JP3891831B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯無線機に関し、さらに詳しくは、複数のアンテナを搭載し、音声通信、データ通信等の通信モードに応じて切替えて使用し、アンテナと人体との距離を大きくすることでアンテナの感度劣化を防止するようにした携帯無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話等の準マイク口波を使用した各種移動体通信が脚光を浴びており、音声だけでなくデータ、画像通信等を送受信するニーズが高まっている。また、その携帯性により搭載されるアンテナは、より小型なもの、筐体に完全に内蔵されるものが実用化されている。
【0003】
図11は、特開平11−177485号公報に示された従来の携帯無線機の例を示す斜視図である。
図11に示す携帯無線機は、レシーバ103、表示部105を備えた上部筐体101と、マイク104、操作部109を備えた下部筐体102を有し、通信時は上部筐体101と下部筐体102を開いて使用し、上部筐体10l、下部筐体102を閉じた状態で携帯(待ち受け)する。上部筐体101には送受信兼用のダイバーシティ用メインアンテナ106が配置され、上部筐体10l、下部筐体102にそれぞれ、ダイバーシティ用のサブアンテナとして第1、第2のアンテナ107、108が設置されている。上部筐体l01、下部筐体102開時(通信時)はダイバーシティサブアンテナとして第2のアンテナ108が選択され、上部筐体101、下部筐体l02閉時はダイバーシティサブアンテナとして第1のアンテナ107が選択される。従って、通信時は人体(頭部)から離れた位置にある第2のアンテナ108がダイバーシティ用サブアンテナとして使用され、通話時以外つまり上部筐体101と下部筐体102とが折り畳まれた状態では、机等に置かれることを想定して、机から離れた位置にある第1のアンテナ107がダイバーシティ用サブアンテナとして使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年の携帯無線機では音声だけでなく、データ、画像等を通信することが強く望まれ、通信中であっても、音声通話をしている場合、データ通信をしている場合、音声+データ通信の代表的なTV電話を行っている場合と多様である。このような多様な通信状態における携帯無線機と人体の位置関係は、通信中であっても従来どおり人体頭部に近接して使用される場合の他に手で持って使用される場合が多く存在する。例えば、図11に示す従来例では、データ通信を行う場合は下部筐体を手で保持し表示部を見ながら通信を行うため、通信中の第2のアンテナ108が手で覆われてアンテナ感度が劣化するという間題点があった。また、その携帯性より送信アンテナも内蔵型にしてアンテナ突起を無くすものが要望されているが、内蔵型アンテナは外部アンテナと比べると、より人体に近接してしまうためアンテナ感度が劣化するとともに、送信電波による人体被爆量(SAR)が増加する。従って、実使用上での人体とアンテナの間隔をより大きくとることが必要となり、無線機の小型化、薄型化が困難となっている。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、通信状態をより詳細に判別して実使用状態でのアンテナと人体の距離を大きくとることにより、実質的なアンテナ感度劣化を防ぐと同時に、小型、薄型携帯無線機に内蔵されたアンテナを送信アンテナとして用いた場合においても、送信電波による人体被爆量を小さくすることを目的とする。
【0006】
また、音声通信、データ通信いずれの場合においても、送受信波の偏波面を考慮し、実使用上でよりレベルの高い垂直偏波を効率よく送受信することができるアンテナ配置を有する携帯無線機を提供することを目的とする。
さらに、複数備えられたアンテナを利用して、ダイバーシティ受信を行うことができる携帯無線機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項記載の携帯無線機は、無線部を内蔵する筐体と、該筐体の表面の長手方向上方に設けられた表示部、長手方向下方に設けられた操作部、音声通話をするためのマイク,レシーバと、前記表示部下端より上部に配置された第1のアンテナ部と、前記操作部上端より下部に配置された第2のアンテナ部を有する携帯無線機であって、前記レシーバとは別に設けられた外部音声出力部と、音声信号が前記レシーバか、前記外部音声出力部に接続されているかを判別する音声信号経路判別部と、該音声信号経路判別部が判別した音声信号の接続先により前記第1,第2のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続するアンテナ切替部を有し、前記音声信号の接続先が前記レシーバであるときは前記筐体の中ほどを持ったとして前記第2のアンテナ部を、前記外部音声出力部であるときは前記筐体の下方を持ったとして前記第1のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続することを特徴とする。音声経路判別部からの信号により、音声信号が外部音声出力部に接続されている場合は筐体下部の手の影響を避けるため、第1のアンテナが使用され、音声信号がレシーバ、マイクに接続されている場合は、筐体上部の頭の影響を避けるため、第2のアンテナが使用される。
【0009】
請求項記載の携帯無線機は、無線部を内蔵する筐体と、該筐体表面の長手方向上方に設けられた表示部、長手方向下方に設けられた操作部、音声通話をするためのマイク,レシーバと、前記表示部下端より上部に配置された第1のアンテナ部と、前記操作部上端より下部に配置された第2のアンテナ部を有し、音声通信及びデータ通信を行うことが可能な携帯無線機であって、音声通信中か、データ通信中かを判別する通信モード判別部と、前記レシーバとは別に設けられた外部音声出力部と、音声信号が前記レシーバか、前記外部音声出力部に接続されているかを判別する音声信号経路判別部と、前記通信モード判別部の判別結果及び前記音声信号経路判別部の判別結果により前記第1,第2のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続するアンテナ切替部を有し、前記音声信号の接続先が前記レシーバであるときは前記筐体の中ほどを持ったとして前記第2のアンテナ部を、その他のときには前記筐体の下方を持ったとして前記第1のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続することを特徴とする。通信モード判別部と音声経路判別部からの信号により、データ通信時又は音声信号が外部音声出力部に接続されている場合は筐体下部の手の影響を避けるため、第1のアンテナが使用され、音声信号がレシーバ、マイクに接続されている場合は、筐体上部の頭の影響を避けるため第2のアンテナが使用される。
【0010】
請求項4記載の携帯無線機は、請求項1〜3記載の携帯無線機において、該携帯無線機は、前記表示部を有する上部筐体と、前記操作部を有する下部筐体で構成された畳み型の携帯無線機であって、前記第1のアンテナ部は前記上部筐体に配置され、前記第2のアンテナ部は前記下部筐体に配置されることを特徴とする。
【0011】
請求項記載の携帯無線機は、請求項1〜3のいずれかに記載の携帯無線機において、前記第1のアンテナ部は、前記マイク,レシーバを結ぶラインに対して概略並行であり、前記第2のアンテナ部は前記ラインに対して概略直交することを特徴とする。第1のアンテナ使用時、携帯無線機は手で保持され地面に対して概略垂直に使用され、第2のアンテナ使用時、携帯無線機は耳にあてがわれ地面に対して水平に近い角度で使用されるため、第1、第2のアンテナはそれぞれ使用されるシーンにおいて地面に対して概略垂直に配置される。
請求項記載の携帯無線機は、請求項1〜4のいずれかに記載の携帯無線機において、前記第1のアンテナ部は前記レシーバ下に、前記第2のアンテナ部は前記マイク下に配置されることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の携帯無線機は、請求項1〜5のいずれかに記載の携帯無線機において、前記携帯無線機の待機時には、前記第1,2のアンテナ部でダイバーシティ受信することを特徴とする。通信時以外の人体と携帯無線機の位置関係が任意である場合、第1、第2のアンテナのうち通信品質の優れたアンテナが使用される。
【0013】
請求項記載の携帯無線機は、請求項1〜6のいずれかに記載の携帯無線機において、前記第1、2のアンテナ部とは別に設けられた送受信兼用のメインアンテナ部を有し、該メインアンテナ部と前記第1又は第2のアンテナ部でダイバーシティ受信を行うことを特徴とする。携帯無線機から送信する場合はメインアンテナが使用され、携帯無線機で受信する場合は、第1、第2のアンテナのうち選択されているアンテナとメインアンテナのうち通信品質が優れたアンテナが使用される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図10に示す実施例に基づいて説明する。
(実施例1)
図1は実施例1の携帯無線機を示す斜視図、図2は携帯無線機の回路構成を示すブロック図、図3はデータ通信として使用している場合の使用状態を示す斜視図、図4は音声通信として使用している場合の使用状態を示す斜視図である。
【0015】
実施例1の携帯無線機は、樹脂で形成された筐体1表面に、レシーバ2、表示部3、操作部4、マイク5を有し、筐体内面に無線部(図示せず)、バッテリ(図示せず)等の回路部品、第1のアンテナ6、第2のアンテナ7を有する。第1、第2のアンテナ6,7は逆Fアンテナ等の筐体1内に内蔵するために適した平面構造をとる。また、第1のアンテナ6はレシーバ2、表示部3のほぼ裏側すなわち筐体1上部に配置され、第2のアンテナ7は操作部4、マイク5のほぼ裏側すなわち筐体1下部に配置されている。
【0016】
図2は、実施例1の携帯無線機の筐体1内に収納される回路の回路構成を示すブロック図であり、第1,第2のアンテナ6,7と、データの変復調を行い基地局と無線周波数で送受信を行う無線部9と、第1,第2のアンテナ6,7をアンテナ切替信号により選択的に切替えて無線部9に接続するFETスイッチ等で構成されるアンテナ切替スイッチ8と、音声通信時に処理を行う音声処理部11と、データ通信時に処理を行うデータ処理部12と、無線部9からの信号がデータ通信用信号なのか音声通話用信号なのかを判別し、データ処理部12又は音声処理部11に選択的に接続する通信モード判別部10を有する。データ処理部12は、ユーザインターフェイスとしての表示部3と操作部4が接続され、音声処理部11はマイク5、レシーバ2が接続されている。
また、図示していない制御部により、無線部9、通信モード判別部10、音声処理部11、データ処理部12は通信タイミング等を統合的に制御されている。
【0017】
通信モード判別部10は、無線部9からの信号のへッダ部より該信号がデータ通信信号であるか、音声信号であるかを判別し、該信号がデータ通信信号であると判断すると、信号をデータ処理部12に接続するとともに、第1のアンテナ6に切替えるアンテナ切替信号をアンテナ切替部8に送信する。―方無線部9から入力された信号が音声信号であると判断すると、該信号を音声処理部11に接続するとともに、第2のアンテナ7に切替えるアンテナ切替信号をアンテナ切替部8に送信する。
また、その他の場合(待ち受け時)アンテナ切替部8は予め決定された第1又は第2のアンテナ6,7のどちらかに接続される。好ましくは、無線部9からの距離が小さく伝送線路損失が小さいアンテナ、又は単体特性が優れているアンテナへ接続される。
【0018】
図3は、データ通信時の代表的な使用状態を示す斜視図である。
データ通信時は、表示部3を見ながら操作部4近傍を手13で保持し適宜キー操作をする。このとき上述のように、通信モード選判別部10からのアンテナ切替信号により手13から最も離れる筐体1上部に配置された第lのアンテナ6が使用される。
【0019】
図4は、音声通信時の代表的な使用状態を示す斜視図である。
音声通信時は、レシーバを耳に当て筐体1の中央付近を手13で保持する。このとき上述のように、通信モード判別部10からのアンテナ切替信号により人体頭部14から最も離れる筐体1下部に配置された第2のアンテナ7が使用される。
【0020】
上述のように、携帯無線端末に対する人体の影響部分が大きく異なるデータ通信時、音声通話時に適合して人体の影響の最も小さい部分に配置したアンテナを使用することができる。
実施例1の携帯無線機では通信モード判別部10は、無線機からの信号のへッダー部分でデータ通信か音声通信かを判断したが、パケット通信であるか否かで判断してもよい。
また、待ち受け時は予め決定された第1又は第2のアンテナのどちらかが無線部に接続されているが、より受信電力が高いアンテナ側へ切替えるダイバーシティアンテナとして構成してもよい。
【0021】
実施例1の携帯無線機によれば、実使用時にアンテナ特性が最も影響のうける人体の影響が少ない部分に配置したアンテナを効率よく使用することが可能となるため、一般に人体の影響が大きい小型内蔵アンテナを使用可能であり、端末の小型化及びデザインのスマート化が図れるとともに、送信アンテナが人体頭部から離れて配置されるため電磁波による人体被爆量を格段に軽減することができる。
【0022】
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2による携帯無線機の回路構成を示すブロック図である。
実施例2の携帯無線機は、第1,第2のアンテナ21,22、データの変復調を行い基地局と無線周波数で送受信を行う無線部24と、第1,第2のアンテナ21,22をアンテナ切替信号により選択的に切替えて無線部24に接続するFETスイッチ等で構成されるアンテナ切替スイッチ23と、音声通信時に処理を行う音声処理部25と、耳及び口の近傍で使用するマイク、レシーバで構成される内部通話手段27と、耳及び口から離して使用する外部スピーカ、マイクで構成される外部通話手段28と、音声処理部25からの音声信号を内部通話手段27、外部通話手段28に選択的に切替えて接続する音声経路切替部26を有する。なお、表示部や、ダイヤル等のデータ処理部、無線部24、音声処理部26、データ処理部を統合的に制御する制御部は図示していない。
【0023】
音声経路切替部26は、ユーザが機能設定することにより音声出方を内部通話手段27または外部通話手段28に接続する。このとき、携帯無線機が通信状態に入ると音声経路切替部26は内部通話手段27が選択されている場合は第2のアンテナ22に、外部通話手段28が選択されている場合は第1のアンテナ21に切替えるアンテナ切替信号をアンテナ切替部23に送信する。また、その他の場合(待ち受け時)アンテナ切替部23は、予め決定された第1又は第2のアンテナ21,22のどちらかに接続される。好ましくは無線部24からの距離が小さく伝送線路損失が小さいアンテナまたは、単体特性が優れているアンテナへ接続される。
【0024】
従って、内部通話手段27が選択されている場合、すなわち図4に示すレシーバが耳に当てられ人体頭部に近接して使用される場合、筐体下部に配置された第2のアンテナ22が、外部通話手段が選択されている場合、すなわち図3に示す手で操作部を保持している場合は筐体上部に配置された第1のアンテナ21が無線部に接続され、人体によるアンテナ特性の劣化が軽減される。
実施例2では、外部通話手段はスピーカ、マイクとしたが、イヤホーンマイクジャック等で外部接続された通話手段でもよい。また、音声経路切替部26はユーザの操作により音声経路を切替えたが、外部通話手段28の接続に応じて切替えたり、TV電話かどうかを判別して自動的に切替えてもよい。
【0025】
(実施例3)
図6は、本発明の実施例3による携帯無線機の回路構成を示すブロック図であり、上述した実施例1、実施例2の携帯無線機のデータ通信モードと音声経路の両方を使用するアンテナを選択する例である。
実施例3の携帯無線機は、第1,第2のアンテナ31,32と、データの変復調を行い墓地局と無線周波数で送受信を行う無線部34と、第1,第2のアンテナ31,32をアンテナ切替信号により選択的に切替えて無線部34に接続するFETスイッチ等で構成されるアンテナ切替スイッチ33と、データ通信時に処理を行うデータ処理部36と、音声通信時に処理を行う音声処理部39と、無線部34からの信号がデータ通信用信号なのか音声通話用信号なのかを判別し、データ処理部36、音声処理部39に選択的に接続する通信モード判別部35と、耳及び口の近傍で使用するマイク、レシーバで構成される内部通話手段41と、耳及び口から離して使用する外部スピーカ、マイクで構成される外部通話手段42と、音声処理部39からの音声信号を内部、外部通話手段41,42を選択的に切替えて接続する音声経路切替部40を有する。また、図示していない制御部により、無線部34、通信モード判別部35、音声処理部39、データ処理部36は通信タイミング等を統合的に制御されている。
【0026】
通信モード判別部35は、上述の実施例1の携帯無線機と同様に無線部34からの信号により、データ通信の場合は第1のアンテナ31に切替え、音声通話の場合は第2のアンテナ32に切替える第1のアンテナ切替信号を送信する。
【0027】
―方、音声経路切替部40は、実施例2の携帯無線機と同様に音声出力が耳及び口近傍で使用する内部通話手段41を使用する場合は第2のアンテナ32に切替え、外部スピーカ等を使用する外部通話手段42を使用する場合は第1のアンテナ31に切替える第2のアンテナ切替信号を送信する。
【0028】
第1、第2のアンテナ切替信号は加算器43に入力され、両信号が第2のアンテナ32を使用する信号のときのみアンテナ切替スイッチ33によって第2のアンテナ32に切替え、その他の場合は第1のアンテナ31に切替える第3のアンテナ切替え信号を送信する。
実施例3の携帯無線機に従うと、データ通信中には第1のアンテナ31が使用され、音声通話中で内部レシーバ、マイクが使用されている時は第2のアンテナ32が、外部スピーカが使用されている場合は第1のアンテナ31が使用されるため、より詳細な使用シーに基づいて最適なアンテナを選定することが可能となる。
【0029】
(実施例4)
図7は、本発明の実施例4による携帯無線機を示す斜視図であり、折り畳み式携帯電話に本発明を適用した例である。
実施例4の携帯無線機は、表面に表示部54とレシーバ53を有する第1の筐体51と、表面に操作部55とマイク56を有する第2の筐体52で構成され、通信時は第1,第2の筐体51,52が開かれて使用され、携帯時は第1,第2の筐体51,52を折り畳み携帯する。第1の筐体51には第1のアンテナ57が内蔵され、第2の筐体52には第2のアンテナ58が内蔵されており、上述の第1、第2の実施形態と同様に通信モード、又は音声経路により適宜第1,第2のアンテナ57,58が使用される。
【0030】
データ通信中には第1のアンテナ57が使用され、音声通話中で内部レシーバ、マイクが使用されている時は第2のアンテナ58が、外部スピーカが使用されている場合は第1のアンテナ57が使用される。
上述のように、本発明を折り畳みタイプの携帯無線端末に適用した場合、データ通信時、音声通話時の人体と携帯無線端末の位置関係が、ヒンジにより筐体が上下分離されていることにより、手で持つ位置が限定されるため明確になる。
【0031】
(実施例5)
図8は、本発明の実施例5による携帯無線機を示す斜視図、図9は、データ通信時又は外部通話手段を用いて通信を行っている状態を示す斜視図、図10は、内部通話手段を用いて通話している状態を示す斜視図である。
一般的に、基地局から送信される電波は垂直偏波であり、受信端ではフェージングにより偏波面も拡散され水平偏波も生ずるが、やはり垂直偏波成分が主であるため、良好な受信感度を得るためには垂直偏波アンテナが好ましい。
【0032】
図8の実施例5の携帯無線機は、実施例4の携帯無線機と同様に、表示部64、レシーバ63を有する上部筐体61と、操作部65、マイク66を有する下部筐体62を有し、第1の筐体61はレシーバ63とマイク66を結ぶラインに対して概略並行な第1のアンテナ67を有し、第2の筐体62は前記ラインに概略直交した第2のアンテナ68を有する。
データ通信、又は外部通話手段を使用している場合は、図9に示すように下部筐体62を手69により保持し、携帯無線機を立てて通信を行う。このとき、実施例1〜4の携帯無線機と同様に第1のアンテナ67が使用されており、その偏波面はほぼ第1のアンテナ67と同一方向70の垂直偏波が放射される。
内部通話手段を使用している場合、携帯無線機は図10に示すようにレシーバを耳にあてがい、手69で上下部筐体61,62の接続部分を保持し、頭部71に近接させ垂直から60度〜80程度傾斜して固定され通信を行う。このとき上述の実施形態と同様に第2のアンテナ68が使用されており、その偏波面はほぼ第2のアンテナ68と同一方向72の垂直偏波が主に放射される。
【0033】
従って、携帯無線端末の方向が変化する上記2つの状態で、第1又は第2のアンテナから実使用上でよりレベルの高い垂直偏波を効率よく送受信することが可能となる。
実施例5の携帯無線機は、折畳式の携帯無線機での実施形態であるが、図1に示すような折り畳み構造をもたない携帯無線機であってもよい。
【0034】
以上、上述した各実施例において、第1、第2のアンテナは送信、受信の両方を行うアンテナであるが、両アンテナを受信専用とし、送信用に別途外部アンテナを設け、両者間でダイバーシティ受信を行ってもよい。
また同様に、第1,第2のアンテナとして筐体に内蔵されるタイプのアンテナの例を示したが、筐体外部に突出するホイップアンテナ、へリカルアンテナ等を使用してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明の携帯無線機は、筐体に配置された第1,第2のアンテナ部を通信中の通信状態に応じて切替えて使用することにより、実使用上でのアンテナと人体の距離を大きくすることができ、アンテナ感度劣化が小さく良好な通信が確保される。
また、アンテナが人体から離れるため内臓アンテナを用いた場合であっても、電磁波の人体被爆量を大幅に軽減することができる。
【0036】
また、第1のアンテナ部はマイクとレシーバを結ぶラインに対して概略並行に、第2のアンテナ部は前記ラインに対し概略直交するように配置したことにより、音声通信、データ通信いずれの場合においても、垂直偏波の送受信波を効率よく送受信することができる。
さらに、複数備えられたアンテナを利用して、ダイバーシティ受信を行うことができ、安定したレベルの電波の受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による携帯無線機を示す斜視図である。
【図2】実施例1の携帯無線機の回路構成を示すブロック図である。
【図3】実施例1の携帯無線機のデータ通信時の使用状態を示す斜視図である。
【図4】実施例1の携帯無線機の音声通話時の使用状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例2による携帯無線機の回路構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例3による携帯無線機の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例4による携帯無線機を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施例5による携帯無線機を示す斜視図である。
【図9】実施例5の携帯無線機のデータ通信時又は外部通話手段を利用している場合の使用状態を示す斜視図である。
【図10】実施例5の携帯無線機の内部通話手段を利用している場合の使用状態を示す斜視図である。
【図11】従来の携帯無線機を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…筐体、2,53,63,103…レシーバ、3,37,54,64,105…表示部、4,38,55,65,109…操作部、5,56,66,104…マイク、6,21,31,57,67,107…第1のアンテナ、7,22,32,58,68,108…第2のアンテナ、8,23,33…アンテナ切替えスイッチ、9,24,34…無線部、10,35…通信モード判別部、11,25,39…音声処理部、12,36…データ処理部、13,69…手、14,71…頭部、26,40…音声経路切替部、27,41…内部通話手段、28,42…外部通話手段、43…加算器、51,61,101…上部筐体、52,62,102…下部筐体、70…第1のアンテナと同一方向、72…第2のアンテナと同一方向、106…メインアンテナ。

Claims (7)

  1. 無線部を内蔵する筐体と、該筐体の表面の長手方向上方に設けられた表示部、長手方向下方に設けられた操作部、音声通話をするためのマイク,レシーバと、前記表示部下端より上部に配置された第1のアンテナ部と、前記操作部上端より下部に配置された第2のアンテナ部を有する携帯無線機であって、前記レシーバとは別に設けられた外部音声出力部と、音声信号が前記レシーバか、前記外部音声出力部に接続されているかを判別する音声信号経路判別部と、該音声信号経路判別部が判別した音声信号の接続先により前記第1,第2のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続するアンテナ切替部を有し、前記音声信号の接続先が前記レシーバであるときは前記筐体の中ほどを持ったとして前記第2のアンテナ部を、前記外部音声出力部であるときは前記筐体の下方を持ったとして前記第1のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続することを特徴とする携帯無線機。
  2. 無線部を内蔵する筐体と、該筐体表面の長手方向上方に設けられた表示部、長手方向下方に設けられた操作部、音声通話をするためのマイク,レシーバと、前記表示部下端より上部に配置された第1のアンテナ部と、前記操作部上端より下部に配置された第2のアンテナ部を有し、音声通信及びデータ通信を行うことが可能な携帯無線機であって、音声通信中か、データ通信中かを判別する通信モード判別部と、前記レシーバとは別に設けられた外部音声出力部と、音声信号が前記レシーバか、前記外部音声出力部に接続されているかを判別する音声信号経路判別部と、前記通信モード判別部の判別結果及び前記音声信号経路判別部の判別結果により前記第1,第2のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続するアンテナ切替部を有し、前記音声信号の接続先が前記レシーバであるときは前記筐体の中ほどを持ったとして前記第2のアンテナ部を、その他のときには前記筐体の下方を持ったとして前記第1のアンテナ部を選択的に前記無線部に接続することを特徴とする携帯無線機。
  3. 前記携帯無線機は、前記表示部を有する上部筐体と、前記操作部を有する下部筐体で構成された折り畳み型の携帯無線機であって、前記第1のアンテナ部は前記上部筐体に配置され、前記第2のアンテナ部は前記下部筐体に配置されることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の携帯無線機。
  4. 前記第1のアンテナ部は、前記マイク,レシーバを結ぶラインに対して概略並行であり、前記第2のアンテナ部は前記ラインに対して概略直交することを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の携帯無線機。
  5. 前記第1のアンテナ部は前記レシーバ下に、前記第2のアンテナ部は前記マイク下に配置されることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の携帯無線機。
  6. 前記携帯無線機の待機時には、前記第1,第2のアンテナ部でダイバーシティ受信することを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の携帯無線機。
  7. 前記携帯無線機は、前記第1、2のアンテナ部とは別に設けられた送受信兼用のメインアンテナ部を有し、該メインアンテナ部と前記第1又は第2のアンテナ部でダイバーシティ受信を行うことを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の携帯無線機。
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