JP3891640B2 - 伸展構造物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工衛星の構造物として使用される伸展ブーム、またはその他の用途に使用される伸展構造物に関する。さらに特定すれば、本発明は縦部材と横部材および斜部材の連結部の構造を改善した伸展構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、人工衛星等の宇宙航行体の太陽電池パドル、その他の構造体として、伸展構造物が採用されている。このような伸展構造物は、短縮して小さい容積に収納し、また展開状態では長尺のブーム状の構造物となるもので、各種の構造のものが開発されている。
【0003】
このような伸展構造物として、縦部材がコイル状に屈曲して短縮されるいわゆるコイラブル形の伸展構造物がある。このような伸展構造物の基本的な構造を図1に示す本発明の実施形態の伸展構造物を参照して説明する。
【0004】
この伸展構造物は、両端部に一対の円板状の端部材1を備え、これらの間に複数、たとえば3本の縦部材2が配置されている。これらの縦部材2の両端部は、ヒンジ機構3によりそれぞれ上記の端部材1の周方向に回動自在に取付けられている。また、これらの縦部材2は、たとえば繊維強化樹脂等の材料で形成された線材状のもので、自由状態では直線状であり、またコイル状に弾性的に変形可能なものである。
【0005】
また、これらの縦部材2の中間部には、所定の間隔で複数の横部材4が設けられている。これらの横部材4は、たとえば3本ずつ1組で正三角形に組み合わされており、各頂点部分において上記の縦部材2に連結され、これらの縦部材2を所定の間隔に保持している。
【0006】
また、隣接する2本の縦部材2と、隣接する2本の横部材4との合計4個の連結部分を結んで、対角状に斜部材5が張設されている。これらの斜部材5は可撓性のワイヤ等が使用されている。
【0007】
上記のようなコイラブル形の伸展構造物は、図1に示すような展開状態の場合には、各縦部材2が直線状となり、また各横部材4がこれら縦部材2の間隔を所定の間隔に保持し、また斜部材5がこれらの間に対角状に張設されてトラス状の構造体を構成している。
【0008】
そして、この伸展構造物を短縮する場合には、上記の端部材1を互いに反対方向に回転させると、上記の縦部材2がコイル状に屈曲し、その軸方向の長さが短縮してゆく。この場合に、対角状にX字状に張設された一方の斜部材5は弛んで屈曲してゆき、他方の斜部材5は張設状態に維持されたまま縦部材2がコイル状に屈曲してゆく。また、横部材4は互いに平行な状態のまま軸方向に近接してゆき、最終的にはこれら縦部材2が略密着コイル状に屈曲し、また横部材4は互いに平行に重ねられ、この構造物の軸方向の長さが大幅に短縮される。
【0009】
ところで、上述のように上記の縦部材は、展開状態では軸方向に沿った直線状となり、また短縮状態では略周方向に沿ったコイル状に屈曲するので、各縦部材はこの展開短縮の際に、横部材に対して略90°回動する必要がある。
【0010】
従来のこのような伸展構造物では、上記のような縦部材の回動を許容するために、これら縦部材と横部材とをヒンジ機構、またはその他縦部材の回動を許容する機構を介して連結していた。しかし、各連結部にこのようなヒンジ機構等を設けると、これらのヒンジ機構等の遊び等により展開状態におけるこの伸展構造物の剛性が低下する等の不具合が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の事情に基づいてなされたもので、剛性が高く、信頼性の高い伸展構造物を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、長手方向に沿って直線的に伸展した展開状態とコイル状に屈曲した短縮状態とに弾性変形可能な少なくとも3本の縦部材と、これらの縦部材の中間部に横方向に沿って設けられ上記の縦部材と連結されこれら縦部材を所定の間隔に保持する横部材と、これらの横部材と上記の縦部材とを回動自在に連結する連結機構と、隣接する縦部材と隣接する横部材との連結部に対角状に張設された可撓性の斜部材とを備えた伸展構造物において、上記の縦部材には斜部材リテーナが取付けられ、この斜部材リテーナ間に上記の斜部材が張設されており、この斜部材の張力による荷重は上記の縦部材および連結機構を介して横部材に伝達されているものである。
【0013】
したがって、この斜部材の張力による荷重は縦部材から連結機構を介して横部材に伝達されているので、この連結機構の遊び等が排除され、この構造物全体の剛性が高くなり、信頼性も高い。また縦部材は常に横部材に対して押圧されているので、この連結機構として縦部材が連結部材に直接接触して係合する簡単かつ信頼性の高い構造が採用可能となる。
【0014】
また、請求項に記載の本発明は、前記の連結機構は、前記の横部材に取付けられた連結部材を備えており、この連結部材には前記の縦部材と直接接触するとともに展開短縮の際においてこの横部材に対する前記の縦部材の回動軌跡に対応した形状の係合部が形成されているものである。
【0015】
したがって、この連結機構は、単に連結部材に係合部を形成しただけの簡単な構造で可動部分が少ないとともに、縦部材がこの連結部材の係合部に直接接触した状態で斜部材の張力による荷重で押圧されているので、遊びが一層少なく、全体として高い剛性が得られ、また信頼性も高い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。図1ないし図7には本発明の第1の実施形態を示し、このものは人工衛星等の宇宙航行体の太陽電池パドル、その他の構造体として使用される伸展構造物である。
【0017】
この伸展構造物の基本的な構成は前述の通りであるが、再度説明すると、この構造体の両端部には一対の円板状の端部材1が備られ、これらの間に複数、たとえば3本の縦部材2が配置されている。これらの縦部材2の両端部は、ヒンジ機構3によりそれぞれ上記の端部材1の周方向に回動自在に取付けられている。また、これらの縦部材2は、たとえば繊維強化樹脂等の材料で形成された線材状のもので、自由状態では直線状であり、またコイル状に弾性的に変形可能なものである。
【0018】
また、これらの縦部材2の中間部には、所定の間隔で複数の横部材4が設けられている。これらの横部材4は、たとえば3本ずつ1組で正三角形に組み合わされてスペーサを構成しており、各頂点部分において上記の縦部材2に連結され、これらの縦部材2を所定の間隔に保持している。そして、これら3本一組の横部材4の各組は、軸方向に所定の間隔をもって配置されている。
【0019】
また、隣接する2本の縦部材2と、隣接する2本の横部材4との合計4個の連結部分を結んで、対角状に斜部材5が所定の張力で張設されている。これらの斜部材5には可撓性のワイヤ等が使用されている。
【0020】
このようなコイラブル形の伸展構造物は、図1に示すような展開状態の場合には、各縦部材2が直線状となり、また各横部材4がこれら縦部材2の間隔を所定の間隔に保持し、また斜部材5がこれらの間に対角状に所定の張力で張設されてトラス状の構造体を構成する。そして、この伸展構造物を短縮する場合には、上記の端部材1を互いに反対方向に回転させると、上記の縦部材2がコイル状に屈曲し、その軸方向の長さが短縮してゆく。この場合に、対角状にX字状に張設された一方の斜部材5は弛んで屈曲してゆき、他方の斜部材5は張設状態に維持されたまま縦部材2がコイル状に屈曲してゆく。また、横部材4は互いに平行な状態のまま軸方向に近接してゆき、最終的にはこれら縦部材2が略密着コイル状に屈曲し、また横部材4は互いに平行に重ねられ、この構造物の軸方向の長さが大幅に短縮される。
【0021】
そして、上記のように三角形状に組み合わされた横部材4の頂点部分と、前記の縦部材2とは連結機構10を介して回動自在に連結されている。以下、この連結機構10の部分を図3ないし図7を参照して説明する。
【0022】
上記の正三角形状に組み合わされた横部材4の端部すなわち三角形の頂点部分には、連結部材11が取付けられている。この連結部材11は、樹脂材料で形成され、略円柱状の本体部15と略三角形の横部材取付部16とを備えており、上記の横部材4の端部はこの横部材取付部16に取付けられている。
【0023】
また、上記の本体部15には、前記の縦部材2と係合する係合部が形成されている。この第1の実施形態の場合には、この係合部は一対の扇形の空洞部17から構成されている。これらの空洞部17は、前記の縦部材2がこの本体部15の中心を回動中心としてAで示す展開状態からBで示す短縮状態まで略90°回動する際に、この縦部材2の外周面全体で描く回動軌跡に対応した形状である。
【0024】
これらの空洞部17は、本体部15の外周面に略90°の範囲にわたって開放されており、これらの空洞部17内には前記の縦部材2が挿通されている。また、これらの空洞部17以外の部分は扇形の当接ブロック部18として形成されており、展開状態および短縮状態において、上記の縦部材2はこれらの当接ブロック部18の側面に当接して安定して保持される。
【0025】
また、この本体部15の前壁部分には、一方の上記の空洞部17に対応した形状に切除された切除部19が形成されている。したがって、この一方の空洞部17はその前面側も開放されており、図7に示すようにこれら空洞部17内に挿通された縦部材2はこの本体部1の中心軸線に対して所定角度だけ傾動自在である。この縦部材2がコイル状に屈曲する際においては、この縦部材2がこの本体部15に対して上記のように傾動する傾向があり、またこの縦部材2自体も湾曲するが、これらの傾動や湾曲は上記のような切除部19によりある程度許容され、円滑な作動を保証する。また、このような切除部19を形成することにより、重量も軽減される。
【0026】
また、上記の縦部材2には、連結部材15の両側に位置して一対の斜部材リテーナ20が取付けられている。これらの斜部材リテーナ20は樹脂材料で形成されたブロック状のもので、クランプボルト21によってこの縦部材2に締め付け固定されている。そして、これらの斜部材リテーナ20は、上記の連結部材11の本体部15の外周面に当接しており、この連結部材11が縦部材2に対してその長手方向に移動するのを規制している。
【0027】
また、この斜部材リテーナ20には、斜部材取付部22が突設され、ここに前記の斜部材5が取付けられている。この斜部材5は、前述の如く展開状態では対角状に張設された両方の斜部材5が所定の張力で張設され、また短縮状態または短縮途中の状態においても、一方の斜部材5は常に所定の張力で張設された状態である。したがって、これら斜部材5の張力は、常に上記の斜部材リテーナ20を介して縦部材2に作用し、この縦部材2から連結部材11を介して横部材4に伝達される。
【0028】
したがって、上記のような荷重により、上記の縦部材2は連結部材11の空洞部17の内面に押圧されている。したがって、この縦部材2が連結部材11に常に直接的に接触して押圧されているので、これらの間の遊びはほとんどなく、よってこの伸展構造物の剛性が高くなる。
【0029】
また、この実施形態では、上記の斜部材5は、3本一組の横部材4の上下に隣接する2組の間、すなわち1段分のものが1本の線条から構成されている。図4に示すように、この1段分における斜部材5の取付箇所は、第1の縦部材2と上の横部材4との連結部分U1と下の横部材4との連結部分L1、第2の縦部材2と上の横部材4との連結部分U2と下の横部材4との連結部分L2、第3の縦部材2と上の横部材4との連結部分U3と下の横部材4との連結部分L3、の合計6箇所の取付箇所がある。
【0030】
上記の斜部材5は、金属材料、樹脂材料等からなる1本の可撓性のワイヤ25から構成され、その両端部は圧着スリーブ等の締結具26により結合され、無端状に形成されている。また、このワイヤ25には、等しい間隔で6個の圧着スリーブ27が圧着され、6個のアイ部分28が形成されている。そして、これらのアイ部分28は、前記のように各斜部材リテーナ20の斜部材取付部22に取付けられている。
【0031】
このような斜部材5は、たとえば図4の第1の縦部材2の上の横部材4の連結部箇所U1に第1のアイ部分28が取付けられ、これから斜めに張設されて第2のアイ部分28が第2の縦部材2の下方の横部材4との連結箇所L2に取付けられ、以下同様にして、U3,L1,U2,L3の順に斜めに張設され、最初のU1の位置に戻る。
【0032】
したがって、このものは、1本のワイヤ25を無端状に連結してその中間部に6個のアイ部分28を形成するだけで、1段分の斜部材5を一体に形成できる。これによって、製造、組み立てが容易となる。なお、上記のような構成の斜部材5は、縦部材2が3本の場合のみならず、これらの縦部材が奇数本の場合に全て適用可能である。
【0033】
また、この実施形態のものは、連結部材11および縦部材2が樹脂材料で形成され、これらが直接接触している。したがって、宇宙空間等の真空雰囲気で使用される場合に、金属同志の接触のように固着等が生じる可能性はなく、信頼性が高いものである。
【0034】
なお、本発明は上記の実施形態には限定されない。たとえば図8および図9には本発明の第2の実施形態を示す。このものは、上記の第1の実施形態において、連結部材11の前壁部分に切除部を形成しない場合のものである。この場合において、縦部材2の傾動を許容させるために、空洞部17の前壁面および後壁面に溝部31を形成し、図9に示すように縦部材2のある程度の傾動を許容させたものである。また、この溝部31は、この縦部材2が水平、すなわちコイル状に屈曲して短縮状態となった場合のこの縦部材2の位置に対応して形成されており、よって展開状態においてはこの縦部材2はこれらの溝部31に対応しておらず、傾動が許容されない状態でこの空洞部17内に嵌合し、確実に保持される。
【0035】
なお、この第2の実施形態のものは、上記の点以外は前記の第1の実施形態と同様の構成であり、図8および図9中、第1の実施形態と対応した部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0036】
また、図10には本発明の第3の実施形態を示す。このものは、第1の実施形態の連結部材11の前壁部分を全て切除した構造のもので、両方の空洞部は前面側にも開放された扇形の凹部17aとして形成されている。このものは、前記のものと同様の作用をなすが、縦部材2の傾動がより自由に許容されるとともに、この縦部材2をこの凹部17aの前面の開放端側から嵌合でき、組み立てがより容易である。
【0037】
なお、前述のように、前記の斜部材5は、展開状態のみならず、短縮状態または短縮途中の状態においても、少なくとも一方の斜部材5が所定の張力で張設され、縦部材2を横部材4に押圧している。よって、この第3の実施形態のように、凹部17aの前面側が開放されていても、この縦部材2がこの凹部17aから外れることはない。
【0038】
なお、この第3の実施形態のもの、または後述する他の実施形態のものも、特に説明した点以外は前記の第1の実施形態と同様の構成であり、第1の実施形態と対応した部分には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0039】
また、図11には本発明の第4の実施形態を示す。このものは、係合部として、連結部材11の本体部15の前面に縦部材2の回動軌跡に沿った平面状の当接面32を形成し、縦部材2の外周の一側部がこの当接面32に摺接して回動するように構成されている。また、この縦部材2には、連結部材11に対する回動中心に対応した位置に円柱状の枢支部材33を取付け、また連結部材11にはこの枢支部材33と回動自在に嵌合する円孔状の枢支受部34を形成し、この枢支受部34内に枢支部材33を嵌合させたものである。
【0040】
この実施形態のものは、枢支部材33と枢支受部34とにより縦部材2の回動中心が正確に規制され、より正確かつ確実な作動が達成できるとともに、これにより連結部材11が縦部材2の長手方向に移動するのを確実に規制することができる。
【0041】
また、図12には本発明の第5の実施形態を示す。このものは、縦部材2に球状の枢支部材35を取付けるとともに、図10に示す第3の実施形態の連結部材と同様の連結部材11の中心部に上記の枢支部材35と回動自在に嵌合する枢支受部36を形成したものである。
【0042】
なお、この第5の実施形態において上記の枢支部材を第4の実施形態のような円柱状のものとしてもよく、また前記の第4の実施形態における枢支部材をこの第5の実施形態のように球状にしてもよい。
【0043】
また、図13には本発明の第6の実施形態を示す。このものは、枢支部材37を円筒スリーブ状のものとし、また連結部材11にはこのスリーブ状の枢支部材37内に回動自在に嵌合する円柱状の枢支受部38を突設したものである。なお、この場合には、この枢支受部材38の先端面が縦部材2に摺接する当接面32として形成されている。
【0044】
また、図14には本発明の第7の実施形態を示す。このものは、連結部材11の前面に縦部材2の回動軌跡に沿った面と直交し、かつ水平方向に対して45°の角度をなす板状の係合板部41を突設し、この係合板部41に長孔状の係合スリット42を形成したものである。そして、この係合スリット42内には縦部材2が挿通されており、この縦部材2はこの係合スリット42内で略90°回動自在となっている。なお、図14に示す展開状態の場合には、この縦部材2はこの係合スリット42の両端部に当接して保持され、またこの状態から略90°回動した短縮状態においても、この縦部材2はこの係合スリット42の両端部に当接して保持されるように構成されている。
【0045】
この実施形態のものは、構造が簡単であるとともに、この縦部材2が係合スリット42内に挿通されているので、万一斜部材5が切断した場合でもこの縦部材2が外れることがなく、信頼性も高い。
【0046】
また、図15には本発明の第8の実施形態を示す。このものは、上記の第7の実施形態の係合スリットの代わりに、係合板部41の前縁部に開放された細長状の切欠部43を形成したものである。この実施形態のものは、前方側からこの切欠部43内に縦部材2を嵌合させることができ、組み立てが容易である。
【0047】
また、図16には本発明の第9の実施形態を示す。このものは、連結部材11の前面に縦部材2の回動軌跡に沿った平面状の当接面45を形成し、またこの当接面45には一対の当接突部46を突設したものである。これらの当接突部46は、図16に示す展開状態の場合の縦部材2の側面に当接してこれを保持するとともに、この展開状態から略90°回動した短縮状態においても、これらの当接突部46はこの縦部材2の側面に当接してこれを保持するような位置に配置されている。この実施形態のものは、構造が簡単で、また組み立ても容易である。
【0048】
また、図17には本発明の第10の実施形態を示す。このものは、上記の第9の実施形態の当接突部の先端部を互いにコ字状に連結した形状の当接突部47を有しており、この当接突部47と当接面45との間に縦部材2が挿通されている。このものは、縦部材2が挿通されているので、万一斜部材5が切断した場合でもこの縦部材2が外れることがなく、より信頼性が高い。
【0049】
なお、本発明は上記の各実施形態にも限定されず、各種の変更や変形が可能である。たとえば、縦部材は3本に限らず、4本以上でも良い。また、横部材の形状も、棒状部材を多角形に組み合わせたものには限定されず、板状のもの、その他縦部材の間隔を保持できるようなものであればよい。
【0050】
また、上記の各実施形態においては、連結機構として縦部材が連結部材の係合部に直接接触する形式のものを採用しており、斜部材の張力による荷重が縦部材から連結機構を介して横部材に伝達されるという本発明の特徴をより有効に利用できる構造となっているが、本発明はこれには限定されず、この連結機構としては従来と同様な各種のヒンジ機構を採用することもできる。この場合においても、斜部材の張力による荷重が縦部材からヒンジ機構等の連結機構を介して横部材に伝達されるので、このヒンジ機構等の遊びを除去でき、この伸展構造物の全体の剛性を高くすることができる。
【0051】
さらに、本発明の伸展構造物は、人工衛星等の宇宙航行体の構造体のみならず、緊急避難用具、伸縮ブーム、その他の各種の用途に使用される伸展構造物一般に適用できることはもちろんである。
【0052】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、斜部材の張力による荷重は縦部材から連結機構を介して横部材に伝達されているので、この連結機構の遊び等が排除され、この構造物全体の剛性が高くなり、信頼性も高い。また縦部材は常に横部材に対して押圧されているので、この連結機構として縦部材が連結部材に直接接触して係合する簡単かつ信頼性の高い構造を採用可能である等、その効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の伸展構造物の全体の斜視図。
【図2】図1の一部を拡大して示す斜視図。
【図3】連結機構の部分をさらに拡大して示す斜視図。
【図4】斜部材の構成を示す概略的な斜視図。
【図5】連結部材の斜視図。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図。
【図7】図6の7−7線に沿う断面図。
【図8】第2の実施形態の連結部材の斜視図。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図。
【図10】第3の実施形態の連結部材の斜視図。
【図11】第4の実施形態の連結部材の斜視図。
【図12】第5の実施形態の連結部材の斜視図。
【図13】第6の実施形態の連結部材の斜視図。
【図14】第7の実施形態の連結部材の斜視図。
【図15】第8の実施形態の連結部材の斜視図。
【図16】第9の実施形態の連結部材の斜視図。
【図17】第10の実施形態の連結部材の斜視図。
【符号の説明】
2 縦部材
4 横部材
5 斜部材
10 連結機構
11 連結部材
17 空洞部
17a 凹部
20 斜部材リテーナ
22 斜部材取付部
25 ワイヤ
32 当接面
45 当接面
46,47 当接突部

Claims (1)

  1. 長手方向に沿って直線的に伸展した展開状態とコイル状に屈曲した短縮状態とに弾性変形可能な少なくとも3本の縦部材と、これらの縦部材の中間部に横方向に沿って設けられ上記の縦部材と連結されこれら縦部材を所定の間隔に保持する横部材と、これらの横部材と上記の縦部材とを回動自在に連結する連結機構と、隣接する縦部材と隣接する横部材との連結部に対角状に張設された可撓性の斜部材とを備えたものであって、
    上記の縦部材には斜部材リテーナが取付けられ、この斜部材リテーナ間に上記の斜部材が張設されており、この斜部材の張力による荷重は上記の縦部材および連結機構を介して横部材に伝達されていて、
    前記の連結機構は、前記の横部材に取付けられた連結部材を備えており、この連結部材には前記の縦部材と直接接触するとともに展開短縮の際においてこの横部材に対する前記の縦部材の回動軌跡に対応した形状の係合部が形成されている、
    ことを特徴とする伸展構造物。
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