられている全ての対象物のIDタグと通信することができない。請求項3記載の発明では、測距手段の検出高さにより推定した対象物の個数と実際に通信したIDタグの数との一致、不一致を報知できるので、積み重ね個数を減らしたり、電波を遮断する物を取り除いたりする等の処置をとることができる。
【0009】
測距時、本体が傾いていると、測距手段による測定高さに誤りを生ずる。このことに関し、請求項の発明では、測距時の本体の傾きを検出する傾き検出手段を設けたので、対象物の積み重ね高さをより一層正確に測定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図1〜図6を参照しながら説明する。
なお、この実施例は、回転すし店の集計システムに適用したものである。ここで、回転すし店とは、次のようなシステムの店である。
店内にはループ状のコンベアが設けられ、そのコンベアに沿って客席が設けられている。すしは皿に載せられ、コンベアによって客席へと運ばれる。客は、コンベアによって運ばれてくる皿のうちから、好みのすしが載せられている皿を取り、食べ終えた後の皿は順にテーブル上に重ね置いて行く。店側では、すしをその売値に応じた色或いは模様の皿に載せるので、客は、重ね置いた皿と枚数とから店に支払うべきおおよその金額を知ることができるようになっている。食事を終えた後は、店員によって皿の枚数が色或いは模様別に数えられ、店に支払うべき金額が決定される。
【0011】
さて、図5に示すように、すしを載せる皿1(リードライト対象物)は、例えばメラニン樹脂などのプラスチック製のもので、その内部には、IDタグ2が埋め込まれている。上記IDタグ2は、図6に示すように、電波信号を送受信するためのアンテナ用コイル3と、共振コンデンサ4と、制御用IC5と、平滑部6とから構成され、共振コンデンサ4、制御用IC5および平滑部6はプリント配線基板7上に搭載されている。
【0012】
上記制御用IC5は、制御部としてのMPU(マイクロプロセッサユニット)8の他、整流部9、変復調部10、メモリ部11などを構成する半導体素子をワンチップ化したものである。また、平滑部6は、図示はしないが平滑コンデンサ、ツェナーダイオードなどを有している。
【0013】
そして、上記アンテナ用コイル3は、共振コンデンサ4と並列に接続されて共振回路を構成し、外部機器であるリーダライタから所定の高周波数の電力用電波信号が送信されてくると、これを受信して整流部9に送信する。整流部9は、平滑部6と共に動作用電源回路を構成するもので、共振回路から送信されてきた電力用電波信号を整流し、平滑部6により平滑化し且つ一定電圧の直流電力(動作用電力)にしてMPU8などに供給する。
【0014】
リーダライタから送信されてくるデータなどの信号は、電力用電波信号に重畳して送信されるようになっており、その信号は、変復調部10により復調されてMPU8に与えられる。MPU8は、メモリ部11が有するROMに記憶された動作プログラムに従って動作するもので、変復調部10から入力される信号に応じた処理を実行し、受信したデータをメモリ部11が有するEEPROMなどの消去可能な不揮発性メモリに書き込んだり、メモリ部11からデータを読み出して変復調部10により変調し、アンテナ用コイル3から電波信号として送信したりする。
【0015】
図3にはIDタグ2と通信する手持式リーダライタの本体12が示されている。この手持式リーダライタ本体12は、手持ち部を兼用する操作部13と、この操作部13の一端側に設けられた頭部14とから構成されており、頭部14には例えば液晶からなる表示部15が設けられている。操作部13には、集計に必要な基礎的データ、例えば商品の種類、値段などを入力したりする複数のキースイッチ16、測距動作開始用の操作手段としての測距スイッチ17および通信開始用の操作手段としてのスタートスイッチ18などが設けられている。
【0016】
一方、頭部14の前面部側(表示部15側)には、IDタグ1と通信するためのコイル状の送信アンテナ19および受信アンテナ20、測距手段としての例えば超音波送受信器からなる超音波センサ21等が設けられている。超音波センサ21は、超音波を発射してから反射波を受信するまでの時間により距離を測定する。この測距時に手持式リーダライタ本体12を、積み重ねられている皿1群の最上部に正確に保持するために、頭部14の先端部に測距基準部としての突出部22が突設されている。
【0017】
また、超音波センサ21は、測距時の手持式リーダライタ本体12の傾きを検出する傾き検出手段としても機能するようになっている。すなわち、手持式リーダライタ本体12がほぼ水平に保持されて、超音波センサ21から発射された超音波が皿1が載せられているテーブルに直角に当たって反射した場合と、手持式リーダライタ本体12が傾いた状態にあって、超音波センサ21から発射された超音波がテーブルに斜めに当たって反射した場合とでは、超音波センサ21が受信する反射波の強度が異なる。そこで、超音波センサ21が受信した反射波を解析し、その強度が所定の範囲にあるときは、手持式リーダライタ本体12はほぼ水平の保持されているとし、所定範囲を越えているときは、手持式リーダライタ本体12の傾きが大きいとするように構成されている。
【0018】
手持式リーダライタ本体12は、その電気的構成を示す図4のように、制御手段としての主制御部23およびリモート制御部24を備えている。そのうち、主制御部23には、前記キースイッチ16群、測距スイッチ17およびスタートスイッチ18がスイッチ回路25を介して接続されていると共に、前記表示部15、超音波センサ21および上位装置(例えばパソコン)との間でデータの授受を行う通信部26等が接続されている。
【0019】
リモート制御部24には、前記送信アンテナ19、受信アンテナ20およびブザーなどの発音部27が接続されている。ここで、両制御部23,24は、図示はしないが、それぞれMPU、動作プログラムを記憶したROM、データを一時的に記憶するRAMなどから構成されており、主制御部23とリモート制御部24とは、それぞれの通信部を通じてデータの授受を行うようになっている。
【0020】
そして、リモート制御部24は、送信部28および受信部29を備えており、IDタグ2と通信を行う際には、まず、キャリア信号を送信部28で変調して電力用電波信号として送信アンテナ19から送信し、その後、送信すべきデータを電力用電波信号に重畳するように送信部28で変調して送信アンテナ19から送信する。IDタグ2から放射された電波信号については、これを受信アンテナ20により受信し、受信部29で復調してデータとして弁別する。そして、リモート制御部24は、受信部29で復調されたデータをRAMに一時的に記憶し、その後、そのデータを通信部を介して主制御部23側に送信するようになっている。以上のような電気的構成を有する手持式リーダライタ本体12は、その動作用電源として電池30(図4参照)を備えている。
【0021】
次に上記構成の作用を図1に示すフローチャートをも参照して説明する。
電源が等入力された状態では、主制御部23は、測距スイッチ17或いはスタートスイッチ18が操作されたか否かを常時監視する状態となっている(ステップS1で「NO」、ステップS2で「NO」の繰り返し)。
【0022】
この状態で、図2に示すように、手持式リーダライタ本体12の頭部14を下向きにして突出部22を積み重ねられている皿1群の最上部の皿1に当てる。そして、測距スイッチ17をオン操作する。すると、主制御部23は、ステップS1で「YES」と判断し、ステップS9に移行して超音波センサ21に超音波を発射させる。次に、主制御部23は、ステップS10で超音波センサ21の受信器が受信した反射波を解析し、ステップS11で本体12の傾きを検出すると共に、次のステップS12で超音波の発射から反射波の受信までの時間に基づいて本体12から皿1が置かれたテーブルまでの距離、すなわち積み重ねられた皿1群の積み重ね高さHを求める。
【0023】
その後、主制御部23は、ステップS13に移行して超音波の発射を停止させ、次のステップS14において反射波の強度から手持式リーダライタ本体12の傾きが許容範囲であるか否かを判断する。許容範囲内にある場合には、主制御部23は、ステップS14で「YES」となってステップS15に移行し、ここで、積み重ね高さHから皿1の枚数を求める。この場合、図2に示すように、1枚の皿1の全高をh1、皿1を2枚積み重ねたときに下の皿1の糸底1aの下面と上の皿1の糸底1aの下面との間の距離をh2とすると、積み重ねた皿1の枚数nは、次の(1)式で求めることができる。
n=(H−h1)/h2+1……(1)
【0024】
次に、主制御部23は、ステップS16に移行して、上記のようにして求めた皿1の枚数をRAMに記憶し、続くステップS17で測距を終了した旨を表示部15に表示すると共に、リモート制御部24に測距終了の報知指令を出力して発音部27に測距終了の発音動作(例えば、ピッ音)を行わせる。
【0025】
また、主制御部23は、本体12の傾きが許容される一定範囲であるか否かを判断するステップS14で「NO(一定範囲を越えた傾き)」となった場合には、ステップS18に移行して表示部15に傾き不良であることを表示させると共に、リモート制御部24に過大傾斜報知指令を出力して発音部27に傾き不良である旨の発音動作(例えば、ピッ、ピッ音)を行わせる。そして、主制御部23は、ステップS1に戻り、測距スイッチ17のオン操作を待つ状態となる。
【0026】
さて、測距を完了すると、主制御部23は、測距を終了した旨の表示および発音を行うステップS17からステップS2に戻る。そして、使用者は、表示部15の表示、発音部27の発音動作から測距が終了したことを知る。そこで、使用者が、手持式リーダライタ本体12の頭部14を積み重ねられている皿1群の上に保持し、スタートスイッチ19を操作すると、主制御部23は、ステップS2で「YES」と判断してステップS3に移行し、ここで皿1の積み重ね枚数データがRAMに格納されているか否かを判断する。枚数データがない場合には、主制御部23は、ステップS19に移行して表示部15に枚数データなしの表示を行わせると共に、リモート制御部24に枚数データなしの報知指令を出力して発音部27に枚数データがない旨の発音動作(例えば、ピッ、ピッ音)を実行させ、そしてステップS1に戻る。
【0027】
枚数データがRAMに格納されていた場合、主制御部23は、ステップS3で「YES」となってステップS4に移行し、集計指令をリモート制御部24に送信する。この集計指令により、リモート制御部24は、キャリア信号を送信部28で変調して電力用電波信号として送信アンテナ19から送信すると共に、送信すべきデータを電力用電波信号に重畳するように送信部28で変調して送信アンテナ19から送信する。
【0028】
すると、皿1のIDタグ2側では、送信された電波信号をアンテナ用コイル3により受け、その電波信号を整流部9および平滑部6で整流平滑して一定電力の直流電力に変換し、MPU8などの動作用電源として供給する。動作用電力の供給により、各皿1のIDタグ2のMPU8は動作を開始し、送信されてきた信号の内容に応じた処理、この場合には、メモリ部1から皿2のID番号、皿2の種類などのデータを読み出し、これを変復調部10で変調してアンテナ用コイル3から送信するという動作を行う。各皿1のIDタグ2から送信された電波信号は、手持式リーダライタ本体12の受信アンテナ20により受信され、その受信信号は受信部29で復調され、復調されたデータはRAMに記憶される。
【0029】
このようにして、積み重ねられている皿1のIDタグ2と通信を行い、全ての皿1のIDタグ2との通信を完了したと判断すると、主制御部23は、ステップS4からステップS5に移行し、通信を行ったIDタグ2の数とRAMに記憶されている枚数データとが一致しているか否かを判断する。
【0030】
ここで、全ての皿1のIDタグ2との通信を完了したことの判断は次のようにして行う。すなわち、リモート制御部24は、一つのIDタグ2と通信を行うと、そのIDタグ2のID番号をRAMに記憶させる。このとき、そのID番号が既に記憶されている場合には、RAMへの格納を行わない。通信したIDタグ2が増えると、RAMに記憶されるID番号も増加するが、積み重ねられている全ての皿1のIDタグ2と通信すると、以後の通信では、RAMに記憶されているID番号以外の番号はなくなる。この状態が所定時間続いたとき、主制御部23は、全ての皿1のIDタグ2との通信を完了したと判断するものである。
【0031】
さて、通信を行ったIDタグ2の数とRAMに記憶されている枚数データとが一致していた場合には、主制御部23は、ステップS5で「YES」と判断してステップS6に移行し、全数通信完了した旨を表示部15に表示させると共に、リモート制御部24に指令を出力して発音部27に全数通信完了の発音動作(例えば、ピッ、ピッ、ピッ音)を行わせる。続いて、主制御部23は、ステップS7に移行してRAMに記憶されている各皿25の種類(値段)およびその数などから客が支払うべき金額を演算し、そして、ステップS8でRAMUに記憶されている枚数データを消去し、エンドとなる。
【0032】
さて、このようにして、全ての皿1のIDタグ2との通信を完了したと判断されたとき、その通信完了のIDタグ数がRAMに記憶されている枚数データと一致しないとき、主制御部23は、ステップS5で「NO」と判断し、再びステップS4に戻って通信動作を行わせる。そして、通信を行ったIDタグ2の数とRAMに記憶されている枚数データとが不一致のとき、主制御部23は、再び通信動作を行わせる、というように通信を行ったIDタグ2の数がRAMに記憶されている枚数データと一致するまで通信動作を繰り返し行わせる。
【0033】
このように通信動作が何回も行われること、換言すれば、全数通信完了の報知がなされないことから、使用者は異常に気付き、皿1の積み重ね枚数が多過ぎる場合には、2つに分けたり、或いは、銀紙のような電波を遮断するような物が皿1に残されているような場合には、それを除去する。そして、再び、上述のような動作を行わせる。
【0034】
このように構成した本実施例によれば、皿1の積み重ね高さに基づいて積み重ねられている皿1の枚数を推定することができるので、全ての皿1と通信を完了したか否かを確認することができる。
【0035】
ところで、皿1の積み重ね高さを測定する場合、手持式リーダライタ本体12を積み重ねられている最上部の皿1と同じ高さに保持する必要があり、このようにしないと、皿1の積み重ね高さを正確に測定できなくなる。しかるに、本実施例では、手持式リーダライタ本体12に突出部22を設けたので、その突出部22を最上部の皿1に当てることで、手持式リーダライタ本体12を積み重ねられている最上部の皿1と同じ高さに容易に保持するこたができ、その積み重ね高さをより正確に測定することができる。
【0036】
また、手持式リーダライタ本体12が傾いていると、超音波センサ21の高さが積み重ねられている皿1の高さと異なるようになり、皿1の積み重ね高さを正確に検出できなくなる。このことに関し、本実施例では、超音波センサ21が発した超音波の反射波の強度から手持式リーダライタ本体12の傾きを検出し、その傾きが一定の範囲を越えて傾いていた場合には、これを報知するようにしたので、使用者に手持式リーダライタ本体12が傾き過ぎていることを知らせることができる。従って、使用者は、常に、手持式リーダライタ本体12をほぼ水平に保持した状態で皿1の積み重ね高さを測定するようになり、より正確に積み重ね高さ、ひいては積み重ねられている皿1の枚数を推定することができるようになる。
【0037】
図7および図8は本発明の他の実施例を示す。この実施例が前記一実施例と異なるところは、積み重ねられた皿1間に異物が挟み込まれていたような場合、これを検出するようにしたところにある。
超音波センサ21により測定される皿1の積み重ね高さ(測定距離)は、誤差がないと仮定すると、測定距離と皿枚数との関係は、図8(a)に示すように、点で表される。超音波センサ21の測定誤差を考慮に入れると、測定距離と皿枚数との関係は、図8(b)に示すように、階段状の線分で表される。
【0038】
そして、積み重ねられた皿1の枚数をn、超音波センサ21の測定距離をL、最大測定誤差をΔLとすると、超音波センサ21の測定距離Hは次の(2)式となる。
[h2(n−1)+h1−ΔL]≦L≦[h2(n−1)+h1+ΔL]……(2)
皿1の相互間に異物が挟み込まれていたりした場合には、超音波センサ21の測定距離をLは、上記の(2)式で表される距離から外れる。そこで、本実施例では、主制御部23は、超音波センサ21で測定した皿1の積み重ね高さLから皿1の枚数を算出(ステップSA15)した後、測定距離Lが上記の(2)式の範囲に入っているか否かを判断する(ステップSA16)。
【0039】
測定距離Lが上記(2)式の範囲に入っている場合には、主制御部23は、ステップSA16で「YES」と判断し、枚数データをRAMに記憶する。また、測定距離Lが上記(2)式の範囲に入っていない場合には、主制御部23は、ステップSA16で「N0」と判断し、ステップSA21に移行して表示部15に異物存在の表示を行わせると共に、リモート制御部24に異物存在指令を出力して発音部27に異物が存在している旨の発音動作を行わせ、ステップSA1に戻る。
【0040】
なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に限定されるものではなく、以下のような変更或いは拡張が可能である。
積み重ね高さから、積み重ねられている皿1の枚数を算出したとき、その枚数を表示部15に表示するようにしても良い。
皿1の積み重ね高さを検出する手段としては、超音波センサ21に限られず、光センサなどであっても良い。
リードライト対象物は皿1に限られない。
突出部22は頭部14の先端ばかりでなく、側部に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における制御内容を示すフローチャート
【図2】測距時の状態を示す側面図
【図3】手持式リーダライタを示し、(a)は正面図、(b)は側面図
【図4】手持式リーダライタの電気的構成を示すブロック図
【図5】皿の斜視図
【図6】IDタグの電気的構成を示すブロック図
【図7】本発明の他の実施例を示す図1相当図
【図8】測距センサによる積み重ね高さの検出範囲を示すグラフ
【符号の説明】
図中、1は皿、2はIDタグ、12は手持式リーダライタ本体、13は操作部、14は頭部、17は測距スイッチ、18はスタートスイッチ、21は超音波センサ(測距手段、傾き検出手段)、22は突出部(測距基準部)、23は主制御部(制御手段)、24はリモート制御部である。

Claims (4)

  1. リードライト対象物に付されたIDタグと電波によって通信する手持式IDタグ用リーダライタにおいて、
    本体に、前記対象物が複数個積み重ねられた状態にあるとき、その積み重ねられた最上部の対象物に当てる測距基準部と、この測距基準部を前記積み重ねられた最上部の対象物に当てた状態でその積み重ね高さを検出する測距手段を設け、この測距手段により検出された積み重ね高さに基づいて前記積み重ねられた対象物の個数を推定するように構成したことを特徴とする手持式IDタグ用リーダライタ。
  2. 前記測距手段は、超音波センサにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の手持式IDタグ用リーダライタ。
  3. 前記測距手段の検出高さにより推定した前記対象物の個数と、実際に通信した前記IDタグの個数との一致、不一致を報知可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の手持式IDタグ用リーダライタ。
  4. 測距時における前記本体の傾きを検出する傾き検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の手持式IDタグ用リーダライタ。
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