JP3901931B2 - 多方向入力装置、及びその多方向入力装置の製造方法 - Google Patents

多方向入力装置、及びその多方向入力装置の製造方法 Download PDF

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  • Switches With Compound Operations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲーム機等の電子機器に使用して好適な多方向入力装置、及びその多方向入力装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のジョイスティック型の多方向入力装置の構成を図18に基づいて説明すると、金属板が折り曲げられて形成された筺体31は、大きな孔31aを有する上面板31bと、この上面板31bの四方から下方に折り曲げされた側面板31cとを有する。
【0003】
回転型の可変抵抗器からなる複数の電気部品32a、32bは、箱形のケース33と、このケース33の開放部に取り付けられ、抵抗体(図示せず)を設けた絶縁基板34と、この絶縁基板34に回転可能に取り付けられ、抵抗体上を摺動する摺動子(図示せず)を取り付けた回転体35とで構成されて、それぞれが単体の電気部品32a、32bとして形成されている。
そして、隣り合う側面板31cにケース33を取り付けて、2個の電気部品32a、32bが互いに直角状態に取り付けられている。
【0004】
第1,第2連動部材36,37は、中央部にスリット36a、37aを有し、この第1,第2連動部材36、37は、互いに十字状になるように配置された状態で、筺体31の対向する側面板31c間に回転可能に取り付けられている。
即ち、第1連動部材36の両端部は、側面板31cの対向する孔31dに嵌合されると共に、その一端部が一つの電気部品32aの回転体35と係合し、また、第2連動部材37の両端部は、側面板31cの対向する孔31eに嵌合されると共に、その一端部がもう一つの電気部品32bの回転体35と係合している。そして、第1,第2連動部材36,37が同時、或いは単独に回転した時、回転体35も回転し、これによって、摺動子が抵抗体上を摺動して、抵抗値を可変し、電気部品32a、32bが操作されるようになっている。
【0005】
孔38aを有する操作体38は、第1,第2連動部材36,37のスリット36a、37aに挿通され、第2連動部材37に設けた孔37bと操作体38の孔38aに挿通された止め棒39によって、第2連動部材37に回動可能に取り付けられると共に、操作体38の上部は、孔31aから上方に突出して、先端部には摘み40が取り付けられている。
【0006】
そして、操作体38がスリット37aに沿って矢印X方向に回転(傾倒)した時、操作体38は、第1連動部材36を押圧して、第1連動部材36を回転して電気部品32aを操作し、また、操作体38がスリット36aに沿って矢印Y方向に回転(傾倒)した時、操作体38は、第2連動部材37を押圧して、第2連動部材37を回転して電気部品32bを操作し、更に、操作体38が矢印X方向と矢印Y方向の間で回転(傾倒)した時、操作体38は、第1、第2連動部材36、37を押圧して、第1、第2連動部材36、37を回転して電気部品32a、32bを同時に操作するようになっている。
【0007】
金属板からなる底板41は、中部に設けられた筒状の膨出部41aを有し、この底板41は、筺体31の下部の開放部を塞ぐように、筺体31の下部に取り付けられている。
第1可動部材42は、筒状の膨出部41aに挿入されて上下方向に移動可能にガイドされ、底壁42aを有する筒状部42bと、筒状部42bの上端に設けられた鍔部42cとを有し、また、合成樹脂からなる第2可動部材43は、底壁43aを有する筒状部43bを有し、その中央部が操作体38の下端に固着されている。
【0008】
そして、第1可動部材42の筒状部42b内に、第2可動部材43を位置した状態で、第1,第2可動部材42,43が筺体31内に配置されると共に、底板41と第1可動部材42の鍔部42c間には、コイルバネ44を介在させ、このコイルバネ44によって、第1,第2可動部材42,43を上方に弾圧している。
【0009】
この構成によって、第1可動部材42は、コイルバネ44によって、常に水平状態を維持するようになっているため、第1可動部材42の底壁42a上に、底壁43aが載置された第2可動部材43も水平状態を維持するようになっており、操作体38の中立位置となっている。
そして、操作体38を回転(傾倒)した時、第2可動部材43は水平状態が崩れて、傾いた状態となり、第1可動部材42をコイルバネ44に抗して下方に移動させる。
【0010】
また、操作体38の傾倒動作を解除すると、コイルバネ44によって、第1可動部材42が第2可動部材43を押圧し、第2可動部材43が水平状態に戻るようになると共に、この動作で、操作体38も直立状態に戻されるようになっている。
即ち、第1,第2可動部材42,43とコイルバネ44によって、操作体38の自動復帰を行わしめるための復帰手段が形成されている。
【0011】
このような構成を有する従来の多方向入力装置の動作を説明すると、先ず、摘み40を摘んで操作体38を傾倒させると、操作体38は止め棒39を支点として傾倒し、その結果、操作体38が第1連動部材36,又は/及び第2連動部材37を押圧して、これを回転させる。
すると、第1,第2連動部材36,37がそれぞれ電気部品32a、32bの回転体35を回転させて、電気部品32a、32bを操作する。
【0012】
また、操作体38の傾倒動作によって、第2可動部材43が傾いた状態となり、これに伴って、第1可動部材42がコイルバネ44を撓めつつ下方に移動する。
次に、操作体38への傾倒動作を解除すると、コイルバネ44によって、第2可動部材43が水平状態に戻るようになると共に、この動作で、操作体38も直立状態の元の状態に戻される。
このようにして、従来の多方向入力装置の動作が行われるものである。
【0013】
次に、従来の多方向入力装置の製造方法を説明すると、先ず、打ち抜き加工と折り曲げ加工によって金属板から筺体31を製造する。
また、これと別工程において、電気部品32a、32b用のケース33,抵抗体を設けた絶縁基板34等の部品を製造した後、これ等を組み立てて電気部品32a、32bを製造する。
次に、これ等の電気部品32a、32bのそれぞれのケース33が筺体31の異なる側面板31cに取り付けられて、2個の電気部品32a、32bの取付が完了する。
【0014】
次に、筺体31には、順次、第1連動部材36,操作体38を取り付けた第2連動部材37が取り付けられ、そして、第1,第2可動部材42,43とコイルバネ44を筺体31内に収納した後、最後に、底板41が筺体31に取り付けられて、その製造が完了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多方向入力装置、及びその製造方法においては、筺体31,底板41,及び電気部品32a、32bの絶縁基板34が別部品で形成されているため、部品点数が多くなると共に、別工程で製造され、従って、その組立作業が面倒となり、生産性が悪く、コスト高になるという問題がある。
【0016】
そこで、本発明は生産性が良く、安価な多方向入力装置、及びその多方向入力装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、多方向への操作が可能な操作体と、この操作体の周囲に配設され、前記操作体によって操作される複数の電気部品と、前記操作体の下部に設けられた合成樹脂製の絶縁基体とを備え、前記電気部品は、表面に抵抗体を設けた合成樹脂製の複数の絶縁基板を有し、この複数の絶縁基板と前記絶縁基体は、埋設された金属体により連結され、前記金属体を折り曲げて、前記絶縁基体の外周部には、前記絶縁基板が前記絶縁基体に対して前記抵抗体の面を垂直状態にして配置された構成とした。
【0018】
また、第2の解決手段として、前記絶縁基板のそれぞれは、複数の前記金属体で前記絶縁基体に連結され、これ等の前記金属体が前記抵抗体に電気的に接続され、前記金属体の折り曲げ部分を前記絶縁基体から外方に突出させて、前記金属体を前記抵抗体の端子とした構成とした。
また、第3の解決手段として、前記絶縁基体から外方に突出した前記金属体の折り曲げ部分が互いに重なるように折り曲げられた構成とした。
【0019】
また、第4の解決手段として、前記複数の絶縁基板と前記絶縁基体とが凹凸嵌合された状態で、前記絶縁基板が前記絶縁基体に対して垂直状態に配置された構成とした。
また、第5の解決手段として、前記絶縁基体の外周部には凹部が設けられると共に、前記絶縁基板の側部には凸部が設けられ、前記凹部に前記凸部を嵌合させて前記凹凸嵌合した構成とした。
また、第6の解決手段として、前記絶縁基体の一辺の中央部で前記凹凸嵌合し、この凹凸嵌合の両側に前記金属体を位置させた構成とした。
【0020】
また、第7の解決手段として、合成樹脂製の絶縁基体、及びこの絶縁基体の周囲に配置された合成樹脂製の複数の絶縁基板とがインサート成型された金属材からなる金属体によって連結され、前記絶縁基板の表面に、電気部品の一部を構成する抵抗体を形成した後、前記金属体を折り曲げて、前記絶縁基体の外周部において、前記絶縁基体に対して前記抵抗体の面が垂直状態になるように前記絶縁基板を配置した製造方法とした。
また、第8の解決手段として、前記絶縁基板のそれぞれは、前記抵抗体に電気的に接続された複数の前記金属体で前記絶縁基体に連結され、前記金属体の折り曲げ部分を前記絶縁基体から外方に突出させて、前記金属体を前記抵抗体の端子とした製造方法とした。
また、第9の解決手段として、前記複数の絶縁基板と前記絶縁基体とは、前記絶縁基板が前記絶縁基体に対して垂直状態になるように凹凸嵌合された製造方法とした。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の多方向入力装置、及び多方向入力装置の製造方法の図面を説明すると、図1〜図13は本発明の多方向入力装置の第1実施例に係り、図1は本発明の多方向入力装置の第1実施例の拡大断面図、図2は本発明の多方向入力装置の第1実施例に係り、筺体を取り除いた状態を示す平面図、図3は本発明の多方向入力装置の第1実施例の要部の拡大断面図、図4は本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る製造方法を示す説明図、図5は図4の5−5線における断面図である。
【0022】
また、図6は本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る作動体の平面図、図7は図6の7−7線における断面図、図8は本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る駆動体の平面図、図9は図8の9−9線における断面図、図10は本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る操作体の平面図、図11は図10の11−11線における断面図、図12は本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る筺体の平面図、図13は図12の13−13線における断面図である。
【0023】
次に、本発明の多方向入力装置の第1実施例の構成を図1〜図13に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品からなる絶縁基体1は、特に図4,図5に示すように、四角形状の平板状をなし、外周部の各辺の中央部に設けられた4個の凹部1aと、中央部に設けられた円弧状の一対の突壁1bとを有する。
金属板からなる第1,第2固定接点2,3は、インサート成型によって絶縁基体1に埋設されて取り付けられている。
【0024】
そして、第1固定接点2は、突壁1b内の中央部において接点部2aが露出すると共に、端子部2bが絶縁基体1の外周部から突出し、また、第2固定接点3は、突壁1b内において、接点部2aを囲んだ状態で接点部3aが露出すると共に、端子部3bが絶縁基体1の外周部から突出している。
【0025】
また、この突壁1b内には、図1に示すように、金属バネ板からなるドーム状の可動接点4が配置されている。
そして、この可動接点4は、周縁部の下端が常時、接点部3aに接触すると共に、中央部が接点部2aと対向した状態にあり、可動接点4の中央部が押されると、中央部がクリック感を持って反転して接点部2aに接触し、第1,第2固定接点2,3がON状態となり、また、可動接点4の押圧が解除されると、可動接点4が自己復帰して第1,第2固定接点2,3間がOFF状態となる。
このように、第1,第2固定接点2,3と可動接点4とでプッシュスイッチPが形成されている。
【0026】
合成樹脂の成型品からなる絶縁基板5は、特に図4,図5に示すように、矩形状をなす基部5aと、基部5aの一側部の中央部から突出する凹部5cを有する凸部5bとを有する。
また、この絶縁基板5は、絶縁基体1の4辺にそれぞれ位置すると共に、絶縁基板5と絶縁基体1とにインサート成型により埋設された金属材である金属板からなる一対の金属体6により、それぞれの絶縁基板5が絶縁基体1に連結されている。
【0027】
そして、この絶縁基板5に埋設された一対の金属体6の一端は、絶縁基板5の表面から露出した状態となっており、この絶縁基板5の表面に抵抗体7が塗布、或いは吹き付け等の方法により形成されて、抵抗体7の両端側がそれぞれ金属体6の一端に接触した状態となっている。
【0028】
このような構成を有する絶縁基板5は、外側に突出するように金属体6を折り曲げて、凸部5bを凹部1aにはめ合わせて、凹凸嵌合させると共に、基部5aの側部を絶縁基体1の表面に載置して、抵抗体7の面が絶縁基体1に対して垂直状態になるように、絶縁基板5を絶縁基体1に対して垂直状態に取り付ける。
そして、絶縁基板5が絶縁基体1に対して垂直状態に取り付けられた際、抵抗体7の面は、絶縁基体1の中央部方向に向いた状態になると共に、折り曲げられた金属体6は、抵抗体7の端子としての役目をなしている。
この時、絶縁基体1から外方に突出した金属体6の折り曲げ部分は、互いに重なるように折り曲げられていると共に、この金属体6は、中央部に位置する凹凸嵌合の両側に配置されている。
【0029】
このような状態で、四つの絶縁基板5が絶縁基体1に対して四角状に配置されており、この時、隣り合う絶縁基板5間の絶縁基体1の隅部には、空間部1c(図4参照)が存在したものとなっている。
なお、この実施例では、四つの絶縁基板5を四角状に配置したもので説明したが、二つの絶縁基板5を直角状に配置したものでも良い。
また、絶縁基体1を八角形状とし、絶縁基板5を八角状に配置しても良い。
【0030】
次に、絶縁基体1と絶縁基板5の製造方法を図4,図5に基づいて説明すると、絶縁基体1には、1枚の金属板を所定の形状に折り曲げ、或いは打ち抜いた第1,第2固定接点2,3、及び金属体6の一部がインサート成型され、また、四つの絶縁基板5には、金属体6の一部がインサート成型されて、絶縁基体1と絶縁基板5とが同時に成型加工される。
【0031】
そして、成型加工された四つの絶縁基板5は、それぞれが一対の金属体6によって、絶縁基体1から離れた状態で絶縁基体1に連結された状態となっている。
次に、絶縁基板5の表面に、塗布等の方法によって抵抗体7を形成した後、外側に突出するように金属体6を折り曲げて、凸部5bを凹部1aにはめ合わせると共に、基部5aの側部を絶縁基体1の表面に載置して、抵抗体7の面が絶縁基体1に対して垂直状態になるように、絶縁基板5を絶縁基体1に対して垂直状態に取り付けると、絶縁基体1と絶縁基板5の製造が完了する。
【0032】
絶縁性のゴム材からなる作動体8は、特に図6,図7に示すように、中央部に矩形状の孔8aを有する四角状のリング状部8bと、このリング状部8bの四方から放射状に延びる4個の脚部8cとを有する。
また、導電ゴム材からなる可動接触部9は、作動体8の脚部8c間に位置するリング状部8bの外周部に配設されている。
この可動接触部9は、作動体8を成型加工する際に、同時に成型加工されて、作動体8と一体化されており、本実施例では両者の材質が同一のもので形成されている。
なお、可動接点部9は、金属板等の導電体で形成しても良い。
【0033】
そして、この作動体8は、図2に示すように、リング状部8bよりも厚みの大きな脚部8cが絶縁基体1の空間部1cに載置され、リング状部8bが絶縁基体1から若干離れた状態で取り付けられる。
この時、可動接触部9は、抵抗体7と僅かに離れた状態で対向した状態になると共に、孔8aは、絶縁基体1の中央部に位置して、孔8aから第1,第2固定接点2,3と突壁1bが露出した状態となっている。
【0034】
合成樹脂の成型品等からなる駆動体10は、特に図8,図9に示すように、平板で矩形状の基部10aと、基部10aの中央部から上方に突出する凸部10bと、基部10aの中央部に設けられた小判型の孔10cと、凸部10bの中央部に設けられ、孔10cに連通する円形の孔10dとを有する。
そして、この駆動体10は、作動体8の孔8a内に基部10aがはめ合わされると共に、基部10aの下面が突壁1b上に当接した状態で配置されている。
【0035】
この駆動体10は、多方向にスライド可能となっており、図2に示すように、矢印A1方向にスライド移動させた時、リング状部8bから放射状に延びる脚部8c、及び矢印A1方向に延びるリング状部8bの桟部を変形させて、可動接触部9を抵抗体7に押し付けるようになる。
そして、この駆動体10のスライドの移動量によって、可動接触部9は、抵抗体7に対して接触面積が変化し、その結果、端子である一対の金属体6間の抵抗値が可変されるようになる。
また、駆動体10のスライド動作を解除すると、作動体8の脚部8cと矢印A1方向に位置するリング状部8bの自己の弾性によって、駆動体10が移動前の状態に復帰すると共に、可動接触部9も抵抗体7と非接触状態の移動前の状態に戻される。
【0036】
また、矢印A2、A3,A4方向に駆動体10をスライドされた時も、上記と同様に原理により、それぞれ単一の抵抗体7の抵抗値が可変されるようになっている。
このように、1個の抵抗体7と1個の可動接触部9とで、1個の可変抵抗器からなる電気部品Dが構成され、この実施例では4個の電気部品Dが形成されたものとなっている。
【0037】
また、隣り合う絶縁基板5間方向である斜め方向に駆動体10をスライドさせると、二つの可動接触部9がそれぞれの抵抗体7に押しつけれらるようになって、その結果、二つの抵抗体7に対する接触面積が同時に可変して、二つの電気部品Dが操作されるようなる。
【0038】
合成樹脂の成型品等からなる操作体11は、特に図10,図11に示すように、円柱状の軸部11aと、軸部11aの下部に設けられた小判型の非円形状の鍔部11bと、下端部に設けられた凸部11cとを有する。
そして、この操作体11は、駆動体10の下方から孔10c、10dに挿通されて、図1に示すように、軸部11aが孔10dから上方に突出すると共に、鍔部11bが孔10c内に位置して、係止された状態で、上下動可能であるが回転不能に駆動体10に取り付けられている。
この操作体11と、駆動体10、及び作動体8とによって、可動接触部9を駆動するための操作部材Sが構成されている。
【0039】
また、この操作体11が取り付けられた際、この操作体11の下部に絶縁基体1が配置されると共に、下部の凸部11cが可動接点4の中央部に当接し、可動接点4のバネ性により、操作体11が上方に弾圧されて、鍔部11bが駆動体10に弾接された状態となっている。
そして、操作体11を下方に押圧すると、可動接点4が押されて反転し、プッシュスイッチPが操作されると共に、操作体11の押圧動作を解除すると、可動接点4のバネ性により、操作体11が元の位置に戻されるようになる。
更に、軸部11aを摘んで、操作体11を横方向へスライドすると、操作体11で駆動体10をスライド移動するようになっている。
【0040】
金属板を折り曲げ加工する等して形成された矩形状の筺体12は、特に図12,図13に示すように、矩形状の上面板12aと、この上面板12aの中央部に設けられた円形の孔12bと、上面板12aの四方から下方に折り曲げて形成された側面板12cと、この側面板12cの下端から外方に折り曲げて形成され、プリント基板(図示せず)への取付部となる複数の取付片12dと、側面板12cの下辺の中間部に位置し、この側面板12cの下端から下方に延びて形成された取付部12eとを有する。
【0041】
そして、この筺体12内には、絶縁基板5,作動体8,及び駆動体10を収納した状態で、取付部12eを前記凸部5bに設けた凹部5c内に位置した状態で、絶縁基体1の下面側に折り曲げして、それらが一体的に組み合わされている。
このように筺体12が取り付けられた際、孔12bから駆動体10の凸部10bと操作体11の軸部11aが突出すると共に、駆動体10の基部10aが上面板12aと突壁1bとの間で挟持されて、この間で、駆動体10のスライド移動時のガイドが構成されている。
【0042】
また、脚部8cの先端部は四角形であり、隣接する絶縁基板5の端面の間に挟まれて、平面方向の移動が規制され、更に、筺体12が取り付けられると、厚みの大きな脚部8cの先端部が上面板12aによって絶縁基体1に押し付けられて支持され、この支持によって脚部8cの先端部の動きを防いで、リング状部8bの桟部、及び脚部8cの変形を容易にして、中立位置への自動復帰を容易にすると共に、可動接触部9が上面板12aと絶縁基体1とに接触しない状態で配置されており、更に、抵抗体7は、操作体11の軸線Gと対向した状態となっている。
【0043】
次に、上記のような構成を有する本発明の多方向入力装置の動作を説明すると、先ず、操作体11を、例えば、矢印A1方向に横方向にスライドさせると、この操作体11に伴って駆動体10がスライド移動して、リング状部8bの桟部を押圧し、移動方向に沿って形成されたリング状部8bの桟部、及び脚部8cを変形させる。
すると、可動接触部9が抵抗体7に押し付けられ、この駆動体10のスライドの移動量によって、可動接触部9は、抵抗体7に対して接触面積が変化し、その結果、端子である一対の金属体6間の抵抗値が可変されるようになる。
また、操作体11のスライド動作を解除すると、作動体8の自己の弾性によって、駆動体10、及び操作体11が移動前の状態に復帰すると共に、可動接触部9も抵抗体7と非接触状態の移動前の状態に戻される。
【0044】
次に、隣り合う絶縁基板5間方向である斜め方向に操作体11をスライドさせると、駆動体10を介して移動方向と反対側に位置する隣り合う二つのリング状部8bの桟部と脚部8cが同時に変形して、二つの可動接触部9がそれぞれの抵抗体7に押しつけれらるようになって、その結果、二つの抵抗体7に対する接触面積が同時に可変して、二つの電気部品Dが操作されるようなる。
また、操作体11のスライド動作を解除すると、前述と同様に、作動体8の自己の弾性によって、駆動体10、及び操作体11が移動前の状態に復帰すると共に、二つの可動接触部9も抵抗体7と非接触状態の移動前の状態に戻される。
【0045】
次に、操作体11を下方向に押圧すると、操作体11は駆動体10にガイドされて下方に移動し、可動接点4が押されて反転し、プッシュスイッチPが操作されて、ON状態になり、また、操作体11の押圧動作を解除すると、可動接点4のバネ性により、操作体11が元の位置に戻されると共に、プッシュスイッチPがOFF状態となる。
このようにして、本発明の多方向入力装置の操作が行われるものである。
【0046】
なお、前記実施例では、操作部材Sが作動体8,駆動体10,及び操作体11のそれぞれが別部品で形成されたもので説明したが、これ等の三つの部品をゴム材によって一体的に形成して操作部材Sを構成して、この操作部材Sによって、横方向のスライド動作と、上下方向の動作とを行うようにしても良い。
また、上記実施例においては、可動接触部9と作動体8を、一つの材料により同時に形成したが、可動接触部9と導電ゴムで形成し、作動体8を絶縁ゴムで形成しても良い。
【0047】
更には、上記実施例においては、絶縁基体1上にプッシュスイッチPを設けたもので説明したが、単品からなるプッシュスイッチPを使用しても良く、更に、このプッシュスイッチPは、必要に応じて無くしても良い。
【0048】
また、図14〜図17は、本発明の多方向入力装置、及びその多方向入力装置の製造方法の第2実施例を示し、図14は本発明の多方向入力装置の第2実施例の斜視図、図15は本発明の多方向入力装置の第2実施例に係り、その構成と動作を示す要部断面図、図16は本発明の多方向入力装置の第2実施例に係る製造法を示す説明図、図17は本発明の多方向入力装置の第2実施例に係る製造法を示す説明図である。
【0049】
次に、本発明の多方向入力装置の第2実施例の構成を図14〜図17に基づいて説明すると、この第2実施例は、従来と同形のジョイスティック型の多方向入力装置であって、合成樹脂の成型品からなる筺体13は、特に図16に示すように、底板である四角状の絶縁基体13aと、この絶縁基体13aの四方から直角に上方に延びて、上部が開放した側面板13bとで構成されている。
【0050】
そして、この筺体13は、特に図15,図16に示すように、絶縁基体13aの中央部に設けられた円形の凹部からなるガイド部13cと、このガイド部13cの外周部に設けられたリング状の凹部からなるバネ受け部13dと、隣り合う二つの側面板13bの外周面に設けられた凹部からなる収納部13eと、互いに対向する二対の側面板13bの対向する位置に設けられた孔13fと、収納部13eが設けられた絶縁基体13aの一辺の中央部に形成された凹部13gと、側面板13bの上端から上方に突出して設けられた複数の突起13hとを有する。
【0051】
合成樹脂の成型品からなる絶縁基板14は、矩形状をなす基部14aと、基部14aの中央部に設けられた円形の孔14bと、基部14aの一側部の中央部から突出する凸部14cと、この凸部14cを設けた一側部と対向するもう一つの側部に設けられた複数の突起14dとを有する。
また、この絶縁基板14は、絶縁基体13aの隣り合う二辺にそれぞれ位置すると共に、絶縁基板14と絶縁基体13aとにインサート成型により埋設された金属材である金属板からなる一対の金属体15aと1個の金属体15bとにより、それぞれの絶縁基板14が絶縁基体13aに連結されている。
【0052】
そして、この絶縁基板14に埋設された一対の金属体15aの一端は、絶縁基板14の表面から露出した状態となっており、この絶縁基板14の表面に抵抗体16が塗布、或いは吹き付け等の方法により形成されて、抵抗体16の両端側がそれぞれ金属体15aの一端に接触した状態となっている。
また、もう1個の金属体15bは、孔14bを囲むような状態で絶縁基板14の表面から露出した状態となっており、この金属体15bによって、集電体が形成されている。
【0053】
このような構成を有する絶縁基板14は、外側に突出するように金属体15a、15bを折り曲げて、凸部14cbを凹部13gにはめ合わせて、凹凸嵌合させると共に、基部14aの側部を絶縁基体13aの表面に載置して、抵抗体16の面が絶縁基体13aに対して垂直状態になるように、絶縁基板14を絶縁基体13aに対して垂直状態に取り付ける。
そして、絶縁基板14が絶縁基体13aに対して垂直状態に取り付けられた際、抵抗体16の面は、絶縁基体13aの中央部方向に向いて、収納部13eに対向した状態になると共に、折り曲げられた金属体15a、15bは、抵抗体16,及び集電体の端子としての役目をなしている。
この時、絶縁基体13aから外方に突出した金属体15a、15bの折り曲げ部分は、互いに重なるように折り曲げられていると共に、少なくとも一対の金属体15aは、中央部に位置する凹凸嵌合の両側に配置されている。
このような状態で、二つの絶縁基板14が絶縁基体13aの隣り合う二辺に配置されている。
【0054】
次に、筺体13と絶縁基板14の製造方法を図16,図17に基づいて説明すると、筺体13の絶縁基体13aには、1枚の金属板を所定の形状に折り曲げ、或いは打ち抜いた金属体15a、15bの一部がインサート成型され、また、二つの絶縁基板14には、金属体15a、15bの一部がインサート成型されて、図16に示すように、筺体13と絶縁基板14とが同時に成型加工される。
【0055】
そして、成型加工された二つの絶縁基板14は、それぞれが複数の金属体15a、15bによって、絶縁基体13aから離れた状態で絶縁基体13aに連結された状態となっている。
次に、絶縁基板14の表面に、塗布等の方法によって抵抗体16を形成した後、図17に示すように、外側に突出するように金属体15a、15bを折り曲げて、凸部14cを凹部13gにはめ合わせると共に、基部14aの側部を絶縁基体13aの表面に載置して、抵抗体16の面が絶縁基体13aに対して垂直状態になるように、絶縁基板14を絶縁基体13aに対して垂直状態に取り付けると、筺体13と絶縁基板14の製造が完了する。
【0056】
合成樹脂の成型品からなる複数個の回転体17は、特に図15に示すように、中心部に凹部からなる係合部17aを有する軸部17bと、軸部17bの前方部に設けられた鍔部17cと、軸部17bの後部に設けられたスナップ脚部17dとを有する。
そして、この回転体17は、絶縁基板14によって開放部が塞がれた収納部13eに収納されると共に、スナップ脚部17dが絶縁基板14に掛け止めされた状態で、軸部17bが孔14bに回転可能に保持されて、絶縁基板14に取り付けられている。
【0057】
バネ性ある金属板からなる複数の摺動子18は、特に図15に示すように、それぞれ回転体17の鍔部17cに取り付けられ、抵抗体16と、集電体である金属体15bとに摺動可能となっている。
そして、抵抗体16と集電体である金属体15bを設けた絶縁基板14と、摺動子18を設けた回転体17とで、回転型の可変抵抗器からなる複数の電気部品19a、19bが形成されている。
また、この二つの電気部品19a、19bは、隣り合う側面板13bに設けられて、側面板13bが電気部品19a、19bのケースの役目を兼用したものとなっている。
【0058】
第1,第2連動部材20,21は、中央部にスリット20a、21aを有し、この第1,第2連動部材20,21は、互いに十字状になるように配置された状態で、筺体13の対向する側面板13b間に回転可能に取り付けられている。
即ち、第1連動部材20の両端部は、側面板13bの対向する孔13fに嵌合されると共に、その一端部が一つの電気部品19aの回転体17の係合部17aと係合し、また、第2連動部材21の両端部は、側面板13bの対向する孔13fに嵌合されると共に、その一端部がもう一つの電気部品19bの回転体17の係合部17aと係合している。
そして、第1,第2連動部材20,21が同時、或いは単独に回転した時、回転体17も回転し、これによって、摺動子18が抵抗体16、及び集電体である金属体15b上を摺動して、抵抗値を可変し、電気部品19a、19bが操作されるようになっている。
【0059】
孔22aを有する操作体22は、第1,第2連動部材20,21のスリット20a、21aに挿通され、第2連動部材21に設けた孔(図示せず)と操作体22の孔22aに挿通された止め棒23によって、第2連動部材21に回動可能に取り付けられると共に、操作体22の上部は、筺体13の上部に取り付けられた上面板24の中央部の孔24aからから上方に突出している。
また、上面板24は、特に図17に示すように、中央部に設けられた円形の大きな孔24aと、周辺部に設けられた複数の小さな孔24bとを有し、この上面板24は、筺体13の突起13hと絶縁基板14の突起14dを孔24bに挿通した後、図14に示すように、突起13h、14dの先端部を熱カシメ等によって拡げて、筺体13,及び絶縁基板14に取り付けられている。
また、この上面板24によって、絶縁基板14をしっかりと、その位置に取り付けるようになっている。
【0060】
そして、操作体22がスリット21aに沿って回転(傾倒)した時、操作体22は、第1連動部材20を押圧して、第1連動部材20を回転して電気部品19aを操作し、また、操作体22がスリット20aに沿って回転(傾倒)した時、操作体22は、第2連動部材21を押圧して、第2連動部材21を回転して電気部品19bを操作し、更に、操作体22が第1,第2連動部材20,21の間、即ち、第1,第2連動部材20,21を同時に押圧して回転(傾倒)した時、操作体22は、第1、第2連動部材20,21を介して電気部品19a、19bを同時に操作するようになっている。
【0061】
合成樹脂の成型品等からなるお椀状の第1可動部材25は、図15に示すように、ガイド部13cに挿通されて上下方向に移動可能にガイドされた底壁25aと、凹部25bを設けて底壁25aの周囲から上方に延びる筒状部25cと、筒状部25cの上端に設けられた鍔部25dとを有する。
そして、この第1可動部材25は、下部が絶縁基体13aのガイド部13c内に位置して取り付けられている。
また、図15において、第1可動部材25は、二分された状態で、未動作時と動作時の双方が示された状態となっており、ハッチングされた状態が未動作時を示し、未ハッチング状態が動作時を示している。
【0062】
また、合成樹脂の成型品等からなる第2可動部材26は、図15に示すように、皿状の底壁26aと、底壁26aの中央部に設けられた筒状部26を有し、その中央部が操作体22の下端に固着されている。
そして、この第2可動部材26は、底壁26aが第1可動部材25の底壁25aに当接された状態で、凹部25b内に収納されている。
また、コイルバネ27は、一端が絶縁基体13aのバネ受け部13dに位置されると共に、他端が第1可動部材25の鍔部25dに位置されて配設されており、
このコイルバネ27によって、第1,第2可動部材25,26を上方に弾圧している。
【0063】
この構成によって、第1可動部材25は、コイルバネ27によって、常に水平状態を維持するようになっているため、第1可動部材25の底壁25a上に、底壁26aが載置された第2可動部材26も水平状態を維持するようになっており、操作体22も中立位置になっている。
そして、操作体22を回転(傾倒)した時(例えば、図15の二点差線で示す状態)、第2可動部材26が傾いた状態となり、代価胴部剤25をコイルバネ27に抗して下方に移動させる。
【0064】
また、操作体22の傾倒動作を解除すると、コイルバネ27によって、第1可動部材25が第2可動部材26を押圧し、第2可動部材26が水平状態に戻るようになると共に、この動作で、操作体22も直立状態に戻されるようになっている。
即ち、第1,第2可動部材25,26とコイルバネ27によって、操作体22の自動復帰を行わしめるための復帰手段が形成されている。
【0065】
このような構成を有する本発明の多方向入力装置の動作を説明すると、先ず、操作体22を傾倒させると、操作体22は止め棒23を支点として傾倒し、その結果、操作体22が第1連動部材20,又は/及び第2連動部材21を押圧して、これを回転させる。
すると、第1,第2連動部材20,21がそれぞれ電気部品19a、19bの回転体17を回転させて、電気部品19a、19bを操作する。
【0066】
また、操作体22の傾倒動作によって、第2可動部材26が傾いた状態となり、これに伴って、第1可動部材25がコイルバネ27を撓めつつ下方へ移動する。
次に、操作体22への傾倒動作を解除すると、コイルバネ27によって、第2可動部材26が水平状態に戻るようになると共に、この動作で、操作体22も直立状態の元の状態に戻される。
このようにして、本発明の多方向入力装置の動作が行われるものである。
【0067】
次に、本発明の第2実施例における多方向入力装置の製造方法を説明すると、先ず、図16に示すように、筺体13の絶縁基体13aと二つの絶縁基板14とに、金属体15a、15bの一部がインサート成型された状態で、筺体13と絶縁基板14とが同時に成型加工される。
次に、絶縁基板14の表面に、塗布等の方法によって抵抗体16を形成した後、絶縁基板14の孔14bには、摺動子18を取り付けた回転体17をスナップ脚部17dによって、スナップ止する。
【0068】
次に、図17に示すように、外側に突出するように金属体15a、15bを折り曲げて、凸部14cを凹部13gにはめ合わせると共に、基部14aの側部を絶縁基体13aの表面に載置して、抵抗体16の面が絶縁基体13aに対して垂直状態になるように、絶縁基板14を絶縁基体13aに対して垂直状態に取り付ける。
すると、絶縁基板14によって、収納部13eの開放部が塞がれると共に、回転体17が収納部13e内に位置した状態となって、二つの電気部品19a、19bが形成される。
【0069】
次に、筺体13の上方から筺体13内に、順次、コイルバネ27,第1可動部材25を収納した後、操作体22、及び第2可動部材26を取り付けた第2連動部材21が筺体13の上方から側面板13bを撓ませながら筺体13内に挿入されて、第2連動部材21が対向する一対の側面板13bの孔13fに取り付けられる。
この時、第2連動部材21の一端が電気部品19bの回転体17の係合部17aに係合すると共に、コイルバネ27によって、第1,第2可動部材25,26が上方に押圧されて、第2可動部材26の筒状部26bが操作体22に弾圧された状態となる。
【0070】
次に、第1連動部材20が筺体13の上方から筺体13内に挿入されて、第1連動部材20が対向する一対の側面板13bの孔13fに取り付けられると共に、第1連動部材20の一端が電気部品19aの回転体17の係合部17aに係合した状態となる。
そして、最後に、孔24aに操作体22を挿通した状態で、上面板24を筺体13と絶縁基板14に取り付けると、その製造が完了する。
【0071】
【発明の効果】
本発明の多方向入力装置において、電気部品Dは、表面に抵抗体7を設けた合成樹脂製の複数の絶縁基板5を有し、この複数の絶縁基板5と絶縁基体1は、埋設された金属体6により連結され、金属体6を折り曲げて、絶縁基体1の外周部には、絶縁基板5が絶縁基体1に対して抵抗体7の面を垂直状態にして配置されたため、絶縁基体1と絶縁基板5とが金属体6によって一体となって、従来に比して部品点数が少なく、安価な多方向入力装置を提供できる。
また、同じ工程中において、金属体6を折り曲げて、絶縁基体1と絶縁基板5とを組み合わせれば良く、従来に比して、組立性が良好で、生産性の良い多方向入力装置を提供できる。
【0072】
また、絶縁基板5のそれぞれは、複数の金属体6で絶縁基体1に連結され、これ等の金属体6が抵抗体7に電気的に接続され、金属体6の折り曲げ部分を絶縁基体1から外方に突出させて、金属体6を抵抗体7の端子としたため、金属体6が絶縁基体1と絶縁基板5の連結部材、及び抵抗体7の端子を兼ね、従って、構成が簡単であると共に、部品点数が少なく、安価で、生産性の良好な多方向入力装置を提供できる。
【0073】
また、絶縁基体1から外方に突出した金属体6の折り曲げ部分が互いに重なるように折り曲げられたため、端子としての強度を高めることができる。
【0074】
また、複数の絶縁基板5と絶縁基体1とが凹凸嵌合された状態で、絶縁基板5が絶縁基体1に対して垂直状態に配置されたため、両者の組合せが簡単で、生産性が良好であると共に、絶縁基体1に対する絶縁基板5の位置決めの確実なものが得られる。
【0075】
また、絶縁基体1の外周部には凹部1aが設けられると共に、絶縁基板5の側部には凸部5bが設けられ、凹部1aに凸部5bを嵌合させて凹凸嵌合したため、その構成が簡単で、安価で、生産性の良好なものが得られる。
【0076】
また、絶縁基体1の一辺の中央部で凹凸嵌合し、この凹凸嵌合の両側に金属体6を位置させたため、絶縁基板5が複数の金属体6で絶縁基体1に連結されて、その連結強度を高めることができると共に、金属体6の折り曲げ加工において、安定した折り曲げ加工ができる。
【0077】
また、合成樹脂製の絶縁基体1、及びこの絶縁基体1の周囲に配置された合成樹脂製の複数の絶縁基板5とがインサート成型された金属材からなる金属体6によって連結され、絶縁基板5の表面に、電気部品Dの一部を構成する抵抗体7を形成した後、金属体6を折り曲げて、絶縁基体1の外周部において、絶縁基体1に対して抵抗体7の面が垂直状態になるように絶縁基板5を配置した製造方法としたため、絶縁基体1と複数の絶縁基板5とを一体にして、一つの部品として製造された後、金属体6を折り曲げ加工すれば良く、従って、生産性の良好な多方向入力装置の製造方法を提供できる。
【0078】
また、絶縁基板5のそれぞれは、抵抗体7に電気的に接続された複数の金属体6で絶縁基体1に連結され、金属体6の折り曲げ部分を絶縁基体1から外方に突出させて、金属体6を抵抗体7の端子とした製造方法としたため、絶縁基体1と絶縁基板5の連結部材、及び抵抗体7の端子を兼ねる金属体6を折り曲げすれば良く、従って、その製造が簡単で、生産性の良好な多方向入力装置の製造方法を提供できる。
【0079】
また、複数の絶縁基板5と絶縁基体1とは、絶縁基板5が絶縁基体1に対して垂直状態になるように凹凸嵌合された製造方法としたため、両者の組合せが簡単で、生産性の良好な多方向入力装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多方向入力装置の第1実施例の拡大断面図。
【図2】本発明の多方向入力装置の第1実施例に係り、筺体を取り除いた状態を示す平面図。
【図3】本発明の多方向入力装置の第1実施例の要部の拡大断面図。
【図4】本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る製造方法を示す説明図。
【図5】図4の5−5線における断面図。
【図6】本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る作動体の平面図。
【図7】図6の7−7線における断面図。
【図8】本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る駆動体の平面図。
【図9】図8の9−9線における断面図。
【図10】本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る操作体の平面図。
【図11】図10の11−11線における断面図。
【図12】本発明の多方向入力装置の第1実施例に係る筺体の平面図。
【図13】図12の13−13線における断面図。
【図14】本発明の多方向入力装置の第2実施例の斜視図。
【図15】本発明の多方向入力装置の第2実施例に係り、その構成と動作を示す要部断面図。
【図16】本発明の多方向入力装置の第2実施例に係る製造法を示す説明図。
【図17】本発明の多方向入力装置の第2実施例に係る製造法を示す説明図。
【図18】従来の多方向入力装置の分解斜視図。
【符号の説明】
1 絶縁基体
1a 凹部
1b 突壁
1c 空間部
2 第1固定接点
2a 接点部
2b 端子部
3 第2固定接点
3a 接点部
3b 端子部
4 可動接点
P プッシュスイッチ
5 絶縁基板
5a 基部
5b 凸部
5c 凹部
6 金属体(端子)
7 抵抗体
8 作動体
8a 孔
8b リング状部
8c 脚部
9 可動接触部
10 駆動体
10a 基部
10b 凸部
10c 孔
10d 孔
11 操作体
11a 軸部
11b 鍔部
11c 凸部
12 筺体
12a 上面板
12b 孔
12c 側面板
12d 取付片
12e 取付部
D 電気部品
G 軸線
S 操作部材
13 筺体
13a 絶縁基体
13b 側面板
13c ガイド部
13d バネ受け部
13e 収納部
13f 孔
13g 凹部
13h 突起
14 絶縁基板
14a 基部
14b 孔
14c 凸部
14d 突起
15a 金属体
15b 金属体
16 抵抗体
17 回転体
17a 係合部
17b 軸部
17c 鍔部
17d スナップ脚部
18 摺動子
19a 電気部品
19b 電気部品
20 第1連動部材
20a スリット
21 第2連動部材
21a スリット
22 操作体
22a 孔
23 止め棒
24 上面板
24a 孔
24b 孔
25 第1可動部材
25a 底壁
25b 凹部
25c 筒状部
25d 鍔部
26 第2可動部材
26a 底壁
26b 筒状部
27 コイルバネ

Claims (9)

  1. 多方向への操作が可能な操作体と、この操作体の周囲に配設され、前記操作体によって操作される複数の電気部品と、前記操作体の下部に設けられた合成樹脂製の絶縁基体とを備え、前記電気部品は、表面に抵抗体を設けた合成樹脂製の複数の絶縁基板を有し、この複数の絶縁基板と前記絶縁基体は、埋設された金属体により連結され、前記金属体を折り曲げて、前記絶縁基体の外周部には、前記絶縁基板が前記絶縁基体に対して前記抵抗体の面を垂直状態にして配置されたことを特徴とする多方向入力装置。
  2. 前記絶縁基板のそれぞれは、複数の前記金属体で前記絶縁基体に連結され、これ等の前記金属体が前記抵抗体に電気的に接続され、前記金属体の折り曲げ部分を前記絶縁基体から外方に突出させて、前記金属体を前記抵抗体の端子としたことを特徴とする請求項1記載の多方向入力装置。
  3. 前記絶縁基体から外方に突出した前記金属体の折り曲げ部分が互いに重なるように折り曲げられたことを特徴とする請求項2記載の多方向入力装置。
  4. 前記複数の絶縁基板と前記絶縁基体とが凹凸嵌合された状態で、前記絶縁基板が前記絶縁基体に対して垂直状態に配置されたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の多方向入力装置。
  5. 前記絶縁基体の外周部には凹部が設けられると共に、前記絶縁基板の側部には凸部が設けられ、前記凹部に前記凸部を嵌合させて前記凹凸嵌合したことを特徴とする請求項4記載の多方向入力装置。
  6. 前記絶縁基体の一辺の中央部で前記凹凸嵌合し、この凹凸嵌合の両側に前記金属体を位置させたことを特徴とする請求項4、又は5記載の多方向入力装置。
  7. 合成樹脂製の絶縁基体、及びこの絶縁基体の周囲に配置された合成樹脂製の複数の絶縁基板とがインサート成型された金属材からなる金属体によって連結され、前記絶縁基板の表面に、電気部品の一部を構成する抵抗体を形成した後、前記金属体を折り曲げて、前記絶縁基体の外周部において、前記絶縁基体に対して前記抵抗体の面が垂直状態になるように前記絶縁基板を配置したことを特徴とする多方向入力装置の製造方法。
  8. 前記絶縁基板のそれぞれは、前記抵抗体に電気的に接続された複数の前記金属体で前記絶縁基体に連結され、前記金属体の折り曲げ部分を前記絶縁基体から外方に突出させて、前記金属体を前記抵抗体の端子としたことを特徴とする請求項7記載の多方向入力装置の製造方法。
  9. 前記複数の絶縁基板と前記絶縁基体とは、前記絶縁基板が前記絶縁基体に対して垂直状態になるように凹凸嵌合されたことを特徴とする請求項7、又は8記載の多方向入力装置の製造方法。
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