JP3895608B2 - 光モジュール、光送信器及びwdm光送信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信分野、特に、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)通信分野に用いられる光モジュール、光送信器及びWDM光送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高密度WDMの分野では、光信号の波長を精確に制御し、かつ長期に渡って安定させることが要求される。そのため波長モニタによって発光素子から出力されるレーザ光の発光波長をモニタし、レーザ光の発光波長の制御へフィードバックすることによって常時、波長制御が行われる光送信器が開発されている。
【0003】
波長調整機能と波長モニタ機能を備えた従来の光送信器としては、例えば特開平2000−56185号公報に開示されている。
【0004】
図8は従来の光モジュール及び光送信器の構成を示す説明図である。図8に示すように、従来の光モジュールは、所定の発光波長のレーザ光を出力する半導体レーザダイオード等からなる発光素子50と、発光素子50に光結合され、発光素子50の前側(図8では右側)端面から出力されたレーザ光を外部に送出する光ファイバ51と、発光素子50の発光波長とほぼ同じカットオフ波長を持つ光フィルタ52と、発光素子50の後側(図8では左側)端面から出力されたレーザ光を2つに分光するハーフミラーからなるビームスプリッタ53と、ビームスプリッタ53によって分光された一方のレーザ光を光フィルタ52に透過させた後に受光するフォトダイオード等の第1の受光素子54と、ビームスプリッタ53によって分光された他方のレーザ光を受光するフォトダイオード等の第2の受光素子55と、発光素子50の温度を調整するペルチェモジュール56とを有する。また、光モジュールには制御部57が接続されている。制御部57は、第1の受光素子54及び第2の受光素子55から出力されるPD電流に基づいて、発光素子50の波長を制御するように、ペルチェモジュール56を制御する。
【0005】
制御部57は、例えば、第1の受光素子54から出力される第1のPD電流を第1の電圧V1に変換する第1の電圧変換器67と、第2の受光素子55から出力される第2のPD電流を第2の電圧V2に変換する第2の電圧変換器68と、第1の電圧変換器67から出力される第1の電圧V1及び第2の電圧変換器68から出力される第2の電圧V2の差又は比を制御信号として出力する比較器69と、比較器69から出力される制御信号に基づいてペルチェモジュール56の温度を上昇又は下降させる温度制御電流を出力するTEC(Thermo Electric Cooler)電流発生器70とを有する。
【0006】
発光素子50と光ファイバ51との間には、発光素子50の前側端面から出力されたレーザ光を光ファイバ51に結合する集光レンズ58が配置されている。また、発光素子50とビームスプリッタ53との間には、発光素子50の後側端面から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズ59が配置されている。
【0007】
発光素子50、集光レンズ58及び平行レンズ59は、LDキャリア60上に固定されている。第1の受光素子54及び第2の受光素子55は、それぞれ第1のPDキャリア61及び第2のPDキャリア62に固定されている。
【0008】
ビームスプリッタ53、光フィルタ52、第1のPDキャリア61及び第2のPDキャリア62は、金属基板63上に固定されている。金属基板63は、LDキャリア60の表面に固定され、LDキャリア60は、ペルチェモジュール56上に固定されている。
【0009】
発光素子50、ビームスプリッタ53、光フィルタ52、集光レンズ58、平行レンズ59、LDキャリア60、第1のPDキャリア61、第2のPDキャリア62、金属基板63及びペルチェモジュール56は、パッケージ64内に設けられている。また、光ファイバ51の先端部を保持するフェルール65は、パッケージ64の側部にスリーブ66を介して固定されている。
【0010】
発光素子50の前側端面から出力されたレーザ光は、集光レンズ58によって集光され、フェルール65によって保持された光ファイバ51に入射され外部に送出される。
【0011】
一方、発光素子50の後側端面から出力されたレーザ光は、平行レンズ59によって平行になり、ビームスプリッタ53によってZ軸方向(透過方向)と、Z軸方向に垂直なX軸方向(反射方向)との2つの方向に分岐される。Z軸方向に分岐されたレーザ光は、光フィルタ52を介して第1の受光素子54によって受光され、X軸方向に分岐されたレーザ光は、第2の受光素子55によって受光される。
【0012】
第1の受光素子54及び第2の受光素子55から出力されるPD電流は制御部57に入力され、制御部57は、入力されたPD電流の値に基づいて、発光素子50の波長を制御するように、ペルチェモジュール56の調整温度を制御する。
【0013】
また、受光素子55又は別個のパワーモニタ用受光素子によって光出力パワーをモニタし、受光素子55又は別個のパワーモニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、発光素子50に注入する注入電流をAPC(Auto Power Control)制御することも可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光送信器では次のような課題がある。
【0015】
(1)従来の光送信器に用いられる波長モニタは、ハーフミラー等のビームスプリッタによって、異なる方向に伝播される複数の光に分岐し、分岐された光をそれぞれ受光素子で受光する構成となっているため、部品点数が多くなり、波長モニタの構造が大きくなる。その結果、光モジュール全体の小型化が困難になるという課題がある。
【0016】
(2)波長モニタ内蔵型光モジュールでは、ビームスプリッタを備えた波長モニタをパッケージ内に精度よく配置することは困難であり、精度よく配置しようとすると光モジュールの製造時間が長くなるという課題がある。
【0017】
(3)ビームスプリッタで光分岐する際に、ビームスプリッタの反射、透過及び屈折率を利用して分岐するため、分岐光はそれらの波長依存性や偏波依存性の影響を受ける。特に、高密度WDMでは高精度のレーザ光の波長制御が要求されるため、複数に分岐されたレーザ光の波長依存性や偏波依存性が波長制御の誤差要因となる。
【0018】
(4)ビームスプリッタを備えた波長モニタでは、エタロン等の光フィルタを設置するスペースが狭くなるため、光軸方向のエタロンの長さが制限され、波長周期を長くすることができないという課題がある。
【0019】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ビームスプリッタを使用しないで波長モニタの小型化、製造時間の短縮化、波長制御の精度の向上、波長周期の長い光フィルタの適用を図ることができる光モジュール、光送信器及びWDM光送信装置を提供することを目的とする。
【0020】
本発明は又、異なる2つの波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタを用いることにより波長制御の精度の向上を図ることができる光モジュール、光送信器及びWDM光送信装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の光モジュールは、レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力された所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタと、前記光フィルタを透過したレーザ光を受光し、前記レーザ光の光軸上の位置に配置された波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光し、前記レーザ光の光軸からずれた位置に、かつ前記光軸に対して傾斜して配置されたパワーモニタ用受光素子とを有することを特徴とするものである。
【0022】
前記発光素子から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズを有し、前記パワーモニタ用受光素子は、前記平行レンズと光フィルタとの間に配置されていてもよい。
【0023】
本発明の第2の光モジュールは、レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力された所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタと、前記光フィルタを透過したレーザ光を受光する波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光するパワーモニタ用受光素子と、前記発光素子から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズとを有し、前記パワーモニタ用受光素子は、前記発光素子と平行レンズ間との間に配置されていることを特徴とするものである。
【0024】
本発明の第3の光モジュールは、レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力されたレーザ光を入射して外部に送出する光ファイバと、前記発光素子から出力された所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタと、前記発光素子と光ファイバとの間に配置され、前記発光素子から出力されたレーザ光を光ファイバ側と光フィルタ側とに分岐する第1の光分岐部材と、前記光フィルタを透過したレーザ光を受光する波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光するパワーモニタ用受光素子とを有することを特徴とするものである。
【0025】
前記パワーモニタ用受光素子は、前記第1の光分岐部材と光フィルタとの間に配置されていてもよく、前記発光素子と第1の光分岐部材との間に配置されていてもよい。
【0026】
レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力されたレーザ光を2つの方向に分岐する第2の光分岐部材と、その第2の光分岐部材によって分岐され、かつそれぞれ異なる波長帯のレーザ光だけを透過させる第1及び第2の光フィルタと、前記第1及び第2の光フィルタを透過したレーザ光をそれぞれ受光する第1及び第2の波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と前記第1又は第2の光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光するパワーモニタ用受光素子とを有してもよい。
【0027】
本発明の第1の光送信器は、前記記載の光モジュールと、前記波長モニタ用受光素子及びパワーモニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の発振波長を所定の波長に固定するように制御する第1の制御部と、前記パワーモニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の出力を制御する第2の制御部とを有することを特徴とするものである。
【0028】
本発明の第2の光送信器は、前記記載の光モジュールと、前記第1及び第2の波長モニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の発振波長を所定の波長に固定するように制御する第1の制御部と、前記パワーモニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の出力を制御する第2の制御部とを有することを特徴とするものである。
【0029】
本発明のWDM光送信装置は、前記記載の光送信器を複数有し、これら光送信器から出力された光信号を波長多重して送信することを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態例に係る光送信器の構成を示す平面図、図2は本発明の第1の実施形態例に係る光送信器の構成を示す側面図である。
【0031】
図1及び図2に示すように、本発明の第1実施形態例に係る光送信器は、レーザ光を出力する半導体レーザダイオード等の発光素子1と、発光素子1から出力されるレーザ光のうち、後側端面(図1では左側)から出力されるモニタ用のレーザ光を平行にする平行レンズ2と、平行レンズ2によって平行になった所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタ3と、光フィルタ3を透過したレーザ光を受光するフォトダイオード等の波長モニタ用受光素子4と、平行レンズ2と光フィルタ3との間に設けられ、発光素子1から出力されたレーザ光を光軸L(図2の点線)から下方向(Y方向)にずれた位置で受光するフォトダイオード等のパワーモニタ用受光素子5と、発光素子1の温度を制御するペルチェ素子等の温度調整部6と、波長モニタ用受光素子4及びパワーモニタ用受光素子5から出力される信号に基づいて、発光素子1から出力されるレーザ光の発光波長を所定の波長に固定するように、温度調整部の調整温度を制御する第1の制御部7と、パワーモニタ用受光素子5から出力される信号に基づいて、発光素子1から出力されるレーザ光の出力を制御する第2の制御部8と、発光素子1の前側端面(図1では右側)から出力されたレーザ光を入射し、外部に送出する光ファイバ9と、内部を気密封止するパッケージ10とを有する。
【0032】
ここで、光フィルタ3及び波長モニタ用受光素子4で波長モニタ部11が構成され、発光素子1、波長モニタ部11、温度調整部6、光ファイバ9を有し、図1の点線で囲った部分で光モジュールMが構成されている。
【0033】
波長モニタ用受光素子4は第1のPDキャリア12上に固定されている。第1のPDキャリア12の固定面12aは発光素子1に対する反射を抑制するために、発光素子1側に向かって下り勾配に傾斜して形成されている。また、パワーモニタ用受光素子5は第2のPDキャリア13上に固定される。第2のPDキャリア13の固定面13aは、LDキャリア14上の上面の反射光が、パワーモニタ用受光素子5に結合しないように、光軸Lに対して発光素子1側に向かって下り勾配に傾斜して形成されている(図2参照)。
【0034】
光フィルタ3は、波長ー透過光強度特性に周期性があるものであり、各周期の波長間隔が100GHz以下の例えばファブリペロエタロン、誘電体多層膜フィルタ等が用いられる。
【0035】
発光素子1はLDキャリア14上に固定されている。また、LDキャリア14上には発光素子1の温度を検出するためのサーミスタ等の温度検出部15が設置されている。
【0036】
また、LDキャリア14と波長モニタ部11はベース16上に固定されている。第1の制御部7は、波長モニタ用受光素子4及びパワーモニタ用受光素子5から出力された2つのPD電流を入力して、それらの差電圧又は電圧比に基づいて、発送素子1から出力される光の波長が一定となるように、温度調整部6により温度検出部15で検出される温度を制御する。
【0037】
第2の制御部8は、パワーモニタ用受光素子5から出力されるPD電流を入力して、その値に基づいて、発光素子1に注入する注入電流をAPC(Auto Power Control)制御する。
【0038】
発光素子1の前側(図1では右側)には、その前側端面から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズ17が設けられている。また、平行レンズ17の前側には、発光素子1への戻り光を阻止する光アイソレータ18が設けられている。光アイソレータ18は、例えば偏光子とファラデー回転子を組み合わせて構成される周知のものである。
【0039】
パッケージ10の側部に形成されたフランジ部10aの内部には、光アイソレータ18を通過した光が入射する窓部19と、レーザ光を光ファイバ9の端面に集光する集光レンズ(第2レンズ)20が設けられている。集光レンズ20は、フランジ部10aの端部にYAGレーザ溶接により固定されたレンズホルダ21によって保持され、レンズホルダ21の端部には金属製のスライドリング22がYAGレーザ溶接により固定される。
【0040】
光ファイバ9はフェルール23によって保持され、そのフェルール23は、スライドリング22の内部にYAGレーザ溶接により固定されている。
【0041】
パッケージ10の上部には蓋部24(図2参照)が被せられ、その周縁部を抵抗溶接することにより、パッケージ10の内部が気密封止される。
【0042】
発光素子1の前側端面から出力されるレーザ光は、平行レンズ17で平行になり、光アイソレータ18、窓部19を介して集光レンズ20によって集光され、光ファイバ9に入射され外部に送出される。
【0043】
一方、発光素子1の後側端面から出力されたレーザ光は、平行レンズ2によって平行になり、光フィルタ3を介して波長モニタ用受光素子4によって受光される。また、平行レンズ2によって平行になったレーザ光は、平行レンズ2と光フィルタ3との間に配置されたパワーモニタ用受光素子5によって受光される。
【0044】
波長モニタ用受光素子4及びパワーモニタ用受光素子5から出力される第1のPD電流及び第2のPD電流は第1の制御部7に入力される。
【0045】
第1の制御部7では、第1のPD電流及び第2のPD電流を電圧に変換し、比較器により電圧の差又は比を出力し、出力される制御信号に基づいて温度調整部6の温度を上昇又は下降させる温度制御電流を選択的に出力する。これによって、発光素子1から出力されるレーザ光の発光波長を所望の波長に制御することができる。
【0046】
また、第2の制御部8では、パワーモニタ用受光素子5から出力されるPD電流を入力して、その値に基づいて、発光素子1に注入する注入電流をAPC(Auto Power Control)制御する。
【0047】
本発明の第1の実施形態例によれば、波長モニタ部11は光フィルタ3と受光素子4,5からなり、ハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、従来に比べて部品点数が減少し、波長モニタ部11の構造が小さくなる。その結果、光モジュールM全体の小型化を図ることができる。
【0048】
波長モニタ部11にハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、光フィルタ3等をパッケージ10内に精度よく配置することが可能となり、光モジュールMの製造時間の短縮化を図ることができる。
【0049】
波長モニタ部11にハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、レーザ光の波長依存性や偏波依存性に伴う波長制御の誤差要因が減少し、波長制御の精度を向上させることができる。
【0050】
波長モニタ部11にハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、光軸方向に長く波長周期の長いエタロン等の光フィルタ3を適用することができる。
【0051】
図3は本発明の第2の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す側面図である。第2の実施形態例は、パワーモニタ用受光素子5は、発光素子1と平行レンズ2間との間に配置されている点を特徴としており、その他の点は第1の実施形態例と同様である。
【0052】
図4は本発明の第3の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す平面図である。第3の実施形態例では、発光素子1の前側(光ファイバ9側)に波長モニタ部11が配置されている。すなわち、第3の実施形態例は、発光素子1と光ファイバ9との間に配置され、発光素子1から出力されたレーザ光を光ファイバ9側と光フィルタ3側とに分岐するハーフミラーからなる第1の光分岐部材25を有し、パワーモニタ用受光素子5は、第1の光分岐部材25と光フィルタ3との間に配置されている点を特徴とし、その他の点は第1の実施形態例と同様である。
【0053】
図5は本発明の第4の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す平面図である。第3の実施形態例は、発光素子1と光ファイバ9との間に配置され、発光素子1から出力されたレーザ光を光ファイバ9側と光フィルタ3側とに分岐する第1の光分岐部材25を有し、パワーモニタ用受光素子5は、発光素子1と第1の光分岐部材25との間に配置されている点を特徴とし、その他の点は第1の実施形態例と同様である。
【0054】
図6は本発明の第5の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す平面図である。第5の実施形態例は、発光素子1から出力されたレーザ光を2つの方向に分岐するプリズムからなる第2の光分岐部材26と、その第2の光分岐部材26によって分岐され、かつそれぞれ異なる波長帯のレーザ光だけを透過させる第1及び第2の光フィルタ3a、3bと、第1及び第2の光フィルタ3a、3bを透過したレーザ光をそれぞれ受光する第1及び第2の波長モニタ用受光素子4a、4bと、発光素子1と第2の光分岐部材26との間に設けられ、発光素子1から出力されたレーザ光を光軸からずれた位置で受光するパワーモニタ用受光素子5とを有する点を特徴とし、その他の点は第1の実施形態例と同様である。なお、パワーモニタ用受光素子5は、第2の光分岐部材26と第1又は第2の光フィルタ3a、3bとの間に配置されてもよい。
【0055】
第5の実施形態例では、異なる2つの波長帯のレーザ光だけを透過させる第1及び第2の光フィルタ3a、3bを透過したレーザ光を受光する第1及び第2の波長モニタ用受光素子4a、4bから出力される信号に基づいて、発光素子1から出力されるレーザ光の発振波長を所定の波長に固定するように制御するので、波長制御の精度をより向上させることができる。
【0056】
図7は本発明の第6の実施形態例に係る波長分割多重通信システムに用いられるWDM光送信装置を示す説明図である。
【0057】
図7に示すように、波長分割多重通信システムは、光信号を送信する複数の光送信器27と、その光送信器27から送信された複数チャネルの光信号を波長多重化する合波器28と、その合波器28により波長多重化された多重化光信号を増幅中継するために複数段に接続された複数の光増幅器29と、光増幅器29により増幅された光信号を各チャネル毎に波長分離する分波器30と、その分波器30により波長分離された各光信号を受信する複数の光受信器31とを有する。
【0058】
本発明の第5の実施形態例に係るWDM光送信装置32は、第1〜第5の実施形態例に係る光送信器31を複数有し、これら光送信器31から出力された光信号を波長多重して送信する。従って、光送信器31から発振する光信号の波長が安定するので、信頼性の高い高密度WDMシステムを構築することが可能となる。
【0059】
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。例えば、光軸L上にパワーモニタ用受光素子5を配置し、光フィルタ3を光軸Lからずらして配置してもよい。
【0060】
【発明の効果】
請求項1〜6,8,10に係る発明によれば、波長モニタ部は光フィルタと受光素子からなり、ハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、従来に比べて部品点数が減少し、波長モニタ部の構造が小さくなる。その結果、光モジュール全体の小型化を図ることができる。
【0061】
波長モニタ部にハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、光フィルタ等をパッケージ内に精度よく配置することが可能となり、光モジュールの製造時間の短縮化を図ることができる。
【0062】
波長モニタ部にハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、レーザ光の波長依存性や偏波依存性に伴う波長制御の誤差要因が減少し、波長制御の精度を向上させることができる。
【0063】
波長モニタ部にハーフミラー、プリズム等のビームスプリッタを有していないので、光軸方向に長く波長周期の長いエタロン等の光フィルタを適用することができる。
【0064】
請求項7,9,10に係る発明によれば、異なる2つの波長帯のレーザ光だけを透過させる第1及び第2の光フィルタを透過したレーザ光を受光する第1及び第2の波長モニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、発光素子から出力されるレーザ光の発振波長を所定の波長に固定するように制御するので、波長制御の精度をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態例に係る光送信器の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態例に係る光送信器の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す側面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す平面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す平面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態例に係る光送信器の構成を概略的に示す平面図である。
【図7】本発明の第6の実施形態例に係る波長分割多重通信システムに用いられるWDM光送信装置を示す説明図である。
【図8】従来の光モジュール及び光送信器の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
M:光モジュール
1:発光素子
2:平行レンズ
3:光フィルタ
4:波長モニタ用受光素子
5:パワーモニタ用受光素子
6:温度調整部
7:第1の制御部
8:第2の制御部
9:光ファイバ
10:パッケージ
11:波長モニタ部
12:第1のPDキャリア
13:第2のPDキャリア
14:LDキャリア
15:温度検出部
16:ベース
17:平行レンズ
18:光アイソレータ
19:窓部
20:集光レンズ
21:レンズホルダ
22:スライドリング
23:フェルール
24:蓋部
25:第1の光分岐部材
26:第2の光分岐部材
27:光送信器
28:合波器
29:光増幅器
30:分波器
31:光受信器
32:WDM光送信装置
Claims (10)
- レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力された所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタと、前記光フィルタを透過したレーザ光を受光し、前記レーザ光の光軸上の位置に配置された波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光し、前記レーザ光の光軸からずれた位置に、かつ前記光軸に対して傾斜して配置されたパワーモニタ用受光素子とを有することを特徴とする光モジュール。
- 前記発光素子から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズを有し、前記パワーモニタ用受光素子は、前記平行レンズと光フィルタとの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
- レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力された所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタと、前記光フィルタを透過したレーザ光を受光する波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光するパワーモニタ用受光素子と、前記発光素子から出力されたレーザ光を平行にする平行レンズとを有し、前記パワーモニタ用受光素子は、前記発光素子と平行レンズ間との間に配置されていることを特徴とする光モジュール。
- レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力されたレーザ光を入射して外部に送出する光ファイバと、前記発光素子から出力された所定の波長帯のレーザ光だけを透過させる光フィルタと、前記発光素子と光ファイバとの間に配置され、前記発光素子から出力されたレーザ光を光ファイバ側と光フィルタ側とに分岐する第1の光分岐部材と、前記光フィルタを透過したレーザ光を受光する波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光するパワーモニタ用受光素子とを有することを特徴とする光モジュール。
- 前記パワーモニタ用受光素子は、前記第1の光分岐部材と光フィルタとの間に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光モジュール。
- 前記パワーモニタ用受光素子は、前記発光素子と第1の光分岐部材との間に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の光モジュール。
- レーザ光を出力する発光素子と、前記発光素子から出力されたレーザ光を2つの方向に分岐する第2の光分岐部材と、その第2の光分岐部材によって分岐され、かつそれぞれ異なる波長帯のレーザ光だけを透過させる第1及び第2の光フィルタと、前記第1及び第2の光フィルタを透過したレーザ光をそれぞれ受光する第1及び第2の波長モニタ用受光素子と、前記発光素子と前記第1又は第2の光フィルタとの間に設けられ、前記発光素子から出力されたレーザ光の一部を受光するパワーモニタ用受光素子とを有することを特徴とする光モジュール。
- 前記請求項1乃至6のいずれか1つの項に記載の光モジュールと、前記波長モニタ用受光素子及びパワーモニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の発振波長を所定の波長に固定するように制御する第1の制御部と、前記パワーモニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の出力を制御する第2の制御部とを有することを特徴とする光送信器。
- 前記請求項7に記載の光モジュールと、前記第1及び第2の波長モニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の発振波長を所定の波長に固定するように制御する第1の制御部と、前記パワーモニタ用受光素子から出力される信号に基づいて、前記発光素子から出力されるレーザ光の出力を制御する第2の制御部とを有することを特徴とする光送信器。
- 前記請求項8又は9に記載の光送信器を複数有し、これら光送信器から出力された光信号を波長多重して送信することを特徴とするWDM光送信装置。
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