JP3896916B2 - 表示位置操作装置及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、表示された各音符(又はノートイベント)を表す情報に対してユーザがその音符(又はノートイベント)を見る若しくは演奏する上で有効な付加情報を表示するための表示位置操作装置及びプログラムに関し、特に付加情報の表示位置をユーザが選択的に正しい位置に設定することのできるようにした表示位置操作装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、電子楽器やパーソナルコンピュータ等を用いて自動演奏などを行う際に、所定の画面上に当該演奏曲を楽譜やグラフィカルなピアノロールなどの表示態様で自動的に表示することができるようになっている。すなわち、自動演奏される演奏曲にあわせて同時にピアノやギター等の楽器演奏を楽しみたい、あるいは楽器演奏の練習をしたいといったようなユーザのために、現在演奏進行中の曲の楽譜を所定の表示態様で表示することが行われている。しかし、楽器演奏を始めたばかりの初級者や音楽的知識に乏しい初心者にとって、楽譜中の音符又はピアノロール中のノートイベントの音名(階名)などを瞬時に読み取りながら並行して楽器演奏を進めていくことは非常に難しい。そこで、従来では演奏曲を楽譜(又はピアノロール等)表示する際において、単に音符(又はノートイベント)を羅列表示するだけでなく、各音符(又はノートイベント)表示の近傍若しくは音符(又はノートイベント)表示内などに該音符(又はノートイベント)の音名や該音符(又はノートイベント)を演奏する際に用いるべき運指番号、あるいは音楽記号などの付加情報を同時に表示することができるようになっている。こうすると、初級者若しくは初心者であっても楽譜中の各音符(又はノートイベント)毎の音名や運指などを表示上から瞬時に理解することができるようになることから、楽譜を見ながらの楽器演奏練習等をスムーズに行うことができるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような楽譜やピアノロール等の表示においては音名、運指番号、音楽記号などの複数の付加情報を同時に表示できるようになっているが、各付加情報を表示する表示位置は固定的であって、ユーザはこうした表示位置を自由に選ぶことができなかった。そのため、場合によっては非常に煩雑な楽譜やピアノロール等の表示がなされることになり、こうした表示はユーザにとって非常に見にくく判り難いものであった。そこで、こうした問題を解決するために、ユーザが表示位置を選択あるいは変更することのできる表示位置操作装置が従来から知られているが、こうした従来の表示位置操作装置によると付加情報が重なって表示されたり、あるいは音楽的な表示の点から不自然な位置に表示されたりする、などの問題点があった。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、所定の画面上に楽譜やピアノロール等の表示を行う際に複数の付加情報を重ねることなく表示するよう、ユーザが選択的に表示位置を設定できるようにすることによって、ユーザが複数の付加情報を確実に視認することのできるようにした表示位置操作装置及びプログラムを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る表示位置操作装置は、表示手段上に表示される音符を表す情報に対し、その音符情報を見るもしくは演奏する上で有効な付加情報を表示するための表示位置操作装置であって、前記付加情報を指定する指定手段と、前記指定した付加情報の表示位置を選択する選択手段と、未だ他の付加情報に割り当てられていない表示位置のみを選択できるように前記選択手段を制御する制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0006】
本発明によると、未だ他の付加情報に割り当てられていない表示位置のみを選択できるようにしたことから、複数の付加情報が同じ表示位置に重なることなく表示することができるようになる。すなわち、ユーザは複数の付加情報を確実に視認することができる。付加情報は表示手段上に表示される音符を表す情報に対し、その音符情報を見るもしくは演奏する上で有効な情報であって、指定手段による指定に従って指定される。選択手段は、前記指定した付加情報の表示位置を選択する。この選択手段による表示位置の選択の際に、制御手段は未だ他の付加情報に割り当てられていない表示位置のみを選択できるように前記選択手段を制御する。このように、複数の付加情報に対して同時に同じ表示位置を指定することができないようにすることによって複数の付加情報が重なって表示されることがなくなる。したがって、ユーザは複数の付加情報を確実に視認することのできる見やすい表示を得ることができるようになる。
【0007】
本発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0009】
図1は、この発明に係る表示位置操作装置の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。ここに示された表示位置操作装置のハードウエア構成例はコンピュータを用いて構成されており、そこにおいて、表示位置操作はコンピュータがこの発明に係る表示位置操作処理を実現する所定の制御プログラム(ソフトウエア)を実行することにより実施される。勿論、この表示位置操作処理はコンピュータソフトウエアの形態に限らず、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)によって処理されるマイクロプログラムの形態でも実施可能であり、また、この種のプログラムの形態に限らず、ディスクリート回路又は集積回路若しくは大規模集積回路等を含んで構成された専用ハードウエア装置の形態で実施してもよい。また、本発明に係る表示位置操作装置はパーソナルコンピュータに限らず、電子楽器やカラオケ装置又は電子ゲーム装置、あるいはその他のマルチメディア機器等、任意の製品応用形態をとっているものであってもよい。
【0010】
本実施例に示す表示位置操作装置は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御されるようになっている。CPU1は、この表示位置操作装置全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、通信バス1D(例えばデータ及びアドレスバス)を介してROM2、RAM3、通信インタフェース(I/F)4、入力操作部5、表示部6、外部記憶装置7、音源8がそれぞれ接続されている。ROM2は、CPU1により実行あるいは参照される各種制御プログラムや各種データ等を格納するものである。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データなどを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
【0011】
通信インタフェース(I/F)4は、例えばLANやインターネット、電話回線等の有線あるいは無線の通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークを介して外部機器4A等と接続され、当該外部機器4Aから制御プログラムや各種データを表示位置操作装置側に取り込むためのインタフェースである。こうした通信インタフェース4は、有線あるいは無線のものいずれかでなく双方を具えていてよい。入力操作部5は、楽譜表示を行う対象の曲を選択するためのスイッチ、音符に付加する付加情報の種類の選択や付加位置を設定するための操作子などである。勿論、これら以外にも音高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ6Aに表示される所定のポインティングデバイスを操作するために用いるマウスなどの各種操作子を含んでいてよい。表示部6は選択された曲の楽譜を表示した楽譜画像(例えば、五線譜表示画像やピアノロール表示画像など)を、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに表示するのは勿論のこと、CPU1の制御状態などの各種情報をディスプレイ6Aに表示する。
【0012】
外部記憶装置7は、自動演奏を行うための演奏データやディスプレイ6Aに楽譜(又はピアノロール等)の画像を表示するための表示用データ、楽譜(又はピアノロール等)上の音符の中又は近傍に付加情報を表示するための情報表示位置データ、あるいはCPU1が実行する各種プログラムの制御に関するデータ等を記憶するものである。前記ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置7(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。なお、外部記憶装置7はハードディスク(HD)に限られず、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital Versatile Disk)等の着脱自在な様々な形態の外部記録媒体を利用する記憶装置であってもよい。あるいは、半導体メモリなどであってもよい。
【0013】
音源8は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、通信バス1Dを経由して与えられた演奏データを入力し、この演奏データに基づいて楽音信号を発生する。音源8から発生された楽音信号は、アンプやスピーカなどを含むサウンドシステム8Aから発音される。この音源8から発生された楽音信号に対して、効果回路など(図示せず)を用いて所定の効果を付与するようにしてもよい。演奏データの形式はMIDI形式のようなディジタル符号化されたものであってもよいし、PCM、DPCM、ADPCMのような波形サンプルデータ方式からなるものであってもよい。この音源8とサウンドシステム8Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源8はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、また専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1によるソフトウェア処理で構成してもよい。
【0014】
ここで、情報表示位置データのデータ構成について説明する。図2は、情報表示位置データのデータ構成の一実施例を示す概念図である。
【0015】
情報表示位置データは、ディスプレイ6Aに表示した楽譜(又はピアノロール等)上の音符(又はノートイベント)に対して付加的に表示する付加情報を実際に表示するための位置(表示位置)と、表示位置として設定可能な表示可能位置とを予め情報種類毎に定義したデータである。すなわち、情報表示位置データは、情報種類と表示位置と表示可能位置とにより構成される。情報種類は楽譜上の音符に対して付加的に表示する付加情報の種類であり、例えば音名、アクセント、運指番号、ユーザ設定可能なオリジナルの記号1や記号2、スタッカートなどの複数の種類がある。表示位置は各種付加情報を音符に対するどの位置に表示するべきかを定義する情報であり、該表示位置に従って楽譜上に表示された音符に対する所定位置に各付加情報が表示される。例えば、この実施例に示す音名の表示位置は「中」であるから、この場合には楽譜上に表示される音符を表すイベントの中に音名が表示される。具体的な例を挙げると、例えば四分音符(音符を表すイベント)のうちの玉の中に白抜きで音名を表示するなどの表示方法がある。なお、表示位置として「無」が定義されている場合、当該情報は楽譜上の音符に対するどの位置にも表示されない。
【0016】
こうした付加情報の表示位置は、ユーザが表示位置操作画面(後述する図3参照)を用いて選択的に設定することができる。ただし、表示可能位置で決められた範囲の表示位置しか設定できないようになっている。すなわち、表示可能位置は各種付加情報を音符に対するどの位置に表示することが可能であるかを定義する情報であり、ユーザは該表示可能位置の中から前記表示位置を選択的に決定することができる。例えば、この実施例に示す音名や運指番号における表示可能位置は「中/右/左/上/下」であることから、ユーザは音名や運指番号の表示位置を音符に対するこれらのどの位置に設定してもよい。一方、アクセントやスタッカートにおける表示可能位置は「上/下」であることから、ユーザはアクセントやスタッカートの表示位置を音符に対する上下いずれかの位置のみにしか設定することができない。したがって、楽譜表示において音符に対する左右の位置に何らの付加情報も表示されていない状態であっても、アクセントやスタッカートを音符に対する左右の位置に表示することはできない。こうしたことからすると、表示可能位置としては一般的な楽譜表記で考え得る表示位置を予め定義しておくとよい。そうした場合には、ユーザが特別な音楽知識を持っていないような初心者であっても、正しい位置に各付加情報を表示させることが可能になる。勿論、ユーザが適宜に表示可能位置を設定できるようにしてよい。
【0017】
次に、ユーザが各付加情報の表示位置を適宜に設定するための表示位置操作画面について、図3を用いて説明する。図3は、表示位置操作画面の一実施例を示した概念図である。
【0018】
図3に示す表示位置操作画面は、後述する表示位置操作処理(図4参照)の起動にあわせてディスプレイ6A上に表示される画面である。この表示位置操作画面は、情報種類選択部Haと表示位置設定部Hbと範囲指定部Hc、及び各種ボタン、すなわち「追加」ボタンBa、「適用」ボタンBb、「OK」ボタンBc、「キャンセル」ボタンBdとからなる。画面左側の情報種類選択部Haは、上述した情報表示位置データのうちの情報種類に基づいて複数の付加情報をリスト表示する領域である。ユーザは、該リスト表示された複数の付加情報の中から適宜に1つの付加情報をカーソル等により指定することができる。画面中央の表示位置設定部Hbは付加情報を実際に表示する表示位置を設定するための領域であって、カーソル等を「中/右/左/上/下/無」間で適宜に移動させることができ、カーソルが位置する箇所を表示位置として指定する。すなわち、この実施例では運指番号を「中」の表示位置に表示するように指定がなされた状態を示している(それぞれ便宜的に斜線によりカーソル位置を示した)。情報種類選択部Ha下部に配置された「追加」ボタンBaは、音符に対して付加的に表示する付加情報の種類を新たに追加するためのボタンである。ユーザは情報種類選択部Haに新たに追加する付加情報の名称を入力すると共に該追加ボタンBaを操作することによって、新たな付加情報を情報表示位置データに追加登録することができるようになっている。
【0019】
画面右側の範囲指定部Hcは、表示位置設定部Hbにおいて設定した表示位置を反映させる楽譜の範囲を指定するための領域である。この実施例では範囲指定として、1曲全体、表示中の楽譜の現在位置より後ろ、ユーザにより任意に指定された範囲(例えば、3小節目〜10小節目までなど)、ユーザにより任意に指定されているイベント(例えば、四分音符など)のみなどの複数の範囲があり、ユーザはこれらの複数範囲の中からいずれか1つの範囲を(又は複数の範囲を組み合わせて)指定することができるようになっている。この実施例では、範囲として曲全体が指定されている状態を示している。「適用」ボタンBbは、上記したような各種設定内容を適用して情報表示位置データの内容を更新するためのボタンである。「OK」ボタンBcは、上記したような各種設定内容を適用して情報表示位置データの内容を更新し、かつ、当該画面を終了するためのボタンである。「キャンセル」ボタンはBdは、ユーザによる上記したような各種設定内容の変更を適用することなくキャンセルし、当該画面を終了するためのボタンである。
【0020】
なお、表示位置操作画面において、1つの音符/ノートイベントに与えられている表示スペースを考慮して、付加情報の表示位置の細かさを変えることができるようにしてもよい。例えば、単に「音符の上」だけでなく、「音符の左上」、「音符の中央上」、「音符の右上」などの3箇所を表示位置として設定できるようにしてもよい。
なお、表示位置の区別の仕方として、実施例に示したような「中/右/左/上/下」のような言葉以外に、色分けや数字や座標表示などで表示位置を区別するようにしてもよい。
【0021】
図1に示した表示位置操作装置では、上記の表示位置操作画面を用いてユーザにより設定された内容に従って情報位置表示データの表示位置を書き換え、該情報位置表示データに従ってディスプレイ6Aに表示された楽譜上の音符の中又は近傍に各種付加情報を表示する。こうした処理は、表示位置操作装置のCPU1が各処理を実現する所定のプログラム(ソフトウエア)を実行することにより実施される。そこで、CPU1で実行する「表示位置操作処理」についてその動作を説明する。図4は、「表示位置操作処理」の一実施例を示したフローチャートである。以下、図4に示したフローチャートに従って、当該処理における処理動作を説明する。
【0022】
ステップS1では、必要に応じて情報表示位置データの内容を変更する。すなわち、ユーザ指定に応じて情報表示位置データからユーザ所望の情報種類に関する情報(つまり情報種類、表示位置、表示可能位置)の全てを削除したり、あるいは表示可能位置の変更などの処理を行う。ステップS2では、表示位置の変更を行う対象としての情報種類を指定する。この情報種類の指定は、表示位置操作画面における情報種類選択部Haでのユーザによる情報種類の選択に従う。ステップS3では、情報表示位置データ中に指定情報、つまり前記ステップS2において指定された情報種類に関する情報があるか否かを判定する。情報表示位置データ中に指定情報がない場合には(ステップS3のNO)、前記指定した情報種類及び該情報種類の表示可能位置を情報表示位置データに追加登録する(ステップS4)。ステップS5では、情報表示位置データから指定された情報種類の表示可能位置を検索し提案する。この表示可能位置の提案方法としては、例えば表示位置操作画面における表示位置設定部Hb(図3参照)に示す各表示位置のうち、表示位置としてユーザが設定可能な表示位置のみを表示色を変えたりフォントの大きさを大きくするなどして表示可能位置のみを目立つように表示するとよい。 ステップS6では、表示位置選択を行う。この表示位置の選択は、表示位置操作画面における表示位置設定部Hbでのユーザによる表示位置「中/右/左/上/下/無」のいずれかの選択に従う。なお、指定可能な表示位置の検出結果を知らせる方法(ステップS5参照)としては、上記方法の他にもエリアを色分け表示する方法や表示位置を言葉や数字で列挙する方法などが考えられる。
【0023】
ステップS7では、前記選択した表示位置が既に他の付加情報に使われているかいないかを判定する。選択した表示位置が既に他の情報種類の表示位置として使われている場合には(ステップS7のNO)、アラートメッセージを表示する(ステップS8)。この場合のアラートメッセージとしては、例えば「この位置に付加できません」などの表示を表示操作画面上に示すとよい。一方、選択した表示位置が未だどの付加情報の表示位置としても使われていない場合には(ステップS7のYES)、選択した表示位置は当該情報種類を表示可能な位置であるか否かを判定する(ステップS9)。この判定は、情報表示位置データの表示可能位置に従って行われる。選択した表示位置は表示可能位置であると判定された場合には(ステップS9のYES)、情報表示位置データの当該情報種類に対応する表示位置を更新する(ステップS11)。選択した表示位置は表示可能位置でないと判定された場合には(ステップS9のNO)、アラートメッセージを表示する(ステップS10)。この場合のアラートメッセージとしては、例えば「この位置はお勧めできません」などの表示を表示位置操作画面上に示すようにするとよい。ステップS12では、表示位置操作を続けるか否かを判定する。表示位置操作を続けると判定した場合には(ステップS12のYES)、ステップS1の処理に戻って上記各処理を繰り返し実行する。表示位置操作を続けないと判定した場合には(ステップS12のNO)、各音符を表すイベントの付加情報の表示に情報表示位置データの表示位置を反映する(ステップS13)。この表示を反映させる対象は、曲全体や指定の範囲、あるいは指定されている音符に対してのみの場合など、すなわち表示位置操作画面における範囲指定部Hcでのユーザによる指定に従う。
【0024】
なお、「表示位置操作処理」の処理動作フローは上述した実施例のものに限らない。例えば、情報表示位置データ中に指定情報がない場合には(ステップS3のNO)ステップS1の処理に戻るようにし、ステップS4の処理を省略してよい。また、表示位置の指定が不可と判断されたとき(ステップS9のNO)、アラートメッセージを出すことなく(つまりステップS10を省略して)ステップS6の処理に戻るようにしてもよい。
なお、指定可能な表示位置を自動検出する際に(ステップS5参照)、「指定可能であって、かつ、他の情報にこの表示位置はまだ使われていない」という条件に従って表示可能位置を提案するようにしてもよい。さらに、付加情報の表示位置指定について不可もしくは「よくない」と判断された場合に、単に「この位置に付加できません」「この位置はお勧めできません」などのアラートメッセージ(ステップS8又はステップS10参照)を表示するだけでなく、その時点での最良な表示位置を自動検出して提案するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の画面上に楽譜(又はピアノロール等)表示を行う際の音符(又はノートイベント)に対する付加情報を表示する位置を、ユーザの選択に応じて適宜の位置に設定できるようにしたことから、ユーザが楽譜(又はピアノロール等)上の音符(又はノートイベント)に付加されて表示される音名や運指などの付加情報を見逃すことなく確実に視認することができるようになる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る表示位置操作装置の全体構成の一実施例を示したハード構成ブロック図である。
【図2】 情報表示位置データのデータ構成の一実施例を示す概念図である。
【図3】 表示位置操作画面の一実施例を示した概念図である。
【図4】 「表示位置操作処理」の一実施例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…通信インタフェース、4A…外部機器、5…入力操作部、6…表示部、6A…ディスプレイ、7…外部記憶装置、8…音源、8A…サウンドシステム、1D…通信バス
Claims (5)
- 表示手段上に表示される音符を表す情報に対し、その音符情報を見て演奏する上で有効な付加情報を表示するための表示位置操作装置であって、
前記付加情報を指定する指定手段と、
前記指定した付加情報の表示位置を選択する選択手段と、
未だ他の付加情報に割り当てられていない表示位置のみを選択できるように前記選択手段を制御する制御手段と
を具えたことを特徴とする表示位置操作装置。 - 前記付加情報毎に表示位置及び表示位置として選択可能である表示可能位置とを記憶する記憶手段を具えてなり、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された表示可能位置に従う表示位置のみを選択できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示位置操作装置。 - さらに、前記選択手段により選択された表示位置を適用する範囲を指定する範囲指定手段を具えてなり、
前記範囲指定手段により指定された範囲にある音符情報に付加する付加情報の表示に、前記選択された表示位置を適用することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示位置操作装置。 - 前記選択手段は、前記表示手段上に表示された音符を表す情報に対する相対的な位置を表示位置として選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の表示位置操作装置。
- コンピュータに、
表示手段上に表示される音符を表す情報に対し、その音符情報を見て演奏する上で有効な付加情報を指定する手順と、
前記指定した付加情報の表示位置を選択する手順と、
未だ他の付加情報に割り当てられていない表示位置のみを選択できるように制御する手順と
を実行させるためのプログラム。
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