JP3893176B2 - カラオケシステム及び該システムに用いるホスト装置 - Google Patents
カラオケシステム及び該システムに用いるホスト装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスト装置からカラオケ端末へカラオケ演奏用データを配信したりカラオケ端末からは稼働実績情報をホスト装置へアップロードしたりするカラオケシステム及び該システムに用いて有効なホスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラオケシステムにおいては、リリースされた新曲が情報提供装置としてのカラオケ端末においていち早く利用できる(歌える)ようにするため、例えば数日おきに新曲のカラオケ演奏用情報をホスト装置から配信するということが実現されている。また、カラオケ端末においてどのような曲が多く歌われているか、あるいはどのような時間帯に利用されているかなどの稼働実績情報は、カラオケシステムをより充実させる点からも重要な情報であり、例えば毎日ホスト装置へアップロードするようにしていることが多い。
【0003】
そして、上述の新曲にかかるカラオケ演奏用情報を配信する場合あるいはカラオケ端末における稼働実績情報をアップロードさせるため、ホスト装置は、予め決められている時間に各カラオケ端末へ発呼し、カラオケ端末と接続できたらカラオケ演奏用情報を配信したり、稼働実績情報のアップロード指示を出す。もし、カラオケ端末と接続できない場合には、例えば一定時間後にもう一回再発呼し、カラオケ端末と接続できるまで何回も(あるいは所定回数までは)発呼するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そして、このようなホスト装置からカラオケ端末へのカラオケ演奏用情報の配信あるいは稼働実績情報のアップロード指示をするのには電話回線が使用されることが多く、同一の電話番号が、カラオケ端末への通信用の電話番号及び電話機に対応する電話番号を兼用する場合には、次のような不都合が生じる。つまり、カラオケ端末へ通信するために所定の電話番号によって発呼すると、同じ電話番号が設定されている電話機側においても呼出音が鳴ってしまうこととなる。そのため、実際にはホスト装置がカラオケ端末を呼び出しているのであるが、電話機へかかってきた普通の呼び出しと間違ってオフフックしてしまうため、ホスト装置とカラオケ端末との接続が実現せず、カラオケ演奏用情報の配信あるいは稼働実績情報のアップロード指示が失敗してしまう回数が多くなってしまう。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、たとえホスト装置と通信回線で接続するための電話番号が電話機用と同じ番号に設定されていたとしても、ホスト装置からカラオケ端末へのアクセス時期を調整することによってアクセスの失敗を極力防止し、カラオケ演奏用情報の配信あるいは稼働実績情報のアップロード指示を適切に行えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
この目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、カラオケ演奏用情報に基づき所定のカラオケ演奏処理を実行可能なカラオケ端末と、通信回線を介してカラオケ端末とアクセスし、そのカラオケ端末へのカラオケ演奏用情報の配信あるいはカラオケ端末での稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行可能なホスト装置を備えたカラオケシステムであって、ホスト装置は、カラオケ端末から取得した稼動実績情報に基づき当該カラオケ端末における無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索する期間検索手段と、該期間検索手段によって検索された各カラオケ端末の無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、各カラオケ端末に対してアクセスするのに適した時期を決定するアクセス時期決定手段と、該アクセス時期決定手段によって決定されたアクセス時期に基づき該当するカラオケ端末を発呼して接続状態となった場合に、カラオケ演奏用情報の配信あるいは稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するアクセス手段とを備え実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するアクセス手段とを備え、アクセス時期決定手段は、所定時間毎に前記アクセス時期を更新決定するよう構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明のカラオケシステムでは、カラオケ端末はカラオケ演奏用情報に基づき所定のカラオケ演奏処理を実行し、また、ホスト装置は、通信回線を介してカラオケ端末とアクセスし、そのカラオケ端末へのカラオケ演奏用情報の配信あるいはカラオケ端末での稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方が実行可能である。つまり、ホスト装置がカラオケ演奏用情報を蓄積しており、そのカラオケ演奏用情報を通信回線を介して配信してもらうシステムとしても考えられる。この場合は、例えば数日おきに新曲のカラオケ演奏用情報をホスト装置から配信することによって、リリースされた新曲が情報提供装置としてのカラオケ端末においていち早く利用できるという利点がある。また、カラオケ端末での稼働実績情報を通信回線を介してホスト装置へアップロードするシステムとしても考えられる。ホスト装置へアップロードする稼働実績情報は、カラオケ端末においてどのような曲が多く歌われているか、あるいはどのような時間帯に利用されているかなどを知ることができ、カラオケシステムをより充実させる点からも有効である。
【0008】
このような情報配信及び稼働実績情報のアップロードは従来からあるカラオケシステムでの基本的な機能であるが、本発明においてはそれらの内の少なくとも一方が可能であればよい。例えば、カラオケ演奏用情報については個別の記憶媒体に記憶させた状態で各カラオケ端末へ配送するような形態を採用しても構わない。逆に、稼働実績情報についても例えば作業者が個別にカラオケ端末の設置場所まで出向いて取得するようにしてもよい。もちろん、これら両方の機能を備えていれば、いわゆる新曲の配信や稼働実績情報の取得が非常に便利にはなる。
【0009】
そして、本発明では、この情報配信や稼働実績情報のアップロードを実行するために必要なホスト装置からカラオケ端末へのアクセスをより適切なものとすることを目的としている。つまり、ホスト装置の有する期間検索手段は、カラオケ端末から取得した稼動実績情報に基づきカラオケ端末における無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索する。そして、アクセス時期決定手段は、その検索された各カラオケ端末の無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、各カラオケ端末に対してアクセスする時期を決定し、アクセス手段が、その決定されたアクセス時期に基づき該当するカラオケ端末を発呼して接続状態となった場合に、カラオケ演奏用情報の配信あるいは稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するのである。
【0010】
このようにすることで、各カラオケ端末へカラオケ演奏用情報を配信したりあるいは稼働実績情報のアップロードを指示する場合、そのカラオケ端末が無稼働あるいは低頻度の稼働状態である期間でのアクセスが可能となる。従来技術における問題点として上述したように、同一の電話番号が、カラオケ端末への通信用の電話番号及び電話機に対応する電話番号を兼用する場合には、カラオケ演奏用情報の配信のために所定の電話番号にて発呼したとしても、同じ電話番号が設定されている電話機側においても呼出音が鳴ってしまうため、電話機へかかってきた普通の呼び出しと間違ってオフフックしてしまうことがある。この場合にはホスト装置とカラオケ端末との接続が実現せず、カラオケ演奏用情報の配信や稼働実績情報のアップロードができなくなる。この場合、再度時間をおいてアクセスを繰り返すこととなるが、失敗してしまう回数が多くなってしまう。
【0011】
これに対して本発明では、そのカラオケ端末が稼働していない期間あるいは低頻度の稼働状態である期間内にアクセスを実行することが可能となり、このような期間内においては、例えばカラオケ端末が設置されている場所自体に人が居ない可能性が高く、電話機へかかってきた普通の呼び出しと間違ってオフフックしてしまうことが少なくなるのである。具体的に言えば、例えばカラオケボックスなどにおいては営業時間外をアクセス時期として決定する可能性が高くなる。したがって、カラオケ演奏用情報の配信あるいは稼働実績情報のアップロード指示のためにホスト装置からカラオケ端末へアクセスする際の失敗を極力防止でき、適切な配信を実現することができるのである。
【0012】
また、各カラオケ端末に対応したアクセス時期を決定しているため、例えばカラオケボックスであれば店舗によって営業時間が異なる場合もあるが、このような場合も個別に対応でき、有効である。つまり、適切なアクセス時期の一例としては、例えば午前3時〜5時といった深夜の時間帯となることが予想されるが、これはその時間帯が営業時間外となる場合であり、例えば深夜営業するような店舗においては、例えば午前9時〜12時といった時間帯が適切な場合も考えられる。
【0013】
また、アクセス時期決定手段は、所定時間毎に前記アクセス時期を更新決定するよう構成されている。これは、例えばカラオケボックスの場合で言えば、営業時間帯が突然変更されたような場合でも自動的に適切な対応ができる点で好ましい。
そして、請求項3に示すように、カラオケシステムが、複数のカラオケ端末を備える場合に、アクセス時期決定手段は、特定のカラオケ端末に対するアクセス時期を、他のカラオケ端末に対するアクセス時期と重複しないように決定することも好ましい。これは、例えばカラオケボックスの場合で言えば、ホスト装置の着信ポート数が例えば1個であれば 同時期に1つのカラオケ端末としかアクセスできため、アクセス時期が重複しないように調整できる点で好ましい。
【0014】
なお、アクセス時期の一例として例えば午前3時〜5時というような一日の内の時間帯を挙げたが、これに曜日による限定を加えてもよい。例えば上記時間帯は月曜日〜木曜日に限って有効とするとか、あるいは金曜日〜日曜日には午前5時〜6時というように変更してもよい。つまり、例えば1週間に一回しかアクセスしないような場合であれば、1週間の内で最も稼働していない期間をアクセス時期とした方がよいし、毎日アクセスする必要があるのであれば、曜日による調整も含めて一日の内で最も稼働していない期間をアクセス時期とすることが好ましい。
【0015】
請求項1に示すシステムの場合には、期間検索手段、アクセス時期決定手段及びアクセス手段の全てをホスト装置が備える構成であった。この内のアクセス手段はホスト装置が必ず備えていなければならないが、期間検索手段とアクセス時期決定手段については、請求項2に示すように、期間検索手段をカラオケ端末が備える構成を採用することもできるし、あるいは請求項4に示すように、期間検索手段及びアクセス時期決定手段をカラオケ端末が備える構成を採用することもできる。
【0016】
請求項2のカラオケシステムの場合には、カラオケ端末が、自端末に関する稼動実績情報に基づき無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索し、その検索した無稼働あるいは低頻度稼働期間をホスト装置へ送信する。そして、ホスト装置がそのカラオケ端末から取得した無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づいてアクセス時期を決定し、アクセスを実行することとなる。
【0017】
また、請求項4のカラオケシステムの場合には、カラオケ端末が、自端末に関する稼動実績情報に基づき無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索し、さらに、その検索した無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、自端末がホスト装置からアクセスされるのに適した時期を決定する。そして、その決定したアクセス時期をホスト装置へ送信すると、ホスト装置がその送信されたアクセス時期に基づいてアクセスを実行することとなる。
【0018】
このように、期間検索手段、あるいは期間検索手段及びアクセス時期決定手段をカラオケ端末側に持たせることにより、多数のカラオケ端末がホスト装置に接続されている場合、ホスト装置側においてその多数のカラオケ端末に対する期間検索やアクセス時期の決定に係る処理をする必要がなく、ホスト装置での負荷が軽減されるという利点がある。但し、請求項2の場合には検索した無稼働あるいは低頻度稼働期間、請求項4の場合には決定したアクセス時期をホスト装置へ送信する必要がある。これは、例えば稼働実績情報の送信時に合わせて送るようにすれば問題ない。
【0019】
また、請求項2に示す構成の場合でも、請求項3に示すように、カラオケシステムが、複数のカラオケ端末を備える場合には、アクセス時期決定手段は、特定のカラオケ端末に対するアクセス時期を、他のカラオケ端末に対するアクセス時期と重複しないように決定すれば、例えばカラオケボックスのホスト装置の着信ポート数が例えば1個であれば同時期に1つのカラオケ端末としかアクセスできため、アクセス時期が重複しないように調整できる点でやはり好ましい。
【0020】
以上はカラオケシステムとして説明したが、このシステムに用いて有効なホスト装置としても捉えることができる。その構成は、請求項5に示すように、カラオケ演奏用情報に基づき所定のカラオケ演奏処理を実行可能なカラオケ端末に通信回線を介してアクセスし、そのカラオケ端末へのカラオケ演奏用情報の配信あるいはカラオケ端末での稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行可能なカラオケシステム用のホスト装置であって、カラオケ端末から取得した稼動実績情報に基づき当該カラオケ端末における無稼働あるいは低頻度の稼働となっている期間を検索する期間検索手段と、期間検索手段により検索された各カラオケ端末の無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき各カラオケ端末に対してアクセスする時期を決定するアクセス時期決定手段と、アクセス時期決定手段によって決定されたアクセス時期に基づき該当するカラオケ端末を発呼して接続状態となった場合に、カラオケ演奏用情報の配信あるいは稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するアクセス手段とを備え、アクセス時期決定手段は、所定時間毎に前記アクセス時期を更新決定するよう構成されていることを特徴とする。
そして、請求項6に示すように、アクセス時期決定手段は、カラオケ端末が複数存在する場合に、特定のカラオケ端末に対するアクセス時期を、他のカラオケ端末に対するアクセス時期と重複しないように決定すれば、例えばカラオケボックスのホスト装置の着信ポート数が例えば1個であれば同時期に1つのカラオケ端末としかアクセスできため、アクセス時期が重複しないように調整できる点でやはり好ましい。
【0021】
ホスト装置として構成した場合の効果については、上述のシステムとして構成した場合と同様となるので、ここでは省略する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のカラオケシステムの構成ブロック図である。図1において、ホスト装置1とカラオケ端末10とがカラオケシステムであり、通信回線としての公衆電話回線5は電話事業者側設備である。
【0023】
図1に示すカラオケシステムは最小の構成例であり、1台のホスト装置1と1台のカラオケ端末10とから構成される。実際には、上記各装置1,10はそれぞれ複数台存在する場合もあり、1台のホスト装置1に対して複数台のカラオケ端末10が存在するのが一般的である。また、カラオケ端末10は電話事業者による公衆電話回線5を介してホスト装置1と接続できるようになっている。
【0024】
まず、カラオケ端末10についてその構成及び機能の概略を説明する。カラオケ端末10は、制御手段としての中央制御装置31と、入力手段としての多目的入力キー32と、情報記憶手段としてのハードディスク33と、現在日付や現在時刻を常にカウントしていて中央制御装置31に通知するカレンダクロック34と、音声再生回路35と、画面表示制御装置26と、通信制御装置27と、回線接続手段としての回線接続装置28と、報知手段としての表示パネル44と、電話機接続手段としてのコネクタ45とを備えている。そして、音声再生回路35にはミキサアンプ38が、画面表示制御装置26には表示手段としてのテレビモニタ29がそれぞれ接続されている。また、ミキサアンプ38にはスピーカ41とマイクロフォン43が接続されている。さらに、コネクタ45には外付けの電話機47が接続可能とされている。
【0025】
前記中央制御装置31は、各種制御プログラムに従ってカラオケ端末全体の動作制御を行っており、請求項2の場合には「期間検索期決定手段」に相当し、また請求項3の場合には「期間検索期決定手段」に加えて「アクセス時期決定手段」にも相当する。
【0026】
前記通信制御装置27は、電話事業者側設備である公衆電話回線5を通してホスト装置1とデータ通信を行うためのものであり、デジタルデータの音声帯域への復調、受信した音声帯域信号のデジタルデータへの変調を行う。また、前記回線接続装置28は、公衆電話回線5と接続されており、カラオケ端末10内においては、前記通信制御装置27及びコネクタ45のいずれかに接続するよう切替可能にされている。基本的には通信制御装置27側へ接続されており、中央制御装置31がカラオケ端末10へのアクセスであるかどうかを判断して接続処理を行なうのであるが、実際にはカラオケ端末10へのアクセスであっても電話機47側でも呼出音は鳴るので、例えば人間が受話器を上げる、すなわちオフフック動作を行なうと通信制御装置27側からコネクタ45側へ切り替わるようになっている。
【0027】
前記多目的入力キー32は各種キーを備えており、カラオケ曲の選択作業や、ホスト装置1との接続などの操作に使用される。カラオケ端末10は、カラオケ演奏を行うために必要なカラオケ曲情報をホスト装置1から有料で供給を受け、内蔵するハードディスク33に記憶・蓄積しておく。なお、前記ハードディスク33には記憶される1曲分のカラオケ曲情報は、曲同士を識別するための識別情報である曲番号情報及び実体情報から構成されている。この内の実体情報は、伴奏音楽の情報であるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格の演奏情報、歌詞情報、歌詞の切替や色替えのタイミングを指定するためのタイミング情報等からなっている。また、ハードディスク33には、背景映像情報も記憶されている。そして、カラオケ利用者のリクエストに応じてカラオケ曲情報をハードディスク33から読み出し、音声信号及び字幕表示に変換して出力する。
【0028】
このカラオケ端末10は、カラオケ端末設置事業者が管理する。そして、新しい曲情報を曲情報配信事業者から有料で供給してもらい、ハードディスク33に順次記憶・蓄積して演奏可能曲数を充実させていく。そして、カラオケ演奏時には、カラオケ利用者のリクエストに応じたカラオケ曲情報をハードディスク33から読み出して音声信号に変換して出力すると共に、同じくハードディスク33から読み出した背景映像を歌詞テロップの背景としてテレビモニタ29に表示する。
【0029】
さらに説明すると、中央制御装置31は、所定のカラオケ演奏プログラムに従って、カラオケ演奏処理を実行するのであるが、中央制御装置31は、リクエストされた曲に対応するカラオケ曲情報をハードディスク33から読み出し、演奏情報は音声再生回路35に、歌詞情報は画面表示制御装置26にそれぞれ転送する。音声再生回路35に出力された演奏情報は、アナログの演奏信号に変換された後、ミキサアンプ38へ送られて電気的に増幅されるとともに、マイクロフォン43を介して入力する利用者の歌声と適度な割合でミキシングされる。ミキシングされた音声信号は、スピーカ41により演奏音として外部へ出力される。
【0030】
一方、演奏情報と同期して出力される歌詞情報は、画面表示制御装置26において、ハードディスク33から読み出して再生された背景映像情報と合成(スーパーインポーズ)されてテレビモニタ29に表示される。これにより、テレビモニタ29には、背景映像に歌詞テロップが合成された状態で表示される。なお、この背景映像はリクエストされた曲のジャンルに応じたものが自動的に選択されるように制御される。
【0031】
また、このようにしてカラオケ端末10が稼働している状況は、稼働実績情報(稼働ログ)としてハードディスク33に記憶されていき、定期的にホスト装置1側へアップロードされる。続いて、ホスト装置1の構成を説明する。
【0032】
ホスト装置1は、制御手段としてのホストコンピュータ51と、情報記憶装置53と、入力装置55と、通信制御装置57と、プリンタ59と、CRT61とを備えている。前記ホストコンピュータ51は、各種制御プログラムに従って情報センタ装置全体の動作制御を行っており、請求項3の場合には「アクセス手段」に相当し、請求項2の場合には、「アクセス手段」に加えてさらに「アクセス時期決定手段」にも相当し、請求項1の場合には、「アクセス手段」及び「アクセス時期決定手段」に加えてさらに「期間検索手段」にも相当する。
【0033】
前記情報記憶装置53には、カラオケ端末10へ配信可能なカラオケ曲情報(上述したようにMIDI規格の演奏情報等で構成される)が記憶・蓄積されている。また、カラオケ端末10毎の稼働実績情報やカラオケ曲情報の配信記録あるいは課金実績等もこの情報記憶装置53に記憶させておくことができる。なお、入力装置55からは各種指令を入力することができ、例えば、情報記憶装置53に記憶された稼働情報や配信記録あるいは課金実績等をプリンタ59によって印刷させたり、CRT61に表示させたりすることができる。
【0034】
また、通信制御装置57は、電話事業者側設備である公衆電話回線5を通してカラオケ端末10とデータ通信を行うためのものであり、ホスト装置1の通信制御装置57とカラオケ端末10の通信制御装置27とが公衆電話回線5を介してデータ通信を行なう。新曲データの配信はこの経路で行われる。
【0035】
カラオケ演奏を行うために必要なカラオケ曲情報はホスト装置1から供給してもらって、カラオケ端末10が内蔵するハードディスク33に記憶・蓄積しておくことは説明した。過去にリリースされた曲についてはまとめて供給するか、あるいは予めハードディスク33に記憶させた状態のカラオケ端末10として利用者側に設置することによって対応するが、今後リリースされる新曲については、ホスト装置1から公衆電話回線5を介してカラオケ端末10へ順次供給して補充していく。
【0036】
この場合、本実施形態では、新曲配信の必要があると、ホスト装置1から各カラオケ端末10へ順次アクセスし、接続できた場合にはそのカラオケ端末10へ新曲を配信するという手法を採用している。しかし、ホスト装置1からカラオケ端末10にアクセスする場合、カラオケ端末への通信用の電話番号及び電話機に対応する電話番号を兼用する場合には、次のような不都合が生じる。つまり、カラオケ端末10へ通信するために所定の電話番号によって発呼すると、同じ電話番号が設定されている電話機47側においても呼出音が鳴ってしまうため、実際にはホスト装置1がカラオケ端末10を呼び出しているのであるが、電話機47へかかってきた普通の呼び出しと間違ってオフフックしてしまうため、ホスト装置1とカラオケ端末10との接続が実現せず、新曲配信に失敗してしまう回数が多くなってしまう。
【0037】
これを解決するため、本カラオケシステムにおいては、そのカラオケ端末10が稼働していない期間あるいは低頻度の稼働状態である期間内にアクセスを実行するのである。このような期間内においては、例えばカラオケ端末10が設置されている場所自体に人が居ない可能性が高く、電話機47へかかってきた普通の呼び出しと間違ってオフフックしてしまうことが少なくなるのである。具体的に言えば、例えばカラオケボックスなどにおいては営業時間外をアクセス時期として決定する可能性が高くなる。したがって、カラオケデータ配信などのためにホスト装置1からカラオケ端末10へアクセスする際の失敗を極力防止でき、適切な配信を実現することができるのである。
【0038】
また、各カラオケ端末1に対応したアクセス時期を決定することになるため、例えばカラオケボックスであれば店舗によって営業時間が異なる場合もあるが、このような場合も個別に対応でき、有効である。つまり、適切なアクセス時期の一例としては、例えば午前3時〜5時といった深夜の時間帯となることが予想されるが、これはその時間帯が営業時間外となる場合であり、例えば深夜営業するような店舗においては、例えば午前9時〜12時といった時間帯が適切な場合も考えられる。
【0039】
次に、以上のような機能を達成するための具体的処理の内容について、カラオケ端末10の中央制御装置31及びホスト装置1のホストコンピュータ51の実行する制御処理を説明する。なお、上述した課金処理については、以下の説明では省略する。
【0040】
まず、カラオケ端末10の作動を図2のフローチャートに基づいて説明する。電源が投入されると、このメインルーチンが実行開始される。まず、最初のステップS1にて、通信制御装置27のリセット等の装置全体の初期化を行う。次に、S2にて、カラオケ端末10の動作指定として、カラオケ演奏モードが指定されたか否かをチェックする。カラオケ端末設置事業者によってカラオケ演奏モードの指定があればS3へ移行し、同指定がなければS4へ移行する。
【0041】
S3では、多目的入力キー32で選曲された曲情報をハードディスク33から読み出し、所定のカラオケ演奏処理を行う。このカラオケ演奏処理の具体的な内容については上述したのでここでは省略する。このS3はカラオケ演奏モードが解除されるまで利用客からのリクエスト待ちとカラオケ演奏の実行とを繰り返し行う。S3のステップは、カラオケ端末設置事業者によるカラオケ演奏モードの解除指定により終了し、S4へと移行する。
【0042】
S4では、ホスト装置1からの接続要求が発生しているか否かをチェックする。発生していればS5へ移行し、そうでなければS2へ移行する。S5では、ホスト装置1から配信される曲情報を受信してハードディスク33へセーブしたり、稼働ログをホスト装置1へ送信したりする端末対応処理を行うためにサブルーチンをコールする。この端末対応処理を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0043】
図3に示す端末対応処理の最初のステップS11では、ホスト装置1からの接続要求に応答して接続処理を行う。接続完了後、S12へ移行してカラオケ曲情報の配信があるかどうかを判断する。もしカラオケ曲情報の配信がある場合には(S12:YES)、ホスト装置1から配信されるカラオケ曲情報を受信し、その受信したカラオケ曲情報をハードディスク33へセーブする。
【0044】
その後、ハードディスク33に記録されていた稼働ログをホスト装置1へ送信する。なお、S12で否定判断、すなわち曲情報の配信がない場合には、S13の処理は実行せず、S14での稼働ログの送信だけが実行されることとなる。そして、このような曲情報の受信・セーブや稼働ログの送信処理が完了した後は、S15へ移行し、ホスト装置1との接続を解除する。同処理終了後、サブルーチンをリターンして、図2のフローチャートのS2のステップへ戻り、電源オフとされるまでの間、S2以下の処理を繰り返し実行する。
【0045】
以上がカラオケ端末10での動作であり、カラオケ演奏処理、新しく配信されるカラオケ曲情報の受信及び稼働ログの送信などの処理を行う。次に、ホスト装置1の作動を図4のフローチャートに基づいて説明する。ホスト装置1では、電源投入後S51のステップから実行する。
【0046】
S51では、通信制御装置57のリセット等の装置全体の初期化を行う。そして、S52へ移行し、所定の期間検索処理を行うためにサブルーチンをコールする。この期間検索処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。図5に示す期間検索処理の最初のステップS71において端末ID番号Nを0に設定し、続くS72にてその端末ID番号Nをインクリメントする(N=N+1)。そしてS73においては、その端末ID番号Nのカラオケ端末10に対応する稼働ログを情報記憶装置53から読み出す。
【0047】
そして、S74では、その読み出した稼働ログに基づいて、そのカラオケ端末10が稼働していないと推定される期間(無稼働期間)を検索する。なお、この検索は所定単位期間毎に無稼働であるかどうかを判断することで実行される。例えば30分単位で判断する場合には、12:00〜12:30の期間が無稼働であるとか、3:00〜6:30の期間が無稼働であるといったように判断される。もちろん、所定単位期間としては30分には限られず、さらに短い10分単位でもよいし、逆に長い1時間単位でもよい。但し、1台のカラオケ端末10とのアクセスに要する時間、特に曲情報の配信が必要な場合の最長時間を考慮することが好ましい。例えばその最長時間が20分である場合、10分単位で判断するよりは30分単位で判断した方がよい。それは、無稼働期間であると判断された期間内において確実にカラオケ端末10とのアクセスが終了するからである。また、長すぎる所定単位期間を設定すると、無稼働期間が存在しないと判断される可能性があるので、やはり上記最長時間をやや上回る程度が好ましいといえる。そして、例えば30分単位にした場合でも、無稼働期間が連続していれば、上述例の3:00〜6:30のように、30分単位の7つの期間だけ連続して無稼働期間であるとされることもある。
【0048】
このようにS74で無稼働期間を検索した結果に基づき、S75では該当期間があるかどうか、すなわち無稼働期間があるかどうかを判断し、もしもあれば(S75:YES)、S77へ移行してその無稼働期間を端末ID番号と対応付けて所定のテーブルに記録する。一方、無稼働期間がなければ(S75:NO)、S75へ移行して、稼働している頻度が低い状態となっている期間(低頻度稼働期間)を検索する。そして、S77ではその検索結果である低頻度稼働期間を記録する。
【0049】
なお、この低頻度稼働期間における「低頻度」については、例えば30分の所定単位期間であれば所定の閾値として5分を設定し、稼働状態が5分以内である所定単位期間を低頻度稼働期間とすることが考えられる。但し、このような期間が多数あった場合には、その中で最も稼働状態が少ない期間のみを低頻度稼働期間とすることも考えられる。これは、複数の所定単位期間で成る無稼働期間の場合には、いずれの期間も同じ無稼働という状態であるが、低頻度稼働の場合には5分以内としても、5分丁度の場合もあるし1分しかない場合もある。そしてこのような状況では、稼働状態が1分である方の低頻度稼働期間を選択した方が好ましい。したがって、上述したように最も稼働状態が少ない期間のみを低頻度稼働期間としたり、あるいは稼働状態が少ない期間から順番に優先順位が高くなるような情報を付加して低頻度稼働期間を決定することが考えられる。
【0050】
図5のフローチャートの説明に戻り、S77での記録処理が終了すると、次にS78にて、端末ID番号Nが設定されている最大値Nmax になったかどうかを判断する。Nが最大値Nmax になっていなければ(S78:NO)、S72へ戻って再度端末ID番号Nをインクリメントし、同様にそのカラオケ端末10の稼働ログに基づいて無稼働期間あるいは低頻度稼働期間の検索・記録処理を行ない、最終的に端末ID番号Nが設定されている最大値Nmax になった場合には(S78:YES)、本処理ルーチンを終了して図4のS53へ移行する。
【0051】
図4のS53では、S52での期間検索処理の結果に基づいて、アクセス時期の決定を行なう。このアクセス時期の決定について説明するが、ここでは理解を容易にするため、ホスト装置1の通信制御装置57の着信ポート数が1個の場合について考えることとする。つまり、着信ポート数が1個であれば同時期に1つのカラオケ端末10としかアクセスできないため、アクセス時期が重複しないように調整する必要がある。その場合、例えば無稼働期間が1:00〜2:00のカラオケ端末10と低頻度稼働期間が1:00〜1:30のカラオケ端末10とがあった場合には、低頻度稼働期間が1:00〜1:30のカラオケ端末10に対するアクセス時期を「1:00〜1:30」に含まれるように決定し、無稼働期間が1:00〜2:00のカラオケ端末10に対するアクセス時期を「1:30〜2:00」に含まれるように決定する。また、低頻度稼働期間が1:00〜1:30と1:30〜2:00の2つあった場合でも、低頻度の度合が1:00〜1:30の方が高ければ、やはり、無稼働期間が1:00〜2:00のカラオケ端末10に対するアクセス時期を調整して、「1:30〜2:00」に含まれるように決定する。これは、上述したように、無稼働期間はいずれの期間も同じ無稼働状態であるが、低頻度稼働の場合には1:00〜1:30では稼働状態が1分であるが1:30〜2:00の場合には稼働状態が5分丁度であり、1:00〜1:30の方が圧倒的に低頻度の度合が高いということがあるので、このような状況では、稼働状態が1分である方の低頻度稼働期間を選択した方が好ましいという理由による。
【0052】
このようにして、個々のカラオケ端末10に対するアクセス時期を他のものと重複しないように決定していく。なお、着信ポート数が10個あれば、カラオケ端末10への同時アクセス可能数が10となり、10台以内のカラオケ端末のアクセス時期が同じになってもよいという条件で上記アクセス時期の決定を行えばよい。
【0053】
続くS54では、S53で決定されたアクセス時期に基づき、アクセス時期が早い順番にアクセステーブルを並び替える。この並び替えられた状態のアクセステーブルを図6に示す。テーブル番号順にアクセス時期が早くなるようになっており、それに対応する端末ID番号が記憶されている。
【0054】
このようにしてアクセステーブルの並び替えが終了すると、実際にカラオケ端末10に対して接続し、カラオケ曲情報を配信したり、稼働ログをアップロードさせたりするアクセス処理に係る処理を実行する。S55〜S64がこのアクセス処理に係る処理である。
【0055】
まず、S55においてテーブル番号Mを0に設定し、続くS562にてそのテーブル番号Mをインクリメントする(M=M+1)。そしてS57においては、そのテーブル番号Mのテーブルに記憶されているアクセス時期を読み出す。そして、S58では、その読み出したアクセス時期になったかどうかを判断する。これは、読み出したアクセス時期がカレンダクロック34(図1参照)から得た現在時刻情報と一致するかどうかで判断する。
【0056】
そして、アクセス時期になった場合には(S58:YES)、S59へ移行して、該当するカラオケ端末10と接続する。そして、配信する新曲がある場合には(S60:YES)、S61へ移行して、その新曲のカラオケ曲情報をカラオケ端末10に配信すると共に、カラオケ端末10に稼働ログのアップロードを要求する。一方、配信する新曲がない場合には(S60:NO)、S62へ移行して、カラオケ端末10に稼働ログのアップロードのみを要求する。これは、例えば新曲に係るカラオケ曲情報は毎日配信するとは限らないが、稼働ログについては毎日アップロードさせることが好ましいからである。S61あるいはS62の処理後はS63へ移行し、カラオケ端末10からアップロードされた稼働ログを受信してからそのカラオケ端末10との接続を解除し。受信した稼働ログを情報記憶装置53にセーブする。
【0057】
S63での稼働ログの受信・セーブ処理が終了すると、次にS64にて、テーブル番号Mが設定されている最大値Mmax になったかどうかを判断する。Mが最大値Mmax になっていなければ(S64:NO)、S56へ戻って再度テーブル番号Mをインクリメントし、同様にそのカラオケ端末10へのアクセス時期がきたら上述した一連の処理を行ない、最終的にテーブル番号Mが設定されている最大値Mmax になった場合には(S64:YES)、S52へ戻る。
【0058】
以上説明したことから明かなように、本実施例のカラオケシステムによれば、ホスト装置1が各カラオケ端末10へカラオケ曲情報を配信したりあるいは稼働ログのアップロードを指示する場合、そのカラオケ端末10が無稼働あるいは低頻度の稼働状態である期間でのアクセスが可能となる。
【0059】
従来技術における問題点として上述したように、同一の電話番号が、カラオケ端末10への通信用の電話番号及び電話機に対応する電話番号を兼用する場合には、カラオケ曲情報の配信のために所定の電話番号にて発呼したとしても、同じ電話番号が設定されている電話機47側においても呼出音が鳴ってしまうため、電話機47へかかってきた普通の呼び出しと間違ってオフフックしてしまうことがある。この場合にはホスト装置1とカラオケ端末10との接続が実現せず、カラオケ曲情報の配信や稼働ログのアップロードができなくなる。この場合、再度時間をおいてアクセスを繰り返すこととなるが、失敗してしまう回数が多くなってしまう。
【0060】
これに対して本カラオケシステムの場合には、カラオケ端末10が稼働していない期間あるいは低頻度の稼働状態である期間内にアクセスを実行することが可能となり、このような期間内においては、例えばカラオケ端末10が設置されている場所自体に人が居ない可能性が高く、電話機47へかかってきた普通の呼び出しと間違ってオフフックしてしまうことが少なくなるのである。具体的に言えば、例えばカラオケボックスなどにおいては営業時間外をアクセス時期として決定する可能性が高くなる。したがって、カラオケ曲情報の配信あるいは稼働ログのアップロード指示のためにホスト装置1からカラオケ端末10へアクセスする際の失敗を極力防止でき、適切な配信を実現することができるのである。
【0061】
また、各カラオケ端末10に対応したアクセス時期を決定しているため、例えばカラオケボックスであれば店舗によって営業時間が異なる場合もあるが、このような場合も個別に対応でき、有効である。つまり、適切なアクセス時期の一例としては、例えば午前3時〜5時といった深夜の時間帯となることが予想されるが、これはその時間帯が営業時間外となる場合であり、例えば深夜営業するような店舗においては、例えば午前9時〜12時といった時間帯が適切な場合も考えられる。
【0062】
そして、本実施形態においては、図4に示すように、カラオケ端末10へのアクセス処理(S55〜S64)を実行する前には、必ず期間検索処理(S52)及びその検索された期間に基づくアクセス時期決定処理(S53)を実行するようにしている。つまり、所定時間毎にアクセス時期を更新決定する構成なので、例えばカラオケボックスの場合で言えば、営業時間帯が突然変更されたような場合でも自動的に適切な対応ができる点で好ましい。
【0063】
なお、アクセス時期の一例として本実施形態では一日の内の30分単位の時間帯を挙げたが、これに曜日による限定を加えてもよい。例えば上記時間帯は月曜日〜木曜日に限って有効とするとか、あるいは金曜日〜日曜日には午前5時〜6時というように変更してもよい。つまり、例えば1週間に一回しかアクセスしないような場合であれば、1週間の内で最も稼働していない期間をアクセス時期とした方がよいし、毎日アクセスする必要があるのであれば、曜日による調整も含めて一日の内で最も稼働していない期間をアクセス時期とすることが好ましい。
【0064】
以上本発明はこのような実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得る。例えば、上記実施形態のカラオケシステムの場合には、図4に示すように、期間検索、アクセス時期決定及びアクセスの各処理の全てをホスト装置1が実行するようにしていた。この内のアクセス処理(図4のS55〜S64)はホスト装置1が必ず実行しなくてはならないが、S52の期間検索処理及びS53のアクセス時期決定処理については、例えば期間検索処理だけをカラオケ端末10が実行したり、あるいは期間検索処理及びアクセス時期決定処理の両方をカラオケ端末10が実行するようにしてもよい。
【0065】
期間検索処理だけをカラオケ端末10が実行するカラオケシステムの場合には、カラオケ端末10が、自端末に関する稼動ログに基づき無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索し、その検索した無稼働あるいは低頻度稼働期間をホスト装置1へ送信し、ホスト装置1がそのカラオケ端末10から取得した無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づいてS53に示すようなアクセス時期決定処理を行い、アクセスを実行することとなる。
【0066】
また、期間検索処理及びアクセス時期決定処理の両方をカラオケ端末10が実行するカラオケシステムの場合には、カラオケ端末10が、自端末に関する稼動実績情報に基づき無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索し、さらに、その検索した無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、自端末がホスト装置1からアクセスされるのに適した時期を決定する。そして、その決定したアクセス時期をホスト装置1へ送信すると、ホスト装置1その送信されたアクセス時期に基づいてアクセスを実行することとなる。
【0067】
このように、期間検索あるいは期間検索及びアクセス時期決定に係る処理をカラオケ端末10側で実行させるようにすれば、多数のカラオケ端末10がホスト装置1に接続されている場合、ホスト装置1側においてその多数のカラオケ端末10に対する期間検索やアクセス時期の決定に係る処理をする必要がなく、ホスト装置1での負荷が軽減されるという利点がある。
【0068】
但し、検索した無稼働あるいは低頻度稼働期間や決定したアクセス時期をホスト装置1へ送信する必要がある。これは、例えば稼働ログの送信時にそれらの情報も合わせて送るようにすれば問題ない。また、上記実施形態では、新曲にかかるカラオケ曲情報を配信するようにしていたが、カラオケ曲情報については例えばCD−ROM等の記憶媒体に記憶させた状態で別途配送するようなシステムを考えた場合であっても、稼働ログだけをアップロードさせるためのアクセス時期を調整するという点で、同様に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のカラオケシステムの概略構成図である。
【図2】 実施形態のカラオケ端末におけるメイン処理を示すフローチャートである。
【図3】 実施形態のカラオケ端末における端末対応処理を示すフローチャートである。
【図4】 実施形態のホスト装置におけるメイン処理を示すフローチャートである。
【図5】 実施形態のホスト装置における期間検索処理を示すフローチャートである。
【図6】 実施形態のホスト装置がカラオケ端末に対するアクセス処理を実行する場合に参照するアクセステーブルを示す説明図である。
【符号の説明】
1…ホスト装置 5…公衆電話回線
10…カラオケ端末 26…画面表示制御装置
27…通信制御装置 28…回線接続装置
29…テレビモニタ 31…中央制御装置
32…多目的入力キー 33…ハードディスク
34…カレンダフロック 35…音声再生回路
38…ミキサアンプ 41…スピーカ
43…マイクロフォン 45…コネクタ
47…電話機 51…ホストコンピュータ
53…情報記憶装置 55…入力装置
57…通信制御装置
Claims (6)
- カラオケ演奏用情報に基づき所定のカラオケ演奏処理を実行可能なカラオケ端末と、
通信回線を介して前記カラオケ端末とアクセスし、そのカラオケ端末への前記カラオケ演奏用情報の配信あるいはカラオケ端末での稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行可能なホスト装置を備えたカラオケシステムであって、
前記ホスト装置は、
前記カラオケ端末から取得した前記稼動実績情報に基づき当該カラオケ端末における無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索する期間検索手段と、
該期間検索手段によって検索された各カラオケ端末の無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、各カラオケ端末に対してアクセスするのに適した時期を決定するアクセス時期決定手段と、
該アクセス時期決定手段によって決定されたアクセス時期に基づき該当するカラオケ端末を発呼して接続状態となった場合に、前記カラオケ演奏用情報の配信あるいは前記稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するアクセス手段とを備え、
前記アクセス時期決定手段は、所定時間毎に前記アクセス時期を更新決定するよう構成されていることを特徴とするカラオケシステム。 - カラオケ演奏用情報に基づき所定のカラオケ演奏処理を実行可能なカラオケ端末と、
通信回線を介して前記カラオケ端末とアクセスし、そのカラオケ端末への前記カラオケ演奏用情報の配信あるいはカラオケ端末での稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行可能なホスト装置を備えたカラオケシステムであって、
前記カラオケ端末は、
前記稼動実績情報に基づき当該カラオケ端末における無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索する期間検索手段を備え、該検索した無稼働あるいは低頻度稼働期間を前記ホスト装置へ送信可能にされており、
前記ホスト装置は、
前記カラオケ端末から取得した前記無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、各カラオケ端末に対してアクセスするのに適した時期を決定するアクセス時期決定手段と、
該アクセス時期決定手段によって決定されたアクセス時期に基づき該当するカラオケ端末を発呼して接続状態となった場合に、前記カラオケ演奏用情報の配信あるいは前記稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するアクセス手段とを備え、
前記アクセス時期決定手段は、所定時間毎に前記アクセス時期を更新決定するよう構成されていることを特徴とするカラオケシステム。 - 前記カラオケシステムは、複数の前記カラオケ端末を備え、
前記アクセス時期決定手段は、特定のカラオケ端末に対するアクセス時期を、他のカラオケ端末に対するアクセス時期と重複しないように決定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のカラオケシステム。 - カラオケ演奏用情報に基づき所定のカラオケ演奏処理を実行可能なカラオケ端末と、
通信回線を介して前記カラオケ端末とアクセスし、そのカラオケ端末への前記カラオケ演奏用情報の配信あるいはカラオケ端末での稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行可能なホスト装置を備えたカラオケシステムであって、
前記カラオケ端末は、
前記稼動実績情報に基づき当該カラオケ端末における無稼働あるいは低頻度稼働となっ ている期間を検索する期間検索手段と、
該期間検索手段によって検索されたカラオケ端末の無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、自端末がホスト装置からアクセスされるのに適した時期を決定するアクセス時期決定手段とを備え、該決定したアクセス時期を前記ホスト装置へ送信可能にされており、
一方、前記ホスト装置は、
前記カラオケ端末から取得した前記アクセス時期に基づき該当するカラオケ端末を発呼して接続状態となった場合に、前記カラオケ演奏用情報の配信あるいは前記稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するアクセス手段を備え、
前記アクセス時期決定手段は、所定時間毎に前記アクセス時期を更新決定するよう構成されていることを特徴とするカラオケシステム。 - カラオケ演奏用情報に基づき所定のカラオケ演奏処理を実行可能なカラオケ端末に通信回線を介してアクセスし、そのカラオケ端末への前記カラオケ演奏用情報の配信あるいはカラオケ端末での稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行可能なカラオケシステム用のホスト装置であって、
前記カラオケ端末から取得した前記稼動実績情報に基づき当該カラオケ端末における無稼働あるいは低頻度稼働となっている期間を検索する期間検索手段と、
該期間検索手段により検索された各カラオケ端末の無稼働あるいは低頻度稼働期間に基づき、各カラオケ端末に対してアクセスするのに適した時期を決定するアクセス時期決定手段と、
該アクセス時期決定手段によって決定されたアクセス時期に基づき該当するカラオケ端末を発呼して接続状態となった場合に、前記カラオケ演奏用情報の配信あるいは前記稼働実績情報のアップロード指示の少なくともいずれか一方を実行するアクセス手段とを備え、
前記アクセス時期決定手段は、所定時間毎に前記アクセス時期を更新決定するよう構成されていることを特徴とするホスト装置。 - 前記アクセス時期決定手段は、前記カラオケ端末が複数存在する場合に、特定のカラオケ端末に対するアクセス時期を、他のカラオケ端末に対するアクセス時期と重複しないように決定することを特徴とする請求項5に記載のホスト装置。
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- 1996-10-30 JP JP28858296A patent/JP3893176B2/ja not_active Expired - Lifetime
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