JP3890375B2 - ポジ型感光性組成物 - Google Patents

ポジ型感光性組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP3890375B2
JP3890375B2 JP14543797A JP14543797A JP3890375B2 JP 3890375 B2 JP3890375 B2 JP 3890375B2 JP 14543797 A JP14543797 A JP 14543797A JP 14543797 A JP14543797 A JP 14543797A JP 3890375 B2 JP3890375 B2 JP 3890375B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
acid
groups
compound
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14543797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10333326A (ja
Inventor
邦彦 児玉
利明 青合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP14543797A priority Critical patent/JP3890375B2/ja
Publication of JPH10333326A publication Critical patent/JPH10333326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3890375B2 publication Critical patent/JP3890375B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/0045Photosensitive materials with organic non-macromolecular light-sensitive compounds not otherwise provided for, e.g. dissolution inhibitors
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/039Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists
    • G03F7/0392Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists the macromolecular compound being present in a chemically amplified positive photoresist composition

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷板やIC等の半導体製造工程、液晶、サーマルヘッド等の回路基板の製造、更にその他のフォトファブリケーション工程に使用されるポジ型感光性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷板やIC等の半導体製造工程、液晶、サーマルヘッド等の回路基板の製造、更にその他のフォトファブリケーション工程に使用される感光性組成物としては、種々の組成物があり、一般的にフォトレジスト感光性組成物が使用され、それは大きく分けるとポジ型とネガ型の2種ある。
ポジ型フォトレジスト組成物としては、一般にアルカリ可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノンジアジド化合物とを含む組成物が用いられている。例えば、「ノボラック型フェノール樹脂/ナフトキノンジアジド置換化合物」として米国特許第3,666,473号、米国特許第4,115,128号及び米国特許第4,173,470号等に、また最も典型的な組成物として「クレゾール−ホルムアルデヒドより成るノボラック樹脂/トリヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル」の例がトンプソン「イントロダクション・トゥー・マイクロリソグラフィー」(L.F.Thompson「Introduction to Microlithography」)(ACS出版、No.2,19号、p112〜121)に記載されている。
このような基本的にノボラック樹脂とキノンジアジド化合物から成るポジ型フォトレジストは、ノボラック樹脂がプラズマエッチングに対して高い耐性を与え、ナフトキノンジアジド化合物は溶解阻止剤として作用する。そして、ナフトキノンジアジドは光照射を受けるとカルボン酸を生じることにより溶解阻止能を失い、ノボラック樹脂のアルカリ溶解度を高めるという特性を持つ。
【0003】
これまで、かかる観点からノボラック樹脂とナフトキノンジアジド系感光物を含有する数多くのポジ型フォトレジストが開発、実用化され、0.8μm〜2μm程度までの線幅加工に於いては十分な成果をおさめてきた。
しかし、集積回路はその集積度を益々高めており、超LSIなどの半導体基板の製造に於いてはハーフミクロン以下の線幅から成る超微細パターンの加工が必要とされるようになってきた。この必要な解像力を達成するためにフォトリソグラフィーに用いられる露光装置の使用波長は益々短波化し、今では、遠紫外光やエキシマレーザー光(XeCl、KrF、ArFなど)が検討されるまでになってきている。
従来のノボラックとナフトキノンジアジド化合物から成るレジストを遠紫外光やエキシマレーザー光を用いたリソグラフィーのパターン形成に用いると、ノボラック及びナフトキノンジアジドの遠紫外領域に於ける吸収が強いために光がレジスト底部まで到達しにくくなり、低感度でテーパーのついたパターンしか得られない。
【0004】
このような問題を解決する手段の一つが、米国特許第4,491,628号、欧州特許第249,139号等に記載されている化学増幅系レジスト組成物である。化学増幅系ポジ型レジスト組成物は、遠紫外光などの放射線の照射により露光部に酸を生成させ、この酸を触媒とする反応によって、活性放射線の照射部と非照射部の現像液に対する溶解性を変化させパターンを基板上に形成させるパターン形成材料である。
【0005】
このような例として、光分解により酸を発生する化合物と、アセタールまたはO,N−アセタール化合物との組合せ(特開昭48−89003号)、オルトエステル又はアミドアセタール化合物との組合せ(特開昭51−120714号)、主鎖にアセタール又はケタール基を有するポリマーとの組合せ(特開昭53−133429号)、エノールエーテル化合物との組合せ(特開昭55−12995号)、N−アシルイミノ炭酸化合物化合物との組合せ(特開昭55−126236号)、主鎖にオルトエステル基を有するポリマーとの組合せ(特開昭56−17345号)、第3級アルキルエステル化合物との組合せ(特開昭60−3625号)、シリルエステル化合物との組合せ(特開昭60−10247号)、及びシリルエーテル化合物との組合せ(特開昭60−37549号、特開昭60−121446号)等を挙げることができる。これらは原理的に量子収率が1を越えるため、高い感光性を示す。
【0006】
同様に、室温経時下では安定であるが、酸存在下加熱することにより分解し、アルカリ可溶化する系として、例えば、特開昭59−45439号、特開昭60−3625号、特開昭62−229242号、特開昭63−27829号、特開昭63−36240号、特開昭63−250642号、Polym.Eng.Sce.,23巻、1012頁(1983);ACS.Sym.242巻、11頁(1984);Semiconductor World 1987年、11月号、91頁;Macromolecules,21巻、1475頁(1988);SPIE,920巻、42頁(1988)等に記載されている露光により酸を発生する化合物と、第3級又は2級炭素(例えばt-ブチル、2-シクロヘキセニル)のエステル又は炭酸エステル化合物との組合せ系が挙げられる。これらの系も高感度を有し、且つナフトキノンジアジド/ノボラツク樹脂系と比べて、Deep-UV領域での吸収が小さいことから、前記の光源短波長化に有効な系となり得る。
【0007】
上記ポジ型化学増幅レジストは、アルカリ可溶性樹脂、放射線露光によつて酸を発生する化合物(光酸発生剤)、及び酸分解性基を有しアルカリ可溶性樹脂に対する溶解阻止化合物から成る3成分系と、酸との反応により分解しアルカリ可溶となる基を有する樹脂と光酸発生剤からなる2成分系に大別できる。
これら2成分系あるいは3成分系のポジ型化学増幅レジストにおいては、露光により光酸発生剤からの酸を介在させて、熱処理後現像してレジストパターンを得るものである。
【0008】
このような化学増幅系ポジ型レジストにおいては、露光−露光後ベーク(PEB)間の経時により、レジスト性能が変化する(PEDの影響が大きい)という問題があった。特にT−top形成、線幅変化が深刻な問題点であった。
また、上記のようなポジ型化学増幅レジストにおいて用いられる光酸発生剤については、N−イミドスルホネート、N−オキシムスルホネート、o−ニトロベンジルスルホネート、ピロガロールのトリスメタンスルホネート等が知られているが、光分解効率が大きく画像形成性が優れるものとして、代表的には特開昭59−45439号、Polym. Eng. Sci., 23, 1012 (1983).等に記載されたスルホニウム、ヨードニウムのPF6 - 、AsF6 - 、SbF6 - 等の過フルオロルイス酸塩が使用されてきた。
しかしながら半導体用レジスト材料に用いる場合、該光酸発生剤の対アニオンからのリン、砒素、アンチモン等の汚染が問題であった。
【0009】
そこでこれらの汚染がないスルホニウム、ヨードニウム化合物として、特開昭63−27829号、特開平2−25850号、特開平2−150848号、特開平5−134414号、特開平5−232705号等に記載されたトリフルオロメタンスルホン酸アニオンを対アニオンとする塩が使用されている。
また、スルホニウム、ヨードニウムの別の対アニオンとして、トルエンスルホン酸アニオンの使用が特開平2−25850号、特開平2−150848号、特開平6−43653号、特開平6−123972号等に記載されている。
【0010】
しかしながら、この系では発生する酸の拡散性が大きいため、未露光部へ酸が拡散してしまい、解像力の点で問題があった。また、発生した酸の拡散性が大きいと露光後加熱処理までの経時でレジストパターンの細りが生じたり、レジストパターン表面の形状がT型(T−top)を呈する問題があった。
この問題を解決する方法として、特開平5−249682号公報にアセタール基で保護されたヒドロキシスチレン樹脂と特性の酸発生剤を用いた感光性組成物が記載されている。これらは、露光後加熱処理までの経時で、T−top形成の抑制には効果があるものの、レジストパターンの細りの抑制に関しては十分とは言えなかった。
また、特開平6−199770号公報には光酸発生剤として炭素数6以上の直鎖アルコキシ基を1つ含むスルホン酸を発生させる光酸発生剤を用いたネガ型及びポジ型フォトレジストが記載されているが、この系においても発生した酸の拡散抑制としては不足しており、また解像力の点で十分とはいえなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、上記従来の技術の課題を解決することであり、詳しくは、感度を劣化させることなく、高解像力を有し、更に露光後から加熱処理までの経時により、レジストパターン表面の形状がT型(T−top)を呈さず、且つ線幅変化が少ないポジ型感光性組成物を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記諸特性に留意し鋭意検討した結果、本発明の目的が、下記の酸を発生する特定の化合物を用いることで達成されることを見いだした。
即ち、本発明は、下記構成である。
(1) (a)活性光線または放射線の照射により、スルホン酸を発生する下記一般式(I)で表される化合物、及び
(b)酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度を増大させる基を有する樹脂
を含有することを特徴とするポジ型感光性組成物。
【0013】
【化4】
Figure 0003890375
【0014】
式(I)中、R1 〜R15は同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アシルアミノ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、アリールチオ基、置換していてもよいアリール基、スルホニルアミノ基、置換していてもよいアリールオキシ基、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基、又は直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基を示す。R1 〜R15のうち少なくとも1つで、他のスルホニウム塩残基に結合してもよい。
- は、
【0015】
【化5】
Figure 0003890375
【0016】
で表わされるスルホニウムアニオンから選ばれる化合物を示す。
nは0〜10の整数を表す。R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36は同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基、パーフロロアルキル基、直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基、アシル基、アシロキシ基、ホルミル基、ニトロ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アリール基、アルコキシカルボニル基を示す。R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36のうち少なくとも1つで、他のスルホニウム塩残基に結合してもよい。但し、R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36のうちそれぞれ少なくとも2つはアルコキシ基であり、R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36の各置換基の炭素数の和が4以上である。
(2) 酸により分解し得る基を有し、アルカリ現像液中での溶解度が酸の作用により増大する、分子量3000以下の低分子酸分解性溶解阻止化合物を含有することを特徴とする上記(1)に記載のポジ型感光性組成物。
(3) 前記(b)の酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度を増大させる基を有する樹脂が、下記一般式(II)で表される繰り返し構造単位及び一般式(III)で表される繰り返し構造単位を含む樹脂であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のポジ型感光性組成物。
【0017】
【化6】
Figure 0003890375
【0018】
式中R37は、水素原子、置換されていてもよい直鎖、分岐あるいは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表わす。Aは、置換されていてもよい直鎖、分岐あるいは環状のアルキル基又は置換されていてもよいアラルキル基を表わす。またAとR37が互いに結合して5または6員環を形成してもよい。
(4) (a) 活性光線、又は放射線の照射により酸を発生する上記(1)に記載の一般式(I)で表される化合物、
(c)酸により分解しうる基を有し、アルカリ現像液中での溶解度が酸の作用により増大する、分子量3000以下の低分子酸分解性溶解阻止化合物、及び
(d)水に不溶でアルカリ現像液に可溶な樹脂
を含有することを特徴とする感光性組成物。
【0019】
上記のように、ポジ型感光性組成物において、光酸発生剤として上記一般式(I)で示される化合物におけるスルホン酸部分に、少なくとも2つのアルコキシ基を有し、芳香族スルホン酸上の置換基の炭素数の和が4以上のスルホニウム塩を用いることによって、樹脂と発生した酸との相互作用が増し、それによって発生した酸の拡散性が低下し、見事に露光後から加熱処理までの経時での問題が解決され、且つ解像力の高い優れたレジストパターンが得られた。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に使用する化合物について詳細に説明する。
(A)一般式(I)で表される化合物
一般式(I)のR1 〜R15のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を挙げることができる。
アシルアミノ基としては、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。
アリールチオ基としては、フェニルチオ基、ナフチルチオ基等が挙げられる。直鎖、分岐あるいは環状アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ドデシル基などの炭素数1〜20個の直鎖、分岐あるいは環状のものがあげられる。
直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ基、オクチルオキシ基、ドデシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロペンチルオキシ基のような炭素数1〜20個のものが挙げられる。置換していてもよいアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基などの炭素数6〜14個のものが、また、置換していてもよいアリールオキシ基としては、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基、アントリルオキシ基などが挙げられる。これらのアリール基またはアリールオキシ基の好ましい置換基としてはアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基があげられる。
【0021】
1 〜R15のうち少なくとも1つで、他のスルホニウム塩残基と単結合、アルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、その他2価以上の有機基を介して結合してもよい。そのような他のスルホニウム塩残基としては、上記一般式(I)の化合物がR1 〜R15、R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36のいずれかの位置において1価の基になったもの、あるいは他のスルホニウム塩残基等が挙げられる。
【0022】
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36におけるハロゲン原子、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基、又はアシルアミノ基としては、上記R1 〜R15で挙げたものと同様のものが挙げられる。
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36におけるパーフロロアルキル基としては、トリフロロメチル基、ペンタフロロエチル基、パーフロロオクチル基などの炭素数1〜10個のパーフロロアルキル基が挙げられる。
【0023】
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36における直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、sec-ブトキシ基、t-ブトキシ基、オクチルオキシ基、ドデシルオキシ基のような炭素数1〜20個のものが挙げられる。環状アルコキシ基としてはシクロヘキシルオキシ基、シクロペンチルオキシ基が挙げられる。
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36においてのアシル基としてはアセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基などが挙げられる。
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36においてのアシロキシ基としては、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基などの脂肪族アシロキシ基、ベンゾイルオキシ基、ナフトイルオキシ基などの芳香族アシロキシ基が挙げられる。
【0024】
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36においてのスルホニルアミノ基としてはメタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミノ基など炭素数1〜4個のスルホニルアミノ基、p−トルエンスルホニルアミノ基のような置換または無置換のベンゼンスルホニルアミノ基があげられる。
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36においてのアリール基としてはフェニル基、ナフチル基、アントリル基などの炭素数6〜14個のものがあげられる。アリール基の好ましい置換基としてはアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基があげられる。
【0025】
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36においてのアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、オクチルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニル基などの炭素数2〜20個のアルコキシカルボニル基が挙げられる。
一般式(I)で表される化合物のR1 〜R15及びR16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36においてのアルキル基の好ましい置換基としてはアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基があげられる。
【0026】
16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36のうち少なくとも1つで、他のスルホニウム塩残基に結合してもよい。そのような他のスルホニウム塩残基としては、上記一般式(I)の化合物がR1 〜R15、R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36のいずれかの位置において1価の基になったもの、あるいは他のスルホニウム塩残基等が挙げられる。
【0027】
一般式(I)において、R16〜R20のうち少なくとも2つ、R21〜R27のうち少なくとも2つ及びR28〜R36のうち少なくとも2つはアルコキシ基である。各々のアルコキシ基の個数は好ましくは2〜5個であり、より好ましくは2〜4個である。また、R16〜R20の炭素数の和、R21〜R27の炭素数の和及びR28〜R36の炭素数の和が4以上、好ましくは6〜40、より好ましくは8〜30、更に好ましくは8〜20である。
【0028】
一般式(I)で表される化合物は、対応するスルホニウムハロゲン化物イオン塩とスルホン酸塩又はスルホン酸を塩交換することによって得られる。
以下に、これらの一般式(I)で表される化合物の具体例(I−1)〜(I−13)を示す。しかし、本発明の内容がこれらに限定されることはない。
【0029】
【化7】
Figure 0003890375
【0030】
【化8】
Figure 0003890375
【0031】
【化9】
Figure 0003890375
【0032】
上記具体例において、Meはメチル基、Etはエチル基を表す。
本発明に使用される一般式(I)で表される化合物は、1種あるいは2種以上を併用して用いてもよい。
一般式(I)で表される本発明の化合物の感光性組成物中の含量は、感光性組成物の固形分に対し、0.1〜20重量%が適当であり、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは1〜7重量%である。
【0033】
〔II〕他の併用しうる光酸発生化合物
本発明において、上記酸を発生する一般式(I)で示される化合物以外に、他の活性光線または放射線の照射により分解して酸を発生する化合物を併用してもよい。
本発明の一般式(I)で示される化合物と併用しうる光酸発生剤の含有量は、使用する全光酸発生剤の70重量%未満が好ましく、より好ましくは60重量%未満、更に好ましくは50重量%未満である。
【0034】
そのような併用可能な光酸発生剤としては、光カチオン重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使用されている公知の光により酸を発生する化合物およびそれらの混合物を適宜に選択して使用することができる。
【0035】
たとえば S.I.Schlesinger,Photogr.Sci.Eng.,18,387(1974)、T.S.Bal etal,Polymer,21,423(1980)等に記載のジアゾニウム塩、米国特許第4,069,055号、同4,069,056号、同 Re 27,992号、特願平3-140,140号等に記載のアンモニウム塩、D.C.Necker etal,Macromolecules,17,2468(1984)、C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing ASIA,p478 Tokyo,Oct(1988)、米国特許第4,069,055号、同4,069,056 号等に記載のホスホニウム塩、J.V.Crivello etal,Macromorecules,10(6),1307(1977)、Chem.&Eng.News,Nov.28,p31(1988)、欧州特許第104,143号、米国特許第339,049 号、同第410,201号、特開平2-150,848号、特開平2-296,514号等に記載のヨードニウム塩、J.V.Crivello etal,Polymer J.17,73(1985)、J.V.Crivello etal.J.Org.Chem.,43,3055(1978)、W.R.Watt etal,J.Polymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,22,1789(1984)、J.V.Crivello etal,Polymer Bull.,14,279(1985)、J.V.Crivello etal,Macromorecules,14(5),1141(1981) 、J.V.Crivello etal,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed.,17,2877(1979)、欧州特許第370,693 号、同3,902,114 号、同233,567号、同297,443号、同297,442号、米国特許第4,933,377号、同161,811号、同410,201号、同339,049号、同4,760,013号、同4,734,444号、同2,833,827 号、獨国特許第2,904,626号、同3,604,580号、同3,604,581号等に記載のスルホニウム塩、J.V.Crivello etal,Macromorecules,10(6),1307(1977)、J.V.Crivello etal,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed., 17,1047(1979) 等に記載のセレノニウム塩、C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing ASIA,p478 Tokyo,Oct(1988) 等に記載のアルソニウム塩等のオニウム塩、米国特許第3,905,815号、特公昭46-4605 号、特開昭48-36281号、特開昭55-32070号、特開昭60-239736号、特開昭61-169835 号、特開昭61-169837号、特開昭62-58241号、特開昭62-212401号、特開昭63-70243号、特開昭63-298339号等に記載の有機ハロゲン化合物、K.Meier etal,J.Rad.Curing,13(4),26(1986) 、T.P.Gill etal,Inorg.Chem.,19,3007(1980)、D.Astruc,Acc.Chem.Res.,19(12),377(1896)、特開平2-161445号等に記載の有機金属/有機ハロゲン化物、S.Hayase etal,J.Polymer Sci.,25,753(1987)、E.Reichmanis etal,J.Pholymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,23,1(1985)、Q.Q.Zhu etal,J.Photochem.,36,85,39,317(1987)、 B.Amit etal,Tetrahedron Lett.,(24)2205(1973)、 D.H.R.Barton etal,J.Chem Soc.,3571(1965)、 P.M.Collins etal,J.Chem.SoC.,Perkin I,1695(1975)、M.Rudinstein etal,Tetrahedron Lett.,(17),1445(1975)、 J.W.Walker etalJ.Am.Chem.Soc.,110,7170(1988)、 S.C.Busman etal,J.Imaging Technol.,11(4),191(1985)、H.M.Houlihan etal,Macormolecules,21,2001(1988)、P.M.Collins etal,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,532(1972)、S.Hayase etal,Macromolecules,18,1799(1985)、E.Reichmanis etal,J.Electrochem.Soc.,Solid State Sci.Technol.,130(6)、 F.M.Houlihan etal,Macromolcules,21,2001(1988)、欧州特許第0290,750号、同046,083号、同156,535号、同271,851号、同0,388,343 号、 米国特許第3,901,710号、同4,181,531号、特開昭60-198538号、特開昭53-133022 号等に記載のo−ニトロベンジル型保護基を有する光酸発生剤、M.TUNOOKA etal,Polymer Preprints Japan,35(8)、G.Berner etal,J.Rad.Curing,13(4)、W.J.Mijs etal,Coating Technol.,55(697),45(1983),Akzo、H.Adachi etal,Polymer Preprints,Japan,37(3)、 欧州特許第0199,672号、同84515号、同199,672号、同044,115号、同0101,122号、米国特許第618,564号、同4,371,605号、同4,431,774号、特開昭64-18143 号、特開平2-245756号、特願平3-140109号等に記載のイミノスルフォネ−ト等に代表される光分解してスルホン酸を発生する化合物、特開昭61-166544号等に記載のジスルホン化合物を挙げることができる。
【0036】
また、これらの光により酸を発生する基、あるいは化合物をポリマーの主鎖または側鎖に導入した化合物、たとえば、M.E.Woodhouse etal,J.Am.Chem.Soc.,104,5586(1982)、S.P.Pappas etal,J.Imaging Sci.,30(5),218(1986)、S.Kondo etal,Makromol.Chem.,Rapid Commun.,9,625(1988)、Y.Yamadaetal,Makromol.Chem.,152,153,163(1972) 、J.V.Crivello etal,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed.,17,3845(1979) 、米国特許第3,849,137号、獨国特許第3914407号、特開昭63-26653号、特開昭55-164824号、特開昭62-69263号、特開昭63-146038 号、特開昭63-163452 号、特開昭62-153853号、特開昭63-146029号等に記載の化合物を用いることができる。
【0037】
さらにV.N.R.Pillai,Synthesis,(1),1(1980)、A.Abad etal,Tetrahedron Lett.,(47)4555(1971)、D.H.R.Barton etal,J.Chem.Soc.,(C),329(1970)、米国特許第3,779,778号、欧州特許第126,712号等に記載の光により酸を発生する化合物も使用することができる。
【0038】
上記併用可能な活性光線または放射線の照射により分解して酸を発生する化合物の中で、特に有効に用いられるものについて以下に説明する。
(1)トリハロメチル基が置換した下記一般式(PAG1)で表されるオキサゾール誘導体または一般式(PAG2)で表されるS−トリアジン誘導体。
【0039】
【化10】
Figure 0003890375
【0040】
式中、R201 は置換もしくは未置換のアリール基、アルケニル基、R202 は置換もしくは未置換のアリール基、アルケニル基、アルキル基、−C(Y)3をしめす。Yは塩素原子または臭素原子を示す。
具体的には以下の化合物を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
【0041】
【化11】
Figure 0003890375
【0042】
【化12】
Figure 0003890375
【0043】
【化13】
Figure 0003890375
【0044】
(2)下記の一般式(PAG3)で表されるヨードニウム塩、または一般式(PAG4)で表されるスルホニウム塩。
【0045】
【化14】
Figure 0003890375
【0046】
ここで式Ar1、Ar2は各々独立に置換もしくは未置換のアリール基を示す。好ましい置換基としては、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ヒロドキシ基、メルカプト基およびハロゲン原子が挙げられる。
【0047】
203 、R204 、R205 は各々独立に、置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。好ましくは、炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜8のアルキル基およびそれらの置換誘導体である。好ましい置換基としては、アリール基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒロドキシ基およびハロゲン原子であり、アルキル基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基である。
【0048】
- は対アニオンを示し、例えばBF4 -、AsF6 -、PF6 -、SbF6-、SiF6 2-、ClO4 -、CF3SO3 -等のパーフルオロアルカンスルホン酸アニオン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニオン、ナフタレン−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核芳香族スルホン酸アニオン、アントラキノンスルホン酸 アニオン、スルホン酸基含有染料等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
【0049】
またR203 、R204 、R205 のうちの2つおよびAr1、Ar2はそれぞれの単結合または置換基を介して結合してもよい。
【0050】
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0051】
【化15】
Figure 0003890375
【0052】
【化16】
Figure 0003890375
【0053】
【化17】
Figure 0003890375
【0054】
【化18】
Figure 0003890375
【0055】
一般式(PAG3)、(PAG4)で示される上記オニウム塩は公知であり、例えばJ.W.Knapczyk etal,J.Am.Chem.Soc.,91,145(1969)、A.L.Maycok etal, J.Org.Chem.,35,2532,(1970)、E.Goethas etal ,Bull.Soc.Chem.Belg.,73,546,(1964) 、H.M.Leicester、J.Ame.Chem.Soc.,51,3587(1929)、J.V.Crivello etal,J.Polym.Chem.Ed.,18,2677(1980)、米国特許第2,807,648 号および同4,247,473号、特開昭53-101,331号等に記載の方法により合成することができる。
【0056】
(3)下記一般式(PAG5)で表されるジスルホン誘導体、又は下記一般式(PAG6)で表されるイミノスルホネート誘導体。
【0057】
【化19】
Figure 0003890375
【0058】
式中、Ar3、Ar4は各々独立に置換もしくは未置換のアリール基を示す。R206 は置換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。Aは置換もしくは未置換のアルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基を示す。
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0059】
【化20】
Figure 0003890375
【0060】
【化21】
Figure 0003890375
【0061】
【化22】
Figure 0003890375
【0062】
【化23】
Figure 0003890375
【0063】
【化24】
Figure 0003890375
【0064】
〔III〕酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度を増大させる基を有する樹脂
本発明における化学増幅型レジストにおいて用いられる酸により分解し、アルカリ現像液中での溶解性を増大させる基(酸で分解しうる基ともいう)を有する樹脂としては、樹脂の主鎖または側鎖、あるいは、主鎖及び側鎖の両方に、酸で分解し得る基を有する樹脂である。この内、酸で分解し得る基を側鎖に有する樹脂がより好ましい。
酸で分解し得る基として好ましい基は、−COOA0、−O−B0基であり、更にこれらを含む基としては、−R0−COOA0、又は−Ar−O−B0で示される基が挙げられる。
ここでA0は、−C(R01)(R02)(R03)、−Si(R01)(R02)(R03)もしくは−C(R04)(R05)−O−R06基を示す。B0 は、A0 又は−CO−O−A0基を示す(R0、R01〜R06、及びArは後述のものと同義)。
【0065】
酸分解性基としては好ましくは、シリルエーテル基、クミルエステル基、アセタール基、テトラヒドロピラニルエーテル基、エノールエーテル基、エノールエステル基、第3級のアルキルエーテル基、第3級のアルキルエステル基、第3級のアルキルカーボネート基等である。更に好ましくは、第3級アルキルエステル基、第3級アルキルカーボネート基、クミルエステル基、アセタール基、テトラヒドロピラニルエーテル基である。特に好ましくはアセタール基である。
【0066】
次に、これら酸で分解し得る基が側鎖として結合する場合の母体樹脂としては、側鎖に−OHもしくは−COOH、好ましくは−R0−COOHもしくは−Ar−OH基を有するアルカリ可溶性樹脂である。例えば、後述するアルカリ可溶性樹脂を挙げることができる。
【0067】
これらアルカリ可溶性樹脂のアルカリ溶解速度は、0.261Nテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)で測定(23℃)して170A/秒以上のものが好ましい。特に好ましくは330A/秒以上のものである(ここでAはオングストローム)。
また、矩形プロファイルを達成する点から遠紫外光やエキシマレーザー光に対する透過率が高いアルカリ可溶性樹脂が好ましい。好ましくは、1μm膜厚の248nmでの透過率が20〜90%である。
このような観点から、特に好ましいアルカリ可溶性樹脂は、o−,m−,p−ポリ(ヒドロキシスチレン)及びこれらの共重合体、水素化ポリ(ヒドロキシスチレン)、ハロゲンもしくはアルキル置換ポリ(ヒドロキシスチレン)、ポリ(ヒドロキシスチレン)の一部、O−アルキル化もしくはO−アシル化物、スチレン−ヒドロキシスチレン共重合体、α−メチルスチレン−ヒドロキシスチレン共重合体及び水素化ノボラック樹脂である。
【0068】
本発明に用いられる酸で分解し得る基を有する樹脂は、欧州特許254853号、特開平2−25850号、同3−223860号、同4−251259号等に開示されているように、アルカリ可溶性樹脂に酸で分解し得る基の前駆体を反応させる、もしくは、酸で分解し得る基の結合したアルカリ可溶性樹脂モノマーを種々のモノマーと共重合して得ることができる。
【0069】
本発明に使用される酸により分解し得る基を有する樹脂の具体例を以下に示すが、本発明がこれらに限定されるものではない。
【0070】
【化25】
Figure 0003890375
【0071】
【化26】
Figure 0003890375
【0072】
【化27】
Figure 0003890375
【0073】
【化28】
Figure 0003890375
【0074】
酸で分解し得る基の含有率は、樹脂中の酸で分解し得る基の数(B)と酸で分解し得る基で保護されていないアルカリ可溶性基の数(S)をもって、B/(B+S)で表される。含有率は好ましくは0.01〜0.7、より好ましくは0.05〜0.50、更に好ましくは0.10〜0.50である。B/(B+S)>0.7ではPEB後の膜収縮、基板への密着不良やスカムの原因となり好ましくない。一方、B/(B+S)<0.01では、パターン側壁に顕著に定在波が残ることがあるので好ましくない。
【0075】
本発明において、酸で分解し得る基を有する樹脂としては、上述の一般式(II)及び一般式(III)で示される繰り返し構造単位を含む樹脂が好ましい。これにより、高解像を有し、且つ露光から加熱までの経時における性能変化がより少なくなる。
一般式(II)において、R37、Aにおけるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ドデシル基などの炭素数1〜20個の直鎖、分岐あるいは環状のものがあげられる。アルキル基の好ましい置換基としてはアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基があげられる。
【0076】
37、Aにおけるアラルキル基としては、置換又は未置換のベンジル基、置換又は未置換のフェネチル基などの炭素数7〜15個のものが挙げられる。アラルキル基の好ましい置換基としてはアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基があげられる。
【0077】
37とAが互いに結合して形成する5又は6員環としては、テトラヒドロピラン環、テトラヒドロフラン環等が挙げられる。
上述の一般式(II)及び一般式(III)で示される繰り返し構造単位を含む樹脂には、他の共重合成分が含まれてもよい。
他のモノマー単位としては水素化ヒドロキシスチレン、ハロゲン、アルコキシもしくはアルキル置換ヒドロキシスチレン、スチレン、ハロゲン、アルコキシ、アシロキシもしくはアルキル置換スチレン、無水マレイン酸、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体、N−置換マレイミドを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。一般式(II)及び一般式(III)の成分と他のモノマー成分との比率は、〔(II)+(III)〕/〔他のモノマー成分〕=100/0〜50/50、好ましくは100/0〜60/40、更に好ましくは100/0〜70/30である。
【0078】
上述の一般式(II)及び一般式(III)で示される繰り返し構造単位を含む樹脂の具体例としては、下記のものが挙げられるが、本発明の内容がこれらに限定されるものではない。
【0079】
【化29】
Figure 0003890375
【0080】
【化30】
Figure 0003890375
【0081】
【化31】
Figure 0003890375
【0082】
【化32】
Figure 0003890375
【0083】
上記具体例において、Meはメチル基、Etはエチル基、nBuはn−ブチル基、iso−Buはイソブチル基、tBuはt−ブチル基を表す。
樹脂中の一般式(II)の繰り返し構造単位と一般式(III)の繰り返し構造単位の含有率としては、前記酸分解性基の含有率に従い決定することができる。
【0084】
酸分解性基としてアセタール基を用いる場合、アルカリ溶解速度調整及び耐熱性向上のために合成段階においてポリヒドロキシ化合物を添加してポリマー主鎖を多官能アセタール基で連結する架橋部位を導入しても良い。ポリヒドロキシ化合物の添加量は樹脂の水酸基の数に対して、0.01〜5mol%、さらに好ましくは0.05〜4mol%である。ポリヒドロキシ化合物としては、フェノール性水酸基あるいはアルコール性水酸基を2〜6個持つものがあげられ、好ましくは水酸基の数が2〜4個であり、さらに好ましくは水酸基の数が2または3個である。以下にポリヒドロキシ化合物の具体例をしめすがこれに限定されるものではない。
【0085】
【化33】
Figure 0003890375
【0086】
酸で分解し得る基を有する樹脂の重量平均分子量(Mw)は、2,000〜300,000の範囲であることが好ましい。2,000未満では未露光部の現像により膜減りが大きく、300,000を越えると樹脂自体のアルカリに対する溶解速度が遅くなり感度が低下してしまう。ここで、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーのポリスチレン換算値をもって定義される。
【0087】
また、本発明における酸で分解し得る基を有する樹脂は2種類以上混合して使用しても良い。本発明におけるこれら樹脂の使用量は、感光性組成物の全重量(溶媒を除く)を基準として40〜99重量%、好ましくは60〜98重量%である。更に、アルカリ溶解性を調節するために、酸で分解し得る基を有さないアルカリ可溶性樹脂を混合しても良い。
【0088】
光酸発生剤、酸分解性基含有樹脂とともに、後記酸分解性低分子溶解阻止化合物を混合しても良い。この場合、該溶解阻止化合物の含量は、感光性組成物の全重量(溶媒を除く)を基準として3〜45重量%、好ましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜20重量%である。
【0089】
〔IV〕本発明で使用されるアルカリ可溶性樹脂
本発明において、水不溶でアルカリ水溶液に可溶な樹脂(以下、アルカリ可溶性樹脂ともいう)を用いてもよい。
本発明に用いられるアルカリ可溶性樹脂としては、例えばノボラック樹脂、水素化ノボラツク樹脂、アセトン−ピロガロール樹脂、o−ポリヒドロキシスチレン、m−ポリヒドロキシスチレン、p−ポリヒドロキシスチレン、水素化ポリヒドロキシスチレン、ハロゲンもしくはアルキル置換ポリヒドロキシスチレン、ヒドロキシスチレン−N−置換マレイミド共重合体、o/p−及びm/p−ヒドロキシスチレン共重合体、ポリヒドロキシスチレンの水酸基に対する一部O−アルキル化物(例えば、5〜30モル%のO−メチル化物、O−(1−メトキシ)エチル化物、O−(1−エトキシ)エチル化物、O−2−テトラヒドロピラニル化物、O−(t−ブトキシカルボニル)メチル化物等)もしくはO−アシル化物(例えば、5〜30モル%のo−アセチル化物、O−(t−ブトキシ)カルボニル化物等)、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ヒドロキシスチレン共重合体、α−メチルスチレン−ヒドロキシスチレン共重合体、カルボキシル基含有メタクリル系樹脂及びその誘導体、ポリビニルアルコール誘導体を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
特に好ましいアルカリ可溶性樹脂はノボラック樹脂及びo−ポリヒドロキシスチレン、m−ポリヒドロキシスチレン、p−ポリヒドロキシスチレン及びこれらの共重合体、アルキル置換ポリヒドロキシスチレン、ポリヒドロキシスチレンの一部O−アルキル化、もしくはO−アシル化物、スチレン−ヒドロキシスチレン共重合体、α−メチルスチレン−ヒドロキシスチレン共重合体である。該ノボラック樹脂は所定のモノマーを主成分として、酸性触媒の存在下、アルデヒド類と付加縮合させることにより得られる。
【0090】
所定のモノマーとしては、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o−クレゾール等のクレゾール類、2,5−キシレノール、3,5−キシレノール、3,4−キシレノール、2,3−キシレノール等のキシレノール類、m−エチルフェノール、p−エチルフェノール、o−エチルフェノール、p−t−ブチルフェノール、p−オクチルフエノール、2,3,5−トリメチルフェノール等のアルキルフェノール類、p−メトキシフェノール、m−メトキシフェノール、3,5−ジメトキシフェノール、2−メトキシ−4−メチルフェノール、m−エトキシフェノール、p−エトキシフェノール、m−プロポキシフェノール、p−プロポキシフェノール、m−ブトキシフェノール、p−ブトキシフェノール等のアルコキシフェノール類、2−メチル−4−イソプロピルフェノール等のビスアルキルフェノール類、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o−クロロフェノール、ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノールA、フェニルフェノール、レゾルシノール、ナフトール等のヒドロキシ芳香化合物を単独もしくは2種類以上混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
【0091】
アルデヒド類としては、例えばホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロベンズアルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−メチルベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、フルフラール、クロロアセトアルデヒド及びこれらのアセタール体、例えばクロロアセトアルデヒドジエチルアセタール等を使用することができるが、これらの中で、ホルムアルデヒドを使用するのが好ましい。
これらのアルデヒド類は、単独でもしくは2種類以上組み合わせて用いられる。酸性触媒としては塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸等を使用することができる。
【0092】
こうして得られたノボラック樹脂の重量平均分子量は、1,000〜30,000の範囲であることが好ましい。1,000未満では未露光部の現像後の膜減りが大きく、30,000を越えると現像速度が小さくなってしまう。特に好適なのは2,000〜20,000の範囲である。
また、ノボラック樹脂以外の前記ポリヒドロキシスチレン、及びその誘導体、共重合体の重量平均分子量は、2000以上、好ましくは5000〜200000、より好ましくは10000〜100000である。また、レジスト膜の耐熱性を向上させるという観点からは、25000以上が好ましい。
ここで、重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーのポリスチレン換算値をもって定義される。
本発明に於けるこれらのアルカリ可溶性樹脂は2種類以上混合して使用しても良い。アルカリ可溶性樹脂の使用量は、感光性組成物の全重量(溶媒を除く)を基準として、40〜97重量%、好ましくは60〜90重量%である。
【0093】
〔V〕本発明に使用される低分子酸分解性溶解阻止化合物
本発明において、低分子酸分解性溶解阻止化合物を用いてもよい。
本発明に用いられる酸分解性溶解阻止化合物としては、その構造中に酸で分解し得る基を少なくとも2個有し、該酸分解性基間の距離が最も離れた位置において、酸分解性基を除く結合原子を少なくとも8個経由する化合物である。
本発明において、好ましくは酸分解性溶解阻止化合物は、その構造中に酸で分解し得る基を少なくとも2個有し、該酸分解性基間の距離が最も離れた位置において、酸分解性基を除く結合原子を少なくとも10個、好ましくは少なくとも11個、更に好ましくは少なくとも12個経由する化合物、又は酸分解性基を少なくとも3個有し、該酸分解性基間の距離が最も離れた位置において、酸分解性基を除く結合原子を少なくとも9個、好ましくは少なくとも10個、更に好ましくは少なくとも11個経由する化合物である。又、上記結合原子の好ましい上限は50個、更に好ましくは30個である。
本発明において、酸分解性溶解阻止化合物が、酸分解性基を3個以上、好ましくは4個以上有する場合、又酸分解性基を2個有するものにおいても、該酸分解性基が互いにある一定の距離以上離れている場合、アルカリ可溶性樹脂に対する溶解阻止性が著しく向上する。
なお、本発明における酸分解性基間の距離は、酸分解性基を除く、経由結合原子数で示される。例えば、以下の化合物(1),(2)の場合、酸分解性基間の距離は、各々結合原子4個であり、化合物(3)では結合原子12個である。
【0094】
【化34】
Figure 0003890375
【0095】
また、本発明の酸分解性溶解阻止化合物は、1つのベンゼン環上に複数個の酸分解性基を有していても良いが、好ましくは、1つのベンゼン環上に1個の酸分解性基を有する骨格から構成される化合物である。更に、本発明の酸分解性溶解阻止化合物の分子量は3,000以下であり、好ましくは500〜3,000、更に好ましくは1,000〜2,500である。
【0096】
本発明の好ましい実施態様においては、酸により分解し得る基、即ち−COO−A0 、−O−B0基を含む基としては、−R0−COO−A0、又は−Ar−O−B0で示される基が挙げられる。
ここでA0は、−C(R01)(R02)(R03)、−Si(R01)(R02)(R03)もしくは−C(R04)(R05)−O−R06基を示す。B0は、A0又は−CO−O−A0基を示す。
01、R02、R03、R04及びR05は、それぞれ同一でも相異していても良く、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基もしくはアリール基を示し、R06はアルキル基もしくはアリール基を示す。但し、R01〜R03の内少なくとも2つは水素原子以外の基であり、又、R01〜R03、及びR04〜R06の内の2つの基が結合して環を形成してもよい。R0は置換基を有していても良い2価以上の脂肪族もしくは芳香族炭化水素基を示し、−Ar−は単環もしくは多環の置換基を有していても良い2価以上の芳香族基を示す。
【0097】
ここで、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基の様な炭素数1〜4個のものが好ましく、シクロアルキル基としてはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基の様な炭素数3〜10個のものが好ましく、アルケニル基としてはビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基の様な炭素数2〜4個のものが好ましく、アリール基としてはフエニル基、キシリル基、トルイル基、クメニル基、ナフチル基、アントラセニル基の様な炭素数6〜14個のものが好ましい。
また、置換基としては水酸基、ハロゲン原子(フツ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ基、シアノ基、上記のアルキル基、メトキシ基・エトキシ基・ヒドロキシエトキシ基・プロポキシ基・ヒドロキシプロポキシ基・n−ブトキシ基・イソブトキシ基・sec−ブトキシ基・t−ブトキシ基等のアルコキシ基、メトキシカルボニル基・エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、ベンジル基・フエネチル基・クミル基等のアラルキル基、アラルキルオキシ基、ホルミル基・アセチル基・ブチリル基・ベンゾイル基・シアナミル基・バレリル基等のアシル基、ブチリルオキシ基等のアシロキシ基、上記のアルケニル基、ビニルオキシ基・プロペニルオキシ基・アリルオキシ基・ブテニルオキシ基等のアルケニルオキシ基、上記のアリール基、フエノキシ基等のアリールオキシ基、ベンゾイルオキシ基等のアリールオキシカルボニル基を挙げることができる。
【0098】
酸分解性基として好ましくは、シリルエーテル基、クミルエステル基、アセタール基、テトラヒドロピラニルエーテル基、エノールエーテル基、エノールエステル基、第3級のアルキルエーテル基、第3級のアルキルエステル基、第3級のアルキルカーボネート基等である。更に好ましくは、第3級アルキルエステル基、第3級アルキルカーボネート基、クミルエステル基、テトラヒドロピラニルエーテル基である。
【0099】
酸分解性溶解阻止化合物としては、好ましくは、特開平1−289946号、特開平1−289947号、特開平2−2560号、特開平3−128959号、特開平3−158855号、特開平3−179353号、特開平3−191351号、特開平3−200251号、特開平3−200252号、特開平3−200253号、特開平3−200254号、特開平3−200255号、特開平3−259149号、特開平3−279958号、特開平3−279959号、特開平4−1650号、特開平4−1651号、特開平4−11260号、特開平4−12356号、特開平4−12357号、特願平3−33229号、特願平3−230790号、特願平3−320438号、特願平4−25157号、特願平4−52732号、特願平4−103215号、特願平4−104542号、特願平4−107885号、特願平4−107889号、同4−152195号等の明細書に記載されたポリヒドロキシ化合物のフエノール性OH基の一部もしくは全部を上に示した基、−R0−COO−A0もしくはB0基で結合し、保護した化合物が含まれる。
【0100】
更に好ましくは、特開平1−289946号、特開平3−128959号、特開平3−158855号、特開平3−179353号、特開平3−200251号、特開平3−200252号、特開平3−200255号、特開平3−259149号、特開平3−279958号、特開平4−1650号、特開平4−11260号、特開平4−12356号、特開平4−12357号、特願平4−25157号、特願平4−103215号、特願平4−104542号、特願平4−107885号、特願平4−107889号、同4−152195号の明細書に記載されたポリヒドロキシ化合物を用いたものが挙げられる。
【0101】
より具体的には、一般式[I]〜[XVI]で表される化合物が挙げられる。
【0102】
【化35】
Figure 0003890375
【0103】
【化36】
Figure 0003890375
【0104】
【化37】
Figure 0003890375
【0105】
【化38】
Figure 0003890375
【0106】
ここで、
101 、R102 、R108 、R130 :同一でも異なっていても良く、水素原子、−R0−COO−C(R01)(R02)(R03)又は−CO−O−C(R01)(R02)(R03)、但し、R0、R01、R02及びR03の定義は前記と同じである。
【0107】
100 :−CO−,−COO−,−NHCONH−,−NHCOO−,−O−、−S−,−SO−,−SO2−,−SO3−,もしくは
【0108】
【化39】
Figure 0003890375
【0109】
ここで、G=2〜6 但し、G=2の時はR150 、R151 のうち少なくとも一方はアルキル基、
150 、R151 :同一でも異なっていても良く、水素原子,アルキル基,アルコキシ基、−OH,−COOH,−CN,ハロゲン原子,−R152 −COOR153 もしくは−R154 −OH、
152 、R154 :アルキレン基、
153 :水素原子,アルキル基,アリール基,もしくはアラルキル基、
99、R103 〜R107 、R109 、R111 〜R118 、R121 〜R123 、R128 〜R129 、R131 〜R134 、R138 〜R141 及びR143 :同一でも異なっても良く、水素原子,水酸基,アルキル基,アルコキシ基,アシル基,アシロキシ基,アリール基,アリールオキシ基,アラルキル基,アラルキルオキシ基,ハロゲン原子,ニトロ基,カルボキシル基,シアノ基,もしくは
−N(R155)(R156)(R155、R156:H,アルキル基,もしくはアリール基)
110 :単結合,アルキレン基,もしくは
【0110】
【化40】
Figure 0003890375
【0111】
157 、R159 :同一でも異なっても良く、単結合,アルキレン基,−O−,−S−,−CO−,もしくはカルボキシル基、
158 :水素原子,アルキル基,アルコキシ基,アシル基,アシロキシ基,アリール基,ニトロ基,水酸基,シアノ基,もしくはカルボキシル基、但し、水酸基が酸分解性基(例えば、t−ブトキシカルボニルメチル基、テトラヒドロピラニル基、1−エトキシ−1−エチル基、1−t−ブトキシ−1−エチル基)で置き換ってもよい。
【0112】
119 、R120 :同一でも異なっても良く、メチレン基,低級アルキル置換メチレン基,ハロメチレン基,もしくはハロアルキル基、但し本願において低級アルキル基とは炭素数1〜4のアルキル基を指す、
124 〜R127 :同一でも異なっても良く、水素原子もしくはアルキル基、
135 〜R137 :同一でも異なっても良く、水素原子,アルキル基,アルコキシ基,アシル基,もしくはアシロキシ基、
142 :水素原子,−R0−COO−C(R01)(R02)(R03)又は−CO−O−C(R01)(R02)(R03)、もしくは
【0113】
【化41】
Figure 0003890375
【0114】
144 、R145 :同一でも異なっても良く、水素原子,低級アルキル基,低級ハロアルキル基,もしくはアリール基、
146 〜R149 :同一でも異なっていても良く、水素原子,水酸基,ハロゲン原子,ニトロ基,シアノ基,カルボニル基,アルキル基,アルコキシ基,アルコキシカルボニル基,アラルキル基,アラルキルオキシ基,アシル基,アシロキシ基,アルケニル基,アルケニルオキシ基,アリール基,アリールオキシ基,もしくはアリールオキシカルボニル基、但し、各4個の同一記号の置換基は同一の基でなくても良い、
Y:−CO−,もしくは−SO2−、
Z,B:単結合,もしくは−O−、
A:メチレン基,低級アルキル置換メチレン基,ハロメチレン基,もしくはハロアルキル基、
E:単結合,もしくはオキシメチレン基、
a〜z,a1〜y1:複数の時、()内の基は同一または異なっていてもよい、
a〜q、s,t,v,g1〜i1,k1〜m1,o1,q1,s1,u1:0もしくは1〜5の整数、
r,u,w,x,y,z,a1〜f1,p1,r1,t1,v1〜x1:0もしくは1〜4の整数、
j1,n1,z1,a2,b2,c2,d2:0もしくは1〜3の整数、
z1,a2,c2,d2のうち少なくとも1つは1以上、
y1:3〜8の整数、
(a+b),(e+f+g),(k+l+m),(q+r+s),(w+x+y),(c1+d1),(g1+h1+i1+j1),(o1+p1),
(s1+t1)≧2、
(j1+n1)≦3、
(r+u),(w+z),(x+a1),(y+b1),(c1+e1),(d1+f1),(p1+r1),(t1+v1),(x1+w1)≦4、但し一般式[V]の場合は(w+z),(x+a1)≦5、
(a+c),(b+d),(e+h),(f+i),(g+j),(k+n),(l+o),(m+p),(q+t),(s+v),(g1+k1),
(h1+l1),(i1+m1),(o1+q1),(s1+u1)≦5、
を表す。
【0115】
【化42】
Figure 0003890375
【0116】
【化43】
Figure 0003890375
【0117】
【化44】
Figure 0003890375
【0118】
【化45】
Figure 0003890375
【0119】
好ましい化合物骨格の具体例を以下に示す。
【0120】
【化46】
Figure 0003890375
【0121】
【化47】
Figure 0003890375
【0122】
【化48】
Figure 0003890375
【0123】
【化49】
Figure 0003890375
【0124】
【化50】
Figure 0003890375
【0125】
【化51】
Figure 0003890375
【0126】
【化52】
Figure 0003890375
【0127】
【化53】
Figure 0003890375
【0128】
【化54】
Figure 0003890375
【0129】
【化55】
Figure 0003890375
【0130】
【化56】
Figure 0003890375
【0131】
【化57】
Figure 0003890375
【0132】
【化58】
Figure 0003890375
【0133】
【化59】
Figure 0003890375
【0134】
【化60】
Figure 0003890375
【0135】
【化61】
Figure 0003890375
【0136】
【化62】
Figure 0003890375
【0137】
【化63】
Figure 0003890375
【0138】
【化64】
Figure 0003890375
【0139】
化合物(1)〜(63)中のRは、水素原子、
【0140】
【化65】
Figure 0003890375
【0141】
を表す。但し、少なくとも2個、もしくは構造により3個は水素原子以外の基であり、各置換基Rは同一の基でなくても良い。
【0142】
本発明において、上記溶解阻止化合物の添加量は、酸発生化合物、アルカリ可溶性樹脂と組み合わせる場合、感光性組成物の全重量(溶媒を除く)を基準として3〜50重量%であり、好ましくは5〜40重量%、より好ましくは10〜35重量%の範囲である。
【0143】
〔VI〕本発明に使用されるその他の成分
本発明のポジ型感光性組成物には必要に応じて、更に染料、顔料、可塑剤、界面活性剤、光増感剤、有機塩基性化合物及び現像液に対する溶解性を促進させるフエノール性OH基を2個以上有する化合物などを含有させることができる。
【0144】
本発明で使用できるフェノール性OH基を2個以上有する化合物は、好ましくは分子量1000以下のフェノール化合物である。また、分子中に少なくとも2個のフェノール性水酸基を有することが必要であるが、これが10を越えると、現像ラチチュードの改良効果が失われる。また、フェノ−ル性水酸基と芳香環との比が0.5未満では膜厚依存性が大きく、また、現像ラチチュードが狭くなる傾向がある。この比が1.4を越えると該組成物の安定性が劣化し、高解像力及び良好な膜厚依存性を得るのが困難となって好ましくない。
【0145】
このフェノール化合物の好ましい添加量はアルカリ可溶性樹脂に対して2〜50重量%であり、更に好ましくは5〜30重量%である。50重量%を越えた添加量では、現像残渣が悪化し、また現像時にパターンが変形するという新たな欠点が発生して好ましくない。
【0146】
このような分子量1000以下のフェノール化合物は、例えば、特開平4−122938、特開平2−28531、米国特許第4916210、欧州特許第219294等に記載の方法を参考にして、当業者に於て容易に合成することが出来る。
フェノール化合物の具体例を以下に示すが、本発明で使用できる化合物はこれらに限定されるものではない。
【0147】
レゾルシン、フロログルシン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,3′,4′,5′−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、アセトン−ピロガロール縮合樹脂、フロログルコシド、2,4,2′,4′−ビフェニルテトロール、4,4′− チオビス(1,3−ジヒドロキシ)ベンゼン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェニルエーテル、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェニルスルフォキシド、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェニルスルフォン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4−(α−メチルベンジリデン)ビスフェノール、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1−エチル−4−イソプロピルベンゼン、1,2,2−トリス(ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,2−トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2,5,5−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,3−トリス(ヒドロキシフェニル)ブタン、パラ〔α,α,α′,α′−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)〕−キシレン等を挙げることができる。
【0148】
本発明で用いることのできる好ましい有機塩基性化合物とは、フェノールよりも塩基性の強い化合物である。中でも含窒素塩基性化合物が好ましい。
好ましい化学的環境として、下記式(A)〜(E)構造を挙げることができる。
【0149】
【化66】
Figure 0003890375
【0150】
更に好ましい化合物は、一分子中に異なる化学的環境の窒素原子を2個以上有する含窒素塩基性化合物であり、特に好ましくは、置換もしくは未置換のアミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物もしくはアルキルアミノ基を有する化合物である。好ましい具体例としては、置換もしくは未置換のグアニジン、置換もしくは未置換のアミノピリジン、置換もしくは未置換のアミノアルキルピリジン、置換もしくは未置換のアミノピロリジン、置換もしくは未置換のインダーゾル、置換もしくは未置換のピラゾール、置換もしくは未置換のピラジン、置換もしくは未置換のピリミジン、置換もしくは未置換のプリン、置換もしくは未置換のイミダゾリン、置換もしくは未置換のピラゾリン、置換もしくは未置換のピペラジン、置換もしくは未置換のアミノモルフォリン、置換もしくは未置換のアミノアルキルモルフォリン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリール基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アシル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。特に好ましい化合物として、グアニジン、1,1−ジメチルグアニジン、1,1,3,3,−テトラメチルグアニジン、2−アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリジン、2−ジメチルアミノピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、2−ジエチルアミノピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、3−アミノエチルピリジン、4−アミノエチルピリジン、3−アミノピロリジン、ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピペリジン、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ピペリジノピペリジン、2−イミノピペリジン、1−(2−アミノエチル)ピロリジン、ピラゾール、3−アミノ−5−メチルピラゾール、5−アミノ−3−メチル−1−p−トリルピラゾール、ピラジン、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジン、ピリミジン、2,4−ジアミノピリミジン、4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、N−アミノモルフォリン、N−(2−アミノエチル)モルフォリンなどが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0151】
これらの含窒素塩基性化合物は、単独であるいは2種以上一緒に用いられる。含窒素塩基性化合物の使用量は、感光性組成物(溶媒を除く)100重量部に対し、通常、0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜5重量部である。0.001重量部未満では本発明の効果が得られない。一方、10重量部を超えると感度の低下や非露光部の現像性が悪化する傾向がある。
【0152】
好適な染料としては油性染料及び塩基性染料がある。具体的にはオイルイエロー#101、オイルイエロー#103、オイルピンク#312、オイルグリーンBG、オイルブルーBOS,オイルブルー#603、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラックT−505(以上オリエント化学工業株式会社製)、クリスタルバイオレット(CI42555)、メチルバイオレット(CI42535)、ローダミンB(CI45170B)、マラカイトグリーン(CI42000)、メチレンブルー(CI52015)等を挙げることができる。
【0153】
さらに、下記に挙げるような分光増感剤を添加し、使用する光酸発生剤が吸収を持たない遠紫外より長波長領域に増感させることで、本発明の感光性組成物をiまたはg線に感度を持たせることができる。好適な分光増感剤としては、具体的にはベンゾフェノン、p,p’−テトラメチルジアミノベンゾフェノン、p,p’−テトラエチルエチルアミノベンゾフェノン、2−クロロチオキサントン、アントロン、9−エトキシアントラセン、アントラセン、ピレン、ペリレン、フェノチアジン、ベンジル、アクリジンオレンジ、ベンゾフラビン、セトフラビン−T、9,10−ジフェニルアントラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセナフテン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニリン、N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチルアミン、ピクラミド、アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン1,2−ベンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−1,9−ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、1,2−ナフトキノン、3,3’−カルボニル−ビス(5,7−ジメトキシカルボニルクマリン)及びコロネン等であるがこれらに限定されるものではない。
また、これらの分光増感剤は、光源の遠紫外光の吸光剤としても使用可能である。この場合、吸光剤は基板からの反射光を低減し、レジスト膜内の多重反射の影響を少なくさせることで、定在波改良の効果を発現する。
【0154】
本発明の感光性組成物は、上記各成分を溶解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン等が好ましく、これらの溶媒を単独あるいは混合して使用する。
【0155】
上記溶媒に界面活性剤を加えることもできる。具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフトップEF301,EF303,EF352(新秋田化成(株)製)、メガファックF171,F173 (大日本インキ(株)製)、フロラ−ドFC430,FC431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710,サーフロンS−382,SC101,SC102,SC103,SC104,SC105,SC106(旭硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)やアクリル酸系もしくはメタクリル酸系(共)重合ポリフローNo.75,No.95(共栄社油脂化学工業(株)製)等を挙げることができる。これらの界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中の固形分100重量部当たり、通常、2重量部以下、好ましくは1重量部以下である。
これらの界面活性剤は単独で添加してもよいし、また、いくつかの組み合わせで添加することもできる。
【0156】
上記感光性組成物を精密集積回路素子の製造に使用されるような基板(例:シリコン/二酸化シリコン被覆)上にスピナー、コーター等の適当な塗布方法により塗布後、所定のマスクを通して露光し、ベークを行い現像することにより良好なレジストパターンを得ることができる。
【0157】
本発明の感光性組成物の現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第四級アンモニウム塩、ピロール、ピヘリジン等の環状アミン類等のアルカリ性水溶液を使用することができる。
更に、上記アルカリ性水溶液にアルコール類、界面活性剤を適当量添加して使用することもできる。
【0158】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明の内容がこれにより限定されるものではない。
合成例1(化合物例I−1の合成)
ヒドロキノン10gをDMF200mlに溶解させ、この溶液に氷冷下水素化ナトリウム9.1gを添加した。この溶液に氷冷下ヨウ化n−ブチル50gを1時間かけて滴下し、さらに2時間反応させた。反応液を氷水にゆっくり注ぎ一晩放置すると固体が析出してきた。これをろ過、水洗乾燥すると1,4−ジブトキシベンゼン18.9gが得られた。
得られた1,4−ジブトキシベンゼン5gをクロロホルム30mlに溶解させ、この溶液に氷冷下クロロスルホン酸6.6gを15分かけて滴下した。0℃で30分攪拌した後、反応液を氷水に注ぎ、これをへキサンで抽出した。有機層を水洗、乾燥し、濃縮すると2,5−ジブトキシベンゼンスルホニルクロリド2.2gが得られた。
【0159】
2,5−ジブトキシベンゼンスルホニルクロリド2.2gをメタノール10mlに溶解させ、これに水酸化ナトリウム1gを水10mlに溶解させたものを加え、40℃で1時間攪拌した。この溶液に45%トリフェニルスルホニウムクロリド水溶液4.6を加えると粘稠物が沈殿してきた。上澄みを除き、この粘稠物を水洗すると化合物例I−1が3.8g得られた。
他の化合物についても同様の方法により、アルコキシベンゼン誘導体をクロロスルホン化してスルホニルクロリドに導いた後、これを加水分解し、これにスルホニウム化合物を加えて塩交換することによって得られた。
【0160】
樹脂の合成例I)
ポリp−ヒドロキシスチレン(日本曹達製VP−8000、重量平均分子量11000)500gを脱水THF2000mlに溶解した。この溶液にiso−ブチルビニルエーテル176g及び脱水p−トルエンスルホン酸0.15gを加え、室温で10時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン16gを加えた後イオン交換水40リットル/の溶液に投入し、析出した粉体をろ取、水洗、乾燥するとp−ヒドロキシスチレン/p−(1−iso−ブトキシエトキシ)スチレン共重合体(60/40)を得た。
【0161】
樹脂の合成例2)
ポリp−ヒドロキシスチレン(日本曹達製VP−8000、重量平均分子量11000)500gを脱水THF2000mlに溶解した。この溶液にiso−ブチルビニルエーテル166g、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン40g及び脱水p−トルエンスルホン酸0.15gを加え、室温で10時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン16gを加えた後イオン交換水40リットル/溶液に投入し、析出した粉体をろ取、水洗、乾燥するとp−ヒドロキシスチレン/p−(1−iso−ブトキシエトキシ)スチレン共重合体(70/30部分架橋型)を得た。
【0162】
樹脂の合成例3)
合成例1のiso−ブチルビニルエーテルの代わりに2,3−ジヒドロ−4H−ピランを用いた他は合成例1と同様にしてp−ヒドロキシスチレン/p−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)スチレン共重合体(60/40)を得た。
【0163】
樹脂の合成例4)
ポリp−ヒドロキシスチレン(日本曹達製VP−8000、重量平均分子量11000)をピリジン40mlに溶解させ、これに室温攪拌下二炭酸ジ−t−ブチル1.28gを添加した。室温で3時間反応させた後、イオン交換水1リットル/濃塩酸20gの溶液に投入した。析出した粉体をろ過、水洗、乾燥しp−ヒドロキシスチレン/p−(t−ブチルオキシカルボニルオキシ)スチレン共重合体(60/40)を得た。
【0164】
樹脂の合成例5)
t−ブチルビニルエーテルの変わりにエチルビニルエーテルを用いて樹脂の合成例2と同様の方法でp−ヒドロキシスチレン/p−(1−エトキシエトキシ)スチレン共重合体(55/45部分架橋型)が得られた。
【0165】
樹脂の合成例6)
ポリp−ヒドロキシスチレン(日本曹達製VP−8000、重量平均分子量11000)50g、炭酸カリウム25.2gにN,N−ジメチルアセトアミド300mlを加え、室温で30分攪拌した。この溶液にブロモ酢酸t−ブチル32.4gを加え、120℃で5時間反応させた。室温まで放冷した後、蒸留水2Lに注ぎ、これに1N塩酸水溶液を加えて中性とした。得られた粘稠固体を水洗、乾燥するとp−ヒドロキシスチレン/p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン共重合体(65/35)が得られた。
他の樹脂についても同様の方法を用いて合成した。
【0166】
(溶解阻止剤化合物の合成例−1)
α, α',α''−トリス(4−ヒドロキシフエニル)−1, 3, 5−トリイソプロピルベンゼン20g をテトラヒドロフラン400mlに溶解した。この溶液に窒素雰囲気下でtert- ブトキシカリウム14g を加え、室温にて10分間攪拌後、ジ−tert−ブチルジカーボネート29.2g を加えた。室温下、3時間反応させ、反応液を氷水に注ぎ、生成物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を更に水洗浄し、乾燥させた後溶媒を留去した。得られた結晶性の固体を再結晶後(ジエチルエーテル)、乾燥させ、化合物例(31:Rは全てt−BOC基)25.6g を得た。
【0167】
(溶解阻止剤化合物の合成例−2)
1−[α−メチル−α−(4' −ヒドロキシフェニル)エチル]−4−[α' ,α' −ビス(4" −ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン42.4g(0.10モル)をN,N−ジメチルアセトアミド300mlに溶解し、これに炭酸カリウム49.5g(0.35モル)、及びブロモ酢酸クミルエステル84.8g(0.33モル)を添加した。その後、120℃にて7時間撹拌した。反応混合物をイオン交換水2lに投入し、酢酸にて中和した後、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル抽出液を濃縮し、合成例−3と同様に精製し、化合物例(18:Rは総て−CH2 COOC(CH3 2 6 5 基)70gを得た。
【0168】
(溶解阻止剤化合物の合成例−3)
1,3,3,5−テトラキス−(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン44gをN,N−ジメチルアセトアミド250mlに溶解させ、これに炭酸カリウム70.7g、次いでブロモ酢酸t−ブチル90.3gを加え120℃にて7時間撹拌した。反応混合物をイオン交換水2lに投入し、得られた粘稠物を水洗した。これをカラムクロマトグラフィーにて精製すると化合物例60(Rはすべて−CH2 COOC4 9 (t))が87g得られた。
【0169】
(溶解阻止剤化合物の合成例−4)
α,α,α’,α’,α”,α”,−ヘキサキス(4−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリエチルベンゼン20gをジエチルエーテル400mlに溶解させた。この溶液に窒素雰囲気下で3,4−ジヒドロ−2H−ピラン42.4g、触媒量の塩酸を加え、24時間還流した。反応終了後少量の水酸化ナトリウムを加えた後ろ過した。ろ液を濃縮し、これをカラムクロマトグラフィーにて精製すると化合物例62(RはすべてTHP基)が55.3g得られた。
【0170】
実施例1〜10、及び比較例1〜3
上記合成例で示した化合物を用いレジストを調製した。そのときの処方を下記表−1に示す。
【0171】
【表1】
Figure 0003890375
【0172】
表−1において使用した略号は下記の内容を表す。
<ポリマー>( )内はモル比
PHS/iBES p−ヒドロキシスチレン/p−(1−iso−ブトキシエトキシスチレン共重合体(60/40)重量平均分子量 12000
PHS/iBESB p−ヒドロキシスチレン/p−(1−iso−ブトキシエトキシ)スチレン共重合体(70/30部分架橋型)重量平均分子量 96000
PHS/EES p−ヒドロキシスチレン/p−(1−エトキシエトキシ)スチレン共重合体(55/45)重量平均分子量 13000
PHS/EESB p−ヒドロキシスチレン/p−(1−エトキシエトキシ)スチレン共重合体(55/45部分架橋型)重量平均分子量 45000
PHS/nBESB p−ヒドロキシスチレン/p−(1−n−ブトキシエトキシ)スチレン共重合体(60/40部分架橋型)重量平均分子量 113000
PHS/THPS p−ヒドロキシスチレン/p−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)スチレン共重合体(60/40)重量平均分子量 12000
PHS/tBOCS p−ヒドロキシスチレン/p−(t−ブチルオキシカルボニルオキシ)スチレン共重合体(60/40)重量平均分子量 12000
PHS/tBCMO p−ヒドロキシスチレン/p−(t−ブトキシカルボニルメチルオキシ)スチレン共重合体(65/35)重量平均分子量 13000
PHS/St p−ヒドロキシスチレン/スチレン共重合体(85/15)重量平均分子量 51000
<溶解阻止剤中酸分解性基及び比較例用の化合物(A)>
【0173】
【化67】
Figure 0003890375
【0174】
[感光性組成物の調製と評価]
表−1に示す各素材に4−ジメチルアミノピリジンを加え、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.5gに溶解し、0.2μmのフィルターで濾過してレジスト溶液を作成した。このレジスト溶液を、スピンコーターを利用して、シリコンウエハー上に塗布し、90℃120秒間真空吸着型のホットプレートで乾燥して、膜厚0.83μmのレジスト膜を得た。
このレジスト膜に、248nmKrFエキシマレーザーステツパー(NA=0.42)を用いて露光を行った。露光直後にそれぞれ90℃の真空吸着型ホットプレートで60秒間加熱を行い、ただちに2.38%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液で60秒間浸漬し、30秒間水でリンスして乾燥した。このようにして得られたシリコンウエハー上のパターンのプロファイル、感度、解像力及び線幅変化を各々下記のように評価し、比較した。その結果を下記表−2に示す。
【0175】
〔感度〕
感度は0.40μmのマスクパターンを再現する露光量をもって定義した。
〔解像力〕
解像力は0.40μmのマスクパターンを再現する露光量における限界解像力を表す。
〔プロファイル〕
このようにして得られるシリコンウエハー上における、露光直後と露光後2時間経過後のレジストのプロファイルを走査型電子顕微鏡で観察し評価した。
【0176】
【表2】
Figure 0003890375
【0177】
表−2の結果から本発明のポジ型感光性組成物は、比較例1〜3に対しPEDの経時でも線幅変化がなく、良好なプロファイル(T−topの形成がない)を有し、且つ高感度、高解像力を有する感光性組成物であることがわかる。
【0178】
【発明の効果】
本発明のポジ型感光性組成物により、良好なプロファイルと高感度、高解像力を有し、露光後経時での性能変化の小さいポジ型感光性組成物を提供することができる。

Claims (3)

  1. (a)活性光線または放射線の照射により、スルホン酸を発生する下記一般式(I)で表される化合物、及び(b)下記一般式( II )で表される繰り返し構造単位及び一般式 (III )で表される繰り返し構造単位を含む、酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度を増大させる基を有する樹脂を含有することを特徴とするポジ型感光性組成物。
    Figure 0003890375
    式(I)中、R1 〜R15は同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アシルアミノ基、t−ブトキシカルボニルオキシ基、アリールチオ基、置換していてもよいアリール基、スルホニルアミノ基、置換していてもよいアリールオキシ基、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基、又は直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基を示す。R1 〜R15のうち少なくとも1つで、他のスルホニウム塩残基に結合してもよい。X- は、
    Figure 0003890375
    で表わされるスルホニウムアニオンから選ばれる化合物を示す。nは0〜10の整数を表す。R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36は同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐あるいは環状アルキル基、パーフロロアルキル基、直鎖、分岐あるいは環状アルコキシ基、アシル基、アシロキシ基、ホルミル基、ニトロ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アリール基、アルコキシカルボニル基を示す。R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36のうち少なくとも1つで、他のスルホニウム塩残基に結合してもよい。但し、R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36のうちそれぞれ少なくとも2つはアルコキシ基であり、R16〜R20、R21〜R27及びR28〜R36の各置換基の炭素数の和が4以上である。
    Figure 0003890375
    (II) および( III )中、R 37 は、水素原子、置換されていてもよい直鎖、分岐あるいは環状のアルキル基、又は置換されていてもよいアラルキル基を表わす。Aは、置換されていてもよい直鎖、分岐あるいは環状のアルキル基又は置換されていてもよいアラルキル基を表わす。またAとR 37 が互いに結合して5または6員環を形成してもよい。
  2. 酸により分解し得る基を有し、アルカリ現像液中での溶解度が酸の作用により増大する、分子量3000以下の低分子酸分解性溶解阻止化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載のポジ型感光性組成物。
  3. 請求項1または2に記載のポジ型感光性組成物により膜を形成し、該膜を露光、現像することを特徴とするポジ型パターン形成方法。
JP14543797A 1997-06-03 1997-06-03 ポジ型感光性組成物 Expired - Lifetime JP3890375B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14543797A JP3890375B2 (ja) 1997-06-03 1997-06-03 ポジ型感光性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14543797A JP3890375B2 (ja) 1997-06-03 1997-06-03 ポジ型感光性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10333326A JPH10333326A (ja) 1998-12-18
JP3890375B2 true JP3890375B2 (ja) 2007-03-07

Family

ID=15385230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14543797A Expired - Lifetime JP3890375B2 (ja) 1997-06-03 1997-06-03 ポジ型感光性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3890375B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2328864A1 (en) * 2008-09-26 2011-06-08 FUJIFILM Corporation Actinic ray-sensitive or radiation-sensitive resin composition and method of forming pattern with the composition

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3281612B2 (ja) 1999-03-05 2002-05-13 松下電器産業株式会社 パターン形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2328864A1 (en) * 2008-09-26 2011-06-08 FUJIFILM Corporation Actinic ray-sensitive or radiation-sensitive resin composition and method of forming pattern with the composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10333326A (ja) 1998-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3613491B2 (ja) 感光性組成物
JP3587325B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JP3679205B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JP3591672B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JP3773139B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JP3802179B2 (ja) ポジ型フォトレジスト組成物
JP3954233B2 (ja) ポジ型フォトレジスト組成物
JPH09309874A (ja) ポジ型感光性組成物
JP4007569B2 (ja) ポジ型電子線又はx線レジスト組成物
JPH1010715A (ja) ポジ型感光性組成物
JPH10123703A (ja) ポジ型感光性組成物
JPH09258435A (ja) ポジ型感光性組成物
JP3778391B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JP3741330B2 (ja) ポジ型フォトレジスト組成物及びそれを用いるパターン形成方法
JP3890358B2 (ja) ポジ型感光性樹脂組成物及びパターン形成方法
JP3813721B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JPH11109631A (ja) ポジ型感光性組成物
JP3907135B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JPH1090882A (ja) 化学増幅型ポジレジスト組成物
JP3890375B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JPH11295895A (ja) ポジ型フォトレジスト組成物
JP3638068B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JP3916188B2 (ja) ポジ型フォトレジスト組成物
JP3700880B2 (ja) ポジ型感光性組成物
JP3746854B2 (ja) 感光性組成物

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061031

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term