JP3898463B2 - 半導体光素子の測定方法及びその装置 - Google Patents

半導体光素子の測定方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体光素子の測定方法及びその装置に関し、より詳細には、半導体光素子の測定における作業効率を向上させることにより半導体光素子のコスト削減を可能にする半導体光素子の測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体光素子の作製・測定の工程を素子として、半導体レーザを例にあげて説明する。図1〜図4は、従来の半導体レーザの作製・測定工程を示す図で、InPウエハ基板11上にn−InPバッファ層121、活性層122、p−InPクラッド層123、およびp−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層124をエピタキシャル成長する。その後、フォトリソグラフィーとエッチングより幅が2μm程度のメサ構造aを加工し、そのメサ構造の両側を半絶縁性FeドープInP電流狭窄層125で埋め込む。このようにして図1に示すような半導体レーザ構造12を形成する。
【0003】
その後、図2に示すように、分割された表面電極142と、一体の裏面電極141を形成する。酸化シリコン膜13は表面を保護するために形成する。従来、半導体レーザの発光は、半導体レーザの端面から出射される。このとき、半導体レーザの端面は平坦であることが要求されるため、通常、へき開によって形成される。へき開とは、(011)面に沿って結晶を割ることである。これは、主に半導体レーザに用いられるせん亜鉛鉱構造を有する化合物半導体が、(011)面で割れやすいことに起因する。したがって、へき開によって得られる面は原子オーダで平坦であるため、半導体レーザの反射(出射)端面に適する。
【0004】
そこで、半導体レーザの測定時には、図3に示すように、出射光を取り出すために半導体レーザをバー状態15(出射端面が向かい合うように形成された半導体レーザがアレイ状に配列した直方体)にへき開される。作製されたレーザの発光特性は、図4に示すように、へき開により切り出されたバー状態の試料15の端面(へき開面)から出射される発光17を受光素子16により測定される。
【0005】
このとき、1つのバー試料内では、受光素子16を順次移動させることにより個々の半導体レーザの発光特性を測定する。この作業を、バーを交換して1つずつ行うことになるので、ウエハ全体を測定するためには多大な時間と労力を要する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の半導体光素子の測定においては、半導体光素子をバー状態にへき開することが必須であるため、その工程が増えるとともに、測定の際にバーを順次交換して測定するために多大な労力と時間を要した。このことが半導体光素子のコストの増加を招いた。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、半導体発光素子をバー状態にへき開することなく、ウエハ上に半導体発光素子が作製されたままの状態で、半導体発光素子の発光特性の測定が可能になり、容易に半導体発光素子の特性の面内分布を自動的に測定できるようにした半導体光素子の測定方法及びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
また、請求項に記載の発明は、半導体ウエハ基板上に作製された複数の半導体光素子の測定方法において、前記半導体光素子の端面は、異方性ドライエッチングによりウエハ面に対して垂直に形成されたものであって、光の伝播方向に並びそれぞれ対向する端面を有する少なくとも3個の半導体光素子の各電極にそれぞれ測定用ニードルを接触させ、該半導体光素子のうち第一の半導体光素子の電極に第一の測定用ニードルを接触させて順方向バイアスを印加し、同時に第二の半導体光素子の電極に第二の測定用ニードルを接触させて変調バイアスを印加し、第三の半導体光素子の電極に第三の測定用ニードルを接触させて逆方向バイアスを印加することにより、第二の半導体光素子の変調特性を前記第三の半導体光素子の光電流によって測定することを特徴とする。(第4実施例)
【0011】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の半導体光素子の発明において、半導体ウエハ基板上に作製され、第三の半導体光素子に隣接するが第二の半導体光素子からの発光を受光できない第四の半導体光素子の電極に第四の測定用ニードルを接触させ順方向バイアスを印加することにより、第二の半導体光素子の変調特性を前記第三および第四の半導体光素子の光電流によって測定することを特徴とする
【0013】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記隣接する複数個の半導体光素子の各電極に接触させた複数個の測定用ニードルを自動的に順次移動させることにより、各々の半導体光素子の特性を順次自動的に測定することを特徴とする。
【0014】
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至いずれかに記載の発明において、前記半導体ウエハ基板が接地されていることを特徴とする。
【0019】
また、請求項に記載の発明は、半導体ウエハ基板上に作製された複数の半導体光素子である半導体光変調器の測定装置において、前記半導体ウエハ基板上に隣接して互いに同一の光軸上に隣接して配列された第一、第二、第三の半導体光素子と、該複数の半導体光素子の各々の電極に接触される複数の測定用ニードルと、該複数の測定用ニードルの各々接続され、前記第一の半導体光素子には順方向バイアスを印加するとともに、前記変調特性を測定する第二の半導体光素子には変調バイアスを印加し、第三に半導体光素子には逆バイアスを印加する印加手段とを備え、前記第三の半導体光素子に流れる変調電流から前記第二の半導体光素子の変調特性を測定することを特徴とする。(第4実施例)
【0020】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記複数の半導体光素子に接続される複数の測定用ニードルを順次移動させる移動手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
すなわち、本発明の半導体光素子の測定方法は、半導体光素子の作製において光が出射する端面を異方性ドライエッチングによりウエハ面に垂直に形成し、かつ、隣接する複数の半導体光素子のうち1個あるいは複数個の素子の電極に測定用ニードルを接触させて順方向バイアスを印加して発光させ、同時にその他の1個あるいは複数個の素子の電極に測定用ニードルを接触させて受光することにより、複数個の素子のうち1個の素子の特性を測定することを特徴とする。
【0022】
この方法によれば、素子の電極に接触させたそれぞれの測定用ニードルを自動的に順次移動させることにより、自動的に順次各素子の特性を測定することが可能になる。すなわち、半導体発光素子をバー状態にへき開することなく、ウエハ上に半導体発光素子が作製されたままの状態で、半導体発光素子の発光特性の自動測定が可能になり、容易に半導体発光素子の特性のウエハ面内分布を自動的に測定できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
まず、本発明における半導体光素子の特性の測定方法について、半導体発光素子であるn型基板上に作製された半導体レーザを例にあげて説明する。
図5は、本発明における半導体レーザの発光特性の測定方法について説明するための図で、互いに隣接し端面が対向する関係にある第一の半導体レーザ21と第二の半導体レーザ22を示している。ここで、活性層211,221には、半導体レーザに適した構造が用いられる。
【0024】
第一の半導体レーザ21の表面電極215に第一の測定用ニードル217を接触させる。同時に、第二の半導体レーザ22の表面電極225に第二の測定用ニードル227を接触させる。次に、第一の測定用ニードル217を用いて第一の半導体レーザ21に順方向バイアスを印加する。このとき、第一の半導体レーザ21における表面電極215から裏面電極202の方向に順方向電流218が流れ、活性層211に順方向電流218が注入される。この順方向電流218がしきい値電流値に達すると第一の半導体レーザ21が発光して端面216からレーザ光25が出射される。出射した光25は、隣接する第二の半導体レーザ22の端面226から第二の半導体レーザの活性層221に入射する。
【0025】
活性層に光25が入射すると、光励起によって活性層221内にキャリア(ホール23と電子24)が生成される。このとき、第二の測定用ニードル227を用いて第二の半導体レーザ22に逆方向バイアスを印加すると、第二の半導体レーザ22に光励起により生成されたキャリアによる光電流(逆方向電流)228が流れる。この光電流228は、第二の半導体レーザ22への入射光の強度、つまり、第一の半導体レーザ21の出射光の強度(光出力)に比例する。
【0026】
したがって、第二の半導体レーザ22に流れる光電流228を測定することにより、第一の半導体レーザ21の発光特性を測定することが可能になる。つまり、このとき、第二の半導体レーザ22は受光素子として振舞うことになる。この場合、第二の素子(レーザ)は、その構造が通常の受光素子の構造とは異なるため受光(測定)感度は最善ではないが、ウエハ面内における特性分布などの素子の初期特性を測定する上では十分な感度を有する。
【0027】
同様にして、受光素子(フォトダイオード)の特性を測定することもできる。この場合、活性層211,221には受光素子に適した構造が用いられる。半導体レーザの測定の場合と同様に、第一の素子の発光(レーザ光)を第二の素子で受光して、第二の素子の受光特性を測定する。この場合、第一の素子は、その構造が通常の発光素子の構造とは異なるため発光出力は最善ではないが、ウエハ面内における特性分布などの素子の初期特性を測定する上では十分な発光出力を有する。
【0028】
上述した測定方法において、次のような補正操作を行うとさらに有用な測定法となる。すなわち、第一の素子21に測定用ニードル217から注入された電流218の一部が、第二の素子に流れ込み電流228に影響を与える可能性がある。この場合、第二の素子により測定される電流は、電流228(I228)は入射光25による光電流Ioだけでなく電流218の一部Icをも含むため、Icの分だけ増加する。したがって、第一の素子(レーザ)21の発光特性を第二の素子22により正確に測定できない。
【0029】
そこで、第一の素子21から第二の素子22へ流れ込む電流Ic分を補正する必要がある。そのためには、第一の素子に隣接するがその発光を受光できない位置にある第三の素子を用いる。図6は、本発明における測定における補正方法を説明するための図である。本発明における半導体素子の発光特性の測定における補正方法において、第一の素子21の表面電極215に第一の測定用ニードル217を、第二の素子22の表面電極225に第二の測定用ニードル227を、第三の素子23の表面電極235に第三の測定用ニードル237を接触させる。
【0030】
次に、上述したように、第一の測定用ニードル217を用いて第一の素子21に順方向バイアスを印加し、第二の測定用ニードル227を用いて第二の素子22に逆方向バイアスを印加すると、第一の素子21のレーザ光により第二の素子22に光電流Ioが流れる。しかしながら、同時に、第一の素子21に流れる順方向電流218の一部Icが第二の素子に流れ込む。
【0031】
そこで、この時に、第三の測定用ニードル237を用いて第三の素子23に逆方向バイアスを印加すると、第三の素子にも第二の素子に流れ込む電流Icと同等の電流Ic’が流れ込む。この第三の素子に流れるIc’(=Ic)を測定して第二の素子に流れる総電流I228から差し引くことにより、第二の素子に流れる光電流Ioを求めることができ、第一の素子の特性を正確に測定できるようになる。ここで第一の素子21と第二の素子22の間の距離と第一の素子21と第三の素子23の間の距離を同等にした方が測定の精度は向上する。
【0032】
次に、本発明の測定方法を半導体光変調器の特性の測定に応用する場合について説明する。図7は、本発明の測定方法を応用して半導体光変調器の特性を測定する方法を説明するための図である。互いに隣接し、かつ、端面が対向する関係にある第一、第二、第三の素子が示されている。この3個の素子は光の伝播方向に並び同一の光軸上に配列されている。ここで、活性層は半導体光変調器に適した構造が用いられる。
【0033】
光変調器の特性の測定方法において、第一の素子21の表面電極215に第一の測定用ニードル217を、第二の素子22の表面電極225に第二の測定用ニードル227を、第三の素子24を表面電極245に第三の測定用ニードル247を接触させる。次に、第一の測定用ニードル217を用いて第一の素子21に順方向バイアスを印加し、第三の測定用ニードル247を用いて第三の素子24に逆方向バイアスを印加する。このとき、第二の素子に変調器を動作させる変調バイアスを印加すれば、第一の素子からの発光(レーザ光)を第二の素子により変調して、その変調光を第三の素子により受光できる。
【0034】
このように、第二の素子の変調特性を第三の素子により測定できる。この場合、第一、第三の素子は、その構造が通常の発光素子、受光素子の構造とは異なるために最善ではないが、ウエハ面内における特性分布などの素子の初期特性を測定する上では十分な発光出力および受光感度を有する。
【0035】
[実施例1]
図8は、第一の実施例に用いるn−InPウエハ基板上に作製された隣接する半導体レーザの構造を示す図で、この2つの半導体レーザはそれぞれの端面が対向するように配列されている。すなわち、半導体レーザ31の光軸上に半導体レーザ32があり、半導体レーザ31からの出射光は半導体レーザ32に光学的に結合する配列となっている。
【0036】
符号300は、n−InP基板、301はn−InPバッファ層、311,321は発光波長が1.3μmである活性層、312,322はp−InPクラッド層、313,323はp−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層、314,324は酸化シリコン膜、315,325はAuZnNiのp型オーミック電極、316,326は半絶縁性FeドープInP電流狭窄層、302はAuGeNiのn型オーミック電極を示す。活性層311はInGaAsP四元混晶層(組成波長1.1μm、層厚100nm)、6層のInGaAsP四元混晶量子井戸層(層厚6nm)、5層のInGaAsP四元混晶障壁層(組成波長1.1μm、層厚10nm)、InGaAsP四元混晶層(組成波長1.1μm、層厚100nm)からなる。
【0037】
図9〜図12は、第一の実施例における半導体レーザの作製・評価工程を説明する図である。InPウエハ基板41上にn−InPバッファ層421、活性層422、n−InPクラッド層423、およびp−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層424をエピタキシャル成長する。その後、フォトリソグラフィーとエッチングにより幅が2μm程度のメサ構造aを加工し、そのメサ構造の両側を半絶縁性FeドープInP電流狭窄層425で埋め込む。
【0038】
このようにして図9に示すような半導体レーザ構造42を形成する。その後、図10に示すように分割された表面電極442と一体の裏面電極441を形成する。酸化シリコン膜43は表面を保護するために形成する。次に、異方性エッチング(例えば、ドライエッチング)により素子間に溝45を形成するとともにレーザの端面を形成する(図11)。この際、異方性エッチング(例えば、ドライエッチング)にはBrガスやクロライト系、炭化水素系のガスを用いた反応性イオンビームエッチングを用いることにより、ウエハ面に対して垂直で、かつ平坦な端面を形成できる(参考文献:S.Oku et al.,J.Electron.Mater.25pp.585-591(1996))。
【0039】
隣接する半導体光素子46,47の表面電極462,472各々に測定用ニードル461,471を接触させて、第一の半導体レーザ46に順方向バイアスを印加して発光(発振)させ第二の半導体レーザ47に逆方向バイアスを印加して受光させることにより、第一の半導体レーザ46の発光特性を第二の半導体レーザ47により測定する(図12)。このように、半導体レーザをバー状態にへき開することなく、ウエハ上に半導体レーザが作製されたままの状態で、半導体レーザの発光特性の測定ができる。
【0040】
図13(a)〜(c)は、第一の実施例において隣接する半導体レーザの特性を自動的に測定する方法を説明するための図で、まず、半導体レーザ51に順方向バイアスを印加するために、測定用ニードル(針)56を電極511に接触させる。同時に、半導体レーザ52に逆方向バイアスを印加するために、測定用ニードル(針)57を電極521に接触させる。
【0041】
次に、測定用ニードル56により半導体レーザ51に順方向バイアスを印加して順方向電流を注入する。このとき、順方向バイアスを徐々に増加させて注入電流を徐々に増加させる。この注入電流がしきい値電流値に達すると半導体レーザ51が発光する。さらに注入電流を注入すると、半導体レーザ51の発光強度が増加する。同時に、測定用ニードル57により半導体レーザ52に逆方向バイアスを印加する。この逆方向バイアスは通常一定値とする(図13(a))。
【0042】
このようにして、半導体レーザ51からの出射光を半導体レーザ52に受光させると、半導体レーザ52において光励起により発生したキャリアが光電流として流れる。この光電流は半導体レーザ51の発光強度に比例して変化する。つまり、半導体レーザ52を受光素子として半導体レーザ51の発光特性を測定することができる。したがって、半導体レーザ51の注入電流を横(x)軸、半導体レーザ52に発生する光電流を縦(y)軸にプロットすることにより、図14に示すように、半導体51の電流−光出力特性(I−L特性)を得ることができる。
【0043】
同様の動作を、測定用ニードル56をレーザ52の電極521、測定用ニードル57をレーザ53の電極531に移動させて行えば、レーザ53を受光素子に用いてレーザ52の発光特性を測定することができる(図13(b))。同様の動作を、測定用ニードル56をレーザ53,54…、測定用ニードル57をレーザ54,55…に順次自動的に移動させて行えば、自動的に半導体レーザの特性のウエハ面内分布を測定することができる(図13(c))。
【0044】
図15は、第一の実施例の測定により得られた半導体レーザの特性のウエハ面内分布を示す図である。色の濃淡がしきい値電流の分布を表し、数値が相対的な出力強度(最大を100とする)を表す。このように、ウエハ面内の半導体レーザの特性を測定することができる。
【0045】
[実施例2]
図16は、第二の実施例に用いるn−InPウエハ基板上に作製された隣接する半導体導波型pinフォトダイオード構造を示す図である(参考文献:K.Kato et al. IEEE Photon.Technol.Lett.Vol.3(1991) p.473)。この2つの半導体導波型pinフォトダイオードは、それぞれの端面が対向するように配列されている。すなわち、半導体導波型pinフォトダイオード71の光軸上に半導体導波型pinフォトダイオード72があり、半導体導波型pinフォトダイオード71からの出射光は半導体導波型pinフォトダイオード72に光学的に結合する配列となっている。
【0046】
符号700はn−InP基板、701はn−InPバッファ層、711,721は1.55μmを受光する波長とする活性層、712,722はp−InPクラッド層、713,723はp−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層、714,724は酸化シリコン膜、715,725はAuZnNiのp型オーミック電極、716,726は半絶縁性FeドープInP電流狭窄層、702はAuGeNiのn型オーミック電極を示す。活性層711,721はInGaAsP四元混晶層(組成波長1.3μm、層厚600nm)、InGaAs三元混晶(層厚500nm)、InGaAsP四元混晶層(組成波長1.3μm、層厚600nm)からなる。
【0047】
第一の実施例と同様に、第一の素子71の発光(レーザ光)を第二の素子で受光して、第二の素子72の受光特性を測定する。このとき、第一の素子71に一定の電流を注入して発光させることが第一の実施例と異なる。この場合、第一の素子の活性層711は、その構造が通常の発光素子の構造とは異なるため発光出力は最善ではないが、ウエハ面内における特性分布などの素子の初期特性を測定する上では十分な発光出力を有する。さらに、第一の実施例と同様に、第一、第二の素子に接触させた各々の測定用ニードルを自動的に移動させることにより、半導体導波型pinフォトダイオードの特性のウエハ面内における分布を自動的に測定することができる。
【0048】
[実施例3]
図17は、第三の実施例に用いるn−InPウエハ基板上に作製された隣接する半導体レーザの構造を示す図で、この3つの半導体レーザのうち半導体レーザ81と82はそれぞれの端面が対向するように配列され、半導体レーザ83は隣接するがその発光を受光できない位置に配列されている。すなわち、半導体レーザ81の光軸上に半導体レーザ82があり、半導体レーザ81からの出射光は半導体レーザ82に光学的に結合する配列となっており、半導体レーザ83は半導体レーザ81,82の光軸上に位置せず、半導体レーザ81からの出射光は半導体レーザ83に光学的に結合しない配列となっている。
【0049】
符号800はn−InP基板、801はn−InPバッファ層、811,821,831は発光波長が1.3μmである活性層、812,822,832はp−InPクラッド層、813,823,833はp−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層、814,824,834は酸化シリコン膜、815,825,835はAuZnNiのp型オーミック電極、816,826,836は半絶縁性FeドープInP電流狭窄層、802はAuGeNiのn型オーミック電極を示す。
【0050】
活性層811,821,831は、InGaAsP四元混晶層(組成波長1.1μm、層厚100nm)、6層のInGaAsP四元混晶量子井戸層(層厚6nm)、5層のInGaAsP四元混晶障壁層(組成波長1.1μm、層厚10nm)、InGaAsP四元混晶層(組成波長1.1μm、層厚100nm)からなる。
【0051】
図18は、第一の実施例に示した本発明の測定方法における補正方法である第三の実施例を説明するための図である。本発明における半導体素子の発光特性の測定における補正方法において、第一の素子91の表面電極911に第一の測定用ニードル901を、第二の素子92の表面電極921に第二の測定用ニードル902を、第三の素子93の表面電極931に第三の測定用ニードル903を接触させる。
【0052】
次に、上述したように、第一の測定用ニードル901を用いて第一の素子91に順方向バイアス、第二の測定用ニードル902を用いて第二の素子92に逆方向バイアス、第三の測定用ニードル903を用いて第三の素子93に第二の素子92に印加した逆方向バイアスと同等の逆バイアスを印加する。このとき、第二の素子92に流れる電流I92、第三の素子93に流れる電流I93を測定した後、I92からI93を差し引いた電流が、第一の素子91のレーザ光により第二の素子99に流れる光電流Io(=I92−I93)となる。
【0053】
このように第三の素子93を用いて補正することにより、第一の素子91の発光特性を第二の素子92を用いてより正確に測定できる。さらに、第一、第二、第三の素子に接触させた各々の測定用ニードル901,902,903を自動的に順次移動させることにより、半導体レーザの特性のウエハ面内における分布を自動的に正確に測定することができる。
【0054】
[実施例4]
図19は、第四の実施例に用いるn−InPウエハ基板上に作製された隣接する半導体光変調器の構造を示す図で、この3つの半導体光変調器は光の伝播方向に並び同一の光軸上に配列されている。すなわち、半導体光変調器101の光軸上に半導体光変調器102,103があり、半導体光変調器101からの出射光は半導体光変調器102に結合する配列になっており、半導体光変調器102に変調されて出射された変調器は半導体光変調器103に光学的に結合する配列となっている。
【0055】
符号1000はn−InP基板、1001はn−InPバッファ層、1011,1021,1031は波長1.55μmに対する活性層、1012,1022,1032はp−InPクラッド層、1013,1023,1033はp−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層、1014,1024,1034は酸化シリコン膜、1015,1025,1035はAuZnNiのp型オーミック電極、1016,1026,1036は半絶縁性FeドープInP電流狭窄層、1002はAuGeNiのn型オーミック電極を示す。
【0056】
活性層1011,1021,1031は、InGaAsP四元混晶層(組成波長1.1μm、層厚100nm)、10層のInGaAs四元混晶量子井戸層(層厚12nm)、9層のInAlAs三元混晶障壁層(組成波長1.1μm、層厚7nm)、InGaAsP四元混晶層(組成波長1.1μm、層厚100nm)からなる。
【0057】
図20は、第四の実施例において隣接する半導体光変調器の特性を自動的に測定する方法を説明するための図で、まず、測定用ニードル(針)1101を電極1111に、測定用ニードル(針)1102を電極1121に、測定用ニードル(針)1103を電極1131に接触させる。次に、測定用ニードル1101により半導体光変調器111に一定の順方向バイアスを印加して一定の順方向電流を注入して半導体光変調器111を一定の発光強度で発振(発光)させる。同時に、測定用ニードル1102により半導体光変調器112に高周波バイアスを印加して半導体光変調器112を動作させ、半導体光変調器111からの発光を変調する。
【0058】
このとき、測定用ニードル1103により半導体光変調器113に逆方向バイアスを印加して、半導体光変調器112からの変調光を半導体光変調器113に受光させると、半導体光変調器113において光励起により発生したキャリアが変調電流として流れる。
【0059】
つまり、半導体光変調器111を発光素子、半導体光変調器113を受光素子として半導体光変調器112の変調特性を測定することができる。同様の動作を、測定用ニードル1101を光変調器112の電極1121、測定用ニードル1102を光変調器113の電極1131、測定用ニードル1103を光変調器114の電極1141に移動させて行えば、半導体光変調器112を発光素子、半導体光変調器114を受光素子として半導体光変調器113の変調特性を測定することができる。
【0060】
同様の動作を、測定用ニードル1101を光変調器113,114…、測定用ニードル1102を光変調器114,115…、測定用ニードル1103を光変調器115,116…に順次自動的に移動させて行えば、自動的に半導体光変調器の特性のウエハ面内分布を測定することができる。
【0061】
[実施例5]
図21は、第五の実施例を説明するための図である。第五の実施例は第一の実施例における測定誤差を補正するためのものである。第一の実施例において、図13(a)〜(c)に示すように、素子52を発光させて素子53に受光させて素子52の発光特性を測定する場合、素子52の発光特性が良好であっても素子53の受光特性が劣化すると、あたかも素子52の特性が劣化しているような誤った測定結果が得られる可能性がある。
【0062】
この問題を解決するための測定法を図21に示す。この場合には、光の伝播方向に並び、それぞれ対向する端面をもつ3個の素子を用いる。すなわち、この3個の素子は同一の光軸上に並び互いに光学的に結合している。素子122の発光特性を測定する場合、素子122の発光は素子123側(発光1224)だけでなく素子121側(発光1223)にも出射する。したがって、素子123だけでなく素子121も用いて素子122の発光特性を測定することにより上述のような測定誤差が生じる可能性を低減することができる。この場合、素子121,122,123それぞれに測定用ニードル1201,1202,1203を接触させ、122に順方向電流を注入するのと同時に、素子121と123に逆方向バイアスを印加する。
【0063】
第一の実施例と同様の作用により、素子122の発光を素子121と素子123で受光してそれぞれの光電流を測定する。一般的に素子の受光特性が劣化する場合、その素子に発生する光電流は著しく低減し、増加することはほとんどない。したがって、上記の素子121と素子123それぞれについて測定される光電流を比較して、光電流量の多い方を正常な値として採用すれば、受光用の素子の劣化による測定誤差を低減できる。
【0064】
また、第五の実施例は、第二の実施例における測定した場合素子121あるいは123を発光させて素子122の受光特性を測定する場合において、素子121の発光を用いた場合の素子122の受光特性と素子123の発光を用いた場合の素子122の受光特性を比較することにより、素子121あるいは素子123の発光特性の劣化により生じる素子122の受光特性の測定誤差の低減に適用できる。
【0065】
図22は、第一の実施例における半導体光素子のウエハ面内分布の自動測定装置の構成図である。符号1301は試料台、1302は試料台を自動で移動させるための駆動装置、1310はウエハ、1311,1312,1313は各素子、1321,1322は測定用ニードル、1331,1332は測定用電流計、1341,1342は電源、1350はA/Dコンバータ、1360は制御用パソコンである。
【0066】
素子1311の特性の測定において、電源1341により測定用ニードル1321を通して素子1311の順方向電流を注入する。この注入電流は電流計1331により測定され、A/Dコンバータ1350を通して、パソコン1360にデータとして記録される。一方、電源1342により測定用ニードル1322を通して素子1312に逆バイアスを印加する。このとき、素子1311の発光により素子1312内に生じる光電流は電流計1332により測定されA/Dコンバータ1350を通して、パソコン1360にデータとして記録される。同時にウエハ内での素子1311に位置は駆動装置1302を通してパソコン1360にデータとして記録される。
【0067】
次に、ウエハ1310面内における素子の自動測定のために、パソコン1360により駆動装置1302制御して試料台1301を自動的に移動させ、測定用ニードル1321が素子1312、測定用ニードル1322が素子1313に接するようにする。この後、上述したように素子1312への注入電流、発光特性すなわち素子1313に発生する光電流、素子1312の位置をパソコン1360に記録する。以上をウエハ1310面内において繰り返すことにより、ウエハ面内における素子特性の分布を測定することが可能になる。
【0068】
また、上述した自動測定は、素子1311を一定量の注入電流により一定の発光強度で発振させることにより、第二の実施例への適用も可能である。また、上述した自動測定は、測定用ニードルを3本、電流計、電源を3台用いることにより、第三、第四、第五の実施例への適用も可能である。
【0069】
なお、本実施例では半導体発光素子として半導体レーザの場合で説明したが、発光ダイオードについても可能である。また、化合物半導体としてIII−V族化合物半導体であるInP、InGaAsPの場合で説明したが、その他のIII−V族化合物半導体であるGaAs、InGaAs、AlAs、AlGaAs、AlInGaAs、AlGaInP、GaN、AlGaN、GaInNAsなど、II−VI族化合物半導体であるZnS、CdSe、ZnSSeなどの場合でも可能である。また、半絶縁性結晶を用いた埋め込み型素子の場合で説明したが、pn接合を用いた埋め込み型素子についても可能である。
【0070】
また、埋め込み型の素子の場合で説明したが、リッジ型の素子についても可能である。また、本実施例では1.3μm波長帯の場合で説明したが、1.5μmなどの他の波長帯を有する素子構造についても可能である。また、活性層には6層の井戸層と5層の障壁層を有する多重量子井戸構造を用いたが井戸層数、障壁層数に限りはなく、また多重量子構造をもたないダブルヘテロ構造(たとえば活性層が単一の組成のInGaAsP四元混晶層からなるダブルヘテロ構造)を用いてもかまわない。p型基板の場合でも、積層構造の伝導型をn基板の場合に対して逆にすれば、本発明を適用できることは言うまでもない。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、半導体光素子の端面は、異方性ドライエッチングによりウエハ面に対して垂直に形成されたものであって、対向する端面を有する少なくとも2個の半導体光素子の各電極にそれぞれ測定用ニードルを接触させ、半導体光素子のうち第一の半導体光素子の電極に第一の測定用ニードルを接触させて順方向バイアスを印加し、同時に第二の半導体光素子の電極に第二の測定用ニードルを接触させて逆方向バイアスを印加することにより、第一の半導体光素子の発光特性を前記第二の半導体光素子の光電流によって測定するようにしたので、半導体発光素子をバー状態にへき開することなく、ウエハ上に半導体発光素子が作製されたままの状態で、半導体発光素子の発光特性の測定が可能になり、容易に半導体発光素子の特性の面内分布を自動的に測定できる。したがって、半導体レーザの測定の工程が簡略化されるため労力と時間を削減できる。このことが半導体発光素子のコストの低減を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体レーザの作製・測定工程を示す図(その1)である。
【図2】従来の半導体レーザの作製・測定工程を示す図(その2)である。
【図3】従来の半導体レーザの作製・測定工程を示す図(その3)である。
【図4】従来の半導体レーザの作製・測定工程を示す図(その4)である。
【図5】本発明における半導体発光素子の発光特性の測定方法を説明するための図(その1)である。
【図6】本発明における半導体発光素子の発光特性の測定方法を説明するための図(その2)である。
【図7】本発明における半導体発光素子の発光特性の測定方法を説明するための図(その3)である。
【図8】第一の実施例を説明するための図で、作製された隣接する半導体レーザの構造を示す図である。
【図9】第一の実施例における半導体レーザの作製・測定工程を示す図(その1)である。
【図10】第一の実施例における半導体レーザの作製・測定工程を示図(その2)であるす。
【図11】第一の実施例における半導体レーザの作製・測定工程を示図(その3)であるす。
【図12】第一の実施例における半導体レーザの作製・測定工程を示す図(その4)である。
【図13】第一の実施例において隣接する半導体レーザの特性を自動的に測定する方法を説明するための図で、(a)は第1の手順、(b)は第2の手順、(c)第3の手順をそれぞれ示す図である。
【図14】第一の実施例の測定により得られた半導体レーザの電流−光出力特性を示す図である。
【図15】第一の実施例の測定により得られた半導体レーザの特性のウエハ面内分布を示す図である。
【図16】第二の実施例に用いるn−InPウエハ基板上に作製された隣接する半導体導波型pinフォトダイオードの構造を示す図である。
【図17】第三の実施例に用いるn−InPウエハ基板上に作製された隣接する半導体レーザの構造を示す図である。
【図18】第一の実施例に示した本発明の測定方法における補正方法である第三の実施例を説明するための図である。
【図19】第四の実施例に用いるn−InPウエハ基板上に作製された隣接する半導体光変調器の構造を示す図である。
【図20】第四の実施例において隣接する半導体光変調器の特性を自動的に測定する方法を説明するための図である。
【図21】第五の実施例を説明するための図である。
【図22】第一の実施例における半導体光素子のウエハ面内分布の自動測定装置の構成図である。
【符号の説明】
11 n−InP基板
12 n−InPウエハ基板上に作製された半導体レーザ構造
121 n−InPバッファ層
122 活性層
123 p−InPクラッド層
124 p−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層
125 半絶縁性FeドープInP電流狭窄層
13 酸化シリコン膜
141 AuGeNiのn型オーミック裏面電極
142 AuZnNiのp型オーミック表面電極
15 半導体レーザのバー
16 測定用受光装置
17 半導体レーザバーから出射されるレーザ光
18 半導体レーザバーに電流注入するための測定用ニードル
19 試料ホルダー
200 n−InP基板
201 n−InPバッファ層
21,22 第一,第二の半導体レーザ
211,221 発光波長が1.3μmである活性層
212,222 n−InPクラッド層
213,223 p−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層
214,224 酸化シリコン膜
215,225 AuZnNiのp型オーミック電極
216,226 半導体レーザの端面
217,227 半導体レーザに電流を注入するための測定用ニードル
218 第一の半導体レーザに注入される順方向電流
228 光励起により第二の半導体レーザに生成される光電流(逆方向電流)
202 AuGeNiのn型オーミック裏面電極
25 第一の半導体レーザのレーザ光
300 n−InP基板
301 n−InPバッファ層
311,321 発光波長が1.3μmである活性層
312,322 p−InPクラッド層
313,323 p−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層
314,324 酸化シリコン膜
315,325 AuZnNiのp型オーミック電極
316,326 半絶縁性FeドープInP電流狭窄層
302 AuGeNiのn型オーミック裏面電極
41 n−InP基板
42 n−InPウエハ基板上に作製された半導体レーザ構造
421 n−InPバッファ層
422 活性層
423 p−InPクラッド層
424 p−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層
425 半絶縁性FeドープInP電流狭窄層
43 酸化シリコン膜
441 AuGeNiのn型オーミック裏面電極
442 AuZnNiのp型オーミック表面電極
45 隣接する半導体レーザ間にドライエッチングにより形成された溝
46,47 それぞれ隣接する第一、第二の半導体レーザ
461,471 半導体レーザに電流を注入するための測定用ニードル
462,472 AuZnNiのp型オーミック表面電極
463,473 酸化シリコン膜
48 AuGeNiのn型オーミック裏面電極
51,52,53,54,55 各々第一、第二、第三、第四、第五のレーザ
511,521 測定用ニードル(針)
512,522 表面電極
700 n−InP基板
701 n−InPバッファ層
711,721 1.55μmを受光する波長とする活性層
712,722 p−InPクラッド層
713,723 p−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層
714,724 酸化シリコン膜
715,725 AuZnNiのp型オーミック電極
716,726 半絶縁性FeドープInP電流狭窄層
702 AuGeNiのn型オーミック電極
800 n−InP基板
801 n−InPバッファ層
811,821,831 発光波長が1.3μmである活性層
812,822,832 p−InPクラッド層
813,823,833 p−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層
814,824,834 酸化シリコン膜
815,825,835 AuZnNiのp型オーミック電極
816,826,836 半絶縁性FeドープInP電流狭窄層
802 AuGeNiのn型オーミック電極
91,92,93,94,95,96,97,98 各素子
911,921,931,941,951,961,971,981 各素子の表面電極
901,902,903 測定用ニードル
1000 n−InP基板
1001 n−InPバッファ層
1011,1021,1031 波長1.55μmに対応する活性層
1012,1022,1032 p−InPクラッド層
1013,1023,1033 p−InGaAs(InPと格子整合)コンタクト層
1014,1024,1034 酸化シリコン膜
1015,1025,1035 AuZnNiのp型オーミック電極
1016,1026,1036 半絶縁性FeドープInP電流狭窄層
1002 AuGeNiのn型オーミック電極
111,112,113,114 各半導体光変調器
1111,1121,1131,1141 各素子の表面電極
1101,1102,1103 測定用ニードル
121,122,123,124 各半導体光変調器
1211,1221,1231,1241 各素子の表面電極
1201,1202,1203 測定用ニードル
1223,1224 素子122の発光
1301 試料台
1302 試料台を自動で移動させるための駆動装置
1310 ウエハ
1311,1312,1313 各素子
1321,1322 測定用ニードル
1331,1332 測定用電流計
1341,1342 電源
1350 A/Dコンバータ
1360 制御用パソコン

Claims (6)

  1. 半導体ウエハ基板上に作製された複数の半導体光素子の測定方法において、前記半導体光素子の端面は、異方性ドライエッチングによりウエハ面に対して垂直に形成されたものであって、光の伝播方向に並びそれぞれ対向する端面を有する少なくとも3個の半導体光素子の各電極にそれぞれ測定用ニードルを接触させ、該半導体光素子のうち第一の半導体光素子の電極に第一の測定用ニードルを接触させて順方向バイアスを印加し、同時に第二の半導体光素子の電極に第二の測定用ニードルを接触させて変調バイアスを印加し、第三の半導体光素子の電極に第三の測定用ニードルを接触させて逆方向バイアスを印加することにより、第二の半導体光素子の変調特性を前記第三の半導体光素子の光電流によって測定することを特徴とする半導体光素子の測定方法。
  2. 半導体ウエハ基板上に作製され、第三の半導体光素子に隣接するが第二の半導体光素子からの発光を受光できない第四の半導体光素子の電極に第四の測定用ニードルを接触させ順方向バイアスを印加することにより、第二の半導体光素子の変調特性を前記第三および第四の半導体光素子の光電流によって測定することを特徴とする請求項1に記載の半導体光素子の測定方法。
  3. 前記隣接する複数個の半導体光素子の各電極に接触させた複数個の測定用ニードルを自動的に順次移動させることにより、各々の半導体光素子の特性を順次自動的に測定することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体光素子の測定方法。
  4. 前記半導体ウエハ基板が接地されていることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の半導体光素子の測定方法。
  5. 半導体ウエハ基板上に作製された複数の半導体光素子である半導体光変調器の測定装置において、前記半導体ウエハ基板上に隣接して互いに同一の光軸上に隣接して配列された第一、第二、第三の半導体光素子と、該複数の半導体光素子の各々の電極に接触される複数の測定用ニードルと、該複数の測定用ニードルの各々接続され、前記第一の半導体光素子には順方向バイアスを印加するとともに、前記変調特性を測定する第二の半導体光素子には変調バイアスを印加し、第三に半導体光素子には逆バイアスを印加する印加手段とを備え、前記第三の半導体光素子に流れる変調電流から前記第二の半導体光素子の変調特性を測定することを特徴とする半導体光素子の測定装置。
  6. 前記複数の半導体光素子に接続される複数の測定用ニードルを順次移動させる移動手段をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の半導体光素子の測定装置。
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