JP3892560B2 - 建築用中空金物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造建築物における柱と柱、又は、柱と土台等を継ぎ合わせるための建築用中空金物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、木造建築においては柱と柱を上下に継ぎ合わせる場合にはそれぞれに形成された挿通孔のうち先ず下の柱の操通孔に中空な部材を挿入し外部材の上半分が突き出た状態でそれを上の柱の挿通孔に入れて嵌合させて組み合わせ、しかる後にピンで固定することが行われている。
【0003】
そのような、中空金物としてまず金属材料を使用してパイプ状部材を形成して、該パイプ状部材を適宜長さに切断し両端を塞いだり、ピン等のための挿通孔を穿設したりして製作していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、そのようなパイプから製造する場合には、上記したようなまずパイプを製造し出来上がったパイプを適宜長さに切断し、しかる後に両端の開口部を塞ぐという工程は余分な工程であり、これが入り込むことにより製造時間が延長して木造建築の全体の工期が長くなり工賃にも影響するという問題がある。
【0005】
以上の現状を鑑みて、本発明の目的とするところは、少ない工程で中空金物を作成して工期の短縮を図り、もって建築のコストを低減することのできる木造建築物の継ぎ合わせのための中空金物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために本発明の手段は、柱又は土台の挿通孔に挿入されて上下に2部材を継ぎ合わせる継ぎ手用中空金物を、筒状胴部の両端を半球状としたカプセル形立体の縦割り半体(碗状半体という)の一対を突き合わせた構造とする。突き合わせるときは、一対の碗状半体の凹部を内側として突き合わせる。また、碗状半体は、前記のようにして互いに当接する縁部に係止部を備え、突き合わされることによって前記一対の半体が係止部により一体に固定される。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、木造建築における土台まわりの軸組み構造の斜視図であり、Aは十文字に形成された木造建築の布基礎、Bとこれと直交するB´は前記布基礎の上に設置される土台、Cは前記土台Bの上に立設される柱である。そして、前記土台Bと土台B´の連結の為には箱型金具Dが、又前記土台Bと柱Cの連結の為には中空金物Eが使用される。
【0009】
前記土台Bは、現場で布基礎Aの上に土台B´と直交するように敷設されている。これ には、前記箱型金具Dが前記土台Bに取り付けられることが予定されているために、土台Bの内部に対応する穴や挿通孔が予め複数箇所に形成されている。
【0010】
前記箱型金具Dは、図2に示すように表面のセンターライン上にほぞ状突部11が形成されている略矩形の背板1と、該背板1の両側縁からは一対の側板2が裏面方向に平行に延長しており全体で略箱型に形成されている。さらに、前記ほぞ状突部11の頭部の中央にはボルト穴11´が形成されている。
【0011】
前記ほぞ状突起11の下方に所定位置を介して大径部12aと該大径部12aから前記ほぞ状突起11に向かって延長する小径部12bからなる鍵穴状ボルト穴12が穿設されている。そして、前記小径部12bは、大径部12aに向かって連通するスロットの形状をしている。
【0012】
一方、前記背板1から延長する各側板2にはピン案内溝21とボルト穴22、23が穿設されており、互いに他方の側板のボルト案内溝21とボルト穴22、23に対向している。
【0013】
図3に示すように、前記土台Bの側面には箱型金具のほぞ状突起11および鍵穴状ボルト穴12に対応する所定位置にほぞ穴11aとボルト穴12aが予め穿設されていて垂直方向に整列している。さらに、前記ほぞ穴11aの奥にはこれに連通するボルト挿通孔11bが形成されている。一方、前記ボルト穴12aにはボルトTが予め螺入していてそのヘッド部分を含め上端部分が図1に示すように外側横方向に突出している状態になっている。
【0014】
次に、柱Cと土台Bに埋設される中空金物Eについて説明する。前記土台Bの中央部と前記柱Cの軸心部にはそれぞれ挿通孔BaとCaが形成されており、前記柱Cが前記土台Bに軸組みされる時には互いに連通し位置が整合した状態で前記中空金物Eが嵌合するようになっている。
【0015】
該中空金物Eは、図4、図5に示すように、碗状半体E´の一対を突き合わせて構成してある。碗状半体E´は、筒状胴部の両端を半球状としたカプセル形立体を縦割りした細長の半体であり、これらの凹部を内側として突き合わせてある。また、前記の半体は、互いに当接する縁部に係止部Eaを有しており、突き合わせることで一対の半体が係止部によって一体に固定される。
碗状半体E´は、金型を用いたプレス加工により簡単に成形でき、また、同時にピン挿通孔Ebとボルト挿通孔Ecを形成することができる。したがって、開口部を合体させて係止部Eaで固定した一対の碗状半体、すなわち、中空金物Eは、断面が円形で中空の金属部材である。この部材は、全体が細長で両端部は半球状の湾曲した形状をしているために合体させると土台や柱に形成した挿通孔BaとCaへ挿入する際に円滑作業が可能である。
【0016】
そして前記湾曲した両端部付近には合体させたときに相手側半体E´に形成したピン挿通孔Ebとボルト挿通孔Ecが対向して位置し、貫通している。
【0017】
以上、説明した土台B、B´と柱Cの状態ならびに箱型金具Dと中空金物Eを利用して、以下に土台と柱の軸組みの手順を説明する。先ず、前記土台Bの側面でほぞ穴11aとボルト穴12aにボルトTが挿入されている所定位置に前記箱型金具Dの背板1を対向するように接近させて当接させる。
【0018】
そのときに、土台Bに螺入されているボルトTを箱型金具Dの鍵穴状ボルト穴12の大径部12aに挿入しつつ該ボルトTを小径部に案内するように箱型金具を降下させる。そして、ボルトTをスロット形状をしている小径部12bの最上部に当接させて箱型金具をボルトTの上に載置する。それと共にほぞ状突部11をほぞ穴11aに挿入する。この位置で前記ボルトTに対して増す締めを施し箱型金具を土台Bに固定する。
【0019】
次に、土台Bに形成した挿通孔Baに前記中空金物Eを挿入した半分が上方に突出した状態で前記柱Cをその挿通孔Caに該突出した部分が挿入されるように降下させる。
【0020】
そして、ドリフトピンPを柱に形成したぴん穴Paを介して中空金物Eの前記ピン挿通孔Ebに挿通すると共に、ボルトSを箱型金具のほぞ状突部のボルト穴11´を介して前記ボルト挿通孔11bからさらに、中空金物Eのボルト穴Ecに挿入した後にナットで箱型金具Dの内側から締め付け固定する。
【0021】
以上の通り、箱型金具Dを利用して土台Bに土台B´を固定しすると共に、土台Bに柱Cを立設固定するためには中空金物Eを利用し、且つ、箱型金具Dのほぞ状突部11に形成したボルト穴11´と中空金物に形成したボルト穴Ecにボルトを挿通して固定するので現場作業が簡単であるばかりではなく、土台、柱の軸組みが強固に施される。
【0022】
また、前記土台Bと土台B´の組み付け及び土台Bと柱Cとの組み付けにおいて箱型金具Dと中空金物の説明を行ったが、本発明においてはこれに限定されるものではなく梁と梁又は梁と柱の組み付けにも有効である。
【0023】
【発明の効果】
以上、説明したとおり本発明の中空金物は、柱又は土台の挿通孔に挿入されて上下に2部材を継ぎ合わせものであるが該中空金物は、一対の碗状半体を含むので製作には金型を用意して成形すればよく、工程はそれ以上を必要としないので製造時間が短時間ですむ。その結果、木造建築全体のコスト削減にも役立つ。
【0024】
また、前記中空金物は互いに当接する縁部を有し、該縁部は係止部が形成されているので適宜手動で半体を組み合わせることができ、中空金物の製造の最終工程が簡略化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の中空金物その他を使用して柱と土台を組みあわせた斜視図である。
【図2】 図1に使用される建築用金具の斜視図である。
【図3】 柱と土台に形成された挿通孔を示す断面図である。
【図4】 本発明の中空金物と固定するためピン、ボルト類の斜視図である。
【図5】 本発明の中空金物の分解斜視図である。
【符号の説明】
A 布基礎
B、B´ 土台
C 柱
D 金具
E 中空金物
E´ 半体

Claims (1)

  1. 柱又は土台の挿通孔に挿入されて上下に2部材を継ぎ合わせる継ぎ手用中空金物にして、該中空金物は、筒状胴部の両端を半球状としたカプセル形立体の縦割り半体を一対、これらの凹部を内側として突き合わせてあり、前記の半体は、互いに当接する縁部に係止部が形成されており、突き合わされた前記一対の半体が係止部によって一体に固定されていることを特徴とする建築用中空金物。
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