JP3893069B2 - 自動貫入試験機および貫入試験方法 - Google Patents

自動貫入試験機および貫入試験方法 Download PDF

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中に貫入ロッドを貫入する際に貫入ロッドを伝播される振動を検出しつつ貫入試験を行う自動貫入試験機および貫入試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建造物の建築予定地等の地耐力を知るためには、例えば標準貫入試験、オランダ式二重管コーン貫入試験、スウェーデン式サウンディング試験、ボーリング試験等の各種貫入試験が行われている。これらの貫入試験は、それぞれ専用の地盤調査機を用いて行われており、そのような地盤調査機の中でも特に一般的なのが、特開平8−292141号公報等によって公知の貫入試験機である。この貫入試験機は、大略、次のような構成で成る。
【0003】
図5および図6に示すように、従来の貫入試験機1′は、所定重量の錘2を載荷可能かつ支柱3に沿って昇降可能な昇降台4を有し、この昇降台4には、チャック5が配置されている。このチャック5は、回転駆動源の一例であるチャック駆動用モータ6の駆動を受けて回転するようになっており、このチャック5には、貫入ロッド7が一体に回転するように保持されている。貫入ロッド7は、継ぎ足し可能な棒状のロッド部71と、このロッド部71先端に取り付けられたドリル状のスクリューポイント72とで成る。
【0004】
また、前記支柱3には直線状に延びてチェーン部材8が設けられており、このチェーン部材8には、前記昇降台4に回転可能に取り付けられたスプロケット9が噛合している。このスプロケット9の回転をセンサ9aで検出することにより、その信号から昇降台4の下降量、すなわち貫入ロッド7の貫入量(貫入深さ)を割り出せるようになっている。この貫入ロッド7の貫入量の割り出し方法については、特開平9−111745号公報によっても公知となっているものである。
【0005】
前記スプロケット9は伝達軸9b、一方向クラッチ10、ベベルギアG1,G2を介して昇降用モータ11に連結される構造になっており、この昇降用モータ11が駆動するのを受けて回転するように構成されている。この昇降用モータ11の駆動は、一方向クラッチ10の作用により、昇降台4が上昇する方向にスプロケット9を回転させる場合のみスプロケット9に伝達される。この構造により、貫入ロッド7を地中に貫入している時に昇降用モータ11をスプロケット9に回転伝達がされない方向に駆動してスプロケット9に対して一方向クラッチ10を空転させ、昇降用モータ11の減速比等で昇降台4の下降動作が制限されないようにできる。また、前記スプロケット9と一体に回転する伝達軸9bには、ブレーキ手段の一例としてパウダブレーキ12が連結されており、このパウダブレーキ12によりスプロケット9に段階的に制動力を与えられるようになっている。貫入ロッド7を地中に貫入している時には、前述の一方向クラッチ10の空転動作により貫入ロッド7に昇降台4の装備重量に基づく荷重が掛けられるが、この時、パウダブレーキ12の作動によりスプロケット9に所定の制動力を与えてスプロケット9の回転を制動することにより、昇降台4の装備重量による荷重を迅速かつ正確に、しかもきめ細かく変更することができるようになっている。
【0006】
上記貫入試験機1は、日本工業規格A1221のスウェーデン式サウンディング試験方法に準じたサウンディング試験を自動で行う。試験では、貫入ロッド7に昇降台4の装備重量とパウダブレーキ12によって与えられる制動力とに基づく荷重(250N毎に増減、最大1KN)が負荷されるとともに、必要に応じて貫入ロッド7に回転が付与され、これにより貫入ロッド7が地中に貫入される。
【0007】
貫入ロッド7が地中に貫入していく過程で、貫入ロッド7の貫入速度は土質に応じて変化するため、この貫入速度ができるだけ一定になるよう、回転の付与/停止、荷重の変更等の貫入条件の変更が行われる。この貫入条件の変更の度に、その間の貫入ロッド7の貫入量、貫入ロッド7の半回転数(貫入ロッド7の一回転を2としてカウントした回転数)及び荷重値が、試験データとして制御ユニット(図示せず)によって取得される。制御ユニットは、この試験データから1m当たりの半回転数(以下、Nsw値という)を求める。このNsw値により貫入深さ毎の地盤強度(その土地の硬軟、締まり具合等)を判定し、その土地の地耐力を知ることができる。なお、貫入試験機1′の詳細な構造、動作、作用効果等については、前述の特開平8−292141号公報と同様であるので、同公報を参照されたい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の自動貫入試験機による試験においては、試験中、貫入ロッドを伝達されてくるスクリューポイントと土との摩擦音を作業者が耳で聴取して記録することが行われている。これは土質によって変化する摩擦音を記録しておくことで、各貫入深さにおける土質を推定し、これをNsw値に基づいて判定される地盤強度と照合することで地盤強度の信頼性を高めるために行われているものであるが、実際には、試験現場における周囲の雑音、作業者毎の感性の違い等により、得られる音に違いが生じていた。そこで、最近では特願2000−35797に示されるように貫入試験機にマイクを設けておき、このマイクによって音を取得するもの、特願2001−279844に示されるように貫入ロッドに取り付けたセンサで音を検出し、この検出信号を無線送信するもの等が提案され、より精度の高い音の検出手法・検出構造が検討されるに至っている。
【0009】
しかし、上記した音の各種検出手段においては、次のような問題がある。まず、マイクにより音を検出する構造の場合、貫入ロッドを伝播された音は一旦空中伝播されることとなるため、これにより音が減衰して本来の音を得られなくなる。また、周囲の様々な帯域の雑音が取り込まれるため、肝心の貫入ロッドを伝播された音を識別できなくなる。さらにマイクの周波数特性により収集できる音の周波数帯域が制限される。一方、貫入ロッドに直接取り付けたセンサの検出信号を無線送信する構造の場合には、送信機、受信機等が必要になり、それぞれに回路基板が必要となって構造が複雑になるとともに、無線送受信のための制御等、装置の制御が複雑になる等の問題が発生していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑みて創成されたものであり、支柱に沿って昇降可能な昇降台と、この昇降台に回転可能に設けられたチャックと、このチャックを回転させる回転駆動源と、前記チャックに着脱可能かつ一体に回転可能に保持された貫入ロッドとを備える自動貫入試験機において、前記貫入ロッドまたは前記貫入ロッドと一体に回転可能な回転部位に常時当接するように付勢して設けられた軸状の接触部材と、この接触部材に取り付けられて前記貫入ロッドまたは回転部位から接触部材に伝達される振動を検出する振動検出手段とを備えていることを特徴とするものである。なお、前記振動検出センサは、スクリューポイントから貫入ロッドまたは前記貫入ロッドと一体に回転可能な回転部位を通じて接触部材に伝達される摩擦音による振動を検出するものであることが望ましい。また、前記貫入ロッドが自沈する時に土の抵抗によるスクリューポイントの回転を許容する手段を有することが望ましい。
【0011】
また本発明は、回転駆動源の駆動を受けて回転可能に設けられたチャックに貫入ロッドを保持し、この貫入ロッドに必要に応じて変更される荷重を負荷するとともに、必要に応じて回転を付与して地中に貫入し、前記貫入ロッドを伝播される振動を貫入ロッドまたは前記貫入ロッドと一体に回転可能な回転部位に常時当接するように付勢して配置された軸状の接触部材に取り付けられた振動検出手段を通じて検出し、前記検出された振動に基づいて土質を判定することを特徴とするものでもある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1ないし図3において、1は自動貫入試験機であり、上記従来の技術の欄で紹介した特開平8−292141号公報に開示されている貫入試験機と基本的な構造を同じくするものである。従って、ここでは貫入ロッド7を伝播される音を検出するために追加された構造に関連する部分について詳細に説明を行うこととする。
【0013】
本自動貫入試験機1において、ロッド部71を保持するチャック5は、昇降台4に固定された上下2分割構造の軸受ケース51と、この軸受ケース51内に軸受を介して回転自在に配置された回転スリーブ52と、この回転スリーブ52上部に一体に連結されたロッド保持スリーブ53と、このロッド保持スリーブ53に沿って摺動可能に設けられたストッパ部材54と、このストッパ部材54を常時上方に付勢するばね55と、ストッパ部材54の上方位置を規制する係止部材56とを備えている。
【0014】
前記回転スリーブ52とロッド保持スリーブ53とは、貫入ロッド7のロッド部71が挿通可能な挿通穴57を有し、ロッド保持スリーブ53の上部には、ロッド部71外周面に等分配置された3本の係止溝73(1本は図示せず)にそれぞれ係止する鋼球58を収納する収納穴53aが横断面を3等分する位置にそれぞれ設けられている。これら収納穴53aは前記ストッパ部材54によって常時閉塞されるようになっており、これにより鋼球58をロッド部71の係止溝73に係止させ、チャック5に貫入ロッド7を保持できるように構成されている。また、ストッパ部材54の上部内周面54aは、前記鋼球58の動作を許容できるように大径に構成されており、ストッパ部材54をばね55の付勢に逆らって押し下げることにより、鋼球58を移動自在にしてロッド部71を取り外せるように構成されている。
【0015】
前記回転スリーブ52下部には、一体に回転するようにスプロケット59が取り付けられている。一方、昇降台4に配置されたチャック駆動用モータ6の出力軸6aには一方向クラッチ13を介してスプロケット14が連結されている。そして、これらスプロケット14,59には無端チェーン15が巻き掛けられ、チャック駆動用モータ6の駆動をチャック5に伝達できるようになっている。
【0016】
前記一方向クラッチ13は、チャック駆動用モータ6がスクリューポイント72をねじ込む方向に回転させるよう駆動した時、この駆動をスプロケット14に伝達するように構成されている。従って、スクリューポイント72をねじ込む方向の回転がチャック5側から伝達された場合には、一方向クラッチ13が出力軸6aに対して空転する。つまり、この場合、チャック5および貫入ロッド7は、チャック駆動用モータ6の機械的構造による回転抵抗を受けずに自在に回転することができるのである。このため、貫入ロッド7が荷重のみで地中に貫入する、所謂自沈時において、スクリューポイント72が土の抵抗を受けて回転するのを許容することができる。
【0017】
また、ロッド保持スリーブ53下部の円周面は全周に渡って表面を滑らかに加工されており、後記音響検出機構16の接触部材18が常時当接する検出面53bに構成されている。この検出面53bは、前記軸受ケース51の上部およびロッド保持スリーブ53のフランジ部53cによって覆われるとともに、オイルシール、オーリングなどのゴム製のリング部材60によってシールされ、グリース等の潤滑剤が封入されている。この潤滑剤により、検出面53bの防錆が図られるとともに、接触部材18とロッド保持スリーブ53との摩擦音の低減が図られている。
【0018】
また、前記軸受ケース51には、音響検出機構16が取り付けられている。この音響検出機構16は、軸受ケース51に固定されたブラケット部材17と、このブラケット部材17上部に摺動可能に設けられた軸状の接触部材18と、この接触部材18に一体的に貼付された振動検出手段の一例である振動検出センサ19とを有している。この音響検出機構16の前記接触部材18は、ばね20により常時軸受ケース51側に付勢されており、その先端部は軸受ケース51を貫通して前記ロッド保持スリーブ53の前記検出面53bに常時当接するように構成されている。なお、接触部材18は軸受ケース51、ブラケット部材17にそれぞれ樹脂製のブッシュ21,22を介して案内される構造になっており、この樹脂製のブッシュ21,22により、ブラケット部材17、軸受ケース51を伝播される例えばチャック駆動用モータ6の駆動による振動等の雑音要素が吸収され、これが接触部材18に伝達されないようになっている。また、接触部材18の先端面は球面形状に加工してあり、検出面53bとの接触面積を小さくして、ここでの摩擦音の発生を抑えるように構成されている。
【0019】
試験データを得ながら貫入ロッド7を地中に貫入していく貫入試験の最中、ロッド部71には先端のスクリューポイント72と土との接触によって発生する摩擦音(振動;以下、摩擦音振動という)が伝播される。この摩擦音振動は、スクリューポイント72の接している土質により異なるものである。このロッド部71を伝播された摩擦音振動は、鋼球58、ロッド保持スリーブ53を介し、ロッド保持スリーブ53の検出面53bに当接している接触部材18に伝播される。そして、この摩擦音振動による接触部材18の振動が振動検出センサ19によって検出され、制御ユニット23に出力される。この時、昇降用モータ11が駆動している場合には、ロッド保持スリーブ53と貫入ロッド7とが一体に回転するが、この時にも、接触部材18はロッド保持スリーブ53の検出面53bに常時当接し続ける。このため、ロッド部71を伝播される摩擦音振動は、ロッド保持スリーブ53から接触部材18に確実に伝達され、振動検出センサ19によって検出される。しかも、検出面53bは滑らかに仕上げられ、潤滑剤により潤滑性が高められているため、回転するロッド保持スリーブ53と接触部材18との摩擦音は無視できる程度に十分小さくなる。従って、振動検出センサ19によって検出される摩擦音振動は、極めて精度の高いものとなる。
【0020】
振動検出センサ19による摩擦音振動の検出信号は、制御ユニット23に送られ、A/D変換部23aでディジタル信号に変換されるとともに、増幅部23bを通って所定レベルに増幅された後、演算処理部23cに送られる。演算処理部23cにおいては、所定区間の検出信号を解析することにより、当該区間の土質が判定される。このようにして判定された土質情報は、スプロケット9の回転から算出される貫入ロッド7の貫入深さと対応させて記憶部23dに記録される。なお、この時、後の再演算を可能とするため、振動検出センサ19から送られた元の信号も貫入深さに対応させて順次記憶部23dに記録される。
【0021】
また、制御ユニット23においては、従来同様、貫入ロッド7に負荷される荷重の変更、回転の付与・停止が行われる度にそれまでの荷重値および前回の試験データ取得以降の貫入ロッド7の半回転数が試験データとして取得されるとともに、これからNsw値が求められ、これらがその時の貫入ロッド7の貫入深さに対応させて記憶部23dに記録される。
【0022】
貫入試験終了後、作業者は、制御ユニット23の入出力インターフェイス23eにパソコン(図示せず)を接続することで、制御ユニット23に記録された貫入深さに対応する土質情報、試験データ、Nsw値等をパソコンに取り込むことができる。そして、これらに基づいて試験を行ったポイントにおける地層構成を最終的に判定することができる。なお、制御ユニット23には、振動検出センサ19による検出信号が貫入ロッド7の貫入深さに対応させてそのまま記録されているため、これをパソコンに取り込んで各深度における摩擦音を再確認することも可能となる。これにより、制御ユニット23で判定された土質をチェックし、判定土質の信頼性を高めることができる。
【0023】
なお、以上の説明においては、チャック5のロッド保持スリーブ53に音響検出機構16の接触部材18を常時当接させる構造について説明したが、接触部材18がチャック5の上方に突出するロッド部71の円周面に当接するよう、音響検出機構16を配置してもよい。また図4に示すように、ロッド部71の同軸線上に軸状の接触部材18′を配置し、この接触部材18′がばね20′の付勢によりロッド部71の上端面に常時当接するように構成した音響検出機構16′を設けてもよい。これらの場合には、接触部材が当接するロッド部71の各表面を滑らかに仕上げておくとよい。このように本発明の技術的思想に基づく構造によれば、従来のような無線送受信手段によらずとも、貫入ロッド7、チャック5におけるロッド保持スリーブ53等の貫入ロッド7と一体に回転する回転部位から摩擦音振動を検出することが可能となるのであり、送受信機を必要としないため、回路構造等も極めて簡易となる。
【0024】
貫入ロッド7と一体に回転するチャック5の回転部位に接触部材18を当接させる点に関し、回転駆動されているチャック5において、貫入ロッド7と一体的に回転する部位と昇降台に固定配置されている部位とでは、摩擦音振動のレベルに大きな差が生じることが実験的に確認されているところである。すなわち、貫入ロッド7と一体的に回転する部位から得られる摩擦音振動はロッド部71で検出した摩擦音振動と遜色ないレベルであるのに対し、昇降台4に固定配置されている部位から得られる摩擦音振動は減衰の著しいレベルとなってしまうのである。これは、これらの部位の間に介在している軸受の影響によるものと考えられ、軸受の鋼球が転動することにより、この部分で摩擦音振動の伝播特性が低下するためと考えられる。このような背景の下、上述のようにチャック5におけるロッド保持スリーブ53等の回転部位に接触部材18を当接させる構造にすることによっても、貫入ロッド7に接触部材18を直接当接させる構造と何ら遜色ないレベルの精度の高い摩擦音振動の検出が可能である。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、貫入ロッドまたは貫入ロッドと一体に回転する回転部位から摩擦音振動を検出することが可能となる。このため、例えば昇降台に固定されている部位等から摩擦音振動を検出する場合に比べてスクリューポイントで発生した摩擦音振動をより正確に検出することが可能となる。また、従来のようにマイクを用いる場合比べて周囲の雑音要素の混入も防止することが可能である。さらに、従来のような無線送受信手段によらずとも摩擦音振動の検出が可能となるため、摩擦音振動の検出にかかる回路基板、制御方法を簡略化することができ、以て土質判定機能の付加により高機能化を果たした自動貫入試験装置を比較的安価に提供できる等の利点がある。その一方で、貫入ロッドが自沈する時に土の抵抗により回転しようとするスクリューポイントの回転を許容する手段を設けているため、自沈時にスクリューポイントを回転させながら自然に貫入することができる。従って、自沈時にも摩擦音を適正に発生させることが可能となり、これを検出して正確に土質を判定することができるとともに、自沈が起こる地層の試験データを正確に取得して当該地層を正確に知ることができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動貫入試験機の要部拡大断面図である。
【図2】本発明に係る自動貫入試験機の全体概略説明図である。
【図3】本発明に係る自動貫入試験機のチャック近傍を示す要部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る自動貫入試験機の他の実施の形態の要部拡大断面図である。
【図5】従来の自動貫入試験機の正面図である。
【図6】図5のA−A線に係る要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 自動貫入試験機
2 錘
3 支柱
4 昇降台
5 チャック
52 回転スリーブ
53 ロッド保持スリーブ
6 チャック駆動用モータ
7 貫入ロッド
71 ロッド部
72 スクリューポイント
73 係止溝
8 チェーン部材
9 スプロケット
10 一方向クラッチ
11 昇降用モータ
12 ブレーキ手段
13 一方向クラッチ
14 スプロケット
15 無端チェーン
16 音響検出機構
18 接触部材
19 振動検出センサ
23 制御ユニット

Claims (4)

  1. 支柱に沿って昇降可能な昇降台と、この昇降台に回転可能に設けられたチャックと、このチャックを回転させる回転駆動源と、前記チャックに着脱可能かつ一体に回転可能に保持された貫入ロッドとを備える自動貫入試験機において、
    前記貫入ロッドまたは前記貫入ロッドと一体に回転可能な回転部位に常時当接するように付勢して設けられた軸状の接触部材と、この接触部材に取り付けられて前記貫入ロッドまたは回転部位から接触部材に伝達される振動を検出する振動検出手段とを備えていることを特徴とする自動貫入試験機。
  2. 振動検出手段は、スクリューポイントから貫入ロッドまたはスクリューポイントから貫入ロッドまたは前記貫入ロッドと一体に回転可能な回転部位を通じて接触部材に伝達される摩擦音による振動を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動貫入試験機。
  3. 貫入ロッドが自沈する時に土の抵抗によるスクリューポイントの回転を許容する手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動貫入試験機。
  4. 回転駆動源の駆動を受けて回転可能に設けられたチャックに貫入ロッドを保持し、この貫入ロッドに必要に応じて変更される荷重を負荷するとともに、必要に応じて回転を付与して地中に貫入し、
    前記貫入ロッドを伝播される振動を貫入ロッドまたは前記貫入ロッドと一体に回転可能な回転部位に常時当接するように付勢して配置された軸状の接触部材に取り付けられた振動検出手段を通じて検出し、
    前記検出された振動に基づいて土質を判定することを特徴とする貫入試験方法。
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