JP3895643B2 - 超音波漏洩検出装置 - Google Patents
超音波漏洩検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3895643B2 JP3895643B2 JP2002173946A JP2002173946A JP3895643B2 JP 3895643 B2 JP3895643 B2 JP 3895643B2 JP 2002173946 A JP2002173946 A JP 2002173946A JP 2002173946 A JP2002173946 A JP 2002173946A JP 3895643 B2 JP3895643 B2 JP 3895643B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microphone
- ultrasonic wave
- sound insulation
- probe
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントや工場などにおいて数多く設置されている流体配管系や密閉された容器体等の各種設備の漏洩箇所を探知するときに用いる超音波漏洩検出装置に関する。
【0002】
プラントや工場などの設備においては、最少の消費エネルギーで最大の生産量を得ると共に最高の生産品質を維持するために、漏洩の有無を定期的に検出することが非常に重要となる。設備に漏洩が生じると、漏洩個所から超音波が発生するので、この超音波をマイクロホンを用いた超音波漏洩検出装置で検出することにより、漏洩箇所を探知することができる。
【0003】
【従来の技術】
従来の超音波漏洩検出装置は、例えば特開平7−253377号公報に示されている。ここに開示された超音波漏洩検出装置は、携帯型のプローブに、流体漏洩箇所での発生超音波を検出するマイクロホンと、該マイクロホンで検出した電気信号を処理する信号処理回路と、該信号処理回路で処理した信号を表示する表示部と、を配設したものである。
【0004】
この超音波漏洩検出装置は、プローブを片手で把持し、プローブの向きを徐々に変化させて使用する。測定すべき設備から流体が外部に漏洩している場合には、マイクロホンが漏洩箇所の方向に向いたときに、漏洩箇所から放射される超音波がマイクロホンによって電気信号として検出されるので、この電気信号を信号処理回路で増幅等処理して表示部に表示することにより、漏洩箇所を探知することができる。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
上記従来技術の超音波漏洩検出装置においては、経年変化等によりマイクロホンの検出特性が低下すると、微小な漏洩箇所を探知できなくなる問題点があった。従って本発明の技術的課題は、マイクロホンの検出特性を確認できる超音波漏洩検出装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的手段は、流体漏洩箇所での発生超音波を検出するマイクロホンと、該マイクロホンで検出した電気信号を処理する信号処理回路と、該信号処理回路で処理した信号を表示する表示部と、少なくとも前記マイクロホンが先端に配設されたプローブと、該プローブの先端に着脱可能で先端に小開口を有する遮音筒と、該遮音筒の小開口に着脱可能で装着時に小開口を塞ぐ基準超音波発生用スピーカと、を具備した、超音波漏洩検出装置にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
マイクロホンの検出特性を確認するときは、プローブの先端に遮音筒を装着し、遮音筒の小開口に基準超音波発生用スピーカを装着する。そして、基準超音波発生用スピーカで発生させた基準超音波をマイクロホンで検出し信号処理回路で処理して表示部に表示する。この表示された基準超音波の表示値によりマイクロホンの検出特性を確認できる。
【0008】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1に本発明の超音波漏洩検出装置の一部断面外観図を示し、図2に本発明の超音波漏洩検出装置の電気的回路のブロック図を示し、図3に図1のA−A端面図を示し、図4に図1のB−B端面図を示す。超音波漏洩検出装置1は可搬式で、そのプローブ2はピストル形状で、縦断面が楕円形の上部3と、横断面がほぼ四角形の下部4と、から成る。下部4の外径は片手で把持できる程度の大きさである。
【0009】
上部3の左端部5に、図3に示すように、測定すべき設備から発せられる超音波を検出するための指向性を有する6個のマイクロホン7と、マイクロホンの指向方向と同一方向に光ビームを出射するためのレーザーポインタなどの光源8と、を配設する。6個のマイクロホン7のそれぞれは正六角形の頂点に位置し、光源8は6個のマイクロホン7の中心(正六角形の重心)に位置する。
【0010】
上部3の左側部6の外周にはマイクロホン7を囲って、先端に小開口10を有するゴム製の円錐状の遮音筒9を装着する。遮音筒9の小開口10に基準超音波発生用スピーカ11を装着して小開口10を塞ぐ。遮音筒9と基準超音波発生用スピーカ11は着脱可能であり、遮音筒9は漏洩箇所の近くで発生する雑音を遮音して漏洩箇所を絞り込むときに装着し、基準超音波発生用スピーカ11はマイクロホン7の検出特性を確認するときに装着する。
【0011】
プローブ2内に、信号処理回路14を配設する。上部3の右端面15に、図4に示すように、信号処理回路14で処理した信号を可視的に表示するための液晶パネル構成等の表示部16と、複数の押しボタンキー構成の操作部17と、を配設する。下部4の左上端部に電源スイッチ18を配設する。上部3に信号処理回路14で処理した信号をヘッドホン19等に可聴的に出力するための出力端子20と、パソコン21等と連結するための入出力端子22と、を配設する。
【0012】
信号処理回路14は増幅部23とフィルタ部24と検波部25と整流部26とオートボリュームコントロール部27とレーザ駆動部28と記憶部29及びCPU(中央演算処理部)30とからなる。マイクロホン7は、増幅部23、フィルタ部24、検波部25、整流部26、CPU30を通して表示部16に連結する。また検波部25及びCPU30は、オートボリュームコントロール部27、出力端子20を通してヘッドホン19に連結する。CPU30は、レーザー駆動回路28を通して光源8に連結し、入出力端子22を通してパソコン21と連結する。またCPU30に操作部17を連結する。
【0013】
測定すべき設備の漏洩箇所検出に際して、遮音筒9と基準超音波発生用スピーカ11を装着せずに使用する。プローブ2の下部4を片手で把持し、例えば人差指で電源スイッチ18を押してオン状態にする。そして、プローブ2の上部3の左端部5側を設備の方向に向け向きを徐々に変化させることにより、指向性を有するマイクロホン7の指向方向を徐々に変化させる。測定すべき設備から流体が漏洩している場合には、マイクロホン7の指向方向が漏洩箇所の方向に近づいたときに、漏洩箇所から放射される超音波がマイクロホン7によって電気信号として検出され、信号処理回路14に送られる。
【0014】
このマイクロホン7によって検出された電気信号は、増幅部23で増幅され、フィルタ部24を通して検波部25で検波され、整流部26で整流され、CPU30で処理されて表示部16に表示される。また検波部24で検波された電気信号は、オートボリュームコントロール部27で一定以上の信号が絞られて出力端子20を通してヘッドホン19に出力される。このオートボリュームコントロール部26により、突然のエアーブローなどによる異常音から耳を守ることができる。マイクロホン7の指向方向が漏洩箇所と一致すると、表示部16及びヘッドホン19の出力値が最大となるので、このときのマイクロホン7の指向方向を光ビームのスポットで確認することにより漏洩箇所を素早く探知することができる。
【0015】
漏洩箇所と思われる箇所を探知したときには、必要に応じ、遮音筒9をプローブ2の先端に装着し、漏洩箇所の近くで発生する雑音を遮音して漏洩箇所を絞り込む。
【0016】
マイクロホン7の検出特性を確認するときは、プローブ2の先端に遮音筒9を装着し、遮音筒9の小開口10に基準超音波発生用スピーカ11を装着する。そして、基準超音波発生用スピーカ11で発生させた基準超音波をマイクロホン7で検出し信号処理回路14で処理して表示部16に表示する。この表示された基準超音波の表示値によりマイクロホン7の検出特性を確認する。遮音筒9と基準超音波発生用スピーカ11により周囲の雑音が遮音され、マイクロホン7には基準超音波発生用スピーカ11で発生させた基準超音波のみが入力されるので、マイクロホン7の検出特性を正確に確認できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は下記の特有の効果を生じる。
上記のように本発明によれば、小開口を基準超音波発生用スピーカで塞いだ遮音筒をプローブの先端に装着して周囲の雑音を遮音することにより、マイクロホンには基準超音波発生用スピーカで発生させた基準超音波のみが入力されるので、マイクロホンの検出特性を正確に確認できるという優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波漏洩検出装置の実施例を示す一部断面外観図。
【図2】本発明の超音波漏洩検出装置の電気的回路を示すブロック図。
【図3】図1のA−A端面図。
【図4】図1のB−B端面図。
【符号の説明】
1 超音波漏洩検出装置
2 プローブ
7 マイクロホン
9 遮音筒
10 小開口
11 基準超音波発生用スピーカ
14 信号処理回路
16 表示部
30 CPU
Claims (1)
- 流体漏洩箇所での発生超音波を検出するマイクロホンと、該マイクロホンで検出した電気信号を処理する信号処理回路と、該信号処理回路で処理した信号を表示する表示部と、少なくとも前記マイクロホンが先端に配設されたプローブと、該プローブの先端に着脱可能で先端に小開口を有する遮音筒と、該遮音筒の小開口に着脱可能で装着時に小開口を塞ぐ基準超音波発生用スピーカと、を具備した、超音波漏洩検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173946A JP3895643B2 (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 超音波漏洩検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002173946A JP3895643B2 (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 超音波漏洩検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004020310A JP2004020310A (ja) | 2004-01-22 |
JP3895643B2 true JP3895643B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=31173040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002173946A Expired - Fee Related JP3895643B2 (ja) | 2002-06-14 | 2002-06-14 | 超音波漏洩検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3895643B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6450638B2 (ja) * | 2015-04-21 | 2019-01-09 | 株式会社テイエルブイ | 漏洩検出装置 |
US11156525B2 (en) * | 2017-12-28 | 2021-10-26 | Phyn Llc | Egress point localization |
-
2002
- 2002-06-14 JP JP2002173946A patent/JP3895643B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004020310A (ja) | 2004-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007189627A (ja) | 音響装置 | |
JP2009284097A (ja) | カナル型イヤホンおよびその使用方法ならびに共鳴周波数算出装置 | |
JP3895643B2 (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
US6079275A (en) | Signal detection instrument with touch probe resonator assembly for use therewith | |
JP4342738B2 (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
JP2020120922A (ja) | 生体情報測定装置 | |
JP4381619B2 (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
JP2008176457A (ja) | ガス警報器 | |
JP4381582B2 (ja) | 超音波漏洩量測定装置 | |
JP3443807B2 (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
JP4614194B2 (ja) | 超音波漏洩量測定装置 | |
JP2002243576A (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
JP2011038935A (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
JP2002310841A (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
JP2001228046A (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
JP4447760B2 (ja) | 超音波漏洩量測定装置 | |
JP4804645B2 (ja) | 非接触式超音波及び温度測定装置 | |
JP3095456U (ja) | エアー漏れ検出装置 | |
JP2007068101A (ja) | 検査装置、スピーカアレイおよびスピーカ検査冶具 | |
CN201514483U (zh) | 电磁波辐射检测仪 | |
CN213874846U (zh) | 一种四管泄漏发声校验装置 | |
JP2002243575A (ja) | 超音波漏洩検出装置 | |
CN103888884B (zh) | 一种喇叭检测方法及装置 | |
KR101616224B1 (ko) | 결함부위의 시각적 확인이 가능한 초음파 결함 검출기 | |
JP3935848B2 (ja) | 超音波変換装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |