JP2017210731A - 地盤調査機及び地盤調査方法 - Google Patents

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悦雄 仁平
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Abstract

【課題】貫入体の振動を高精度に検出して土質等を正確に判定することが可能な地盤調査機及び地盤調査方法を提供する。【解決手段】ロッド12とその一端側に取り付けられるスクリューポイント11を有しスクリューポイント11の先端を下方に向けて地面に貫入される貫入体10と、貫入体10に貫入方向の荷重を加える荷重装置32、35と、貫入体10をロッド12の軸CL1を中心として回転させる回転装置33と、貫入体10の貫入深度及び回転数を測定する測定装置25、51、52と、を備え、測定装置25は、貫入体10の振動を検出する振動検出器53を有し、振動検出器53は、貫入体10の上端に着脱自在且つ貫入体10に対して回転自在に取り付けられる。これにより、貫入体10の振動を高精度に検出することができ、この振動情報を利用して土質等を正確に判定することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、地盤に貫入体を貫入させて土質等を判定する地盤調査機及び地盤調査方法に関する。
従来、建造物を建築する予定地等の地盤を調査する方法として、例えば、スウェーデン式サウンディング試験等が知られている(非特許文献1参照)。スウェーデン式サウンディング試験では、ロッドの先端に略円錐形状のスクリューポイントが取り付けられた貫入体を地面に突き立てて貫入させる。このとき、貫入体に加えられる垂直荷重や回転数、スクリューポイントの貫入深度等から地盤強度等が判定される。
また、上記のスウェーデン式サウンディング試験に準じた貫入試験を自動で行う試験機が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。この種の試験機は、錘等による荷重を制御して貫入体に所定の垂直荷重を加える荷重制御手段と、貫入体を必要に応じて回転させる回転制御手段と、貫入体の深度、回転数等を検出して記録する計測手段と、を備える。これにより、所定の試験条件で貫入体が自動的に貫入されて、所望のデータが得られる。
更に、特許文献2に開示された貫入試験機は、貫入ロッドを伝播する音を検出する音検出手段と、この音検出手段によって検出された音響データに基づいて土質を判定する土質判定部と、この土質判定部によって判定された土質に応じて演算処理に必要なデータを選択取得して所定の演算処理を行う演算処理部と、を備えている。これにより、周囲の騒音、作業者の熟練度やコンディション等の影響を受けることなく、高精度に音響データを得ることが可能となり、この音響データから土質を判定して、正確な演算処理結果を得ることができる。
また、軟弱地盤の強度を高める地盤改良法の1つとして、地中に砂や礫等からなる柱状構造物を形成することが公知である(例えば、特許文献3)。この種の地盤改良法は、コンクリート柱状物や鋼管杭による地盤改良法と比べて、土壌汚染や経年的な性能劣化が少なく、長期間に亘って強固な地盤が得られるという特徴を有する。そのため、建造物を建て替える際にも、柱状構造物を地中から引き抜いて廃棄等することなく再利用できる。また、礫等からなる柱状構造物は、排水性に優れるので間隙水圧の上昇を抑える効果があり、液状化対策としても有効である。
特開2011−163010号公報 特開2004−132103号公報 特開2008−196249号公報
日本工業規格 A1221 2013 「スウェーデン式サウンディング試験方法」
しかしながら、上記の従来技術による地盤調査方法は、地盤内の礫等の有無や土質等を正確に判定するために改善すべき点があった。具体的には、特許文献1に開示された地盤強度調査機等を用いて行うスウェーデン式サウンディング試験に準ずる貫入試験では、貫入体を伝播する音を作業者が聴取して土質等を判定している。そのため、作業者の熟練度や能力によって判定にばらつきが生じ、また、周囲の騒音や振動等の影響を受けるため、正確性に欠けるという問題点があった。
また、特許文献2に開示された貫入試験機では、貫入ロッドを伝播する音を検出する音検出手段は、貫入体を支持して昇降する載置台に取り付けられており、貫入ロッドからチャックを経由して載置台に伝播する音響振動を検出する。そのため、音検出手段まで伝播する音響振動の減衰が大きく、また、チャックモータや昇降モータ等の振動の影響を受け易いので、貫入ロットの振動を高精度に検出することが難しいという問題点があった。
また、特許文献3に開示された地盤改良法では、柱状構造物を構成する礫等が適切に充填されずに柱状構造物の内部に空洞等が残っていると所望の地盤補強効果が得られないので、施工管理が重要となる。特に、柱状構造物を再利用して建造物を建て替える場合には、長年の利用により、地下水等によって柱状構造物を構成する礫等が部分的に流され、柱状構造物の内部に空洞等が生じている可能性も考慮しなければならない。そこで、柱状構造物を新たに構築した後、若しくは建造物の建て替え等の際には、柱状構造物の内部に空洞等がなく、礫等の骨材が適切に充填されているか否かを調査する必要がある。
しかしながら、特許文献1または特許文献2に開示された従来技術のように、貫入体を地盤に貫入させて地盤強度を判定する試験では、礫等から形成される柱状構造物の内部を正確に調査することができないという問題点があった。
具体的には、従来技術の地盤調査方法では、スクリューポイントの先端が礫等に当たると貫入体の沈下が停止してしまい、回転力を付加しても、貫入体をそれ以上貫入させることできなかった。つまり、従来技術の地盤調査方法では、特許文献3に開示された地盤改良法のように礫等から形成される柱状構造物については、その柱状構造物の内部に貫入体を貫入させることができなかった。
そのため、従来は、礫等から構成される柱状構造物の内部ではなく、図9に示すように、柱状構造物Pの外周近傍の土壌等の地盤Gに貫入体210を貫入して、柱状構造物Pの内部の状態を推定する方法が採られていた。このような調査方法は、貫入体210のスクリューポイント211で柱状構造物Pの内部の状態を直接的に検知するものではなく、また、ロッド212が撓みスクリューポイント211が柱状構造物Pから逸れてしまう恐れもあり、正確性に欠けていた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、貫入体の振動を高精度に検出して土質等を正確に判定することが可能な地盤調査機及び地盤調査方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、礫等を含む地層であってもその内部に貫入体を貫入させて土質等を正確に判定することができる地盤調査機及び地盤調査方法を提供することにある。
本発明の地盤調査機は、ロッドとその一端側に取り付けられるスクリューポイントを有し前記スクリューポイントの先端を下方に向けて地面に貫入される貫入体と、前記貫入体に貫入方向の荷重を加える荷重装置と、前記貫入体を前記ロッドの軸を中心として回転させる回転装置と、前記貫入体の貫入深度及び回転数を測定する測定装置と、を備え、前記測定装置は、前記貫入体の振動を検出する振動検出器を有し、前記振動検出器は、前記貫入体の上端に着脱自在且つ前記貫入体に対して回転自在に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の地盤調査方法は、ロッドとその一端側に取り付けられるスクリューポイントを有する貫入体を準備し、前記スクリューポイントの先端を下方に向けて前記貫入体をセットし、前記貫入体の上端に前記貫入体の振動を検出する振動検出器を取り付け、前記貫入体に下向きの荷重を加えると共に前記貫入体を前記ロッドの軸を中心として回転させて前記貫入体を地盤に貫入させ、前記振動検出器で検出される前記貫入体の振動を解析することにより前記地盤の土質を判定することを特徴とする。
本発明の地盤調査機によれば、地面に貫入される貫入体と、前記貫入体に貫入方向の荷重を加える荷重装置と、前記貫入体を回転させる回転装置と、前記貫入体の貫入深度及び回転数を測定する測定装置と、を備え、前記測定装置は、前記貫入体の振動を検出する振動検出器を有する。これにより、貫入体を伝播する振動を検出して、その検出される振動情報に基づいてスクリューポイント近傍の土質等を判定することができる。
また、前記振動検出器は、前記貫入体の上端に着脱自在且つ前記貫入体に対して回転自在に取り付けられる。振動検出器が貫入体の上端に取り付けられることにより、貫入体を伝播してくる振動、特に縦方向の振動を高精度に検出することができる。
また、振動検出器が貫入体に対して着脱自在に取り付けられることにより、ロッドを継ぎ足して貫入体を延長する作業が容易になる。即ち、荷重装置のストロークが最下位になるまで貫入体が貫入されたら、貫入体のロッドの上端に取り付けられている振動検出器を取り外し、ロッドの上端に延長用の他のロッドを継ぎ足し、その継ぎ足されたロッドの上端に再び振動検出器を取り付ければ良い。
また、振動検出器が貫入体に対して回転自在に取り付けられることにより、回転装置によって貫入体が回転された際に、振動検出器が貫入体に連れて回転してしまうことを抑えることができる。これにより、振動検出器につながる配線等の取り回しが容易になる。
また、本発明の地盤調査機によれば、前記測定装置は、前記振動検出器で検出される前記貫入体の振動情報を記憶する記憶部と、前記振動情報を解析する演算部と、を有する。これにより、貫入体の振動情報を記録し、貫入深度や回転数等の情報と併せて詳細に解析して、スクリューポイント近傍の土質等を高精度に判定することができる。
また、本発明の地盤調査機によれば、前記貫入体のスクリューポイントは、その先端が前記貫入体の回転軸から偏心していても良い。これにより、回転装置によって貫入体のロッドをその軸を中心として回転させることにより、スクリューポイントの先端は、貫入体の回転軸を回転中心として平面視で略円状の軌跡を描いて移動することになる。
そのため、例えば、スクリューポイントの先端が礫等に接触して貫入体の貫入が止まった際に、ロッドを回転させてスクリューポイントの先端を移動させることにより、スクリューポイントの先端は礫等を回避または排除することができる。その結果、礫等を含む地層であっても貫入体を容易に貫入させることができる。そして、貫入体に加えられる荷重、回転数及び貫入深度等の情報から土質を判定することができる。
また、スクリューポイントの先端が貫入体の回転軸から偏心することにより、従来技術の地盤調査機のようにスクリューポイントの先端が偏心していない場合と比べると、スクリューポイントからロッドに伝播する振動が大きくなる。即ち、振動検出器によって検出可能なレベルの振動がロッドに伝播される。よって、スクリューポイントからロッドを介して伝播される振動を振動検出器で高精度に検出して、例えば、礫等の有無等や空洞の有無等の地盤の状態を正確に判定することが可能となる。
また、本発明の地盤調査方法によれば、ロッドとその一端側に取り付けられるスクリューポイントを有する貫入体を準備し、前記スクリューポイントの先端を下方に向けて前記貫入体をセットし、前記貫入体の上端に前記貫入体の振動を検出する振動検出器を取り付け、前記貫入体に下向きの荷重を加えると共に前記貫入体を前記ロッドの軸を中心として回転させて前記貫入体を地盤に貫入させ、前記振動検出器で検出される前記貫入体の振動を解析することにより前記地盤の土質を判定する。これにより、貫入体の上端に取り付けられる振動検出器で貫入体の振動を高精度に検出することができ、その検出される振動情報を解析することにより、地盤の土質等を高精度に判定することができる。
本発明の実施形態に係る地盤調査機の概略構成を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る地盤調査機の概略を示す制御ブロック図である。 本発明の実施形態に係る貫入体の下端近傍の側面図である。 本発明の実施形態に係る偏心継手の(A)側面図、(B)底面図、である。 本発明の実施形態に係る振動センサの取り付け部近傍を示す図である。 本発明の実施形態に係る振動センサの取り付け部近傍の変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係る地盤調査機の(A)昇降台を上昇させた状態、(B)昇降台を下降させた状態、を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る地盤調査方法における貫入体が地盤に貫入された状態を示す図である。 従来技術の地盤調査方法における貫入体が地盤に貫入された状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る地盤調査機及び地盤調査方法を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る地盤調査機1の側面図である。地盤調査機1は、略棒状の貫入体10を地面に貫入させて地盤の土質等を判定する装置である。
図1に示すように、地盤調査機1は、地盤調査機1を構成する後述する各種装置を搭載するための基台45を有する。基台45の下方には、地盤調査機1を移動可能とする車輪46が設けられている。なお、地盤調査機1の移動を容易にするため、地盤調査機1には、車輪46を駆動するモータやエンジン等の図示しない駆動装置が設けられても良い。また、不整地における走行性を高めるために、車輪46には、無限軌道が取り付けられても良い。
基台45の上部には、支柱40が略垂直に立設される。支柱40には、上下方向に移動可能に昇降台30が取り付けられている。昇降台30の上部には、後述する貫入体10を支持するためのチャック31と、チャック31を回転させる回転装置33と、が設けられる。
チャック31は、昇降台30に対して回転可能に設けられる。チャック31の略中央には、貫入体10が挿通されて支持される貫通部が形成されており、貫入体10のロッド12が該貫通部に挿通されて挟持される。これにより、貫入体10は、ロッド12の中心軸を回転軸として、昇降台30に対して回転可能に支持される。
回転装置33は、チャック31の近傍の昇降台30に設けられる。回転装置33は、チャック31を回転させるための駆動源として、例えば、モータ等を有する。該モータ等は、チェーン及びスプロケット等の動力伝達手段34を介してチャック31に連結され、これにより、チャック31に支持された貫入体10を回転させることができる。
昇降台30には、貫入体10に下方向の荷重を加える荷重装置となる錘32が取り付けられる。錘32の質量を変えることにより、昇降台30に加わる荷重が変化し、貫入体10に加わる荷重を調節することができる。
また、昇降台30には、昇降台30を昇降させ且つ貫入体10への荷重を制御するためのチェーン38が接続される。チェーン38の一方の端部は、前述のとおり昇降台30に固定され、チェーン38の他方の端部は、支柱40に固定される。なお、チェーン38の他端は、基台45若しくはエアシリンダ35のシリンダ部に固定されても良い。チェーン38は、基台45に立設されるエアシリンダ35のピストンの上端近傍に設けられるスプロケット37に掛けられ噛合している。
また、地盤調査機1は、エアシリンダ35に駆動用の空気を供給するコンプレッサ36と、エアシリンダ35に供給される空気の圧力を制御するエアレギュレータ55(図2参照)と、を備えている。これにより、エアシリンダ35に所定の圧力の圧縮空気を供給して、エアシリンダ35のピストンを往復移動させると共に、所定の大きさの力を発揮させることができる。
このような構成により、所定の空気圧を供給してエアシリンダ35のピストンを上方に押し上げるようにしてスプロケット37に上向きの力を加えることにより、チェーン38を介して昇降台30に対して上向きの力が作用する。このようにエアシリンダ35を利用して、昇降台30に対して、錘32による下向きの力に対向する上向きの力を加えることにより、貫入体10に作用する荷重を調節することができる。
即ち、エアシリンダ35は、荷重装置の荷重制御手段として機能し、貫入体10に加えられる荷重を制御する。測定時に貫入体10に加えられる荷重は、昇降台30等と錘32による下方向の力と、エアシリンダ35による上方向の力と、の差によって決定され、エアシリンダ35に供給される空気圧によって調節される。
なお、貫入体10による荷重を校正用の荷重計等で測定し、測定された荷重の値が所望の値になるようにエアレギュレータ55の設定条件を調整することにより、貫入体10への荷重を容易に校正することができる。これにより、貫入体10に正確な大きさの荷重を加えることができる。
なお、貫入体10への荷重を制御する方法としては、上記のエアシリンダ35を用いる方法に代えて、スプロケット37等を制動するパウダーブレーキによる方法や、油圧シリンダを用いる方法、電動モータを用いる方法等、その他の方法を採用しても良い。
また、エアシリンダ35は、昇降台30を昇降させる昇降手段としても機能する。即ち、エアシリンダ35のピストンを下降させることにより、昇降台30を下降させることができ、エアシリンダ35のピストンを上昇させることにより、昇降台30を上昇させることができる。エアシリンダ35の往復動力は、前述のとおりスプロケット37及びチェーン38を介して昇降台30に伝達されるので、昇降台30の上下動のストロークが大きく確保される。
貫入体10は、スクリューポイント11と、ロッド12と、偏心継手13と、を有する。スクリューポイント11は、地盤に貫入される部分であり、下方が尖った略円錐形状に形成され、貫入体10の下端に設けられる。スクリューポイント11の上部には、偏心継手13を介してロッド12が接続される。
ロッド12は、鋼棒等であり、複数本を継ぎ足して延長できるように形成されている。具体的には、ロッド12の上端に雄ねじ14が形成され、ロッド12の下端に雄ねじ14と同サイズの雌ねじ(図示せず)が形成される。このような構成により、2本以上のロッド12を用いて、下位のロッド12の上端の雄ねじ14に上位のロッド12の下端の雌ねじを螺合させることにより、貫入体10を延長することができる。
貫入体10の上端には、回転台20を介して振動検出器としての振動センサ53が取り付けられる。これにより、貫入体10を伝播する振動を検出することができる。なお、回転台20は、貫入体10に対して回転自在且つ着脱自在に設けられている。詳細については、後述する。
地盤調査機1は、貫入体10へ加えられる荷重や回転を制御する制御装置25を備えている。制御装置25は、基台45の上部に搭載されているが、別置されても良い。また、地盤調査機1は、貫入体10の貫入深度を検出するための深度センサ51と、貫入体10の回転数を検出する回転センサ52と、を備えている。
深度センサ51は、例えば、昇降台30の昇降をガイドする図示しないガイドローラ等の回転や支柱40の位置を検出するエンコーダ等であり、これにより、昇降台30の上下方向の移動量、即ち貫入体10の貫入量を計測することができる。
回転センサ52は、例えば、回転装置33やチャック31等の回転体の回転を検出する近接スイッチ等であり、これにより、チャック31に保持された貫入体10の回転数を計測することができる。
図2は、地盤調査機1の概略を示す制御ブロック図である。図2に示すように、制御装置25は、深度センサ51等から入力される深度情報等に基づき所定の演算を実行する演算部27と、深度情報等の検出値や演算値等を記憶する記憶部26と、を有する。
制御装置25は、例えば、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)等であり、前述のとおり、貫入体10(図1参照)へ加えられる荷重や回転を制御する。また、制御装置25は、荷重条件や深度情報、振動情報等の各種設定値や検出値を記憶部26に記録して演算部27で解析する計測装置としての機能を有する。
なお、制御装置25を構成する制御機能を発揮する装置と、記録、計測機能を発揮する装置は、1つの装置として構成されても良いし、分離された個別の装置として構成されて互いに通信可能に接続されても良い。
制御装置25には、深度センサ51、回転センサ52及び振動センサ53が信号入力可能に接続される。また、制御装置25には、エアシリンダ35(図1参照)に供給される空気圧を制御するエアレギュレータ55及び回転装置33のモータ等が接続される。
制御装置25は、深度センサ51で検出される深度情報等に基づき、演算部27で所定の演算を実行し、エアレギュレータ55及び回転装置33を制御する信号を出力する。これにより、貫入体10へ加えられる荷重や回転が自動制御され、所定の条件で貫入試験が実行される。
また、貫入体10への荷重情報、深度センサ51で検出される深度情報、回転センサ52で検出される回転数情報、振動センサ53で検出される振動情報等は、記憶部26に計測データとして記録される。
そして、前記の計測データは、演算部27によって解析され、地盤の土質等が判定される。特に、本実施形態では、振動センサ53で検出される貫入体10の振動情報について、振幅や加速度のピーク値のみならず、周波数解析等によって波形を詳細に分析して、スクリューポイント11(図1参照)近傍の土質等を正確に判定することができる。
また、制御装置25には、表示装置56が接続されても良い。これにより、荷重条件等の試験条件や、振動情報等の計測データ、演算部27による解析結果等を、リアルタイムで若しくは試験後に記憶部26から読み込んで、表示装置56に表示させて確認することができる。
図3は、貫入体10の下端近傍の側面図である。図3に示すように、貫入体10を構成する最下位のロッド12の下端には、略円柱状の偏心継手13が接続され、偏心継手13の下端には、スクリューポイント11が取り付けられる。
ここで、スクリューポイント11とロッド12とは、夫々の中心軸CL1、CL2がずれている。即ち、スクリューポイント11の中心軸CL2は、貫入体10の回転軸となるロッド12の中心軸CL1に対して偏心しており、その結果、スクリューポイント11の先端は、貫入体10の回転軸(CL1)から偏心している。
これにより、回転装置33(図1参照)によって貫入体10のロッド12をその中心軸CL1を中心として回転させることにより、スクリューポイント11の先端は、貫入体10の回転軸(CL1)を回転中心として平面視で略円状の軌跡を描いて移動することになる。
そのため、例えば、スクリューポイント11の先端が地盤中の礫等に接触して貫入体10の貫入が止まった際に、ロッド12を回転させてスクリューポイント11の先端を移動させることにより、スクリューポイント11の先端は礫等を回避または排除することができる。即ち、礫等を含む地層であっても貫入体10を容易に貫入させることができる。そして、前述のとおり、貫入体10に加えられる荷重、回転数及び貫入深度、振動等の情報から土質等を判定することができる。
また、スクリューポイント11の先端が貫入体10の回転軸(CL1)から偏心しているので、従来技術の地盤調査機のようにスクリューポイント11の先端が偏心していない場合と比べると、スクリューポイント11からロッド12に伝播する振動が大きくなる。即ち、振動センサ53(図1参照)によって検出可能なレベルの振動がロッド12に伝播される。よって、前述のとおり、スクリューポイント11からロッド12を介して伝播される振動を振動センサ53で高精度に検出して、例えば、礫等の有無等や空洞の有無等の地盤の状態を正確に判定することが可能となる。
上記のようにロッド12の中心軸CL1に対してスクリューポイント11の中心軸CL2を偏心させる構成は、ロッド12とスクリューポイント11とをつなぐ偏心継手13によって容易に実現される。
図4(A)は、偏心継手13の側面図であり、図4(B)は、同底面図である。図4(A)及び(B)に示すように、偏心継手13は略円柱状の形態を成し、図4(A)に示すように、その上端には、ロッド12(図3参照)を固定する上ねじ部15が形成される。上ねじ部15は、雄ねじであり、ロッド12の下端に形成される雌ねじ(図示せず)と螺合する。
即ち、上ねじ部15の中心軸は、上ねじ部15に接続されるロッド12の中心軸CL1(図3参照)と同軸である。上ねじ部15は、偏心継手13の略円柱状の本体部分と同軸に形成される。
他方、図4(B)に示すように、偏心継手13の下端には、スクリューポイント11(図3参照)を固定する下ねじ部16が形成される。下ねじ部は、雌ねじであり、スクリューポイント11の上端に形成される雄ねじ(図示せず)と螺合する。
ここで、下ねじ部16は、その中心軸(CL2)が偏心継手13の中心軸、即ち上ねじ部15の中心軸(CL1)から径方向に距離L1離れた位置に形成される。即ち、下ねじ部16は、貫入体10(図3参照)の回転軸となるロッド12の中心軸CL1に対して偏心している。偏心の距離L1として好ましくは、1mmから5mmであり、より好ましくは2mmから4mmである。これにより、礫等を含む地層に対する好適な貫入効果が得られる。
なお、上ねじ部15と下ねじ部16は、互いの中心軸(CL1、CL2)が平行になるよう形成される。これにより、ロッド12を地面に対して垂直にした際に、スクリューポイント11も地面に対して垂直になる。
上述のように、互いに偏心した上ねじ部15及び下ねじ部16を有する偏心継手13を用いることにより、スクリューポイント11をロッド12に対して容易に偏心させることができる。これにより、先端が偏心した特別なスクリューポイントや、曲り部等を有する特別なロッド等を新たに設計、生産等することなく、従来用いられている日本工業規格に準拠するスクリューポイント11やロッド12を利用することができる。
また、前述のとおり、偏心継手13は着脱自在である。そのため、図3に示すように、偏心継手13によってロッド12とスクリューポイント11を連結してスクリューポイント11の中心軸CL2が貫入体10の回転軸(CL1)からずれている状態と、偏心継手13を用いずにロッド12とスクリューポイント11が直接連結されて両者の中心軸CL1、CL2が同軸上になる場合と、を容易に切り替えることができる。これにより、地盤調査機1は、スクリューポイント11を偏心させた本実施形態に係る地盤調査方法と、スクリューポイント11を偏心させない日本工業規格に則った従来の地盤調査方法と、の双方を切り替えて実行することができる。
また、図4(A)に示すように、偏心継手13の外周部には平面部17が形成される。平面部17は、偏心継手13の中心軸を挟んで少なくとも一対形成され、外周部の両側に互いに平行になるよう対向配置される。なお、平面部17は、二対以上形成されても良く、また、偏心継手13の本体部の形状は、例えば、略角柱状等に形成されても良い。
このように平面部17が形成されることにより、偏心継手13にロッド12若しくはスクリューポイント11を取り付ける若しくは取り外す際、偏心継手13の平面部17をスパナ等で挟んで偏心継手13を押さえることができる。これにより、偏心継手13の取り付け及び取り外しが容易になる。
また、偏心継手13の上部の角部には面取り加工が施され、ロッド12の外周面から偏心継手13の外周面に向かって連続するよう傾斜するテーパ部18が形成される。これにより、貫入体10を引き抜く際の抵抗が低減され、貫入体10の引き抜きが容易になる。
また、偏心継手13の外径は、スクリューポイント11の外径よりも小さく形成される。これにより、貫入体10を貫入させる際の偏心継手13と地盤との抵抗が小さくなり、貫入体10の貫入が容易になる。
図5は、振動センサ53の取り付け部近傍を示す図である。図5に示すように、振動センサ53は、貫入体10のスクリューポイント11(図3参照)からロッド12に伝わる振動を測定するものであり、回転台20を介して貫入体10の上端、即ち最上位のロッド12の上端に取り付けられる。
回転台20は、略円板状の形態を成し、鉄材等の磁性体から形成され、例えば、転がり軸受等の軸受21を介してロッド12に対して回転自在に設けられる。具体的には、回転台20の下面には、平面視略円形状の凹部である嵌合穴20aが形成され、嵌合穴20aには、軸受21の一方の軌道輪である、例えば、外輪が嵌合する。
他方、軸受21の他方の軌道輪である、例えば、内輪は、略円筒状の形態を成す接続具22の外周面に形成される嵌合軸22aに嵌合する。そして、接続具22がロッド12の上端に着脱自在に取り付けられる。詳しくは、接続具22の内周には、ねじ部23が形成されており、ねじ部23にロッド12の上端の雄ねじ14が螺合する。そして、接続具22の下端面22bがロッド12の上端の肩部12bに当接し、接続具22が固定される。
なお、軸受21の外輪と嵌合穴20aとの嵌合は、所定の締め代を設けた締まり嵌めが望ましが、別途設けられる図示しない止め輪等の固定具によって軸受21の外輪が回転台20に固定される構成でも良い。また、望ましくは、軸受21の外輪の上面は、少なくとも一部分が、嵌合穴20aの上面20bに当接する。これにより、振動の伝達が良好になる。
また、軸受21の内輪と嵌合軸22aとの嵌合は、締まり嵌めでも良いし、所定の隙間を有する隙間嵌めでも良い。軸受21の内輪と嵌合軸22aとが締まり嵌めで嵌合する構成では、振動の伝達が良好になる。他方、軸受21の内輪と嵌合軸22aとが隙間嵌めで嵌合する構成では、軸受21と接続具22とが着脱自在となるので、ロッド12への回転台20の着脱が容易になるという利点を有する。
また、軸受21の内輪の下面は、少なくとも一部分が、接続具22の上方を向く面である肩部22cに当接することが望ましい。これにより、ロッド12からの振動が伝播し易くなる。また、図示しない止め輪や軸受ナット等の固定具を用いて軸受21の内輪と接続具22が固定されても良い。
上記のように軸受21を介して回転台20が設けられることにより、回転台20は、ロッド12に対して回転自在となる。これにより、ロッド12が回転しても回転台20を回転させずに所定の回転位置に保持することができる。特に、転がり軸受等の軸受21が介装されることにより、回転台20の回転抵抗を小さく抑えることができる。また、接続具22に形成されたねじ部23にロッド12の雄ねじ14が螺合する構成により、ロッド12への回転台20の取り付け及び取り外しも容易である。
なお、接続具22の外周部には、スパナ等を使用するための図示しない一対の平面部等が形成されても良い。また、接続具22には、接続具22を押さえる略棒状等の治具等を接続するための図示しないねじ穴等が形成されても良い。このような構成により、回転台20の取り付け及び取り外しが更に容易になる。
振動センサ53は、マグネット等によって回転台20の上面に固定される。上記のとおり回転台20は、貫入体10のロッド12に対して回転自在且つ着脱自在であるので、振動センサ53は、貫入体10に対して回転自在且つ着脱自在となる。これにより、回転装置33(図1参照)によって貫入体10が回転された際に、振動センサ53が貫入体10に連れて回転してしまうことを抑えることができる。これにより、振動センサ53につながる配線53a等の取り回しが容易になる。
また、振動センサ53が貫入体10に対して着脱自在に取り付けられることにより、ロッド12を継ぎ足して貫入体10を延長する作業が容易になる。
また、上記のようにロッド12の上端に設けられる回転台20を用いて振動センサ53が貫入体10の上端に取り付けられることにより、貫入体10を伝播してくる振動、特に縦方向の振動を高精度に検出することができる。
また、回転台20には、回転台20から径方向、即ち略水平方向、に延在する支持棒24が取り付けられる。支持棒24は、例えば、板材や丸棒、角棒、パイプ材等の長尺の部材であり、図示しないボルト等によって回転台に固定される。支持棒24が設けられることにより、回転台20が貫入体10に連れて回転してしまうことが抑えられる。
また、支持棒24には、振動センサ53の配線53aが固定される。即ち、支持棒24は、回転台20の回転を抑える機能と、振動センサ53の配線53aを支持する機能と、を兼ね備えている。支持棒24によって配線53aが支持されることにより、配線53aの揺れや配線53aを伝播する振動等の影響が低減され、ロッド12から伝播される振動を高精度に検出することができる。
また、配線53aが支持棒24に支持されることにより、配線53aの絡まりや、配線53aと昇降台30(図1参照)等との不要な接触等を避けることができる。これにより配線53aの損傷等を抑制することができる。
図6は、振動センサ53の取り付け部近傍の変形例を示す図である。図6に示すように、振動センサ53が取り付けられる回転台120は、前述のように軸受21(図5参照)を用いることなく、ロッド12に対して直接的に摺動自在に取り付けられても良い。
具体的には、回転台120は、鉄材等の磁性体から形成され、略円板状の基板部121と、基板部121の下部に連続して形成される略円筒状の嵌合部122と、を有する。嵌合部122には、ロッド12の上端が挿入される嵌合穴123が形成され、嵌合穴123にロッド12の雄ねじ14が嵌合する。
嵌合穴123は、その内径がロッド12の雄ねじ14の外径よりも大きく形成される。よって、雄ねじ14は嵌合穴123に螺合せず、回転台120はロッド12に対して回転自在となる。これにより、ロッド12が回転しても回転台120を回転させずに所定の回転位置に保持することができる。また、ロッド12への回転台120の取り付け及び取り外しも容易である。また、このような構成は、部品数を削減することができるという利点もある。
回転台120は、ロッド12の上端に取り付けられた状態において、ロッド12の上端に当接する。具体的には、嵌合部122の下端面122aがロッド12の上端の肩部12bに当接する。または、嵌合穴123の上面123aがロッド12の雄ねじ14の上端面12cに当接する構成でも良い。このように、回転台120がロッド12の上端に上方から当接することにより、ロッド12からの振動が伝わり易くなる。
なお、嵌合穴123の内径がロッド12の外径よりも大きく形成され、且つ嵌合穴123の深さが雄ねじ14の高さよりも深く形成されて、嵌合穴123がロッド12の外周部12aに嵌合するよう構成されても良い。その際、ロッド12の雄ねじ14の上端面12cが嵌合穴123の上面123aに当接する。嵌合穴123をロッド12の外周部12aに嵌合させる構成では、回転台120の傾きを小さく抑えることができ、回転台120の姿勢が安定する。
次に、図7及び図8を参照にして、地盤調査機1を用いた地盤調査方法について詳細に説明する。
図7(A)は、地盤調査機1の昇降台30を上昇させた状態を示す側面図であり、図7(B)は、昇降台30を下降させた状態を示す側面図である。図7(A)に示すように、先ず、ロッド12とその一端側に取り付けられるスクリューポイント11を有し、スクリューポイント11の先端がロッド12の中心軸CL1(図3参照)から偏心している貫入体10を準備する。
地盤調査機1の昇降台30を上昇させた状態で、昇降台30に回転自在の設けられているチャック31に、貫入体10を挿通して固定する。なお、貫入体10は、スクリューポイント11の先端を下方に向けてセットされる。
次に、貫入体10の最上位のロッド12の上端に、接続具22(図5参照)、軸受21(図5参照)及び回転台20を介して振動センサ53が取り付けられる。そして、スクリューポイント11の先端が地表面に接した位置をデータ計測の開始基準位置として、貫入体10の貫入及び振動情報等のデータ計測を開始する。
具体的には、錘32による荷重をエアシリンダ35で調整して貫入体10に下向きの荷重を加えると共に回転装置33によって貫入体10をロッド12の中心軸CL1を中心として回転させて、図7(B)に示すように、貫入体10を地盤Gに貫入させる。
なお、前述のとおり、回転装置33による貫入体10の回転や、エアシリンダ35による昇降台30の下降、その他の計測等は、制御装置25によって自動で行われる。荷重の制御について詳しくは、制御装置25によってエアレギュレータ55(図2参照)が制御され、コンプレッサ36からエアシリンダ35に送られる空気圧が調整される。これにより、錘32による下向きの荷重がエアシリンダ35による上向きの荷重によって調整されて、貫入体10に加えられる垂直荷重が所定の大きさに制御される。
そして、図7(B)に示す如く、昇降台30が昇降ストロークの最下位なるまで下降したら、貫入体10のロッド12の上端に取り付けられている振動センサ53を回転台20等と共に取り外し、ロッド12の上端に延長用の他のロッド12を継ぎ足す。そして、その継ぎ足された最上位のロッド12の上端に、振動センサ53が取り付けられている回転台20等を再び取り付ける。
そして、チャック31によるロッド12の固定を解除し、図7(A)に示す位置まで昇降台30を上昇させた後、チャック31でロッド12を再び固定し、前述と同様に、貫入体10の貫入及び計測を行う。
上記の手順を繰り返し、貫入体10のスクリューポイント11を所定の深さまで貫入させて、振動センサ53で検出される貫入体10の振動を制御装置25で詳細に解析することにより、地盤Gの土質等が判定される。
図8は、本実施形態に係る地盤調査方法における貫入体10が地盤Gに貫入された状態を示す図である。前述のとおり、地盤調査機1では、スクリューポイント11の先端がロッド12の中心軸CL1(図3参照)に対して偏心して設けられる貫入体10を用いる。これにより、礫等を含む地層であってもその内部に貫入体10を容易に貫入させることができ、例えば、図8に示す如く、地盤改良のために形成された礫等からなる柱状構造物Pの内部に貫入体10を直接的に貫入させることができる。
そして、柱状構造物Pの内部に貫入されて礫等に直接的に接触するスクリューポイント11の振動を振動センサ53(図1参照)で検出し、その検出される振動情報を解析することにより、礫等の充填状況や空洞の有無等を正確に判定することができる。
以上説明の如く、本実施形態に係る地盤調査方法は、スクリューポイント11の先端が回転軸(CL1)から偏心した貫入体10を用いているので、日本工業規格に規定されているスウェーデン式サウンディング試験の条件を満たさない。即ち、従来技術によるスウェーデン式サウンディング試験とは異なる全く新しい地盤調査方法である。このように従来にない独自の地盤調査方法によって、従来技術では不可能であった礫等を含む地層の内部についての正確な調査が可能となった。
なお、本実施形態による地盤調査方法は、前述のとおり、日本工業規格の試験条件を満たさず、地耐力の評価数値等について従来と全く同じ基準で評価することはできない。しかしながら、貫入体10への荷重方法や、回転の加え方等については、従来と類似の方法を採用することも可能である。そして、本実施形態による地盤調査方法における独自の測定データを蓄積することにより、地耐力や土質等を正確に判定することができる。
また、本実施形態に係る地盤調査機1は、スクリューポイント11の先端が回転軸(CL1)から偏心していない日本工業規格に規定されている貫入体を用いて貫入試験を行うことも可能である。その場合であっても、本実施形態に係る地盤調査機1によれば、ロッド12を介して伝播される振動を高精度に検出して解析することができるので、貫入試験における土質等の判定精度が向上する。
また、貫入体10に加えられる荷重や貫入体10の回転数を所定の条件で変化させて、その際に振動センサ53で検出される振動情報の変化を詳細に解析することにより、土質等の判定を行っても良い。
以上の説明では、偏心継手13が最下位のロッド12とスクリューポイント11の間に設けられる例を挙げたが、偏心継手13は、ロッド12の中間部、即ち、上位のロッド12とその下位のロッド12との間に介装されても良い。
また、上記の例では、偏心継手13を用いてスクリューポイント11を偏心させる例を示したが、例えば、ロッド12を曲げる等によってスクリューポイント11の先端を偏心させても良い。また、地盤Gに合わせて適宜形状を変形させたスクリューポイント等を用いることにより、礫等に対する貫入能力を高める構成でも良い。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 地盤調査機
10 貫入体
11 スクリューポイント
12 ロッド
13 偏心継手
20、120 回転台
21 軸受
22 接続具
25 制御装置
26 記憶部
27 演算部
30 昇降台
31 チャック
32 錘
33 回転装置
34 動力伝達手段
35 エアシリンダ
36 コンプレッサ
37 スプロケット
38 チェーン
40 支柱
51 深度センサ
52 回転センサ
53 振動センサ
55 エアレギュレータ
56 表示装置

Claims (6)

  1. ロッドとその一端側に取り付けられるスクリューポイントを有し前記スクリューポイントの先端を下方に向けて地面に貫入される貫入体と、
    前記貫入体に貫入方向の荷重を加える荷重装置と、
    前記貫入体を前記ロッドの軸を中心として回転させる回転装置と、
    前記貫入体の貫入深度及び回転数を測定する測定装置と、を備え、
    前記測定装置は、前記貫入体の振動を検出する振動検出器を有し、
    前記振動検出器は、前記貫入体の上端に着脱自在且つ前記貫入体に対して回転自在に取り付けられることを特徴とする地盤調査機。
  2. 前記測定装置は、前記振動検出器で検出される前記貫入体の振動情報を記憶する記憶部と、前記振動情報を解析する演算部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の地盤調査機。
  3. 前記スクリューポイントの先端は、前記貫入体の回転軸から偏心していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地盤調査機。
  4. ロッドとその一端側に取り付けられるスクリューポイントを有する貫入体を準備し、
    前記スクリューポイントの先端を下方に向けて前記貫入体をセットし、
    前記貫入体の上端に前記貫入体の振動を検出する振動検出器を取り付け、
    前記貫入体に下向きの荷重を加えると共に前記貫入体を前記ロッドの軸を中心として回転させて前記貫入体を地盤に貫入させ、
    前記振動検出器で検出される前記貫入体の振動を解析することにより前記地盤の土質を判定することを特徴とする地盤調査方法。
  5. 前記振動検出器は、前記貫入体に対して着脱自在且つ回転自在に取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の地盤調査方法。
  6. 前記スクリューポイントの先端は、前記貫入体の回転軸から偏心していることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の地盤調査方法。
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