JP3893704B2 - 電気炉用集じん装置 - Google Patents
電気炉用集じん装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3893704B2 JP3893704B2 JP33128597A JP33128597A JP3893704B2 JP 3893704 B2 JP3893704 B2 JP 3893704B2 JP 33128597 A JP33128597 A JP 33128597A JP 33128597 A JP33128597 A JP 33128597A JP 3893704 B2 JP3893704 B2 JP 3893704B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- building
- exhaust
- electric furnace
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Ventilation (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として、製鋼工場,廃棄物溶融施設等におけるアーク炉等の電気炉から排出される排ガスから有害物質を除去して排出する集じん装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばアーク炉が設置された製鋼工場においては、溶解期に発生した排ガスを炉体内から直接吸引してバグフィルタに導きダストを捕集する直引系排気路と、スクラップ装入時や出鋼時等に該アーク炉から建家内に放出された排ガスを該アーク炉の真上に設けられた天井フードから吸引してバグフィルタに導く建家系排気路が従来から設けられている。またこの建家系排気路には、取鍋の真上に設けられた天井フードから吸引した排ガスをバグフィルタに導いて排出する第2の建家系排気路を有するもの、或いはさらに2系統以上の建家系排気路を有する製鋼工場がある。
そして炉体内から直接吸引した直引系排気路の排ガスは高温度であるので冷却塔に通して冷却した後にバグフィルタに通し、ダストを捕集するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の上記集じん装置では、直引系排気路を流れる排ガスの温度は高いために、有害物質で極めて毒性の強いダイオキシンをバグフィルタにて充分に捕集できない問題があった。ちなみに、図2はダイオキシン(ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン,ポリ塩化ジベンゾフラン等の異性体の総称)の融点および沸点を示した状態図であるが、同図から、一般にダイオキシンは、高温度では気体状で、温度が下がるに従い液体化し、さらに温度を下げることにより固化することが判る。このため排ガス温度が高いとバグフィルタを通過させてもダイオキシンが捕集されないまま大気中に放出される割合が高い状況であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決し、電気炉の排ガス中のダイオキシンを効果的に捕集できる集じん装置を提供しようとするもので、電気炉から排ガスを直接吸引する直引系排気路と、電気炉の建家の天井フードから排ガスを間接的に吸引する建家系排気路を有し、該建家系排気路は少なくとも2系統あって該各建家系排気路に夫々建家系バグフィルタが設けられ、前記直引系排気路に設けられた直引系バグフィルタの下流を前記各建家系排気路における建家系バグフィルタの上流に夫々風量調整ダンパを介して連通させ、該各建家系バグフィルタに流入する排ガスの温度が常に一定温度以下となるように該各風量調整ダンパの開度を調節するようにしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に図1に従い本発明の実施の形態を鉄スクラップ溶解用のアーク式電気炉の排ガス集じん装置について説明する。図中、1は炉体2中に電極3を垂下させたアーク式の電気炉、4は該電気炉1の上方に設けられたスクラップ炉頂予熱塔である。該炉頂予熱塔4は内部に下方に展開可能に支持棚5,6が設けられ、上端蓋7を開けて投入された鉄スクラップ8が該支持棚5,6上に支持されるようにしている。9は該炉頂予熱塔4の一側に設けられた排ガスバイパス用ダクト、10は排ガス出口である。このため電気炉1内で発生した高温度の排ガスは矢印で示したように予熱塔4内を上昇すると共に、一部はダクト9を通って排ガス出口10に導びかれ予熱塔4内の鉄スクラップ8を予熱する。そして予熱された鉄スクラップ8は支持棚5,6を下方に展開させることにより電気炉1中に投入され溶解される。なお、11は電気炉1にて溶解された溶鋼を抽出する取鍋である。
【0006】
また、Aは送風機14の作動により排ガス出口10から電気炉1の排ガスを直接吸引する直引系排気路で、該直引系排気路Aの上流部は水冷ダクトで構成され燃焼筒12が設けられているとともに、その下流には直引系バグフィルタ13が設けられている。また、B1は送風機15を作動させることによって電気炉1の真上の建家天井部に設けられた天井フード16および燃焼筒12上に設けられた天井フード17から排ガスを間接的に吸引し建家系バグフィルタ18に送風する第1の建家系排気路、B2は送風機19を作動させることによって取鍋11の真上に設けられた天井フード20から排ガスを間接的に吸引し建家系バグフィルタ21に送風する第2の建家系排気路である。この建家系バグフィルタ18,21は、複数のバグハウスからなり、排ガス中のダストをフィルタの内周面に付着させる。そして定期的にフィルタを振動させることでその付着ダストを払い落としホッパより排出できるようにしている。
【0007】
22は直引系排気路Aの送風機14の下流と建家系排気路B1,B2の送風機15,19の上流を連通させる連通系路、23は該連通系路22に設けられた連絡ダンパ、24は該連通系路22を大気中に解放するために設けられたバイパスダンパ、25は該連通系路22から建家系排気路B1へ流通させる排ガス量を調整するために設けられた風量調整ダンパ、26は該連通系路22から建家系排気路B2へ流通させる排ガス量を調整するために設けられた風量調整ダンパ、27は該建家系排気路B1の排ガスと連通系路22から流入した排ガスとが混合した後の排ガスの温度を測定するため送風機15の上流に設けられた熱電対、28は該建家系排気路B2の排ガスと連通系路22から流入した排ガスとが混合した後の排ガスの温度を測定するため送風機19の上流に設けられた熱電対である。
【0008】
また30は温度設定制御装置で、該温度制御装置にはダイオキシンが固化する温度(60〜70℃)を適宜設定でき、熱電対27,28から温度測定信号を受信し、その測定温度が常にその設定温度以下に保たれるように風量調整ダンパ25,26の開度を調節する。即ち、直引系排気路Aから流入してくる直引系排ガスの温度や、建家系排気路B1,建家系排気路B2の建家系排ガスの温度は、スクラップ投入時,出鋼時等の操業状態により大きく変動するが、直引系排ガスの温度は概して150℃以上の高温度であるのに対し、建家系排気路B1や建家系排気路B2の建家系排ガスの温度はこれより低い状態(20〜40℃)であることが多いので、いま熱電対27による測定温度が上昇したときは風量調整ダンパ25の開度を絞る一方、風量調整ダンパ26の開度を大きくし直引系排ガスがより多く建家系排気路B2に流入するようにする。また反対に熱電対28による測定温度が上昇したときは風量調整ダンパ26の開度を絞る一方、風量調整ダンパ25の開度を大きくし直引系排ガスがより多く建家系排気路B1に流入するようにし、両建家系排気路B1,B2の排ガス温度をバランスさせる。
【0009】
また、熱電対27,28による測定温度が万一両系統とも設定温度を超すような場合は、制御装置30からの指令により連絡ダンパ23を絞り、該直引系排気路Aからの排ガスの流入が制限されるようにしている。なお、このような場合、送風機14の回転数を下げ、あるいは送風機15,19の回転数を上げることによっても対処し得る。なお、バイパスダンパ25は直引系排気路Aの排ガス中に有害物質が含まれるおそれのない時、これを開き直接大気中に排出するために設けられている。
【0010】
なおこの実施形態では示していないが、直引系排気路Aに活性炭あるいは消石灰等を吹込むことによって、排ガス中のHCl,SO4 等の酸化性ガスを中和させ、あるいはさらに一層完全に塩素化合物等の有害物質の排出を抑えるようにすることもできる。
【0011】
【発明の効果】
このように本発明の電気炉用集じん装置は、直引系排気路の高温度の排ガスを2系統の建家系排気路に適宜分流させその建家系バグフィルタに流入する排ガスの温度が常に一定温度以下となるようにしたので、電気炉の排ガス中に含まれる猛毒のダイオキシンを固化させ容易に高効率で捕集できその飛散を防止する有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気炉用集じん装置の実施形態を示した排ガス系統図。
【図2】ダイオキシンの状態図。
【符号の説明】
A 直引系排気路
B1,B2 建家系排気路
1 電気炉
11 取鍋
12 燃焼筒
13 直引系バグフィルタ
14,15,19 送風機
16,17,20 天井フード
18,21 建家系バグフィルタ
22 連通系路
25,26 風量調整ダンパ
27,28 熱電対
30 温度設定制御装置
Claims (1)
- 電気炉から排ガスを直接吸引する直引系排気路と、電気炉の建家の天井フードから排ガスを間接的に吸引する建家系排気路を有し、該建家系排気路は少なくとも2系統あって該各建家系排気路に夫々建家系バグフィルタが設けられ、前記直引系排気路に設けられた直引系バグフィルタの下流を前記各建家系排気路における建家系バグフィルタの上流に夫々風量調整ダンパを介して連通させ、該各建家系バグフィルタに流入する排ガスの温度が常に一定温度以下となるように該各風量調整ダンパの開度を調節するようにしたことを特徴とする電気炉用集じん装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33128597A JP3893704B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 電気炉用集じん装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33128597A JP3893704B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 電気炉用集じん装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11147026A JPH11147026A (ja) | 1999-06-02 |
JP3893704B2 true JP3893704B2 (ja) | 2007-03-14 |
Family
ID=18241985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33128597A Expired - Fee Related JP3893704B2 (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 電気炉用集じん装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3893704B2 (ja) |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP33128597A patent/JP3893704B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11147026A (ja) | 1999-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5413621A (en) | Process for cooling and purifying hot, dust-laden flue gases containing dioxins and other toxic substances | |
JP4979911B2 (ja) | 汚染土壌の加熱浄化装置 | |
JP2007309535A (ja) | 金属スクラップ溶解炉の排ガス処理装置 | |
JP2007301425A (ja) | アスベスト含有廃棄物溶融装置 | |
JP3893704B2 (ja) | 電気炉用集じん装置 | |
EP0482679B1 (en) | Fume control in strand casting of steel | |
CN101559305B (zh) | 高炉烟气分流捕集并列除尘工艺 | |
JPH11114361A (ja) | 製鋼用電気炉の排ガス処理方法 | |
JPH10277335A (ja) | 電気炉用集じん装置 | |
JP3811322B2 (ja) | 廃棄物溶融炉の可燃性ダストの吹き込み設備 | |
JP2001311588A (ja) | 排ガス処理方法及び装置 | |
JP3307302B2 (ja) | 電気炉の排ガス処理方法 | |
JP4045176B2 (ja) | 汚染土壌の浄化装置 | |
CN104278160B (zh) | 一种低品位铜原料的低成本装备的环保冶炼方法 | |
JPH024414A (ja) | 排ガス処理装置に於けるルーバー型集塵器のブローダウンガス流量制御方法及びその装置 | |
JP3471527B2 (ja) | 電気炉又は電気炉用スクラップ予熱装置からの排ガス無害化設備 | |
JP3308363B2 (ja) | 廃棄物の焼却、灰溶融方法と装置 | |
JP3595485B2 (ja) | 溶融炉の排ガス処理装置および排ガス処理方法 | |
JPH11132672A (ja) | アーク炉から発生する排ガスの処理方法 | |
JP3442600B2 (ja) | 廃棄物溶融炉の出滓口集塵方法 | |
JP2718760B2 (ja) | 産業廃棄物溶融炉 | |
JP3267069B2 (ja) | アーク炉用集塵装置 | |
JPH04290511A (ja) | 排ガス処理装置 | |
JP2005046705A (ja) | 汚染土壌の浄化装置 | |
JP2001304537A (ja) | 排ガス処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061204 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |