JP3899820B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、特に排気中の微粒子(以下パティキュレートという)を捕集する微粒子捕集フィルタ(以下パティキュレートフィルタという)の再生処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気通路中に、流入する排気の酸素濃度が高いとき(リーン運転時)に排気中のNOx(窒素酸化物)を吸収し、酸素濃度が低いとき(リッチ運転時)に吸収したNOxを還元浄化するNOx吸収剤と、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタとを配置した内燃機関の排気浄化装置として、特許第2722987号が知られている。
【0003】
この従来技術は、リッチ運転(吸気絞り弁閉弁)で還元剤を供給してNOx吸収剤に吸収したNOxを還元浄化し、その後、リーン運転(吸気絞り弁開弁)で還元剤を供給してパティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼除去する。これにより、NOx浄化の際に発生する熱をパティキュレートの燃焼除去に利用できるため、パティキュレートの燃焼除去の際に、電気ヒータやバーナ等による加熱処理を行うことを低減している。
【0004】
尚、NOx吸収剤は、流入する排気中にSOx(硫黄酸化物)が存在すると、このSOxも吸収してしまう。そして、NOx吸収剤のSOx吸収量が増大すると(SOx被毒)、NOxを吸収するための容量が低減してNOxの浄化効率が低下するため、一定期間毎にSOx被毒を解除する必要がある。SOx被毒解除を行う内燃機関の排気浄化装置としては、例えば特許第2727906号が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートは、パティキュレートフィルタの温度を650℃以上にしてパティキュレートフィルタに一気に酸素を供給すると、燃焼伝播により勢い良く燃焼するため、最大の燃焼速度を得ることができる。燃焼伝播によるパティキュレートの燃焼が開始すると、酸素量が十分であればその後650℃以下になっても捕集されたパティキュレートが全て除去されるまで燃焼伝播による燃焼は維持される。
【0006】
しかしながら、パティキュレートフィルタの温度が650℃以上になる前にパティキュレートフィルタ中に酸素が存在すると、パティキュレートは酸化反応により燃焼を開始してパティキュレートフィルタ中のパティキュレート密度が低下するため、その後、650℃以上となったとしても燃焼伝播が起こり難く(パティキュレート密度が低くなると高いときに比して燃焼が伝播し難くなり)、650℃以上にして一気に酸素を供給する場合に比して燃焼速度が遅くなる。
【0007】
ゆえに、上記従来技術(特許第2722987号)に開示された、NOx浄化を行うことにより発生する熱をパティキュレートの燃焼除去に利用する構成では、パティキュレートの燃焼速度を最大まで上げることができない。
具体的には、NOxは比較的低温で浄化できる(250℃からNOx浄化が開始する)ため、NOx浄化が終了してリッチ運転からリーン運転に切換えたときに、パティキュレートフィルタの温度が650℃を超えることはない。そして、リーン運転に切換わった後に還元剤(燃料)を供給して昇温を続けても、650℃に達する前にパティキュレートの酸化反応が起こって捕集されたパティキュレートの濃度が低下するため、捕集されたパティキュレートを勢い良く燃焼除去できない。
【0008】
これにより、パティキュレートフィルタの再生に要する時間が長引くため、リッチ運転を保つために燃費が悪化すると共に、パティキュレートに燃え残りが生じるため、排圧の回復が不十分となって運転性の悪化及び通常運転時の燃費の悪化を招くといった問題があった。
本発明は、このような従来の問題に鑑み、パティキュレートフィルタの再生を確実かつ速やかに行い得る内燃機関の排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明では、内燃機関の排気通路中に配置され、流入する排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタと、前記パティキュレートフィルタの再生時期を判断する再生時期判断手段と、前記パティキュレートフィルタを昇温可能なフィルタ昇温手段と、排気中の酸素濃度を制御可能な酸素濃度制御手段と、前記パティキュレートフィルタの再生時期に、前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えるまでの間は、前記酸素濃度制御手段により排気中の酸素濃度を前記パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートが燃焼伝播する酸素量を確保できない酸素濃度に吸気絞り弁を閉じることで設定すると共に前記フィルタ昇温手段により前記パティキュレートフィルタを昇温させ、前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えた後に、前記酸素濃度制御手段により排気中の酸素濃度を前記パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートが燃焼伝播する酸素濃度に吸気絞り弁を開けることで設定すると共に前記フィルタ昇温手段の作動を停止させるフィルタ再生制御手段と、を備える構成とする。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記所定温度は、前記パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートが燃焼伝播する温度に設定されることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、排気通路中に配置され、流入する排気の酸素濃度が高いときに排気中のNOxをトラップし、酸素濃度が低いときにトラップされているNOxを還元浄化するNOxトラップ触媒を備える場合に、前記フィルタ昇温手段は、前記NOxトラップ触媒に堆積したSOxが脱離可能な温度まで、前記NOxトラップ触媒をも昇温するものであることを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記フィルタ再生制御手段は、前記パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えても、前記NOxトラップ触媒のSOxの脱離が完了するまでの期間、排気中の酸素濃度を低く維持することを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項1〜4の発明において、排気通路中に、三元機能を有する触媒を配置することを特徴とする。この場合、前記NOxトラップ触媒に酸化機能を持たせることによって、これを三元機能を有する触媒として利用してもよい。
【0013】
請求項6の発明では、請求項5の発明において、前記酸素濃度を低くする際に、空気過剰率を1以下(空燃比では14.7以下)にすることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項1〜6の発明において、前記フィルタ昇温手段は、燃料の主噴射の後、膨張行程以降に燃焼室内に燃料を追加噴射(ポスト噴射)することにより、排気温度を上昇させる手段であることを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、パティキュレートフィルタの再生時期に、パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えるまでの間は、排気中の酸素濃度を低くした状態で昇温することで、パティキュレートフィルタに捕集されているパティキュレートが燃焼を開始するのを抑制し、パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えると、排気中の酸素濃度を高くすることで、燃焼伝播によりパティキュレートフィルタに捕集されているパティキュレートを一気に燃焼させることができ、高い燃焼速度でのパティキュレートフィルタの再生が可能となる。
【0016】
また、パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えるまでは、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートが排気中で燃焼伝播するだけの酸素量を確保できない状態にする一方、パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えると、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートが排気中で燃焼伝播するだけの酸素量を確保できる状態にすることで、上記の効果を確実なものとすることができ、特に、捕集されているパティキュレートの全てが一気に燃焼を開始しても使い果たさないだけの酸素量を確保でき、酸素不足で失火することを防止できる。
また、酸素濃度制御を吸気絞り弁の制御より実現することで、容易に実施できる。
請求項2の発明によれば、前記所定温度を、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートが燃焼伝播する温度に設定することで、上記の効果を確実なものとすることができる。
【0017】
請求項3の発明によれば、NOxトラップ触媒を備える場合に、NOxトラップ触媒に堆積したSOxが脱離するのにも十分な温度まで昇温させることで、パティキュレートフィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼伝播により勢い良く燃焼させられると共に、NOxトラップ触媒のSOx被毒解除も行うことができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、パティキュレートフィルタの再生時期に、パティキュレートフィルタの温度が所定温度を超えても、NOxトラップ触媒の温度がSOxの脱離可能な温度となってから所定期間(例えば所定時間)経過するまでは、排気中の酸素濃度を低く維持することにより、この期間において、NOxトラップ触媒のSOx被毒を確実に解除できる。
【0019】
請求項5の発明によれば、排気通路中に、三元機能を有する触媒を配置することで、排気中の酸素濃度を低くするためのリッチ運転や、昇温のためのポスト噴射により発生するHC、COを浄化できる。
請求項6の発明によれば、排気中の酸素濃度を低くする際に、空気過剰率を1以下(ストイキ)にすることで、触媒の三元機能が効果的に働き、リッチ運転時のエミッションの悪化を抑制可能となる。
【0020】
請求項7の発明によれば、パティキュレートフィルタの昇温をポスト噴射により行うことで、ハードの追加等なしに実施できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す内燃機関(ここではディーゼルエンジン)のシステム図である。
ディーゼルエンジン1において、吸気管2より吸入された空気は、可変ノズル型のターボチャージャ3の吸気コンプレッサによって過給され、インタークーラ4で冷却され、吸気絞り弁5を通過した後、コレクタ6を経て、各気筒の燃焼室内へ流入する。燃料は、高圧燃料ポンプ7により高圧化されてコモンレール8に送られ、各気筒の燃料噴射弁9から燃焼室内へ直接噴射される。燃焼室内に流入した空気と噴射された燃料はここで圧縮着火により燃焼し、排気は排気通路10へ流出する。
【0022】
排気通路10へ流出した排気の一部は、EGRガスとして、EGR配管11によりEGR制御弁12を介して吸気側へ還流される。排気の残りは、可変ノズル型のターボチャージャ3の排気タービンを通り、これを駆動する。
ここで、排気通路10の排気タービン下流には、排気浄化のため、NOxトラップ触媒13を配置し、更にその下流に、パティキュレートフィルタ14を配置してある。
【0023】
NOxトラップ触媒13は、流入する排気の酸素濃度の高いときに排気中のNOxをトラップ(吸着ないし吸収)し、酸素濃度が低いときにトラップされているNOxを還元浄化するもので、本実施形態では更に貴金属を担持させてHC、COに対する酸化機能を持たせることで、三元機能を有するものとしてある。
このNOxトラップ触媒13は、流入する排気中にSOxが存在すると、このSOxもトラップしてしまう。NOxトラップ触媒13にトラップされるSOxトラップ量が増大すると(SOx被毒)、NOxをトラップするための容量が低減してNOxの浄化効率が低下するため、一定期間毎にSOx被毒を解除する必要がある。
【0024】
パティキュレートフィルタ14は、流入する排気中のパティキュレートを捕集するものである。パティキュレートフィルタ14に捕集された(堆積している)パティキュレートの量、すなわち、パティキュレート堆積量の増加は、排気抵抗の増大となり燃費を悪化させるため、一定期間毎に堆積しているパティキュレートを燃焼除去してパティキュレートフィルタ14を再生させる必要がある。
【0025】
尚、本実施形態では、NOxトラップ触媒13をパティキュレートフィルタ14の上流側に配置しているが、本発明の基本的課題を達成するだけであれば、この逆の配置であってもよいし、両者を一体化してもよい。
コントロールユニット20には、エンジン1の制御のため、エンジン回転数Ne検出用の回転数センサ21、アクセル開度APO検出用のアクセル開度センサ22等から、信号が入力されている。
【0026】
また、特に本実施形態では、排気通路10のNOxトラップ触媒13とパティキュレートフィルタ14との間に排気圧力センサ23が設けられ、また、パティキュレートフィルタ14の下流側に排気温度センサ24が設けられており、これらの信号もコントロールユニット20に入力されている。
コントロールユニット20は、これらの入力信号に基づいて、燃料噴射弁9への燃料噴射時期及び噴射量制御のための燃料噴射指令信号、吸気絞り弁5への開度指令信号等を出力する。
【0027】
特に、本発明では、パティキュレートフィルタ14の再生の要否を判断して、再生時期の場合に所定の再生処理を行うようにしており、かかるパティキュレートフィルタ再生制御について、以下に詳細に説明する。
図2はコントロールユニット20にて実行されるパティキュレートフィルタ再生制御のフローチャートである。
【0028】
S1では、先ず回転数センサ21とアクセル開度センサ22とから、エンジンの運転状態(エンジン回転数Ne及びアクセル開度APO)を読込む。
S2では、エンジン回転数Neとアクセル開度APOとをパラメータとするマップ(図示せず)から、燃料噴射量Q(主噴射用)を演算する。
S3では、パティキュレートフィルタ14の再生時期の判断のため、パティキュレートフィルタ14のパティキュレート堆積量(フローではPM堆積量と略記)を検出する。パティキュレートフィルタ14のパティキュレート堆積量を直接検出することは困難であるので、ここでは、パティキュレートフィルタ14のパティキュレート堆積量が増えれば、当然パティキュレートフィルタ14の上流側排気圧力が上昇することから、排気圧力センサ23により、パティキュレートフィルタ14の上流側排気圧力(パティキュレートフィルタ14の背圧)を検出する。
【0029】
S4では、パティキュレートフィルタ14に対する再生要求フラグが既に立っている(=1)かを否かを判定する。再生要求フラグ=0の場合は、S5へ進み、再生要求フラグ=1の場合は、S9へ進む。
S5では、パティキュレートフィルタ14のパティキュレート堆積量(フローではPM堆積量と略記)が所定値を超えたか否かを判定する。パティキュレートフィルタ14のパティキュレート堆積量をパティキュレートフィルタ14の上流側排気圧力により間接的に検出する場合は、パティキュレートフィルタ14の上流側排気圧力が所定の閾値(背圧閾値)ACC1を超えたか否かを判定する。ここで用いる背圧閾値ACC1は、図3に示すマップ、すなわち、エンジン回転数Neと燃料噴射量Qとをパラメータとするマップより設定する。
【0030】
すなわち、現在の運転状態(Ne,Q)での排気圧力が図3の対応する運転状態での背圧閾値ACC1を超えていない場合は、未だ再生時期でないと判断して、リターンするが、現在の運転状態(Ne,Q)での排気圧力が図3の対応する運転状態での背圧閾値ACC1を超えている場合は、パティキュレートフィルタ14にパティキュレートが過度に堆積している、つまりパティキュレート堆積量が所定値を超えて、再生時期に達していると判断して、S6以降の強制再生モードに入る。
【0031】
S6では、先ず排気中の酸素濃度を低くするため、吸気絞り弁5の開度を制御して吸入空気量を調整することにより、リッチ運転を開始する。かかるリッチ運転時は、図4に示すマップ、すなわち、エンジン回転数Neと燃料噴射量Qとをパラメータとしてリッチ運転のための目標吸入空気量を定めたマップから、目標吸入空気量を求めて、その値になるように吸気絞り弁5の開度を調整する。
【0032】
S7では、排気温度を上昇させるため、ポスト噴射を開始する。すなわち、圧縮行程での燃料の主噴射の後の、膨張行程もしくは排気行程での追加の燃料噴射であるポスト噴射を開始する。ポスト噴射を行う場合は、図5に示すマップ、すなわち、エンジン回転数Neと主噴射用の燃料噴射量Qとをパラメータとしてパティキュレートフィルタ14を再生可能な目標排温までの昇温のための目標ポスト噴射量を定めたマップから、目標ポスト噴射量を求めて、所定のポスト噴射時期に噴射させる。
【0033】
ここで、図6に示すように、ポスト噴射によるパティキュレートフィルタ14の昇温を酸素濃度の非常に低い状態(ここではリッチ運転)で行い、パティキュレートフィルタ14の温度をパティキュレートの燃焼伝播が可能な所定温度T2まで上昇させた後、燃焼伝播が可能な酸素(リーンな排気ガス)を供給してやれば、堆積していたパティキュレートを一気に燃焼させることができ、高い燃焼速度でパティキュレートフィルタを再生させられるため、再生時間は短くて済むのである。
【0034】
ところが、図7に示すように、酸素が多いリーンで昇温していくと、燃焼伝播が起こる温度になる前に部分的な酸化が始まり、T2に達したときには燃焼伝播が始まるほどのパティキュレート堆積密度になってないため、堆積していたパティキュレートが一気に燃焼することはない。このため、同じ時間昇温しても本発明の方が短時間で効率よく再生可能なのである。
【0035】
ポスト噴射自体については特開平9−53442号公報(第4頁)などに記載されている。尚、触媒前後にO2センサを配置して空燃比をフィードバックしながらポスト噴射を行えば、昇温中の排気も触媒の貴金属によって三元処理され、エミッションが改善される。すなわち、NOxトラップ触媒13の酸化機能により、ポスト噴射して排出されるHC、COを浄化できる。
【0036】
S8では、再生要求フラグを1にセットする。
再生要求フラグ=1になると、次回以降のルーチンにおいて、S4での判定でS9以降へ進む。
S9では、排気温度が所定温度T1を超えたか否かを判定する。これはNOxトラップ触媒13の温度がSOx被毒解除に十分な温度(SOxの脱離温度)に達したか否かを判定するためである。ここでの所定温度T1は、NOxトラップ触媒13の温度判定のためのもので、通常はリッチ運転で550〜650℃であるが、パティキュレートフィルタ14下流側の排気温度に基づいて判断するため、NOxトラップ触媒13の温度との差分を考慮して設定する。但し、運転状態及びその履歴から触媒温度を推定してもよい。
【0037】
排気温度が所定温度T1を超えるまではリターンし、所定温度T1を超えるとS10へ進む。
S10では、SOx被毒が完全に解除されたか否かを判定するため、排気温度が所定温度T1に達してからの経過時間が所定時間t1を超えたか否かを判定する。t1以上リッチ運転が持続すれば、堆積していたSOxも排気中に脱離するからである。尚、ここでの所定時間t1は、パティキュレートフィルタ14上流のNOxトラップ触媒13のSOxトラップ量を計算し、これに基づいて設定してもよい。SOxトラップ量については、エンジン回転数の積算値から推測することができる。
【0038】
所定時間t1経過するまではリターンし、所定時間t1経過するとS11へ進む。
S11では、排気温度が所定温度T2を超えたか否かを判定する。これはパティキュレートフィルタ14の温度がリーン運転下でパティキュレートの燃焼伝播が期待できる温度に達したか否かを判定するためである。ここでの所定温度T2は、パティキュレートフィルタ14の温度判定のためのもので、例えば触媒反応が無い場合は650℃程度であるが、パティキュレートフィルタ14下流側の排気温度に基づいて判断するため、その差分を考慮して設定する。但し、運転状態及びその履歴からパティキュレートフィルタ14の温度を推定してもよい。
【0039】
排気温度が所定温度T2を超えるまではリターンし、所定温度T2を超えるとS12へ進む。
S12では、燃焼伝播が期待できるので、リッチ運転を解除する。すなわち、排気中の酸素濃度を高くするため、吸気絞り弁5を略全開にして、リーン運転に切換える。
【0040】
S13では、ポスト噴射を停止する。
S14では、再生動作が全て終了したので、再生要求フラグを0にリセットして、本ルーチンを終了する。
ここで、S3、S5の部分が再生時期判定手段に相当し、S6〜14の部分が酸素濃度制御手段(吸気絞り弁5)及びフィルタ昇温手段(ポスト噴射)を用いたフィルタ再生制御手段に相当する。
【0041】
このように、排気温度がNOxトラップ触媒13に堆積したSOxが脱離するのに十分な所定温度T1を超えてから所定時間t1が経過するまでの間は、排気温度が所定温度T2を超える場合であってもリッチ運転を維持することにより、NOxトラップ触媒13のSOx被毒を確実に解除できると共に、所定時間t1が経過し、且つ、排気温度が所定温度T2を超えた場合に、リーン運転に切換えることにより、パティキュレートフィルタ14に十分な酸素が供給されるため、堆積しているパティキュレートを一気に燃焼させることができ、高い燃焼速度でパティキュレートフィルタ14を再生させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す内燃機関のシステム図
【図2】 パティキュレートフィルタ再生制御のフローチャート
【図3】 再生時期判定用の背圧閾値のマップ
【図4】 リッチ運転のための目標吸入空気量のマップ
【図5】 昇温のための目標ポスト噴射量のマップ
【図6】 リッチ→リーンにおけるパティキュレート燃焼を示す図
【図7】 リーンにおけるパティキュレート燃焼を示す図
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン
2 吸気管
5 吸気絞り弁
7 高圧燃料ポンプ
9 燃料噴射弁
10 排気通路
13 NOxトラップ触媒
14 パティキュレートフィルタ
20 コントロールユニット
21 回転数センサ
22 アクセル開度センサ
23 排気圧力センサ
24 排気温度センサ

Claims (7)

  1. 内燃機関の排気通路中に配置され、流入する排気中の微粒子を捕集する微粒子捕集フィルタと、
    前記微粒子捕集フィルタの再生時期を判断する再生時期判断手段と、
    前記微粒子捕集フィルタを昇温可能なフィルタ昇温手段と、
    排気中の酸素濃度を制御可能な酸素濃度制御手段と、
    前記微粒子捕集フィルタの再生時期に、前記微粒子捕集フィルタの温度が所定温度を超えるまでの間は、前記酸素濃度制御手段により排気中の酸素濃度を前記微粒子捕集フィルタに捕集された微粒子が燃焼伝播する酸素量を確保できない酸素濃度に吸気絞り弁を閉じることで設定すると共に前記フィルタ昇温手段により前記微粒子捕集フィルタを昇温させ、前記微粒子捕集フィルタの温度が所定温度を超えた後に、前記酸素濃度制御手段により排気中の酸素濃度を前記微粒子捕集フィルタに捕集された微粒子が燃焼伝播する酸素濃度に吸気絞り弁を開けることで設定すると共に前記フィルタ昇温手段の作動を停止させるフィルタ再生制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記所定温度は、前記微粒子捕集フィルタに捕集された微粒子が燃焼伝播する温度に設定されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 排気通路中に配置され、流入する排気の酸素濃度が高いときに排気中のNOxをトラップし、酸素濃度が低いときにトラップされているNOxを還元浄化するNOxトラップ触媒を備える場合に、
    前記フィルタ昇温手段は、前記NOxトラップ触媒に堆積したSOxが脱離可能な温度まで、前記NOxトラップ触媒をも昇温するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記フィルタ再生制御手段は、前記微粒子捕集フィルタの温度が所定温度を超えても、前記NOxトラップ触媒のSOxの脱離が完了するまでの期間、排気中の酸素濃度を低く維持することを特徴とする請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 排気通路中に、三元機能を有する触媒を配置することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記酸素濃度を低くする際に、空気過剰率を1以下にすることを特徴とする請求項5記載の内燃機関の排気浄化装置。
  7. 前記フィルタ昇温手段は、燃料の主噴射の後、膨張行程以降に燃焼室内に燃料を追加噴射することにより、排気温度を上昇させる手段であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つ記載の内燃機関の排気浄化装置。
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