JP3903296B2 - クライミング式キュービクル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築現場等で使用するキュービクルであって、特にクレーンと共に上階に移動させるクライミング式キュービクルに関する。
【0002】
【従来の技術】
キュービクルは、通常鋼板製の函体に収めた配電盤の総称であって、変圧器、ジスコン盤、受電盤等がセットになっている。図4のように例えば高層建築の躯体工事段階では、複数のキュービクルA、B、Cが地上に設置され、これらのキュービクルと複数のタワークレーンD及び複数の鉄骨溶接盤Eとが低圧ケーブルF(150mm2)でそれぞれ接続され、これにより必要な電力を供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のキュービクルによると、タワークレーンD、鉄骨溶接盤E等に低圧ケーブルFでそれぞれ電力を供給しているため、低圧ケーブルFの数及び長さが増大し、ケーブル量の増加とケーブルのコストアップの問題があり、工事の進捗に伴う盛り替えに手間が掛かる問題もある。
又、工事の進捗に伴って、タワークレーンDや鉄骨溶接盤Eが上階に移動し低圧ケーブルFの距離が長くなるため電圧降下が生じ、大容量負荷であるタワークレーンD、鉄骨溶接盤Eへの安定した電力供給ができなくなる。このため、低圧ケーブルFの容量を増加させて電圧降下に対処しているが、その容量増加による電力のコストアップを引き起こす問題がある。
【0004】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、ケーブル量の削減及びケーブルのコストダウンを図り、且つ工事の進捗に伴う盛り替え作業を容易にできると共に、上階に移動しても電圧降下が生じないようにし、安定した電力供給及び電力のコストダウンが図れるようにしたクライミング式キュービクルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための具体的手段として、本発明は、高層建築等の躯体工事において、タワークレーンのベースの下に吊り下げられた架台に専用キュービクルを設置し、地上に設置された配電盤の近傍にケーブルストックヤードを設置し、この中に前記配電盤に接続した高圧ケーブルをストックしておき、この高圧ケーブルの端部を前記専用キュービクルに接続すると共に、この専用キュービクルと複数の鉄骨溶接盤とをそれぞれ低圧ケーブルで接続し、前記タワークレーンの盛り替えに伴う前記専用キュービクルのクライミングに合わせて前記高圧ケーブルを繰り出すようにしたことを特徴とするクライミング式キュービクルを要旨とする。
【0006】
このようにして、本発明は、クレーンに伴って専用キュービクル及び鉄骨溶接盤が上階に移動することから盛り替えが著しく簡単になり、且つ専用キュービクルは高圧ケーブルを介して地上の配電盤と接続されているので、上階に移動しても電圧降下が生じない。又、複数の鉄骨溶接盤は、専用キュービクルにそれぞれ低圧テーブルで接続されており、盛り替えによる長さの変更はないため電圧降下が生じない。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るクライミング式キュービクルの実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1において、1は高層建築工事中の躯体であり、現時点での最上階には複数のタワークレーン2が設置されており、これらの下端部にはタワークレーン用の電源盤2aが設けられると共に、低圧ケーブル3を介して専用キュービクル4がそれぞれ吊り下げ状態で保持されている。
【0008】
専用キュービクル4は、タワークレーン2の上階移動に伴って移動するようにしてあり、地上に設置された配電盤5(この場合はキュービクル)に対して高圧ケーブル6(例えば22mm2)を介してそれぞれ接続されている。
【0009】
又、専用キュービクル4は、複数の鉄骨溶接盤7に低圧ケーブル8(例えば150mm2)を介してそれぞれ接続されている。従って、専用キュービクル4は、地上の配電盤5から高圧ケーブル6介して電力が供給され、前記タワークレーン2の電源盤2aに送電してタワークレーン2を駆動すると共に、複数の鉄骨溶接盤7に送電して鉄骨溶接機(図略)をそれぞれ作動させる。
【0010】
躯体工事の進捗に伴って、タワークレーン2は順次上階に盛り替え(仮想線は下階に位置していた例を示す)られるが、前記のようにタワークレーン2の盛り替えに伴い専用キュービクル4が追随して上階に盛り替えられることになる。その際、複数の鉄骨溶接盤7も上階に盛り替えられるが、これら複数の鉄骨溶接盤7は、前記のように専用キュービクル4に対して従来より遥かに短い低圧ケーブル8で接続されているため、盛り替え作業を簡単に行うことできる。
【0011】
このような上階への盛り替えにより、前記高圧ケーブル6の長さは増大するが、従来の低圧ケーブルの場合のように電圧降下が生じることはなく、タワークレーン2の電源盤2aに対して安定した電力を供給することができる。又、専用キュービクル4と鉄骨溶接盤7とを接続している低圧ケーブル8は、盛り替えによる長さの変更はないため従来のように電圧降下が生じることはなく、専用キュービクル4から鉄骨溶接盤7にそれぞれ安定した電力を供給することができる。
【0012】
図2は、本発明の他の実施形態を示すもので、基本的な構成は前記実施形態のものと同じであるが、専用キュービクルのクライミングに対して円滑に対応できるように構成した点に特徴を有するものである。
【0013】
即ち、地上に設置された配電盤11(この場合は開閉器盤)の近傍にケーブルバケット等からなるケーブルストックヤード12を設置し、この中に高圧ケーブル13をストックしておき、専用キュービクル14のクライミングに合わせて高圧ケーブル13を繰り出すようにしてある。
【0014】
専用キュービクル14は、タワークレーンベース15の下に吊り下げられた架台16に設置されており、例えば仮想線で示す躯体位置(n階)から実線で示す躯体位置(n+3階)に移動した場合には、その長さ分だけ高圧ケーブル13が引っ張られてケーブルストックヤード12から繰り出される。
【0015】
このようにして、上階への盛り替えに対応して高圧ケーブル13がケーブルストックヤード12から繰り出されるため、地上において高圧ケーブル13が乱雑になることはなく、躯体工事の邪魔にならずに安全であると共に、高圧ケーブル13が絡まったり或は工事資材に引っ掛かって断線する等の不具合を未然に防止することができる。
【0016】
図3は、高圧ケーブルを繰り出すシステムの別の実施形態を示すもので、タワークレーンベース25に吊り下げられた架台26上に、専用キュービクル24が設置されると共にケーブルドラムからなるケーブルパケット27が取り付けられ、このケーブルパケット27に地上配電盤21からの高圧ケーブル23を巻き付けてストックするように構成したものである。
【0017】
この場合、専用キュービクル24が上階への盛り替えに伴って仮想線で示す躯体位置(n階)から実線で示す躯体位置(n+3階)に移動した場合には、その長さ分だけ高圧ケーブル23が引っ張られてケーブルパケット27から繰り出される。この時、高圧ケーブル23が惰性により必要以上繰り出されないように、ケーブルパケット27にはラチェット機構等の適宜のストッパ手段を設けておくことが好ましい。
【0018】
このようにして、専用キュービクル24の上階への盛り替えに対応して高圧ケーブル23がケーブルパケット27から繰り出されるため、前記と同様に地上で高圧ケーブル23が乱雑に渦巻くようなことはなく、躯体工事の安全を確保できると共に高圧ケーブル23を断線等から保護することができる。
【0019】
尚、前記ケーブルストックヤード12とケーブルパケット27とは、それぞれ別個に設ける他にこれらを併用して実施することも可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高層建築等の躯体工事において、クレーンへの電力供給はそのクレーンと共に移動する専用キュービクルを介して行い、且つ専用キュービクルと地上に設置される配電盤との間は長さ調整可能な高圧ケーブルで接続したので、上階への盛り替えが容易になると共に高圧ケーブルが長くなっても電圧降下は生じず、このためクレーンに対して常時安定した電力を供給でき、従来のように電力容量を増加する必要がないことから電力のコストダウンが可能となる。
又、専用キュービクルと複数の鉄骨溶接盤とを低圧ケーブルでそれぞれ接続したので、低圧ケーブルの長さを従来より短くすることができ、ケーブル量の削減及びケーブルのコストダウンが図れ、且つ盛り替えが容易にできると共に盛り替えに伴う電圧降下が生じることはなく、このため鉄骨溶接盤に安定した電力を供給でき、しかも電力のコストダウンが可能となる。
更に、上階への盛り替え作業が簡略化するため、躯体工事の高能率化及び工期の短縮化を図ることができ、ケーブルストックヤードやケーブルパケットを設けることで、盛り替え時の高圧ケーブルの増長に円滑に対応することができ、これにより躯体工事の安全及び高圧ケーブルの保護を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクライミング式キュービクルの実施形態を示す説明図
【図2】ケーブルストックヤードを設けた実施形態を示す説明図
【図3】ケーブルパケットを設けた実施形態を示す説明図
【図4】従来例を示す説明図
【符号の説明】
1…躯体
2…タワークレーン
3…低圧ケーブル
4…専用キュービクル
5…配電盤
6…高圧ケーブル
7…鉄骨溶接盤
8…低圧ケーブル
11…配電盤
12…ケーブルストックヤード
13…高圧ケーブル
14…専用キュービクル
15…タワークレーンベース
16…架台
21…配電盤
23…高圧ケーブル
24…専用キュービクル
25…タワークレーンベース
26…架台
27…ケーブルパケット
Claims (1)
- 高層建築等の躯体工事において、タワークレーンのベースの下に吊り下げられた架台に専用キュービクルを設置し、地上に設置された配電盤の近傍にケーブルストックヤードを設置し、この中に前記配電盤に接続した高圧ケーブルをストックしておき、この高圧ケーブルの端部を前記専用キュービクルに接続すると共に、この専用キュービクルと複数の鉄骨溶接盤とをそれぞれ低圧ケーブルで接続し、前記タワークレーンの盛り替えに伴う前記専用キュービクルのクライミングに合わせて前記高圧ケーブルを繰り出すようにしたことを特徴とするクライミング式キュービクル。
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