JP3894829B2 - トイレットペーパホルダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は所望長さのペーパの引出と、引出した長さでのそのペーパの切断を片手でのみ行うことが出来るトイレットペーパホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりトイレットペーパを片手で引出し、そのまま片手で切断できるようにしたペーパホルダは、数多くの提案がなされ実用に供されているものもある。
【0003】
しかし、片手で所要長さの引出しを許容する一方で、その長さに引出したペーパを片手で切断する、つまり、ペーパの引出しを阻止してそこで切断をすることは、相反する動作であるため、この動作を簡単な構造により実現することは困難である。
【0004】
提案されている片手操作タイプのトイレットペーパホルダは、ペーパの引出し阻止と切断のために様々な工夫を凝らしているが、特に、ペーパ切断機能が十分でなく、切断操作に勘やコツを要するものが多く、万人向きとはいえないものがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来片手で操作できるトイレットペーパホルダの問題点を解消したトイレットペーパホルダを提供することを、その課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決することを目的としてなされた本発明トイレットペーパホルダの構成は、ロール状のトイレットペーパの左右側に対面した左,右側壁と、両側壁の間に前方へ向けて下り勾配を付けて配設され、前記ペーパを載置する底壁と、前記両側壁の内面に突出させて形成すると共に前記底壁の上面に略直交する角度を付与した支持面であって前記ペーパの筒状中芯に挿入されるセット芯棒の両端部を自由に支持する前記芯棒の支持面と、前記両側壁に底壁の下面側における前端近くで軸支され前端に上向きの切断刃を有すると共に後端に上向きのペーパ押え部を有する揺動部材と、前記ペーパの筒状中芯に挿入されて前記芯棒支持面に支持されることにより当該ペーパを前記両側壁と底壁が形成する空間内に保持するセット芯棒とを具備して形成され、保持された前記ペーパの繰出し先端をほぼ水平方向に引いてペーパの所要長さを引出し、引出したペーパの切断刃の近くをほぼ真下方向に引くことによって、前記揺動部材を軸支点を中心にペーパ押え部を上動させてペーパの引出しを阻止すると共に、引出されたペーパを切断刃により切断するように形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明ペーパホルダの実施の形態例について、図を参照しつつ説明する。図1はペーパホルダの全体構造を説明するための側断面図、図2は図1の要部を拡大した側断面図、図3は芯棒の支持状態を示す平面図、図4はペーパ押え歯部の正面図である。
【0008】
図1,図2において、1は本発明ペーパホルダの構成部材を取付けるベースとなる矩形立壁状のベース部材で、その正面幅(左右幅)は、ロール状に巻かれたトイレットペーパP(以下、ロールペーパPという)の左右幅よりも少し大き目である。
【0009】
2,3は、上記ベース部材1の左右に後端部が固定された立壁状の左,右の側壁、4は該左,右の側壁2,3、又は、両側壁2,3と前記ベース壁部材1とに支持させて設けた底壁で、この例では前方へ向けて10度前後の下り勾配の傾斜が付されている。ここで、底壁4の傾斜角度は、前傾していれば、10度以上又は10度以下であってもよい。また、左右の両側壁2,3は、ロールペーパPの巻き直径よりも少し大きい奥行き長さと、巻き直径よりも十分に大きい高さを有するものを用いる。一方、底壁4の奥行方向の中程より少し後方寄りには、後述するペーパ押え歯10が出没するための穴4aが形成されていると共に、底壁4の上面には、後部を凹円弧状に立上げた金属製板やプラスチック製板などにより円滑面に形成された底面板4bが張設されている。
【0010】
5,6は、上記両側壁2,3の対向した内面において、後述するセット芯棒11が前方へ移動するのを阻止して、当該芯棒11の上下動のみを自由に支持する左右の支持面で、この面5,6は前記側壁2,3の内面に、厚手の板材5a,6aを貼着などにより取付けることによって、この板材5a,6aの厚さの後端面が、底壁4の上面に対して略直交した角度で立上った支持面5,6をなすように形成されている。
【0011】
7は、上記底壁4の下面側において、その前端近くに位置する側壁2,3に水平姿勢で設けた軸8により揺動可能に設けた揺動部材で、前端(図1,図2では左側)に上向きに鋸歯状のペーパ切断刃9を有すると共に、後端に、図4の例ではペーパ押え部として2本の押え歯10を具備している。本発明では、ペーパ押え部は、前記例の歯10に限られずロールペーパPの回転を阻止できれば、粗面や突起を上面に有する部材であれば足りる。
【0012】
ここで、揺動部材7は、外力が作用しない常態にあっては、その軸8が偏位していることによりほぼ水平姿勢であるが、引出したペーパが下方へ下げられると、切断刃9を押し下げてそのペーパ押え歯10を揺動(図1,図2では反時計回り方向)させると共に、底壁4の先端部4cから突出していた切断刃9の先端をその底壁4の前端4cの上面よりも下方へ没入させ、同時に揺動したペーパ押え歯10は底壁4に設けた穴4aから底壁4の上面より上へ突出するように形成されている。従って、揺動部材7の長さ、或は、切断刃9,押え歯10の高さは、上記動作を実現するように設定されている。
【0013】
また、ペーパ切断歯9の反時計回り揺動(下向き揺動)は、後にも述べるが、引出したペーパをカットするために、そのペーパを下向きに引張ったとき、そのペーパに押されることにより生じる動作である。
【0014】
11は、ロールペーパPの中心にある筒状中芯12に挿入されて、当該ペーパPを本発明ペーパホルダにセットするためのセット芯棒で、このセット芯棒11の外径は、ロールペーパPの中芯12の内径より細いが、重量は、一例として150〜200g前後となるように形成されている。なお、セット芯棒11はその材料,構造による自重があれば足りる。前記芯棒11はセットされたとき、その両端の前面側が、支持面5,6に当接してロールペーパPが底壁4から前方へころがり落ちることがないように形成されている。
【0015】
上記例において、セット芯棒11に重量を積極的に付与する理由は、この芯棒11とロールペーパPの自重によって、ペーパ切断時に底壁4の穴4aから突出するペーパ押え歯10の押え効果を発揮させると共に、ロールペーパPの巻き量が終り近くになってロールペーパPの自重が小さくなっても、押え歯10による押え効果を保持し、このペーパの切断刃9によるカットを確実になさせるためであるが、セット芯棒11に積極的に重量を与えなくても、ペーパの回転阻止とカットは実現できる。
【0016】
この実施例では、ペーパ押え歯10の先端10aを山形上に尖鋭化してロールペーパPへの食い付きによりロールペーパPの回転阻止の効果がより高まるように形成している。
【0017】
図1において、13は側壁2,3の上面にその後端をヒンジ13aとして開閉自在に設けた蓋体で、ロールペーパPの出入れの際に開閉し、通常は物載せ台として利用できるようにしたものである。また、図1における1a,1bは、ベース部材1に設けた取付用のビス穴で、本発明ペーパホルダを、トイレの壁Wなどに取付ける際に利用する。
【0018】
本発明トイレットペーパホルダは、芯棒11をその中芯12に挿入してロールペーパPを図1の状態にセットする。このときセットしたロールペーパPの引出し先端側はベース部材1の側から底壁4を通ってその底壁4の前端近くに引出されている。
【0019】
この状態で引出されるペーパ先端を掴んでほぼ水平に引出すと、底壁4が前傾していると共に、揺動部材7がほぼ水平姿勢であることにより、そのペーパは切断刃9と押え歯10に何ら障害されることなくロールペーパPが回転してそのまま円滑に引出される。
【0020】
所要の長さペーパを引出したら、切断刃9の手前側に位置している引出したペーパを下方へ引くと、下方へ引いたペーパによって切断刃9が押下げられるので、揺動部材7の揺動作用で押え歯10が上動し、その歯10の先端10aがロールペーパPの外周面を半ば刺すように押上げる。このとき、ロールペーパPの自重とセット芯棒11の重量が、当該芯棒11の支持面5,6の作用で前記押え歯10にかかるため、ロールペーパPの回転は阻止され、従って、引出されたペーパの切断刃9を押下げている部位が、その刃9の作用で切断されることとなる。
【0021】
上記切断形態は、ロールペーパPの径が小さくなりその自重が小さくなっても、セット芯棒11に重量が積極的に付与されている場合には、押え歯10の機能がそこなわれることはなく、ロールペーパPの巻き量の最後まで、片手によるペーパの引出しと切断を確実に実行することができる。
【0022】
また、引出したペーパの切断時、切断刃9はその揺動(下動)によって底壁4の前端4cから少し離れ、その位置でペーパをカットして元の底壁4の先端位置に復帰するので、ペーパのカット端は、切断刃9から少しはみ出した状態で、次の引出しに備える形態となり、従って、ペーパの次の引出しが容易になる上に、切断刃9に指が触れにくくなるので、安全性も高まる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上の通りであって、片手の操作でロールペーパの引出しからカットまでを行うことができるペーパホルダを、ロール状のトイレットペーパの左右側に対面した左,右側壁と、両側壁の間に前方へ向けて下り勾配を付けて配設され、前記ペーパを載置する底壁と、前記両側壁の内面に突出させて形成すると共に前記底壁の上面に略直交する角度を付与した支持面であって前記ペーパの筒状中芯に挿入されるセット芯棒の両端部を自由に支持する前記芯棒の支持面と、前記両側壁に底壁の下面側における前端近くで軸支され前端に上向きの切断刃を有すると共に後端に上向きのペーパ押え部を有する揺動部材と、前記ペーパの筒状中芯に挿入されて前記芯棒支持面に支持されることにより当該ペーパを前記両側壁と底壁が形成する空間内に保持するセット芯棒とを具備して形成したから、従来の片手操作タイプのペーパホルダの問題を悉く解消することができる。
【0024】
また、使用時にペーパホルダの構成部材に全く手を触れることなくペーパの引出し,切断が可能であるから頗る衛生的であり、従って、不特定多数の人が利用するレストランやホテル等のトイレットルーム、或は、公園等に設置されたいわゆる公衆トイレなどに設置するペーパホルダとしてきわめて有用である。
【0025】
更に、そのための構造は至ってシンブルである故に、低コストかつ容易に作製,提供できるのみならず、機械的構造部分がすくないので、それに起因した故障やトラブルも殆ど生じないとう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ペーパホルダの全体構造を説明するための側断面図。
【図2】図1の要部を拡大した側断面図。
【図3】芯棒の支持状態を示す平面図。
【図4】ペーパ押え歯部の正面図。
【符号の説明】
1 ベース部材
2,3 左右の側壁
4 底壁
5,6 左右の支持面
7 揺動部材
8 軸
9 切断刃
10 押え歯
11 セット芯棒
12 中芯
13 蓋体
P ロールペーパ
Claims (1)
- ロール状のトイレットペーパの左右側に対面した左,右側壁と、両側壁の間に前方へ向けて下り勾配を付けて配設され、前記ペーパを載置する底壁と、前記両側壁の内面に突出させて形成すると共に前記底壁の上面に略直交する角度を付与した支持面であって前記ペーパの筒状中芯に挿入されるセット芯棒の両端部を自由に支持する前記芯棒の支持面と、前記両側壁に底壁の下面側における前端近くで軸支され前端に上向きの切断刃を有すると共に後端に上向きのペーパ押え部を有する揺動部材と、前記ペーパの筒状中芯に挿入されて前記芯棒支持面に支持されることにより当該ペーパを前記両側壁と底壁が形成する空間内に保持するセット芯棒とを具備して形成され、保持された前記ペーパの繰出し先端をほぼ水平方向に引いてペーパの所要長さを引出し、引出したペーパの切断刃の近くをほぼ真下方向に引くことによって、前記揺動部材を軸支点を中心にペーパ押え部を上動させてペーパの引出しを阻止すると共に、引出されたペーパを切断刃により切断するように形成したことを特徴とするトイレットペーパホルダ。
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