JP3894525B2 - 重ね合わせ往復葉書用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は往復葉書を得るためのシートに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、各種の通知を行い、かつ、その通知に応じた返答などの受けたいような場合に採られる連絡方法の一つとして往復葉書を用いるものがある。そして、その往復葉書では、往信葉書の裏面側に各種の通知事項などを記載し、また、返信葉書の表面側には予め設定されている返信宛名を記載するとともに、その返信葉書の裏面側には返答事項などを記載できるようにしている。しかしながら、受取人側への送付に際してその受取人への通知事項を記載する箇所が小さく、多くの通知事項や宣伝、紹介を掲載することができないという問題がある。そして、多くの情報量を確保する目的として剥離できる隠蔽片を往信葉書の裏面に貼り合わせるようにした試みがあるが、それほど多くの情報量を載せることはできなかった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、往復葉書に関する規定などを満たしながらその往復葉書における往信葉書の部分を複数の紙片から構成して通知事項などをより多く確保することを課題とし、往復葉書を用いて受取人側に対してより多くの連絡が行えるようにすることを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、折り部を介して連接された二紙片からなり、該二紙片を重ね合わせたときの重ね合わせ面が強接着面としてなり、該二紙片の重ね合わせ接着により返信葉書を形成する返信葉書用紙部と、前記返信葉書用紙部の二紙片それぞれにおける前記折り部とは反対側の辺に折り部を介して連接された二紙片とこの二紙片の内の何れか一方の紙片における返信葉書用紙部側とは反対側の辺に折り部を介して連接された一紙片との三紙片からなり、この三紙片を重ね合わせたときの重ね合わせ面が剥離可能に接着する弱接着面としてなり、該三紙片の重ね合わせ接着により往信葉書を形成する往信葉書用紙部とを有し、前記往信葉書用紙部は、前記三紙片を重ね合わせたときの往信葉書の表面側となる紙片の上辺において、往信葉書の中位となる紙片の上辺に沿って設けた往信葉書表示を表出させる切り欠きが設けられ、前記往信葉書用紙部における三紙片を重ね合わせたときの往信葉書表面側となる紙片に往信宛名記載部が設けられ、前記返信葉書用紙部における二紙片を重ね合わせたときの返信葉書表面側であって、往信葉書表面とは表裏逆側に位置する紙片に返信宛名記載部が設けられていることを特徴とする重ね合わせ往復葉書用シートを提供して、上記課題を解消するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る重ね合わせ往復葉書用シート1を示すものであり、このシート1は五枚の紙片2、3、4、5、6が順に折り部7を介して横一連にして連接されたものである。このシート1には五紙片中、二枚の紙片により返信葉書を形成する返信葉書用紙部8と、他の三枚の紙片により往信葉書を形成する往信葉書用紙部9とから構成されていて、前記返信葉書用紙部8にあっては、図示するように、折り部7を介して連接された二紙片3、4からなり、紙片3の返信葉書としたときの表面側となる面に返信宛名記載部10と返信葉書表示11とが設けられ、紙片4における返信葉書としたの裏面側となる面が返信情報記載部12とされ、この二紙片3、4を重ね合わせたときの重ね合わせ面それぞれに剥離困難に接着する接着剤13を備えている。また、前記往信葉書用紙部9にあっては、前記返信葉書用紙部8の紙片3に折り部7を介して連接された紙片2と、返信葉書用紙部8の紙片4に折り部7を介して連接された紙片5とこの紙片5に折り部7を介して連接された紙片6との三紙片からなり、この三紙片中、前記返信葉書用紙部8に折り部7を介して連接されている紙片2、5にあっては前記紙片3、4の折り合わせの際に互いに相対するように重ね合わされるものであって、また、紙片6において前記紙片5との折り部7から前記紙片2とは反対側に重なるように折り合わされるものであって、この重ね合わせにより形成される往復葉書の表面とする前記紙片6に往信宛名記載部14が設けられているととも、往信葉書の裏面側となる紙片2には往信情報記載部15が設けられている。そして、三紙片2、5、6を重ね合わせたときの重ね合わせ面それぞれに剥離可能に接着する接着剤16を備えている。
【0005】
上記往信葉書用紙部9には往信葉書表示17が設けられている。即ち、往信葉書用紙部9における三紙片2、5、6を重ね合わせたときの往信葉書の中位となる紙片5の上辺に沿って往信葉書表示17が設けられていて、その紙片5に重ねられる紙片6の上辺には前記往信葉書表示17を表出させるための切り欠き18が設けられている。
【0006】
上記重ね合わせ往復葉書用シート1から往復葉書を得るに際しては、この重ね合わせ往復葉書シートに対して所定情報をプリントした後、折り工程となり、図2に示すように、返信葉書用紙部8の二紙片3、4を重なるように合わせて、該二紙片3、4を上記接着剤13によりに剥離困難に貼り合わせ、また、往信葉書用紙部9の三紙片2、5、6を重なるように合わせて、該三紙片2、5、6を上記の接着剤16により剥離可能に貼り合わせる。そののち、前記往信葉書用紙部9と返信葉書用紙部8との間に位置している折り部7から折ることで、図3に示す往信葉書19と返信葉書20を有する往復葉書21が得られる。また、前記剥離困難に接着する接着剤13として、接着力増強剤の付与によって接着力を強化させたものとすれば、その接着剤を剥離可能に接着する接着剤と同じものとしながら、図2に示す形態の時点で、返信葉書での剥離困難な貼り合わせと往信葉書表示の部分での剥離困難な貼り合わせが行える。接着剤の接着力の調整としては、強接着力を呈する接着剤の塗布部に網点印刷してその接着力を弱めるものもあり、これによって、強接着の部分と弱接着の部分とを形成することが可能である。
なお、剥離困難な接着力を呈する接着剤と剥離可能な接着力を呈する接着剤との二種の接着剤をそれぞれ所要の箇所に設けておくシートであるならば、図2の偏平形態を経ることなく、図4に示すように、折り合わせて対向する重ね合わせ面を貼り合わせるようにしてもよい。そして、この場合、重ね合わされる往信葉書19における紙片2と返信葉書20における紙片3との対向面に接着力抑制層を設けておけば、シート1の表裏全体に接着剤を設けておいても、往復葉書作成時の重ね合わせでも互いに貼り合わされないようにすることができる。
得られた往復葉書21において、往信葉書19と返信葉書20とをその間の折り部7から分離すれば、紙片5、6の見開きができ、紙片2の剥離が行え、各重ね合わせ面に予め設けられている情報記載部を表出させることができる。図においてaは剥離容易にするコーナーカットを示す。
【0007】
【発明の効果】
以上説明した発明により、往復葉書における往信葉書が複数の紙片の剥離可能な貼り合わせで構成されるため、その重ね合わせ面を通知情報等を設ける面として利用することで往信葉書に設けることのできる情報量が格段に増大するようになるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る重ね合わせ往復葉書用シートの一例を示すもので、(イ)は一方の面を示す説明図、(ロ)は他方の面を示す説明図である。
【図2】 折り合わされたシートを断面で示す説明図である。
【図3】 往復葉書を示す説明図である。
【図4】 往復葉書の断面を示す説明図である。
【符号の説明】
1…重ね合わせ往復葉書用シート
2,3,4,5,6…紙片 7…折り部
8…返信葉書用紙部 9…往信葉書用紙部
10…返信宛名記載部 11…返信葉書表示
12…返信情報記載部
13,16…接着剤
14…往信宛名記載部 15…往信情報記載部
17…往信葉書表示
18…切り欠き
19…往信葉書 20…返信葉書 21…往復葉書
Claims (1)
- 折り部を介して連接された二紙片からなり、該二紙片を重ね合わせたときの重ね合わせ面が強接着面としてなり、該二紙片の重ね合わせ接着により返信葉書を形成する返信葉書用紙部と、
前記返信葉書用紙部の二紙片それぞれにおける前記折り部とは反対側の辺に折り部を介して連接された二紙片とこの二紙片の内の何れか一方の紙片における返信葉書用紙部側とは反対側の辺に折り部を介して連接された一紙片との三紙片からなり、この三紙片を重ね合わせたときの重ね合わせ面が剥離可能に接着する弱接着面としてなり、該三紙片の重ね合わせ接着により往信葉書を形成する往信葉書用紙部とを有し、
前記往信葉書用紙部は、前記三紙片を重ね合わせたときの往信葉書の表面側となる紙片の上辺において、往信葉書の中位となる紙片の上辺に沿って設けた往信葉書表示を表出させる切り欠きが設けられ、
前記往信葉書用紙部における三紙片を重ね合わせたときの往信葉書表面側となる紙片に往信宛名記載部が設けられ、前記返信葉書用紙部における二紙片を重ね合わせたときの返信葉書表面側であって、往信葉書表面とは表裏逆側に位置する紙片に返信宛名記載部が設けられていることを特徴とする重ね合わせ往復葉書用シート。
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1998
- 1998-03-31 JP JP08777198A patent/JP3894525B2/ja not_active Expired - Fee Related
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