JP3898486B2 - レーザ用光コネクタ及びレーザガイド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光伝送用の光ファイバの入射端及び出射端に装着されるレーザ用光コネクタ及びそれらを組み合わせたレーザガイドに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、YAGレーザ等により高出力のレーザ光を用いて金属を溶接や切断する等、被加工物に対し各種の加工を行うようにしたレーザ加工装置は一般によく知られている。このようなレーザ加工装置では、レーザ光を発振増幅するレーザ発振装置の出力部にレーザガイドを入射側レンズ部を介して接続し、レーザ発振装置から出力されたレーザ光をレンズ部の集光レンズで集光した後にレーザガイドの光ファイバに入射端部から入射させてそのコア内を伝送させ、この光ファイバの出射端部から出射させて出射側レンズ部の集光レンズで集光した後に被加工物に照射することにより、その被加工部を加工するようにしている。
【0003】
そして、上記レーザガイドには、その光ファイバの入射端部及び出射端部にレンズ部との接続を行うための光コネクタが装着されている。このレーザ用光コネクタは、例えば先端壁部(底壁部)にファイバ挿通孔が開口された有底筒状の金属製スリーブを備え、このスリーブ内に光ファイバの端部が嵌挿される。光ファイバの端部には、その先端から保護層を除去してコア及びクラッドからなるファイバ心線を露出させた露出部が形成されており、このファイバ心線の露出部及びそれに続く保護層に亘って光ファイバ端部がスリーブ内に嵌挿される。そして、このスリーブ内に嵌挿された光ファイバのうち、ファイバ心線の露出部先端がスリーブのファイバ挿通孔に挿通され、保護層がスリーブ内に設けたチャック機構等の固定部によりスリーブに固定保持されている。
【0004】
また、スリーブの先端壁部に貫通孔を形成して、その貫通孔に、ファイバ挿通孔を有しかつスリーブとは別体のチップ部を嵌合固定する、換言すればファイバ挿通孔の周りをチップ部で構成することも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、高出力のレーザ光を光ファイバにより伝送して被加工物を加工するとき、その被加工物が反射し易い種類の材料、例えばアルミニウムや亜鉛メッキされた金属等であると、光ファイバから出射した後に集光レンズで集光されたレーザ光の一部が被加工物で反射し、その反射レーザ光が集光レンズを通ってコネクタ側に戻って、その反射レーザ光によりスリーブのファイバ挿通孔近傍が損傷するという問題があった。特に、上記のようにスリーブの先端壁部にチップ部が設けられている場合には、そのチップ部が損傷する。尚、集光レンズの周りは遮蔽材で覆われており、反射レーザ光のうち集光レンズに入射されないものは遮蔽材で反射されるので、集光レンズに入射された反射レーザ光のみが集光されてスリーブのファイバ挿通孔近傍に戻る。
【0006】
また、光ファイバの入射側の端部においても、レーザ発振装置側の集光レンズと光コネクタとの光軸のミスアラインメント(調整不良)があると、同様に入射レーザ光がスリーブのファイバ挿通孔近傍やチップ部を損傷することとなる。
【0007】
このため、上記ファイバ挿通孔を有するチップ部として、レーザ光に対する耐光強度の高い材料(例えばサファイア等)を用いることも考えられるが、本質的な解決策とはなり得ず、レーザ発振装置の出力がさらに高くなってより高出力のレーザ光を用いる場合には、やはりスリーブのファイバ挿通孔周りの部分(チップ部)の損傷が発生するのは避けられない。
【0008】
一方、上記反射レーザ光や入射レーザ光がスリーブのファイバ挿通孔近傍に当たらない状態であっても、例えばスリーブのファイバ挿通孔と光ファイバのファイバ心線との間に生じている挿通のための隙間、ファイバ心線のクラッド、透明なチップ部等を通ってスリーブ内に侵入することもあり(図5参照)、その場合はスリーブ内に侵入したレーザ光により光ファイバの保護層が損傷を受けるという問題が生じる。
【0009】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、レーザ用光コネクタに対し所定の改良を施すことにより、被加工物からの反射レーザ光やミスアラインメントによる入射レーザ光の照射により、スリーブのファイバ挿通孔周辺部分やスリーブ内の光ファイバ保護層の損傷を確実に防止しようとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、この発明では、レーザ用光コネクタのスリーブにおいて被加工物からの反射レーザ光やミスアラインメントによる入射レーザ光が照射される部分にレーザ光の反射面を設けるか或いはその遮蔽部材を設けることとした。
【0011】
具体的には、請求項1の発明では、コア及びクラッドからなるファイバ心線を保護層で被覆してなり、レーザ光を伝送するレーザ用光ファイバの端部に取り付けられるレーザ用光コネクタとして、先端から保護層が除去されてファイバ心線の露出部が形成された光ファイバの端部が該露出部及び保護層に亘って嵌挿され、先端壁部に上記ファイバ心線の露出部先端を挿通するファイバ挿通孔が開口されたスリーブと、このスリーブ内に光ファイバの端部を保護層にて固定保持する固定部とを備えたものとする。そして、上記スリーブの先端壁部に、上記ファイバ挿通孔を有するサファイア製のチップ部を設け、このチップ部の外面に、レーザ光を反射する反射面を蒸着膜によるコーティング処理により設ける。
【0012】
上記の構成によると、レーザ用光コネクタのスリーブ内に、先端から保護層が除去されてファイバ心線が露出した露出部を有する光ファイバの端部が該露出部及び保護層に亘って嵌挿され、この光ファイバの端部はその保護層にてスリーブに対し固定部により固定保持されるとともに、ファイバ心線の露出部先端がスリーブ先端壁部におけるチップ部のファイバ挿通孔に挿通され、このことで光ファイバの端部にレーザ用光コネクタが装着される。
【0013】
そして、上記光ファイバによりレーザ光を伝送して被加工物を加工する際、その被加工物が反射し易い種類の材料であると、光ファイバから出射したレーザ光の一部が被加工物で反射してコネクタ側に戻り、その反射レーザ光はスリーブの先端壁部のファイバ挿通孔近傍に当たるが、このスリーブの先端壁部には、上記ファイバ挿通孔を有するサファイア製のチップ部が設けられ、このチップ部の外面に、レーザ光を反射する反射面が蒸着膜によるコーティング処理により設けられているので、反射レーザ光が当たってもそれは反射面で反射されて拡散することになる。このことによりスリーブのファイバ挿通孔近傍の損傷を確実に防止することができる。
【0014】
また、光ファイバの入射側端部にある光コネクタとレーザ発振装置側との光軸のミスアラインメントがあって、入射レーザ光がスリーブのファイバ挿通孔近傍に当たったとしても、その入射レーザ光も上記サファイア製のチップ部外面の反射面で反射されて拡散する。よって、この場合もスリーブのファイバ挿通孔近傍の損傷を確実に防止できる。
【0017】
請求項2の発明では、上記請求項1のレーザ用光コネクタにおいて、そのスリーブ内に、ファイバ挿通孔を有する少なくとも1つの遮蔽部材を該ファイバ挿通孔にファイバ心線の露出部を挿通させた状態で設ける。こうすると、上記反射レーザ光や入射レーザ光がスリーブのファイバ挿通孔と光ファイバのファイバ心線との間の隙間、ファイバ心線のクラッド、透明なチップ部等を通ってスリーブ内に侵入したとしても、その侵入したレーザ光は、スリーブのファイバ挿通孔と光ファイバの保護層との間においてファイバ心線の露出部に挿通されている遮蔽部材に遮蔽され、そのレーザ光が保護層に当たることはなく、よってその光ファイバの保護層の損傷をより一層確実に防止することができる。
【0020】
請求項3の発明では、上記遮蔽部材の先端側表面を、レーザ光を反射する反射面に設ける。こうすれば、ファイバ挿通孔や透明なチップ部等からスリーブ内に侵入したレーザ光が遮蔽部材に当たっても、その遮蔽部材の反射面に反射されて拡散するようになり、遮蔽部材自体の損傷を未然に防いで、光ファイバの保護層の損傷を安定して確実に防止することができる。
【0021】
請求項4の発明では、上記スリーブのファイバ挿通孔は一端から他端までが同径の円筒孔であるものとする。すなわち、ファイバ挿通孔に光ファイバのファイバ心線先端部を挿通し易くするためにファイバ挿通孔内面のスリーブ内端側にテーパ部が形成されていると、被加工物からの反射レーザ光やミスアラインメントによる入射レーザ光がファイバ挿通孔を通って照射されたときに上記テーパ部が光学的弱点部となり、そのテーパ部でファイバ挿通孔内面が損傷することがあるが、本発明のようにファイバ挿通孔を一端から他端までが同径の円筒孔とすると、レーザ光に対する光学的弱点部が形成されず、ファイバ挿通孔内面の損傷を防止することができる。
【0022】
請求項5の発明では、上記遮蔽部材のファイバ挿通孔は一端から他端までが同径の円筒孔であるものとする。この場合も、上記請求項4の発明と同様に、光ファイバのファイバ心線を挿通し易くするために遮蔽部材のファイバ挿通孔内面にテーパ部が形成されている場合のように、テーパ部が侵入レーザ光に照射されて損傷することはなく、遮蔽部材のファイバ挿通孔内面の損傷を防止することができる。
【0023】
請求項6の発明では、上記スリーブのファイバ挿通孔の内面に、レーザ光を反射する反射面を設ける。また、請求項7の発明では、上記遮蔽部材のファイバ挿通孔の内面に、レーザ光を反射する反射面を設ける。このことで、各ファイバ挿通孔の内面にレーザ光に対する突起等の光学的弱点部がなくなり、そのファイバ挿通孔内面の損傷を防止することができる。
【0024】
請求項8の発明では、スリーブの先端壁部内面の少なくともファイバ挿通孔近傍に、レーザ光を反射する反射面を設ける。この場合も、スリーブ内に侵入したレーザ光が先端壁部内面に当たったとしても、そのレーザ光を反射面で反射させることができ、先端壁部内面が損傷するのを防止することができる。
【0025】
請求項9の発明では、上記各反射面はレーザ光を全反射する全反射面とする。こうすると、レーザ光が反射面で全反射するようになり、各部分の損傷をさらに安定して確実に防ぐことができる。
【0026】
請求項10の発明では、レーザ光は高出力レーザ光とする。このことで、本発明の効果が有効に発揮される。
【0027】
請求項11の発明では、以上のいずれか1つのレーザ用光コネクタが、レーザ用光ファイバの端部に取り付けられてなるレーザガイドを設ける。このことで、レーザ光による損傷を確実に防止できるレーザガイドが得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図3は本発明の実施形態1に係るレーザガイドGを示し、このレーザガイドGは、レーザ用光ファイバFと、その光ファイバFにおけるレーザ光の入射側及び出射側の各端部にそれぞれ取付固定されたレーザ用光コネクタC1,C2とを備えている。そして、図示しないが、入射側のコネクタC1は、YAGレーザ等の高出力のレーザ光を出力するレーザ発振装置に対し入射側集光レンズを有する入射側レンズ部を介して接続される一方、出射側のコネクタC2は被加工物に対向するように配置せしめた出射側レンズ部に接続され、この出射側レンズ部は出射側集光レンズを有する。
【0029】
上記レーザ用光ファイバFは、図1に拡大して示すように、レーザ発振装置からの高出力のレーザ光を伝送するもので、コア1aとその周りに位置するクラッド1bとからなる例えば外径200μm〜1000μmの石英ガラス系のファイバ心線1と、このファイバ心線1に被覆された保護層としての樹脂製のジャケット2とを有し、ファイバ心線1のコア1a内でレーザ光を反射させながら伝送する。
【0030】
上記レーザ用光ファイバFの端部には、そのジャケット2を先端側から所定寸法だけ除去することで、ファイバ心線1が剥き出しになった露出部3が形成されている。
【0031】
一方、レーザ用光ファイバFの入射側及び出射側端部にそれぞれ取り付けられているレーザ用光コネクタC1,C2はいずれも同じもので、図1に拡大して示すように、光ファイバFの外径よりも大径の有底円筒状の金属製スリーブ7を備えている。このスリーブ7の底壁部たる先端壁部7aの中心位置には貫通孔8が形成され、この貫通孔8には耐光強度の高いサファイアからなるチップ部9が嵌合固定されている。図2に拡大して示すように、このチップ部9はスリーブ7の先端壁部7aの厚さと同じ長さの円筒状のもので、その内部には上記ファイバ心線1の露出部3を挿通させるためのファイバ挿通孔10が開口されている。このファイバ挿通孔10は一端から他端までが同径の円筒孔からなっており、スリーブ7内に基端側(先端壁部7aと反対側)の開口からレーザ用光ファイバFの端部が、ファイバ心線1の露出部3及びそれに連続するジャケット2の先端部に亘って嵌挿されており、その露出部3の先端部はスリーブ7の先端壁部7aにおけるチップ部9のファイバ挿通孔10に露出部3先端がチップ部9の外面から突出した状態で挿通されている。
【0032】
また、スリーブ7内の基端側部分にはスリーブ7内に光ファイバFの端部をジャケット2にて固定保持する固定部12が設けられている。この固定部12は、スリーブ7内に位置する光ファイバFのジャケット2を抱持するように固定するチャック13と、このチャック13をスリーブ7の内面に固定するチャック保持部14とを有する。
【0033】
そして、上記各レーザ用光コネクタC1,C2におけるスリーブ7の先端壁部7a外面のファイバ挿通孔10近傍に、レーザ光を反射する反射面16が設けられている。具体的には、上記チップ部9の外面が多層の蒸着膜によるコーティング処理により上記反射面16に形成されている。この反射面16は、レーザ光を全反射する全反射面であることが好ましい。
【0034】
したがって、上記実施形態においては、高出力のレーザ光をレーザガイドGの光ファイバFにより伝送して被加工物を加工する際、レーザ発振装置から出力されたレーザ光が入射側レンズ部の集光レンズで集光された後に光ファイバFにおけるファイバ心線1のコア1a内に入射端部から入射され、このレーザ光はファイバ心線1のコア1a内で反射しながら伝送されて光ファイバFの出射端部から出射し、出射側レンズ部の集光レンズで集光された後に被加工物に照射される。このことにより、その被加工部に対し溶接や切断等の加工が行われる。
【0035】
そして、上記被加工物が例えばアルミニウムや亜鉛メッキされた金属等の反射し易い種類の材料であると、光ファイバFから出射したレーザ光の一部が被加工物で反射し、その反射レーザ光が集光レンズを通って出射側コネクタC2側に戻り、そのスリーブ7の先端壁部7aのチップ部9(ファイバ挿通孔10近傍)に当たる。しかし、このサファイア製のチップ部9外面には多層の蒸着膜によるコーティング処理によりレーザ光の反射面16が形成されているので、上記反射レーザ光がチップ部9に当たってもその反射レーザ光は上記反射面16で反射されて拡散する。このことによってスリーブ7のチップ部9の損傷を確実に防止することができる。
【0036】
一方、レーザガイドG(光ファイバF)の入射側端部にある入射側光コネクタC1においては、そのレーザ発振装置側のレンズ部との間に光軸のミスアラインメントがあると、そのレンズ部の集光レンズにより集光された入射レーザ光がスリーブ7のチップ部9外面に当たるが、その場合であっても、その入射レーザ光はチップ部9外面に設けた反射面16で反射されて拡散する。従って、この場合もスリーブ7のチップ部9の損傷を確実に防止できる。
【0037】
また、上記各コネクタC1,C2のスリーブ7の先端壁部7aにおけるチップ部9外面のレーザ光反射面16は、そのチップ部9の外面に多層の蒸着膜を成膜したコーティング処理により形成されているので、チップ部9に対する反射面16の形成を容易に行うことができる。
【0038】
さらに、上記スリーブ7のチップ部9のファイバ挿通孔10は一端から他端までが同径の円筒孔であるので、以下に説明する作用効果が得られる。すなわち、有底円筒状のスリーブ7の基端側開口から光ファイバFの端部を嵌挿するときに、そのファイバ心線1の先端部をスリーブ7の底壁部たる先端壁部にあるファイバ挿通孔10に挿通し易くするために、図2に仮想線にて示す如く、ファイバ挿通孔10内面のスリーブ7内端側にテーパ部10aを形成してもよいが、そうすると、被加工物からの反射レーザ光やミスアラインメントによる入射レーザ光がチップ部9のファイバ挿通孔10を通って照射されたときに上記テーパ部10aが光学的弱点部となり、そのテーパ部10aでファイバ挿通孔10内面が損傷する虞れがある。これに対し、この実施形態では、ファイバ挿通孔10は一端から他端までが同径の円筒孔からなるものであるので、上記の如きレーザ光に対する光学的弱点部は形成されず、ファイバ挿通孔10内面の損傷を防止することができる。
【0039】
(実施形態2)
図4は本発明の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、ファイバ挿通孔10を通ってスリーブ7内に侵入するレーザ光に対処するようにしたものである。
【0040】
すなわち、この実施形態では、入射側及び出射側の各コネクタC1,C2のスリーブ7内においてファイバ心線1の露出部3のジャケット2寄り部分に例えば真鍮等の金属からなる1つの遮蔽部材18が嵌装されている。この遮蔽部材18は円板状のもので、その中心位置には、スリーブ7の先端壁部7aのチップ部9におけるファイバ挿通孔10と同様の、つまり一端から他端までが同径の円筒孔からなるファイバ挿通孔19が貫通形成され、このファイバ挿通孔19にファイバ心線1の露出部3が挿通され、その状態で遮蔽部材18はスリーブ7内に嵌挿されて外周縁部がスリーブ7内周面に固定支持されている。
【0041】
また、遮蔽部材18の両面のうちチップ部9のファイバ挿通孔10に対向する側の先端側表面には、上記チップ部9外面と同様にレーザ光を反射する反射面20が金メッキ等により形成されている。その他の構成は上記実施形態1と同様である。
【0042】
したがって、この実施形態においては、被加工物からの反射レーザ光やミスアラインメントによる入射レーザ光が、図5に示すように、コネクタC1,C2におけるスリーブ7のファイバ挿通孔10とそれに挿通されている光ファイバFのファイバ心線1との間の隙間や、ファイバ心線1のクラッド1bを通ってスリーブ7内に侵入したとしても、その侵入したレーザ光は、スリーブ7のファイバ挿通孔10と光ファイバFのジャケット2との間にあってファイバ心線1の露出部3に挿通されている遮蔽部材18に遮蔽されることとなる。それ故、入射したレーザ光がジャケット2に当たって損傷することはなく、その光ファイバFのジャケット2の損傷を確実に防止することができる。
【0043】
また、遮蔽部材18の先端側表面にレーザ光の反射面20が形成されているので、上記ファイバ挿通孔10からスリーブ7内に侵入したレーザ光が遮蔽部材18に当たっても、そのレーザ光は遮蔽部材18の反射面20に反射されて拡散する。このため、遮蔽部材18自体の損傷を未然に防いで、光ファイバFのジャケット2の損傷を安定して確実に防止することができる。
【0044】
さらに、遮蔽部材18のファイバ挿通孔19は一端から他端までが同径の円筒孔であるので、上記チップ部9のファイバ挿通孔10と同様に、光ファイバFのファイバ心線1を挿通し易くするためにファイバ挿通孔19内面にテーパ部を形成した場合のように、そのテーパ部が侵入レーザ光に照射されて損傷することはなく、遮蔽部材18のファイバ挿通孔19内面の損傷を防止することができる。
【0045】
尚、この実施形態2において、遮蔽部材18は1つに限定する必要はなく、複数の遮蔽部材18をファイバ心線1の露出部3に並べて配置してもよい。その場合、複数の遮蔽部材18の間隔は限定されず、全ての遮蔽部材18を重ねて配置してもよい。
【0046】
尚、本発明は上記2つの実施形態に限定されず、種々の他の実施形態を包含するものである。例えば上記遮蔽部材18自体を高反射率で高耐光性の材料で構成して、その先端側面を研磨等により反射面20に形成することもできる。
【0048】
さらに、上記各コネクタC1,C2のスリーブ7においてチップ部9のファイバ挿通孔10内面や遮蔽部材18のファイバ挿通孔19内面をレーザ光の反射面に形成してもよい。こうすると、ファイバ挿通孔10,19の内面にレーザ光に対する突起等の光学的弱点部がなくなり、そのファイバ挿通孔10,19内面の損傷を防止することができる。
【0049】
さらに、各コネクタC1,C2のスリーブ7においてその先端壁部7aのチップ部9の内面(スリーブ7の先端壁部7a内面のファイバ挿通孔10近傍)又は先端壁部7a内面の全体にレーザ光の反射面を形成することもでき、ファイバ挿通孔10からスリーブ7内に侵入したレーザ光が先端壁部7a内面に当たったとしても、そのレーザ光を反射面で反射させて、先端壁部7a内面が損傷するのを防止することができる。
【0050】
また、上記実施形態では、光ファイバFの両端部に接続される光コネクタC1,C2を同じものとして説明しているが、両光コネクタが互いに異なっていてもよい。さらに、本発明は、光ファイバFのいずれか一方の端部のみに光コネクタが接続されたレーザガイドに対しても適用することができるのは勿論である。
【0051】
【実施例】
次に、具体的に実施した実施例について説明すると、上記実施形態2(図4参照)のように、コネクタC1,C2のスリーブ7における先端壁部7aにサファイア製のチップ部9を配置し、その外面に対しSiO2層とHFO2層とを複数層ずつ交互に蒸着により成膜して全反射コーティング層からなる反射面16を形成した。また、スリーブ7内に1つの真鍮製の遮蔽部材18を光ファイバFの露出部3に挿通させて配置し、その先端側表面の全体に金メッキにより反射面20を形成した。
【0052】
このような構造のコネクタC1,C2及び光ファイバFを組み合わせたレーザガイドGを用いて、出力2.7kWのYAGレーザによりアルミニウムの加工をしたところ、コネクタC1,C2のチップ部9やスリーブ7内における光ファイバFのジャケット2の損傷が生じることはなかった。このことから、本発明の効果が有効であることが判る。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によると、レーザ光伝送用ファイバの端部に取り付けられるレーザ用光コネクタとして、先端から保護層が除去されてファイバ心線の露出部が形成された光ファイバの端部が該露出部及び保護層に亘って嵌挿され、先端壁部にファイバ心線の露出部先端を挿通するファイバ挿通孔が開口されたスリーブと、このスリーブ内に光ファイバの端部を保護層にて固定保持する固定部とを備え、スリーブの先端壁部に、上記ファイバ挿通孔を有するサファイア製のチップ部を設け、このチップ部の外面にレーザ光の反射面を蒸着膜のコーティング処理により設けたことにより、光ファイバから出射した後に被加工物で反射した反射レーザ光や、光ファイバの入射側端部にある光コネクタとレーザ発振装置側との光軸のミスアラインメントによる入射レーザ光がコネクタにおけるスリーブ先端壁部のファイバ挿通孔近傍に当たったとしても、そのレーザ光をサファイア製チップ部の反射面で反射して拡散することができ、よってスリーブのファイバ挿通孔近傍の損傷を確実に防止することができる。
【0055】
請求項2の発明によると、請求項1のレーザ用光コネクタにおいて、そのスリーブ内に少なくとも1つの遮蔽部材を、そのファイバ挿通孔にファイバ心線の露出部を挿通させた状態で設けたことにより、スリーブのファイバ挿通孔と光ファイバのファイバ心線との間の隙間やファイバ心線のクラッド等を通ってスリーブ内に侵入した反射レーザ光や入射レーザ光が保護層に当たるのを遮蔽部材により遮蔽でき、スリーブ内での光ファイバの保護層の損傷をより一層確実に防止することができる。
【0057】
請求項3の発明によると、遮蔽部材の先端側表面をレーザ光の反射面に設けたことにより、ファイバ挿通孔からスリーブ内に侵入したレーザ光により遮蔽部材自体が損傷するのを未然に防いで、光ファイバの保護層の損傷を安定して確実に防止することができる。
【0058】
請求項4の発明では、スリーブのファイバ挿通孔は一端から他端までが同径の円筒孔であるものとした。また、請求項5の発明では、遮蔽部材のファイバ挿通孔は一端から他端までが同径の円筒孔であるものとした。これらの発明によれば、スリーブ又は遮蔽部材のファイバ挿通孔の各内面がレーザ光に照射されて損傷するのを防止することができる。
【0059】
請求項6の発明では、スリーブのファイバ挿通孔の内面にレーザ光の反射面を設けた。また、請求項7の発明では、遮蔽部材のファイバ挿通孔の内面にレーザ光の反射面を設けた。このことで、ファイバ挿通孔の内面にレーザ光に対する突起等の光学的弱点部をなくして、そのファイバ挿通孔内面の損傷を防止することができる。
【0060】
請求項8の発明によると、スリーブの先端壁部内面の少なくともファイバ挿通孔近傍に、レーザ光を反射する反射面を設けたことにより、スリーブ内に侵入したレーザ光が先端壁部内面に当たったとしても、そのレーザ光を反射面で反射させて、先端壁部内面が損傷するのを防止することができる。
【0061】
請求項9の発明によると、各反射面はレーザ光を全反射する全反射面としたことにより、レーザ光を反射面で全反射でき、各部分の損傷をさらに安定して確実に防ぐことができる。
【0062】
請求項10の発明によれば、レーザ光は高出力レーザ光としたことにより、本発明の効果が有効に発揮される。
【0063】
請求項11の発明によると、上記各レーザ用光コネクタを、レーザ用光ファイバの端部に取り付けられてレーザガイドを設けたことにより、レーザ光による損傷を確実に防止できるレーザガイドが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るレーザ用光コネクタを示す断面図である。
【図2】スリーブのファイバ挿通孔及びその近傍を拡大して示す断面図である。
【図3】レーザガイドの全体構成を示す図である。
【図4】実施形態2を示す図1相当図である。
【図5】ファイバ挿通孔を経てレーザ光がスリーブ内に侵入する状態を示す断面図である。
【符号の説明】
G レーザガイド
F 光ファイバ
C1,C2 レーザ用光コネクタ
1 ファイバ心線
2 ジャケット(保護層)
3 露出部
7 スリーブ
7a 先端壁部
9 チップ部
10 ファイバ挿通孔
12 固定部
16 反射面
18 遮蔽部材
19 ファイバ挿通孔
20 反射面
Claims (11)
- コア及びクラッドからなるファイバ心線を保護層で被覆してなり、レーザ光を伝送するレーザ用光ファイバの端部に取り付けられるレーザ用光コネクタであって、
先端から保護層が除去されてファイバ心線の露出部が形成された光ファイバの端部が該露出部及び保護層に亘って嵌挿され、先端壁部に上記ファイバ心線の露出部先端を挿通するファイバ挿通孔が開口されたスリーブと、
上記スリーブ内に光ファイバの端部を保護層にて固定保持する固定部とを備え、
上記スリーブの先端壁部に、上記ファイバ挿通孔を有するサファイア製のチップ部が設けられており、
上記チップ部の外面に、レーザ光を反射する反射面が蒸着膜によるコーティング処理により設けられていることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項1のレーザ用光コネクタにおいて、
スリーブ内に、ファイバ挿通孔を有する少なくとも1つの遮蔽部材が該ファイバ挿通孔にファイバ心線の露出部を挿通させた状態で設けられていることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項2のレーザ用光コネクタにおいて、
遮蔽部材の先端側表面がレーザ光を反射する反射面に設けられていることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項1のレーザ用光コネクタにおいて、
スリーブのファイバ挿通孔は一端から他端までが同径の円筒孔であることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項2又は3のレーザ用光コネクタにおいて、
遮蔽部材のファイバ挿通孔は一端から他端までが同径の円筒孔であることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項1又は4のレーザ用光コネクタにおいて、
スリーブのファイバ挿通孔の内面にレーザ光を反射する反射面が設けられていることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項2、3又は5のレーザ用光コネクタにおいて、
遮蔽部材のファイバ挿通孔の内面にレーザ光を反射する反射面が設けられていることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項1〜7のいずれか1つのレーザ用光コネクタにおいて、
スリーブの先端壁部内面の少なくともファイバ挿通孔近傍に、レーザ光を反射する反射面が設けられていることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項1〜8のいずれか1つのレーザ用光コネクタにおいて、
反射面はレーザ光を全反射する全反射面であることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項1〜9のいずれか1つのレーザ用光コネクタにおいて、
レーザ光は高出力レーザ光であることを特徴とするレーザ用光コネクタ。 - 請求項1〜10のいずれか1つのレーザ用光コネクタが、レーザ用光ファイバの端部に取り付けられてなることを特徴とするレーザガイド。
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