JP3891526B2 - 排水壁の構築方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下室の湧水処理工法に関するもので、特にコンクリート躯体の形成後に行われる地下室の排水壁の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地下の湧水を地下壁の室内側で排水する方法として、コンクリート躯体の室内側にコンクリートブロックを積み上げ、躯体とブロック壁の間に排水路を形成する二重壁工法が一般に行われている。
【0003】
しかしながら、上記二重壁工法は信頼性の高い施工が可能である反面、大きなデッドスペースを生じ空間の有効利用率が低下すると共に、コンクリートブロック壁自体を構築する手間が多大であり、更に、断熱が必要な場合にはコンクリートブロック壁構築後に現場発泡ポリウレタンフォーム等の断熱材施工が必要となり、工期の長期化、工事費の増大を招くといった問題点が有った。
【0004】
このような二重壁工法の問題点を解消するため、近年、裏面に排水溝を有しこの排水溝を透水性又は通水性シートで覆ったパネルを、地下壁内側の打込みパネルとして用いる方法が開示されている(実公平8−6117号公報及び特公平8−30343号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、排水溝を有するパネルを地下壁内側の打込みパネルとして用いる、所謂打込み式排水パネル工法では、コンクリート地下壁と排水用パネルを同時に施工でき工期の短縮を図ることができる反面、コンクリート表面の施工状況を確認することができない。
【0006】
このため、コンクリート壁にジャンカ等の施工不良箇所が発生していても補修することができず、多量の漏水が発生する危険性があり、排水用パネルが変形したり、場合によってはコンクリート壁から剥離してしまう等の問題があった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、地下壁の室内側部分において浸透水の排水を確実に行い得ると共に、耐久性に優れた地下壁排水構造を極めて容易に構築可能な構法の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく成された本発明の構成は以下の通りである。
【0009】
即ち、本発明は、地下室の排水壁の構築方法に関する発明であって、地下壁をなすコンクリート躯体の室内側に非透水性板状体を接合材を介して取り付けるに際し、接合材の厚みを3mm〜20mmとすることによりコンクリート躯体と非透水性板状体との間に排水空間を形成することを特徴とするものである。
【0010】
上記本発明の排水壁の構築方法は、コンクリート躯体の施工後に行われるものであり、排水壁を構築する前に予めコンクリート躯体の施工不良箇所を補修することができるため、従来の打込み式排水パネル工法における問題を解消することができる。また、非透水性板状体の取り付けと同時に、コンクリート躯体と非透水性板状体との間に排水空間が形成されるため、地下壁排水構造を極めて容易に構築できるものである。
【0011】
本発明の排水壁の構築方法においては、非透水性板状体として、コンクリート躯体に取り付けられる面のうち、コンクリート躯体との接合部以外の所望の部分を接合部より低く形成したものを好ましく用いることができる。このような非透水性板状体を用いることにより、接合材の厚みだけで排水空間を形成するときよりも大きな排水空間を確保することが可能となり、また、接合材の厚み、即ち量を減ずることもできる。
【0012】
また、非透水性板状体の取り付けに用いる接合材として、無機充填剤を含有するエポキシ樹脂系パテ状接着剤を用いることが好ましい。このような接合材は、コンクリート躯体表面の乾燥が不十分な湿潤状態であっても、接着強度、耐水性及び耐久性に優れる接合部を形成することができる。
【0013】
また、前記非透水性板状体の一方の縁部が中央部よりも低く形成されていることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の地下室の排水壁の構築方法の一例を、図1〜図3を参照しつつ説明する。
【0015】
図1は、コンクリート躯体1の室内側に非透水性板状体10を接合材11を介して取り付けた状態を示す排水壁の横断面図、図2は、この排水壁の部分切り欠き立面図、図3は、図1中のA−A’面での縦断面図である。
【0016】
本発明の排水壁の構築方法においては、図示のように接合材11を所定の厚み以上確保することによって、コンクリート躯体1と非透水性板状体10との間に排水空間12を形成する。
【0017】
具体的には、コンクリート躯体1を形成した後、この室内側のバリ,ジャンカ等の施工不良箇所をハツリ及びムラ直し等して平坦な下地を形成する。
【0018】
次に、コンクリート躯体1もしくは非透水性板状体10の所定の位置に接合材11を塗布し、非透水性板状体10を接合材11を介してコンクリート躯体1に取り付ける。この時、コンクリート躯体1と非透水性板状体10との間に充分な排水機能を有する排水空間12が形成されるように、接合材11の厚みを所定の厚み以上確保する。
【0019】
次に、非透水性板状体10相互の目地部にシーリング材13を施す。最後に、内装下地材(不図示)を非透水性板状体10に取り付け、さらに、内装仕上げを行う。尚、非透水性板状体10には予め石膏ボード等の内装下地材を取り付けておくこともできる。
【0020】
このようにして施工される排水壁では、コンクリート躯体1を浸透してきた浸透水は、排水空間12を流下し、図3に示すように非透水性板状体10の下部の水抜き管2を通って集水ピット3等に集められる。
【0021】
接合材11としては、樹脂モルタル、現場発泡ポリウレタンフォーム等、コンクリート躯体1及び非透水性板状体10に対して接着性を有し、かつ、充分な排水空間12を形成できる厚みを確保することが可能な材料であれば特に限定されるものではないが、接着強度、耐水性、耐久性に優れるエポキシ樹脂系接着剤を好ましく用いることができる。また、エポキシ樹脂系接着剤の中でも、特に充填剤として炭酸カルシウム等の無機材料を含有するエポキシ樹脂系パテ状接着剤は、接着剤が高粘度であるため、接合材11に厚みを持たせ、コンクリート躯体1との間に空間を確保した状態で非透水性板状体10を取り付ける際の作業性が向上すると共に、無機充填剤が吸湿性を有するため、コンクリート躯体1が十分に乾燥していない湿潤状態でも良好な接着性を得ることができ、特に好ましく用いることができる。
【0022】
接合材11の厚みは、排水空間12の大きさや、接合部の強度等を考慮すると、3mm〜20mm程度とするのが望ましい。この厚みが小さ過ぎると充分な排水機能を有する排水空間12が得にくく、この厚みが大き過ぎると接合部の強度不足を招き易い。
【0023】
接合材11の塗布形成パターンは、排水がスムーズに行われるように排水空間12が下方に連続して形成されるならば特に限定されるものではなく、図2に示すように格子点状の他にも、任意の散点状、ストライプ状等、所望のパターンとすることができる。
【0024】
非透水性板状体10の材料としては、断熱性能に優れ、吸水率が低く、圧縮強度の高いものが好ましく、例えば各種プラスチックからなる発泡体を使用できるが、ポリスチレン発泡体,ポリエチレン発泡体,ポリウレタン発泡体等の独立気泡を有するプラスチック発泡体が好適である。特に押出発泡ポリスチレン(商品名「スタイロフォーム」:ダウ化工(株)製)は、その低い吸水性の故に最も好ましい。このようなプラスチック発泡体は、特に従来のコンクリートブロックの二重壁に較べて断熱性を付与できるという利点がある。
【0025】
非透水性板状体10には25mm〜150mm程度の厚みのものが使用できるが、下地としての強度、断熱性、あるいは、室内空間の有効利用等を考慮し、50mm〜100mm程度の厚みのものを使用するのが望ましい。
【0026】
本例のように、非透水性板状体10としてコンクリート躯体1への取り付け面(以下、「裏面」と称す。)が平坦なものを用い、接合材11の厚みのみによって排水空間12を形成する場合には、前述のように接合部における強度上の問題から、形成可能な排水空間12の大きさには限界がある。
【0027】
このため、特に多量の浸透水の発生が懸念されるような場合には、接合材11の厚みに加え、非透水性板状体10の形状を利用して、より大きな排水空間12を確保するのが好ましい。このような例を、図4及び図5に示す。尚、図4は、コンクリート躯体1の室内側に非透水性板状体10を接合材11を介して取り付けた状態を示す排水壁の横断面図、図5は、この排水壁の立面図である。
【0028】
本例では、非透水性板状体10として、コンクリート躯体1との接合部以外の裏面の任意の部分を接合部より低く形成したものを用いている。具体的には、非透水性板状体10の裏面にストライプ状の凸部14を設け、この凸部14部分で接合材11によってコンクリート躯体1に貼り付けている。
【0029】
このような凸部14を設けた非透水性板状体10を用いることにより、接合材11の厚みだけのときよりも大きな排水空間12を確保することが可能となり、また、接合材11の厚み、即ち量を減ずることもできる。
【0030】
尚、非透水性板状体10への凸部14の形成は、例えば発泡プラスチック板を直接切削したり、発泡プラスチック板の単板に、凸部14となるブロック状物を取り付けるなどして行うことができる。
【0031】
本発明の排水壁の構築方法によれば、コンクリート躯体1と非透水性板状体10との間に排水空間12が形成されるため、コンクリート躯体1からの浸透水を排水することができる。また、図1及び図4に示されるように、非透水性板状体10相互の目地部の内側に排水空間12が形成される場合には、浸透水が毛管力によって目地部を介して非透水性板状体10の表面にまで滲み出す危険性も小さい。
【0032】
浸透水の非透水性板状体10相互の目地部から室内側への滲み出しを防止する方法としては、大きく分けて2つの方法が考えられる。
【0033】
第1の方法は、比較的厚い接合材11を形成する本発明の特徴を生かし、図6及び図7に示すように、接合材11を非透水性板状体10相互の目地部分に連続して形成し、接合材11により非透水性板状体10相互の目地部を内側からシーリングする方法である。これにより、浸透水が目地部に達するのを、厚く形成された接合材11によって直接防止することができる。
【0034】
尚、図6は図1と同様に、接合材11の厚みのみで排水空間12を形成した例であり、図7は図4と同様に、接合材11の厚みと凸部14の高さとで排水空間12を形成した例である。
【0035】
第2の方法は、基本的には図1及び図4と同様であり、非透水性板状体10相互の目地部が直接コンクリート躯体1に接しないように、非透水性板状体10相互の目地部に連接して排水空間12を形成する方法である。これにより、コンクリート躯体1の亀裂等から浸透し排水空間12に達した浸透水は、この排水空間12の部分でコンクリート壁若しくは非透水性板状体10の裏面に沿って流下し、浸透水が目地部に達するのを間接的に防止することができる。
【0036】
かかる第2の方法においては、図4の例のように左右両縁部が中央部(接合部となる凸部14に相当する)より低く形成された非透水性板状体10の他にも、例えば図8及び図9に示すように、非透水性板状体10の裏面の一方の縁部を接合部となる凸部14よりも低く形成した本発明の地下壁排水用パネルを用いることができる。
【0037】
図8及び図9の非透水性板状体10を用いた場合を、夫々図10及び図11に示す。
【0038】
これらの図に示されるように、非透水性板状体10として一方の縁部が中央部よりも低く形成されているものを用いた場合にも、図4と同様に非透水性板状体10相互の目地部が直接コンクリート躯体1に接することがなく、且つ、非透水性板状体10相互の目地部に連接して比較的大きな排水空間12を形成でき、浸透水が目地部を介して非透水性板状体10の表面にまで滲み出すことを防止することができる。
【0039】
尚、地下の階高が高く、非透水性板状体10を上下方向にも相互に連結させる必要がある場合には、一方の側縁部のみならず上・下の縁部も中央部より低く形成することが好ましい。これにより、上下方向に当接する非透水性板状体10相互の目地部の内側にも所望の大きさの空間を形成することができ、かかる目地部から浸透水が室内側へ滲み出すのを防止することができる。
【0040】
また、本発明においては、非透水性板状体10の表面に表面材を設けておくことも好ましく、これによりパネルの取り付けと表面仕上げを同時に行うことができる。
【0041】
表面材は、透水性,非透水性のどちらであっても良く、広く一般的に表面材として用いられている材料を用いることができ、例えば珪酸カルシウム板、フレキシブルボード、ALC板、石膏ボード、木材、合板、タイル、プレキャストコンクリート板等を用いることができる。
【0042】
【実施例】
以下、本発明の排水壁の構築方法による施工例を説明する。
【0043】
[実施例1]
本発明の第1の実施例を図1〜図3を参照しつつ説明する。
【0044】
まず、コンクリート躯体1を形成し、バリ,ジャンカ等の施工不良箇所をハツリ及び補修材充填等により平坦な下地に形成した。
【0045】
次に、厚み75mmの押出法ポリスチレンフォーム保温板(非透水性板状体10)の所定の位置(図2参照)に、炭酸カルシウム等の無機質材料を主成分とする体質顔料が充填剤として約50%の組成比で添加してあるエポキシ樹脂系パテ状接着剤を、結合材11として団子状に塗布し、コンクリート躯体1に取り付けた。
【0046】
尚、非透水性板状体10を取り付けるにあたっては、排水空間12の大きさが15mm程度となるように、接合材11の厚みを15mm程度に調整しながら取り付け作業を行った。
【0047】
本実施例で用いた非透水性板状体10の接合部には相じゃくり加工を施してあるため、接合部の段差はほとんど発生せず、接合部を気密な構造とすることができた。
【0048】
非透水性板状体10を取り付けた後は、予め接合部に形成しておいたシーリング材注入溝に、防湿を目的としてシーリング材13を注入した後、内装下地となる石膏ボードをゴム系接着剤及び酢酸ビニル系接着剤を併用して非透水性板状体10に直接貼付し、さらに、最終仕上げとなる壁紙を貼付することによって、内装仕上げを行った。
【0049】
尚、非透水性板状体10を接合材11を介してコンクリート躯体1に取り付ける際に、予め非透水性板状体10自体でレベル調整を行っていたため、石膏ボードを貼付する際にGLボンド等によってレベル調整を行う必要がなく、内装工事の作業性が非常に良好であった。
【0050】
[実施例2]
本発明の第2の実施例を図4及び図5を参照しつつ説明する。
【0051】
まず、コンクリート躯体1を形成し、バリ,ジャンカ等の施工不良箇所をハツリ及び補修材充填等により平坦な下地に形成した。
【0052】
次に、予め裏面に長手方向に沿って上下に伸びる深さ20mmの凹状の溝を形成した厚み75mmの押出法ポリスチレンフォーム保温板(非透水性板状体10)を、コンクリート躯体1との接合部となる溝部非形成部分(凸部14)に、炭酸カルシウム等の無機質材料を主成分とする体質顔料が充填剤として約50%の組成比で添加してあるエポキシ樹脂系パテ状接着剤を、結合材11として団子状に塗布し、コンクリート躯体1に取り付けた。
【0053】
尚、非透水性板状体10を取り付けるにあたっては、排水空間12の大きさが、予め非透水性板状体10に形成した凸部14の高さと、接合材11の厚みとの合計で30mm程度となるように、接合材11の厚みを10mm程度に調整しながら取り付け作業を行った。
【0054】
本実施例で用いた非透水性板状体10の接合部には本さね加工を施してあるため、接合部の段差はほとんど発生せず、且つ、接合部を極めて簡単に気密な構造とすることができた。また、図4の拡大図に示すように、さね部に空間を設けることによって、万一ジャンカ等より吹き出してきて、目地部に侵入してきた水を排出することができる。
【0055】
以下実施例1と同様に、シーリング材13の注入、内装下地となる石膏ボードの貼付、最終仕上げとなる壁紙の貼付を行った。
【0056】
本実施例においても、非透水性板状体10を接合材11を介してコンクリート躯体1に取り付ける際に、予め非透水性板状体10自体でレベル調整を行っていたため、石膏ボードを貼付する際にGLボンド等によってレベル調整を行う必要がなく、内装工事の作業性が非常に良好であった。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果を奏する。
【0058】
(1)地下室の排水壁を構築する前に予めコンクリート躯体1の施工不良箇所の補修することができ、コンクリート躯体1の施工不良に起因する漏水の発生を防止することができる。
【0059】
(2)非透水性板状体10の取り付けと同時に、コンクリート躯体1と非透水性板状体10との間に排水空間12を形成でき、地下室の排水壁を極めて容易に構築することができる。
【0060】
(3)特に、非透水性板状体10の裏面に所定の高さの凸部14を形成し、この凸部14にて接合材11を介してコンクリート躯体1に取り付けると、所望の大きな排水空間12を形成できると共に、接合材11の量を減ずることもできる。
【0061】
(4)接合材11として無機充填剤を含有するエポキシ樹脂系パテ状接着剤を用いると、コンクリート躯体1表面の乾燥が不十分な湿潤状態であっても、接着強度、耐水性及び耐久性に優れた地下壁の排水壁を構築することができる。
【0062】
(5)本発明の地下壁排水用パネルを用いることにより、浸透水を効率良く排水することができると共に、パネル相互の目地部からの浸透水の室内側への滲み出しも確実に防止することができる。
【0063】
(6)総合的には、断熱性を有し、耐久性、信頼性に優れた地下室の排水壁を、より短期間且つ低コストで構築することができると共に、地下室空間を有効に利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る地下室の排水壁の横断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例に係る地下室の排水壁の部分切り欠き立面図である。
【図3】 本発明の第1の実施例に係る地下室の排水壁の縦断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施例に係る地下室の排水壁の横断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施例に係る地下室の排水壁の立面図である。
【図6】 本発明の排水壁の構築方法の一例を説明するための横断面図である。
【図7】 本発明の排水壁の構築方法の別の例を説明するための横断面図である。
【図8】 本発明の地下壁排水用パネルの一例を示す図である。
【図9】 本発明の地下壁排水用パネルの別の例を示す図である。
【図10】 図8のパネルを用いた地下室の排水壁の横断面図である。
【図11】 図9のパネルを用いた地下室の排水壁の横断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート躯体
2 水抜き管
3 集水ピット
10 非透水性板状体
11 接合材
12 排水空間
13 シーリング材
14 凸部
Claims (4)
- 地下室の排水壁の構築方法であって、
地下壁をなすコンクリート躯体の室内側に非透水性板状体を接合材を介して取り付けるに際し、接合材の厚みを3mm〜20mmとすることによりコンクリート躯体と非透水性板状体との間に排水空間を形成することを特徴とする排水壁の構築方法。 - 前記非透水性板状体として、コンクリート躯体に取り付けられる面のうち、コンクリート躯体との接合部以外の任意の部分を接合部より低く形成したものを用いることを特徴とする請求項1記載の排水壁の構築方法。
- 前記接合材として、無機充填剤を含有するエポキシ樹脂系パテ状接着剤を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の排水壁の構築方法。
- 前記非透水性板状体の一方の縁部が中央部よりも低く形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の排水壁の構築方法。
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JP11582698A JP3891526B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 排水壁の構築方法 |
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