JP3895550B2 - 建築板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばタイル、レンガ調のような目地溝を有する外壁材等に使用される建築板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から外壁材等の建築板の表面には縦横に整然と目地溝を配列したタイル、レンガ調に模した模様が形成されているものが多い。一般にこの目地溝は縦横に直線状に配列され、したがって該模様はゴバン目状になっている。
このようなゴバン目状の模様にあっては、板と板との接合部分にも直線状の目地溝を配置し、該目地溝を正確に合わせる必要があり、そのために建築板をカットする際に目地溝が合致するようにカットする必要があり、高いカツト精度が要求され、建築板生産工程が煩雑で手間のかゝるものとなり、生産性が悪くなっていた。
更に直線状のゴバン目状の模様にあってはあまりにも単調で規則的過ぎて面白味のない外観となっていた。
しかし、建築板のカット精度を高くする必要がなく、またある程度模様にランダム性を与えて外観に面白味を与えるためには、縦横の目地溝の配列を直線状でなくずらすことが考えられるが、大きくずらし過ぎると縦横の目地溝が連通状態ではなくなってしまい、かえって外観が見苦しくなってしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は目地溝を見苦しくない程度に適度にずらしておくことによって建築板のカット精度を高くする必要がないようにし、かつ模様に適度なランダム性を与えて面白味のある外観を簡単な設計手段で提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、隣接する縦横二辺に基準巾Wの低段部HS,VSを形成した基準パネルAと、上記横低段部HS1 の巾をW/2よりも小さいδ1 だけ縮小してW−δ1 とし、対向する横辺に巾δ1 の低段部HS2 を形成した変形パネルBと、上記縦低段部VS1 の巾をW/2よりも小さいδ2 だけ縮小してW−δ2 とし、対向する縦辺に巾δ2 の低段部VS2 を形成した変形パネルCと、上記横低段部HS2 の巾をW/2よりも小さいδ3 だけ縮小してW−δ3 とし、対向する横辺に巾δ3 の低段部HS3 を形成し、かつ上記縦低段部VS3 の巾をW/2よりも小さいδ4 だけ縮小してW−δ4 とし、対向する縦辺に巾δ4 の低段部VS4 を形成した変形パネルDとを準備し、上記四種類のパネルの全種類を複数個ランダムに選んで縦横m行n列に配列して基本ブロックBLとし、該基本ブロックBLの複数個を縦横に配列して各パネルの低段部HS,VSによって目地溝VG,HGを縦横に形成配列した模様を有する建築板BBLを提供するものである。
該低段部の巾δ1,δ2,δ3,δ4 は等しくδ<W/2に設定されていることが好ましく、また該パネルは縦横m行n列に配列されており、mは12以下でありかつm+nは4以上であることが好ましい。更に各行各列において、目地溝の巾の合計は一定にされていることが好ましい。
また更に前記四種類のパネルA,B,C,Dのうちの1つが基本ブロックBLの4隅部分全てに配置されていることが好ましい。
【0005】
【作用】
本発明ではδ1,δ2,δ3,δ4 をW/2以下の所定の値に設定するだけで四種類のパネルA,B,C,Dを設計することが出来る。δ1,δ2,δ3,δ4 を等しくδに設定すれば、δをW/2以下の所定の値に設定するだけで良いので、設計は更に簡単容易になる。
このような四種類のパネルA,B,C,Dをランダムに選んで縦横m行n列に配列して基本ブロックBLとし、該基本ブロックBLの複数個を縦横に配列して建築板BBL表面の模様とする。このような模様では隣接するパネル間に低段部HS,VSによる目地溝HG,VGが形成されるが、該低段部HS,VSの巾はW,δ1,δ2,δ3,δ4,W−δ1,W−δ2,W−δ3,W−δ4,0の10種類あるから、目地溝HG,VGの巾も上記低段部HS,VSの種々な巾の組合わせになり、一見すると縦横の目地溝HG,VGに若干のずれが生ずる。しかしδ1,δ2,δ3,δ4 はW/2より小さく設定されているから、このずれは大きいものではなく、縦横の目地溝HG,VGは全体としては連通することゝなる。
上記基本ブロックBLのパネルの縦横m行n列の配列において、2≦m≦4、2≦n≦4とすればパネルの配列の設計が簡単に出来るが、m+n≧4として一つの基本ブロックBLに四種類のパネルを全種類ランダムに選択して使用することが好ましい。また基本ブロックBLの四隅角部全てにパネルA,B,C,Dのうちの同種のパネル1つが配置されていれば、基本ブロックBL境界線で建築板を切断して切り使い施工した場合に、左右の建築板の位置合わせが非常にし易くなる。いわゆる従来と同じ端部に基準目地溝を有した建築板ともなりうると云う作用効果を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図1〜図3に示す。図1イには基準パネルA、ロ、ハ、ニにはそれぞれ変形パネルB,C,Dの平面図が示される。図2に示すように基準パネルAの隣接する縦横二辺には基準巾Wの低段部HS、VSが形成されている。また変形パネルBの上辺には巾W−δ1 の低段部HS1 、下辺には巾δ1 の低段部HS2 、右辺には基準巾Wの低段部VSが形成され、変形パネルCの上辺には基準巾Wの低段部HS、右辺には巾W−δ2 の低段部VS1 、左辺には巾δ2 の低段部VS2 が形成され、変形パネルDの上辺には巾W−δ3 の低段部HS2 、下辺には巾δ3 の低段部HS3 、右辺には巾W−δ4 の低段部VS3 、左辺には巾δ4 の低段部VS4 が形成されている。こゝに各パネルA,B,C,Dの横長L1 =101mm、縦長L2 =45.5mm、W=5mm、δ1 =δ2 =δ3 =δ4 =δ=1mmである。
【0007】
このようなパネルA,B,C,Dを図3に示すように10行3列に配列して基本ブロックBLとする。この場合上下両端行(1行目と10行目)の左右両端即ち基本ブロックBLの四隅には例えば基準パネルAのような同種のパネルを配置し、図4に示すように上下両端行の左端の基準パネルAの右辺同志を通る基準線Sl1 と、右端の基準パネルAの左辺同志を通る基準線Sl2 とを想定する。
上記配列において、パネル間には縦横の目地溝Gが形成されるが、各パネル間に形成される目地溝Gの巾は下記の通りになる。
【0008】
〔横目地溝HG〕
AA間 HG5 =5mm、AB間 HG4 =4mm、AC間 HG5 =5mm、AD間 HG4 =4mm、BA間 HG6 =6mm、BB間 HG5 =5mm、BC間 HG6 =6mm、BD間 HG5 =5mm、CA間 HG5 =5mm、CB間 HG4 =4mm、CC間 HG5 =5mm、CD間 HG4 =4mm、DA間 HG6 =6mm、DB間 HG5 =5mm、DC間 HG6 =6mm、DD間 HG5 =5mm。
【0009】
〔縦目地溝VG〕
AA間 VG5 =5mm、AB間 VG5 =5mm、AC間 VG6 =6mm、AD間 VG6 =6mm、BA間 VG5 =5mm、BB間 VG5 =5mm、BC間 VG6 =6mm、BD間 VG6 =6mm、CA間 VG4 =4mm、CB間 VG4 =4mm、CC間 VG5 =5mm、CD間 VG5 =5mm、DA間 VG4 =4mm、DB間 VG4 =4mm、DC間 VG5 =5mm、DD間 VG5 =5mm。
【0010】
上記のように横目地溝HGには巾4mm(W−δ)のHG4 、巾5mm(W)のHG5 、巾6mm(W+δ)のHG6 の3種類、縦目地溝VGにも巾4mm(W−δ)のVG4 、巾5mm(W)のVG5 、巾6mm(W+δ)のVG6 の3種類があり、上記基本ブロックBLにはこのような縦横それぞれ3種類の巾を有する目地溝HG、VGがランダムに配置されることになる。
【0011】
例えば上記基本ブロックBLの上部4行3列の拡大平面図を図4に示すと、縦横に配列される目地溝は巾の違いによって各行各列で若干のずれが存在する。本実施例の場合には各行各列の目地溝の巾の合計は各行については15mm(1行目5+5+5=15mm、2行目1+4+5+5=15mm、3行目5+6+4=15mm、4行目1+5+4+5=15mm──)、各列については50mm(1列目5+4+5+6+5+5+4+5+6+5=50mm、2列目4+6+4+5+6+4+5+6+5+4+1=50mm、3列目5+5+5+4+5+6+5+4+5+6=50mm)と一定にされ、かつδ=1<5(W/2)に設定されているから各行各列についての目地溝のずれは著しくならないようにされ(本実施例ではずれはδ=1)、各目地溝は各行各列で連通状態となる。更に本実施例では各行で2列目および/または3列目のパネルの左辺を基準線Sl1 ,Sl2 に合わせている。
したがって建築板のカットに多少のずれがあったとしても、そのずれは上記各行各列の目地溝のずれの存在によって目立たなくなり、また規則的なゴバン目状の模様に比べて面白味のある外観となる。
【0012】
このような基本ブロックBLを図5に示すように横に4個配列して建築板BBL一枚の模様とする。上記建築板BBLは例えば木片、木質繊維束、バルプ等の木質補強材によってセメント板を補強した木質セメント板からなり、上記模様は該木質セメント板製造過程におけるエンボス工程によって付される。
【0013】
上記実施例以外、δはW/2以下であればよく、例えばW=5mmの時、1.5mm、2mm等に設定されてもよく、またパネルはm行n列に配置されるが、設計を容易にするためにはmはあまり大きく設定せず12以下にすることが望ましい。そして一つの基本ブロックBLに使用するパネル数も36個以内にとどめれば設計が更に容易になるが、該パネルは前記したように四種類あるので、4個以上使用しないと全種類使用出来ないことになる。なお、基本ブロックBLは本例では横に4個配列した例を示したが、これに限られることなく、また建築板の大きさを限定することなく、一般的には15個程度まで設計上容易に用いられる。
【0014】
【発明の効果】
本発明では建築板をカットする場合にそれほど高いカット精度は必要なく、したがって建築板の生産工程が合理化され、更に建築板の外観は適度なランダム性を有して面白味のあるものとなる。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】イ、ロ、ハ、ニは四種類のパネルの平面図である。
【図2】基準パネルAの斜視図
【図3】基本ブロックの平面図
【図4】基本ブロックの上部4行までの拡大平面図
【図5】建築板表面模様の平面図
【符号の説明】
A,B,C,D パネル
HS 横低段部
VS 縦低段部
BL 基本ブロック
HG 横目地溝
VG 縦目地溝
BBL 建築板
W 基準巾
Claims (5)
- 隣接する縦横二辺に基準巾Wの低段部を形成した基準パネルAと、上記横低段部の巾をW/2よりも小さいδ1 だけ縮小してW−δ1 とし、対向する横辺に巾δ1 の低段部を形成した変形パネルBと、上記縦低段部の巾をW/2よりも小さいδ2 だけ縮小してW−δ2 とし、対向する縦辺に巾δ2 の低段部を形成した変形パネルCと、上記横低段部の巾をW/2よりも小さいδ3 だけ縮小してW−δ3 とし、対向する横辺に巾δ3 の低段部を形成し、かつ上記縦低段部の巾をW/2よりも小さいδ4 だけ縮小してW−δ4 とし、対向する縦辺に巾δ4 の低段部を形成した変形パネルDとを準備し、上記四種類のパネルの全種類を複数個ランダムに選んで縦横m行n列に配列して基本ブロックとし、該基本ブロックの複数個を縦横に配列して各パネルの低段部によって目地溝を縦横に形成配列した模様を有することを特徴とする建築板
- 該低段部の巾δ1,δ2,δ3,δ4 は等しくδ<W/2に設定されている請求項1に記載の建築板
- 該パネルは縦横m行n列に配列されており、mは12以下でありかつm+nは4以上である請求項1または2に記載の建築板
- 各行各列において、目地溝の巾の合計は一定にされている請求項1〜3に記載の建築板
- 前記四種類のパネルA,B,C,Dのうちの1つが基本ブロックの4隅部分全てに配置されている請求項1または2に記載の建築板
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