JP3893590B2 - ロボットハンドおよび光コネクタプラグの離脱方法 - Google Patents

ロボットハンドおよび光コネクタプラグの離脱方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ接続切替装置に使用されるロボットハンドおよび光アダプタに接続された光コネクタプラグの離脱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ファイバ接続切替装置(以下、「切替装置」という)は、複数本の入出力光ファイバ群に対して、任意の入力側光ファイバと任意の出力側光ファイバとを接続または接続解除する機能を有するものであり、様々な構成のものが提案されている。
【0003】
図9は、切替装置の一例を示す斜視図である。図示の切替装置は、複数の光アダプタ2を備える光接続盤6、入力側光ファイバFIの入力側光コネクタプラグ3を抜き差しするロボットハンド100、図示は省略するが、ロボットハンド100を挟んで光接続盤6と対面する位置に設置され、入力側光ファイバFIを整列させる整列盤、当該整列盤の後方に配置され、入力側光ファイバFIのコードを巻き取る巻取装置などから構成され、ロボットハンド100により入力側光ファイバFIの接続位置を自動的に切り替えるものである。
【0004】
入力側光ファイバFIの末端には、胴体部31、フェルール32およびフランジ部33から構成された入力側光コネクタプラグ3が取り付けられており、出力側光ファイバFOの末端には、胴体部41およびフェルール42から構成された出力側光コネクタプラグ4が取り付けられている。
【0005】
光アダプタ2は、内部に割りスリーブ5が嵌挿された筒状部22,23と、筒状部22を挟んで対向する一対の係止フック24,24とから構成され、光接続盤6に形成された開口部62に装着されている。
【0006】
ロボットハンド100は、左右一対のアーム部115の下端部に形成されたフィンガ部111と、アーム部115を上下左右に駆動させる開閉駆動機構116と、前記の各部を縦横に移動させるための移動機構117とから構成される。ここで、移動機構117は、縦ガイド117Dと、縦ガイド117Dに沿って移動する縦スライド部117Cと、縦スライド部117Cから縦ガイド117Dと直交する方向に延びる横ガイド117Bと、横ガイド117Bに沿って移動する横スライド部117Aから構成され、横スライド部117Aの下面に開閉駆動機構116が取り付けられている。すなわち、移動機構117を適宜駆動させることで、フィンガ部111を任意の位置に移動させることができる。
また、詳細な説明は省略するが、ロボットハンド111には、光電センサ7で計測された位置情報に基づいてその移動方向および移動量を制御する図示しない制御手段が備えられており、開閉駆動機構116、横スライド部117A、縦スライド部117Cには、当該制御手段によって制御される図示しないモータなどの駆動手段が備えられている。
【0007】
フィンガ部111は、図10(a)に示すように、それぞれ他方のフィンガ部111と対向する面に、入力側光コネクタプラグ3を把持する保持部112および凹部112aが形成されており、図10(b)に示すように、フィンガ部111,111の対向する面を突き合わせる(以下、「閉状態」という)ことで、入力側光コネクタプラグ3を把持することができる。また、フィンガ部111の前面には、後記する光アダプタ2の爪部25に当接する押圧当接部113a,113bがそれぞれに形成されている。
【0008】
次に、ロボットハンド100を用いて、入力側光コネクタプラグ3を光アダプタ2に接続する手順を、図11を参照して説明する。
ここで、出力側光コネクタプラグ4は、予め、胴体部41が光接続盤6の開口部62に装着されるとともに、フェルール42が光アダプタ2の筒状部23内に挿入されているものとする(図11(a)参照)。また、出力側光コネクタプラグ4の胴体部41の内部には、コイルスプリング44が内包されており、フランジ部43aを介してフェルール42をその先端方向に付勢している。
【0009】
そして、入力側光コネクタプラグ3を光アダプタ2に接続するには、まず、整列盤(図示せず)に並べられている複数の入力側光コネクタプラグ群の中から、光アダプタ2に接続すべき入力側光コネクタプラグ3を選択すると共に、その胴体部31をフィンガ部111で把持して光アダプタ2の後方に移動させる。
【0010】
次に、図11(c)に示すように、フィンガ部111を光アダプタ2へ向かって前進移動させ、入力側光コネクタプラグ3のフェルール32を筒状部22へ挿入する。このとき、フェルール32の基端部に形成されたフランジ部33が爪部25に当接し、さらに、フィンガ部111の前進移動に伴って係止フック24が外側へ押し広げられていく。
【0011】
フランジ部33が爪部25を通過すると、図11(e)に示すように、係止フック24が変形前の形状に復元し、フランジ部33が爪部25によって係止される。その後、フィンガ部111,111を離間させて、入力側光コネクタプラグ3を離し、さらに、両フィンガ部111を後退させて入力側光コネクタプラグ3の光アダプタ2への接続作業が完了する。
【0012】
このとき、入力側光コネクタプラグ3のフェルール32の先端は、出力側光コネクタプラグ4のフェルール42の先端と当接する。また、フェルール32は、コイルスプリング44の付勢力に抗して筒状部22に押し込まれるので、フェルール32は、その基端方向へ(図中右側)付勢される。
【0013】
次に、ロボットハンド100を用いて、入力側光コネクタプラグ3を光アダプタ2から離脱させる手順を図12を参照して説明する。
まず、図12(a)に示すように、光アダプタ2から離脱させるべき入力側光コネクタプラグ3の後方にフィンガ部111,111を移動させる。このとき、フィンガ部111,111の離間距離は、図12(b)に示すように、フランジ部33の外径よりも大きくしておく(開状態)。
【0014】
次に、フィンガ部111を開状態に保ちつつ(図12(d)参照)、光アダプタ2へ向って前進移動させる。このとき、図12(c)に示すように、フィンガ部111の押圧当接部113a,113bがそれぞれ係止フック24の爪部25に当接するので、フィンガ部111の前進移動に伴って、係止フック24が徐々に外方へ押し広げられる。
【0015】
そして、対向する爪部25,25の離間距離がフランジ部33の外径以上になると、図12(e)に示すように、フランジ部33と爪部25との係合が解除されるとともに、コイルスプリング44の付勢力により入力側光コネクタプラグ3のフェルール32が筒状部22から押し出される。その後、フィンガ部111,111を後退移動させるとともに、フィンガ部111,111を閉状態(図12(h)参照)に移行させて入力側光コネクタプラグ3の胴体部31を把持し、これを所定の位置に搬送することで入力側光コネクタプラグ3の離脱作業が完了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、入力側光コネクタプラグ3を光アダプタ2から取り外す場合には、前記したように、フィンガ部111,111の押圧当接部113a,113bを係止フック24の爪部25に押し当て、これを離間する方向に押し広げるが、このとき、図13に示すように、フランジ部33の当接面33aは、コイルスプリング44(図12参照)の付勢力により、爪部25の垂直面25aに常に当接することになる。そして、フランジ部33と爪部25との係合が解除されるときには、フランジ部33の周縁部分に付勢力が集中した状態で、爪部25に接触しつつ後方へ移動していくので、入力側光コネクタプラグ3の抜き差しを繰り返していると、フランジ部33および爪部25の周縁部分がすぐに磨耗してしまう。このような磨耗が進行すると、当然に、これらを係止する機能が低下するため、入力側光コネクタプラグ3がコイルスプリング44(図12参照)の付勢力だけで離脱することもあり、また、磨耗により発生した塵により光接続の信頼性が低下することもある。
【0017】
そこで、本発明は、光アダプタに係止されている光コネクタプラグを、その係合部分を磨耗させることなく離脱させることができるロボットハンドおよび光コネクタプラグの離脱方法を提供すること、すなわち、信頼性の高い光接続を実現することのできるロボットハンドおよび光コネクタプラグの離脱方法を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、請求項1の発明は、互いに対向する一対の係止フックを有する光アダプタに、光ファイバの末端に取り付けられた光コネクタプラグのフェルールが、その基端方向に付勢された状態で接続され、かつ、当該フェルールの基端部分に形成されたフランジ部が前記係止フックにより係止されている場合において、前記係止フックと前記フランジ部との係合を解除しつつ、当該光アダプタから前記光コネクタプラグを離脱させるためのロボットハンドであって、前記光アダプタへ向かって移動可能な移動機構と、一対のフィンガ部と、当該フィンガ部を開閉駆動させる開閉駆動機構とを備え、前記フィンガ部は、閉状態において前記光コネクタプラグの胴体部に当接する保持部と、閉状態から開状態までの全ての状態で前記光アダプタの係止フックに当接し、当該係止フックを離間する方向に弾性変形させる押圧当接部と、閉状態と開状態の中間の状態において前記光コネクタプラグのフランジ部に当接する突起部とを有し、当該突起部が、前記押圧当接部よりも前面側に突出して形成されているとともに前記フランジ部を前方に押し込むことで前記係止フックと前記フランジ部との係合を解除し、かつ、開状態のときに前記光コネクタプラグのフランジ部の側方に位置する構成である。
【0019】
かかるロボットハンドによると、ロボットハンドの両フィンガ部を、光コネクタプラグを挟んで対向させ、両フィンガ部を開状態と閉状態の中間の状態(以下、「中間開状態」という)に保持しつつ、光アダプタに向かって前進移動させると、フィンガ部の突起部が光コネクタプラグのフランジ部に当接するとともに、押圧当接部が光アダプタの係止フックに当接する。フィンガ部をさらに前進移動させると、突起部によりフランジ部が前方へ押し込まれてフランジ部と係止フックとの係合が解除される。そして、対向する係止フックを、その離隔距離がフランジ部の外径以上になるまで押し広げた後、フィンガ部を中間状態から開状態に移行させ、その突起部をフランジ部の側方に位置させると、光コネクタプラグのフェルールが基端方向に付勢されていることから、光コネクタプラグが後方へ押し出され、フランジ部が係止フックの外側へ移動する。
その後、フィンガ部を後退移動させるとともに、適宜な位置で閉状態にして光コネクタプラグを把持し、これを所定の位置に搬送することで光コネクタプラグの光アダプタからの取り外しが完了する。
【0020】
なお、押圧当接部は、フィンガ部を開状態にした場合でも係止フックに当接するように形成され、すなわち、光コネクタプラグのフランジ部が係止フックの外側に移動する際も、係止フックはフランジ部の外径以上に離間した状態で保持される。
また、フィンガ部の「閉状態」とは、保持部が光コネクタプラグの胴体部に当接する状態をいい、「開状態」とは、フィンガ部の突起部がフランジ部の側方に位置する状態であって、かつ、押圧当接部が係止フックに当接する状態をいい、「中間開状態」とは、保持部が光コネクタプラグの胴体部に当接しない状態であって、かつ、突起部がフランジ部に当接する状態をいう。
【0021】
請求項2の発明は、互いに対向する一対の係止フックを有する光アダプタに、光ファイバの末端に取り付けられた光コネクタプラグのフェルールが、その基端方向に付勢された状態で接続され、かつ、当該フェルールの基端部分に形成されたフランジ部が前記係止フックにより係止されている場合において、前記係止フックと前記フランジ部との係合をロボットハンドにより解除して、当該光アダプタから前記光コネクタプラグを離脱させる光コネクタプラグの離脱方法であって、前記光コネクタプラグを挟んで対向する一対のフィンガ部の前面側に突出して形成された突起部を前記光コネクタプラグのフランジ部に当接させるステップと、前記突起部でフランジ部を前方に押し込んで、前記係止フックと前記フランジ部との係合を解除するステップと、前記突起部の後方に形成された押圧当接部で前記一対の係止フックを離間する方向に変形させるステップと、前記一対の係止フックを前記光コネクタプラグのフランジ部の外径よりも大きく離間させ、前記押圧当接部でこの状態を保持しつつ、前記突起部を前記フランジ部の側方に位置させるステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
かかる光コネクタプラグの離脱方法は、光コネクタプラグを光アダプタから離脱させる際に、先ず、光アダプタの係止フックに係止されているフランジ部を前方に押し込んで、当該係止フックとフランジ部との係合を解除するものである。すなわち、光コネクタプラグを光アダプタから離脱させる際に、係止フックとフランジ部とが直接に接触することがないので、係止フックおよびフランジ部が磨耗することはない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係るロボットハンドを使用した光ファイバ接続切替装置を示す斜視図である。
【0024】
本発明に係るロボットハンド1は、光ファイバ接続切替装置(以下、「切替装置」という)において光接続盤6に装着された光アダプタ2から入力側光コネクタプラグ3を離脱させ、あるいは、光アダプタ2へ入力側光コネクタプラグ3を接続するためのものであり、図1に示すように、光アダプタ2へ向かって移動可能な移動機構17と、入力側光コネクタプラグ3を挟んで対向する一対のフィンガ部11,11と、フィンガ部11,11を上下左右に駆動させる開閉駆動機構16とから構成され、フィンガ部11,11の前面に、押圧当接部よりも前面側に突出して形成された突起部14が形成されていることを特徴とするものであるが、以下では、切替装置について詳細に説明した後に、本発明に係るロボットハンド1についての詳細な説明を行うことにする。
【0025】
切替装置は、図1に示すように、本発明に係るロボットハンド1のほか、光接続盤6、ロボットハンド1を挟んで光接続盤6に対向する位置に配置される整列盤(図示せず)、整列盤の後方に配置されて入力側光ファイバFIのコードを巻き取る巻取装置(図示せず)などから構成される。
【0026】
光接続盤6は、複数段(図面では上下二段)に配置された複数の開口部62を有する筐体61からなり、各開口部62に光アダプタ2が装着されている。また、筐体61の左端および右端の位置には、ロボットハンド11の位置を検出するための位置検出センサである例えば光電センサ7が離間して配置されている。
【0027】
光アダプタ2は、筐体61の開口部62の内面壁に取り付けられる取付部21と、取付部21の両側に突出する筒状部22,23と、筒状部22を挟んで対向する一対の係止フック24,24とから構成されている。
係止フック24は、取付部21から突出する板状体からなり、その先端に内向きに突出する爪部25を備えている。係止フック24は、いわゆる板バネとして機能し、すなわち、図1の場合であれば、上下方向に弾性変形する。爪部25は、図8に示すように、垂直面25aと傾斜面25bとにより、断面略三角形状に形成されている。傾斜面25bは、対向する他方の傾斜面25bとの離隔が先端に向かって大きくなるように形成されている。
また、図1に示すように、筒状部22,23の内部には、割スリーブ5が嵌挿される。割スリーブ5は、その直径がフェルール32,42の直径より僅かに小さく形成されているが、軸線方向に沿ってスリットが設けられているので、フェルール32,42を抜き差しすることが可能で、かつ、適度な緊密度で保持することが可能である。
【0028】
入力側光ファイバFIは、その末端に入力側光コネクタプラグ3が取り付けられている。入力側光コネクタプラグ3は、円筒形状の胴体部31、胴体部31から突出するフェルール32およびフェルール32の基端部分に形成されたフランジ部33から構成されている。フランジ部33は、本実施形態では、円板形状であり、胴体部31の外径寸法よりも大きな外径寸法を有している。また、胴体部31には、その周面に凸部31aが形成されている(図4(a)参照)。
【0029】
出力側光ファイバFOは、その末端に出力側光コネクタプラグ4が取り付けられている。出力側光コネクタプラグ4は、四角筒形状の胴体部41および胴体部41から突出するフェルール42から構成されている。また、胴体部41には、コイルスプリング44が内包されており(図4(a)参照)、フェルール42の基端部分に形成されたフランジ部43aを介して、フェルール42を先端方向(図4(a)中右側)に付勢している。
なお、ここでは一例として、出力側光コネクタプラグ4には、汎用品であるMU型光プラグを用いている。
【0030】
次に、本発明に係るロボットハンドを、図1乃至図3を参照しつつ詳細に説明する。図2はロボットハンドのフィンガ部を示す斜視図、図3(a)は同じく正面図、図3(b)は同じく側断面図である。
【0031】
ロボットハンド1は、図1に示すように、左右一対のフィンガ部11と、フィンガ部11の後端から上方に立設されるアーム部15と、アーム部15を上下左右に駆動させる開閉駆動機構16と、フィンガ部11、アーム部15および開閉駆動機構16を縦横に移動させるための移動機構17とから構成される。
【0032】
フィンガ部11は、図2および図3に示すように、他方のフィンガ部11と対向する面に断面半円形状の保持部12、凹部12aおよび拡径部12bが形成されている。また、光接続盤6と対向する面には、その上端部と下端部に押圧当接部13a,13bが形成されるとともに、押圧当接部13a,13bよりもさらに光接続盤6に向かって突出する突起部14,14が形成されている。また、押圧当接部13a,13bは、光アダプタ2の爪部25を構成する傾斜面25b(図8参照)の傾きに合わせてある。
【0033】
保持部12は、入力側光コネクタプラグ3の胴体部31と略同一の直径に形成され、左右のフィンガ部11,11を突き合わせると(図2(b)参照)、胴体部31の外周面に当接する。
凹部12aは、入力側光コネクタプラグ3の凸部31a(図4(a)参照)の直径よりも若干大きな直径に形成されており、フィンガ部11,11を突き合わせて入力側光コネクタプラグ3を挟持すると、凸部31aが凹部12a内に収容され、すなわち、入力側光コネクタプラグ3の凸部31aは、凸部31aよりも小さな直径に形成された保持部12に係合する。また、拡径部12bは、保持部12の直径に比べて若干大きく形成されている。
【0034】
突起部14の寸法形状は、光アダプタ2の係止フック24と爪部25の寸法形状および入力側光コネクタプラグ3のフランジ部33の寸法形状を考慮して決定される。すなわち、突起部14は、押圧当接部13a,13bが爪部25の傾斜面25bに当接するのと同時か、あるいは、傾斜面25bに当接する前にフランジ部33の当接面33aに当接するような寸法形状に形成される。
【0035】
開閉駆動機構16は、アーム部15の上端部を支持するとともに、図示は省略するが、内部にモータなどの駆動手段を備え、アーム部15,15を上下左右に駆動させる。また、アーム部15,15を左右に駆動させることで、フィンガ部11,11が開閉する。なお、詳細な説明は省略するが、ロボットハンド11には、光電センサ7で計測された位置情報に基づいてその移動方向および移動量を制御する図示しない制御手段が備えられ、前記の駆動手段は、当該制御手段によって制御されている。
【0036】
移動機構17は、縦ガイド17Dと、縦ガイド17Dに沿って移動する縦スライド部17Cと、縦スライド部17Cから縦ガイド17Dと直交する方向に延びる横ガイド17Bと、横ガイド17Bに沿って移動する横スライド部17Aから構成されている。
また、詳細な説明は省略するが、横スライド部17Aおよび縦スライド部17Cには、前記の制御手段によって制御される図示しないモータなどの駆動手段が備えられている。そして、横スライド部17Aおよび縦スライド部17Cを駆動させることによって、フィンガ部11が任意の位置に移動する。
【0037】
次に、ロボットハンド1を使用して、光アダプタ2から入力側光コネクタプラグ3を離脱させる手順を、図4乃至図7を参照して詳細に説明する。なお、図4乃至図7のそれぞれにおいて、(a)は光アダプタ部分の横断面図、(b)は同じく縦断面図、(c)はロボットハンドのフィンガ部の正面図である。
【0038】
また、以下の説明の中で、フィンガ部11の「閉状態」とは、フィンガ部11,11の互いに対向する面が突き合わされ、保持部12が光コネクタプラグ3の胴体部31に当接する状態をいい(図2(b),図7(c)参照)、「開状態」とは、フィンガ部11,11が離間し、かつ、突起部14,14がフランジ部33の側方に位置する状態をいう(図4(c)参照)。なお、フィンガ部11,11が「開状態」のときでも、押圧当接部13a,13bは係止フック24の爪部25に当接可能である(図6参照)。また、「中間開状態」とは、「開状態」と「閉状態」の中間の状態であって、突起部14,14の前面がフランジ部33のみに当接可能な状態をいう(図5(c)参照)。また、「中間開状態」では、フィンガ部11,11が離間しているので、保持部12が光コネクタプラグ3の凸部31aに接触することはない。
【0039】
図4は、入力側光コネクタプラグ3が、フェルール32の先端を出力側光コネクタプラグ4のフェルール42の先端に突き合わせた状態で光アダプタ2に接続された状態を示している。すなわち、フェルール32は、フェルール42を介してコイルスプリング44により基端方向(図中右側)へ付勢され、フランジ部33が光アダプタ2の爪部25に係止されている。
【0040】
ロボットハンド1を使用して、光アダプタ2から入力側光コネクタプラグ3を離脱させるには、図4に示すように、まず、離脱させるべき入力側光コネクタプラグ3の後方にフィンガ部11を移動させる。このとき、フィンガ部11、11は、開状態に保持されている。そして、開状態を保持しつつ、両フィンガ部11,11を前進移動させる。このとき、両フィンガ部11,11は、光コネクタプラグ3を挟んで対向することになる。
【0041】
次に、図5に示すように、両フィンガ部11の離隔距離を狭め、すなわち、フィンガ部11,11を開状態から中間開状態に移行させた後、中間開状態を保持しつつ、フィンガ部11,11を光アダプタ2へ向ってさらに前進移動させ、突起部14でフランジ部33を前方に押し込んで、係止フック24とフランジ部33との係合を解除する。
【0042】
フィンガ部11をさらに前進移動させると、突起部14の後方に形成された押圧当接部13a,13bが係止フック24の爪部25に当接するとともに、フィンガ部11の前進移動に伴って、係止フック24,24が離間する方向に押し広げられる(図5(b)参照)。この場合において、フランジ部33と係止フック24とが接触することはないので、この動作によって係止フック24とおよびフランジ部33が磨耗することはない。
【0043】
そして、図6(b)に示すように、係止フック24,24を入力側光コネクタプラグ3のフランジ部33の外径よりも大きく離間させるとともに、押圧当接部13a,13bでこの状態を保持しつつ、突起部14をフランジ部33の側方に位置させる。すなわち、爪部25,25をフランジ部33の外径以上に離間させた状態で、フィンガ部11,11を中間開状態から開状態へ移行させ(図6(a)(c)参照)、突起部14をフランジ部33の側方に位置させると、光コネクタプラグ3のフェルール32が基端方向に付勢されていることから、光コネクタプラグ33が後方へ押し出され、フランジ部33が係止フック24,24の外側に移動する。また、爪部25,25がフランジ部33の外径よりも大きく離間しているので、フランジ部33が係止フック24から抜け出す際に、フランジ部33が爪部25に接触することはなく、したがって、フランジ部33や爪部25が磨耗することはない。
なお、フィンガ部11,11を中間開状態から開状態に移行させても、押圧当接部13a,13bは、爪部25の傾斜面25bに当接し、すなわち、フランジ部33が係止フック24の外側に移動する際も、爪部25,25はフランジ部33の外径よりも大きく離間した状態で保持される。
【0044】
その後、図7に示すように、フィンガ部11を後退移動させるとともに、適宜な位置で閉状態に移行させて入力側光コネクタプラグ3の胴体部31を把持し、これを所定の位置に搬送することで入力側光コネクタプラグ3の光アダプタ2からの取り外しが完了する。
【0045】
このように、本発明に係るロボットハンド1によると、光アダプタ2から光コネクタプラグ3を離脱させる際に、光アダプタ2の係止フック24あるいは爪部25と光コネクタプラグ3のフランジ部33とが接触することがない。
【0046】
次に、ロボットハンド1を用いて、入力側光コネクタプラグ3を光アダプタ2に接続する手順を図7を参照して説明する。
【0047】
入力側光コネクタプラグ3を光アダプタ2に接続する場合には、まず、整列盤に並べられた複数の入力側光コネクタプラグ群の中から、当該光アダプタ2に接続すべき入力側光コネクタプラグを選択し、その胴体部31をフィンガ部11の保持部12で把持するとともに、移動機構17を作動させて光アダプタ2の後方に移動させる。
【0048】
次に、フィンガ部11を光アダプタ2へ向って前進移動させ、入力側光コネクタプラグ3のフェルール32を筒状部22へ挿入する。このとき、フェルール32の基端部に形成されたフランジ部33が爪部25に当接するので、フィンガ部11の前進移動に伴って、係止フック24が徐々に押し広げられる。
【0049】
そして、フランジ部33が爪部25を超えると係止フック24が変形前の形状に復元し、フランジ部33が爪部25によって係止される。その後、両フィンガ部11を離間させつつ後退させて入力側光コネクタプラグ3の光アダプタ2への接続が完了する。
【0050】
【発明の効果】
本発明のロボットハンドによれば、光アダプタの係止フックに係止された光コネクタプラグを、その係合を解除しつつ離脱させる際に、光コネクタプラグのフランジ部と光アダプタの係止フックとが互いに接触することがないので、フランジ部および係止フックが磨耗することがない。そのため、光コネクタプラグの抜差しを繰り返しても、光アダプタの係止フックと光コネクタプラグのフランジ部は常に確実に係合され、また、磨耗に伴って発生する塵などによって光接続が阻害されることもないので、信頼性の高い光接続を実現することができる。さらには、光アダプタおよび光コネクタプラグの寿命が長期化するので、光ファイバ接続切替装置の保守点検作業を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】。
【図1】 本発明に係るロボットハンドを使用した光ファイバ接続切替装置を示す斜視図である。
【図2】 (a)は本発明に係るロボットハンドのフィンガ部の開状態を示す拡大斜視図、(b)は同じく閉状態を示す拡大斜視図である。
【図3】 (a)は本発明に係るロボットハンドのフィンガ部を示す正面図、(b)は同じく側面図である。
【図4】 (a)は光コネクタプラグの離脱手順を説明する横断面図、(b)は同じく縦断面図、(c)は同じく正面図である。
【図5】 (a)は光コネクタプラグの離脱手順を説明する横断面図、(b)は同じく縦断面図、(c)は同じく正面図である。
【図6】 (a)は光コネクタプラグの離脱手順を説明する横断面図、(b)は同じく縦断面図、(c)は同じく正面図である。
【図7】 (a)は光コネクタプラグの離脱手順を説明する横断面図、(b)は同じく縦断面図、(c)は同じく正面図である。
【図8】 本発明に係るロボットハンドの突起部を示す拡大側面図である。
【図9】 従来のロボットハンドを使用した光ファイバ接続切替装置を示す斜視図である。
【図10】 (a)(b)は従来のロボットハンドのフィンガ部を示す拡大斜視図である。
【図11】 (a)(c)(e)は従来の光コネクタプラグの接続手順を説明する縦断面図、(b)(d)(f)は同じく正面図である。
【図12】 (a)(c)(e)(g)は従来の光コネクタプラグの離脱手順を説明する縦断面図、(b)(d)(f)(h)は同じく正面図である。
【図13】従来のロボットハンドに係るフィンガ部の先端を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 ロボットハンド
11 フィンガ部
12 保持部
12a 凹部
12b 拡径部
13a,13b 押圧当接部
14 突起部
15 アーム部
16 開閉駆動機構
17 移動機構
17A 横スライド部
17B 横ガイド
17C 縦スライド部
17D 縦ガイド
2 光アダプタ
21 取付部
22,23 筒状部
24 係止フック
25 爪部
25a 垂直面
25b 傾斜面
FI 入力側光ファイバ
3 入力側光コネクタプラグ
31 胴体部
31a 凸部
32 フェルール
33 フランジ部
33a 当接面
FO 出力側光ファイバ
4 出力側光コネクタプラグ
41 胴体部
42 フェルール
43a フランジ部
44 コイルスプリング
5 割スリーブ
6 光接続盤
61 筐体
62 開口部
7 光電センサ
100 従来のロボットハンド

Claims (2)

  1. 互いに対向する一対の係止フックを有する光アダプタに、光ファイバの末端に取り付けられた光コネクタプラグのフェルールが、その基端方向に付勢された状態で接続され、かつ、当該フェルールの基端部分に形成されたフランジ部が、前記係止フックにより係止されている場合において、前記係止フックと前記フランジ部との係合を解除しつつ、当該光アダプタから前記光コネクタプラグを離脱させるためのロボットハンドであって、
    前記光アダプタへ向かって移動可能な移動機構と、
    一対のフィンガ部と、
    当該フィンガ部を開閉駆動させる開閉駆動機構とを備え、
    前記フィンガ部は、閉状態において前記光コネクタプラグの胴体部に当接する保持部と、閉状態から開状態までの全ての状態で前記光アダプタの係止フックに当接し、当該係止フックを離間する方向に弾性変形させる押圧当接部と、閉状態と開状態の中間の状態において前記光コネクタプラグのフランジ部に当接する突起部とを有し、
    当該突起部が、前記押圧当接部よりも前面側に突出して形成されているとともに前記フランジ部を前方に押し込むことで前記係止フックと前記フランジ部との係合を解除し、かつ、開状態のときに前記光コネクタプラグのフランジ部の側方に位置することを特徴とするロボットハンド。
  2. 互いに対向する一対の係止フックを有する光アダプタに、光ファイバの末端に取り付けられた光コネクタプラグのフェルールがその基端方向に付勢された状態で接続され、かつ、当該フェルールの基端部分に形成されたフランジ部が前記係止フックにより係止されている場合において、前記係止フックと前記フランジ部との係合をロボットハンドにより解除して、当該光アダプタから前記光コネクタプラグを離脱させる光コネクタプラグの離脱方法であって、
    前記光コネクタプラグを挟んで対向する一対のフィンガ部の前面側に突出して形成された突起部を前記光コネクタプラグのフランジ部に当接させるステップと、
    前記突起部でフランジ部を前方に押し込んで、前記係止フックと前記フランジ部との係合を解除するステップと、
    前記突起部の後方に形成された押圧当接部で前記一対の係止フックを離間する方向に変形させるステップと、
    前記一対の係止フックを前記光コネクタプラグのフランジ部の外径よりも大きく離間させ、前記押圧当接部でこの状態を保持しつつ、前記突起部を前記フランジ部の側方に位置させるステップとを含むことを特徴とする光コネクタプラグの離脱方法。
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