JP3898470B2 - 生ゴミ処理方法及びそのシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ゴミ処理方法及びそのシステムに関する。本発明は、詳細には、食品加工業者、スーパーマーケット、飲食店、レストラン及びホテル等の食品取扱事業者から出される多量の事業者系生ゴミを微生物で分解処理する方法及びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記食品取扱事業者からは、食品の調理くず、食べ残し、売れ残り等の事業者系生ゴミ類が、日々、多量に排出されている。排出された生ゴミ類の大部分は埋立てや焼却の形で廃棄処分されている。しかしながら、悪臭の発生、ハエやカラス等の有害生物の異常発生等の問題を引き起こすために、新規の埋立て場所の確保が困難になっている。また、ダイオキシン等の有害物質を発生させるために、一般ゴミとともに生ゴミ類を焼却処分するが困難になっている。すなわち、自然環境を悪化させる埋立てや焼却という方法で生ゴミ処理することが困難になっている。
【0003】
このような廃棄処理方法と観点を異にする方法として、排出された生ゴミを再利用するという、自然環境に優しいリサイクル処理方法の確立を目指した取り組みがなされている。
【0004】
すなわち、リサイクル処理方法とは、自然の循環サイクルに従って、生ゴミを畑作や畜産に再利用可能な肥料や飼料に加工するものである。このような生ゴミリサイクル処理方法は、生ゴミ分解微生物を用いたバイオ方式が一般的である。処理量が少ない一般家庭系生ゴミは、バイオ式生ゴミ処理設備で処理されている。しかしながら、処理量の多い事業者系生ゴミに関しては、以下の理由により、バイオ式生ゴミ処理設備で処理されていないのが現状である。
【0005】
すなわち、食品取扱事業者から非常に多量に出される事業者系生ゴミを、分解処理に時間がかかるバイオ方式で処理するためには、大容量の処理容器を必要とする。処理容器が大容量化するに従って、電源や配管等の付帯設備を備える生ゴミ処理設備が大型化する。大型の生ゴミ処理設備を設置するための広大な設置スペースを小規模な食品取扱事業所に確保することは難しい。また、大型の生ゴミ処理設備が稼動すると、生ゴミ臭が広く臭ったり、大きな振動や騒音が発生したりする。
【0006】
特に、スーパーマーケット、飲食店、レストラン及びホテル等の消費者の近くで食品を取扱う場所において生ゴミ臭がすることは、消費者に非常に嫌われることであるので、絶対に避ける必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、個々の食品取扱事業所での生ゴミ処理設備の設置スペースが少なくて済み、臭気や振動や騒音の発生を抑えることができる生ゴミ処理方法及びそのシステムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用・効果】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、食品取扱事業所毎に設置され、冷却手段と破袋手段と分別手段と攪拌手段とを備えて、冷却手段が破袋手段と分別手段と攪拌手段とを冷気で冷却する前処理設備によって、食品取扱事業所から出された生ゴミを冷却状態で破砕し、破砕された生ゴミ片を冷却状態で保存する前処理工程と、生ゴミ処理車が各食品取扱事業所を回って前記前処理設備において保冷された生ゴミ片を回収し、回収された生ゴミ片を生ゴミ処理車のタンク内で好気性発酵処理する本処理工程とを備えることを特徴とする生ゴミ処理方法を提供するものである。
【0009】
前処理工程において、冷却状態で生ゴミが所定の大きさまで破砕され、破砕された生ゴミ片が冷却状態で保存されるので、生ゴミ特有の嫌な生ゴミ臭が外部に漏れ出ることがない。そして、前処理工程で得られた生ゴミ片は生ゴミ処理車に回収されるので、生ゴミ臭が外部に漏れ出ることがない。回収された生ゴミ片は、他の食品取扱事業所を回って生ゴミ類を回収している間に、生ゴミ処理車のタンク内で好気性発酵処理されて、生ゴミは肥料化、減量化及び無臭化される。生ゴミ処理車が、一箇所に留まることなく、回収のために絶えず動き回っている最中に、生ゴミ処理車内の生ゴミ片が発酵処理されている。したがって、発酵処理装置を備えた生ゴミ処理設備を食品取扱事業所に設ける場合より、設置スペースが少なくて済む。また、万が一、微かな生ゴミ臭が生ゴミ処理車から外部に漏れたとしても、漏れ出た微かな生ゴミ臭が直ちに散逸するので、生ゴミ処理車の周りにいる者に不快感を与えることがない。
【0010】
生ゴミ類は、バケツ等の容器に入れて回収することもできるが、生ゴミ臭が周りに臭わないように、生ゴミ類をゴミ袋の中に収納した状態で回収することが好ましい。したがって、前処理工程は、さらに、食品取扱事業所から出された生ゴミ類が収納されたゴミ袋を破ってその中から生ゴミ類を取出す破袋ステップと、取出された生ゴミ類の中から生ゴミを分別する分別ステップとを有することが好ましい。
【0011】
ゴミ袋は生分解性樹脂からなることが好ましい。生分解性樹脂としては、澱粉からなるもの、ポリ乳酸系のもの、ポリブチレンサクシネート系のもの等がある。一般的に使用されているポリエチレン製のゴミ袋は、好気性発酵処理プロセスにおいて分解されずにそのまま残ってしまうが、生分解性樹脂ゴミ袋は好気性発酵処理プロセスにおいて、水や二酸化炭素に分解処理されてあとに残らない。
【0012】
食品取扱事業所から毎日出される生ゴミ類の量は大略一定であるので、生ゴミ処理車による生ゴミ回収は、定期的に行なうことが好ましい。
【0013】
レストラン、ホテルあるいはスーパーマーケット等の消費者に密着した食品取扱事業所は、平日や土日祭日といった曜日の違いによって、又は晴天や雨天といった天気の違いによって、出される生ゴミ類の量が大きく異なる。このような食品取扱事業所に対しては、前処理設備内に所定量の生ゴミが溜まっていることを知らせる生ゴミ滞留情報が生ゴミ処理車に伝えられて生ゴミ処理車が生ゴミ回収を行なうことが好ましい。
【0014】
破砕された生ゴミ片は、前処理設備に配置された冷凍装置によって保冷することもできるが、好ましくはドライアイスによって保冷される。安価なドライアイスで生ゴミを低温保持することにより、生ゴミ片中に含まれる雑菌類が不活発になって不要な発酵が抑えられる。したがって、嫌な生ゴミ臭の発生が抑制される。また、冷却時に直ちに気化するドライアイスは、水分源となる氷と違って、生ゴミ片中の含水量を増加させることがないので、生ゴミ片の含水量調節工程を必要としない。
【0015】
生ゴミ処理車のタンク内がおおよそ65℃の高温に保持されると、好気性発酵が促進される。したがって、タンク内を加熱する加熱用熱源として、生ゴミ処理車のエンジンから発生する廃熱を利用することが好ましい。
【0016】
食品取扱事業所から出される生ゴミの種類に関係なく、あらゆる生ゴミを一緒に処理することができる。しかしながら、出される生ゴミの種類(例えば、肉類や魚のあら等の蛋白質の多いもの、フライ物等の油分の多いもの、ごはん等の澱粉質の多いもの、又はラーメン等の塩分の多いもの等)に応じて分別回収した方が、その後に得られる堆肥の品質を安定化させることができる。したがって、複数の生ゴミ処理車を準備して、回収される生ゴミの種類に応じて、対応する生ゴミ処理車が生ゴミ回収を行なうことが好ましい。
【0017】
さらに、本発明は、上記方法を実施するための生ゴミ処理システムを提供するものである。
【0018】
すなわち、生ゴミ処理システムは、複数の食品取扱事業所に設置されて、食品取扱事業所から出された生ゴミを破砕する破砕手段と、破砕された生ゴミ片を保存する保存手段と、設備全体を冷却する冷却手段とを有する前処理設備と、各食品取扱事業所を回って生ゴミ片を回収する生ゴミ処理車であって、前記前処理設備内に保冷された生ゴミ片を吸引する吸引手段と、吸引された生ゴミ片をタンク内部で好気性発酵処理する発酵処理手段とを有する生ゴミ処理車とを備え、生ゴミ処理車が各食品取扱事業所を回って生ゴミ片を回収する間に、既に回収された生ゴミ片を好気性発酵処理する。
【0019】
上記構成によれば、生ゴミ片が、前処理設備に保冷されているとき、生ゴミ処理車に吸引されるとき、及び、生ゴミ処理車のタンク内で好気性発酵処理されるときのいずれにおいても、生ゴミ臭が外部に漏れ出ることがない。生ゴミ処理車が、一箇所に留まることなく、生ゴミ回収のために絶えず動き回っている最中に、生ゴミ処理車内で生ゴミ片が発酵処理されている。したがって、たとえ微かな生ゴミ臭が生ゴミ処理車から外部に漏れても、漏れ出た微かな生ゴミ臭が直ちに散逸するので、生ゴミ処理車の周囲にいる者に不快感を与えることがない。
【0020】
生ゴミ類を前処理設備に投入する前に、予め生ゴミ類から生ゴミだけを分別するようにしておいてもよいが、前処理設備は、さらに、食品取扱事業所から出された生ゴミ類が収納されたゴミ袋を破ってその中から生ゴミ類を取出す破袋手段と、取出された生ゴミ類から生ゴミを分別する分別手段とを有することが好ましい。
【0021】
好ましくは、前処理設備はさらに生ゴミ量検出手段を備え、該生ゴミ量検出手段によって発せられた生ゴミ滞留情報が生ゴミ処理車に伝えられて、生ゴミ回収のために、生ゴミ処理車が生ゴミ滞留情報の発した食品取扱事業所に出動する。したがって、前処理設備の貯蔵容器も小容積で済み、前処理設備も小型化することができる。
【0022】
前処理設備内を冷却する冷却手段は、冷凍装置であってもよいが、好ましくはドライアイスである。生ゴミを回収する際に、生ゴミ回収業者が適宜ドライアイスを補充することによって、コンプレッサや配電板等を有する冷却手段の設置場所を節約することができる。
【0023】
発酵処理手段は、好気性微生物を含む菌床と、生ゴミ処理車のタンク内を撹拌する回転翼と、生ゴミ処理車のタンク内の温度を所定の発酵好適温度に保持する温度保持手段とを備える。
【0024】
上記構成によれば、好気性微生物を含む菌床及び生ゴミ片が撹拌されて絶えず空気に曝されて好気性発酵しやすい状態が作り出されているとともに、温度保持手段でタンク内が発酵好適温度に保たれているので好気性発酵が促進される。
【0025】
【発明の実施の形態】
まず、図1及び2を参照しながら、本発明の実施形態に係る生ゴミ処理システム全体について説明する。
【0026】
図1は本発明に係る生ゴミ処理システムを示す説明図であり、図2は図1の生ゴミ処理システムを説明するためのフローチャートである。なお、本明細書において、特に言及しなければ、「生ゴミ類1」という用語は、食べ残しや調理屑等の本来の生ゴミ2に、箸や容器や栓等の異物が混入したものを意味するとともに、生ゴミ類それ自体、及び袋中に収納された生ゴミ類の両方を指している。
【0027】
図1に示すように、生ゴミ処理システムは、生ゴミ2が所定の大きさに破砕された生ゴミ片3を保冷する前処理設備10と、前処理設備10に保冷された生ゴミ片3を回収しながら好気性発酵処理する生ゴミ処理車30と、生ゴミ処理車30で好気性発酵処理された発酵生成物をさらに発酵させて高品質堆肥を生成する堆肥プラント50とから構成される。
【0028】
図3は、図1の生ゴミ処理システムにおける前処理設備の側面図であり、図4は図3の前処理設備の構成を示す図である。図3及び4を参照しながら、生ゴミ処理システムにおける前処理設備10について説明する。
【0029】
略箱型形状(例えば2.5m×1.2m×1.5m程度の大きさ)をした前処理設備10は、食品加工業者、スーパーマーケット、飲食店、レストラン及びホテル等の食品取扱事業所のそれぞれの空き地等に設置されて、移送装置12、破袋装置13、分別装置14、保冷装置15、脱臭装置16、撹拌機21及び異物格納容器20を内蔵してなる。前処理設備10において、上から順に、保冷装置15並びに脱臭装置16、移送装置12並びに破袋装置13並びに分別装置14、及び撹拌機21並びに異物格納容器20が配置されている。前処理設備10の最上部に配置された保冷装置15は、一般的な冷凍装置又は冷却部材が用いられ、前処理設備10の内部全体を冷却する。なお、冷却部材としては、氷や液体窒素等も用いることができるが、生ゴミ中の含水量を増加させない低価格で入手可能なドライアイスが好ましい。保冷装置15によって前処理設備10の内部が冷却されているので、基本的には生ゴミ特有の生臭さが解消されているが、念のために脱臭装置16が配設されている。
【0030】
また、移送装置12、破袋装置13、分別装置14、保冷装置15、撹拌機21及び通信装置24は、それぞれ、中央制御装置18に接続されており、各装置の動作が中央制御装置18によって制御されている。移送装置12、破袋装置13、分別装置14、撹拌機21及び保冷装置15は、それぞれ、動力源М1〜М5によって駆動される。これら装置の動作内容の設定・変更は、設定パネル17により行なわれる。
【0031】
前処理設備10の上端部及び底面部には、それぞれ、生ゴミ投入口11及び取出し口23が設けられている。取出し口23は不図示の接続ホースに連結可能な形状をしている。
【0032】
生ゴミ投入口11には、不図示のエアーカーテンが設けられており、物理的なシャッターの開閉を意識することなく、生ゴミ類1を生ゴミ投入口11に投入することができる。また、エアーカーテンは、生ゴミ臭が外部に拡散することを防止している。生ゴミ投入口11から投入された生ゴミ類1は、移送装置12すなわちベルトコンベアによって、図4に示す矢印の方向に移送される。移送装置12に沿って、破袋装置13、分別装置14、撹拌機21及び異物格納容器20が、生ゴミ投入口11から奥に向かって順次配置されている。
【0033】
破袋装置13は、生ゴミ類1の収納されたゴミ袋(おおよそ30リットル)を切り裂くためのカッターを備えている。したがって、生ゴミ類1の収納されたゴミ袋は破袋装置13によって破られて、ゴミ袋中の生ゴミ類1が外に出て来る。なお、ゴミ袋は生分解性樹脂であることが好ましく、生分解性樹脂としては、澱粉からなるもの、ポリ乳酸系のもの、ポリブチレンサクシネート系のもの等が用いられる。
【0034】
公知の分別装置14が使用される。分別装置14としては、例えば、生ゴミ類1に風を吹き付けて、生ゴミ類1に含まれる様々な内容物の比重によって吹き飛ばされる距離が異なることを利用して、内容物を分別するタイプのものが使用される。すなわち、ゴミ袋や紙や箸等の比較的軽いものは遠くに飛ばされるとともに、食器やガラス瓶等のセラミック破片あるいは栓等の金属類等の比較的重いものはあまり遠くに飛ばされることがない。そして、おおよそ両者の中間的な比重を有する生ゴミ2は、その中間位置に飛ばされる。したがって、生ゴミ類1に含まれる様々な内容物は、風で吹き飛ばされる飛散距離の差で分別される。
【0035】
分別装置14で分別された生ゴミ2は、移送装置12でさらに搬送されて、撹拌機21に投入されるとともに、生ゴミ以外の異物は、異物格納容器20に収容される。
【0036】
撹拌機21は、大略漏斗形状をした容器と、容器内部に設けられた撹拌翼22と、容器底面に設けられて生ゴミ処理車30の回収ホースと合致する取出し口23と、容器上部に設けられて例えば光源と受光センサとからなるゴミ量検出センサ19とを備える。
【0037】
撹拌機21の容器は、前処理設備10の設置される食品取扱事業所から出される生ゴミ類1の量に依存するが、通常、生ゴミ類1を数十kg〜数百kg/1日で投入可能な内容量を有する。そして、容器サイズが大きくなると前処理設備10の設置場所も大きくなってしまうので、容器は、生ゴミをおおよそ100kg/1日で投入可能な容量(例えば100リットル)を有することが好ましい。
【0038】
撹拌機21の容器上部から投入された生ゴミ類1は、撹拌翼22によって撹拌されて細かく破砕される。破砕された生ゴミ片3は、底部から順に上方に溜まっていき、ゴミ量検出センサ19と大略同じ高さまで溜まると、ゴミ量検出センサ19が生ゴミ滞留信号を発する。生ゴミ滞留信号により、撹拌機21の容器が生ゴミ片3で満杯になりつつあると、中央制御装置18が判断する。中央制御装置18は、満杯になった容器中の生ゴミ片3を回収に出動することを要請する生ゴミ滞留情報を有線又は無線の通信装置24によって発する。通信装置24で発せられた生ゴミ滞留情報は、食品取扱事業者の周辺で待機しているあるいは他の食品取扱事業所で回収作業している生ゴミ処理車30に伝えられ、生ゴミ処理車30が指定の食品取扱事業所に出動する。
【0039】
図6は、図1の生ゴミ処理システムにおける生ゴミ処理車30の側面図であり、図7は図6の生ゴミ処理車30の構成を示す図である。図6及び7を参照しながら、生ゴミ処理システムにおける生ゴミ処理車30について説明する。
【0040】
図6に示すように、生ゴミ処理車30は、その荷台部分に、タンク31と脱臭槽35とルーツ送風機36とを備える。例えば、生ゴミ処理車30が7トン車であるならば、4トンのタンク31を積載することができる。
【0041】
大略樽形状のタンク31は、内部に撹拌翼34及びラジエータ38を、車両後方に吸引回収口32を、頂部に点検窓33をそれぞれ備えている。吸引回収口32は不図示の接続ホースに連結可能な形状をしている。前処理設備10から生ゴミ片3を吸引・回収する際に、接続ホースの両接続端部は、前処理設備10の取出し口23及び生ゴミ処理車30の吸引回収口32にそれぞれ気密状態で接続される。したがって、生ゴミ吸引時に生ゴミ臭が臭うことがない。
【0042】
タンク31に対しては、ルーツ送風機36、温風送風装置37及び脱臭装置35が接続されている。
【0043】
ルーツ送風機36は、タンク31の内部を例えば1.33×10Paに減圧して、生ゴミ片3を吸引回収口32からタンク31の内部に吸引する。
【0044】
タンク31内部には、生ゴミ片3を発酵させる菌床が混入されている。菌床は、白線菌や放線菌や糸状菌等の好気性菌体と、好気性菌体を保持するとともに含水量を調節する木材チップ及びコーヒー粕と、脱臭剤としてのゼオライトとからなる。例えば、容量が4トンのタンク31に対しては、好気性菌体が約45kg、木材チップが約112kg、コーヒー粕が約28kg、ゼオライトが約20kgであるように調製された50kg型菌床が使用される。
【0045】
タンク31内において、撹拌翼34が、例えば20〜60回/分で回転する。そして、生ゴミ片3及び好気性菌体を有する菌床が十分に撹拌及び曝気されて、好気性菌体による発酵が促進される。
【0046】
好気性菌体は、所定の高温状態であるときに活発に活動するので、タンク31内が所定の発酵好適温度に維持されるように、生ゴミ処理車30は温度保持手段を備えている。温度保持手段は、生ゴミ処理車30を駆動するエンジンから排出される熱を利用する車両熱源40と、車両熱源40から得られた熱から温風を作り出してタンク31に送風する温風送風装置37と、タンク31内の温度を低下させるラジエータ38と、温風送風装置37及びラジエータ38を制御してタンク31内を所定温度にする恒温装置39とから構成される。
【0047】
上記の温度保持手段を用いて、タンク31内が所定の発酵好適温度、すなわち40〜70℃、好ましくは略65℃になるように制御される。タンク31内を所定の発酵好適温度に保持することによって、好気性菌体による発酵がさらに促進される。
【0048】
生ゴミ処理車30での好気性発酵処理を大略15時間にわたって行なうことにより、生ゴミ片3がニ酸化炭素、水、アンモニアガス等に分解されて、生ゴミ片3が1/10程度に減量化されて粒状の発酵生成物が生成する。発酵生成物でも肥料として使用することができるが、図1に示すように、堆肥プラント50で発酵生成物をさらに熟成発酵させて高品質堆肥にすることが好ましい。
【0049】
堆肥プラント50は、生ゴミ処理車30で得られた発酵生成物を長期間(20日程度)発酵させて高品質な堆肥を作成するものであり、堆肥としての用途別に成分調整が行なわれる。
【0050】
上記堆肥の品質を安定化させるためには、出される生ゴミ2の種類(例えば、肉類や魚のあら等の蛋白質の多いもの、フライ物等の油分の多いもの、ごはん等の澱粉質の多いもの、又はラーメン等の塩分の多いもの等)に応じて分別回収した方が好ましい。したがって、複数の生ゴミ処理車30を準備して、回収される生ゴミ2の種類に応じて、対応する生ゴミ処理車30が生ゴミ回収することが好ましい。
【0051】
次に、図1、2、及び5を参照しながら、本発明の実施形態に係る生ゴミ処理方法について説明する。
【0052】
ステップ#100において、レストラン、ホテル、食品加工業者及びスーパーマーケット等の食品取扱事業者から出された生ゴミ類1は、生分解性樹脂からなるゴミ袋に収納されたりあるいはポリバケツに収められた状態で、食品取扱事業所内のゴミ集積場所に集められる。
【0053】
前処理工程であるステップ#200において、食品取扱事業所内に設置された前処理設備10によって、生ゴミ類1が所定の大きさに破砕されるとともに破砕された生ゴミ片3がドライアイスで保冷される。
【0054】
すなわち、回収された生ゴミ類1が、例えば1分当り30リットルのゴミ袋を1つの割合で、前処理設備10の生ゴミ投入口11から投入される(ステップ#201)。投入された生ゴミ類1は、移送装置12によって破袋装置13のところまで運ばれたあと、破袋装置13によってゴミ袋が破られて、ゴミ袋中の生ゴミ類1が現われる(ステップ#203)。生ゴミ類1は、移送装置12によって分別装置14のところまで運ばれたあと、分別装置14によって生ゴミ2とそれ以外の異物とに分別される(ステップ#205)。分別された生ゴミ2は、移送装置12によって撹拌機21のところまで運ばれたあと、撹拌機21によって撹拌されながら細かく破砕される(ステップ#207)。生ゴミ2の破砕されたサイズを確認して、生ゴミ2が十分に破砕されるまで撹拌・破砕が繰り返される(ステップ#209)。十分に細かく破砕された生ゴミ片3は、撹拌機21の中でドライアイスの冷気で低温保管される(ステップ#211)。消費されたドライアイスは、生ゴミ回収時に生ゴミ処理車30の運転者によって補充される。なお、ステップ#205において異物として分別された金属、樹脂及び陶器類は、リサイクルに回されたり、焼却処分や埋立て処分される(ステップ#213)。
【0055】
本処理工程であるステップ#300において、生ゴミ処理車30は、複数の食品取扱事業所を回って生ゴミ片3を回収するとともに発酵処理する。すなわち、所定種類の生ゴミ専用の生ゴミ処理車30は、1回又は2回/日のように定期的に、あるいは前処理設備10に設けられたゴミ量検出センサ19からの回収出動要請に応じて、複数の食品取扱事業所で生ゴミ回収を行なう。
【0056】
ある食品取扱事業所において、接続ホースが前処理設備10の取出し口23と生ゴミ処理車30の吸引回収口32とに接続され、撹拌機21に保冷された生ゴミ片3は、生ゴミ処理車30のタンク31内に真空吸引されて、生ゴミ処理車30に回収される。ある食品取扱事業所で生ゴミ回収の終わった生ゴミ処理車30は、さらなる生ゴミ回収のために別の食品取扱事業所に向かう。回収された生ゴミ片3は、別の食品取扱事業所に向かう生ゴミ処理車30のタンク31内で、おおよそ65℃の高温状態で好気性菌床とともに撹拌されて、好気性発酵処理される。すなわち、生ゴミ処理車30は、ルート回収すると同時に発酵処理している。生ゴミ処理車30が幾つかの食品取扱事業所を回収に回っている間に好気性発酵処理が行なわれているので、生ゴミ臭やモーターの振動や騒音が車の周囲にいる人に知覚されることがほとんどない。また、既に回収された生ゴミがルート回収中(例えば15時間程度)に経時的に減量化されるので、比較的少容量のタンク31であっても多量の生ゴミを処理することができる。
【0057】
ステップ#400において、生ゴミ処理車30で好気性発酵処理された発酵生成物は、堆肥プラント50に運び込まれて、高品質堆肥化処理される。高品質堆肥化処理では、発酵生成物を例えば20日間程度発酵処理することにより、無臭で粒状の高品質堆肥が生成される。
【0058】
ステップ#500において、上記堆肥処理工程を経た高品質堆肥には、わずかではあるが微小な異物が含まれており、微小な異物が除去される。そして、最終的に得られた高品質堆肥は、畑作や畜産用の肥料や飼料として利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る生ゴミ処理システムを示す説明図である。
【図2】 図1の生ゴミ処理システムを説明するためのフローチャートである。
【図3】 図1の生ゴミ処理システムにおける前処理設備の側面図である。
【図4】 図3の前処理設備の構成を示す図である。
【図5】 図4の前処理設備内で行なわれる前処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】 図1の生ゴミ処理システムにおける生ゴミ処理車の側面図である。
【図7】 図6の生ゴミ処理車の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 生ゴミ類
2 生ゴミ
3 生ゴミ片
10 前処理設備
11 生ゴミ投入口
12 移送装置
13 破袋装置
14 分別装置
15 保冷装置
16 脱臭装置
17 設定パネル
18 中央制御装置
19 ゴミ量検出センサ
20 異物格納容器
21 撹拌機
22 撹拌翼
23 取出し口
24 通信装置
30 生ゴミ処理車
31 タンク
32 吸引回収口
33 点検口
34 撹拌翼
35 脱臭装置
36 ルーツ送風機
37 温風送風機
38 ラジエータ
39 恒温装置
40 車両熱源
50 堆肥プラント

Claims (13)

  1. 食品取扱事業所毎に設置され、冷却手段と破袋手段と分別手段と攪拌手段とを備えて、冷却手段が破袋手段と分別手段と攪拌手段とを冷気で冷却する前処理設備によって、食品取扱事業所から出された生ゴミを冷却状態で破砕し、破砕された生ゴミ片を冷却状態で保存する前処理工程と、
    生ゴミ処理車が各食品取扱事業所を回って前記前処理設備において保冷された生ゴミ片を回収し、回収された生ゴミ片を生ゴミ処理車のタンク内で好気性発酵処理する本処理工程とを備えることを特徴とする生ゴミ処理方法。
  2. 前記前処理工程は、さらに、食品取扱事業所から出された生ゴミ類が収納されたゴミ袋を破ってその中から生ゴミ類を取出すことと、取出された生ゴミ類の中から生ゴミを分別することとを有することを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  3. 前記ゴミ袋は生分解性樹脂からなることを特徴とする、請求項2記載の生ゴミ処理方法。
  4. 前記生ゴミ処理車による生ゴミ回収は、定期的に行なわれることを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  5. 前記生ゴミ処理車による生ゴミ回収は、前処理設備内に所定量の生ゴミが溜まっていることを知らせる生ゴミ滞留情報が生ゴミ処理車に伝えられて行なわれることを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  6. 前記破砕された生ゴミ片は、ドライアイスによって保冷されることを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  7. 前記生ゴミ処理車のタンク内での好気性発酵処理は、生ゴミ処理車から発生する廃熱を利用することを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  8. 複数の生ゴミ処理車を準備して、回収される生ゴミの種類に応じて、対応する生ゴミ処理車が生ゴミ回収を行なうことを特徴とする、請求項1記載の生ゴミ処理方法。
  9. 複数の食品取扱事業所に設置されて、食品取扱事業所から出された生ゴミ類が収納されたゴミ袋を破ってその中から生ゴミ類を取出す破袋手段と、取出された生ゴミ類から生ゴミを分別する分別手段と、分別された生ゴミを破砕する破砕手段と、破砕された生ゴミ片を保存する保存手段と、設備全体を冷却する冷却手段とを有する前処理設備と、
    各食品取扱事業所を回って生ゴミ片を回収する生ゴミ処理車であって、前記前処理設備内に保冷された生ゴミ片を吸引する吸引手段と、吸引された生ゴミ片をタンク内部で好気性発酵処理する発酵処理手段とを有する生ゴミ処理車とを備え、
    生ゴミ処理車が各食品取扱事業所を回って生ゴミ片を回収する間に、既に回収された生ゴミ片を好気性発酵処理することを特徴とする生ゴミ処理システム。
  10. 前処理設備はさらに生ゴミ量検出手段を備え、該生ゴミ量検出手段によって発せられた生ゴミ滞留情報が生ゴミ処理車に伝えられて、生ゴミ処理車が該当する食品取扱事業所に出動して生ゴミ回収を行なうことを特徴とする、請求項9記載の生ゴミ処理システム。
  11. 前記冷却手段がドライアイスであることを特徴とする、請求項9記載の生ゴミ処理システム。
  12. 前記発酵処理手段は、好気性微生物を含む菌床と、生ゴミ処理車のタンク内を撹拌する回転翼と、生ゴミ処理車のタンク内の温度を所定の発酵好適温度に保持する温度保持手段とを備えることを特徴とする、請求項9記載の生ゴミ処理システム。
  13. 食品取扱事業所毎に設置され、冷却手段と破袋手段と分別手段と攪拌手段とを備えて、冷却手段が破袋手段と分別手段と攪拌手段とを冷気で冷却する前処理設備によって、食品取扱事業所から出された生ゴミを冷却状態で破砕し、破砕された生ゴミ片を冷却状態で保存する前処理工程と、
    生ゴミ処理車が各食品取扱事業所を回って前記前処理設備において保冷された生ゴミ片を回収し、回収された生ゴミ片を生ゴミ処理車のタンク内で好気性発酵処理する本処理工程と、
    前記本処理工程での発酵生成物をさらに発酵させて高品質堆肥を生成する高品質堆肥化処理工程とを備えることを特徴とする生ゴミ処理方法。
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