JP3890319B2 - 携帯情報端末装置、その充電器及び充電システム - Google Patents

携帯情報端末装置、その充電器及び充電システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯情報端末装置、その充電器及び充電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば携帯電話機のような携帯情報端末装置においては、時計機能を備えるタイプのものが一般的となっている。
【0003】
このため、携帯情報端末装置の使用者の中には、外出の際にも腕時計や懐中時計等は携行しないで、該携帯情報端末装置の時計機能を主に利用する者もいる。
【0004】
また、各種タイマー機能やビデオ等のリモコンとしての機能を兼ね備えるタイプの携帯情報端末装置も一般的となっている。
【0005】
さらに、電車の発車時刻のカウントダウン機能を備えるタイプの携帯情報端末装置も実用化されている。
【0006】
これらの事情のため、携帯情報端末装置が常に正確な時刻を保持することの必要性が高まっている。
【0007】
しかし、通常の携帯情報端末装置が備える時計機能の場合、長期に亘って使用し続けると次第に時刻がずれてくることが多く、このように時刻がずれてしまった場合には正確な時刻情報を携帯情報端末装置より得ることができない。
【0008】
ところで、常に正確な時刻を保持するための手法としては、いわゆる電波時計を用いる方法が考えられる。
【0009】
電波時計とは、正確な時刻情報を含む標準電波(電波時計用標準電波)を所定の電波基地局より受信し、該受信した標準電波に含まれる時刻情報(電波時計用時刻情報)に基づき時刻を随時補正する機能を備える時計である。
【0010】
従って、電波時計によれば、より正確な時刻を保持することが可能となる。
【0011】
ここで、現在の日本では、上記のような標準電波の送信を行う基地局として、40KHz及び60KHzの長波標準電波に重畳させてタイムコード(時刻情報)を送信する2箇所の長波標準電波基地局が存在する。
【0012】
このため、電波時計用のアンテナは長波(長波標準電波)を受信する必要があるので、フェライトバーアンテナを適用することが一般的である。
【0013】
しかしながら、フェライトバーアンテナはサイズが比較的大きいため、通常小型であることが要求される携帯情報端末装置に搭載するには不向きである。
【0014】
つまり、フェライトバーアンテナを携帯情報端末装置に搭載するとすれば、該携帯情報端末装置を小型に構成することが困難となり、不都合である。
【0015】
このような問題に鑑み、携帯情報端末装置に電波時計を適用するための従来の技術としては、例えば、該携帯情報端末装置の充電器に標準電波受信用のアンテナを搭載し、このアンテナにより受信される標準電波を用いて充電時に時刻を補正することによって、携行される携帯情報端末装置の大型化は抑制可能とするような技術が考えられている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0016】
【特許文献1】
特開平9−247255号公報(第2−4頁、第1−2図)
【0017】
【特許文献2】
特開2000−270487号公報(第2−4頁、第1−8図)
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1、2の技術では何れも充電器が備えるアンテナにより電波基地局からの標準電波を直接受信するため、該アンテナを例えば比較的大寸法のフェライトバーアンテナにより構成する必要がある。
【0019】
また、充電器は、通常は屋内で使用することを前提としているが、屋内では受信環境が悪いことも多く、この場合は正しく標準電波を受信できずに時刻補正を好適に実行できない可能性もある。
【0020】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、携帯情報端末装置に電波時計を適用しながらも該携帯情報端末装置を小型に構成でき、しかも、電波時計用標準電波による携帯情報端末装置の時刻補正をより確実に実行可能とする携帯情報端末装置、その充電器及び充電システムを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の携帯情報端末装置は、商用電源線に接続される充電器により充電される携帯情報端末装置において、制御部と、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された場合に該接続を検出し、その旨を前記制御部に出力する接続検出手段と、前記充電器より付与される電波時計用標準電波に基づいて電波時計用時刻情報を解析することによって時刻情報を得て、該時刻情報を前記制御部に出力する解析部と、を備え、前記制御部は、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された旨が前記接続検出手段から入力されると、前記解析部に対し2回の前記解析を続けて行わせ、2回の解析によりそれぞれ得られた時刻情報に基づき、これら時刻情報が正当なものであるか否かを判定し、正当なものであると判定した場合に、当該携帯情報端末装置が保持する時刻を、該得られた時刻情報に基づいて補正することを特徴としている。また、本発明の携帯情報端末装置は、商用電源線に接続される充電器により充電される携帯情報端末装置において、制御部と、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された場合に該接続を検出し、その旨を前記制御部に出力する接続検出手段と、前記充電器より付与される、少なくとも電波時計用標準電波を含む電波から、電波時計用標準電波を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された電波時計用標準電波に基づいて電波時計用時刻情報を解析することによって時刻情報を得て、該時刻情報を前記制御部に出力する解析部と、を備え、前記制御部は、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された旨が前記接続検出手段から入力されると、前記解析部に対し2回の前記解析を続けて行わせ、2回の解析によりそれぞれ得られた時刻情報に基づき、これら時刻情報が正当なものであるか否かを判定し、正当なものであると判定した場合に、当該携帯情報端末装置が保持する時刻を、該得られた時刻情報に基づいて補正することを特徴としている。
【0022】
前記制御部は、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された旨が前記接続検出手段から入力されると、前記解析部に対し60秒周期で2回の前記解析を続けて行わせ、このうち2回目の解析により得られた時刻情報が示す時刻が、1回目の解析により得られた時刻情報が示す時刻に対して1分後の時刻であれば、得られた時刻情報が正当なものであると判定し、当該携帯情報端末装置が保持する時刻を、該得られた時刻情報に基づいて補正することが好ましい。
【0023】
また、本発明の充電システムは、本発明の携帯情報端末装置と前記充電器とを備えて構成されていることを特徴としている。すなわち、本発明の充電システムは、本発明の携帯情報端末装置と、前記充電器と、を備えてされた充電システムであって、前記充電器は、商用電源線に接続されて該商用電源線より電源取り込みを行う電源取込用導線部と、前記電源取込用導線部へ商用電源線を介して伝送される、少なくとも電波時計用標準電波を含む電波を該電源取込用導線部より受信可能な電波受信用導体部と、前記電波受信用導体部により受信される電波から電波時計用標準電波を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された電波時計用標準電波を携帯情報端末装置に付与する付与手段と、を備えることを特徴としている。或いは、本発明の充電システムは、本発明の携帯情報端末装置と、前記充電器と、を備えてされた充電システムであって、前記充電器は、商用電源線に接続されて該商用電源線より電源取り込みを行う電源取込用導線部と、前記電源取込用導線部へ商用電源線を介して伝送される、少なくとも電波時計用標準電波を含む電波を該電源取込用導線部より受信可能な電波受信用導体部と、前記電波受信用導体部により受信される電波を携帯情報端末装置に付与する付与手段と、を備えることを特徴としている。
【0024】
ここで、商用電源線は、例えばブレーカや電力量計(電気メータ)等を介して屋外の送電用ケーブルと接続されているが、この送電用ケーブルはアンテナとしても機能し、電波時計用標準電波を含む各種電波を受信する。このため、電波時計用標準電波を含む電波の高周波は屋内の商用電源線にも伝送される。
【0025】
さらに、この商用電源線に対し充電器が接続された状態では、該充電器(の電源取込用導線部)にも電波時計用標準電波を含む電波の高周波が伝送される。
【0026】
ここで、電波時計用標準電波には電波時計用時刻情報が含まれている。すなわち、この電波時計用時刻情報は、商用電源線を介して充電器(の電源取込用導線部)に伝送されるといえる。
【0027】
なお、電源取込用導線部を構成するうちで、当該充電器の本体ケース外に露出した部分は、商用電源線に接続されるプラグを先端に有する電源コードとして構成されていることが好ましい。
【0028】
他方、電源取込用導線部を構成するうちで、当該充電器の本体ケース内に収容された部分の近傍には、電波受信用導体部が配されていることが好ましい。
【0029】
また、充電器の電源取込用導線部に伝送される高周波(電波時計用標準電波を含む電波の高周波)は、該電源取込用導線部の近傍に配される電波受信用導体部によって電磁誘導により受信される。つまり、電波時計用標準電波も電波受信用導体部によって受信される。
【0030】
さらに、このように電波受信用導体部によって受信される電波時計用標準電波は、該充電器の付与手段により携帯情報端末装置に付与される。
【0031】
ここで、付与手段は、例えば、充電の際に携帯情報端末装置側の充電端子部と接続されて携帯情報端末装置に電源供給する充電器側充電端子部を含んで構成され、これら両充電端子部間の伝送によって少なくとも電波時計用標準電波を携帯情報端末装置に付与する。
【0032】
従って、携帯情報端末装置では、充電器より付与される電波時計用標準電波を用いて時刻を補正することができる。
【0033】
ここで、充電器より携帯情報端末装置に(電源供給の他に)付与されるのは、電波時計用標準電波(電波時計用時刻情報を含んでいる)のみであっても良いし、屋外の送電用ケーブルを介して受信する各種電波(電波時計用標準電波を含んでいる)であっても良い。すなわち、携帯情報端末装置による時刻の補正を行うためには、充電器は、少なくとも電波時計用標準電波を携帯情報端末装置に付与すればよい。
【0034】
なお、上記の構成の他に、屋外の送電用ケーブルを介して受信する各種電波から電波時計用標準電波を抽出する抽出手段(電波時計用標準電波を増幅する増幅手段を含む)、電波時計用標準電波から電波時計用時刻情報を解析する解析手段等の構成が必要であるが、このうち解析手段は携帯情報端末装置が備えることとし、抽出手段は充電器と携帯情報端末装置とのいずれかが備えていれば良い
【0035】
すなわち、充電器より携帯情報端末装置に電波時計用標準電波の高周波が付与される場合には、例えば、充電器側に抽出手段を備えることとし、解析手段は携帯情報端末装置側に備えることとすればよい。さらに、充電器より携帯情報端末装置に電波時計用標準電波を含む各種電波の高周波が付与される場合には、抽出手段及び解析手段を携帯情報端末装置側に備えることとすればよい。
【0036】
また、本発明の携帯情報端末装置においては、前記補正を、充電時に充電器より付与される電波時計用標準電波に基づいて、該充電時に行うようにしたことが好ましい。
【0037】
なお、充電時以外にも、例えば時刻補正のためだけに携帯情報端末装置を充電器に接続し、時刻補正を行うことを可能としても良い。
【0039】
また、本発明の携帯情報端末装置は、例えば携帯電話機であることを好ましい例とするが、これに限らず、例えば、PHS(Personal Handy Phone System)や携帯型情報通信端末(PDA:Personal
Digital Assistant)等であっても良い。
【0040】
本発明の携帯情報端末装置及び充電システムによれば、携帯情報端末装置が保持する時刻の補正を、商用電源線を介して充電器に伝送され、該充電器より当該携帯情報端末装置に付与される電波時計用時刻情報に基づいて行うようにしたので、携帯情報端末装置は例えばフェライトバーアンテナなどの標準電波受信用アンテナを備える必要がない。よって、携帯情報端末装置に電波時計を適用しながらも該携帯情報端末装置を小型に構成できる。また、充電器も標準電波を直接受信するための受信用アンテナを備える必要がない。しかも、電波時計用標準電波による携帯情報端末装置の時刻補正を屋内でも問題なく実行可能となる。つまり、時刻補正をより確実に実行することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。本実施形態では、本発明に係る携帯情報端末装置とその充電器及び充電システムの適例として、携帯電話機とその充電器及び充電システムについての説明を行う。
【0042】
〔第1の実施形態〕
図1に示すように、第1の実施形態に係る充電システムは、動作電源用の2次電池109を備える携帯電話機101と、この携帯電話機101(の2次電池109)を充電するための充電器112とを備えて構成されている。
【0043】
このうち携帯電話機101は、上記2次電池109の他に、通話や電子メールに関する無線信号の送受信を行うアンテナ102(このアンテナ102は電波時計用標準電波を受信するものではなく、一般の携帯電話機が備えるアンテナである)と、このアンテナ102による無線信号の送受信を制御する送受信部103と、時刻の保持及び計時を行う時計部104と、この時計部104に保持されている時刻の表示やその他の各種表示を行う表示部105と、電話番号の入力や各機能選択等の各種操作を行うための、例えば複数の操作キーからなる操作部106と、このうち操作部106(の押圧操作の際における発光)、表示部105、時計部104及び送受信部103を統括的に制御する制御回路部107と、充電の際に充電器112と接続される充電端子部111と、充電に関する制御を行う充電回路部110とを備えている他に、充電器112より付与される電波時計用標準電波(以下、単に標準電波)の高周波に基づいて電波時計用時刻情報(以下、単に時刻情報)を解析する処理を行う標準電波解析部108を備えている。なお、この標準電波解析部108も制御回路部107により制御される。ここで、標準電波解析部108は、時刻情報だけでなく、カレンダー情報も解析するようにしても良い。
【0044】
このような構成の携帯電話機101は、通常の携帯電話機と同様に、通話機能や電子メールの送受信機能を備えているが、これらの機能に限らず、例えば、カメラ機能、バーコード読取機能、電卓機能等の機能も別途備えることとしても良い。なお、これらの各種機能は、操作部106が適宜に操作されることに基づき制御回路部107の制御下で実行される。
【0045】
また、制御回路部107は、例えば待ち受け状態においては、時計部104が保持する時刻を表示部205に表示させる。
【0046】
ここで、時計部104は、2次電池109が外れた場合でも時刻保持及び計時動作を継続可能となるように、バックアップ電池(図示略)を備える。
【0047】
また、この時計部104は、一般的な携帯電話機における時計部と同様に、例えば、リアルタイムクロックICを備えて構成されている。
【0048】
しかし、リアルタイムクロックICはそれ程高精度ではないため、長期間使用している場合は時刻にずれが生じてしまうことがある。
【0049】
このように時刻がずれてしまった場合にも、本実施形態の携帯電話機101においては、例えば充電時に、標準電波に含まれる時刻情報に基づいて自動的に時刻補正を行うことが可能に構成されている(詳細後述)。
【0050】
なお、携帯電話機101は、例えば、手動でも時刻の補正操作を行うことが可能に構成されていても良い。
【0051】
他方、充電器112は、本体ケース112aと、この本体ケース112aより外部に導出され、商用電源線(図示略)に接続された際に商用電源を取り込むための電源コード(電源取込用導線部の一部を構成する)117と、この電源コード117を介して取り込まれる商用電源を元に充電に使用される所望のDC電源を生成する充電部116と、充電の際に携帯電話機101の充電端子部111と接続される充電端子部(充電器側充電端子部)115とを備える他に、以下に説明する構成要素を備える。
【0052】
すなわち、充電器112は、本体ケース112aの内部において充電部116と電源コード117とを接続し、該電源コード117を介して商用電源を充電部116に導く接続線118(電源取込用導線部の他の一部を構成する)を備えている。
【0053】
ここで、この接続線118は、電源取込用導線部を構成するうちで本体ケース内に収容された部分を構成する一方で、電源コード117は、電源取込用導線部を構成するうちで充電器112の本体ケース112a外に露出した部分を構成する。
【0054】
なお、電源コード117の先端には、商用電源線のコンセントに差し込まれることにより該商用電源線に電源コード117を接続するプラグ117aが備えられている。
【0055】
また、充電器112は、接続線(電源取込用導線部)118の近傍に配された導体部(電波受信用導体部)114を備える。
【0056】
この導体部114は、接続線118に対し絶縁状態で該接続線118に対し例えば平行に配され、商用電源線及び電源コード117を介して接続線118に伝送される電波の高周波を、該接続線118より電磁誘導によって受信する。
【0057】
すなわち、充電器112は、接続線(電源取込用導線部)118へ商用電源線を介して伝送される、少なくとも電波時計用標準電波を含む電波を受信可能となるように、接続線118の近傍に配される導体部(電波受信用導体部)114を備える。
【0058】
ここで、商用電源線は、例えばブレーカや電力量計(電気メータ)等を介して屋外の送電用ケーブルと接続されているが、この送電用ケーブルはアンテナとしても機能し、電波時計用標準電波を含む各種電波を受信する。このため、電波時計用標準電波を含む電波の高周波は屋内の商用電源線にも伝送される。
【0059】
従って、この商用電源線に対し充電器112の電源コード117が接続された状態では、該電源コード117を介して接続部118にも電波時計用標準電波を含む電波の高周波が伝送される。
【0060】
よって、導体部114は、この高周波を、近傍の接続部118より電磁誘導によって受信することができる。
【0061】
加えて、充電器112は、導体部114によって受信される各種電波の高周波から標準電波の高周波を抽出する抽出部(抽出手段)113を備えている。
【0062】
この抽出部113は、主に標準電波の高周波のみを選択的に通過させる狭帯域のフィルタ及び増幅手段としての増幅回路を備えて構成され、例えば、標準電波の高周波の選択的通過及び増幅を繰り返し行うことによって、各種電波の高周波から標準電波の高周波を抽出する。
【0063】
ところで、携帯電話機101は2次電池109で動作しているため、充電器112を使用して適時充電を行う必要がある。このような充電を繰り返し行うことにより、携帯電話機101は継続して使用することができる。つまり、携帯電話機101は、商用電源線に接続される充電器112により充電して使用される。
【0064】
充電は、充電器112を商用電源線に接続するとともに、該充電器112に携帯電話機101を接続することにより実行される。
【0065】
ここで、例えば、充電器112の上面には、携帯電話機101の位置決め用凹部(図示略)が形成され、該位置決め用凹部内に携帯電話機101の一端(例えば、底部)を差し込むようにして携帯電話機101を充電器112に載置することにより、容易に携帯電話機101を充電器112に接続することが可能とされている。
【0066】
つまり、例えば、位置決め用凹部内に携帯電話機101の一端を差し込むことにより、該携帯電話機101の充電端子部111(携帯電話機側充電端子部)と充電器112の充電端子部115(充電器側充電端子部)とが導通状態となり、充電が開始される。
【0067】
この際、充電器112の充電部116では、商用電源線より電源コード117及び接続線118を介して供給されるAC電源を元に、2次電池109の充電に必要な電圧のDC電源を生成する。
【0068】
充電部116により生成されたDC電源は、充電器112側の充電端子部115及び携帯電話機101側の充電端子部111を介して該携帯電話機101の充電回路部110に供給される。
【0069】
そして、この充電回路部110による充電制御によって、2次電池109の充電がなされる。
【0070】
なお、充電回路部110は、携帯電話機101が充電器112に接続されたことを検出する接続検出手段(図示略)を有していて、この接続検出手段により接続が検出された場合には、その旨を制御回路部107に出力する。制御回路部107はその旨の入力を受けると、例えば充電中である旨或いは充電の残容量を表示部105に表示させる。
【0071】
また、本実施形態においては、このように充電器112に携帯電話機101が接続されると、本来の機能である充電だけでなく、該携帯電話機101(の時計部104)が保持する時刻の補正を、以下に説明するようにして行う。
【0072】
すなわち、充電の際には、充電器112の電源コード117が商用電源線に接続されていると共に、充電器112には携帯電話機101が接続された状態となっているので、屋外の送電用ケーブルをアンテナとして受信される各種電波(標準電波を含む)の高周波が、屋内の商用電源線及び電源コード117を介して接続線118に伝送される。
【0073】
さらに、このように接続線118に伝送される高周波は、充電器112の導体部(電波受信用導体部)114によって電磁誘導により受信され、更に、このように受信される高周波は導体部114より抽出部113に伝送される。
【0074】
また、抽出部113は、この高周波より標準電波の高周波を抽出するので、該抽出される標準電波の高周波は、充電端子部115及び充電端子部111を介して標準電波解析部108に伝送される。
【0075】
つまり、充電の際には、標準電波解析部108に標準電波の高周波が伝送される。
【0076】
ここで、充電端子部115により付与手段が構成されている。すなわち、携帯電話機101は、導体部114により受信される電波(の高周波)に基づいて少なくとも標準電波に含まれる時刻情報(具体的には、例えば、この時刻情報を含む標準電波の高周波)を携帯電話機101に付与する付与手段としての充電端子部115を備える。つまり、付与手段は、充電の際に携帯電話機101の充電端子部111と接続されて該携帯電話機101に電源供給する充電端子部115を含んで構成され、これら両充電端子部115,111間の伝送によって時刻情報を携帯電話機101に付与する。
【0077】
また、携帯電話機101の制御回路部107は、充電回路部110が備える前記接続検出手段(図示略)により該携帯電話機101の充電器112への接続を検出した場合、標準電波解析部108を起動し、時刻情報の解析を行わせる。
【0078】
すなわち、標準電波解析部108では、充電端子部111を介して付与手段より付与(伝送)される標準電波の高周波よりタイムコードを検波する(時刻情報を解析する)。
【0079】
なお、後述するように時刻情報の正当性を判定するために、ここでは、例えば、60秒周期で続けて2回(60秒×2=120秒)の時刻情報解析を行う。
【0080】
このように得られた時刻情報は、標準電波解析部108より制御回路部107に入力される。
【0081】
すると、制御回路部107では、標準電波解析部108より入力される時刻情報の正当性を判定する。
【0082】
すなわち、例えば、上記のように2回行われた時刻情報解析の解析結果が同一の時刻を示すものであれば(実際には60秒周期で続けて2回の解析を行う訳なので、2回目は1回目に対し1分後の時刻)、得られた時刻情報が正当なものであると判定する。
【0083】
このように、携帯電話機101は、標準時刻、すなわち正確な時刻の時刻情報(タイムコード)を得ることができる。
【0084】
このように得られた標準時刻の時刻情報は、制御回路部107より時計部104に入力される。
【0085】
時計部104では、該時計部104で保持する時刻を、制御回路部107からの時刻情報に基づいて補正する。
【0086】
これにより、時計部104で保持する時刻を正確な時刻に設定することができる。
【0087】
このように、本実施形態に係る携帯電話機101は、該携帯電話機101(の時計部104)が保持する時刻の補正を、商用電源線を介して充電器112に伝送され、さらに充電器112より当該携帯電話機101に付与される時刻情報に基づいて行う。
【0088】
また、本実施形態の場合、充電のために携帯電話機101が充電器112へ接続された場合に該接続を検出する接続検出手段を備え、該接続検出手段により接続を検出した場合に、該携帯電話機101が保持する時刻の補正を行う。
【0089】
なお、本実施形態の充電システムにおいては、充電時に、時計部104、制御回路部107、標準電波解析部108、抽出部113、導体部114、接続線118、電源コード117、商用電源線及び屋外の送電用ケーブル等により電波時計が構成されているといえる。
【0090】
また、上記のような時刻補正は、必ずしも頻繁に行う必要はないので、本実施形態の場合、例えば、前回の時刻補正から一定時間(例えば24時間)以上経過した場合にのみ行うこととする。
【0091】
次に、図2のフローチャートを参照して、制御回路部107が行う主要な制御フロー(充電時の時刻補正に関する制御フロー)について説明する。
【0092】
先ず、ステップS1では、携帯電話機101が充電器112に載っているか否か、すなわち、接続検出手段により携帯電話機101の充電器112への接続が検出されているか否かを判定する。
【0093】
ステップS1にて、載っていないと判定される場合(ステップS1のNO)には、当該制御フローを終了する一方で、載っていると判定される場合(ステップS1のYES)には、ステップS2に移行する。
【0094】
ステップS2では、前回の時刻補正が実行されてから一定時間(例えば24時間)以上経過したか否かの判定を行う。
【0095】
ステップS2にて、経過していないと判定される場合(ステップS2のNO)には、ステップS1からの処理を繰り返し行う一方で、経過したと判定される場合(ステップS2のYES)には、ステップS3に移行する。
【0096】
ステップS3では、標準電波解析部108を起動させる処理を行ってステップS4に移行する。
【0097】
ステップS4では、標準電波解析部108より出力される時刻情報を受け取る(標準電波解析部108より時刻情報を入力する)処理を行ってステップS5に移行する。
【0098】
ステップS5では、標準電波解析部108からの時刻情報に基づいて、この時刻情報は、正しく受信された標準電波に基づくものであるか否かを判定する(時刻情報の正当性を判定する)。
【0099】
すなわち、ステップS5では、例えば、60秒周期で続けて2回行われる時刻情報解析の解析結果のうち、2回目は1回目に対して1分後の時刻であればYESと判定し、そうでなければNOと判定する。
【0100】
そして、ステップS5のNOの場合には、ステップS6をスキップしてステップS1からの処理を繰り返し行う(つまり、時刻補正を行わない)一方で、ステップS5のYESの場合には、ステップS6に移行する。
【0101】
ステップS6では、時刻情報を時計部104に出力する処理を行ってステップS1からの処理を繰り返し行う。
【0102】
ここで、ステップS6にて時刻情報が時計部104に出力される結果として、時計部104にて時刻補正が行われる。
【0103】
なお、時計部104で元々保持している時刻が正しい場合には、補正を行わないようにしても良い。
【0104】
以上のような本実施形態に係る携帯電話機101によれば、該携帯電話機101が保持する時刻の補正を、商用電源線を介して充電器112に伝送され、該充電器112より携帯電話機101に付与される時刻情報に基づいて行うようにしたので、携帯電話機101は例えばフェライトバーアンテナなどの標準電波受信用アンテナを備える必要がない。よって、携帯電話機101に電波時計を適用しながらも該携帯電話機101を小型・軽量に構成できる。しかも、屋外の送電用ケーブルをアンテナとすることができるため、より確実に標準電波を受信できる。よって、標準電波による気板電話機101の時刻補正を屋内でも好適に実行することができる。
【0105】
また、充電器112側も導体部114及び抽出部113を追加で備えるだけで良く、標準電波を直接受信するための受信用アンテナを備える必要がないので、コストアップを最小限とすることができる。
【0106】
加えて、充電端子部115を介して充電器112より携帯電話機101に時刻情報を付与するので、時刻情報を付与するための専用の伝送経路を備える必要がない。
【0107】
〔第2の実施形態〕
次に、図3を参照して、本発明に係る第2の実施形態の携帯電話機201について説明する。
【0108】
この携帯電話機201は、以下に説明する点の他は、上記の第1の実施形態の携帯電話機101と同様に構成されている。
【0109】
従って、携帯電話機201の構成要素のうち、上記の第1の実施形態の携帯電話機101と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0110】
図3に示すように、携帯電話機201は、上記の携帯電話機101の構成に加えて、標準電波を直接受信するための小型の簡易アンテナ部202を備える。
【0111】
この簡易アンテナ部202は、小さいという利点を有する代わりに感度は悪いが、例えば屋外等の受信環境の良好な場所では、標準電波を好適に受信できる場合がある。
【0112】
この簡易アンテナ部202により受信される標準電波の高周波は、標準電波解析部108に入力される。
【0113】
標準電波解析部108では、入力される高周波より、上記第1の実施形態の場合と同様に時刻情報を解析する。
【0114】
本実施形態の場合、充電時には充電器112からの標準電波を優先して時刻補正を行う一方で、非充電時には簡易アンテナ部202により標準電波を良好に受信できた場合に限り時刻補正を行う。
【0115】
なお、良好に受信できたか否かの判定は、図2におけるステップS5と同様の処理によって行うことができる。
【0116】
本実施形態の携帯電話機201によれば、簡易アンテナ部202を備えるので、充電時以外でも標準電波を受信できる機会を得ることができる。
【0117】
〔第3の実施形態〕
次に、図4を参照して、本発明に係る第3の実施形態の充電器301について説明する。
【0118】
この充電器301は、以下に説明する点の他は、上記の第1の実施形態の充電器112と同様に構成されている。
【0119】
従って、充電器301の構成要素のうち、上記の第1の実施形態の充電器112と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0120】
図4に示すように、充電器301は、上記の充電器112の構成に加えて、標準電波を直接受信するための、例えばフェライトバーからなるアンテナ部302を備える。
【0121】
すなわち、本実施形態の場合、フェライトバーからなるアンテナ部302と、屋外の送電用ケーブル、屋内の商用電源線、電源コード117、接続線118、導体部114及び抽出部113により構成されるアンテナ部との2系統のアンテナ部を備えている。
【0122】
ここで、アンテナ部302を第1系統、屋外の送電用ケーブル〜抽出部113を第2系統とする。
【0123】
本実施形態の場合、例えば、第1系統と第2系統とのうち、第1系統からの高周波(標準電波の高周波)のみを充電端子部115を介して携帯電話機101へと伝送可能な第1状態と、第2系統からの高周波のみを充電端子部115を介して携帯電話機101へと伝送可能な第2状態と、何れの高周波も携帯電話機101へと伝送不可能な第3状態と、に切り替えるための切替部としての切替スイッチ303を備えている。
【0124】
この切替スイッチ303は、例えば、図示しない制御部の制御下で、第1状態(例えば3分間維持)→第3状態(例えば1分間維持)→第2状態(例えば3分間維持)→第3状態(例えば1分間維持)→第1状態(例えば3分間維持)→・・・といったように、第1状態と第2状態との間に第3状態を挟むように順次切り替えられるようになっている。なお、第3状態の期間は、第1状態から第2状態、或いは、第2状態から第1状態への切替の際におけるインターバル期間として設けられている。
【0125】
切替スイッチ303が第1状態となっている場合には、第1系統(アンテナ部302)からの高周波が充電端子部115を介して携帯電話機101へと伝送されるので、携帯電話機101の標準電波解析部108は、該第1系統からの高周波を解析することに基づき時刻情報を得て、この時刻情報を制御回路部107に出力する。
【0126】
制御回路部107では、標準電波解析部108より入力される時刻情報の正当性を判定するが、切替スイッチ303が第1状態となっている間に、例えば2回連続して解析結果が同一の時刻を示すものとなれば(実際には、後の解析結果は前の解析結果の1分後の時刻)、制御回路部107はこの時刻情報を時計部104に出力し、時刻補正を行わせる(ただし、例えば、前回の時刻補正から一定時間以上経過した場合にのみ時刻補正を行う)。
【0127】
また、切替スイッチ303が第3状態となっている場合には、第1及び第2の何れの系統からも標準電波の高周波が携帯電話機101に伝送されないので、標準電波解析部108は時刻情報を得ることができず、従って、この時刻情報が制御回路部107に出力されず、制御回路部107では、第1状態から第2状態への切替の際のインターバル期間であると認識する。
【0128】
また、切替スイッチ303が第2状態となっている場合には、第2系統(屋外の送電用ケーブル〜抽出部113)からの高周波が充電端子部115を介して携帯電話機101へと伝送されるので、標準電波解析部108は、該第2系統からの高周波を解析することに基づき時刻情報を得て、この時刻情報を制御回路部107に出力する。
【0129】
この場合も、制御回路部107では、標準電波解析部108より入力される時刻情報の正当性を判定するが、切替スイッチ303が第2状態となっている間に、例えば2回連続して解析結果が同一の時刻を示すものとなれば(実際には、後の解析結果は前の解析結果の1分後の時刻)、制御回路部107はこの時刻情報を時計部104に出力し、時刻補正を行わせる(ただし、例えば、前回の時刻補正から一定時間以上経過した場合にのみ時刻補正を行う)。
【0130】
このように、本実施形態の場合、複数系統(例えば2系統)のアンテナ部を備えるので、より確実に標準電波を受信して、信頼度の高い時刻情報を得ることが可能となる。
【0131】
また、複数系統のアンテナ部のうち何れか一系統からの高周波(標準電波の高周波)のみを、(例えば時間経過に従って切替スイッチ303を順次切り替えることにより)選択的に充電端子部115を介して携帯電話機101に伝送するようにしたので、各系統のアンテナ部からの高周波を独立に(携帯電話機101の標準電波解析部108にて)解析することができる。
【0132】
なお、本実施形態の場合、2系統に限らず、3系統以上のアンテナ部を備えることとしても良い。
【0133】
また、本実施形態の場合、例えば、複数系統のアンテナ部からの高周波に基づく時刻情報の解析を、それぞれ複数回ずつ行い、多数決判定により正しいと推定される時刻情報に基づいて時刻補正を行うこととしても良い。すなわち、例えば、2系統の場合に、各系統3回ずつで都合6回の解析を行った際に、これら都合6回の解析のうちの多数決判定で、正しいと推定される時刻情報を選択し、この選択した時刻情報に基づいて時刻補正を行うこととしても良い。
【0134】
或いは、複数系統のアンテナ部のうち、解析結果(時刻情報)の信頼度がより高い系統からの時刻情報に基づいて、時刻補正を行うこととしても良い。この場合、例えば、所定回数(例えば3回)の解析を各系統からの高周波についてそれぞれ行い、同一の時刻を示す解析結果の数が多い系統からの時刻情報に基づいて、時刻補正を行う。
【0135】
〔第4の実施形態〕
次に、図5を参照して、本発明に係る第4の実施形態の充電システムについて説明する。
【0136】
第4の実施形態の充電システムは、以下に説明する点の他は、上記の第1の実施形態の充電システムと同様に構成されているため、第4の実施形態の充電システムの構成要素のうち、上記の第1の実施形態の充電システムと同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0137】
上記の第1の実施形態の充電システムにおいては、標準電波の高周波を充電器112より携帯電話機101に付与するようにしていたのに対し、この第4の実施形態の充電システムにおいては、時刻情報のみを充電器112より携帯電話機101に付与する。
【0138】
このため、第4の実施形態の充電システムにおいては、図5に示すように、標準電波解析部108が、携帯電話機101ではなく充電器112の側に備えられている。
【0139】
より具体的には、標準電波解析部108は、例えば、抽出部113と充電端子部115との間に接続されている。
【0140】
この標準電波解析部108は、抽出部113により抽出・出力される標準電波の高周波の入力を受けると、この高周波より時刻情報を解析する。
【0141】
このように解析された時刻情報は、充電端子部115を介して携帯電話機111に付与される。
【0142】
このような第4の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他、携帯電話機101が標準電波解析部108を備える必要が無くなるという効果も得られる。
【0143】
なお、上記の各実施の形態では、本発明に係る携帯情報端末装置の一例としての携帯電話機についてのみ説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、PHS、携帯型情報通信端末(PDA)等のその他の携帯情報端末装置にも同様に適用可能である。
【0144】
さらに、上記においては、充電器より携帯情報端末装置に(電源供給の他に)付与されるのは、標準電波(時刻情報を含んでいる)の高周波である例と、時刻情報のみである例と、について説明したが、これら以外でも、例えば、屋外の送電用ケーブルを介して受信する各種電波(標準電波を含んでいる)の高周波を携帯情報端末装置に付与するようにしても良い。すなわち、少なくとも時刻情報が携帯情報端末装置に付与されるようにすれば、該携帯情報端末装置にて時刻の補正を行うことができる。
【0145】
なお、充電器より携帯情報端末装置に電波時計用標準電波を含む各種電波の高周波が付与される場合には、抽出手段(抽出部113)及び解析手段(標準電波解析部108)を携帯情報端末装置側に備えることとすればよい。
【0146】
さらに、上記においては、時刻情報に基づく時刻の補正を充電時に行う例について説明したが、充電時以外にも例えば時刻補正のためだけに携帯情報端末装置を充電器に接続して時刻補正を行うようにしても良い。
【0147】
また、上記においては、充電端子部を介して時刻情報を充電器より携帯情報端末装置に付与する例を説明したが、時刻情報を付与(伝送)するための専用の伝送経路を設けても良い。
【0148】
さらに、上記においては、導体を介した伝送(有線伝送)によって時刻情報を充電器より携帯情報端末装置に付与する例を説明したが、無線(例えば赤外線)によって時刻情報を付与するようにしても良い。
【0149】
また、本発明は上記の例に限らず、携帯情報端末装置用の車載アダプタに標準電波の受信用アンテナを設け、携帯情報端末装置が車載モードで使用される場合に、この受信用アンテナからの高周波(標準電波の高周波)を標準電波解析部108により解析して時刻の補正を行うようにしても良い。すなわち、車載アダプタに接続して使用可能な携帯情報端末装置において、車載アダプタは、標準電波の受信用アンテナを備え、携帯情報端末装置は、保持する時刻の補正を、車載アダプタの受信用アンテナが受信する標準電波に含まれる時刻情報に基づいて行うようにしても良い。この場合、車両内で受信を行うので、すなわち、屋内での受信が前提となるわけではないので、従来の場合と比べてより確実に標準電波を受信することができ、従って、時刻補正をより確実に実行することができる。
【0150】
また、上記においては、充電器或いは車載アダプタを介して携帯電話機が標準電波の高周波を得る例について説明したが、これに限らず、標準電波受信用のアンテナを脱着自在に携帯電話機を構成し、該携帯電話機に該アンテナを装着した状態で、該アンテナにより受信される標準電波の高周波が携帯電話機に伝送されるようにしてもよい。この場合、常態においてはアンテナを取り外した状態で携帯電話機を使用すればよいので、通常の携帯電話機と同様に手軽に持ち運ぶことができる一方で、時刻の補正を行う際にはアンテナを携帯電話機に装着することにより容易に時刻補正を行うことができる。
【0151】
【発明の効果】
本発明によれば、携帯情報端末装置が保持する時刻の補正を、商用電源線を介して充電器に伝送され、該充電器より当該携帯情報端末装置に付与される電波時計用時刻情報に基づいて行うようにしたので、携帯情報端末装置は例えばフェライトバーアンテナなどの標準電波受信用アンテナを備える必要がない。よって、携帯情報端末装置に電波時計を適用しながらも該携帯情報端末装置を小型に構成できる。また、充電器も標準電波を直接受信するための受信用アンテナを備える必要がない。しかも、電波時計用標準電波による携帯情報端末装置の時刻補正を屋内でも問題なく実行可能となる。つまり、時刻補正をより確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の携帯電話機及びその充電器により構成される充電システムの主要なブロック構成を示すブロック図である。
【図2】携帯電話機が行う主要な制御フローを示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の携帯電話機の主要なブロック構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態の充電器の主要なブロック構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る第4の実施形態の携帯電話機及びその充電器により構成される充電システムの主要なブロック構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、201 携帯電話機(携帯情報端末装置)
112、301 充電器
117 電源コード(電源取込用導線部)
118 接続線(電源取込用導線部)
114 導体部(電波受信用導体部)
115 充電端子部(充電器側充電端子部、付与手段)
111 充電端子部(携帯情報端末装置側の充電端子部)
113 抽出部(抽出手段)
112a 本体ケース

Claims (9)

  1. 商用電源線に接続される充電器により充電される携帯情報端末装置において、
    制御部と、
    当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された場合に該接続を検出し、その旨を前記制御部に出力する接続検出手段と、
    前記充電器より付与される電波時計用標準電波に基づいて電波時計用時刻情報を解析することによって時刻情報を得て、該時刻情報を前記制御部に出力する解析部と、
    を備え、
    前記制御部は、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された旨が前記接続検出手段から入力されると、前記解析部に対し2回の前記解析を続けて行わせ、2回の解析によりそれぞれ得られた時刻情報に基づき、これら時刻情報が正当なものであるか否かを判定し、正当なものであると判定した場合に、当該携帯情報端末装置が保持する時刻を、該得られた時刻情報に基づいて補正することを特徴とする携帯情報端末装置。
  2. 商用電源線に接続される充電器により充電される携帯情報端末装置において、
    制御部と、
    当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された場合に該接続を検出し、その旨を前記制御部に出力する接続検出手段と、
    前記充電器より付与される、少なくとも電波時計用標準電波を含む電波から、電波時計用標準電波を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された電波時計用標準電波に基づいて電波時計用時刻情報を解析することによって時刻情報を得て、該時刻情報を前記制御部に出力する解析部と、
    を備え、
    前記制御部は、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された旨が前記接続検出手段から入力されると、前記解析部に対し2回の前記解析を続けて行わせ、2回の解析によりそれぞれ得られた時刻情報に基づき、これら時刻情報が正当なものであるか否かを判定し、正当なものであると判定した場合に、当該携帯情報端末装置が保持する時刻を、該得られた時刻情報に基づいて補正することを特徴とする携帯情報端末装置。
  3. 前記制御部は、当該携帯情報端末装置が前記充電器へ接続された旨が前記接続検出手段から入力されると、前記解析部に対し60秒周期で2回の前記解析を続けて行わせ、このうち2回目の解析により得られた時刻情報が示す時刻が、1回目の解析により得られた時刻情報が示す時刻に対して1分後の時刻であれば、得られた時刻情報が正当なものであると判定し、当該携帯情報端末装置が保持する時刻を、該得られた時刻情報に基づいて補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯情報端末装置。
  4. 当該携帯情報端末装置は、携帯電話機であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の携帯情報端末装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の携帯情報端末装置と、前記充電器と、を備えて構成されていることを特徴とする充電システム。
  6. 請求項1に記載の携帯情報端末装置と、前記充電器と、を備えてされた充電システムであって、
    前記充電器は、
    商用電源線に接続されて該商用電源線より電源取り込みを行う電源取込用導線部と、
    前記電源取込用導線部へ商用電源線を介して伝送される、少なくとも電波時計用標準電波を含む電波を該電源取込用導線部より受信可能な電波受信用導体部と、
    前記電波受信用導体部により受信される電波から電波時計用標準電波を抽出する抽出手 段と、
    前記抽出手段により抽出された電波時計用標準電波を携帯情報端末装置に付与する付与手段と、
    を備えることを特徴とする充電システム。
  7. 請求項2に記載の携帯情報端末装置と、前記充電器と、を備えてされた充電システムであって、
    前記充電器は、
    商用電源線に接続されて該商用電源線より電源取り込みを行う電源取込用導線部と、
    前記電源取込用導線部へ商用電源線を介して伝送される、少なくとも電波時計用標準電波を含む電波を該電源取込用導線部より受信可能な電波受信用導体部と、
    前記電波受信用導体部により受信される電波を携帯情報端末装置に付与する付与手段と、
    を備えることを特徴とする充電システム。
  8. 前記充電器の前記付与手段は、
    充電の際に携帯情報端末装置側の充電端子部と接続されて携帯情報端末装置に電源供給する充電器側充電端子部を含んで構成され、これら両充電端子部間の伝送によって少なくとも電波時計用標準電波を携帯情報端末装置に付与することを特徴とする請求項6又は7に記載の充電システム。
  9. 前記充電器の前記電源取込用導線部を構成するうちで、
    当該充電器の本体ケース外に露出した部分は、商用電源線に接続されるプラグを先端に有する電源コードとして構成されている一方で、
    前記本体ケース内に収容された部分の近傍には、前記電波受信用導体部が配されていることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の充電システム。
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