JP3894076B2 - クリーンルーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はクリーンルームに係り、特に半導体製造分野や精密機械製造分野などで使用されるクリーンルームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のクリーンルームは、図6に示すように、室1の天井面に複数のファンフィルタユニット(以下、FFUと称す)2が配設されており、このFFU2によって天井裏空間3のエアが除塵されて室1の内部にダウンフローされる。室1の床面はグレーチング4になっており、このグレーチング4を介して室1内のエアが床下空間5に吸引される。床下空間5に吸引されたエアは、リターン空間6を通って天井裏空間3に戻された後、FFU2によって再び除塵され、室1に繰り返し供給される。このような循環によって、室1内の清浄度が維持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のクリーンルームは、壁材7の付近において気流の滞留域が形成されるという問題があった。気流の滞留域が形成されると、その領域で清浄度が低下し、特に壁材7が新建材でガス状のケミカル汚染物質を出す場合には、壁材7の付近で清浄度が低下するという問題があった。
【0004】
また、気流の滞留域が形成されると、室1の内部に温度分布が発生するおそれがある。例えば、壁材7の付近に発熱を伴う装置を設置した場合には、気流の滞留域が形成されることによって、壁材7の付近の温度が他の領域に比べて高くなる。一般に壁材7には温度制御用の温度センサが設置されているため、上記の如く温度分布が発生すると、室1内の温度を精度良く制御できなくなる。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、壁材付近における気流の滞留域を無くすことによって、室内の清浄度を向上させ、室内の温度分布を均一化することのできるクリーンルームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、室の天井裏空間のエアを除塵して前記室内に天井面から給気するとともに、前記室内のエアを前記室の床面から排気するクリーンルームにおいて、前記室の側壁を成す壁材を介して前記室と仕切られたリターン空間を有し、前記室の床面から排気したエアが前記リターン空間を介して前記天井裏空間に戻されるとともに、前記壁材は、中空状に形成され、上部が開口されて前記天井裏空間に連通されるとともに、室側表面が通気性部材で構成され、前記壁材の内部には縦に配置された補強板が設けられることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、壁材の内部を介して壁材の室側表面と天井裏空間とが連通されているので、室側表面の付近のエアは壁材の内部を通って天井裏空間に流れる。したがって、壁材の室側表面付近に気流の滞留域が形成されることを防止できる。これにより、室内の清浄度を向上させることができるとともに、室内の温度分布を均一化することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記通気性部材は、位置に応じて通気性が異なり、上側になるほど通気性が小さく、下側になるほど通気性が大きくなるように設定されたことを特徴とする。請求項3に記載の発明は請求項1又は2の発明において、前記通気性部材は、室側表面に設けられた多孔板と、該多孔板の内側に設けられたエアフィルタによって構成されることを特徴とする。請求項4に記載の発明は請求項1〜3のいずれか1の発明において、前記壁材の上部の開口にファンが設けられたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るクリーンルームの好ましい実施の形態について詳説する。
【0010】
図1は本発明に係るクリーンルーム10の全体構成を示す側面図である。
【0011】
同図に示すように、クリーンルーム10は、室12の天井面に格子状の梁14を備え、この梁14の格子部分にFFU16が配設されている。FFU16は、梁14の格子部分全てに配置する必要はなく、必要に応じて間引きして配置してもよい。その場合、間引き部分には閉塞板や通気性部材を設けるとよい。
【0012】
FFU16は、ケーシング18の内部にファン20とフィルタ22を備えている。このファン20を駆動することによって天井裏空間24のエアがケーシング18内に吸引される。そして、フィルタ22によって除塵された後、室12内に吹き出される。これにより、室12の内部に清浄エアのダウンフローが形成される。
【0013】
室12の床面はグレーチング26になっている。室12内のエアはグレーチング26を介して床下チャンバ28に吸引され、リターン空間30を通って天井裏空間24に戻される。そして、FFU16によって除塵され、室12内に再び吹き出される。この循環を繰り返すことによって、室12の内部が高い清浄度に維持される。
【0014】
なお、床下チャンバ28から天井裏空間24に戻されるエアの一部を顕熱処理用コイルなどで冷却乾燥するようにしてもよい。また、床下チャンバ28のエアの一部をダクトを介して空調機に送気し、外気と混合して所定の温湿度に調節した後に天井裏空間24に戻すようにしてもよい。さらに、床下チャンバ28のエアの一部を外部に排気してもよい。
【0015】
ところで、室12の側壁を成す壁材32は、図2に示すように、中空状に形成されるとともに、天井面が開口されている。また、壁材32は、室12側表面が多孔板32Aによって構成されており、壁材32の内部が室12に連通されている。多孔板32Aは、室12内への発塵を防止できるように構成されており、例えば、表面に焼付塗装を施した鋼板やステンレス材によって形成されている。
【0016】
また、壁材32の内部には補強板(リブ)32Bが取り付けられている。補強板32Bは、壁材32の内部を上昇する気流を妨げないように縦にして配置されている。
【0017】
次に上記の如く構成されたクリーンルーム10の作用について説明する。
【0018】
FFU16を駆動することによって、天井裏空間24のエアが室12の内部に給気される。このため、室12の内部は相対的に陽圧になり、天井裏空間24は相対的に陰圧になる。この差圧によって壁材32の内部を流れる気流が自然に発生する。すなわち、室12内のエアの一部が多孔板32Aを介して壁材32の内部に吸引され、壁材32の内部を上昇した後、天井裏空間24に流れる。これにより、壁材32の室12側表面の付近に気流の滞留域が形成されることを防止できる。
【0019】
このように本実施の形態のクリーンルーム10によれば、壁材32を中空状に形成して天井裏空間24側を開口するとともに、壁材32の室12側を多孔板32Aによって形成したので、壁材32の付近において気流の滞留が形成することを防止できる。これにより、室12の内部を高い清浄度に維持することができる。したがって、例えば壁材32が新建材でガス状の汚染物質がでている場合であっても、汚染物質が速やかに壁材32の内部を介して室12の外部に排気できるので、室12の内部を常に高い清浄度に保つことができる。
【0020】
また、クリーンルーム10によれば、壁材32付近に気流の滞留域が形成されることを防止したので、室12内に温度分布が発生することを抑制することができる。このため、壁材32に温度センサを設けた場合であっても、室12の内部の温度管理を精度良く行うことができる。
【0021】
なお、上述した実施の形態では、壁材32の室12側表面を多孔板32Aで構成したが、これに限定するものではなく、通気性を有する部材、例えばスリット付きの板材などでもよい。また、多孔板32Aの内側にエアフィルタを貼り付けてもよい。
【0022】
また、壁材32の室12側表面の通気性は、高さ方向に分布を持たせてもよい。例えば、図3に示す壁材34は、多孔板34Aの開口率が上下方向に変化している。すなわち、多孔板34Aは、上側になるほど孔が少なくて通気性が小さくなっており、逆に下側になるほど孔が多くて通気性が大きくなっている。通常、FFU16に近い上側ほど、壁材34内にエアを吸引する力が大きいので、上記の如く構成された壁材34を用いることによって、多孔板34Aの全面から略均等にエアを吸引することができる。したがって、多孔板34Aの付近における気流の滞留域の形成を確実に防止することができる。また、発熱を伴う装置が室12内の側壁に沿って配置されている場合には、発熱装置付近の通気性部材の通気性を部分的に大きくするとよい。このようにすれば、発熱装置付近からのエアの吸引量が相対的に多くなり、温度分布の均一性と熱対流の低減を図ることができる。
【0023】
また、上述した実施の形態は、壁材32、34付近のエアが、室12と天井裏空間24との差圧によって自然に天井裏空間24に流れるようにしたが、これに限定するものではなく、例えば図4に示すようにファン36などで強制的にエアを流すようにしてもよい。この場合、ファン36は、壁材32の上部の開口に設けることが好ましい。
【0024】
なお、前記実施の形態では、室12とリターン空間30とを仕切る壁材32についての形態を説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図5の平面図に示すように、リターン空間30とは接しない側壁部分の壁材32Cに対しても適用される。また、本発明に係る壁材は、室側壁の全周囲に適用される必要はなく、図5に示すように部分的に適用されれば足りる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るクリーンルームによれば、壁材を中空状に形成して上部を開口するとともに、壁材の室側表面を通気性部材で構成したので、壁材の付近における気流の滞留域の形成を防止することができる。これにより、室内を高い清浄度を維持することができるとともに、室内の温度分布を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリーンルームの全体構成を示す側面図
【図2】壁材の内部構成を示す斜視図
【図3】図2と異なる構成の壁材を示す斜視図
【図4】送気を強制的に行う壁材を示す側面図
【図5】本発明の他の実施形態を示す平面図
【図6】従来のクリーンルームの全体構成を示す側面図
【符号の説明】
10…クリーンルーム、12…室、14…梁、16…FFU、18…ケーシング、20…ファン、22…フィルタ、24…天井裏空間、26…グレーチング、28…床下チャンバ、30…リターン空間、32…壁材、32A…多孔板、32B…補強板、34…壁材、34A…多孔板、36…ファン

Claims (4)

  1. 室の天井裏空間のエアを除塵して前記室内に天井面から給気するとともに、前記室内のエアを前記室の床面から排気するクリーンルームにおいて、
    前記室の側壁を成す壁材を介して前記室と仕切られたリターン空間を有し、前記室の床面から排気したエアが前記リターン空間を介して前記天井裏空間に戻されるとともに、
    前記壁材は、中空状に形成され、上部が開口されて前記天井裏空間に連通されるとともに、室側表面が通気性部材で構成され
    前記壁材の内部には縦に配置された補強板が設けられることを特徴とするクリーンルーム。
  2. 前記通気性部材は、位置に応じて通気性が異なり、上側になるほど通気性が小さく、下側になるほど通気性が大きくなるように設定されたことを特徴とする請求項1に記載のクリーンルーム。
  3. 前記通気性部材は、室側表面に設けられた多孔板と、該多孔板の内側に設けられたエアフィルタによって構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーンルーム。
  4. 前記壁材の上部の開口にファンが設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のクリーンルーム。
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